介護の面接に落ちる理由12選|原因や受かるための対策・欲しい人材の特徴を徹底解説
「介護の面接に落ちたんだけど、理由がわからない・・・」
「介護の面接に落ちたけど、受かるコツを学んでまた面接を受けたい!」
介護職を希望しているものの、何度も面接に落ちた方は少なくないでしょう。
そこで、この記事では介護職の面接で落ちる原因や、介護職で求められる人材、NGな回答例など、面接で落ちた方が知っておきたい情報を徹底解説します。
面接で落ちたからと諦めず、この記事を参考にまた面接にチャレンジして、介護職の仕事に就きましょう!
介護の面接で不採用になる原因は、身だしなみ、志望動機、理想を語り過ぎるなどさまざま
面接で落ちた人は「第一印象」「人柄・性格」「仕事への意欲」のいずれかで落とされている可能性が高い
不採用になる人の特徴や理由も押さえておこう
人手不足の介護業界でも面接に落ちる人はいる
2022年発表の、厚生労働省老健局「第79回社会保障審議会介護保健部会(資料 介護人材の確保・介護現場の革新)」によると、有効求人倍率は、全ての職業の有効求人倍率が1.46倍、介護業界の有効求人倍率は4.95倍という結果になりました。
つまり、介護業界では、1人に対して3~4件の求人があることになります。
「介護業界は人手不足」「介護業界での就職はしやすい」といったイメージがある方もいるかもしれません。実際に上記のデータからも、数字だけで見ればそのような結論が出るとも言えます。
しかし、実際の介護業界では、人手不足だからと言って誰でも採用されるわけではありません。介護業界でも不採用になる人はいるのです。
誰でも採用されるわけではない理由と、面接で落ちないようにするコツを以下でご紹介していきます。
介護職の面接に落ちる人の特徴&理由
人手不足が深刻な介護業界は、資格の有無、年齢、経験を問わず、他の業界と比べると、非常に採用されやすい業界だと言えます。
しかし、だからといって誰でも採用されるわけではありません。中には、転職活動が上手くいかず、何か所も面接に落ちた人もいます。そのような人は、どこがいけないのでしょうか。
採用担当者が見ているのは
第一印象
人柄・性格
仕事への意欲
主にこの三点です。採用担当者に面接時マイナスの印象を与えてしまう原因を以下に解説します。
ビジネスマナーの基本ができていない
ビジネスマナーの基本がなっていない方は不採用になるでしょう。例えば、挨拶ができない方、敬語が使えないなどは、面接しただけでもビジネスマナーがない方だと判断できます。
ビジネスマナーがないと「利用者さんに適切な対応ができないのではないか」「職員たちと上手く付き合えないのではないか」などの不安要素が生まれるため、採用担当者からはマイナス評価が付けられ、不採用になってしまう可能性が非常に高いと言えます。
身だしなみを整えられていない
身だしなみが整えられない方は、普段からだらしない人という印象を与えてしまいます。
採用担当者は、服装だけではなく、髪型、靴、爪など隅々までチェックしています。
特に、介護職は利用者さんやご家族に接する仕事ですので、だらしなく清潔感がない方は採用できません。
また、身だしなみができていない方は仕事ができないのではないかという印象も与えます。
身だしなみを整えることは、仕事をする上で最低限できていなければならないことなのです。
言葉遣い・態度が傲慢
介護職員は、言葉遣いや態度で、利用者さんやご家族に対し不快な思いをさせることは避けなければなりません。そのため、言葉遣いや態度が傲慢な方も面接で落とされるでしょう。
特に、高齢者の方や介護職を見下していると、言葉や態度が無意識的に傲慢になってしまいます。
そのような人が介護職員になると、利用者さんに失礼な対応をしたり、職場の人間関係を悪化させたりすると考えられますので、不採用の可能性が高まるでしょう。
相手の話を聴き終わらないうちに話してしまう
コミュニケーションを取るときには、自分の話を一方的に話すのではなく、相手の話も最後までよく聞き、それを受けて自分の意見を返すことが必要です。
しかし、面接中に採用担当者の話を遮って自分の話を続ける人は「自己中心的な人」「コミュニケーション能力がない人」とみなされてしまいます。
特に、介護職では利用者さんの話をじっくり聞くことが重要となりますので、このように相手の話を最後まで聞けない人は、不採用になるでしょう。
話が長くてまとまらない
話が長く、何を言いたいのかわからない人は、自分が言いたいことをまとめることができない人です。そのため、話がいろいろな方向に行ってしまうので要点が伝わらないのです。
例えば、介護職を目指したきっかけを聞かれたときに、簡潔に要点を抑えて話せず、子供の頃の無関係な話から長々と話し始めるタイプがこれに当てはまります。
このようなタイプは、仕事でも要点を抑えて的確な働きができない印象を与え、不採用になる可能性が高いです。
質問に対してズレた回答をしてしまう
採用担当者からの質問にズレた回答をしてしまう人は、「質問の意図が理解できていない人」もしくは「自分の話したいことだけ話したい人」といった印象を与えます。
介護職では、利用者さんの言葉や様子から心情をくみ取ったり、利用者さんやご家族からの相談を受けることもあります。また、職員同士でコミュニケーションを取りながら仕事をすることも必須です。
そのため、このようにコミュニケーションに難があると思われる人も、不採用になるでしょう。
自分の理想を語りすぎる
自分の理想を語り過ぎる人は、自分の理想を叶えるために他の職員に負担を強いたり、職場の方針を変えさせようとしたりする人なのではないかとマイナス評価になることがあります。
介護職では、自分の思い通りに行くことはあまりありません。また、あくまでも利用者さんを第一に考えなければならないので、臨機応変に柔軟な対応ができることが必要です。
そのため、理想を語り過ぎる人は何らかのトラブルを起こしそうだと思われる恐れがあり、不採用になる可能性があります。
仕事に支障をきたしそうな短所を伝える
長所・短所を聞かれた際、介護職ではマイナスになる短所を正直に答えてしまうと、不採用になる可能性が高いです。
介護職ではコミュニケーション能力が必須なので、コミュニケーションに関わる短所がある場合、マイナス評価にしかなりません。
コミュニケーションが苦手なのに「コミュニケーションが得意です」と嘘を付くと、入職後に自分がしんどくなってしまうのでよくありません。
ただ、短所を伝えるときにあえてコミュニケーションに関わることを伝える必要はないでしょう。
志望動機に熱意が感じられない
志望動機に熱意が感じられない人は、面接では落とされる可能性が高いと言えます。
熱意がなく応募してきたことから「採用されればどんな職場でもよいのか」「介護職がしたいわけではないのか」といったマイナス評価を受けてしまいます。
その結果「別にこの仕事がしたいわけではなさそうだから、すぐに辞めてしまいそうだ」と採用担当者に思わせてしまうでしょう。
介護職を希望する理由や、この事業所・施設で働きたい理由を、熱意を持って言えるようにしておきましょう。
退職理由・転職理由がネガティブ
前職の退職理由や転職を希望する理由について、ネガティブな内容を伝えることはNGです。
実際に、職場環境の悪さや給与の低さなどで退職したり転職を考えたりしたとしても、それをそのまま伝えると悪影響になってしまいます。
「うちでも同じことが起きたらこの人はすぐに辞めてしまうだろう」と思わせ、採用は難しくなるでしょう。
ネガティブな理由で退職・転職をするとしても、ポジティブな理由に言い換えて伝えるようにしましょう。
応募先や介護業界の下調べが不十分
転職をするにあたっては、介護業界や働きたい事業所・施設について細部まで調べておくのは必須です。
特に、未経験の方が何も知らない状態で面接に臨むと「本当に介護がしたいのか?」と採用担当者に不信感を抱かせてしまいます。
何も調べずに面接に臨んでしまうと、「採用されたらどのような仕事がしたいか」などの具体的な話ができなません。
採用担当者としても、あなたを採用してどのように職場に活かすかがイメージできないので、不採用としてしまう可能性があります。
「何か質問はありますか?」と言われたときに逆質問をしない
特に面接の最後に多いのが「ここまでで何か質問はありますか?」といったいわゆる逆質問です。
逆質問では「どれくらいうちの事業所・施設で働きたいのか」といった熱意を見る意図もありますので、逆質問をしないと熱意がないとみなされ、不採用になる可能性があります。
しかし、質問すればなんでもよいわけではなく、給与や福利厚生などの条件面についての質問は避けた方が無難です。仕事内容や研修制度などについて聞くことが望ましいと言えます。
介護職の面接での志望動機NG例
どのような面接でも志望動機は効かれますが、介護職の面接において、志望動機としてNGの回答例をご紹介します。
NG例:人間関係の良い職場で働きたい
「人間関係の良い職場で働きたい」ということは、裏を返せば「人間関係が悪い職場では働きたくない」という意味になります。
そのため、このような回答は「人間関係で問題が起きるとすぐに辞めてしまうのではないか」という印象を与えてしまいます。
また「人間関係で問題が起きても、改善のために努力しない人なのでは?」といった不安も与える恐れがあります。
人間関係を志望動機にしたければ、前職で人間関係を良くするために努力したエピソードを伝えましょう。
NG例:自分の思い通りの介護をしたい
「自分の思い通りの介護がしたい」という回答は、自分勝手な印象を与え、時には利用者さんの希望よりも自分の理想を貫くのではないかと思われる恐れがあります。
また、職場ではそれぞれの職員が自分の考え方を持っているので、チームワークやコミュニケーションが必須である介護職において「自分の思い通りにしたい」という考え方はトラブルの元です。
頑固で人の意見を受け入れられないタイプと思われる場合もありますので、この回答は避けるべきだと言えます。
NG例:スキルアップを目指している
志望動機では、明るく前向きな内容として「スキルアップしたい」と答える方が多いでしょう。
しかし、受け取り方によっては「うちの事業所・施設でスキルを得たら退職してしまうのではないか」といった不安を与えます。
また「スキルアップしたい」という回答は自分の希望のみを伝えているので、利用者さんに介護サービスを提供したい気持ちが伝わりません。
あくまでも、利用者さんに質の高い介護サービスをするためにスキルアップしたいことを伝えることが重要です。
介護職の面接に落ちない・受かるポイント
介護職の面接に落ちないポイントはいくつかあります。以下のポイントを意識しながら面接を受け、採用される確率を上げましょう。
履歴書は丁寧に
履歴書を丁寧に書くことは必須だと言えます。履歴書のような書類では、字の上手さ・下手さよりも、丁寧に書くかどうかが重要です。
また、間違えてしまったら二重線を引いたり、修正ペンで消したりするのではなく、はじめから書き直しましょう。間違いや誤字脱字が一切ない履歴書が書けるまで書き続けることは必須です。
履歴書を丁寧に書かない人、間違いがある履歴書を提出する人は「適当な人」「雑な人」という印象を与え、不採用になる可能性があります。
整った身だしなみ
面接にはスーツで臨むのが一般的です。ビジネスマナーとして、服装に指定がない場合でもスーツを着ていくことが望ましいと言えます。
スーツを綺麗に着られる人は「仕事をしっかりする人」「清潔感がある人」など、好印象を与えます。
中には「普段通りの服装で結構です」と伝えられる場合がありますが、その場合はオフィスカジュアルな服装をしていきましょう。
服だけではなく、爪を切りそろえることや、髪型を整えることなど、身だしなみ全般に気を配りましょう。
明るくハキハキとした会話
介護職は、日々利用者さんと接する仕事です。利用者さんの中には、音が聴こえにくい方もいます。
小さな声で、しかも暗い表情の職員は、利用者さんに言葉掛けが聴こえないだけではなく、不快な思いもさせてしまうでしょう。
また、介護職は利用者さんのご家族とも接する機会が多い仕事です。明るくハキハキ話せないと「この人に介護を任せて大丈夫だろうか」と不安にさせてしまいます。
そのため、介護職では明るくハキハキと話せることは必須なのです。
話は短く簡潔に
面接での回答は、要点を抑えて簡潔に話しましょう。関係ない部分まで長々と話してしまうと、「何を話すのか準備してこなかったのか?」「頭の中で要点をまとめられない人」といったマイナスな印象を与えてしまいます。
このようにならないためには、まず「~をしたいと思い、御施設を志望しました」というように、最初に結論を話してから、志望するに至ったきっかけや経緯に繋げて話すと、わかりやすく伝わります。
志望したきっかけや経緯も、内容をあらかじめまとめておき、簡潔に話しましょう。
相手の話を最後まで聞く
介護職では、利用者さんの声を聞くことが非常に重要です。利用者さんの話を遮ったり、利用者さんの言いたいことを理解しないまま行動に移ったりするのはもってのほかだと言えます。
利用者さんが何を望んでいるのか、気持ちをくみ取りながら利用者さんの話を聞くスキルが必須となりますので、面接では、相手の話をしっかり聞ける人なのかもチェックされます。
面接でも採用担当者の求めていることが何なのか考えながら、採用担当者の話を最後まで聞くようにしましょう。
応募先について下調べをしっかりする
介護職と一言で言っても、サービスの種類や内容がさまざまあります。そのため、事業所や施設によって仕事内容は違います。
そのため、応募先の下調べをして、どのような介護方針なのか、具体的な仕事内容などはしっかり把握しておきましょう。
調べて知った内容は志望動機などで話すと、その事業所・施設で働きたい熱意が伝わり好印象になります。
入職してから仕事内容のミスマッチがなくなることにも繋がりますので、下調べは必ずしておきましょう。
質問事項を事前に
特に面接の最後に多いのが、採用担当者からの「何か質問はありますか?」という質問です。
「質問はありません」という回答は、その事業所・施設で働きたいというやる気が感じられないためNGです。事前に質問を考えておきましょう。
しかし、福利厚生や休日などの条件面を詳しく聞き出そうとすると悪い印象を与えかねません。
「資格取得支援制度について知りたい」「研修内容が知りたい」など、その職場で働く意欲を感じさせる質問をあらかじめ考えておくようにしましょう。
介護職に採用されやすい・求められる人材とは?
介護職の面接で採用されやすく、求められている人材とはどのような人なのでしょうか。
明るく前向きに働ける人
利用者さんの中には、自分の体が思うように動かせないことに対して苛立ちを抱えてしまう方もいます。介護をされる状態になったことで自信を失っている人や、落ち込んでいる人もいます。
そんな利用者さんに少しでも元気になってもらうためには、職員が常に明るく前向きであることが重要です。
また、利用者さんやご家族から苦情が寄せられることもあります。苦情を素直に受け止めることができ、すぐ改善できる明るくて前向きな人が求められます。
コミュニケーション能力が高い人
介護職において、コミュニケーション能力があることは必須であると言えます。
利用者さんの言葉や表情から、利用者さんの気持ちを察したり、利用者さんに物事を伝えやすい方法を即座に考えられたりする能力が必要です。
また、職員同士の連携も大変重要なことから、円滑な連携が取れるようなコミュニケーション能力がある人材が求められます。
利用者さんの希望と職場の方針が合わない場合でも、環境が改善されるように努力できる人は、特に採用される可能性が高いでしょう。
人柄が良い人
介護の職場では利用者さんと職員が毎日密に接するため、利用者さんが快適に過ごせるためには職員の人柄がよいことも重要です。
「本当は介護の仕事をしたくはないけれど嫌々働いている」「高齢者と接したくない」などの気持ちを抱えながらよい人を演じていても、日々接する中でそのような人柄であることは伝わってしまいます。
人と接することが大好きで、明るく優しい人柄の職員には、利用者さんは自然に心を開けるので、よりよい介護に繋げることができるでしょう。
思いやりのある人
介護では、利用者さんの身体介護を行い、食事・入浴などの介助を行います。利用者さんの体に触り、利用者さんが快適に食事や入浴などが行えるよう、利用者さんに対し思いやりを持って接することのできる人が求められます。
また、ご家族に接する機会も多く、ご家族の気持ちに寄り添って温かい言葉をかけたり、相談に乗ったりすることも仕事です。
いずれにしても、人の立場に立って物事を考えることができる思いやりのある人が求められます。
気持ちの切り替えが上手な人
利用者さんの性格、自分の体が思うように動かせないことへの苛立ち、認知症などが原因となり、他の利用者さんとトラブルを起こしたり、職員に対し暴言を吐いてしまったりする方もいます。
その他にも、普段接していた利用者さんの体調が急変し、施設を移ったり、病院に移送されたりすることもあります。さらには、利用者さん、ご家族の方から苦情を受けることもあります。
このような出来事に一旦は落ち込んでもすぐに気分を切り替え、また明るく仕事を再開できる人は介護に必要とされる人材です。
誰かのために働くことにやりがいを見出せる人
毎日利用者さんの介護をしていると、精神的に滅入ってしまったり足腰に負担がかかったりします。
ただ生活のために働いているだけでは、このような状態になった場合仕事を続けることはできないでしょう。
利用者さんから感謝の言葉をもらえたことで疲れが取れ、さらに仕事のやる気が出るというようなタイプでないと、辛いときもある介護の仕事は難しいと言えます。
人のために頑張ることでやりがいを感じられる人が介護の職場では求められています。
判断力や洞察力・観察力を持っている人
常に判断力・洞察力・観察力を持っていることも介護の仕事では重要です。
利用者さんは高齢者であり、何らかの病気や障害を持っている方もいます。そのため、利用者さんは体調が急変することもあります。
利用者さん自身が異変を伝えられない場合、職員が洞察力・観察力を活かして、利用者さんの異変に気付かなければなりません。また、素早い判断力で適切に対応する必要もあります。
利用者さんの命に関わることですので、これらの力は必須と言えるでしょう。
体力・忍耐力のある人
介護の中でも、身体介護は体力を使う仕事です。利用者さんの体を支えたり移動させたりしながら介助を行うので、足腰に負担がかかります。
また、夜勤がある事業所・施設では、生活リズムが崩れてしまうことから体力がなくなったり、ストレスを抱えたりする人もいます。また、夜勤の長い勤務時間に耐えられなくなる人もいるでしょう。
このように、ときには辛い状態がありますが、忍耐強く仕事を続けられる人が介護の仕事では求められています。
介護職の面接時の服装
面接の連絡をもらった際、服装の指定がなかった場合はスーツを着ていきましょう。
転職活動ではスーツを着るのが一般的です。スーツを着ることによって「常識を兼ね備えている」「しっかりした人物」「仕事ができる」などよい印象を与えます。
ただ、事業所・施設によっては「私服可」のところもあります。しかし、私服可だからといって、普段着で面接に行ってはいけません。
例えばTシャツにジーンズなどのカジュアルすぎる格好は「清潔感がない」「一般常識がない」などの印象を与えかねないためNGです。
スーツを持っておらず、私服で面接に臨みたい方はオフィスカジュアルでも可能ですので、以下の見出しでオフィスカジュアルについても紹介します。
介護の面接での服装【女性】
ここからは、介護職の面接での、女性の適切な服装について解説していきます。
介護職の面接での適切な服装
面接を受ける際は、スーツを着るのが基本だと言えます。スーツの色は、グレー、紺、濃紺などダークカラーを選びましょう。
インナーはカットソー、ブラウス、シャツにしましょう。しかし、フリルが多いものや透けているものなど、派手なものや奇抜なデザインのものは避けてください。ビジネスの場にふさわしいシンプルなインナーを選びましょう。
靴はパンプスが一般的です。また、履歴書・職務経歴書などを持ち運ぶバッグも揃えましょう。
夏の服装
夏に面接を受ける際でも、スーツは着た方がよいでしょう。しかし、生地は普段着る厚手のものだと暑苦しい印象を与えてしまいます。
サマースーツの方が爽やかな印象になりますので、スーツが一着しかない方は、サマースーツを買うことをおすすめします。
また、インナーは、首回りがすっきりしているカットソーを着ると、爽やかで行動的な印象になるのでおすすめです。
スーツの上着ではなく、薄手で軽やかに見えるサマージャケットを着てもよいでしょう。
冬の服装
冬の面接でのスーツは、スカートの方もいますがパンツスーツにする方も少なくありません。また、インナーはシャツにするのが一般的です。
コートは、面接先に着いたら中に入る前に脱ぐようにしましょう。冬のスーツは、トレンチコートもしくはチェスターコートにするのが基本です。色は、スーツの色に合ったダークカラーにしましょう。
コートもビジネスライクなスタイルが必須なので、ブルゾンやダッフルコートのようなカジュアルなコートは、ダークカラーであってもNGです。
介護の面接での服装【男性】
次に、男性が介護の面接を受ける際に適切な服装について解説します。
介護職の面接での適切な服装
男性の場合も、濃いグレーや紺など、ダークカラーのスーツがよいでしょう。ストライプ柄のものを着ても構いません。
しかし、黒いスーツは喪服のような印象を与えるため、着用は避ける方針の事業所・施設もありますので、黒いスーツは着ない方が無難です。
シャツは白にしてください。淡色であっても、色付きのシャツは避けた方がよいと言えます。
また、女性の足元はストッキングですが男性の場合は靴下です。そのため、男性は入り口でスリッパなどに履き替えるときに靴下が見えてしまいます。
ですから、男性の場合は靴下にも気を配る必要があります。靴下はスーツに合ったダークカラーのものを選んでください。
夏の服装
夏に面接を受ける場合でも、服装はスーツが基本です。夏の場合はサマースーツを着るのがよいでしょう。
厚手のスーツを着て、汗をかきながら面接を受けると落ち着いて面接が受けられません。
また、採用担当者からも「夏にふさわしい身だしなみができない人」という印象を持たれる可能性もあります。
サマースーツでも熱い日の場合は、スーツの上着を脱いで腕にかけても構いません。また、ネクタイはせずワイシャツの一番上のボタンを開けた状態でもマナー違反にはなりません。
冬の服装
冬は、濃紺やグレーなどのダークカラーのスーツが基本です。しかし、先述の通り、黒のスーツは喪服をイメージさせるため避けた方が無難でしょう。
コートはシンプルなデザインかつビジネスライクな、トレンチコートやステンカラーコートを選ぶことをおすすめします。コートの色は、スーツに合ったダークカラーにしてください。
スーツの下はシャツにしましょう。防寒のために、シャツの上にベストやセーターを重ねるとカジュアルになってしまうのでNGです。厚手のインナーで調節しましょう。
介護職の面接の持ち物
面接では、服装だけではなく持ち物にも気を配りましょう。
A4書類が折らずに入る自立するバッグ
バッグは、床に置いたときに自立するものを選ぶのが必須です。面接の際は、椅子の横にバッグを置きますが、置いたときに倒れてしまうバッグはだらしない印象を与えてしまいます。
ただし、自立するからといってリュックサックを選ぶとカジュアルな印象になるので避けましょう。面接においては、ビジネスバッグが必須アイテムです。
また、バッグのサイズは、履歴書・職務経歴書などの書類を折らずに入れられる大きさであることも必須です。
履歴書や職務経歴書
履歴書と職務経歴書などの書類はただ持ってくればよいわけではありません。持ち運び方に注意が必要です。
バッグの中にそのまま入れて持ち運ぶと、シワや折り目が付いてしまい、ぐちゃぐちゃになってしまう恐れもあります。
そうならないように、A4のクリアファイルに入れたものをA4の白封筒に入れてで持っていきましょう。
先に郵送する場合は、郵送する前にコピーを取っておき、履歴書・職務経歴書の内容と面接時の回答に矛盾が起きないよう回答の練習をしておきましょう。
資格の認定証
介護に関する資格の認定証があれば、持っていくようにしましょう。面接で認定証を確認したい場合は、あらかじめ持ってくるように指示されます。
コピーでも構わない場合が多いですが、原本を持ってくるよう指定される場合もあります。コピーでも原本でも、クリアファイルに入れて綺麗な状態で渡せるようにしましょう。
認定証を持ってくるよう指示されなかった場合でも「本日は認定証をお持ちですか?」と聞かれる場合に備えて、持っていくに越したことはありません。
筆記用具と手帳・スケジュール帳
筆記用具、手帳、スケジュール帳は必ず持っていきましょう。面接中に採用担当者から言われたことをメモに取ると、採用されたいという熱意が伝わり好印象を与えます。
また、最後の逆質問のときに、すでに説明されたことを再度質問することにならないよう、メモは取っておくことが重要です。
スケジュール帳も、事業所・施設との次の面接や入社可能日などをその場でスムーズに決められるようにするため、必ず持っていくようにしましょう。
担当者の名前と連絡先のコピー・メモ
面接を担当する職員の名前や連絡先はしっかりメモに取っておきましょう。HPに担当者と連絡先が掲載されている場合はそれをコピーしても構いません。
急に体調が悪くなり面接が受けられなくなったり、交通機関の遅れで指定の時間に間に合わなくなったりした場合、なるべく早い段階で担当者に連絡しなければなりません。
担当者の名前と面接先の電話番号がわからなければ無断でドタキャンや遅刻をすることになってしまい、採用は見込めなくなってしまいます。
会社案内
面接先の会社案内のパンフレットやHPの会社案内ページのコピーも持参しましょう。これらには法人の理念や介護の方針など面接の際に重要となることが書かれています。
また、会社案内をよく読んでいればわかる初歩的な質問をすると悪影響なので、面接の前にしっかり内容を確認しておきましょう。
なお、万が一スマートフォンやパソコンが使えないときでも、会社案内に記載のアクセス方法や事業所・施設の地図などをあらかじめコピーしておくと安心です。
クリアファイル
クリアファイルに履歴書、職務経歴書、資格証明書などの書類を入れると、シワや折り目なく綺麗な状態で持参できます。
雨や雪が降ったときでも、濡れずに書類が守れるので、クリアファイルは就職・転職活動において必須アイテムだと言えます。
雨や雪で書類が濡れる可能性がある場合は、クリアファイルを組み合わせて隙間をなくし、水分が入らないようにしておくと安心です。
採用担当者から資料などをもらった際も、そのままバッグに入れるとビジネスマナーとしてよろしくないため、しっかりクリアファイルに入れて大事にしまいましょう。
スマートフォン・携帯電話とモバイルバッテリー
転職活動中は、採用担当者とのメール連絡やメールの内容の再確認、事業所・施設までの地図アプリの使用などで、スマートフォンを使うことが多くなります。
これらでスマートフォンのバッテリーが減っていきスマートフォンが使えなくなれば、万が一採用担当者に緊急連絡が必要になったり、事業所・施設までの行き方がわからなくなったりしても何もできなくなってしまいます。
スマートフォンはもちろん、モバイルバッテリーも持っていくことをおすすめします。
マスクやハンカチ・除菌用品などのエチケット用品
ハンカチやティッシュなどの衛生用品は以前の転職活動でも必須でしたが、それに加えて現在はマスクや除菌グッズも必須です。
特に介護職の場合は高齢者の方に接するため、面接の段階でも感染防止対策は万全の注意を払う必要があります。面接中にマスクを外すかどうかは、採用担当者に確認を取りましょう。
実際に利用者さんたちがいるところを見学する場合には、入室前にアルコールスプレーや除菌用のウェットティッシュでしっかり対策してから入室しましょう。
オンライン面接である場合に注意すべきこと
現在は、オンラインでの面接も増えてきました。オンライン面接ならではの注意点もあります。
静かな場所で15分前には待機しておく
オンライン面接は自宅で受けることをおすすめします。自宅の方が静かな環境ですし、落ち着いて面接に臨める方が多いでしょう。
静かだからといって、カフェなどで面接するのはおすすめできません。人の出入りがありますし、静かだと言っても多少の話し声は聴こえてしまいます。
また、面接する15分前にはパソコンの前に座り、いつでも面接を開始できるようにしておきましょう。
面接直前に慌てなくて済む他、面接の回答の最終確認ができ、落ち着いて面接に臨めます。
面接に相応しい服装・身だしなみで臨む
オンラインだからと身だしなみに手を抜くことは決してしてはいけません。実際に対面で面接するときと同じく、スーツやオフィスカジュアルの服装で面接に臨みましょう。
オンラインでは、対面での面接よりもあなたについて得られる視覚的な情報が少ないため、服装や身だしなみが与える印象は強くなります。
服装だけではなく、髪型、メイク、姿勢など、回答だけではなく見た目でもできるだけ好印象を与えられるよう気を配りましょう。
背景に不要なものが映り込まないように注意する
自宅でオンライン面接を受ける場合、背景の対策をしないと自宅の様子が見えてしまいます。
壁やカーテンの前など、自宅のものが映り込まない場所で面接を受けるのがよいでしょう。
しかし、その壁やカーテンも派手なものであればあまりよい印象は与えないので、無地で全面が白っぽいものがおすすめです。
なお、現在はバーチャルの背景を設定できるものもありますが、「自宅を見せたくない」という印象を与えるので、バーチャルの背景は避けた方がよいでしょう。
顔がしっかり写るようにセッティングする
オンライン面接の前には、パソコンで自分の顔や体がどのように映るのか、しっかりテストしましょう。
特に、履歴書の写真とオンラインでの顔が一致しにくいとよくありませんので、顔がはっきり相手に見えるよう、カメラのテストを綿密に行いましょう。
また、オンライン面接においての適切な映り方は、顔をアップにするのではなく上半身までしっかり映ることです。
顔から上半身全体が映るようにセッティングすることを忘れないようにしましょう。
面接突破のための介護転職サイトを紹介
ここまで、面接に受かるための回答例や、求められる人材などについて解説してきました。
これらの点を踏まえ、自分が面接に落ちた理由をしっかり考え、次の面接に活かしましょう。
転職を成功させるためには、転職のプロから落ちた理由を客観的に分析してもらい、アドバイスや面接対策をしてもらうことがおすすめです。
以下の転職サイトは、転職のプロがサポートしてくれるのでおすすめです。
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介護ワーカーは、評判・実績ともに優れた介護職専門の転職サイトです。
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「面接の日程調整や条件交渉などの面倒な手続きの代行だけではなく、履歴書の書き方や面接対策までしっかりフォローしてくれる」という口コミもあります。介護ワーカーでは、このように担当者のサポートの評判が高いのです。
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項目 | 内容 |
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対応エリア | 47都道府県 |
特徴 | 口コミ、評価、実績が抜群 |
登録がおすすめの人 | 豊富な選択肢から求人を選びたい人 |
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項目 | 内容 |
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対応エリア | 47都道府県 |
特徴 | 介護職特化の選任キャリアパートナーが入職まで全て無料サポート |
登録がおすすめの人 | 職場の雰囲気などの内部情報も知った上で転職したい人 |
介護の面接に落ちた原因についてまとめ
不採用にならないポイントは、履歴書を丁寧に書く、簡潔な回答をする、応募先についてしっかり調べておくなど
採用される理由は「明るく前向きだから」「コミュニケーション能力があるから」など
落ちた原因を転職のプロに分析してもらうのがおすすめ
介護職は人手不足ではあるものの、面接した人を全て受け入れているわけではありません。
「利用者さんを任せられない」「職員たちと一緒に働かせられない」と判断されれば不採用になります。
特に何度も落ちたという方は、もう不採用にならないためにも介護職の転職サイトに登録し、プロから客観的なアドバイスを受けることをおすすめします。