介護職で精神を病んでしまったらどうするべき?ストレスがたまる原因やその対処法も解説
「介護職で働くのは辛いことも多いって本当?」
「介護の仕事でしんどい思いをしておりどうすればいいのかわからない…」
介護職にこのようなイメージを抱いている方や、実際にストレスを強く感じている介護職の方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事では介護職がメンタルに不調をきたした場合、どう対処していけばよいのか解説します。
介護職に憧れる方も、現在介護職で働いている方も、ぜひ参考にしてください。
介護職でストレスが溜まってしまう主な理由は、職場の人間関係、人手不足など
メンタルに不調をきたすことで燃え尽き症候群になることもある
ストレスを溜めすぎると体調にも悪影響を及ぼす
介護職にストレスを感じる原因とは

介護職はストレスを感じることが多い仕事です。その原因について解説します。
人間関係でメンタルに支障をきたす
介護業界は、他の業界にいた方が転職しやすい業界です。そのため、さまざまな職員が集まっており、価値観の違いが生じやすくなっているのです。人間関係ですれ違いが起こることもあり、ストレスが溜まってしまいます。
また介護施設は内部環境が外から把握しづらい特性も影響し、いじめやパワハラが起こってしまうこともあります。ストレスを限界まで抱えすぎ、メンタルに不調をきたしてしまうこともあります。
正当な評価がされていない
介護職は、どれだけ頑張っても努力が数字で表せるわけではないので、努力した分が全て正確に給料に反映されるわけではありません。
そのため、自分の仕事が評価されていないように感じる場合があります。そのモヤモヤを抱えながら日々仕事をしていく中で、だんだんストレスを感じるようになり、限界を感じる人が出てくるのです。
人手不足できつい
介護業界は常に人手不足の状態です。そのため、職員一人当たりの業務が多すぎ、職員たちは日々心身が疲れた状態です。
介護業界は人手不足のため毎日大変忙しいですが、利用者様の命がかかっていますので、手を抜くことは決してできません。
さらには職員の入れ替わりが激しい業界でもあるので、業務のクオリティを保ったり、上げたりすることが難しくなります。それもストレスが溜まる原因です。
体力的にきつい
介護職は、特に身体介護で体力を使う仕事が多いです。
また、24時間体制の施設では、夜勤があり、2交代制・3交代制のシフトで働く場合もあります。
その結果生活リズムが崩れるので、体が疲れるのはもちろん、メンタルに不調をきたしてしまう可能性もあります。
利用者様との関係構築ができない
職員本人は頑張って仕事をしていても、利用者様やご家族から苦情を受けることがあります。
また、利用者様の性格や病気の症状、他の利用者様とのトラブルなどにより、ときには利用者様からの暴言や暴力を受けることも起こり得ます。
これらへの対応をしていく中で、頑張って仕事をしていてもモチベーションが失われてしまい、ストレスを抱えてしまう職員は少なくありません。
施設の理念に共感できない
自分の理念に沿って働いていると、施設の理念と自分の理念が合わない場合、自分の希望よりも、施設の方針を優先しなければならないときがあります。
例えば、利用者様一人ひとりに向き合って介護をしたいと思っていても、施設の方針が効率重視ならば、利用者様一人に時間をたっぷり費やすわけにはいかず、辛い思いをしながら働かなければなりません。
介護職における燃え尽き症候群
ここまでは、介護職に携わる人がストレスを感じる原因について見てきました。
ここからは、ストレスが原因で起こる燃え尽き症候群について詳しく解説します。
燃え尽き症候群とはなにか
燃え尽き症候群とは、それまでは熱心に仕事をしていたにも関わらず、ある日を境に、急に仕事への意欲を失ってしまい、無気力な状態になってしまい、まるで燃え尽きたようになってしまうことです。
職場と自分の理想との差で苦しむこと、利用者様を優先するあまり自分の気持ちを抑え込みすぎること、給与の低さなどが起因して燃え尽き症候群になってしまうことがあります。
肉体的症状
肉体的症状とは、燃え尽き症候群によって身体に現れる症状のことです。例えば、具体的な症状としては、不眠、疲れやすい、食欲不振などがあります。
介護職の場合は、介助のときなどの身体的な負担が大きいことや、勤務時間が長いことなどがこのような症状に関係しています。
精神的症状
精神的症状とは、燃え尽き症候群によって心理的に現れる症状のことです。例えば、イライラする、仕事へのやる気が出来ない、周りへの関心がなくなるなどの症状があります。
上記のような感情を持ってしまうと、仕事へのやりがいを感じにくくなり、業務のクオリティが下がる可能性が高まります。
燃え尽き症候群になる原因
燃え尽き症候群になる原因は一つではありません。いくつかの複雑な原因が絡み合っている場合がほとんどです。
燃え尽き症候群になる主な原因の一つは、仕事に熱心に取り組むあまり、一日のほとんどの時間を仕事に費やしていることです。
また、その他の原因では、責任感が大きいため、周囲の期待に応えようと仕事を頑張り過ぎ、心身ともに疲れたまま働き続けてしまうことも挙げられます。
燃え尽き症候群になりやすい人
燃え尽き症候群になりやすい傾向にある人がいます。例えば、完璧主義な人、責任感が強い人、仕事熱心な人です。
介護職は人の命に関わる仕事なので、「完璧にやらなければ」「責任をもってやらなければ」「熱心にやらなければ」という気持ちがさらに強くなりやすいことも、介護職が燃え尽き症候群になりやすい原因だと言えます。
燃え尽き症候群にならないためには
介護職は燃え尽き症候群になりやすい傾向がある仕事です。燃え尽き症候群にならないためには、まず仕事で感じたネガティブな感情を抱えすぎず、仕事とプライベートを切り替え気分転換を図ることです。
また、理想を求めすぎず、ときには妥協をすることも重要です。いずれにしても、ストレスを溜めすぎないことが重要だと言えます。
ストレスチェックをしよう
厚生労働省が作成したストレスチェックを行い、自分のストレスレベルを知っておきましょう。
このストレスチェックは、職場でどのくらいストレスを感じているかを測定するもので、57問の質問に対し4択から自分に合うもの選び、5分程度でチェックできます。
この記事ではストレス解消法をご紹介しますので、ぜひストレスレベルを測ってみてください。
介護職におすすめのストレス発散法
ここからは、仕事で燃え尽き症候群にならないために、ストレスを上手く発散する方法をご紹介します。
誰かに相談する
自分の悩みを人に話すことで、気持ちが軽くなったり頭の中が整理できたりします。
仕事の悩みは同僚に話すと悩みが伝わりやすいですが、同僚に言えない人間関係などの悩みは、家族や友人に相談するとよいでしょう。
一人で悩みを抱えたままだとストレスが溜まる一方であり、先述のように心身への症状が出てしまう可能性もあります。
好きなことをする
仕事で悩みを抱えている方は、休日に自分の趣味など好きなことを楽しむことによって、その日は悩みを忘れることができ、ストレスが発散できます。
自分の好きなことに熱中できる時間を作るようにしてください。趣味がない方は、まずはいろいろなものに取り組んでみましょう。その中で、自分が好きだと思うものに出会えるはずです。
身体を動かしてみる
悩みを抱えて頭がモヤモヤしている方は、身体を動かすことをおすすめします。適度な運動はストレスの発散に繋がるからです。
また、身体を動かすことにより、血行がよくなって身体の緊張もほぐれます。
普段ストレスを感じていると、どうしても身体が緊張してしまいます。自分ができる範囲でよいですので、運動で身体を動かしてみましょう。
規則正しい生活をする
早寝早起きをすることや、栄養のバランスがよい食事を摂ることなど、規則正しい生活を送ることで感情がポジティブになり、ストレスが解消されることが期待できます。
介護職の方は、特に夜勤がある方などは生活リズムが不規則になりやすいので、体力面・メンタル面ともに負担がかかりがちです。
規則正しい生活を意識し、改善できるところは改善していくと良いでしょう。
ストレスの原因をはっきりさせる
ストレスを感じる原因をはっきりさせることで、気持ちが整理されていきます。
例えばストレスの原因としては、
人間関係
仕事の負担が多すぎる
理想の介護ができない
このような理由が主な原因となります。ストレスを感じる原因がわかれば、そのストレスをなるべくなくしていくにはどうすればいいのか考えやすくなります。
環境を変える
今の職場環境が大きなストレスになっていることがあります。その場合は、環境を改善しようと努力するのもよいですが、ストレスを抱えた状態では大変です。
そのため、思い切って職場環境を変えるとストレスが解消されることがあります。
例えば今仕事しているチームから他のチームに移らせてもらう、仕事の分担を変えてもらうなどでもよいでしょう。
考え方を変えてみる
介護の現場では、それぞれさまざまな価値観を持った利用者様、スタッフが集まっています。
そのため、自分の価値観と違うからと気にするのではなく、相手の価値観を受け入れてしまうことは一つの有効なストレス対処法です。
例えば、気になる言葉を言われたときでも「相手と自分は考え方が違うから仕方ない」と割り切れば、ストレスが溜まりにくくなる可能性があります。
また、仕事がきつくても、それは将来役に立つときが来ると考えながら働くと、仕事のきつさが多少和らぎます。
例えば「介護福祉士になるために実務経験を積むんだ」など、具体的に将来のキャリアを考えてみるのもおすすめです。
介護職のやりがい・魅力
ここまでは、ストレスをどう発散すればよいのか解説しました。
ストレスを感じやすい仕事である介護職ですが、メリットもあることを思い出してもらうため、ここからは介護職のやりがいや魅力をご紹介します。
ご利用者様の生活の支えになれる
介護スタッフによる介護によって利用者様は生活が送りやすくなります。そのため、介護スタッフは、利用者様やそのご家族から感謝されることも多いです。
介護スタッフは利用者様によって必要不可欠な存在です。誰かにここまで必要とされる職業はなかなかありません。必要とされ、感謝されることが介護職のメリットだと言えます。
自分の性格を活かせる
介護職は、常に利用者様に寄り添うことが求められます。つまり、人の世話をすることが好き・人と接することが好きといった性格が活かせる仕事なのです。
自分の好きなことや性格を活かして仕事をし、しかも利用者様やご家族に感謝もされる介護職は、人の世話をしたり人と接したりすることが好きな方にはピッタリの仕事です。
経歴に関係なく働ける
介護職は、どのような経歴であっても働くことが可能な職種です。また、経歴がどうであっても問題なくキャリアアップが目指せます。
介護職では、出身校や前職の業種に関わらず、介護職を始めてからの働きや取得資格でキャリアアップしていけるのです。
これまでキャリアアップが難しかった方でも、介護職なら入職後の頑張り次第でキャリアアップが目指せます。
働き方を色々選べる
介護職には、正職員のほか、パート・アルバイト・派遣といった非正規雇用があります。
また、勤務時間もフルタイムだけではなく、希望の時間だけ働くこともできます。
さらに、日勤のみの勤務、夜勤も可能、または夜勤のみ、シフト交代制など、時間帯でもさまざまなな働き方があります。さまざまな働き方を選べるのが介護職のメリットです。
介護職に従事しながら、子育てやその他プライベートなどを両立させることができるでしょう。
需要が常にある
日本社会は少子高齢化が進んでおり、今後高齢者の人口が増えることから、介護職の需要は高まっていくでしょう。
そのため、介護職の仕事がなくなることはないと言ってよいでしょう。
今から介護職の経験を積んでいけば、少子高齢化がさらに進み、後輩の介護スタッフが大勢できたときに、チームリーダー的存在や、介護福祉士として活躍できるでしょう。
介護職に従事することで、高齢化社会において重要な役割を果たし、個人的な成長と社会的な貢献を両立させることができます。
仕事に限界がきたり・鬱っぽい場合には?
ここまでは、精神を病んでしまわないためにストレスを発散させる方法を見てきました。
ここからは、もし鬱っぽいと感じるようになったらどうすればよいのかご紹介します。
職場に相談する
「残業が多すぎる」「人手不足である」などの問題は、職場に相談することで解決することがあります。
残業は他のスタッフと作業を分担し、人手不足は採用人数を増やせば対策が取れます。
ストレスの原因になっている部分が解決すれば、症状は和らぎます。そのために、何が自分のストレスになっているのか原因を突き止め、原因を取り除くための改善策を考えることが重要です。
病院で診察してもらう
ストレスがきついと感じる方は、心療内科・精神科に行ってみて、自分がどんな状態であるのか、客観的に判断してもらうことが大切です。
ストレスは、身体にもメンタルにも影響を及ぼします。もしメンタルに支障をきたしつつあるのであれば、早い段階で治療を始めれば、症状が重症化せずに済み、軽度のまま治まることもあるでしょう。
転職を検討
上記でご紹介している対応法でも状況が改善しない場合には、転職を検討することも選択肢に入れるべきでしょう。
今の時代でもブラック気質のある介護の職場はあります。状況を変えようとしても、職場の労働環境があまり良くない場合改善が難しくなってしまいます。
その場合は、転職をしてよりよい労働環境の職場に移ることも考えてみましょう。
転職も視野に入れよう
今の職場で精神的な負荷が大きく、耐えられない場合は転職を視野に入れましょう。
以下では、介護職の方におすすめの転職サービスを2つ紹介します。
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画像出典:マイナビ介護職公式サイト
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介護職で精神を病んでしまうと言われる原因についてまとめ
ストレスを強く感じたときは休職し、体調がよくなったあと退職するかどうか考えよう
仕事に限界を感じたら、職場環境の改善を模索しよう
正当な評価が受けられない、施設の理念に共感できないといったジレンマもある
「介護職は精神病む」といったイメージがあるのはなぜか解説しました。
介護職の人は「人の役に立ちたい」といった熱心な気持ちが強い人がおり、さまざまな思いを抱えながら日々働いています。
また、体力的にきつい業務もあるので、体が疲れたことからストレスを感じることもあります。
もし「疲れた」と感じたら、まずは無理をせずストレス発散や休息をしてみましょう。