【2025最新】准看護師の給料は?平均年収から手取り・ボーナス・看護師との違いまで解説
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「准看護師の給料について詳しく知りたい!」
「低い給料をアップする方法は?」
准看護師として働くことに興味を持っているけれど、給料や年収・手取り・ボーナスなどを詳しく知りたいという人も多いでしょう。
また、すでに准看護師として働いている人の中には、給料の低さに不満を感じている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、准看護師の給料について、最新データをもとに、平均年収・手取り・ボーナスや初任給を、年齢別、男性・女性別、病院の規模や都道府県別などで解説します。看護師との給料の違いや給料をアップする方法なども詳しく紹介しています。
なお、この記事は基本的に厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を参考にしています。
准看護師の平均年収は約406万円、給与所得者の全国平均と比べると低い
平均年収は、50代後半がピーク、規模が大きい病院や大都市圏が高い
平均月収は男性の方が高い傾向
准看護師の給料水準

厚生労働省の調査によると、准看護師の全国的な平均年収は約406.2万円(令和5年)です。
年収の内訳は、月収の12ヶ月分に年間の賞与を加えたものです。月収と賞与の内訳も含めた年収の金額は、以下の表の通りとなっています。
<准看護師の平均年収>
月収 | 賞与 | 年収 |
|---|---|---|
約28.6万円 | 約62.5万円 | 約406.2万円 |
因に、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は約443万円です。
<日本の給与所得者の平均年収>
月収 | 賞与 | 年収 |
|---|---|---|
約32.3万円 | 約71.4万円 | 約459.5万円 |
准看護師全体の平均年収は、日本全体の給与所得者の全国平均と比較するとやや低いものの、ほぼ同じレベルと言えます。
年収は、基本給に賞与と残業・夜勤手当などの諸手当を含んだ数値です。勤務先の規模や勤続年数などは考慮していません。
月収は、額面で32.3万円となっていますが、所得税・住民税などの税金や社会保険料などが差し引かれます。実際の手取り額は、24万~28万円程度になるでしょう。
賞与は、約71.4万円で、月収の2ヶ月分以上の金額になっています。
個別の給料は、勤続年数や勤務先の規模・年齢などによって違いが出てきます。その点も踏まえて、この記事では様々な切り口から解説していきます。
【年齢別】准看護師の平均年収
まず、年齢別の准看護師の平均年収について解説します。准看護師の年収は、年齢によって大きく変わります。下の表は、20歳以降の准看護師の平均年収を年齢別に示したものです。
<【年齢別】准看護師の平均年収>

上記のグラフのように、准看護師の平均年収は、20代では300万円程度ですが、50代後半になるとピークを迎え450万円程度になっています。
50代後半にもなると、准看護師としては大ベテランの領域で、知識と経験の円熟した年代です。
60歳を超えると、准看護師の場合、雇用形態の変化や体力的な問題から勤務回数を調整することが多くなります。
その結果、給与が急激に下がる傾向があります。
【年齢別】准看護師の平均月収も
准看護師の年齢別の月収は、男女別でどのような違いがあるのかも気になるところです。ここでは、先ほどと同じ年齢区分で、20歳から50代後半までの、年齢別・男女別の平均月収を紹介します。
下の表は、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとにまとめたものです。
<【年齢別・男女別】准看護師の平均月収>
年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
20~24歳 | 18.6万円 | 24.8万円 |
25~29歳 | 28.6万円 | 25.6万円 |
30~34歳 | 26.0万円 | 24.6万円 |
35~39歳 | 29.6万円 | 28.7万円 |
40~44歳 | 29.1万円 | 28.8万円 |
45~49歳 | 32.4万円 | 30.1万円 |
50~54歳 | 30.6万円 | 30.1万円 |
55~59歳 | 32.0万円 | 32.8万円 |
平均月収は、女性は、20代の約25万円から年齢を重ねるごとに上がり続け、ピークの50代後半で約33万円です。
一方、男性は、20代前半の約19万円から30代後半まで上がり続け、その後50代前半まで30万円程度で推移します。55〜59歳がピークで32万円です。
全体として平均月収は男性の方が高い傾向が見られます。男性は、50代でも夜勤回数を減らさずに働き続けている人が多いことも、高めになる要因でしょう。
【経験年数別】准看護師の平均年収
准看護師の年収は、年齢だけで単純に変わるのではなく、経験年数の違いによっても差が出てくるものです。
ここでは、勤め始めたばかりの准看護師から、経験年数15年以上のベテランまで5段階に分けて平均年収の違いを見ていきます。
<【経験年数別】准看護師の平均年収>
経験年数 | 平均年収 |
|---|---|
0年 | 約272万円 |
1~4年 | 約338万円 |
5~9年 | 約362万円 |
10~14年 | 約363万円 |
15年以上 | 約411万円 |
上の表は、同じく厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に経験年数別の准看護師の平均年収を示したものです。
年齢による違いと同様に顕著な違いが見られます。経験年数0年の准看護師の平均年収は約272万円ですが、15年以上では約411万円です。実に140万円近くもの差があります。
重要なのは、給与の違いが勤続年数ではなく、経験年数に基づいているという点ですね。
つまり、准看護師として経験を積んでいる場合、転職しても経験を評価されるため、通常は年収が増える傾向にあるということです。これは、職業の特性や市場動向を理解する上で重要な観点です。

【規模別】准看護師の平均年収
次に、病院の規模別の准看護師の平均年収の違いを見ておきましょう。
ここでは、「1,000人以上の大規模な病院」「100~999人の中規模な病院」「10~99人の小規模な病院」の3つに分けて解説します。
<【規模別】准看護師の平均年収>
規模 | 平均年収 |
|---|---|
1,000人以上 | 約431万円 |
100~999人 | 約424万円 |
10~99人 | 約407万円 |
上の表は、同じく厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に規模別の准看護師の平均年収を示したものです。この表からもわかるように、病院の規模が大きくなるほど平均年収も高くなっています。
特に1,000人以上の大規模病院の准看護師の平均年収は約431万円と、中規模病院よりも約24万円も高くなっています。一方で、中規模病院と小規模病院は17万円前後で大規模病院ほど大きな差は見られません。
病院の規模が大きくなるほど平均年収が高くなるのは、大規模な病院ほど経営が安定しているためと考えられます。また、看護師を多く配置した方が病院の収入が増えるという診療報酬の仕組みの影響もあるでしょう。
准看護師の求人や需要が高まっており、給与水準が引き上げられている背景には、病院が看護師の確保を図り、提供するケアの質を維持したいという意図があります。
特に大規模な病院では、准看護師の年収が全体的な平均よりも約10万円高く設定されることがあります。
ただ、10〜99人の小規模病院の准看護師の平均年収も400万円を超えています。規模だけでそこまで大きな差にはなっていないと言って良いでしょう。
准看護師の給料を様々な視点から解説
准看護師の給料について、ここまでは3つの切り口で見てきましたが、ここからは次の5つの気になる視点から解説していきます。
初任給
ボーナス
パート・アルバイトや派遣の時給
手取り
生涯賃金
初任給
准看護師の初任給は、20万円~25万円程度が相場です。これに年間の賞与も含めた年収は、280万円~300万円程度になります。ただし、ここから税金や社会保険料が控除されます。したがって、手取り額ベースでは、月収18万円~20万円前後、年収で230万円~250万円程度といったところです。
自分が希望する条件に合う病院やクリニックがどのくらいの初任給なのか具体的に知りたい時は、就職情報サイトやハローワークなどで調べてみましょう。
医療機関によっては、高卒の准看護師で約25万円程度の高水準な初任給が得られるケースもあります。また、夜勤や残業が増えれば、その分の手当が上乗せ支給されます。他にも、様々な業務手当や資格手当などが支給される医療機関も少なくありません。
それだけでなく、病院の規模や所在地によっても初任給はかなりの違いが見られることもあります。たとえば、東京や大阪などの大都市は、平均年収や平均時給が高いですが、初任給も同様に高めの傾向が見られます。
ボーナス
次に、実質的な年収を考える時に重要なウエイトを占めるボーナス(賞与)はどの程度なのか、見ておきましょう。下の表は、准看護師の平均的なボーナスを経験年数別・男女別に表したものです。
<【経験年数別・男女別】准看護師の平均賞与>
経験年数 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
0年 | 4.4万円 | 8.1万円 |
1~4年 | 67.2万円 | 46.8万円 |
5~9年 | 70.9万円 | 61.5万円 |
10~14年 | 51.9万円 | 52.9万円 |
15年以上 | 71.4万円 | 67.4万円 |
男性も女性も5~9年までは経験年数が増えるにつれボーナスも上昇し、10~14年で一旦下降し、また15年以上で上昇しています。
男女別で見ると、経験年数0の初年度は、女性は8.1万円と男性の倍近いです。しかし、それ以降は男性の方が高くなっています。
特に経験年数1~4年では、男性が約67万円に対して、女性は47万円強と、開きが大きいです。
パート・アルバイトや派遣の時給
准看護師の勤務形態は、正社員だけでなく、パート・アルバイトや派遣社員などとして働いている方もいます。ここでは、パート・アルバイトや派遣の時給について見ていきます。
<准看護師の時給【パート・アルバイトと派遣】>
パート・アルバイト | 派遣 |
|---|---|
約1,400円 | 約1,600円 |
上の表は、パート・アルバイトと派遣の准看護師の平均的な時給を示したものです。あくまで平均的な時給ですが、一般的なアルバイト・派遣の時給相場と比べると、准看護師の時給は比較的高いと言えます。
時給は勤務先や経験・スキルに応じて変わります。特に派遣の場合は、スキルや勤務先次第で違いがありますが、時給2,000円以上も可能です。
もちろん仕事が厳しいこともありますので一概には言えませんが、比較的割がいいほうでしょう。
手取り
それでは、実際の手取り額は、どの位になるのでしょうか。
准看護師の初任給が仮に20万円とすると、手取りは16万円〜17万円になります。手取り金額は、支給される給料の7~8割が一般的です。
たとえば月収30万円と言われても、それはあくまでも職場からの支給総額です。そこから税金や社会保険料が引かれ、さらに財形貯蓄や親睦会費などが差し引かれることもあります。実際に本人の口座に振り込まれる金額は、20万円台そこそこということもあるのです。
注意したいことは、求人情報に掲載されている給与は基本額面だということです。全額が手元に入るわけではありません。税金や保険料は、扶養家族の有無など個人的な状況によって違いますので、給料が同額でも手取り額は個々に違うのです。もちろん、ボーナスからも税金や保険料が引かれます。
生涯賃金
生涯賃金(生涯年収)がどのくらいになるのかも見ておきましょう。生涯賃金は、働いて一生のうちに得られる収入です。
准看護師の生涯賃金は、約1億9,300万円と推定されています。日本人の一般的な勤労者の生涯賃金は、およそ2億1,000万円ですので、1,700万円ほど低いです。
准看護師の生涯賃金が低めな理由は、高卒が多いこと、小規模な診療所やクリニックなどでパートとして働くケースが多いこと、などが考えられます。また、准看護師は女性の比率が高く、結婚や出産・育児のために中途退職するケースがあることも、生涯賃金が減る要因でしょう。
ほかにも、都市部と地方との賃金格差、勤務先の病院の給与に対する考え方の違いなども、生涯賃金の多寡に繋がっていると考えられます。
地域でも准看護師の給料は大きく変わる

准看護師の給料はどの地域で働いているかによっても大きく変わることがあります。地域によって働き手の数も需要も違う上に、地価水準や物価、最低賃金などの基本条件が違うことが影響しているのです。
これは准看護師の給料に限ったことではありません。同じ仕事をしていても、給料は地域によって大きく変わることは、知っておいた方が良いです。
准看護師の給料が高い都道府県は?
それでは、准看護師の給料が高い都道府県はどこなのか、具体的に見ていきましょう。准看護師の給料が高い都道府県は下の表の通り、1位から順に「千葉県」「山梨県」「兵庫県」「東京都」「新潟県」です。
<准看護師の平均年収が高い都道府県>
順位 | 都道府県名 | 平均年収 |
|---|---|---|
1位 | 千葉県 | 約509万円 |
2位 | 山梨県 | 約507万円 |
3位 | 兵庫県 | 約492万円 |
4位 | 東京都 | 約479万円 |
5位 | 新潟県 | 約479万円 |
准看護師の平均年収が最も高い千葉県と2番目に高い山梨県は、500万円を超えています。准看護師の全国平均年収418万円よりも、約90万円も高いのです。
東京や大阪などの大都市圏の方が給料も高い、というイメージを持たれている方も多いでしょう。確かに大都市を抱える都道府県は、給料も高めの傾向が見られます。
しかし、詳しく見ると実態は多少異なります。准看護師の平均年収上位5都県の中には、関東や近畿圏の大都市の近郊県が含まれます。ただし、この順位は一定ではなく年によって変わりますので、注意しましょう。
准看護師の給料が低い都道府県は?
それでは、逆に准看護師の給料が低い都道府県はどこなのか、こちらも具体的に見ておきましょう。下の表の通り、1位から順に「宮崎県」「長崎県」「青森県」「沖縄県」「山口県」です。
<准看護師の平均年収が低い都道府県>
順位 | 都道府県名 | 平均年収 |
|---|---|---|
1位 | 宮崎県 | 約312万円 |
2位 | 長崎県 | 約313万円 |
3位 | 青森県 | 約322万円 |
4位 | 沖縄県 | 約324万円 |
5位 | 山口県 | 約331万円 |
准看護師の平均年収が最も低い宮崎県は320万円を切っています。准看護師の全国平均年収よりも、実に100万円以上も少ないのです。
准看護師の平均年収下位5県は、いずれも九州・中国、それに東北地方にあります。こちらは、やはり地方の都道府県の方が、平均年収が低いという想定通りの傾向が出ています。
しかし、この順位も上位同様、年によって変わりますので、注意しましょう。
准看護師の年収は働き方でも変わる
准看護師の給料は職場や勤務体系によっても大きく変わることがあります。ここではその2つの側面について、詳しく見ていきます。
なお、ここまでは厚生労働省の調査をもとに見てきましたが、ここからの情報はマイナビ看護師の実際の求人情報から集めたデータによるものです。
より実態に即しているとも言え、厚生労働省のデータよりも参考になる部分があるかもしれません。
施設・職場別の准看護師の平均年収
まず、施設・職場別の准看護師の平均年収を見ていきましょう。
准看護師の職場は、病院やクリニック・診療所だけではありません。介護施設や保育施設、一般企業など多方面からの求人もあるのです。
下の表は、マイナビ看護師の求人情報から施設形態別の准看護師の年収相場を算出したものです。あくまで相場の目安で、実際の年収は求人によって異なるので幅で表記しています。
<【施設・職場別】准看護師の平均年収>
施設・職場 | 平均年収 |
|---|---|
治験関連企業 | 約410万~500万円 |
病院 | 約420万~480万円 |
美容クリニック | 約400万~470万円 |
一般企業 | 約300万~450万円 |
介護施設 | 約370万~430万円 |
クリニック・診療所 | 約330万~380万円 |
訪問看護ステーション | 約310万~350万円 |
保育施設 | 約300万~340万円 |
出典:マイナビ看護師
全体を通して比較的年収が高い施設は、治験関連企業・病院・美容クリニックです。この3つの施設は400万円~500万円近い年収になっています。
また、一般企業や介護施設でも、平均年収の上限は430万円を超えており、比較的高収入と言って良いでしょう。
このように応募先によって若干幅に違いはあるものの、入社当初から年収400万円越えを期待することも決して無理なことではありません。
以下では、各施設・職場の仕事内容について解説します。
治験関連企業の仕事
開発した新薬を国に認可してもらうためには、臨床試験をパスしなければなりません。この新薬の臨床試験を治験といいます。治験は、国が定めた厳格なルールに沿って行われます。
この治験をサポートするのが治験コーディネーター(CRC)や臨床開発モニター(CRA)です。治験業界は、就職後も学び続ける必要があったり、英語力が求められたりするアカデミックな分野です。提携施設での治験準備や患者さんへの対応などが主な業務になります。
病院の仕事
病院は、複数の診療科と20以上の病床を持つ医療施設です。准看護師は、病院でチーム医療の一員として看護業務全般を行います。また、診療科目などにもよりますが、基本的な看護技術を磨きながら、配属された科の専門知識を身につけることもできます。
大規模な総合病院・中核病院は、基本24時間体制です。そのため、夜勤や当直業務も多く、きつい場面もありますが、スキルアップできる環境です。
美容クリニックの仕事
美容クリニックでの仕事は、診察・診療のサポートだけでなく、整形手術の介助や美顔器・脱毛器の操作など、他の診療科では経験することがない業務もあります。看護師の知識に加え、美容の知識も求められます。
また、美しくなりたいという患者さんの悩みに寄り添う精神的サポートも必要です。カウンセラーの資格を取得する方もいますが、看護業務をきちんとこなしていれば格別難しい仕事ではありません。
一般企業の仕事
准看護師は病院やクリニックで働くものと思い込んでいるかもしれませんが、最近は一般企業で働く方も増えています。
たとえば、企業の医務室の駐在准看護師や製薬会社・医療機器メーカーなどの商品アドバイザーとして活躍するなど、働き方は多いです。教育施設でカウンセラーとして働くこともあります。
介護施設の仕事
有料老人ホームや老健などの介護施設で利用者の看護や健康のサポートを行うことも准看護師の仕事です。
介護施設に配置される人員は少なく、通常、常勤の医師はいません。そのため、准看護師には即戦力が求められ、医療現場での経験を活かした看護のプロとしての活躍が期待されるでしょう。また、24時間体制の施設も多く、夜勤や宿直もあります。
クリニック・診療所の仕事
クリニック・診療所は、入院設備のない小規模な医療施設が多いです。准看護師の仕事は、問診や検査の説明、採血・注射など医師の診療補助がメインになります。
ただ、規模が小さいクリニックでは、会計や受付事務を行うことも多く、場合によっては清掃などの雑務もあります。
入院設備のないクリニックは、夜勤がありません。また、残業も少なく、休診日以外にもまとまった休みを取りやすいなど、ワークライフバランスを保って働けます。
訪問看護ステーションの仕事
訪問看護ステーションから利用者の自宅を訪問し、看護・医療的なケアを行うのが仕事です。
訪問看護師は、要介護状態の高齢者や医療的ケア児、ガン末期などターミナルケアを必要とする方、精神疾患を持つ方など幅広い年代や疾患の方の在宅療養をサポートします、そのため、利用者に合わせたケアが必要で、判断能力や急変時の対応も求められます。
なお、入居者の自宅訪問のために、運転免許が必要条件となる場合もあるでしょう。
勤務形態別の准看護師の平均年収
次に、勤務形態別の准看護師の平均年収を見ていきましょう。
准看護師の勤務形態は、「常勤」「夜勤なし」「夜勤専従」などがあります。常勤は交代の回数の違いによって、二交代制と三交代制に分かれます。
勤務形態の違いによって平均年収もやや異なります。下の表は、マイナビ看護師の求人情報に基づいて、勤務形態別の准看護師の年収相場を算出したものです。
ここでは常勤を二交代制と三交代制の2つに分けて、計4つの勤務形態について、平均年収を見ていきます。
<【勤務形態別】准看護師の平均年収>
勤務形態 | 平均年収 |
|---|---|
夜勤専従 | 約420万~480万円 |
常勤(二交代制) | 約430万~470万円 |
常勤(三交代制) | 約420万~450万円 |
夜勤なし | 約400万~450万円 |
出典:マイナビ看護師
上記の4つの勤務形態のうち、平均年収が一番高いのは「夜勤専従」です。次いで「常勤(二交代制)」「常勤(三交代制)」と続き、「夜勤なし」が最も低くなっています。
勤務形態別では、「三交代制よりも二交代制」、「夜勤なしよりも夜勤専従」の方が平均年収は高いです。当然のことですが、勤務の負担がより重い勤務形態(夜勤・二交代制))が高くなる傾向が見られます。
しかし、給与額は、需要や業務内容の違いに左右されることが多く、勤務形態だけで年収が大きく変わるというわけではありません。
以下でそれぞれの勤務形態の特徴について解説します。
夜勤専従
夜勤専従は、夜勤シフトだけで働く勤務です。仕事内容は一般的な夜勤と同じで、病棟巡回、配薬、ナースコール対応、トイレ介助などを行います。
夜勤専従のメリットは、何よりも給料が高いことです。少ない勤務日数でも高収入を得ることができます。他にも、日中の時間を自由に使えることなどもメリットです。
ただし、デメリットもあります。生活のリズムが乱れ、体調を崩しやすいことです。また夜間は看護師の数が少なく、突発的な事態への対応などで、時間通りに仕事が終わらない場合もあります。
また、夜勤専従は正社員ではなく契約社員としている病院も多く、福利厚生や退職金などの待遇面が手厚くない可能性があることも認識しておく必要があるでしょう。
二交代制
二交代制は、日勤と夜勤に分かれて24時間体制をとります。病院によって勤務の交代時間は異なりますが、たとえば朝8時~夕方18時までの日勤と、夕方18時~翌朝8時までの夜勤、の2つのシフトで働きます。夜勤の勤務時間が長いことが一般的です。
なお、職場によっては日勤と夜勤を「早番」「遅番」と呼ぶこともあります。
三交代制
三交代制は、24時間体制の業務を3つの時間帯に分けて行います。たとえば、8時~16時、16時~24時、24時~翌朝8時、といった具合です。このようなシフトは、「日勤(昼勤)」「準夜勤」「夜勤」などと呼ばれています。
三交代制は、勤務時間を固定しやすく、残業を少なくできます。肉体的にも精神的にも負担が少なくなるシフトです。時間を決めて働きたい方に向いています。
夜勤なし
夜勤なしは、まさに夜勤がない働き方ができます。クリニックや診療所、美容クリニックなどに多い働き方です。
また、24時間体制で患者さんのサポートをしている大規模な病院でも、病棟勤務や予約制の外来であれば夜勤なしを希望できる場合も増えています。
ただし、夜勤がなくても残業が多くてはプライベートの時間が確保できないこともあります。残業時間がどれくらいかは確認した方が良いでしょう。
看護師の勤務形態についてこちらの記事でも詳しく解説しています。
准看護師と看護師の給料はどう違う?
ここでは、准看護師と看護師の違い、さらに給料の差がどのようになっているかについて解説します。
看護師は国家資格
准看護師と看護師は、仕事内容そのものは基本的に大きな違いはありません。
両者の大きな違いは、看護師は国家資格であるのに対して、准看護師は都道府県知事の免許で、国家資格ではないことです。准看護師の仕事の幅は看護師より狭くなります。
そのため、准看護師がキャリアアップを目指す場合は、まず看護師の国家資格を取ることがおすすめです。その上で、やりたい仕事によっては、さらに保健師や助産師の国家資格を取る必要も出てきます。
看護師になることで給料が高くなる
それでは、准看護師と看護師、さらに上位資格である保健師や助産師の給料はどのような違いがあるのか、具体的に見ていきます。
准看護師の平均年収は見てきたように418万円です。それ以外の職種は、助産師の570万円をはじめ、看護師・保健師も500万円近い高額になっています。
准看護師は国家資格ではありませんが、助産師・看護師・保健師はいずれも国家資格です。そのため、国家資格ではない准看護師と平均年収に大きな違いが出ているのです。
助産師・看護師・保健師の平均年収は、全職種の平均年収443万円と比較しても高いです。特に、現状では女性だけがなれる助産師は、仕事もハードで難易度も高く、ずば抜けて高い年収になっています。
この結果を見て「准看護師は給料が低過ぎ」と感じる人もいるでしょう。しかし、国家資格を取れば、大幅な給料アップの余地があるとも考えられます。伸びしろとして前向きにとらえることもできるのです。
今後も高齢化が進んでいくと見込まれる中、医療・看護系職種に対する需要は一段と高まっています。看護師資格を取得すると、さらなる収入アップやキャリアアップが実現しやすくなるでしょう。
准看護師が看護師資格を得るには
准看護師は、看護師学校養成所の2年課程で所定の単位を修めることによって、看護師国家試験の受験資格が得られます。
その後、看護師国家試験に合格することで看護師となることができるのです。
2年課程には通信制、定時制、全日制があり、学習する単位数には相違はありませんが、入学に必要な実務経験の年数や教育年限がそれぞれ異なります。
講義のスタイルや実習方法も様々ですので、自身の状況にあったものを選択するようにしましょう。
准看護師のキャリアアップは難しい?

准看護師は看護師に比べてキャリアアップが難しいと言われていますが、実際に難しい面があることは否めません。
ここでは、准看護師について、看護師との比較、キャリアアップが難しい理由を解説します。
看護師に比べてできることが少ない
看護師と准看護師では業務の内容自体は、それほど大きな違いはありません。ただし、両者の資格取得の難易度はかなり違います。
また、権限も違いますので、できることにも違いが出てくるのです。准看護師は、看護師よりもできる業務範囲が限られ狭くなっています。
下の表に准看護師と看護師の資格・業務遂行条件などの違いをまとめました。
<看護師と准看護師の資格などの違い>
看護師 | 准看護師 | |
|---|---|---|
資格 | 厚生労働大臣認定の国家資格 | 都道府県知事の免許(国家資格ではない) |
養成校の入学条件 | 高校卒業 | 中学校卒業 |
業務遂行条件 | 自身の判断で看護業務を遂行できる | 医師や看護師の指示を仰ぐ必要がある |
上記以外にも、次に説明するように役職につくハードルの高さや上位資格取得・キャリアアップまでの流れ・道のりなどにも違いがあります。
役職に就くハードルが高い
まず、准看護師は、役職に就くハードルが高いことです。看護師長などのようなチームをまとめる立場や人の上に立つことは、容易なことではありません。
なぜなら、上記の通り准看護師は、看護業務を遂行するために医師や看護師から指示を受けなければならない立場にあるからです。医師や看護師からの指示なしに動けないだけでなく、准看護師が看護師に指示することもありえません。たとえ看護師が自分の後輩であっても同様です。
看護師長などの役職者は、部下に指示を出す必要があります。看護師に対して指示を出せない准看護師は、看護師長やリーダー看護師として活躍することができないのです。
看護師の役職については以下の記事で解説しています。
キャリアアップまでの道のりが長い
次に、キャリアアップまでの道のりが長いことです。看護師としてキャリアアップを目指すのであれば、上位資格が必要になります。上位資格である認定看護師や専門看護師をはじめ、助産師や保健師になるためには、まず看護師資格の取得が必須です。
なぜなら、保健師は保健師と看護師の両方の国家資格が必要ですし、助産師も助産師と看護師の資格が必要とされているからです。
平均年収をアップさせるためには、使えるあらゆる資格を取得してキャリアアップを目指すべきです。上位資格を取得しておけば、後々メリットはいろいろ出てきます。現時点でキャリアアップを考えていないとしても、看護師免許は取得しておいた方が良いでしょう。
准看護師が給料アップするためには?
見てきたように准看護師がキャリアアップすることは難しいとされています。
ここでは、それを踏まえた上で、実際に給料をアップするために効果的な手段として何があるのかを見ていきます。
看護師資格を取得する
上で説明したように、准看護師の資格だけでは選択肢がほとんどなく、キャリアアップの可能性がほぼない状態で止まってしまいます。選択肢を広げるために、まず看護師の資格取得を目指しましょう。
将来的なキャリアアップの具体的なイメージを描けないという方もいるでしょう。しかし、現時点でキャリアアップの道筋が見えなくても、看護師資格をとっておけば、できることが確実に増えるのです。
先々イメージが湧き、何か思い立った時に必ず役に立ちます。特に若い人は、今後のキャリアや生涯賃金を考えて看護師資格の取得を目指すことをおすすめします。
待遇・給料の良い職場に転職する
最も簡単ですぐできる給料アップ方法は、待遇・給料の良い職場を探して転職することです。現在の職場でいくら給料アップを考えても、どうしても限界があります。職場を変えない限り解決できないことも多いのです。
まずは、現職の不満や悩み、転職先に求めたいことをリストアップしてみることをおすすめします。ポイントをきちんと整理した上で求人を探せば、いい転職につながるでしょう。
すぐに給料アップできそうもない時は、差し当たり拘束時間の短い職場を選んで実質的に待遇改善を早期に実現しておくことも、当面の対応策として有効です。いずれ看護師資格の取得を考えている人も、まずは金銭的・時間的な余裕を作ることが大事です。
准看護師の求人が探せるおすすめ転職エージェント
最後に准看護師の求人を探せるおすすめの転職エージェントを2つ紹介します。どちらも求人数が多く、丁寧な対応を受けられるのでおすすめです。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)

相談のしやすさNo.1
求人数は日本最大級の15万件以上
LINEでも相談可能
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、正看護師・准看護師・保健師・助産師の転職に対応している看護師用の転職サイトです。
相談のしやすさNo.1に選ばれた実績が示す通り、サービスの信頼性は非常に高いです。
出典:看護師転職サイトを対象としたインターネット調査(株式会社エクスクリエ)
アドバイザーへの連絡・相談はLINEでもOKです。気軽に相談ができ、退職前など多忙な時も、躊躇せずに転職活動を進められるのがメリットです。
求人数は日本最大級の15万件以上(2024年10月時点)にも上っています。質が良い求人の中から自分に最適な職場を探すことができます。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)

※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
求人数20万件以上で業界最大級
累計100万人以上の看護師が利用
キャリアパートナーは看護師専門・地域専任
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、累計利用者が100万人以上を数え、オリコン顧客満足度3年連続No.1を誇る、人気もサービスの質・評価も高い転職サイトです。
出典:2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職
求人数も20万件以上もあり、対応施設は、病院・クリニック、さらには学校や企業までとても幅広いです。
地域専任で看護師専門のキャリアパートナーが、希望する職場で勤務できるよう、最大限のサポートをしてくれます。
マイナビ看護師

※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
看護師の転職サイト認知度No.1
大手人材紹介会社マイナビが運営で安心
独占求人を含む80,000件以上の求人
マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営している看護師転職サイトで、認知度No.1を誇っています。
出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
80,000件以上の求人を取り扱っており(独占求人を含む)、一般企業や美容クリニック、介護施設まで様々な求人情報が掲載されています。
多くの選択肢から自分にマッチする求人を検討できるので、様々な職種で転職を検討している方におすすめです。
また、求人情報の読み方や履歴書の書き方など、丁寧なサポートが受けられるので転職初心者の方でも安心して利用できます。
企業や医療機関を直接訪問して情報収集をしており、相談方法も電話・WEB・直接面談から選ぶことができるので、自分に合った方法で質の高い情報を得られます。
准看護師の給料に関するよくある質問
ここでは、准看護師の給料に関するよくある質問について解説します。
学歴によって給料は変わる?
准看護師の給料や年収は、学歴によって変わるのでしょうか。結論から言うと、准看護師の給料は、高卒・大卒などの学歴の違いにより差が見られます。
給料が最も高いのは大卒で、年収ベースで見ると約400万円です。高専・短大卒は約300万円、高卒が約290万円です。大卒とそれ以外の高卒、高専・短大卒とでは、実に100万円前後の差があります。
准看護師の採用の際にも、学歴が重視される傾向は少なからずあります。また、学歴がある方が中間管理職や経営幹部になりやすいこともあるでしょう。ただし、准看護師に一番求められるのはスキルと経験です。
都道府県別の詳しいランキングは?
准看護師の都道府県別平均給料は、下の表の通りです。
<都道府県別・准看護師の平均給料(現金給与額)>
都道府県名 | 平均給料 | 都道府県名 | 平均給料 | 都道府県名 | 平均給料 |
|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 29.0万円 | 石川県 | 27.7万円 | 岡山県 | 30.2万円 |
青森県 | 23.4万円 | 福井県 | 30.7万円 | 広島県 | 26.5万円 |
岩手県 | 25.4万円 | 山梨県 | 34.2万円 | 山口県 | 23.3万円 |
宮城県 | 28.1万円 | 長野県 | 31.7万円 | 徳島県 | 30.4万円 |
秋田県 | 26.8万円 | 岐阜県 | 27.4万円 | 香川県 | 27.5万円 |
山形県 | 27.1万円 | 静岡県 | 32.2万円 | 愛媛県 | 30.6万円 |
福島県 | 30.0万円 | 愛知県 | 31.9万円 | 高知県 | 27.2万円 |
茨城県 | 28.1万円 | 三重県 | 30.0万円 | 福岡県 | 28.2万円 |
栃木県 | 27.3万円 | 滋賀県 | 27.9万円 | 佐賀県 | 24.8万円 |
群馬県 | 32.0万円 | 京都府 | 31.8万円 | 長崎県 | 22.2万円 |
埼玉県 | 33.0万円 | 大阪府 | 32.3万円 | 熊本県 | 29.1万円 |
千葉県 | 34.0万円 | 兵庫県 | 34.8万円 | 大分県 | 26.6万円 |
東京都 | 35.2万円 | 奈良県 | 32.7万円 | 宮崎県 | 23.0万円 |
神奈川県 | 33.0万円 | 和歌山県 | 28.9万円 | 鹿児島県 | 24.6万円 |
新潟県 | 35.3万円 | 鳥取県 | 30.1万円 | 沖縄県 | 23.0万円 |
富山県 | 31.5万円 | 島根県 | 26.2円 | 全国平均 | 29.6万円 |
准看護師の平均給料が最も高いのは、新潟県で35.3万円です。次いで、東京都(35.2万円)、兵庫県(34.8万円)、山梨県(34.2万円)、千葉県(34.0万円)の順になっています。
一方、平均給料が最も低いのは、長崎県で22.2万円です。次いで、宮崎県(23.0万円)、沖縄県(23.0万円)、山口県(23.3万円)、青森県(23.4万円)の順になっています。
このように平均給料は、大都市を抱える関東が高く、地方部の九州・中国・四国が低い傾向が顕著です。
准看護師の将来性は?
准看護師は、戦後の看護師需要の急増に応えるため創設された資格です。教育環境の変化もあり、厚生労働省は1990年代から正看護師と准看護師の一本化を提言しています。そのため、准看護師は廃止されるのではと危惧する声もあります。
確かに准看護師の就業者数は年々減少しています。しかし、准看護師は、中学校卒業後2年の課程で資格取得できる時間とコストがかからない資格です。働きながらでも育児をしながらでも、さまざまなライフステージの方が取得を目指せます。
慢性的な看護師不足の状況下で、介護施設などでは准看護師のニーズが高く、しかも高齢化の進展により、今後介護業界などでは需要が高まる可能性もあるでしょう。
【2025最新】准看護師の給料についてまとめ
准看護師と看護師の違いは、看護師は国家資格、准看護師は都道府県知事の免許で、給料にかなりの差があること
准看護師のキャリアアップは、看護師よりできることが少ない・役職に就くハードルが高い・上位資格取得が必要で道のりが長いなどが課題
給料アップするためには、看護師資格を取得するか、給料の良い職場に転職する
准看護師の給料について、最新データをもとに、平均年収や初任給などを、年齢別・都道府県別などで解説しました。看護師との給料の違いや給料をアップする方法なども詳しく見てきました。
准看護師は看護師に比べると給料が低いのは事実です。給料アップをねらうのであれば転職も有力な選択肢です。
この記事を参考にして、転職サイトに登録するなどして求人を探し、給料アップにつなげていただければ幸いです。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。