松山市老人ホーム・介護施設・高齢者住宅ALSに対応できる施設から探す

1件の老人ホーム・介護施設・高齢者住宅が見つかりました

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併設
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特徴

病気対応

月額費用

ALSを受け入れ可能な老人ホーム・介護施設・高齢者住宅松山市から探す

1件中 1〜1件目

ココファン松山大手町まつやまおおてまち

サービス付き高齢者向け住宅

アクセス

伊予鉄道線「大手町」駅から徒歩2分

2015年オープン!四国初出店のサービス付き高齢者住宅(サ高住)です、愛媛県松山市の中心地「大手町駅」から徒歩2分。お買い物に便利で、松山城の近くです。10階建、上層階には一般の賃貸住宅もあり、ご家族や親族などの近居も可能です。 【お問い合わせ・資料請求・内覧のご予約受付中!お気軽にご連絡下さい】 ◆お部屋◆ お1人部屋・お2人部屋をご用意しています。安全に留意したバリアフリー設計の個室です 【Aタイプ】 洗面台・トイレを備えた基本タイプの1人部屋です(18㎡) 【Bタイプ】 洗面台・トイレ・クローゼット・ミニキッチンを備えた基本タイプの2人部屋です(27㎡) 【Cタイプ】 Aタイプの設備に加え、ミニキッチン・浴室・洗濯機置場を備えた2人部屋です(36㎡) 【Dタイプ】 Cタイプと同じ設備で、寝室とLDKが別のより広い2人部屋です(54㎡) ◆お食事◆ お食事は栄養面に配慮した朝食・昼食・夕食をご提供しています。ご希望に応じて注文いただけます(召し上がった分だけお支払いいただきます)。ご自分でご用意いただくことや、外食も可能です。 ◆併設サービス◆ ・居宅介護支援 ケアマネージャーがケアプランを作成します ・訪問介護 介護職員がお部屋に訪問し、身体のケアや生活支援を行います ・クリニック ◆医療・看護連携◆  外部医療機関や訪問看護と連携しており、介護度が高い方やご病気がある方にも安心していただけます。

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自立型居室の空室状況 介護型居室の空室状況

1人用

満室

2人用

満室

1人用

満室

2人用

満室

月額費用 106,100円〜186,500円
入居時費用
  • 敷金:賃料2ヶ月分
  • 住所 愛媛県松山市大手町1-4-1
    併設する
    介護サービス
    居宅介護支援(ケアマネジャー)、訪問介護、クリニック
    特徴 介護・認知症タイプ、自立・支援タイプ、自立から介護までの複合型、2人で住める、徒歩圏内

    松山市の老人ホームの種類ごとの施設数と空室数

    施設の種類
    施設数
    空室
    サービス付き
    高齢者向け住宅

    1

    0

    グループホーム
    -
    -
    介護付き
    有料老人ホーム
    -
    -
    住宅型
    有料老人ホーム
    -
    -

    よくある質問

    A

    松山市で最も月額費用が安い介護施設は「ココファン松山大手町」です。

    月額費用は106,100円です。

    有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどの民間施設は、施設ごとに費用プランが様々です。予算や利用したいサービスなどに合わせて、最適な施設を選択することが重要です。

    月額費用が安い松山市の介護施設を探す

    A

    松山市で認知症対応ができる施設は1件です。

    民間施設の中でも、グループホームは認知症患者の方を主な対象としています。

    介護・医療のサービスが充実している介護付き有料老人ホームでも、認知症対応ができる施設が多いです。

    また近年では、軽度の認知症であればサ高住や住宅型有料老人ホームにも受け入れ可能な施設が多く、学研ココファンでもこうした施設を多数取り扱っています。

    A

    松山市で自立・要支援向けの施設は1件です。

    民間施設の中でも、要支援・自立の方に特におすすめなのはサービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホームの2種類です。

    いずれも幅広い介護度の方に対応可能な施設です。

    松山市の自立から介護までの複合型施設を探す

    A

    松山市でデイサービス併設の施設は0件です。

    最新の住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、訪問介護やデイサービスなどを併設している場合が多いです。

    これらのサービスを利用すれば、常に介護スタッフがそばで見守ってくれるため、より安心な暮らしを送ることができます。

    またこのような施設では、施設に併設された事業所だけでなく、外部の居宅サービスを利用することも可能ですので、利用するサービスの自由度が高い点も魅力です。

    松山市の特集から探す

    認知症対応が可能な施設特集

    認知症対応が可能な施設一覧はこちら。認知症の方の介護は、ご自宅ではなかなか難しいもの。快適に暮らせる住環境を備えた、認知症の方向けの老人ホームをご紹介します。

    胃ろう対応ができる施設特集

    胃ろうの対応が可能な施設一覧はこちら。認知症同様、胃ろうのケアも自宅では難しい場合が多いでしょう。胃ろう対応可能な介護・看護体制を整えた施設を集めました。

    自立・要支援の方におすすめな施設特集

    自立・要支援の方向けの施設一覧はこちら。元気な方が活気のあるシニアライフを送れるような、レクリエーションなどが充実した施設をご紹介します。

    夫婦で入居可能な施設特集

    夫婦で入居が可能な施設の一覧はこちら。二人用の居室は需要が高く、すぐに満室になってしまうため、夫婦での入居を希望する場合は早めの情報収集が必要です。

    訪問介護併設の施設特集

    訪問介護を併設している施設の一覧はこちら。サ高住などの施設内で訪問介護を併用することで、より充実した身体介護サービスを受けられます。

    松山市の周辺地域一覧

    松山市の老人ホームの特徴

    松山市の魅力

    こちらの記事では、愛媛県松山市の老人ホームの特徴と動向について紹介していきます。

    松山市の地理的特徴と介護施設の特徴

    愛媛県松山市は四国で最大人口を誇る都市で、令和3年11月1日現在で505,131人の方が暮らしています。

    多くの観光客が訪れる街でもありますが、市内の鉄道やバス網は発達している上に松山港や松山空港があるため移動が容易です。

    交通の便が良く瀬戸内海式気候で暮らしやすい点が特徴で、老後を暮らす地域としてもおすすめできます。

    さらに、足を伸ばせば道後温泉などの温泉施設が多くあるので、非常に暮らしやすい環境と言えるでしょう。

    なお、松山市は有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホーム・特別養護老人ホームなどの高齢者施設が充実している点も大きな魅力です。

    介護施設数は十分にあり、空きのある施設も多いことから自身の希望を満たせる施設が見つかる可能性も高いでしょう。

    松山市の介護施設価格概観

    松山市にあるココファンの介護施設の入居金・月額費用の平均値・中央値は、下記の表の通りです。

    <入居金>

    地域 平均値 中央値
    松山市 179,250円 179,250円
    全国平均 297,256円 194,500円

    <月額費用>

    地域 平均値 中央値
    松山市 146,300円 146,300円
    全国平均 169,518円 158,250円

    松山市は、全国のココファンの施設の中でも入居金・月額費用共に安めの費用で利用できる傾向にあります。

    また、安いながらも提供されるサービスは信頼できるので、安心して利用できる点が大きな魅力となっています。

    金銭的にも安心して利用できるので、松山市在住の方や近隣に住んでいる方にとっては嬉しい情報でしょう。

    松山市の高齢者人口

    松山市の高齢者人口推移

    松山市の高齢者人口と高齢化率は、こちらのイラストのように推移しています。令和3年11月時点での高齢者数は14万3,412人、高齢化率は28.2%です

    出典:高齢者人口 松山市公式ホームページ

    高齢者人口と高齢化率は右肩上がりの状況にあり、生産人口の減少も相まって、高齢化率は今後も上昇していくことが予測されています。

    特に、高齢化率が28%以上と高い水準で推移していることから、介護サービスを充実にさせることが必要な地域だと言えるでしょう。

    松山市の介護施設の状況

    続いて、令和2年9月時点の松山市の介護施設の状況について見ていきましょう。

    <松山市の種類別施設数>

    種類 施設数 75歳以上千人あたりの施設数(松山市) 75歳以上千人あたりの施設数(全国)
    訪問型介護施設数 286 4.44 3.25
    通所型介護施設数 269 4.17 3.43
    入所型介護施設数 247 3.83 2.17
    特定施設数 54 0.84 0.32
    居宅介護支援事業所数 207 3.21 2.41
    福祉用具事業所数 73 1.13 0.80
    介護施設数(合計) 1,136 17.62 12.40

    出典:日本医師会 松山市

    高齢者数の増加に伴い、松山市では介護施設数をより充実させるよう取り組んでいます。

    そのため、上記の表のように、75歳以上千人当たりで比較した際、介護施設数は全国平均よりも多いです。

    どの種類の施設でも全国平均より高くなっており、介護サービスの利用に困る可能性が低い地域だと言えるでしょう。

    松山市の要介護認定者数

    松山市の要介護認定者数推移

    松山市の要介護認定者数は上記のイラストのように、2020年から2021年の間で大きく増加しています。

    令和3年10月時点での松山市の要介護認定者数は31,273人と発表されています。

    一方で、松山市公式ホームページ(令和3年)によると、今後は要介護認定者数が減少することが見込まれています。

    高齢者数の増加に対して、要介護認定者数は減少するため、今後松山市の認定率は若干減少するのではないか、と考えられます。

    一方で、今後より介護サービスを提供する事業所数は増加すると考えられるため、少なくとも2030年まではこういった介護サービスの利用に困らない可能性が高いです。

    松山市の高齢者相談委員会は?

    松山市では、介護サービスに関する苦情や要望を伝えるための窓口を設けており、社会福祉協議会によると3通りの方法で苦情・要望の申し立てが可能です。

    1. 苦情受付担当者を利用する
    2. 第三者委員に頼る
    3. 運営適正化委員会に持ち込む

    1は各施設が配置している担当者を通して申し立てる方法で、最も効果的で直接的な方法と言えるでしょう。

    2は外部の公平な立場から問題を見てくれるため、施設側に苦情を伝えても思わしい結果にならなかった際に利用することをおすすめします。

    3は社会福祉協議会の内部に設けられた委員会に伝える方法で、苦情受付担当者や第三者委員で解決できなかった際に活用すると良いでしょう。

    介護に関する問題に幅広く応じてくれる頼れる機関なので、積極的に活用することをおすすめします。

    松山市独自の介護サービスについて

    松山市の介護予防サービスは「介護予防・日常生活支援総合事業」として推進されています。

    要支援1・2と認定された高齢者の方など、介護予防が必要と判断された方に対して介護予防・生活支援サービスを提供しています。

    介護予防・生活支援サービスで代表的なのは

    • 介護予防型訪問サービス
    • 生活支援型訪問サービス
    • 介護予防型通所サービス
    • 生活支援型通所サービス

    の4つです。

    いずれにしても、利用者の自立を促進するサービスが中心となっているため、希望に合うサービスを受けられるかどうかは必ずチェックしましょう。

    なお、一般介護予防事業では市内の高齢者の方の健康増進を図るために、運動機能や口腔機能の訓練・向上や栄養改善などのサービスが提供されています。

    これらの介護予防サービスの財源は市民の方々が収めている税金なので、ぜひこのような機会を積極的に活用してみてください。

    松山市の地域包括ケアシステム

    地域包括ケアシステムの概要

    地域包括ケアシステムとは国を挙げて構築を目指しているシステムで、高齢者の方を支えるサービスを地域で一体となって提供するシステムを指しています。

    団塊世代が75歳以上となる2025年を目途に完成を目指しており、各市町村や都道府県が地域の自主性に基づきながら作り上げていくことになっています。

    要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることができれば、豊かな老後生活を送れるのは言うまでもありません。

    住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が国をあげて取り組まれていますが、松山市では2017年から下記の4種類の事業を推進しています。

    1. 在宅医療・介護連携推進事業

    住み慣れた自宅で生活を続ける高齢者の方のために、介護と医療の情報を共有する仕組みの構築を目指しています。

    医療と介護が連携することで、高齢者の方も安心してサービスを受けられるメリットがあります。

    1. 認知症施策推進事業

    初期の認知症の高齢者の方を集中的に支援する取り組みで、専門家で構成される支援体制の組織化やサービスを提供する推進員の設置が進められています。

    松山市でも認知症の方は増えていくと考えられるているので、今後ますます重要となる施策と言えるでしょう。

    1. 介護予防・日常生活支援総合事業

    訪問介護サービスと通所介護サービスを新たな事業に移行し、一元化する取り組みです。

    各地域の実態に合わせつつ、生活を支援するためのサービスを効率よく提供できれば健康寿命を伸ばせる効果も期待できるでしょう。

    1. 生活支援体制整備事業

    市内各地で、高齢者の方の生活支援サービスを引き受ける人材を養成する取り組みです。

    介護人材の不足は社会問題となっており、ボランティアの発掘や地域ネットワークの構築に寄与するコーディネータを養成する重要性は増しています。

    身近に頼れる存在がいることで、高齢者の方も安心して生活できる環境を整えることができるのです。

    ALSの方の施設選びのポイント

    この記事は医師に監修されています

    中部脳リハビリテーション病院 脳神経外科部長

    矢野 大仁 先生

    ALSの基本情報をおさらいしながら、施設選びで重視すべき点について解説します。

    そもそもALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?

    ALSは、「筋萎縮性側索硬化症」とも呼ばれます。

    介護施設の選び方を解説する前に、まずはこの病気がどのようなものなのか基礎知識を紹介します。

    全身の筋肉が萎縮してしまう難病

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、全身の筋肉が萎縮し、身体全体の自由がきかなくなってしまう難病で、10万人に7~11人が発症すると言われています。

    ALSは、上位運動ニューロン·下位運動ニューロンの双方がともに変性することで筋肉に指令が伝わりにくく力が弱くなることまではわかっているのですが、原因・効果的な治療法については未だ解明されていません。

    またALSは、短期間で急激に体が動かなくなる患者・10年以上かけて症状がゆっくり進行する患者など進行スピードには個人差が大きい病気です。

    平均生存期間は発症後3~5年ですが、最近では医療技術の進歩・栄養状態の改善・感染症が減ったことなどにより、昔に比べて寿命が1年程長くなっています。

    知覚神経や自律神経は障害されない

    運動ニューロンが侵される病気・ALSは、自分の意思で体を動かす随意運動ができない一方、知覚神経・自律神経には障害が現れません。

    そのためALS患者さんでは、熱さ・冷たさ・痛みなどは正常に感じるのにも関わらず、痛みを感じた時などに手を引っ込めたりといった動作はできないといったことが起こります。

    また筋肉の働きによって動かす器官には心臓・消化器官などもありますが、これらは人が意識的に動かす随意運動ではなく自律神経の働きによるものなので、ALSによる影響はありません。

    しかし、人の生命活動に欠かせない呼吸は、自律神経と随意筋である呼吸筋の両方を使うためALSによる影響を受けます。

    ALSで運動ニューロンが侵されてしまうと、呼吸に使う筋肉が徐々に弱まりやがて呼吸も困難になるため、病気が進行すると呼吸の補助が必要です。

    高齢化に伴い発症者が増加

    ALSの発症には年齢が大きく関係していることが分かっており、ALSの発症数は50~70歳代に多いです。

    そして、近年の高齢化に伴って患者数が増加しています。

    昔は平均寿命が短かったために罹患する人が少なかったのですが、団塊世代が高齢者となり65歳以上の人口増加に伴ってALS患者さんが増えていると考えられるでしょう。

    またアルツハイマー型認知症・パーキンソン病などほかの神経が損傷する疾患も、長寿化の影響により同様に増加しています。

    以下の記事ではそれぞれの疾患について詳しく解説しているので興味がある方は一度目を通しておくのがおすすめです。

    アルツハイマー型認知症とは?症状や原因・患者さんへの対応法をわかりやすく解説!

    【医師監修】パーキンソン病の予防方法は?発症を抑えるために知るべきことを全て解説

    ALSの原因について

    ALSの原因は、未だ解明されていません。

    しかし、ALSについての研究は多くの研究者によって続けられており、遺伝子異常・酸化ストレスやグルタミン酸過剰による神経障害といったさまざまな原因説が提唱されています。

    食べ物が原因という仮説

    一説によると、ALSの原因には食べ物が影響していると言われています。

    化学調味料などに含まれるグルタミン酸の過剰摂取がALSを引き起こすのではないかという説が唱えられ、以来 グルタミン酸を多く含む化学調味料によってALSを患うと考える人が現れました。

    しかし、グルタミン酸による影響説は、まだはっきりと解明されているわけではなくあくまで仮説の段階です。

    グルタミン酸仮説とは?

    グルタミン酸仮説のメカニズム

    グルタミン酸過剰説について、以下でもう少し詳しく解説しましょう。

    グルタミン酸仮説では、グルタミン酸の再取り込みの障害によってシナプスの隙間に過剰に溜まってしまうことによって、運動ニューロンがダメージを受けることが発症の原因とされています。

    そもそも人間が体を自由に動かせるのは、脳が指示を出しているからなのですが、運動ニューロンが正常に作動しているときはその指令が運動ニューロンを経由して各筋肉へと伝えられます。

    運動ニューロンは、神経細胞体と樹状突起、そして軸索から構成されています。軸索と樹状突起には隙間が存在しており、その間の事をシナプスと言います。

    脳から出た指令は、シナプス経由でニューロンが受け取ることによって電気信号に変わり、軸索に伝わります。そして軸索の末端からは神経伝達物質と呼ばれるグルタミン酸が放出されるのです。

    この軸索の末端からは、神経伝達物質と呼ばれるグルタミン酸が放出されているのです。

    ALS患者の場合、この取り込みが阻害され、グルタミン酸が過剰となってしまって運動ニューロンが死滅てしまうと考えられています。

    紀伊半島などの環境要因

    ALSは、環境による影響もあるのではないかと考えられています。

    紀伊半島南部は、グアム島・西ニューギニアと並んで筋萎縮性側索硬化症(ALS)の多発地区で、とくに発症が多い地区では全国平均の50~100倍の発症率です。

    グアム島では近年、かつてのALS多発地区が消滅し発症頻度は激減していますが、紀伊半島南部におけるALSの頻度は数十年前とあまり変わっていません。

    また、グアム島と紀伊半島では、パーキンソン認知症複合 (PDC)という特異な神経疾患が多発する点も共通していますが、ALSと環境の因果関係については未だに解明されておらず謎に包まれています。

    ストレス顆粒

    ストレス顆粒とALSにも関係があるのではないかと言われています。

    ストレス顆粒とは、神経細胞の中に存在するRNA-タンパク質複合体を多く含んだ構造体で、細胞が感染や熱ショックなどのストレスを受けた際に形成される凝集体です。

    何らかの原因でストレス顆粒が消失せず過剰に蓄積した場合、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や精神変異性疾患、がんなどの原因になると考えられています。

    遺伝的要因

    ALSは、約9割が遺伝と無関係に発症しますが、約1割は遺伝による家族性ALSだと考えられています。

    活性酸素を解毒してくれるSOD1遺伝子が突然変異したためという説もあり、家族性ALSの約2割にこの症状が見られます。

    他のALS患者も同じく活性酸素が影響して運動ニューロンが死滅しているものという研究もありますが、遺伝説はまだ未確定です。

    神経栄養因子欠乏説

    神経を成長させるために必要な栄養や、傷ついた細胞を回復させるために必要な栄養などが不足することにより、運動ニューロンが破壊され、ALSの発症に繋がったのではないかという説もあります。

    以上がALSの原因として考えられている主な仮説ですが、上記に記したように明確な原因はいまだに解明されていません。

    ALSの症状

    ALSの症状

    ALSの主な症状について、以下で詳しく解説していきます。

    ALSの原因としてはっきり分かっていることは、神経伝達を担う運動ニューロンが関係していることです。

    運動ニューロンは脊髄の中にある組織で、脳からの司令を受けて、手・足・口腔内・呼吸に関係する全身の随意筋を動かしています。

    どの部分の運動ニューロンが侵され、どの筋肉が弱くなるかによって発生する症状が異なるため、一言にALSと言っても症状の現れ方はさまざまです。

    下記では、ALSの症状として起こりやすいものを紹介します。

    呼吸困難

    自律神経・随意筋両方の働きで機能している呼吸は、ALSによる筋力の低下にともなって呼吸筋も弱まることによって障害があらわれます。

    ALSが進行すると、仰向けで寝ることが困難・横を向いたり角度をつけなければ息を吸えないという症状があらわれ、更に悪化した場合は呼吸補助装置・人工呼吸器の装着が必要です。

    筋力の低下

    ALSの初期から現れる症状として、手足の動かしにくさがあり、これらを総じた症状を四肢型といいます。

    箸が持ちにくい・重いものを持ち上げられない・走るときに足が動きにくいなど、初期症状として手足の不自由さを感じる方は多いです。

    その理由は、手足を動かす運動ニューロンが侵されたことによって麻痺が生じることで、さらに病気が進行していくと筋力の低下により手足が痩せ細ってしまいます。

    また筋力低下に伴って、関節が動かなくなるなどの筋肉の萎縮も見られ、最終的には筋力の低下はが全身に及びます。

    全身の筋力低下・萎縮が認められるようになると、寝たきりになって介助が必要です。

    口腔内の症状

    運動ニューロンが侵されると、口腔内の筋肉も低下などが認められます。

    口腔内の筋肉低下によって起きる障害を球麻痺型といい、話す際にろれつが回らない・言葉の発音がうまくいかない・食べ物が飲み込みにくくなるなどが主な症状です。

    特に、食べ物の飲み込みにくさには注意が必要で、嚥下力の低下はむせを引き起こし、誤嚥性肺炎を発症することもあります。

    起こりにくい症状

    筋肉の低下・呼吸困難・嚥下力の低下などALSの主な症状とは逆に、ALSで最後まで侵されない部分が視覚・聴覚などの感覚です。

    例えば、眼球を動かすなどの目の運動はしばらくの間可能で、目の動きで操作できるコンピューターも開発されてALS患者のコミュニケーションにも役立っています。

    また寝たきりの状態が続くと床ずれ(褥瘡)が起きるのですが、ALSの患者では起きにくい症状です。

    ALS患者に床ずれが起きにくい原因は、ALS患者さんの皮膚に何らかの変化が起きるためだと言われていますが、詳しいことは解明されていません。

    筋肉委縮による筋力低下は、リハビリを行うことによって進行を遅らせることが可能です。

    そのため、発症が発覚したのちは筋力トレーニングが必要になります。

    ALSの方でも施設に入所することができるの?

    ALS患者の施設選びについて以下で解説していきます。

    50代の若年齢者向けの老人ホームは少ない

    若い年齢でのALSは、施設選びが難航する場合があります。

    高齢者と呼ばれる65歳以下でもALSを発症する方は多くいますが、老人ホームの多くは「60~65歳以上」と入居者を限定している施設が多く、若年齢者を受け入れる老人ホームは非常に数が少ないです。

    その理由として、

    • 施設側の若年者受け入れ態勢がない
    • 他入居者とコミュニケーションがとりにくい

    などがあげられます。

    50代からの施設入居者は全体の割合からみると非常に少なく、そのため若年者の受け入れを想定している施設は限られるでしょう。

    60・70・80代などの高齢者が多い施設内で、他入所者と年齢差があることからコミュニケーションがとりにくいとも考えられます。

    中高年の入居は高額になるケースも

    有料老人ホームの入居金は、年齢が若いほど高くなる傾向があり、中高年層の入居は費用も高額になるというケースが多いです。

    入居金は通常、想定入居期間をもとに額が計算され「前払い家賃」として受け取られます。

    若い年齢での入居では、その分入居期間も長く想定されるため入居金が高額になる仕組みです。

    介護療養型医療施設は対応可能

    病院に併設された介護療養型医療施設なら、ALSで必要とされるさまざまな医療行為に対応可能です。

    介護療養型医療施設は、病院の医師・看護スタッフもおり、医療的な理由で老人ホーム入居をあきらめる人におすすめの施設と言われています。

    ただし、介護療養型医療施設は近年廃止される病院が増えており、新規受け入れを断っている施設も多いです。

    特養での受け入れは難しい

    ALS患者さんのケアは、吸引・人工呼吸が必要な場合や筋力低下が原因で胃ろうが必要になる場合があり、病気の状態次第では医療処さまざまな置が必要になります。

    特養は、胃ろう・吸引などの処置に対応してくれる施設もありますが、人工呼吸器など高度な医療処置が必要となる患者さんの場合には、看護師が少ない特養は不向きです。

    また病気の症状が次第に進行していくALSは、入居時には対応可能でも病気が進行して施設が対応しきれなくなる場合があり、病気がある程度進行したら退院を求められることもあります。

    病院には入れない場合も多い

    そもそも、ALSの患者を受け入れられる専門病院は少ないです。

    人工呼吸器の患者を受け入れ可能な病院は数が少なく、多くの病院は高度な措置が必要なALS患者を受け入れられません。

    ALSでは、医者や看護師など専門スタッフが施設にいることが好ましいのですが、上記の理由で病院への長期入院ができない場合も多いです。

    有料老人ホームでは対応をしてくれるケースもある

    特養施設の受け入れが困難な場合には、有料老人ホームを選択しましょう。

    有料老人ホームの中には、医療スタッフが多く医療機器もそろえているといういわゆる医療系老人ホームがあります。

    このような施設なら、病気の進行状況が進んでも対応できるので、いずれ退院を求められることも少ないでしょう。

    ただし、有料老人ホームは特養より費用が高い場合が多いのである程度の予算が必要です。

    ALSの方が施設に入居する際の注意点

    ALSでの施設入居について注意しておきたいポイントを紹介します。

    医療措置がある施設への入居が安心

    ALSの場合は、医療措置が可能な施設への入居が好ましいでしょう。

    呼吸機能の低下・筋力の低下などでさまざまな医療行為が必要なALSは、症状の進行度によっては高度医療を必要とする場合もあり、医師・看護師が常勤している施設・専門知識のあるスタッフがいる施設を選ぶ必要があります。

    施設選びに迷った際は、ケアマネージャーや施設の社会福祉士に相談すると、スタッフの揃った適切な施設を紹介してもらうことが可能です。

    スタッフが該当の疾病に対する知識・理解・経験があるか確認

    痰の吸引・人工呼吸器など24時間体制の医療が必要な場合も多いALSでは、スタッフが疾病に対する知識・理解・経験がある施設を選ぶことが重要です。

    また病気の進行を抑える方法としてリハビリも重要なポイントとなりますが、老人ホームではリハビリの体制がない施設も多く車いすに座っているだけの状態を強いられることも。

    ALSでは、車いす生活によって症状が悪化していく一方となるため注意しましょう。

    ただし、老人ホームにはさまざまな特色があるため、リハビリスタッフがいる施設もあります。

    病気が進行した時にも対応してもらえるか

    ALSは進行性の病気で、医療措置が整っていない施設に入居すると、症状が進行した際に転居を求められる場合もあると前述しました。

    そのため、入居施設を選ぶ際には病気が進行した時にも対応してもらえるかを事前に確認しておくことが重要です。

    やむを得ず最後まで看てもらえない施設に入居する際には、どこまで対応可能なのかをしっかり確認しておきましょう。

    リハビリの充実度をチェックしよう

    進行性のALS治療として効果的な方法がリハビリとされ、ALSのケアには医師や看護師だけでなく、作業療法士や理学療法士などのリハビリ専門スタッフも必要です。

    そのため、施設のリハビリが充実度は重要なので、しっかり確認しておきましょう。

    リハビリの専門スタッフがいるか・希望する内容でケアプランが立てられるかなどについてしっかり確認してください。

    家族側とホーム側がコミュニケーションを十分に取れるか

    入居者本人へのケアも大切ですが、本人が病気を受け入れて前向きに治療を受けていくためには家族への精神的なケアも大切です。

    家族側とホーム側がコミュニケーションを取りやすく、さまざまな相談ができる雰囲気であるかどうかも施設を選ぶ際の大切なポイントとしましょう。

    また、面会や相談に赴きやすい距離であるかどうかも重要です。

    最終的にはご本人が楽しく暮らせそうな施設にしよう

    医療措置が可能か・専門スタッフの充実度・リハビリの有無など、ALSの施設選びについての注意点を挙げましたが、最終的には患者本人が楽しく暮らせそうな施設を選ぶことが重要です。

    とくに第2号被保険者の場合は、周りとの年齢にも差が大きく孤立することもしばしばあります。

    それでも、同年代のスタッフなど話し相手がいたり、趣味の話ができる人がいたりすると本人の精神面での支えとなり楽しく生活することが可能となるでしょう。

    ご本人が抵抗なく介護を受け入れられる施設を選ぼう

    日に日にできないことが増えてくることによって、精神的に参ってしまう患者さんも多いです。

    そんな状況でも、患者さんを明るく励まし、前向きに介護を受け入れられる施設を選びましょう

    心理士などによるメンタルケアや、同じ病気を持つ患者との交流がもてる施設を選ぶのがおすすめです。

    ALSの治療法について

    最期に、病院などで行われるALSの主な治療方法について紹介します。

    医学的な治療

    ALS治療で使われる薬には現在、飲み薬と注射薬の2種類があります。

    中でも有名なのがリルゾールという飲み薬で、ALSの起因となるグルタミン酸による毒性を抑え、運動ニューロンを保護するのに有効です。

    リルゾールは、患者の生存期間や人工呼吸器に頼る期間を数ヶ月伸ばしてくれるという結果もでており、グルタミン酸過剰説を裏付けました。

    さらに2015年には、ALSに有効な注射薬(エダラボン)が承認され、治療の幅が広がりました。

    これらの薬剤は、ALSの進行を抑える効果はありますが、ALSを完全に治す薬ではありません。

    しかし、ALSの効果的な治療薬については、現在さらに研究が続けられておりALSが難病と言われなくなる日もいずれ来るでしょう。

    リハビリによる治療

    進行性で筋肉が萎縮していくALSには、リハビリによって進行を遅らせる効果が得られます。

    ALSに効果的なリハビリの内容とは、

    • 身体の固まりをほぐす
    • 移動訓練

    などです。

    これらは病院の医師の指示によって、作業療法士・理学療法士などが行います。

    精神面での治療

    初期段階では自殺する人もいるくらいALSは精神面での落ち込みが大きく、精神面での治療が欠かせません。

    ALSは脳の病気ではないので患者は最後まで意識がしっかりしていますが、自分の体が次第に侵されて不自由になっていくことで精神的に参ってしまうことも多いです。

    メンタルケアは、前向きにリハビリや治療に取り組むきっかけにもなります。

    この記事は医師に監修されています

    中部脳リハビリテーション病院 脳神経外科部長
    中部療護センター副センター長
    岐阜大学連携大学院脳病態解析学分野 准教授(客員)

    矢野 大仁(やの ひろひと) 先生

    1990年岐阜大学医学部卒業、医学博士。大雄会病院などの勤務を経て、学位取得後、2000年から岐阜大学医学部附属病院脳神経外科助手。2010年 准教授、2013年 臨床教授・准教授、2020年4月から現職。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医。脳卒中の他、脳腫瘍、機能的脳神経外科など幅広い診療を行っている。患者さんが理解し納得できるようにわかりやすい説明を心がけている。

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