高齢者レクリエーション21選|面白くて盛り上がるレクや道具なしでできるゲームも紹介
この記事は専門家に監修されています
介護支援専門員、介護福祉士
坂入郁子(さかいり いくこ)
「高齢者が楽しめるレクリエーションには何があるの?」
「高齢者が集団で盛り上がれるレクリエーションを知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
デイサービスをはじめとした介護施設では、利用者を楽しませるためのレクリエーションが頻繁に行われています。
レクリエーションを通して認知機能や筋肉の維持に役立つので、実践するメリットは大きいです。
こちらの記事では、高齢者のおすすめレクリエーションを紹介していくので、ぜひ参考にしてください!
- デイサービスや老人ホームでは、レクリエーションが頻繁に取り入れられている
- 道具なしでできるものや、盛り上がり面白いものが多くある
- 全員が参加して盛り上がれるように観察することが重要
そもそも高齢者向けのレクリエーションとは
デイサービスや老人ホームなどの施設では、リフレッシュや機能訓練を含めたレクリエーションが頻繁に行われています。
行われるレクリエーションは施設の特性によって異なり、高齢者の生活の中で重要な役割を果たしています。
脳を使ったり手先を使うレクリエーションを通して、認知機能の維持や充実した生活を送れるメリットが期待できます。
また、これらのレクリエーション活動は、高齢者同士の交流や社会的なつながりを促進する効果もあり、高齢者が心身の健康状態を維持・向上できることも期待できます。
高齢者向けのレクリエーションを行う目的
高齢者向けに行うレクリエーションは、ただ楽しむだけでなく様々な目的を持っています。
- 運動不足を解消する
- 認知能力を刺激する
- 他者とコミュニケーションをとる
- 気分をリフレッシュさせる
以上のようなメリットが期待できるので、高齢者が少しでも自立した生活を送る上で重要な役割を果たしていることが分かるでしょう。
一人で行うものや全員参加で行うものがあり、各レクリエーションで期待できる効果も異なります。
高齢者レクリエーションの種類
それでは、実際に行われているレクリエーションの種類について紹介していきます。
体を動かすレクリエーション
高齢者が運動をしながら楽しむレクリエーションは多く存在します。
体を動かしながら楽しむものですが、ハードな運動はしないので誰でも気軽に参加できます。
体を動かすことでリハビリ効果が期待でき、生活リズムが改善される可能性もあります。
ストレス解消にも繫がるメリットがあることから、多くの高齢者が楽しみながら参加しています。
視覚を刺激するレクリエーション
視覚を刺激しつつ楽しむことのできるレクリエーションも、広く楽しまれています。
人間の情報源の8割を占める視覚を刺激することで、脳の活性化が大いに期待できます。
高齢者の中には視力が弱ってきている方も多いですが、視覚の刺激は良い脳トレにもなることから、そのような中でも工夫を凝らしてレクリエーションを実施している施設が多いようです。
聴覚を刺激するレクリエーション
歌や音楽などを通して聴覚を刺激しつつ、高齢者が楽しめるレクリエーションも多くの施設で実施されています。
リハビリとは関係なく、不安を解消することが効果として期待されます。
人間関係の悩みや、自宅から離れていることに対する不安感や緊張感などを解消し、ストレスの軽減にも繫がります。
手先を動かすレクリエーション
料理や工作などの「創作活動」を楽しむレクリエーションもおすすめです。
料理などの細かい作業が必要とされるレクリエーションを行う中では手先を動かす機会が多く、自然と脳を刺激できます。
これにより認知能力低下の予防効果が期待できることから、デイサービスをはじめとして多くの介護施設で取り入れられています。
脳を刺激するレクリエーション
レクリエーションには楽しみながら脳を刺激する、いわゆる「脳トレ」のようなものもあります。
クイズや言葉遊びなど、自然と脳を使う活動を通して脳に刺激を与えることを目的としています。
認知症予防になるのはもちろん、脳を動かすことで普段と違う部分が活性化するメリットも期待できる有意義なレクリエーションです。


道具なしでできるレクリエーション3選
続いて、道具なしでもできるレクリエーションを紹介していきます。
体操ゲーム
参加者で体操をするレクリエーションでは、身体を動かしながら楽しむことができます。
立ち上がり強化のための体操や腰痛や肩こりを予防・改善するための体操など、高齢者にとってメリットがある体操が多くあります。
音楽を使いながらリズムを取る体操もあるので、バリエーション豊かと言えるでしょう。
口を使ったじゃんけんゲーム
口を使ったじゃんけんゲームは、脳トレになるだけでなく誤嚥予防にもなります。
グーチョキパーを顔で表現しますが、グーは「口をすぼめる」・チョキは「舌を出す」・パーは「口を大きく開ける」動作を行います。
これらは、普段の嚥下体操とも共通する動きなので、一石二鳥と言えるでしょう。
イントロクイズゲーム
イントロクイズは、曲の冒頭部分を流して曲のタイトルを当てるクイズで、一番早く曲名を正解した人が勝ちとなります。
イントロを聞いた上で曲のタイトルを思い出す必要があるので、集中力を養う効果が期待できます。
また、高齢者でも知っている曲を思い出しながら考えるので、脳が活性化されるでしょう。
集団でできるレクリエーション3選
続いて、集団で楽しめるレクリエーションを紹介していきます。
糸電話伝言ゲーム
糸電話伝言ゲームは、糸電話を用いた伝言ゲームで最後の人まで言葉が正しく伝われば成功です。
やり方としては、糸電話を繋いで参加者は糸が張るような位置まで遠ざかります。
最初の人から伝言を糸電話で伝えていき、最後の人にまで正確に伝わるように参加者が協力する必要があるので、集団で盛り上がるでしょう。
連想ゲーム
連想ゲームを進める際には、まず司会がお題を発表し参加者がお題に沿った言葉を連想して紙に書いていきます。(お題が「犬」であれば、「小さい」「可愛い」など)
時間になったら各チームごとに発表し、答え合わせをしていきます。
正解した数をスコアにしたり、他のチームと言葉が被ったら1点、被らなければ3点などのように点数を決める方法があり、楽しみ方も多彩です。
ボウリング
ボウリングは一人で行う娯楽ですが、工夫することで集団で楽しめるようになります。
通常は10本で行うピンを多めに用意して、チーム全員が1回ずつボールを転がしてスコアを競う方法があります。
多くのピンを倒したチームの勝利となり、ボウリングは知名度が高いこともあり、参加者全員で盛り上がれるでしょう。


盛り上がる面白いレクリエーション3選
それでは、多くの施設での取り入れられている盛り上げる面白いレクリエーションを紹介していきます。
ピンポンゴルフゲーム
ピンポンゴルフゲームは、以上のイラストのように点数を書いた紙コップなどを横向けにして置いておき、ピンポン玉が的に入るように転がしていきます。
規定の回数が投げ終わったら点数を集計し、点数が高い人の勝ちとなります。
座りながらでもできる上に、競争性を取り入れているので場も盛り上がりやすいレクリエーションです。
参考:FUNSEED
玉入れゲーム
玉入れゲームは運動会の玉入れを創造そうすると分かりやすいでしょう。
参加者に輪になって座り、職員が輪の真ん中で傘を開いて逆さに持って状態で立ち、参加者が玉を入れて点数を競います。
的となる傘を大きくしたり小さくすることで場も盛り上がるので、バリエーション豊かに楽しむことができるでしょう。
風船バレー
風船バレーは風船を用いたバレーボールで、ケガの心配をすることなく適度な運動をすることができます。
単にバレーを楽しむだけでなく、風船に書かれた文字を当てるなどの楽しみ方もできるので、上手に応用すれば脳トレにもなります。
車いすの方でも手軽に参加できるレクリエーションとして、多くの介護施設でも取り入れられています。
ホワイトボードレクリエーション3選
続いて、ホワイトボードを用いたレクリエーションを見ていきましょう。
文字シャッフルゲーム
文字シャッフルゲームは、まずは以上のイラストのように文字を羅列します。
正解になるひらがなを並び替えたものをホワイトボードに書き出し、正解の単語を当てるゲームです。
正解となる単語を複数にすることでより難しくなり、脳トレにもなります。
問題が難しく、苦労している際にはヒントを出すことが有効なので、事前にヒント材料の準備しておきましょう。
さかさ文字ゲーム
さかさ文字ゲームとは、出題者がお題となる単語をホワイトボードに終わりの文字から徐々に書き出していき、どの単語かを当てるゲームです。
例えば、お題が「カピバラ」の場合はお尻の「ラ」からホワイドボードに書き出していきます。
お題が回答できた時はもちろん、想定した答えと違う回答が出てきた場合も正解と扱って構いません。
数探しゲーム
数探しゲームとは、「1」の数字を何個、「2」の数字を何個というようにホワイトボードに数字をランダムに書いていきます。
書き終わったら全員に見せ、最も個数が多い数字を当てて正解した人を勝ちとするゲームです。
最も大きな数字を回答してしまう人が多いので、良い脳トレにもなるでしょう。
また、応用として一番個数が少ない数字を当てるゲームも可能なので、参加者のレベルが上がってきたら試してみましょう。


頭を使う脳トレレクリエーション3選
間違い探しゲーム
まずは似通っている2つのイラストを用意し、どの部分が間違っているのかを参加者に当ててもらうゲームです。
観察力や集中力が必要となり、早く正解するために脳をフル活用するので適度に脳に刺激を与えることができます。
また、似通っているイラストを10種類ほど用意し、一つだけ形などが間違っているものを当てる形式もあります。
いずれにしても、頭を使うので認知機能の維持に役立つでしょう。
計算ゲーム
計算ゲームでは、お金や時間など日常生活に根付いているテーマを取り扱いながら脳トレを行います。
また、時間やそろばんを用いた脳トレもあるので、様々な計算ゲームを取り入れることで違った刺激を脳に与えることができます。
頭を使うのはもちろん、手指を使う機会も多いので実践するメリットは大きいでしょう。
指遊びゲーム
指遊びゲームでは自然と指を使うので、こちらも適度なレベルの脳トレと言えるでしょう。
例えば、昭和の方にとってなじみの深い「おちゃらかホイ」や指で犬などの生き物を表す指遊びなど、様々なバリエーションがあります。
また、親指から順番に小指まで輪ゴムを動かす「輪ゴム移しレース」など、様々な指遊びがあるので色々と取り入れてみましょう。
体を動かすレクリエーション3選
適度に運動をするために、身体を動かすレクリエーションも行いましょう。
楽しみながら身体を動かせるので、ストレスを感じることなく取り組めます。
バトンつなぎゲーム
バトンつなぎゲームとは、円になってバトンを時計回りに渡していき、音楽が止まったタイミングで特定の色のバトンを持っていた人が罰ゲームを受けるゲームです。
罰ゲームと言っても、全員が笑えるような可愛い内容である必要があります。
なお、バトンは参加人数の20%程度が丁度いい塩梅で、バトンは色の違うものを準備しましょう。
バトンを受け渡しの動きで握力が鍛えられるメリットがあるので、楽しみながら全員参加で行いましょう。
棒サッカーゲーム
棒サッカーゲームは、参加者が2チームに分かれて椅子に座った状態で並んで向かい合い、手に持った棒を使ってボールを打ち相手のゴールを狙うゲームです。
サッカーとはいえ、蹴るのではなく棒でボールを打つのが特徴です。
座った状態で棒を振る動きに伴って、腕力だけでなく反射神経や動体視力を刺激できます。
新聞戻しゲーム
新聞戻しゲームとは、丸めた新聞紙を足の指や裏を使って広げていき、参加者の人と速さを競うゲームです。
足指の細かい動きが求められるので、太ももや腹筋を鍛える効果が期待でき身体機能の改善が見込めます。
競争性があるので、場も盛り上がるでしょう。


自宅でも楽しいレクリエーション3選
続いて、自宅でも楽しめるレクリエーションを見ていきましょう。
思い出年表ゲーム
思い出年表ゲームとは、以上のイラストのように自分の人生や思い出を振り返ってグラフにして表すものです。
ゲームというよりも人生の振り返りの要素が強いですが、記憶をさかのぼる作業を経て脳に適度な刺激を与えられるでしょう。
過去を振り返って思い出に浸るだけでなく、これからの人生設計も描いてもらうことで、生きがいの発見にも繋がります。
パタカラ体操
適度の体を動かすことができる体操も、自宅で気軽に行うことができます。
ラジオ体操などが代表的ですが、介護予防体操としておすすめなのが誤嚥性肺炎を防ぐ「パタカラ体操」です。
「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することで、加齢により衰えてしまう噛む力や飲み込む力を鍛えることができるので、健康的な生活を送る上でも効果的です。
折り紙・塗り絵
折り紙や塗り絵は大人の趣味としても人気ですが、手先の運動にもなるので認知症予防効果が期待できます。
共に創作性が伴うので本人のモチベーションも維持しやすく、人気の高いレクリエーションです。
本人のお気に入りの作品は飾ったり、人にプレゼントするなどして社会性を保てる効果も享受できるでしょう。
体力を必要とせず、年齢に関係なく楽しめるので、ぜひ積極的に自宅でも実践しましょう。
進行の手順
それでは、実際にレクリエーションを進行するにあたっての手順を見てみましょう。
事前に必要な準備
本番で使用する道具の確認
まず、道具が必要なレクリエーションを行う場合は、使う道具に故障や不備がないか確認しておきましょう。
当日に故障が不足が発生してしまうとレクリエーションが中断してしまうので、少し余裕を持った数を準備しておくと安心です。
会場配置の決定
行うレクリエーションによって必要な場の広さが異なるので、簡単にシミュレーションを行い会場の配置などを決めましょう。
また、スタッフ・利用者の双方の立ち位置を決めておくことで、当日スムーズに実施できます。
介助が必要な利用者がいる場合はスタッフの近くに配置するなど、きめ細かい工夫も必要です。
参加者の下調べ
事務的な準備とは別に、レクリエーションに参加する利用者について知っておく必要があるので、職業や趣味などの情報を集めましょう。
人間性などを予め理解しておくことで、本人にとって嫌なことを回避でき、また話題作りにも役立ちます。
参加者全員が楽しめるようにするためには欠かせない作業なので、抜かりなく行いましょう。
当日の流れ
あいさつとコミュニケーション
レクリエーション当日は、まずは和やかな雰囲気を作るためにも笑顔であいさつを行いましょう。
また、スタッフが積極的に利用者のコミュニケーションを促し、全員が気軽に参加できる空気を作ることが重要です。
最初からコミュニケーションを取ることで利用者の緊張感も薄まり、レクリエーションもスムーズに進みます。
緊張を解すために、冒頭でアイスブレイクなどを導入することも効果的な方法なので、実践してみてください。
ルールの説明
参加者の中にはルールが分からない利用者もいるので、まずはルールの説明をしっかりと行いましょう。
聴力や理解力が衰えている参加者もいるので、ゆっくり分かりやすく話すことがポイントです。
また、説明をゲームの展開のポイントごとに分割して、実際にスタッフで見本を示しながら説明することで、より理解しやすくなるでしょう。
ゲームスタート
ルールの説明が終わったら、いよいよレクリエーションがスタートしますが、ゲーム中は声かけを積極的に行うことが重要です。
利用者を褒めることでその場の空気を盛り上げることができ、参加者も夢中になっていきます。
恥ずかしがらずにどんどん声をかけて、参加者が楽しめる雰囲気作りすることが大切です。


レクリエーションを成功させるポイント
レクリエーションは、スタッフの工夫次第で盛り上げることができます。
こちらのトピックで、成功させるためのポイントなどを解説していきます。
積極的に声をかけていくこと
レクリエーション中は、参加している利用者に積極的に話しかけることが重要です。
声を掛けてもらえることで「参加している」気になれるため、場を盛り上げるために様々なコミュニケーションを取っていきましょう。
また、盛り上げ上手な職員を参考にすることも有意義なので、他の職員の良いところはどんどん取り入れましょう。
なるべく利用者をほめること
参加者全員を取り込むためにも、できるだけ多くの人を褒めるようにしましょう。
褒めることで参加者の意欲が高まり、よりレクリエーションを楽しめるようになります。
広いな視点から利用者を見ることで誉め言葉は多様に生まれてくるので、ぜひ俯瞰的に観察してみてください。
参加者の要望は積極的に取り入れる
参加者のフィードバックや要望に耳を傾けることも重要です。
参加者の感想や、レクリエーション中の様子にはよく注意し、次回以降に反映させていくことで、より満足度の高いレクリエーションを提供することができます。
参加者の意見を尊重することで、より一体感や共感が生まれるでしょう。
ルール説明などで堅苦しくならない
ルールを解説する際などに、スタッフが真面目に説明してしまうと参加者は緊張してしまったり、退屈に感じてしまったりしがちです。
例えば参加者が笑えるようなボケや失敗をすることで、場を和ませることができるでしょう。
自分自身も楽しむこと
最も大切なことは、レクリエーションを企画している自分自身が心から楽しむことです。
企画者が退屈そうにしていると、参加者も楽しむことができません。
レクリエーション中は笑顔を忘れず、まずは自分が楽しむところから始めていきましょう。
レクリエーションのメリット
それでは、レクリエーションを行うことによって得られるメリットについて見ていきましょう。
脳の活性化
レクリエーションを行うことで、普段使用しない脳の部分を刺激できます。
これにより脳が活性化し、認知機能の維持に繋げることができるでしょう。
さらに、コミュニケーションを取ることも脳の刺激に繋がるので、より活性化されるのは間違いありません。
コミュニケーションの促進
レクリエーションをすることで、スタッフと参加者間や参加者同士のコミュニケーションを取る機会が増えるので、交流を深めることができます。
会話をすることは脳を使うこととイコールなので、コミュニケーションの促進は認知症予防にも効果があります。
健康の維持
レクリエーションを行うことで、心と体の健康の維持・向上が期待されます。
他人と関わりながら、普段の生活とは異なることをすることで気分転換の機会とすることもできます。
定期的にレクリエーションを開催することによって、参加者の健康寿命を伸ばすことにつながるでしょう。
生活に楽しみができる
レクリエーションの開催があることによって、高齢者が生活に楽しみを見出せる点も大きなメリットです。
利用者の生活を楽しくするためにも、スタッフによる楽しい空気作りは非常に重要と言えるでしょう。
日々の生活の中に楽しみを持てることで、人生の充実度を向上させてくれます。レクリエーションの果たしている役割は非常に大きいのです。
また、レクリエーションは利用者の自尊心や自己肯定感を高めたり、グループ活動やチームプレイを通じて協調性を養ったりする効果もあります。
これにより、高齢者の心理的な幸福感や社会的な結びつきが増し、生活の質が向上するでしょう。


レクリエーション開催時に注意したいポイント
最後に、レクリエーションを行う際に注意したいポイントについて見ていきましょう。
参加を強要しない
レクリエーションを進行していく中で、参加者に無理やりやらせることは良くありません。
本人にとって嫌なものは嫌を無理にやらせてもストレスになるだけなので、本人の意志を尊重しましょう。
このような場合は本人の希望を聞きながら、できるだけ楽しんでもらえるように配慮することが大切です。
高齢者への敬意を忘れない
和やかな空気づくりは重要ですが、高齢者には敬意を払うことを忘れてはいけません。
特に言葉遣いには気を付け、マナーを守りながらレクリエーションを進めていきましょう。
本人が不快に感じてしまうと、せっかくのレクリエーションも楽しめなくなってしまうので要注意です。
参加者全員が交流できるようサポートする
レクリエーションは、ゲームを楽しみながら人とのコミュニケーションを深めるために行われます。
そのため、常に利用者に目を配り、孤立していそうな人がいたら声をかけて参加するように取り持ってあげましょう。
輪に入るのが苦手な参加者もいるので、スタッフが適宜サポートすることが重要です。
参加者のケガ対策や体調確認を怠らない
高齢者は身体能力や判断力が衰えているので、安全性をきちんと確保することが大切です。
また、車いすの利用者がいる場合は座りながらできるレクリエーションにしたり、耳の遠い利用者がいる場合は近くで大きな声で説明するなど、参加者への配慮も欠かせません。
参加者がケガをせずに楽しめるように、スタッフで工夫を重ねていきましょう。
高齢者のおすすめレクリエーションまとめ
- 運動不足の解消や認知能力を刺激し、自立した生活をサポートする役割がある
- 多くの高齢者が楽しみながら参加できるものが多い
- 本人の意思を最優先しながら、できる限り参加できるようにエスコートすることが重要
運動能力や認知能力を維持する上で、レクリエーションが果たしている役割は大きいです。
全員が楽しみながら参加することで和やかに進めることができるので、スタッフの心配りは欠かせません。
こちらの記事を参考にして、ぜひ全員が楽しめるレクリエーションを企画しましょう!
この記事は専門家に監修されています
介護支援専門員、介護福祉士
坂入郁子(さかいり いくこ)