介護職の個人目標が思いつかない時は?目標設定のコツやキャリア別の具体例を紹介!

「介護職の個人目標の立て方を知りたい!」

「目標の立て方やシートの記入方法が思いつかない...」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

介護士人の中には、目標の立て方が思いつかないと悩んでしまう人が多くいます。

目標を立てて自分の課題を把握し、やるべきことを明確にすることでキャリアに良い影響をもたらすので、目標を立てる作業は非常に重要です。

こちらの記事で、介護職の個人目標が思いつかないの対処法やキャリア別の具体例・例文などを紹介していくので、ぜひ参考にして下さい!!

介護職の個人目標についてざっくり説明すると
  • 個人のレベルアップやキャリアアップに役立つ
  • 思いつかない時は、課題を明確にした上で必要なスキルを見定めよう
  • しっかりと振り返って評価することも重要
  • 期限を設けて資格取得することも有意義
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どうして介護職の個人目標を立てる必要があるの?

笑顔の介護士

介護職であるかに関係なく、個人目標を立てるように言われる社会人は多いでしょう。

半期に一度のペースで目標設定と振り返りを行い、自己評価と客観的評価を元にして昇進・昇給を決めている施設が多いようです。

介護職で個人目標設定を行う目的は、個人の頑張りや技能のレベルを把握し、また評価や指導に役立てて職員のモチベーションを高める点にあります。

また、目標を立てる側としても、自分の技能やキャリアの段階に合った目標を設定し、実現に向けて努力することでスキルの向上やモチベーション維持ができるメリットがあります。

個人目標がないと、毎日同じような仕事を漫然とこなすだけになってしまい、モチベーションも上がらず成長のきっかけを掴むことができません。

つまり、業務上の課題と解決策を目標に盛り込み業務の改善にも繋げて、職員のスキルもアップすることから、施設・個人の両者にとって大きなメリットがあると言えるでしょう。

介護職の自己評価シートは何に役立つ?

自己評価シート

介護職として働いていると、自分の目標を設定するためのツールとして上記のような「自己評価シート」を記入する機会があります。

こちらのトピックでは、シートの記入方法や介護職の目標設定が具体的にどのように役立つのかについて紹介していきます。

モチベーションを高く保つ

自分が立てた目標の進捗具合や達成度、自分の成長が具現化することで仕事へのモチベーションアップに繋がります。

仕事に慣れてくると、介護職は流れ作業のように漫然とこなしがちですが、モチベーションを高く保つことで新しい課題に気付くことができ、サービスの質が向上します。

課題を改善したり、より良いサービスを提供するために行動できるようになるので、慣れた仕事にも目的意識が生まれるメリットが期待できます。

また、目標を達成することで自分の強みを再発見できたり、「これは誰でもできる仕事ではない」という気付きを得られるので、自分の仕事に自信が持てるようになるでしょう。

自信を持って仕事に取り組むことで、利用者様やそのご家族からの信頼も深まり、より良いコミュニケーションが取れるようになります。

スキルが向上する

明確な目標が無ければ漫然と仕事に取り組みがちで、また自分が何をすべきか分からずに成長に繋がりづらいです。

介護職員としての成長を目指している場合は、モチベーションを高めてスキルアップするためにも明確な目標設定が不可欠です。 将来的にどのようなスキルを身に着けたいかなど、課題や目標を可視化することで「自分のやるべきこと」が明確になります。

また、改善策を自主的に考えて効率的に仕事を進められるようにもなるため、スキルアップを達成する可能性を飛躍的に高めることができるのです。

キャリアビジョンが明確になる

数年後までの理想のキャリアを構築しておくことで、逆算して今やるべきことがわかります。

また、期間ごとにどのように成長すれば良いかがわかるため、モチベーションを高いまま保って日々を送ることができます。

設定した目標を達成することで、確実にステップアップすることが可能です。

さらに、理想のキャリアを構築することで自己実現も可能になります。自分が本当にやりたいことや、自分の得意な分野で働くことができるため、仕事に対するやりがいも増し、充実感を得られるでしょう。

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目標が思いつかない時はどうしたらいい?

疑問浮かべる人

自己評価シートなどを用いて目標設定するように言われたものの、「目標が思いつかない」という方もいるでしょう。

実際、目標を考えるのは手間がかかる上に難しいものです。

自分の技能やキャリアのレベルに合った個人目標を設定する際には、いくつか押さえておくべきポイントがあるため、それらを解説していきます。

課題を明確にする

個人目標を立てるにあたって、まずは自分の課題点を明確にすることが重要です。

課題が分からなければ目標の立てようがないので、目標が思いつかない場合は周囲のスタッフと比較しつつ「自分の改善するべき点」などを洗い出してみましょう。

課題点を明確にすることで、課題に対する解決策や目標も具体的になっていくので、目標を立てやすくなります。

他のスタッフと比較しても明確にならない場合は、自分が介護の仕事をする中で失敗した経験や苦手な仕事について振り返ってみましょう。

苦い経験などを元にしながら目標を設定すると、スキルアップに繋がるような目標を設定することができるので非常におすすめです。

例えば、

  • 自分がコミュニケーションを取るのが苦手だと感じている:コミュニケーション力を高める
  • 認知症の利用者の介護が苦手だと感じている:認知症についての知識を習得する

上記のような目標設定をすると良いでしょう。

できるだけ具体化し、達成する方法を考える

目標が思いつかない時は、「〇〇が苦手なので、〇〇をできるようにする」といった目標をベースにしながら、次のステップとして徐々に具体化していくと良いでしょう。

目標設定が抽象的だと、振り返る際に目標達成できたかどうかが曖昧になってしまいます。

そのため、「コミュニケーション力をつけたい」という目標を立てる場合であれば 「どうしたらコミュニケーションが得意になれるのか?」「コミュニケーションが得意というのはどのような状態か?」を考えてみましょう。

自分なりの答えを見つけ出したら、「毎日◯回以上(○分以上)、利用者さんと話す」などの具体的な行動を考え、他の人に課題の解決策について助言を求めると目標が固まっていきます。

目標を具体化することで行動に移しやすくなり、自分のやるべきことが明確になるので、目標も達成しやすくなります。

自分の理想を明確にする

目標を決めるにあたり、自分の理想の介護像についても考えてみましょう。

介護士として「このような介護を提供できるようになりたい」というような理想をイメージして、言語化して目標設定に反映させるのも良い方法です。

もし身近な先輩の中に自分のイメージに近い介護士がいる場合は、先輩の姿をイメージすることも目標設定に役立ちます。

「先輩介護士はどのようにして利用者を笑顔にしているのか」を観察することで、自分が目標に近付くためのヒントを掴めるでしょう。

また、利用者やその家族からのフィードバックを積極的に受け取ることも大切です。利用者のニーズに合わせた介護を提供することで、より良い介護を実現することができます。

そのため、利用者やその家族とのコミュニケーションを大切にし、フィードバックを反映させながら自分の理想の介護像に近づいていくことが重要です。

期間を設定する

目標を立てたら、必ず期限を設定しましょう。

特に、キャリアアップにあたって介護関連の資格取得を検討している場合であれば「半年以内で資格を取得する」「次回試験で合格する」など、具体的に決めるとモチベーションも湧きます。

期間の設定は適当に行うのではなく、目標達成までの期間としては3ヶ月~1年ほどで目安にすると良いでしょう。

期間を決めないと先延ばししてしまったり、モチベーションを失ってしまった結果目標が達成できなくなる恐れがあるので要注意です。

実現可能な目標を設定する

向上心が高い人は、現実とはほど遠い目標を掲げてしまうことがよくあります。

しかし、目標を達成できないと仕事のモチベーションや自信を失ってしまうので、目標は必ず達成できるレベルに設定しましょう。

具体的には、新人が「他の従業員をサポートできるようになる」という目標を立てるのは、キャリア面でも技術面でもミスマッチでしょう。

達成するのが現実的で、仕事のモチベーションを失わないように意識することが重要です。

達成度を自己評価する

目標達成にどのくらい近付いているか・無事に達成できそうかを一定期間で確認することも大切です。この際には、できる限り具体的に達成できた理由や、達成できなかった際の問題点を評価すべきです。

評価を曖昧にしたり、達成できなかったからといって現実から背けてしまうと何の意味も無いので、自分の中で評価するべきポイントと改善するべきポイントを把握することが重要です。

また、「意外と簡単に達成できた」という場合は、次の目標設定の際により高いレベルの目標を設定すると良いでしょう。

将来のキャリアプランを思い描く

個人目標を考える際には、半年後や1年後の将来だけではなく数年先の将来のキャリアをイメージしておきましょう。

特に、資格取得を目標にする際には「資格取得」だけでなく「資格をどのように活かすか」という点まで意識することが重要です。

介護関連の資格には、介護職員初任者研修やケアマネージャーなど多くありますが、自身の最終目標によって不要な資格もあるので、無闇に資格を取得しても時間の無駄になる可能性があります。

最終目標から逆算して、本当に必要な経験と資格を把握し、キャリアプランに沿った個人目標を立てるようにしましょう。

管理者の視点で考えてみる

職場の中でキャリアアップをして、最終的に管理者や責任者になりたいと考えている人は、目標作成にあたって「トップの視点で考える」ことを意識してみてください。

マクロな視点では、新聞やテレビのニュースで報じられている出来事に対して「自分が施設長だったらどうするか」と考えたり、ミクロな視点では、サービス利用者から意見を言われた際に「自分が施設長ならどうするか」について考えてみましょう。

特に、ニュースを他人事として聞き流すのではなく自分事として考えることで、経営に関する思考が鍛えられたり広い視点で考える癖が身に着きます。

労働者目線ではなく経営者目線で考える習慣があれば、他の介護士よりも成長スピードが圧倒的に早まるのは言うまでもありません。

普段は意識が向かないコスト管理だったり、効率的な運営方法・適材適所の人材配置などが思い浮かぶようになるでしょう。

このようなマネジメントに関するアイデアや思考はキャリアアップには欠かせないので、ぜひ目標を立てる際の参考にしてみてください。

自己評価シートを記入する上で明確にすべきポイント

アドバイスする人

介護の職業に就いている人が個人目標を立て、シートに記入する際に明確にすべきポイントは、主にどの資格を取りたいか、自分の理想とする姿は何か、どういう行動をすべきかの3つです。

いずれもできるだけ明確に考えておくことで具体的な目標に近付いていくので、ゆっくり時間をかけて考えてみてください。

「利用者さんを笑顔にしたい」という目標はよくありがちですが、この目標では具体性が全くない上に利用者を笑顔にするための方法も見えてきません。

例えば、「レクリエーションを通して利用者を笑顔にしたい」という目標にすると、レクリエーションで行うべき工夫などが見えてくるので、目標達成に向けて動きやすくなります。

参考:介護士としての個人目標の建て方|自己評価シート対策

取りたい資格が明確になっている場合

介護関連の資格は下記のように非常に種類が多いので、各資格の特徴を把握した上で必要な資格を見定めましょう。

  • 介護職員実務者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • ケアマネジャー
  • レクリエーション介護士
  • 福祉用具専門相談員

上記はあくまで一例で、他にも様々な介護現場で役立つ資格があります。

「とにかく資格を取得しておけば役立つだろう」と漠然とした考えだと、結果的に不要な資格を取得してしまい時間を無駄にするリスクがあります。

そのため、自分の最終目標を決めた上で本当に必要な資格を見定め、段階を踏みながら資格取得を目指しましょう。

自分で資格について調べるのはもちろんですが、先輩や上司に「○○の資格取得を検討しているのですが、役に立ちますか?」など聞くことで、有益な情報を得られるでしょう。

また、「学ぶ意欲がある」という好印象を与えられる点もメリットでしょう。

理想が明確になっている場合

例えば、「利用者さんを笑顔にしたい」という理想が明確な場合、自分で具体的に考えるのはもちろんですが「先輩のように利用者さんを笑顔にしたい」と具体化すると良いでしょう。

具体化することで、「先輩がどのように利用者さんを笑顔にしているのか」を意識的に観察できるようになり、仕事の吸収力が高まるメリットがあります。

観察する中で「先輩は嫌なことがあってもいつも笑顔で接している」という点に気付けば、「いつも笑顔でコミュニケーションをとり、利用者さんも笑顔する」という目標が完成します。

また、同じ職場や同じ業界の人と交流を持つことで、刺激を受け、アイデアを得ることができます。自分自身の成長に繋がる情報を収集し、日々の実践に反映させることで、より高いレベルの介護を提供することができるようになります。

行動目標が明確になっている場合

続いて、行動目標が明確になっている場合を見ていきましょう。

例えば、「介護技術を向上させたい」という行動目標がある場合、自分が特に向上させたいスキルや技能を深掘りすることで目標が作りやすくなります。

抽象的な目標だと「どの介護技術を向上すればいいのか」が分からないので、自分の苦手分野や苦手意識を抱いている行動を把握すると良いでしょう。

「移乗介助が苦手」と感じているのであれば、「移乗介助に関する講習会に参加して技術を習得したい」「経験豊富な先輩の技術を盗みつつ、スキルを高めていきたい」という目標にすれば、自分のやるべきことが明確になります。

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【勤続年数別】目標の具体例を紹介!

目標の具体例

こちらのトピックでは、実際に目標を立てる際の具体例について見ていきましょう。

目標の設定には個人の経験が大きく関わってくるため、勤続年数別に目標の具体例や例文を紹介していきます。

【1~3年】仕事を覚える段階の人

経験が1~3年の新人や若手の頃は、仕事に慣れて基本的なスキルや知識を習得することを優先しましょう。

無理に高い目標を設定してしまうと、挫折しやすくなってしまう上にモチベーションが失われてしまう恐れもあります。

また、介護の現場では様々な人と接することになるので、社会人としてのビジネスマナーなども覚える必要があります。

目標の例文

1~3年の新人や若手は、一見すると「基本的なこと」と思われがちな内容でも、継続することで着実に介護スキルは向上していきます。

まだ社会人経験が浅いうちは、自信を持つためにも「少しハードルが低い」レベル間の目標を作ると良いでしょう。

具体例を表でまとめましたので、参考にしてください。

悪い例 良い例
利用者さんの顔と名前を覚える 3ヶ月以内に利用者の方の顔と名前を覚え、好きなことや持病、家族構成を把握しておく
報告・連絡・相談をしっかりする 問題点を見つけたり、報告すべきことがあったりしたら、その日のうちに報告・連絡・相談をする
コミュニケーション力を上げる 1日に一度は利用者さんに自分から声をかけてコミュニケーションをとってみる
実務者研修を取得する ◯月◯日から実務者研修の取得に向けて研修を初め、研修最終日の◯月◯日に実務者研修を修了する

目標にするべき資格・研修

介護系資格の中で最も簡単に取得できるのが介護職員初任者研修です。

介護職員初任者研修では介護職の基本的なスキルと知識を習得できるので、初めて介護の仕事に携わる場合は取得すると良いでしょう。

介護職員初任者研修を取得した後は、実践的なスキルと知識を習得できる介護福祉士実務者研修の取得がおすすめです。

いずれも介護福祉士の資格を受験するための条件となっているので、介護職としてキャリアアップを目指す場合は必須です。

また、取得するスキルに関しては下記のように決めると良いでしょう。

<介護スキル>

  • 介護に関する基本知識・技術を正しく身につける
  • 利用者とコミュニケーションを取りながら、何を求めているのか把握する
  • 利用者の安全を常に意識する

<一般的なビジネススキル>

  • スタッフ間だけでなく利用者にも礼儀正しく挨拶する
  • ほうれんそうを常に意識し、業務の滞りが発生しないようにする

【4~9年】介護リーダーに・専門的な仕事が増える

勤続年数が3年以上になると、基本的な介護スキルと必要な知識は習得できるでしょう。

そのため、4~9年目は中堅になる点を自覚して、介護リーダーを目指すなど積極的にスキルアップすることを目指しましょう。

具体的には、研修や勉強会などへ参加して専門的なスキルや知識を習得したり、後輩指導を通じて統率力や人材育成などを目標に掲げることもおすすめです。

目標の例文

中堅介護士になるので、1~3年目の介護士よりもレベルの高い目標を意識しましょう。

具体例を表でまとめたので、下記を参考にしてください。

悪い例 良い例
部下の教育に力を入れる 3ヶ月以内に現在の指導内容を見直し、新たに指導のためのマニュアルを作る
レクリエーションを企画する 月に一回は自分でレクリエーションを企画し、実行する
利用者それぞれに適切なケアを行う 月に一度、他職種連携会議を開いて他の職種との連携を図りながら利用者に適切なケアを行う
介護福祉士の資格を取得する 試験の半年前にあたる◯月◯日から1日1時間は問題集を解いて対策する。最初の1ヶ月で問題集の◯◯の部分までを終わらせる

介護施設は人手不足に悩まされていることが多いので、中堅介護士に後輩指導のスキルがあると非常に助かります。

新人や若手介護士が早く一人前になれば運営もうまくいくようになるので、後輩指導や部下の育成に関する目標はマストです。

また、能動的にレクリエーションを企画したり、難関資格の取得にチャレンジすることで、価値のある知識と経験を得られます。

その結果、事業所からも高い評価を得られて、キャリアアップに繋がるでしょう。

目標にするべき資格・研修

中堅介護士におすすめの資格はいくつかありますが、下記のような資格がおすすめです。

<介護福祉士>

介護福祉士は介護現場で求められる専門的な知識とスキルを持ち併せていることを証明できる資格で、介護のプロであることをアピールできます。

受験資格を得るためには、

  • 介護系の教育機関で定められたカリキュラムを修了する
  • 実務経験が3年以上あり、かつ介護福祉士実務者研修を修了している

上記のいずれかの条件をクリアしなければなりません。

つまり、一定の介護に関する知識と経験が無ければ取得できない資格なので、介護業界でキャリアアップを目指す人は取得すると良いでしょう。

難関国家資格として知られているので、実際に合格できれば高評価を得られるでしょう。

介護福祉士の資格取得に関しては、以下の記事で解説しています。

看護師から介護士への転職|メリットやデメリット・介護福祉士の資格取得方法まで解説

<ケアマネージャー>

ケアマネージャーは介護系資格の中でも最高峰に位置する資格です。

介護サービスを利用する人に対して必要な介護サービスを立案する「ケアプラン」の作成を行っており、介護施設や地域包括ケアセンターなどで活躍しています。

介護保険制度や介護の技術にも精通しており、利用者からの相談に対応したり介護保険申請の代行なども行います。

介護福祉士や看護師などの介護・医療・福祉分野の国家資格を有しており、また5年以上の実務経験が無ければ受験できない資格です。

非常に価値ある資格なので、働き盛りの中堅看護士は取得を目指してみましょう。

ケアマネの実務研修はしんどい?資格取得・更新時の研修内容や費用について徹底解説!

<サービス提供責任者>

サービス提供責任者とは、訪問介護事業所における責任者を指します。

勤務している訪問介護員の指導や管理などを行っており、様々な調整能力が必要となります。

介護の現場経験はもちろんですが、スタッフ間や利用者とのコミュニケーション能力なども求められるので、取得することでステップアップに繋がります。

<社会福祉士>

社会福祉士は、高齢者介護に留まらず障害者や生活困窮者などを支援する専門職です。

取得するためのルートは複雑ですが、実務経験や学歴に応じて全部で12通りの受験条件が設けられているので、自身にとって最も効率的なルートで取得を目指すと良いでしょう。

なお、社会福祉振興・試験センターで受験資格のルートは確認できます。

社会福祉士になる方法について、こちらの記事で解説しています。

社会福祉士におすすめの就職先は?資格の取得方法から職場別の仕事内容・役割まで解説

【10年以上】ベテラン、管理者にも

介護士歴10年以上のベテランになると、中堅以上のまとめ役を任されるようになります。

業務全体の流れを把握したり、部下の育成や管理職候補の育成など、求められる役割も重くなっていきます。

現場のリーダーとして活躍するにとどまらず、施設長や所長など管理者や責任者になる人もいるので、管理職を目指している場合は明確に目標に盛り込むと良いでしょう。

また、介護スキルだけでなくマネジメントスキルや経営に関する知識もアピール材料となるので、積極的に習得を目指す意思を示すと好印象です。

目標の例文

10年目以上になると、介護リーダー以上の役割である管理職や責任者になるイメージを持ちながら目標を作りましょう。

例は、下記の表の通りです。

悪い例 良い例
職員の離職率を下げる 離職率が前年比で◯%だったので、残業を減らすなどの業務改善を行って◯%まで離職率を下げる
介護業務中の事故を減らす ヒヤリハットを月に50個集めて対応マニュアルを作り、半年以内に事故の件数を50%減らす
マネジメントスキルを磨く 外部の研修に2ヶ月に一回のペースで参加するのに加え、施設の経営状況の把握を進めて経費を削減する。

10年以上のベテランになると、現場の様々な場面で頼られるようになります。

そのため、現場がスムーズに回るような対応マニュアルを作成したり、ヒヤリハット対策も意識すると良いでしょう。

また、責任者としての立場から、離職率にも意識を向けることで自身のマネジメント能力や人材定着を促すためのスキルが磨かれます。

目標にするべき資格・研修

ベテラン介護士におすすめの資格を2つ紹介していくので、参考にしてください。

<認定介護福祉士>

認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格です。

試験に合格して資格を取得するのではなく、養成研修を修了することで資格を取得できる点が特徴です。

養成研修を受けるためには、介護福祉士の資格を取得し、5年以上の実務経験があることが求められています。

事業所や施設の介護サービスマネージャーなど、責任ある立場に立って介護サービスに携われるようになるので、価値ある資格と言えるでしょう。

<主任ケアマネージャー>

主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)はケアマネージャーの上位資格で、ケアマネージャーの育成やケアプランを作成する際のアドバイスを行っています。

新人ケアマネージャーや経験の浅いケアマネージャーにとって頼れる存在で、様々な現場で活躍できるでしょう。

当然、資格を有していれば職場からの評価も高まるので、取得を目指す場合は目標として挙げると良いでしょう。

試験に合格した上で研修を受けることで資格を取得できますが、下記のいずれかの条件に該当していれば研修を受講できます。

  1. 専任の介護支援専門員として5年以上従事している者
  2. 「ケアマネジメントリーダー活動等支援事業の実施及び推進について」に基づくケアマネジメントリーダー養成研修を修了した者または日本ケアマネジメント学会が認定する認定ケアマネージャーであって、専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して3年以上である者
  3. 主任介護支援専門員に準ずる者として、現に地域包括支援センターに配置されている者
  4. 介護支援専門員の業務に関し十分な知識と経験を有する者であり、都道府県が適当と認める者

ケアマネージャーになるまでに必要な段階について、こちらの記事で詳しく解説しています。

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キャリアパス制度

キャリアパス制度

近年は国を挙げて介護士施設にキャリアパス制度の導入を推進しており、これにより介護職員の労働意欲の向上が図られています。

キャリアパス制度とは、昇進する基準や条件をキャリア段階ごとに明確にする制度で、将来をある程度展望できるようにすることで介護人材を定着させる意図も含まれています。

現在も慢性的な人手不足に陥っていますが、高齢化の進展に伴って介護業界の人手不足は深刻化すると考えられているので、介護人材の確保は喫緊の課題です。

評価制度が整っていないことで将来のキャリアを悲観してしまい、モチベーションが下がったり離職に繋がってしまう事案が多くありましたが、この状況を改善するためにキャリアパス制度が設けられました。

介護職のキャリアアップ方法|経験年数や資格の有無に応じたキャリアパスモデルも紹介

また、介護職員の待遇改善(給料アップ)をするための「介護職員等処遇改善加算」という仕組みでは、適用されるにあたりキャリアパス制度の導入や職場環境の改善などの条件が課せられています。

つまり、キャリアパス制度を導入する事業所は介護職員の処遇が改善するので、人材が定着しやすくなり人手不足の解消に繋がる可能性が高まるのです。

勤務先の事業所がキャリアパス制度を導入している場合、介護士としてのキャリアを充実させるためには勤務先のキャリアパスの中で「自分がどの段階にいるのか」を確認することが欠かせません。

キャリアパス制度があることで、自分のレベルに合わせて「やるべきこと」が明確となるため、キャリアパス制度に関して常に意識すると良いでしょう。

介護職でキャリアアップを目指すのにおすすめのサイト2選!

介護職の目標設定は、キャリアアップにおいても大きな影響を与えます。

最後に、介護職としてキャリアアップする際に役立つ転職サイトを紹介していきます。

介護ワーカー

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カイゴジョブエージェント

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カイゴジョブエージェントの特徴
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カイゴジョブエージェントは、介護職、介護福祉士専門の求人を扱っている転職支援サービスです。

サイト型のカイゴジョブとエージェント型のカイゴジョブエージェントというサービスがありますが、手厚いサポートを受けられるカイゴジョブエージェントがおすすめです。

カイゴジョブエージェントでは、一人一人に担当者が付いて、求職者との相性も考えた上で適切なサポートをしてくれます。

介護職には人間関係の悩みが多いと言われていますが、求人情報の質が高いので転職後の人間関係で悩むリスクも低いです。

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項目 内容
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登録がおすすめの人 職場の人間関係や雰囲気を重視して職場を探している人
自分に合ったキャリアアップを目指したい人
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介護職の個人目標まとめ

介護職の個人目標まとめ
  • 自分の課題と理想を明確にすることが重要
  • 実現可能な目標を設定し、資格取得の期限を設ける時間軸も意識しよう
  • 資格取得を目指す場合は必要な資格かどうかを吟味しよう
  • トップの視点に立って、現職の課題や問題を俯瞰的に見ることも有意義

介護職員としての目標が思いつかない場合は、将来のキャリアイメージなどを考えてみることが重要です。

自分の課題や弱点を把握したり、「将来このようになりたい」というイメージを持つことで、具体的な目標を立てられるようになるでしょう。

また、経験年数に応じて目標のレベル感は違ってくるので、必要に応じて先輩や上司と相談することも有意義です。

目標の立案は簡単ではありませんが、キャリアアップと自身の職業人生を豊かにするためにも、本記事で紹介した具体例や例文を参考にしながら真剣に目標を作りましょう!

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