グループホームを辞めたい理由は?理由別の解決策や転職前にするべきことを解説!

「グループホームの仕事がきつい!」

「辞めて転職したいが、良い転職先は?」

このようにグループホームの仕事が辛いので辞めたいと感じている人、転職を考えている人もいるでしょう。しかし、本当に転職する理由があるのか、どんな転職先があるのかなどと、と悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、グループホームを辞めたい理由について、理由別の解決策や転職前にするべきこと、転職を成功させるポイント、おすすめの転職先などを詳しく解説します。

この記事をご覧になれば、グループホームの仕事がきつい・辞めたいと感じている人も、解決策や転職前にすべきこと、おすすめの転職先がわかり、安心して転職できるでしょう。

グループホームを辞めたい理由についてざっくり説明すると
  • 辞めたい理由は、待遇の不満・人間関係の悩み・体を痛めた・夜勤がきついなど
  • 辞めたいと思った時の解決策は、辞めたい理由別に異なる
  • 離職率が高い・職員の虐待・施設が汚いは、ブラックなグループホームの特徴
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【体験談】グループホームを辞めたいと思う理由

ふさぎこんでる人

グループホームを辞めたいと思う理由は、いろいろあります。以下でご紹介する理由は、現場で働く介護職員の体験談をもとにしたものです。

仕事内容に対する待遇に不満がある

辞めたい理由としてまずあげられているのは、仕事内容に対する待遇に不満があることです。介護業界は、収入や待遇面で問題があると言われることが少なからずあります。

グループホームもその例外ではありません。難しさだけでなく、夜勤もありきつい仕事内容に対して、給料が見合っていないと感じている介護職員は多いのです。

それでも、グループホームは比較的介護度が低い高齢者が多いため、介護報酬が低めになっています。そのため、特別養護老人ホームなどに比べると、給料が低い傾向があるのです。

施設別平均給与の比較

施設 平均給与(円)
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) 291,460
介護老人福祉施設 345,590
介護老人保健施設 338,390

出典:介護労働安定センター「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」

上の表は、介護労働安定センターの「介護労働実態調査の結果」をもとにした施設別平均給与の比較です。グループホームの介護職員の平均給与は291,460円になっています。介護老人福祉施設や介護老人保健施設は30万円を超えており、グループホームは4~5万円程度低いです。

人間関係での悩み

次の理由は、人間関係の悩みです。介護職はさまざまな人とコミュニケーションを取らなければなりません。そのため、人間関係で悩む方が多いのです。

たとえば、提供するサービスについての考え方が違うため、スタッフ間で思わぬ誤解が生まれることもあります。介護の経験年数や職種の違いもあって、職場で人間関係の摩擦が生じることもあるのです。

また、利用者の中には対応が難しい利用者もいます。職場の管理職の人に相談しても、人手が足りない・ベテランスタッフには何も言えないなどと言うだけで、きちんと対応してくれないことも多いのです。

体を痛めてしまった

介護は身体的な負担が重い仕事です。そのために、体を痛めてしまい辞めたいという方も結構います。

高齢者と言っても、自分より大きな高齢者もいます。そうでなくても数十キロもある体を抱えて運んだりする介護の仕事は重労働です。

体を痛め壊してしまうことも少なくありません。特に腰を痛めることはよくあります。介護度が高い利用者の方の排泄や入浴の介助は特に大変で、ヘルニアになることもあるのです。

体力的・精神的にきつい

体力的・精神的にきついことも辞めたい理由です。夜勤も多く、勤務時間が不規則なため、生活のリズムも乱れやすいのです。そのため、仕事の疲れが蓄積してしまい、なかなか疲れが取れません。

また、職場の人間関係のストレスや、利用者からの筋違いの不満、度を超えた要求などのために、精神的に追い込まれてしまい辞めたいと感じる人もいるのです。

のんびりしていて自分に合わない

逆にのんびりした空気が自分に合わないという人もいます。施設系サービスと比べれば、グループホームは身体介護のウエイトはそれほど大きいわけではありません。

日中は利用者と個別で関わることができる時間も結構あります。その意味では、のんびりしているとも言えます。

そのため、重度の要介護者を対象とした施設で働いた経験のある方は、のんびりし過ぎて充実感・達成感を得にくいと感じるのでしょう。

夜勤がきつい

夜勤がきついことも理由の1つです。グループホームは職員が少ないので、夜勤に入ることもよくあります。夜勤で体調を崩したという方もいるのです。

グループホームでの夜勤は、通常1人体制です。トラブルがない時はそれでも問題ありませんが、緊急時や複数の利用者にトラブルが発生した場合は、1人で対応するのは大変です。

緊急時には応援職員が駆け付けますが、それまでの間、1人で乗り切らなければなりません。それは、責任を伴う、重圧のかかるきつい仕事になります。

認知症の利用者さんのケアに疲れた

認知症の利用者のケアに疲れたという方もいます。利用者は基本的に認知症ですが、認知症にもいろいろなタイプがあり、症状も違います。

食事を放り投げる、同じことを繰り返す、突然怒り出すなどは、よくある行動です。中には理由もなく攻撃的で暴力をふるう利用者もいます。

介護職員は、そのようなことがあっても、体を張って利用者を守ってケアを続けなければならないのです。利用者の行動に振り回され、精神的な負担で疲れ切ったという方も多いのです。

オンオフの切り替えができない

オンオフの切り替えができないことも辞めたい理由です。たとえば、介助をしながら職員も一緒に食事をとることもよくあります。良い雰囲気のような気もしますが、休憩時間をまともに取ることができないともいえます。

利用者からの連絡や相談があることもあり、日常的に介護のことを考えなければいけない状況になることもあります。このような状況下では、心身のリフレッシュや自己の時間を確保することが大切です。

一方で、他のサービス事業所と違い比較的ゆったり過ごせることも多いです。そのため、逆に、オンオフの切り替えがはっきりしなくなり、仕事への興味を失う職員もいます。

家事中心の業務が気に入らない

家事中心の業務が気に入らないから辞めるという人もいます。本来は利用者が家事などを分担することを前提にした共同生活の場ですが、現在では基本的に家事全般を職員が行います。

しかし、介護は熱心でも、調理や洗濯などの家事は苦手・嫌いという職員もいます。また、家事のやり方について他の職員から正されたりすると、ストレスを感じてしまう職員もいるのです。

そのため、施設側は職員のスキルや意向に応じて、家事業務を効率的に分担・調整することが重要とされています。

虐待があった

利用者に対する虐待があったことが原因で辞める人もいます。長年施設で働いていると、利用者との付き合いも長くなります。中には、利用者と慣れ過ぎて、傲慢な態度や失礼な態度を取る職員もいるかもしれません。

さらに虐待行為に走る職員がいるとしたら、許されないことです。勤務を続けられないと思うのも当然ですが、そのような現場をみたら、すぐに管理職員に報告すべきです。

介護に向いていないと感じる

介護に向いていないと感じる人もいます。介護は1人でやらなければならないことが多いのですが、皆が忙しい状況です。そのため、わからないことがあっても、他の人には聞きにくいと委縮する人もいます。

逆に、自分の判断で行動しようとすると、勝手に行動するなと注意されることもあります。そのため、思うようにできないと落ち込んでしまう人もいるのです。そういう人は、介護の仕事は向いていないと思い込んでしまいかねません。

働き方に不満がある

働き方が不満というのも大きな理由です。介護業界は慢性的に人手が足りない状況です。そのため、一人当たりの仕事の負担が重くなります。

上司に相談しても、思うような改善はなかなか実現しません。そのため、この仕事に就いても、仕事がきついと言って辞めてしまう新人も多いのです。結果としてますます人手不足になってしまうという、負の連鎖に陥ってしまうこともあります。

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辞めたいと思った時の解決策

看護師

ここでは、いくつかの理由別に辞めたいと思った時の解決策を紹介します。

給料が低くて悩んでいる場合

まず、給与が低いという理由でグループホームを辞めたいと悩んでいる場合の解決策を2つ紹介します。

資格をとる

1つは、資格を取ることです。多くの施設では、資格を取ると資格手当をもらうことができ、給料がアップします。

資格手当の額は施設によって違いますが、たとえば、介護福祉士の資格であれば平均的に月額約1万円の資格手当が支給されます。

ケアマネージャーになる

2つ目は、ケアマネージャーになることです。グループホームにはケアマネージャーを配置することが義務づけられています。ですから、ケアマネージャーの資格を取れば、給料アップの可能性が高いのです。

ケアマネの資格を取った上で、夜勤シフトに入る勤務もあります。仕事内容は多くなりますが、資格手当や夜勤手当などがついて給料が増えるだけでなく、肉体労働が減る可能性もあります。

人間関係が悪くて悩んでいる場合

次は、人間関係が悪いという理由で辞めたい場合の解決策2つです。

上司や同僚に相談する

まず、信頼できる上司や同僚に相談することです。仕事仲間に相談するだけでも、気分的に楽になります。

その上、良いアドバイスをもらえれば、それに越したことはありません。ただし、話を聞いてもらいたいからと言って、長々と愚痴を言うのはNGです。

自分の考えを見直してみる

自分の考えを見直してみることも必要です。たとえば、苦手意識のある相手でも自分からちょっと歩み寄るだけで、関係が改善することもあります。

自分自身の努力で何とか状況を変えられないかという視点で、自分の行動や考え方を今一度振り返って考えてみましょう。

体力的・精神的に辛くて悩んでいる場合

次は、体力的・精神的に辛いという場合の解決策2つです。

回復するまでは休む

まずは、回復するまで休むことです。体力的・精神的に辛くて不調が続く時は、無理をして頑張るよりも、思い切って休職することを考えましょう。

特に精神的な辛さがある時は、楽しいことに集中してストレスを発散するなどの時間が必要です。マッサージやヨガなどでリラックスするのもおすすめです。

働き方を見直す

次に、自分の働き方を見直すことです。たとえば、体調不良の原因が夜勤である時は、当面日勤に変えてもらいましょう。

腰痛などがあるのに無理して働いていると、深刻な状態になる恐れがあります。身体を壊してしまう前に、躊躇せずに職場に事情を話して、働き方を変えてもらうことが大事です。

施設によって勤務の仕方が異なりますので、状況によっては、負担を軽減できる職場に転職することもおすすめです。

認知症の方の対応に疲れてしまった場合

認知症の方の対応に疲れたという場合は、まず認知症への理解を深めましょう。認知症への理解を深めることにより、認知症の方のペースや考え方などが多少でもわかるようになれば、会話や行動も合わせやすくなります。

そうすれば、認知症に対する苦手意識もなくなり、認知症の方との関係もスムーズになることが、期待できます。

のんびりした雰囲気が合わなくて悩んでいる場合

のんびりした空気が合わない時の解決策は、認知症の方と過ごす時間に喜びを見つけるか、転職することです。

認知症の方にとっては、誰かが寄り添ってくれこと、そしてのんびりした空気でいられることが大切です。そのことを意識して、一緒にゆったりと過ごすことが大事なケアになります。まず、グループホームの利用者と共感すること、一緒になって笑うことに喜びを見つけるようにしましょう。

それが苦手という方は、特別養護老人ホームなどの介護度の重い利用者がいる施設系サービスに転職することがおすすめです。

オンオフの切り替えができずに悩んでいる場合

オンオフの切り替えができないと悩んでいる場合は、自分にできる仕事を見つけて、自分から積極的にチャレンジしてみましょう。

普段の生活の様子をSNSで紹介したり、業務上の問題点の改善に努めるなど、その気になって考えればやれることはいくらでもあるはずです。

受け身ではなく、自らできる仕事を見つけて取り組めば、自ずと仕事にメリハリがつき、やる気も出てくるでしょう。

手を尽くしてもなかなか解決しない場合

今の施設で手を尽くしても改善が見られない場合は、そのまま職場に留まり続けることはありません。すぐにでも他の施設に転職した方が良いでしょう。

一口に介護施設といっても、いろいろな種類があります。施設の種類・形によって、給料や労働時間などの勤務条件が違うだけでなく、仕事の質・量や人間関係も大きく変わります。自分にあった施設で気持ちよく働くことが大切です。

ブラックなグループホームには要注意!

いじめに悩む看護師

ここでは、ブラックなグループホームの特徴を3つ紹介します。

これらの特徴が当てはまっている場合はブラックなグループホームである可能性が高いので、できるだけ早く退職するのがおすすめです。

高い離職率

1つ目は、高い離職率です。職員が長く働き続けていないということは、何かしらの原因があるはずです。

たとえば、残業が多い、パワハラなどの人間関係の問題、採用時の提示条件と異なる待遇の悪さ、などの問題がありえます。

離職者が多い施設は常に人手不足の可能性があり、サービスの質も悪くなりかねません。ブラックの可能性が高いと考えて、注意しましょう。

職員が虐待を行っている

2つ目の特徴は、職員が虐待を行っていることです。暴力はもちろん、暴言なども虐待に該当します。たとえば、次のような行為は、虐待になります。

  • 縛る・閉じ込めるなどの身体的な拘束
  • 食事を提供しない
  • 嘲笑する・無視する

利用者が呼んでいるのに、無視し続けて話し込んでいることも虐待です。虐待と意識せずに、日常的に虐待が行われていることもあります。それはとても危険なことです。虐待は、理由のいかんを問わず絶対に許されません。

施設が汚い

3つ目の特徴は、施設が汚いことです。たとえば、段ボールや荷物が置きっぱなしで、日用品や用具なども収納・整理されていない、雑然としたグループホームがあります。

利用者の生活の場であるにもかかわらず、整理・片付けがきちんとできていない施設は、身の置き場に困ってしまうでしょう。しかも、事故が起こりやすく、職員の負担も増えてしまいます。

掃除や整理・片付けをする余裕がないと言うかもしれませんが、そのような事業所は、既にブラックな可能性があります。

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転職のタイミングはいつがいい?

考えている人

ここでは、「いつ転職したらいいか分からない」という人のために、転職に向いているタイミングを紹介します。

ボーナスが入ってから

1つ目のタイミングは、ボーナスが入ってからです。ボーナスが入れば、金銭的にも精神的にも余裕ができます。それが何よりも大事です。

ボーナスは通常、夏と冬の年2回支給されますが、ボーナスの評価対象期間は会社によって違います。損をしないように、ボーナスを満額もらえるタイミングを確認しておきましょう。

ボーナスを受け取ってから辞めことを気にする人もいますが、ボーナスは今までの勤務実績の評価に基づく報酬ですから、何ら気にする必要はありません。

資格をとってから

2つ目のタイミングは、資格をとってからです。介護職は資格を取得すると、一般に給与が上がります。

特に、専門職に移ってキャリアアップしたいと考えている人は、次のように資格取得後が転職のタイミングです。

  • ケアマネージャーとして働きたいならケアマネージャーの資格を先に取る
  • 待遇がいい職場で働きたいなら、介護福祉士の資格を先に取る

有給休暇を消化してから

3つ目のタイミングは、有給休暇を消化してからです。有給休暇は労働者の権利です。ですから、すべて取得してから退職しても問題はありません。

しかし、介護現場は慢性的に人手不足ですので、有給休暇を溜め込んで、希望どおりに消化しきれないケースが多いです。現実的には退職日が決まったところで、引継ぎの合間を見ながら、残りの有給休暇をできる限り消化するのが精一杯という状況のところも多いでしょう。

有給休暇をフルに消化するために、普段から計画的に有給休暇を取得しておくことも大事なのです。

転職の前には何をするべき?

介護士と利用者

ここでは、転職の前に何をするべきかについて解説します。

引き継ぎは確実に行う

転職の前にするべきことは、まず、引き継ぎを確実に行うことです。どの仕事でも転職する際にはやるべきことですが、中にはきちんと引継ぎをせずに辞めてしまう人もいます。

しかし、グループホームをはじめ介護施設で働く場合は、離職前に必ず引継ぎをする必要があります。引継ぎを怠ると、施設の運営に支障をきたしかねないだけでなく、利用者の方の生活に大きな支障をきたす恐れもあります。

転職を先に決めておく

次にやるべきことは、転職先を決めておくことです。転職先が決まる前に退職の話を持ち出してしまうと、焦りが出て希望とは違う転職先に決めてしまうことにもなりかねません。

介護職は売り手市場だから大丈夫などと高をくくっていると、失敗する恐れがあります。自分に合った転職先をしっかり選ぶためにも、転職先の目途を付けてから、タイミングをみて現在の会社に退職意志を伝えるようにした方が良いです。

転職を成功させるには何をしたらいいの?

元気な介護士

ここでは、より良い職場に転職して転職を成功させるためにやっておくべきことを紹介します。早く転職したいが次の仕事が見つかるか不安だという人は、以下のことをやっておきましょう。

資格をとる

まず資格を取得することです。資格があれば、経験やスキルがあることの有力な証明になります。

介護の資格としては、たとえば、介護福祉士やケアマネージャーの資格があります。この2つの資格は、介護士経験が必須で、ステップを踏んで段階的に取得する資格です。

資格があれば、介護士としての知識や経験を確実にアピールできますので、転職成功に極めて有効です。

また、介護関連の資格を取得しておくことで、キャリアの成長や将来のキャリアパスにもプラスの効果が期待できるでしょう。

経験を積んでアピールポイントを作っておく

次に、転職先で役立つ、歓迎される経験を積んでアピールポイントを作っておくことです。

たとえば、チームリーダーの経験です。チームリーダーとして後輩の育成に注力したなどの経験・実績は、どの職場でも生かせるアピールポイントになります。

特に短期間で転職する場合は、採用側が納得できる理由を求められます。それを乗り越えられるだけのアピールポイントになる経験・実績を作りましょう。

スキルを身につける

転職を成功させるもう1つのポイントは、仕事に活かせるスキルを身につけることです。介護の仕事は、高齢者や介護が必要な方が安心して落ち着いた生活を送れるように、心を込めてお手伝いすることです。

そのため、介護職として必要な資格や経験に加えて、仕事に生かせるスキルを身につけておくことが望まれます。たとえば、メンタルヘルスやマッサージの知識・スキルは介護の仕事に活かせる歓迎されるスキルです。

辞める時の手順

礼をする介護士

ここでは、グループホームを辞める時の手順を紹介します。

1.引き継ぎの資料を作る

手順の1つ目は、引継ぎ資料の作成です。自分がやっていた仕事を後任にきちんと引継ぐことは、どの職場でも最低限のマナーです。

引き継ぎ内容は、スタッフごとに異なります。割り振られている担当・役割に従って、しっかり準備しましょう。

具体的には、引継ぎ資料の有無の確認、担当していた利用者の情報ファイルの整理などです。既存の資料も、最新時点の情報に修正しておきましょう。

2.退職したいと上司に伝える

2つ目は、退職の意思を上司に伝えることです。まずは口頭で伝えますが、退職届の書面も準備しましょう。

退職意思を伝える時期は、法律上は2週間前も許容されます。しかし、後任の選任・引継ぎなどで職場に迷惑をかけないためには、退職の1~2ヶ月くらい前を目途に伝えた方が良いでしょう。

もし引き止められても、自分の退職意思をはっきり伝えることが大事です。

3.他のスタッフにも退職を報告する

3つ目は、職場のスタッフへの退職の報告です。一緒に働いてきた職場の同僚・スタッフに退職することをきちんと伝えましょう。

その際、これまでの協力・助力に謝辞を述べるとともに、急な引継ぎで迷惑がかかることについてお詫びしておくことも大事です。

直接引継ぎを行う同僚とは、具体的な引継ぎスケジュールなども早めに調整しておきましょう。

4.利用者やその家族にも挨拶をする

4つ目は、利用者やご家族への挨拶です。介護施設では利用者と担当スタッフの信頼関係はとても重要です。

特に認知症の利用者がいるグループホームでは、 折角築いてきた信頼関係が転職により変わることが、利用者やご家族にとってショックになることもあります。

できるだけ不安を持たれないように、後任のことを含めて丁寧に説明することが大事です。

5.退職日にはもう一度上司や同僚に挨拶

5つ目は、退職日に同僚や上司に改めて挨拶することです。退職日に挨拶をすることは、介護業界に限ったことではなく、社会人として当然の常識でもあります。

特に、介護業界で転職する場合は、転職後も研修や会議などで接触する機会が多いです。退職後もお互いに良い関係でいることは大事なことです。きちんと挨拶をして退職しましょう。

挨拶は、尊重と感謝の気持ちを示すだけでなく、将来のキャリアや人間関係においても重要と言えるでしょう。

介護業界内でおすすめの転職先

介護士

ここでは、介護業界内でおすすめの転職先を紹介します。

デイサービス

介護業界内でおすすめの転職先は、まず、デイサービスです。デイサービスは、介護度が比較的軽い方を対象としています。

仕事内容は時間で区切られていますので、のんびりした空気は合わない・嫌いだという人も違和感なく入れます。曜日によって違う利用者と触れ合うことができるのも魅力です。

基本、夜勤がないので、特に夜勤が嫌でグループホームを辞めたいと思った方におすすめです。また、リハビリテーションを行っている事業所や運動系デイサービスなどもあります。こちらは、認知症の利用者への対応に疲れた方におすすめです。

ただし、施設によっては、夜勤業務が必要なこともあるなど、サービス内容・勤務形態が違うこともあります。あらかじめ確認しておくことが大切です。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設

介護業界内でおすすめの転職先の2つ目は、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設です。特別養護老人ホーム・介護老人保健施設は、グループホームより一般的に給料が高く、しかも、キャリアを積めばさらに給料を上げやすいことがメリットです。

仕事はマニュアル化されていて、メリハリがあります。家事的な業務はほとんどなく、介護業務に専念できます。

訪問介護

介護業界内でおすすめの転職先の3つ目は、訪問介護です。訪問介護は利用者の方と1対1で向き合ってケアをします。基本的に1人で行動しますので、自分の業務に集中できます。

職場の人間関係のストレスはほとんどありません。それが何よりのメリットです。また、夜間対応型など特別のケース以外は、通常夜勤がありません

移動時間・休憩時間などは、ケアを離れて息を抜くことも可能です。メリハリをつけて仕事をできるのも、訪問介護のメリットです。

別のグループホーム

介護業界内の転職先の4つ目は、別のグループホームです。同じグループホームでも、職場環境や働き方は施設によって違います。

今のグループホームを辞めたいが、「グループホームの仕事が嫌いなわけではない」という方や、「グループホームの人間関係は良かったので続けられた」という方は、基本的にグループホームでの仕事が向いています。他のグループホームを探すことも有力な選択肢になるはずです。

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介護業界以外でおすすめの転職先

介護士

ここでは、介護業界以外でおすすめの転職先を紹介します。

業界が別でも業種が同じ場合

以下に紹介するのは、介護業界以外と言っても介護と同様の業種で、介護職で働いた経験・強みを活かせる仕事です。

接客業

まず、接客業です。日々人と接するのが仕事ですから、介護業界で培ったコミュニケーション力・対人スキルを活かせます。介護経験者にとっては適職です。

また、接客業では顧客や利用者のニーズを理解し、丁寧な対応をすることが求められますが、介護業界での経験を活かすことが可能でしょう。

たとえば、飲食業・アパレル業・小売業など、活躍できる場所は様々あります。

保育士・保育助手

次に保育士・保育補助(保育助手)です。保育士の仕事は介護士とかなり似ています。介護福祉士などの資格があれば、保育士資格を取りやすい制度もあります。

また、保育施設は通常24時間体制ではないので、夜勤の必要はありません。子供相手ですので、身体的な負担が小さいというメリットもあります。

保育士資格がない、あるいは取れない時は、保育補助として働くことも可能です。保育補助は、保育士の活動をサポートする仕事です。資格不要で、未経験でも挑戦できます。

看護師・看護助手

人のサポートにやりがいを感じるという人は看護師への転職もおすすめです。看護師は介護士と比べれば、一般に給料が高く、スキルアップも目指せます。働くためには看護師資格が必要ですが、資格を取っておけば仕事の幅を広げることもできます。

看護師資格の取得は難しいという方には、無資格・未経験でも始めることができる看護助手がおすすめです。シーツの取り替えや清掃などが仕事になります。

事務職

事務職もおすすめの転職先です。事務職は、肉体労働の必要性は基本ありません。ですから、体力的な問題で辞めたいという方に向いています。事務職は夜勤が少なく、介護に比べて生活習慣が乱れにくいのもメリットです。

特に介護事務は、介護職員の経験を活かせます。夜勤や肉体労働は嫌という人も、自分の希望するスタイルで働けるでしょう。

業界も業種も違う場合

ここで紹介するのは、業界も業種も違う場合で、介護職とは全く別の仕事です。初めての仕事で勇気が必要ですが、視野を広げるチャンスでもあります。

営業職

まず、介護の仕事で培ったコミュニケーション能力を活かせる営業職です。特に、介護・医療福祉関係サービスや介護用品販売などであれば、介護業務の経験や知識を活かせます。

実際に介護職から営業職へ転職する人は多いです。営業の経験がなく不安という方は、営業アシスタントからはじめてみても良いでしょう。

介護ドライバー

次に、介護施設の利用者を送迎する介護ドライバーです。異業種と言っても介護と関係する仕事ですので、選びやすいでしょう。小型バスを運転できる方であれば、誰でもできます。

介護に関連する仕事ですので、介護経験者は採用に有利になることも期待できます。ただし、パート採用が多いので、給料面では多くを期待できないかもしれません。

販売・サービス業

介護士の仕事で磨いたコミュニケーション力を活かせる接客業やサービス業も、おすすめです。

接客業・サービス業の求人は幅広く、件数も多いです。ですから、自分に合う転職先を見つけやすいでしょう。仕事によっては、長時間勤務や休日出勤が多くなるかもしれませんが、その分給料が上がる可能性もあります。

プログラマー・エンジニア

IT化が急速に進む中、需要が高くなっているプログラマー・エンジニアもおすすめの転職先です。

介護職とは別世界の仕事と戸惑うかもしれませんが、常に必要とされる将来性のある給料的にも期待が持てる仕事です。

おすすめの転職サイト3選!

ここでは転職を考えている人のために、おすすめの転職サイトを3つ紹介します。

介護ワーカー

介護ワーカー

※画像出典:介護ワーカー公式サイト

介護ワーカーは、評判も実績もある介護職転職サイトです。

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※画像出典:カイゴジョブ公式サイト

カイゴジョブは、介護職と介護福祉士専門の転職サービスです。サイト型の「カイゴジョブ」とエージェント型の「カイゴジョブエージェント」の2つのスタイルがあります。

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辞めさせてもらえない場合はどうする?

グループホームは人手不足のため、なかなか辞めさせてもらえないこともあるでしょう。辞めさせてもらえない場合の対処方法を紹介します。

  • 退職届を内容証明郵便で送る:退職届を受け取っていない、という主張を退けることができます。
  • 労働基準監督署に相談する:労働時間・給与などの労働条件をはじめ、いじめ・嫌がらせなどについても相談できます。
  • 退職代行サービスを利用する:貴方の代わりに退職の意向を伝えて手続きを進めてくれます。辞めたいと言い出せない時も利用を考えてみるとよいです。
  • 弁護士に相談する:通常、法的に退職を認めない正当な理由はありません。専門家が適切な対応をとってくれます。

グループホームを辞めたい理由についてまとめ

グループホームを辞めたい理由についてまとめ
  • 転職のタイミングは、ボーナスが入った・資格をとった・有給休暇を消化した後
  • 転職の前に、引き継ぎは確実に行う・転職先を決めておくことが大事
  • 転職を成功させるためには、資格をとる・経験を積んでアピールポイントを作る・スキルを身につける

グループホームを辞めたい理由について、理由別の解決策や転職前にするべきこと、おすすめの転職先などを解説しました。

グループホームはやりがいのある仕事ですが、自分には合わないなどの理由で転職を考えることもあるでしょう。仕事が辛いと感じて辞めることは決して悪いことではありません

グループホームを辞めたいと感じている方は、この記事を参考にして、転職について前向きに検討してみてください。

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