介護職はストレスが溜まる?限界に達したときの対処法や転職がうまくいくコツを紹介

「介護職はストレスが溜まりやすい?」

「介護職のストレス発散方法を知りたい!」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

介護現場では様々なストレス要因があるので、ストレスを溜めないように工夫する必要があります。

ストレスを抱えていると精神的に疲弊して病んでしまうこともあるので、自分の身を守るためにもストレスの対処法を知っておくことは重要です。

こちらの記事では、介護職のストレス要因や限界に達したときの対処法、転職のコツなどを紹介していくので、介護の仕事で悩んでいる方はぜひ最後までお読みください!

介護職のストレスがについてざっくり説明すると
  • 人間関係や職場環境など、介護現場には様々なストレス要因がある
  • 激務の割には給料が低く、待遇に不満を抱えがち
  • ストレスを感じたら、要因を分析して解消に努めることが重要
  • 太りで抱え込むのは絶対にNG
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介護職にストレスを感じる原因とは

悩む介護士

介護は肉体的にも精神的にも大きな負担が伴います。

まずは、介護職にストレスを感じる具体的な理由について見ていきましょう。

上司や介護職員との人間関係が良くない

介護業界は慢性的な人手不足の状況にあるので、他の職業からの転職がしやすい特徴があります。

様々な年齢や性格の人が職場に集まる上に、看護師やケアマネージャーなどの専門職が連携しながら仕事をするので、価値観の違いが生じやすいです。

また、介護施設は閉鎖的な空間で外部からは目が届きづらい環境なので、職場内でいじめやパワハラが横行しがちな点も見逃せません。

基本的に、介護業務はチームで仕事を進めることになりますが、場合によっては苦手な人ともチームを組まなければならないので、精神的に疲れてしまう介護職員は非常に多いです。

勤続年数が積み重なると中間管理職のような役割を果たすようになりますが、部下と上司の板挟みになって悩んでしまう場面が増え、業務負担が一気に重くなってしまうケースもあります。

仕事に見合った給料ではない

厚生労働省「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、介護職員の平均年収は362.9万円でした。

令和4年度の日本人の平均年収は約445万円でしたので、介護職員の年収は低いと言わざるを得ません。

介護職は命に関わる仕事で業務負担が多いにも関わらず、給料をはじめとした待遇面があまり良くないので、この点に不満を抱えている介護職員が多いのも実情です。

また、介護職ではインセンティブが無いため、頑張って働いても給料が高くなるわけではなく、自分の働きぶりが数字で見えずらい特徴もあります。

近年は「介護職員処遇改善加算」という介護職員の賃上げを目指す制度ができ、また岸田内閣も介護職をはじめとする福祉職員の待遇改善を進めていますが、まだまだ介護職の給料は仕事内容に比べると低いのが実情です。

体力的な負担が大きく限界

介護職はサービス利用者の入浴や排泄のサポート、移乗介助など身体に負担がかかる仕事が多いです。

体力的な負担が大きく、慢性的な腰痛などに悩まされる介護職員は非常にが多い点も大きなストレス要因となっています。

介護職員側も、加齢に伴って筋力は低下してしまうので、「長く安心して働ける仕事」と考えるのは無理があるでしょう。

また、施設によっては24時間体制のために生活リズムが崩れやすく、体力的な疲労から精神的にも疲労が溜まってしまい、限界を迎えてしまう人も多いのです。

人手不足できつい

介護職は慢性的な人手不足の状態にあり、一人当たりの業務の負担が多すぎるのが実情です。

業務量が増えることで体力的・心理的な余裕も無くなってしまい、心身共に疲弊して限界を迎えてしまう方も多いです。

休みがなかなか取れなかったり、残業が多すぎたりすると健康を壊してしまうリスクが高まるので、自身の身体を守るために離職をする介護職員も多くいます。

その結果、残った職員の業務負担が重くなってしまうという悪循環に陥ってしまっています。

利用者様との関係構築ができない

介護では利用者から感謝の言葉を言われることが多く、やりがいの大きい仕事であるのは確かです。

しかし、全ての利用者がそうであるとは限らず、職員は頑張って仕事をしているにも関わらず、ひどいことや罵声を浴びることも少なくありません。

痴呆や認知症の進行などが影響しているとはいえ、心ない言葉を浴びると仕事のモチベーションを失ってしまうのは仕方の無いことです。

介護職は、自分の感情を制御して業務をしなければならない「感情労働」と言われることがあり、このように感情を押し殺さなければならない点も大きな負担と言えるでしょう。

施設の理念に共感できない

介護施設によって、方針や理念に差があります。

自分の働き方や介護観と施設の理念が合わないと、自分の理想の働き方に背いて働くことになり、大きなストレスとなります。

理念や価値観の乖離が小さければ我慢もできますが、乖離が大きければ精神的に辛いので、ミスマッチが起きてしまうと離職へ気持ちが傾いてしまうでしょう。

よくあるミスマッチの例としては、利用者に寄り添った介護をしたいと考えている人が、コストカット目的でスタッフの人数を削減しているような施設で働くケースがあります。

このように、自身のイメージしている仕事と異なる場合はストレスを感じやすいので要注意です。

【男性・女性別】前の介護施設を辞めた理由

続いて、厚生労働省のデータを基に介護職の人が前の施設を退職した理由について性別ごとに紹介していきます。

介護士が前職を辞めた理由

出典:厚生労働省「令和2年度 介護労働実態調査結果」

退職理由について知っておくことで、対策や対処法も見えてきます。

男性

男性が前の施設を辞めた理由の1位は「自分の将来の見込みが立たなかったため」(26.9%)でした。

次いで2位が「職場の人間関係に問題があったため」(20.4%)、3位が「収入が少なかったため」(17.9%)となっています。

その他にも目立つ理由として「他に良い仕事・職場があったため」(14.9%)、「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」(14.4%)、「自分に向かない仕事であったため」(15.2%)という理由を挙げる男性介護士が目立ちます。

男性は全体的に、自身の将来に不安を感じたり、施設の現状や待遇に不満を感じて退職するケースが多いことが分かります。

女性

女性が前の仕事を辞めた理由の1位は「結婚・妊娠・出産・育児のため」(30.8%)でした。

次いで2位が「職場の人間関係に不満があったため」(15.7%)、3位が「自分の将来の見込みが立たなかったため」(12.0%)、その他には「収入が少なかったため」(11.6%)、「他に良い仕事・職場があったため」(11.8%)、「新しい資格を取ったから」(10.3%)と続いています。

結婚出産など、人生における大きなイベントやライフステージの変化によって退職する女性が多いことが分かります。

とはいえ、男女ともに人間関係に関する悩みを持って退職に経っている人が多い点は気になるところです。

人間関係は仕事を進める上で非常に重要な要素なので、人間関係の善し悪しは職場環境に直結していることが分かります。

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今すぐできるストレスケアを紹介

介護は心身に大きな負担がかかり、ストレスを感じやすい仕事です。

続いて、メンタルの病気を防ぐために今すぐにできるストレス対処法を紹介していきます。

ストレスの原因を整理する

問題を解決するためには、原因を整理した上で把握しなければなりません。

ストレスの原因をはっきりさせることで、客観的に自分の感情を整理して冷静に考えることができます。

ストレスの原因となっている要素を一つ一つピックアップして、どのような解決法があるかを考えてみましょう。

ストレスの原因を整理しないと感情的になりやすいので、冷静に考え直すことは非常に重要です。

好きなことをする

自分が好きなことや熱中していることをやることで、悩みを忘れることができます。

嫌なことや辛いことを忘れて自分の時間を楽しむことでストレスが発散されるので、休日には思いっきりリフレッシュすることが重要です。

特に、スポーツや料理などすぐにできて没頭して取り組める趣味は長続きしやすいので、自分のペースで休日を楽しみましょう。

また、趣味がない人は色々なことに取り組んでみたり、家の中で好きなだけゲームをしたり動画を見るといったリフレッシュ方法を実践してみてください。

身体を動かしてみる

人間の脳は意外と単純で、身体が疲れていると悩みを忘れてしまう構造になっています。

つまり、身体を動かすことで仕事の悩みを忘れることができ、また血行が良くなって緊張もほぐすことができるメリットがあります。

普段運動をしていない方は、ジョギングをしたりサークルに参加して適度に運動してみてはいかがでしょうか?

適度な運動はストレスの発散に繋がり、前向きな気持ちになれるので、効果的なストレス発散方法です。

また、太陽の光を浴びると幸せホルモンである「セロトニン」が分泌され、精神が安定する効能も得られるので、できれば日中に運動することをおすすめします。

価値観の違いだと割り切る

介護の仕事現場には様々な人が集まっており、当然のことながら各人の価値観は異なります。

価値観の違う人と仕事をするのはストレスが伴いますが、残念ながら価値観の違いは簡単には埋められません。

自分の努力だけではどうしようもないことに注力するのは無駄なので、「価値観の違いが発生するのは仕方ない」と割り切った方が精神衛生上良いです。

介護のみならず、どのような仕事でも価値観の違いは発生してしまうので、ある程度の割り切りや諦めは重要と言えるでしょう。

キャリアアップだと割り切る

和やかな会話

意味のなさそうな雑用仕事でも、工夫次第で自分のスキルアップに繋がる可能性があります。

そのため、気乗りしない仕事や「生産性が無い」と感じられる仕事であっても、前向きな気持ちを持って取り組んでみましょう。

「キャリアアップのため」「自分の価値を高めるため」と割り切ることで、多少のストレスも耐えられるようになります。

常に成長する意思を持っている人と、漫然と仕事をしている人との間では、やがて大きな差が生じるのは言うまでも無いことです。

そのため、自身の将来の可能性を広げ、ストレスを緩和するためにも前向きな気持ちで業務に向き合ってみましょう。

効果があるストレス対処法

仕事に没頭しすぎると、いわゆる「燃え尽き症候群」になってしまう恐れがあります。

こちらのトピックでは、燃え尽き症候群にならないために効果的なストレス発散方法を紹介していきます。

誰かに相談する

不安や悩みを抱えた際に、一番やってはいけないのは一人で抱え込むことです。

自分の抱えている不安や不満、漠然としたもやもやした感情を人に話すことで、気持ちが楽になったり考えが整理できるメリットがあります。

仕事関連の悩みは信頼できる上司や同僚に相談することをおすすめしますが、仕事仲間に相談できない内容は家族や友人に相談すると良いでしょう。

周りに頼ることで視野が広がって自分では思いつかなかった解決策がひらめくこともあるので、誰かに相談することは非常に有意義です。

規則正しい生活をする

ストレスを抱え込まないためには、規則正しい生活を送ることが重要です。

介護は夜勤があるので、毎日規則正しい生活を送るのは難しいですが、できる限り健康的な食事をしたり休憩時間を取り入れるなどして、身体を労りましょう・

実際に、早寝早起きや栄養のバランスを取れた食事を摂取して規則正しい生活を送ることはメンタルの安定に繋がり、ストレスを溜め込むリスクを軽減できます。

自身の健康管理ができるのは自分自身だけなので、意識的に規則正しい生活を心がけてください。

休みをとる

連続した休日や休暇を取り、しばらく仕事から離れることでストレスが発散されます。

休日はしっかりと身体を休めたり、自分の趣味を楽しんだりしてリフレッシュしましょう。

また、退職や転職を検討している場合は、休暇中にじっくりと自分の将来やキャリアについて考えることで後悔しない選択ができます。

なお、有給休暇は全ての従業員が当然取得できる権利なので、取得を遠慮する必要はありません。

環境を変える

人間関係や労働環境など、今の職場環境が大きなストレス要因になっている場合があるので、環境を変えることで悩みを解決できる可能性があります。

転職や異動などの手段が考えられますが、自身の悩みが現職の環境に起因している場合は前向きに検討してみましょう。

環境を変えることで現職の劣悪な環境から脱出できるので、ストレスなく働けるようになるメリットがあります。

新たな環境に慣れるまでには少々気を遣いますが、キャリアアップやスキルアップができるメリットも期待できるので、ぜひ前向きに検討してみてください。

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ストレスが限界に達したらどうなるのか

我慢に我慢を重ねてストレスを溜め込んでも、メリットは一つもありません。

こちらのトピックでは、ストレスが原因で患ってしまう2つの病気について解説していきます。

燃え尽き症候群

燃え尽き症候群とは、それまでは仕事を熱心に行っていたのに急にモチベーションを失ってしまう現象を指します。

何かきっかけがあるわけではなく、ある日を境に急に仕事への意欲を失って無気力になってしまう状態で、ストレスを抱え込みすぎてしまうと発症してしまうリスクが高まります。

アスリートでよく聞く症状ではありますが、実は介護士がなりやすい病気でもあるので、仕事に意識を向けすぎるのは危険です。

気分転換して仕事と距離を取ることも重要なので、真面目な方は「休むことも仕事の一部」と考えてみてください。

介護うつ

介護職が原因でうつになってしまう症状を「介護うつ」と言いますが、家庭内介護以外で仕事として介護を行っている方が発症するケースがあります。

サービス利用者のために仕事をしているにも関わらず、罵声を浴びたりすると非常に大きなストレスになるのは言うまでもありません。

このように、介護職の仕事をしている際にストレスが溜まってしまい、限界を超えてしまうと介護うつを発症してしまうので、真面目な方や気持ちの切り替えが苦手な方は要注意です。

症状としては、普通のうつ病と同じように食欲不振、慢性的な疲労、無気力などが挙げられるので、不安を感じた場合は誰かに相談したり場合によっては精神科を受診しましょう。

介護職は精神を病む人が多い

介護の仕事はストレスの原因となる要因が多いので、頑張りすぎてしまうとストレスを溜め込んでしまいます。

燃え尽き症候群や介護うつは、我慢して仕事のストレスに堪えて仕事を全力で取り組んでいた人がなりやすいです。

つまり、病気になるということは仕事を頑張っていた証拠でもあるので、自分を責めることなくゆっくりと身体を休めることを最優先してください。

完璧主義の人や真面目すぎる人は上記の病気になりやすいので、うまく妥協することを覚えたり、上手に手を抜くことを覚えることをおすすめします。

燃え尽き症候群とは

燃え尽き症候群

よくある病気として燃え尽き症候群と介護うつを紹介しましたが、こちらのトピックでは燃え尽き症候群について詳しく解説していきます。

燃え尽き症候群の症状

燃え尽き症候群の症状としては、不眠や食欲不振、疲れやすいなどの肉体的症状が挙げられます。

また、イライラしやすくなったり周囲への関心が無くなる、仕事へのモチベーションが無くなってしまうなどの精神的症状もあります。

いずれにしても、「以前とちょっと違うな」と感じたら、早めに誰かに相談したり病院を受診しましょう。

一人で抱え込むと症状を進行させてしまい、長期休業に繋がってしまう恐れがあるので、違和感を感じたら要注意です。

燃え尽き症候群になる原因

燃え尽き症候群になってしまう原因は一つではなく、複数の原因が複雑に絡み合ってる場合が多いです。

主な原因の一つには、仕事に熱心に取り組みすぎて、自身のプライベートな時間や休憩時間を犠牲にして仕事を行ってしまうことがあります。

他の原因としては、責任感が大きく、上司からの期待に応えようと仕事を頑張りすぎて身体的にも精神的にも疲れてしまうケースがあります。

いずれにしても、真面目すぎる方や頑張りすぎてしまう方がなりやすいので、適度に休んだり手を抜くことも重要です。

燃え尽き症候群になりやすい人

先述したように、完璧主義な人・責任感が強い人・仕事に意欲的な人ほど燃え尽き症候群になりやすいです。

介護の仕事は人の命に関わるので、大きな責任が伴います。

「気を抜いてはいけない」「絶対にミスをしてはいけない」と考えてしまうと燃え尽き症候群になりやすいので、命に直接関係が無い業務では気を抜きましょう。

真面目な方は「仕事は70点取れれば十分」くらいに考え、少しでも気持ちにゆとりを持たせることをおすすめします。

燃え尽き症候群にならないためには

燃え尽き症候群にならないためには、仕事とプライベートと切り替えを上手に行うことが重要です。

仕事に関する自分の価値観やこだわりがあっても、全てにおいて理想を求めすぎてしまうとストレスを伴ってしまいます。

そのため、時には妥協して「仕方ないよね」と軽く考えるようにしましょう。

ストレスを溜めすぎないことが非常に重要なので、自分の時間を楽しめていなかったり、リフレッシュ時間が短いと感じた場合は意識的に気分転換に励みましょう。

ストレスチェックを使ってストレスレベルを知ろう

ストレスの溜まり具合をチェックする際には、厚生労働省が作成したストレスチェックを利用するのがおすすめです。

5分程度で自分のストレスレベルを知ることができ、対策法なども教えてくれる有意義なツールとなっています。

日頃は自信のストレスに関して深く考える機会はあまりないので、ぜひこの機会に実践してみてください。

ストレスチェックの結果、ストレスレベルが高い場合は本記事で紹介するストレス解消法を試してみてください。

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ブラックな介護現場の特徴

続いて、ストレスが溜まる大きな原因となるブラック施設について解説していきます。

ブラック施設の特徴は大きく分けて三つありますが、いずれかに該当する場合は転職を視野に入れることをおすすめします。

いじめやハラスメントがある

介護施設の中には、スタッフ間でいじめやパワハラのようなハラスメントが頻発していたり、利用者からのハラスメントに対して何の対策も行っていない施設があります。

これらの施設は職員を大切にしていない施設に他ならず、快適に安心して働くことができないのは言うまでもありません。

介護はチームと協力して行うことが重要なので、内部の人間関係に問題があると仕事にも支障が出てしまいます。

そのため、自分が当事者でなかったとしてもいじめやハラスメントが起きている施設で働くのはおすすめしません。

労働基準法を違反している

労働基準法では、「労働時間は1日8時間、1週間40時間まで」と規定されています。

他にも、休日出勤をした場合や代休を付与しなければならず、超過勤務をした場合は超過勤務手当を支払わなければならないなど、当然のルールが定められています。

しかし、介護施設の中には平然と労働基準法に違反しているところがあり、具体的には休日出勤を強制したり残業代を支払わないといったケースがザラにあります。

他にも、1ヶ月あたりの夜勤が多すぎるなどの施設は労働基準法に違反しているので、このような施設で働いていると心身を壊してしまう恐れがあります。

十分に休みが無いと心身共に疲れが溜まり仕事にも支障が出てしまうので、職員やスタッフを消耗品のように扱っている事業所からは速やかに離れましょう。

違法な医療行為をしている

介護職は、資格や研修などの条件を満たせば医療行為の提供が認められています。

摘便やインスリン注射などの処置は条件を満たしている介護士であれば行うことができますが、実際には処置が認められていないのにこれらの処置を行っている施設が存在します。

違法な医療行為をしている施設で安心して働けるわけはないので、不審な点や気がかりな点があれば転職を検討しましょう。

また、悪質な場合はしかるべき機関に通報し、自身も加害者とならないようにする必要があります。

逃げるは恥だが役に立つ

数年前に「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが流行りましたが、このドラマタイトルは元々はハンガリーのことわざです。

もし現在の職場がブラックであったり、人間関係が最悪でいじめ被害を受けている場合は、さっさと逃げてしまいましょう。

無理をして現職に留まっていると、精神を病んでしまい鬱病などを患ってしまう恐れがあるので、無理は絶対に禁物です。

もしも自身の心身の健康を保てそうに無いと判断したら、さっさと辞めて新天地へ向かうのが吉です。

苦しんでいるスタッフを大切にしない事業所で働くメリットは無く、またそのような事業所に対して「急に辞めると迷惑がかかる…」などと気を遣う必要もありません。

幸い、日本には失業保険などのセーフティネットが整備されているので、退職していきなり困窮してしまうようなケースは稀です。

逃げることで健康や心の安寧など、仕事よりも遙かに重要なものを守れるので、現職に不満がある場合は逃げることも検討しましょう。

介護職のやりがい・メリット

続いて、介護職のメリットについて紹介していきます。

介護職にも様々な魅力があるので、知っておくと良いでしょう。

人に必要とされる

介護職は利用者の生活をサポートする仕事をしているため、利用者やその家族から感謝される場面が多いです。

高齢者をサポートする仕事は常に需要があるので、人から求められることで大きなやりがいを感じられるでしょう。

介護職ほど人から求められる仕事はなかなか無いので、人から頼られたいと考えている方には非常に向いています。

自分の良さを活かせる

介護職はサービス利用者に寄り添うことが求められるので、自分の良さを活かしたいと考えている方に向いています。

特に、介護職は思いやりがある人や人を助けることが好きという性格にとっては天職になる可能性が高いです。

代わりが利かず、自分自身の良さをアピールしてやりがいを感じたい方にとっては大きな魅力でしょう。

経歴・年齢に関係なく働ける

介護の仕事をする上で特別な資格は求められていないので、どんな経歴や年齢であっても働くことができます。

また、関連資格を取得すれば誰でもキャリアアップできるチャンスがあり、年齢・経歴に関係なく自身のスキルを高めることができる魅力があります。

人手不足という状況もあり、年を重ねても健康であれば続けられる仕事なので、生涯現役を目指している方におすすめです。

働き方が多様である

介護職には、正規雇用以外にもパートや派遣など様々な雇用形態があるので、自分にとって最も合う働き方を選択できます。

自分が働きたい時間ペース、施設に合わせて仕事を選べるので、ワークライフバランスを実現しやすい点は大きな魅力です。

まあ、仕事を通じてスキルアップするのはもちろん、資格を新たに取得すれば社会福祉士、介護福祉士、ケアマネージャーなどへの転職もできるので働き方は多様と言えるでしょう。

介護士需要は常にある

日本は少子高齢化社会が進んでいるので、介護職の需要も高まっています。

つまり、介護士の需要が無くなることは無いので、介護業界へ就職したいという意欲があれば仕事にあぶれることはほとんどありません。

介護職の他に需要が常に安定している仕事はなかなか無いので、安心して働ける点は大きなメリットです。

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ストレスが限界になったら

続いて、もし精神的に追い詰められてしまい、限界に達してしまったときの対処法を紹介していきます。

いざというときの備えをしておけば安心なので、対処法を知っておくと有意義です。

職場に相談しよう

労働時間が長すぎたり、ハラスメントが横行しているなどの問題は職場に相談することで対処してもらえる可能性があります。

多くの職場では相談ダイヤルを設けており、また相談ダイヤルが無ければ責任者や信頼できる上司に相談しましょう。

問題が解決すればストレスが軽くなり、安心して仕事を続けられるでしょう。

なお、もし相談しても何の対応もしてくれないような職場であれば、転職を検討しましょう。

病院に行こう

病院に行きカウンセリングを受けることで、客観的に自分の状況を知ることができるメリットがあります。

心の病は、風邪など病気と同じように早めに治療してもらうことで悪化せずに済むことが多いです。

精神科に行くのは抵抗があるという方もいますが、無理をして症状が悪化してしまうと本末転倒なので、早めに病院を受診することをおすすめします。

転職を検討

転職して職場を変えるという選択肢もあります。

職場が変われば環境も変わるので、他の施設に転職することで介護職を続けることができる可能性が高まるでしょう。

もちろん、介護職を辞めて他の職業に転職するのも選択肢の一つなので、自身のキャリアビジョンを整理した上で検討すると良いでしょう。

転職をする際には、転職サイトや転職エージェントが非常に頼りになる存在なので、一人で進めるのでは無く便利なサービスを利用してください。

転職を成功させるためのチェックポイント

介護士転職

こちらのトピックでは、転職を成功させるためにチェックするべきポイントを紹介していきます。

事前にチェックポイントを押さえておけばミスマッチのリスクを抑えることができるので、参考にしてください。

スタッフの雰囲気を確認する

介護職が施設を辞める理由の1つに、職場内における人間関係の悪さが挙げられます。

そのため、事前にスタッフの雰囲気を確認することで自分がその職場に馴染めるかどうかを概ね判断できるので、スタッフの雰囲気については確認しておきましょう。

心地よく働けるかどうかは、結局のところ仕事内容よりも人間関係なので、口コミなどを通じて職場内の雰囲気に関する情報を集めましょう。

スタッフの考え方を確認する

スタッフとは毎日顔を合わせる上に、重要な仕事のパートナーとなります。

そのため、スタッフの雰囲気だけでなくキャリアプランや仕事へのモチベーションなど、スタッフの職場内における立ち位置やの考え方などを確認しておくことをおすすめします。

手間がかかってしまうのが難点ですが、これらをチェックしておけばミスマッチを防ぐことができるので、スタッフの考え方を確認して自信との相性の良し悪しを判断すると良いでしょう。

施設は清潔かを確認する

施設にゴミが溜まっていたり、細かい箇所まで清掃が行き届いていない施設は、様々な面において管理が杜撰である可能性があります。

そのため、見学をする機会があれば、施設の生活感や清掃が行き届いているかどうかを確認しましょう。

もし衛生的に問題ありそうな環境だったり、機器が故障していたりして放置されている場合は、施設内の管理が行き届いていない可能性が高いです。

また、スタッフの研修がうまく行われていないなどの問題も考えられるので、入職は避けるのが無難でしょう。

おすすめ転職サイト3選

今の施設を円満退職するために

続いて、今の施設を円満退職するための方法や手順について紹介していきます。

ステップ1・退職するまでのことを大まかに考える

退職すると決意しても、すぐに仕事を辞められるわけではありません。

法律上は「2週間前までに退職を申し出る」ことが求められていますが、仕事の引継ぎや退職の手続きなどを踏まえると、と最低でも1ヶ月前に退職を申し出ると良いでしょう。

例えば、3月末に辞めると決断した場合は、2月末までには上司や人事担当部署にその旨を伝えるイメージです。

ステップ2・上司に退職の意思を切り出す

自分の中で退職を決断したら、上司に退職の意思を伝えましょう。

先述したように、退職する1ヶ月前までを目処に意思を伝え、もし慰留されても意志を曲げること無く毅然と伝えましょう。

退職の意思を伝えたら、仕事の引き継ぎスケジュールなどを詰めていくことになります。

ステップ3・退職届を提出する

上司に退職の意思を伝えたら、続いて退職届を提出して退職に向けての社会保険手続きなどの諸手続きを進めてもらいましょう。

悪質な事業所だと「退職届は受け取らない」というケースがありますが、退職の意思を伝えておけば法律上は問題ないので、放っておいて構いません。

また、転職先に自身の雇用保険番号を伝える必要があるので、事前に確認しておくとスムーズです。

ステップ4・引継ぎをする

退職後もサービスの提供がスムーズに進むように、引き継ぎもしっかりと行いましょう。

引き継ぎをしないと残ったスタッフが困ってしまうので、気分よく新天地へ向かうためにも引き継ぎは重要です。

細かい点まで引き継いでおくと残されたスタッフも安心できるので、細かい点まで書面で残しておくと良いでしょう。

おすすめの転職サイト3選

最後に、介護士の転職の成功をサポートしてくれる転職サイトを3つ紹介していきます。

介護ワーカー

介護ワーカー

※画像出典:介護ワーカー公式サイト

介護ワーカーの特徴
  • 年間転職成功実績1万件以上
  • 面接対策や条件交渉などサポートも充実
  • 求人数も9万件以上と豊富

介護ワーカーは2022年12月現在、約92,000件の求人数を取り扱っている介護職の転職サイトです。介護職を目指す全ての方におすすめできるサイトです。

担当者が面接の日程調整から面接対策まで幅広いサポートをしてくれるため、転職経験が浅い方でも安心です。

もちろん、非公開求人も取り扱っているので、気軽に担当者へ相談すると良いでしょう。

介護ワーカーで転職する!

カイゴジョブエージェント

カイゴジョブ

※画像出典:カイゴジョブ公式サイト

カイゴジョブの特徴
  • 専任キャリアパートナーが転職をサポート
  • 職場環境・福利厚生も考慮可能
  • 全国の求人を掲載

カイゴジョブエージェントは、東証プライムの上場企業が運営する介護業界の転職支援サービスです。

「カイゴジョブ」と「カイゴジョブエージェント」という2つのサービスがありますが、担当者がきめ細かい転職サポートをしてくれるカイゴジョブエージェントの方がおすすめです。

取り扱っている求人数はカイゴジョブと合わせて7万件以上で、担当者は職場の雰囲気なども考慮して転職サポートをしてくれるので、ミスマッチが少ない点も好評を得ています。

カイゴジョブエージェントで職場を探す!

リクルートエージェント

リクルートエージェント

※画像出典:リクルートエージェント公式サイト

リクルートエージェントの特徴
  • 転職業界内での実績NO.1
  • 非公開求人10万件以上!
  • サポートが丁寧で異業種でも安心

リクルートエージェントは、2019年度の転職実績でNo.1を獲得した実績を持っており、知名度と信頼度共に抜群です。

医療・介護関係の職業以外にも様々な業種の求人を取り扱っているので、介護職以外への転職を検討している方は登録しておくと良いでしょう。

知識が豊富なキャリアアドバイザーが希望に合った求人を紹介してくれるのはもちろん、応募書類の添削や面接対策、業界分析情報の提供もしてくれます。

10万件以上の非公開求人も持っているので、豊富な選択肢の中から自分にマッチする求人を見つけられるでしょう。

リクルートエージェントで求人を探す!

介護職のストレスまとめ

介護職のストレスまとめ
  • ストレスを溜め込んで限界寸前になったら、逃げることも検討しよう
  • 休日は自分の時間を設けて、リフレッシュに努めよう
  • キャリアについて悩んだら、転職サイトの利用を検討しよう
  • 信頼できる上司や仲の良い知人、家族に相談することも有意義

介護職は慢性的な人手不足で、ストレスを抱え込みがちです。

不安や不満を感じたら一人で抱え込まずに、上司や知人に相談してストレスの解消に努めましょう。

燃え尽き症候群や介護うつになってしまうと、その後のキャリアにも悪影響を及ぼしてしまうので、早い段階からストレス対策を取ることは非常に重要です。

介護職に従事しており、キャリアチェンジや転職を検討している場合は本記事で紹介した転職サイトやエージェントを活用してみることをおすすめします。

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