定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは|サービス内容・費用から事業所の選び方まで解説

この記事は専門家に監修されています

介護支援専門員、介護福祉士

坂入郁子(さかいり いくこ)

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、一体どんなサービスなの?」

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護の具体的な内容を知りたい!」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、24時間体制で在宅しながら必要な介護を受けられるサービスです。

通常の訪問介護とは違い、定額で利用できる点が特徴的なので、必要に応じて利用を検討すると良いでしょう。

こちらの記事で、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の特徴や事業者の選び方のポイントについて解説したので、ぜひ参考にしてください!

定期巡回・随時対応型訪問介護看護についてざっくり説明すると
  • 自宅で療養支援しながら心身の機能の維持・回復を目指せる地域密着型の訪問介護サービス
  • 要介護度1~5の方が利用可能で、要介護度1~2の方の利用が多い
  • 定期巡回、随時対応・随時訪問、訪問介護がサービスの柱
  • 一体型事業所と連携型事業所があり、それぞれメリットとデメリットがある

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは

定期巡回・随時対応型訪問介護看護概要

定期巡回・随時対応型訪問介護とは、療養を支援しながら心身の機能の維持・回復を目指す地域密着型の訪問介護サービスです。

要介護状態でも利用でき、24時間体制で緊急時の対応を行ってくれます。

安心して居宅で生活を送る上で重要なサービスであり、できる限り居宅において自身の能力に基づきながら自立した日常生活を営むことをサポートします。

利用者の居宅を一日に複数回訪問し、入浴・排泄・食事等の介護などの日常生活上のサービスを提供してくれる点が特徴です。

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利用対象者・条件

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用できるのは要介護度1~5の方です。

つまり、比較的重度の介護を必要としている方を対象にしたサービスと言えるでしょう。

なお、地域密着型サービスで住民票が事業所と同じ地域に無いと利用できないので、自宅近くにある事業所を選ばなければなりません。

また、他の訪問介護・看護や夜間対応サービスとの併用はできない点も注意するべきポイントです。

どんな方の利用が多いの?

それでは、どのような方々が定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用しているのか見てみましょう。

具体的な利用ケースを知っておくことで、実際のイメージも湧きます。

要介護1・2かつ1日に複数回の介護を要する人

定期巡回・随時対応型訪問介護を利用しているのは、一日に複数回の介護が必要な方が中心です。

要介護度別で見ると要介護1・2の方の利用が最も多く、実際に厚生労働省による「令和3年度 介護給付費等実態統計」によると利用者の内訳は下記のようになっています。

  • 要介護1:21.0%
  • 要介護2:20.8%
  • 要介護3:17.1%
  • 要介護4:15.7%
  • 要介護5:10.7%

要介護認定を受けている方に広く利用されていますが、比較的症状が弱い要介護1~2の方に広く利用されています。

利用目的として多いのは?

目的別で見ると、一日に数回の介護を必要としている方や服薬管理を目的として利用する方が多い傾向にあります。

また、下記のような目的で利用する人も比較的多いです。

定期巡回・随時対応型訪問介護の主な利用目的
  • 訪問介護を多く利用し、介護保険の支給限度額を超えてしまう
  • 一人での食事が難しい
  • 寝たきり状態で、一日に数回寝返りの介助が必要
  • 一日数回の服薬管理やインスリン注射が必要

なお、上記の理由はあくまでも一例で、他にも様々な理由や目的で利用されています。

介護負担の軽減に役立つと感じたら、利用を検討してみると良いでしょう。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス内容

サービス内容

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス内容は、以下の3つに大別されます。

定期巡回サービス

定期巡回サービスとは、利用者ごとに作成した訪問介護計画書を基にしながら行われる訪問介護サービスです。

受けられるサービスは一般的な訪問介護サービスと同じで、入浴・食事介助などの身体介護などが中心となります。

実際にサービスを提供する時間は10~15分程度で、一日に複数回訪問してサービスを提供してくれます。

随時対応・随時訪問サービス

随時対応・随時訪問サービスとは、利用者の自宅に設置された「ケアコール」使い、必要なタイミングでサービスを依頼する仕組みです。

オペレーターに連絡し、状況を確認した上で必要に応じて訪問サービスを受けることができます。

24時間体制で連絡が取れるサービスで、利用者と家族に大きな安心感を与えてくれるサービスと言えるでしょう。

ただし、オペレーターに連絡すれば必ず職員が訪問してくれるわけではなく、利用者の状況を確認して「普段と様子が違う」と判断された場合に訪問してくれます。

訪問看護サービス

訪問看護とは、看護師が自宅に訪問して病気や障がいに応じた看護を提供してくれるサービスです。

医師が必要と判断した場合に行われ、健康状態の悪化防止や病状の回復を目的に行われています。

また、医師の指示の元、病院と同じような医療処置を行うこともあり、自宅で最期を迎えたいという希望に沿った看護も受けることができます。

なお、具体的なサービス内容は下記の通りです。

  • 健康状態の観察
  • 病状悪化の防止・回復
  • 療養生活の相談とアドバイス
  • リハビリテーション、点滴、注射などの医療処置
  • 痛みの軽減や服薬管理
  • 緊急時の対応
  • 主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医師との連携
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定期巡回・随時対応型訪問介護看護の実態

続いて、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の実態について紹介していきます。

下記の表は、利用者一人あたりの訪問状況をまとめたものです。

要介護度 一日の平均訪問時間 一日の平均訪問回数
要介護1 28分 1.6回
要介護2 33分 2.1回
要介護3 32分 2.8回
要介護4 36分 3.5回
要介護5 46分 3.6回

一回あたりの訪問時間は10~15分程度で、要介護度が高いほど訪問時間・回数は多くなる傾向にあることが分かります。

夜間訪問の状況

続いて、夜間訪問の状況について見てみましょう。

<利用者が約30名の事業所>

  • コール数:1日あたり1.3回
  • 訪問回数:2日に1回程度

<利用者が約10名の事業所>

  • コール数:2日に1回程度
  • 訪問回数:1週間に1回程度

夜間の状況を見てみると、利用者が多い事業所は毎日最低でも1回はコールを受けています。

また、実際に訪問する回数も多いため、人手が足りているかチェックすると安心です。

事業所の種類と特徴

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を行っている事業所には、一体型と連携型の2種類があります。

それぞれに違いや特徴があるので、確認していきましょう。

一体型

一体型事業所では「訪問介護」と「訪問看護」を同一の事業所で提供している点が特徴です。

この特徴により、下記のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

まずは、メリット面について見ていきましょう。

  • 同じ場所で訪問介護と訪問看護が提供されていることで、密な情報交換など連携がしやすい
  • 密な連携をもとに訪問介護と訪問看護が一体となってサービス提供を行いやすい
  • 定期的な巡回や随時対応が可能なため、介護対象者の状態の監視や危機的な状況に対応することが容易

やはり、同じ事業所がサービスを提供することで情報交換などがスムーズに行われる点が大きなメリットです。

これにより、サービスの質を高めて利用者の満足度に繋げるだけでなく、スタッフの質そのものも高めることができます。

また、利用者側にとっても、同じ事業所で訪問介護と訪問看護を受けることで、一貫性のあるケアプランやスムーズなコミュニケーションが得られ、安心感を持つことができます。

デメリット

一方で、デメリットとしては下記の内容が考えられます。

  • 地域密着型にする必要があり、利用条件として事業所と同じ地域に住んでいる必要があること

地域密着型サービスという特性上、利用者の制限が出てしまう点はデメリットと言えます。

住民票があるエリアに希望する事業所が無い場合、断念せざるを得ません。

連携型

連携型事業所では、一体型とは違って定期巡回・随時対応型訪問介護を行っている事業所が別の事業者に訪問看護を依頼してサービスを提供しています。

メリット

連携型事業所を利用するメリットとして、下記のものが挙げられます。

  • 地域全体の情報共有が期待でき、各事業所がスムーズな対応ができる
  • 地域の医療状況について、把握が容易

同じ事業所ではなく複数の事業所がサービスに携わるため、地域全体における様々な情報共有が期待できる点は大きなメリットです。

これにより地域の介護サービスの質が向上し、より心地よくサービスを受けることが可能となるでしょう。

さらに、連携型事業所では訪問介護と訪問看護が異なる事業者によって提供されるため、多角的な専門知識やスキルの組み合わせが可能となり、より幅広いケアニーズに対応することができます。

デメリット

一方で、連携型事業所のデメリットは下記の通りです。

  • 訪問介護と訪問看護の間で連携や情報交換に乱れが生じる
  • 連携や情報交換が不完全で、一体的にサービス提供できないことがある
  • 夜間・随時対応の訪問看護が必要な場合、訪問頻度が高いと対応可能な訪問看護を探す必要がある場合も

やはり、一元的なサービスを受けられないことから、訪問介護と訪問看護サービス間で連携が取りにくい点はデメリットと言えます。

情報共有が行われないことで不都合や手間が発生することもあるため、この点には留意しましょう。

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利用料金

続いて、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用料金の一例を紹介していきます。

<一体型または連携型で訪問看護なしの場合>

要介護度 料金
要介護度1 5,697円
要介護度2 10,168円
要介護度3 16,883円
要介護度4 21,357円
要介護度 25,829円

<一体型で訪問看護ありの場合>

要介護度 料金
要介護度1 8,312円
要介護度2 12,985円
要介護度3 19,821円
要介護度4 24,434円
要介護度5 29,601円

<連携型で訪問看護を追加する場合>

要介護度 料金
要介護1~4 2,954円
要介護5 3,754円

なお、いずれの料金も2021年4月時点のものです。

定期巡回の利用料金は月額定額制で、介護度・訪問看護の利用有無・一体型か連携型などが金額を決める要因となります。

金額に関する詳しい情報は、利用を検討している施設で確認してください。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のメリット

訪問介護看護の様子

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用することで、様々なメリットを享受できます。

以下の点に魅力を感じる場合は、ぜひ利用を検討してみてください。

24時間対応可能な唯一の介護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、定期的な巡回に加えて緊急コール受付・緊急訪問を24時間対応してくれます。

そのため、万が一の際に対応してくれる体制が整っており、緊急時の不安が解消されて自宅においても施設で生活しているのと同様の安心感を得られるでしょう。

介護保険サービスの中でも、24時間体制で対応してくれるのは定期巡回・随時対応型訪問介護看護のみです。

そのため、一人暮らしの高齢者や要介護度の高い被介護者やその家族にとっては非常に安心できるサービスと言えるでしょう。

本人と家族の精神的負担を大きく軽減してくれるので、日常のストレスを減らしてQOLの向上にも寄与してくれます。

また、緊急時には適切な医療機関や専門家との連携も行われるため、病状の悪化や急変時にも的確な対応が可能となります。

自宅でも介護を続けられる

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用することで、自宅にいながら必要な介護を受けることができます。

施設に入ると家族の介護負担を減らせるメリットがありますが、本人は慣れない環境で過ごすことになるため、ストレスになることも少なくありません。

自宅で過ごし続ける方が本人の安心感に繋がるため、住み慣れた自宅で生活できる点もメリットと言えるでしょう。

定額制

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は定額制なので、予算の見通しを付けやすい点も魅力です。

一般的な介護サービスは要介護度が上がると費用負担が重くなりますが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護であれば介護度が上がって利用頻度が上がっても定額です。

そのため、費用が嵩む心配をする必要はなく、経済的なメリットも大きいと言えるでしょう。

また、体調に少しでも変化があったらすぐに連絡できる環境で過ごせるため、本人や家族にとって大きな安心感となるでしょう。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のデメリット

続いて、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のデメリットについて見ていきましょう。

メリットだけでなく、デメリットについても把握しておくことが重要です。

他の訪問介護サービスの併用は不可

定期巡回・随時対応型訪問介護看護と他の訪問介護サービスとの併用はできないので、選択肢が限られてしまう点はデメリットと言わざるを得ません。

そのため、他の訪問看護サービスを利用したい場合は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用をやめる必要があります。

自身にとって必要なサービスを見極めることが重要と言えるでしょう。

介護職員の変化

他社の訪問介護・訪問看護サービスから定期巡回・随時対応型訪問介護看護に変更した場合、担当してくれる介護職員も変わります。

特に、これまでにスタッフと良好な関係を築けていた利用者や家族にとっては不安が大きいでしょう。

新しい介護スタッフと良好な関係を築くことができず相性が悪くなってしまう恐れもあるため、この点には留意しておく必要があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は長期間に渡って利用しお世話になるケースが多いので、事業所を選ぶ際にはスタッフの雰囲気などを確認しておき、信頼できるチームや継続的な関係を築けるサービスを選ぶことが重要です。

利用回数が少ない場合割高に

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は定額制という料金形態になっているので、予算の見通しを付けやすいメリットがあります。

しかし、一方であまり介護の必要が無い方にとっては、サービス一回あたりの費用が割高になってしまうことになります。

細かく計算してみたところ「他のサービスよりも大幅に損をしていた」という事例もあるため、利用前に確認しておくと良いでしょう。

例えば、要介護2の方の場合を想定してみると、

  • 一体型で訪問看護なしの定期巡回サービスの月額は約10,000円
  • 訪問介護1回の単価は250~300円程度(20分以上30分未満)

上記のようになります。

この場合、訪問介護を毎日1回以上使うようであれば定期巡回を使った方が得ですが、そこまで使わない場合は訪問介護の方が安く済みます。

ただし、上記の料金はあくまで概算なので、詳しくは事業所が定めている料金を確認してください。

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利用方法・流れ

ケアマネに相談

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用をする場合、要介護度1以上の認定を受けている必要があります。

要介護1以上に認定されている方は、担当のケアマネジャーにサービスを利用したい旨を相談しましょう。

一方で、まだ要介護認定を受けていない方の場合、まずは要介護認定を受ける必要があります。

要介護認定から定期巡回・随時対応型訪問介護看護利用開始までの流れは、下記のような流れで進んでいきます。

要介護認定の申請をする

まずは、先立って要介護認定を受けるための申請を市区町村の役所や地域包括支援センターに対して行いましょう。

要介護認定を申請する窓口に「介護保険要介護認定・要支援認定申請書」「介護保険被保険者証または医療保険被保険者証」「主治医意見書」の3点を提出すれば、最初の手続きは完了です。

また、書き損じた際などに必要になるため、申請の際には印鑑も持っていきましょう。

要介護認定を受ける

要介護認定の申請書類を提出すると、調査員が自宅を訪問して心身の状態に関する質問や家族との面談が行われます。

また、かかりつけ医か指定の医者に意見書を作ってもらう必要があるので、事前に話を通しておくとスムーズです。

調査員による訪問と主治医の意見書などの情報を基にしながら一次判定・二次判定が行われ、最終的に介護度が決定します。

要介護1以上の認定が出たら、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用が可能となります。

もし想定よりも軽い要介護認定を受けた場合、審査請求や区分変更の請求をすることも可能なので、こちらについても知っておくと良いでしょう。

ケアプランを作成する

介護度が決まると、ケアマネジャー(介護支援専門員)という介護サービスのプランナーを紹介されます。

ケアマネジャーと相談しながらその人に必要な介護サービスを決め、「ケアプラン」という介護サービスの計画書を作成することになります。

ケアマネジャーは介護に関する相談ができる身近な存在になので、コミュニーケーションを密にしておくことをおすすめします。

ケアプランを作成するタイミングで「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の利用を希望している旨を伝えましょう。

基本的に、その後の介護サービスは事前にケアプランに沿って利用することになるため、しっかりと自身の状態や希望を伝えることが重要です。

事業所を選択する

ケアプランの作成が終わったら事業所を選択するステップに進みますが、この際にはケアマネジャーのおすすめや使いたい事業所を選ぶと良いでしょう。

使いたい事業所が決まったら、ケアマネジャーが仲介役となって事業所との契約を進めてくれます。

契約の締結まで終わればサービスが開始され、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスを利用できます。

なお、事業所を選ぶ際のポイントは以下の見出しで詳しく説明しているので、参考にしてください。

事業所の選び方

介護の様子

事業所によって提供しているサービスの質に差があるので、事前に情報を集めておくと良いでしょう。

下記で紹介するポイントは必ず押さえておき、できるだけミスマッチが起きないように注意してください。

希望日程にサービスを受けられるか

まずは、自分自身がどのような介護を希望しているのか、希望やイメージしている内容を書き出してみましょう。

その際、週間カレンダーを使いながら「何時に自宅へ来てもらい、どのようは介助をしてほしい」という内容を具体的に書き出してみてください。

週間スケジュールが完成したら、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を行う事業所に対して、希望するスケジュールでサービスが提供してもらえるか確認すると良いでしょう。

サービスの空き状況などを確認し、どの程度自分の希望が叶えられるか相談してみてください。

事業所との距離が近いか

自宅と事業所までの距離が近いと、コールをした際にすぐに駆けつけてくれるメリットがあります。

到着までの時間は不安な気持ちで過ごすことになりますが、距離が短ければ安心して冷静に過ごせるでしょう。

特に、心疾患などの病気がある方や転倒の危険性が高い方などは、すぐに駆け付けないと命に関わります。

安心して日々の生活を送るためにも、何かしらの不安がある方は自宅から事業所までの距離が近いところを選ぶと良いでしょう。

対応する職員と利用者の相性

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用する場合は頻繁にスタッフを呼ぶケースが多いため、事業所に在籍している職員についても調べましょう。

相性はもちろん、利用者が安心できる介護スキルを持ち併せているかなど、安心して利用できるかどうかは要チェックです。

もし、実際に利用して「相性が合わない」と感じたら、その事業所を無理に使い続ける必要はありません。

利用者のニーズや要望に合わせて柔軟に対応し、コミュニケーションを重視するスタッフを選ぶことが、より良い介護サービスを受けるために重要です。

ケアマネジャーなどと相談しながら、また新たな事業所を探していきましょう。

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定期巡回・随時対応型訪問介護看護まとめ

定期巡回・随時対応型訪問介護看護まとめ
  • 自宅にいながら看護師の医療ケアを定期的に受けたい方におすすめ
  • 24時間体制で対応してくれる点も、本人や家族にとって大きな安心感となる
  • 自宅で介護を続けられる点や定額制で利用できる点が魅力
  • 利用にあたっては要介護認定を受け、ケアプランを作成する必要がある

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用すれば、自宅にいながら看護師から医療ケアを受けたり見回りサービスを受けられます。

一人暮らしで不安を抱えている高齢者や、適宜介助が必要な状態にある方にとっては魅力的なサービスと言えるでしょう。

定額制で利用できるメリットもあるので、こちらの記事で紹介した選び方のポイントなどを参考にして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを提供している事業所について調べてみてください。

この記事は専門家に監修されています

介護支援専門員、介護福祉士

坂入郁子(さかいり いくこ)

株式会社学研ココファン品質管理本部マネジャー。介護支援専門員、介護福祉士。2011年学研ココファンに入社。ケアマネジャー、事業所長を経て東京、神奈川等複数のエリアでブロック長としてマネジメントに従事。2021年より現職。

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