看護師は激務?忙しい・つらいと感じる理由や対処法・避けるべき職場について伝授!
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師の詳しい仕事内容や忙しい理由を知りたい!」
「看護師の仕事をスムーズに進めるコツはあるの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
看護師は人手不足という状況もあり、忙しくなりがちなのが実情です。
また、人命を扱うことから常に緊張感を持って仕事しなければならず、「過酷でつらい」と感じている看護師も多いです。
こちらの記事では、看護師が忙しい理由やつらいと感じた時の対処法のコツなどをお伝えしていきます。
仕事に辛さを感じている看護師の方にとって役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください!
夜勤もあるので心身の負担が重くなりがち
人手不足で1人当たりの業務量が多く、忙しい職場が多い
肉体労働が多く、疲弊してしまうケースが少なくない
看護師の仕事が激務と言われるのはなぜ?
看護師の仕事は激務と言われていますが、その理由や背景について見ていきましょう。
夜勤勤務を含む
病院に勤める場合は月に何回か夜勤をする機会がありますが、夜勤があることで「つらい」と感じる看護師は多くいます。
本来寝るべき時間に仕事をするので、体内時計とホルモンバランスが乱れてしまい、体の不調を招いてしまいます。
疲れが取れなくなったりストレスによる過食や睡眠障害を招いたりする恐れもあることから、不健康になってしまう大きな要因と言えるでしょう。
医学的にも、夜勤は発癌リスクも高めることが指摘されており、夜勤が続くことは体に悪影響を及ぼすのは確かです。
職場によっては、日勤後に夜勤が連続するなど、過酷な勤務を強いられることもあるので、精神的にも肉体的に辛い仕事と言えます。
しかし、看護師の夜勤の仕事が無くなることは考えられないので、改善の余地もあまり無いのが現状と言えるでしょう。
仕事のミスが許されない
看護師は人の命に関わる仕事をしているので、他の仕事以上にミスが許されない仕事と言えます。
「ミスをしてはならない」という義務感から、プレッシャーに耐えきれずに辞めてしまう看護師も少なくありません。
さらに、上記のような夜勤をこなすなどの厳しい労働環境条件の中で仕事をするのは簡単ではありません。
疲労や眠気を伴いつつも、常に高い集中力を保ち続けなければならないので、大きな負担となっているのは間違いありません。
プレッシャーが大きいぶん、看護師はやりがいのある仕事ですが、心身ともにストレスがかかることは否定できません。
人手不足である
看護師は慢性的に人手不足の状況にありますが、人手不足であることで様々な悪影響が出てしまいます。
残業が増えたり、新人に対する教育ができずに看護師の負担が増えてしまうなど、業務バランスが崩れてしまうことが多いです。
その結果、業務が非効率になってしまい、精神的に疲れてミスを犯しやすくなるなど、様々な問題を引き起こしかねません。
業務量が増えると、ストレスで怒りっぽくなり職場の雰囲気が悪くなってしまうことにも繋がるので、より若手看護師が離れてしまう結果を招いてしまいます。
職場の定着率が低いことが更なる人手不足を生んでしまい、悪循環に陥っている医療機関も多いです。
基本業務の量が多い
クリニックにおいては、基本業務量が多いので仕事を覚えるのも一苦労です。
例えば、受付や検査業務、薬剤師の業務などが挙げられますが、すべての業務を滞りなく進めなければならないので、非常に大きな負担となります。
書類作成を優先すると患者と接する時間が少なくなってしまうなど、業務量全体のバランスを取ることが難しい特徴があります。
点滴や採血など、看護師の本来の業務は代わりがいないので看護師がこなすことになりますが、看護師以外の人でもできる仕事も存在します。
しかし、受付やリハビリの業務のスタッフがいないと看護師がやることになるので、看護師の仕事は多くなりがちです。
人間関係のトラブルが多い
看護師の女性の割合は9割を超えており、基本的に医療機関は女性社会と言えるでしょう。
女性社会特有の難しさがあることも事実で、人間関係のトラブルが特に起こりがちである点も確かです。
チームで業務を行うことも多く、人命を預かる仕事である以上、チームワークはかなり重要視されます。
看護師の中には、責任感が強く意見をはっきりという気の強い人もいますが、雰囲気になじめずに精神疾患を患ったりしてしまうこともあります。人間関係や心の健康に気を配りながら、バランスを保つことが求められます。
肉体労働が多い
看護師は、患者の排泄補助や入浴補助などの生活介助や寝たきりの患者に対する体位変換など、介護の仕事をすることもあります。
つまり、日常的に身体を使うような肉体労働も多いので、心身ともに負担が大きい仕事と言えるでしょう。
先述したように、看護師は人手不足で業務量の多いことから、患者の介護補助などの肉体労働は一人で行うことが多いです。
病院によっては、介護士がついて看護師は介護士補助をする場合もありますが、慢性的な腰痛に悩まされている看護師も少なくありません。
人間の生死に関わる仕事である
看護師が勤務する医療機関は、基本的に人の生死に関わる仕事を行っています。
自分が担当する患者の中には、余命宣告を受けた人や家族を失った人、認知症を患って意思能力を喪失している人もいます。
それぞれ事情の異なる人がおり、中には絶望的な気分の患者と向きあっていく必要があるため、精神的に疲れてしまうでしょう。
辛いバックグラウンドを持った患者と接すると、自分自身の無力感に絶望感を感じたり感情移入して精神的な辛さを感じてしまうこともあります。
特に、患者の立場で物事を考える看護師や心優しい看護師ほど精神的に辛くなりやすい傾向にあります。
看護師が激務・つらいと感じやすい場面
続いて、看護師が特につらい・大変だと感じる仕事内容や場面について解説していきます。
職場の人間関係が良くない時
看護師は女性の割合が多く、人間関係が複雑になりがちです。
人間関係が悪いと円滑なコミュニケーションが取れず、業務がやりにくくなってしまうのは言うまでもありません。
看護師に限らず、医療現場では医療従事者全員が関わり合いながら業務を進めていくため、仕事をする上で職場の人間関係は非常に重要です。
人間関係の良し悪しが仕事の効率にも影響するので、職場の人間関係が悪いと様々な面でストレスを抱えてしまうでしょう。
特に、医師と看護師の間で治療方針の意見が衝突し、不条理な叱責を受けることもあります。
十分な信頼関係が無いと「しんどい」と感じてしまうので、もし現職の人間関係が悪く、改善の見込みもない場合は異動や転職を視野に入れましょう。
患者と接する時
他の業務で忙しくても、患者がナースコールボタンを押した際にはすぐに駆けつけなくてはなりません。
本来であれば、ナースコールは緊急時に鳴らすものですが、患者の中には本来の目的とは異なる目的で利用したり、緊急ではない内容でナースコールを利用する患者もいます。
このように、患者が本来のルールを守ってくれないこともあり、患者との対応も看護師の更なる負担となっています。
患者だけでなく、患者の家族に対してもできる限り要望を叶える必要がありますが、細かな要望に応えられないとクレーム原因となります。
患者と患者の家族との接し方に関して、常に気を遣う必要がある点もしんどいと感じやすい点です。
業務に追われ忙しい時
看護師は、カルテや書類の作成などの事務作業を担当することが多いです。
もちろん、患者のケアなどの日常業務も並行して行わなければならず、日常業務の合間に書類作成を行わなくてはなりません。
そのため、患者の対応に時間を取られると書類作成などの時間がなくなり、書類がどんどん溜まってしまうことになります。
業務量が増えると大きなストレスを感じてしまうため、業務に追われ忙しい時はしんどいと感じやすいでしょう。
看護師の1日のスケジュール例と仕事内容
看護師には、病院で働く看護師や皮膚科や耳鼻科などのクリニックで働く看護師など多く業務形態があります。
業務形態によって、仕事内容や忙しさは異なるので、各職場の忙しさや業務内容を知っておくことは重要です。
こちらのトピックでは、特に忙しいと言われている病棟勤務の看護師の1日のスケジュールについて詳しく紹介していきます。
日勤・夜勤の2つをそれぞれ紹介していくので、参考にしてください。
日勤のスケジュール例
まずは、日勤のスケジュールについて見ていきましょう。
<勤務時間 8:30〜17:00>
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:30 | 出勤・夜勤の引き継ぎ・持ち受け患者の情報収集 |
9:30 | ラウンド業務(受け持ち患者の見回り・健康測定・患者の洗髪や入浴など) |
11:30 | 昼食休憩を交代で1時間ずつ |
12:00 | 昼食配膳・食事介助・内服確認 |
13:00 | カンファレンスで職員同士の情報共有 |
14:00 | ラウンド業務・カルテ記録 |
16:30 | 夜勤看護師へ引き継ぎ |
17:00 | 終業 |
日勤のスケジュールは、朝出勤してから夜勤の引き継ぎや必要な情報の共有を行います。
その後、日常業務であるラウンド業務や患者の看護などを行い、交代で昼休憩を取ります。
基本的に、午後も看護業務を行うことになりますが、カルテ作成などの書類関係の事務も進めます。
一連の業務が終わったら夜勤に引き継ぎ、退勤となります。
夜勤のスケジュール例
続いて、夜勤のスケジュールについて見ていきましょう。
<勤務時間 16:30〜9:00>
開始時間 | 業務内容 |
---|---|
16:30 | 日勤の引き継ぎ・情報共有 |
17:00 | ラウンド業務、バイタルサインチェック |
17:30 | 夕飯配膳、配薬 |
18:15 | 夕食の介助、内服の確認 |
19:00 | 点滴、バイタルサインチェック、ラウンド業務 |
20:00 | 夕食休憩を交代で一時間ずつ |
22:00 | 消灯 |
23:00 | カルテ作成 |
1:00〜5:00 | ラウンド業務(患者の体位交換、おむつ交換、排泄介助など) |
6:00 | 採血 |
7:00 | 朝食配膳、配薬、食事補助 |
8:30 | 日勤へ引き継ぎ |
基本的に、夜勤の場合でも仕事の内容は日勤と大きく変わりません。
食事の介助を始めとした生活介助やバイタルチェックなどの日常業務、ラウンド業務を行うことになります。
夕食の休憩を取った後は消灯時間で、必要に応じて介助を行いつつカルテ作成なども行います。
朝食の準備や介助をしたら日勤と交代して、退勤となります。
忙しすぎて辞めたい時の対処のコツ5選
激務が続くと、仕事が一段落する目処が立たずに精神的に辛くなることがあります。
激務だと心身ともに消耗してしまい、辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。
しかし、すぐに辞めるのではなく、一回立ち止まって自己分析をする時間を設けて自己分析しましょう。
こちらのトピックでは、忙しすぎて辞めたいと思った時に取るべき行動について紹介していきます。
自分を責めない
看護師として働いている人は、人命を預かって仕事の性格上、責任感がとても強い人が多いです。
責任感が強いのは素晴らしいことですが、強すぎると結果的に自分を追い込んでしまうこともあるので要注意です。
「自分が頑張らないといけない」「他の人に迷惑をかけるわけにはいかない」など、自分を追い込みやすい傾向にあります。
自分を追い込みながら仕事をしていると息が詰まって自分の精神的負担が過大になってしまいます。大切なのは、責任感を持ちながらも自身の健康と心のバランスを大切にすることです。
また、責任感が強いと固定観念に囚われてしまい、柔軟な対応ができずに全体に迷惑をかけてしまうこともあるので注意しましょう。
上司に相談し職場環境の改善を求める
忙しすぎて仕事に支障が出ている場合は、速やかに上司に相談して職場環境の改善を求めましょう。
上司をはじめとした上層部に相談することで、状況を改善したり人手不足を改善してくれる場合もあります。
実際に働くスタッフが現場の声を上層部に伝え、窮状を訴えることで職場全体の業務フローの見直しが行われることもあります。
過酷な労働環境が改善されるケースは多いので、もし状況が辛ければ上司に相談してみましょう。
部署移動を申し出る
看護師と一口に言っても、各業務内容に人によって向き不向きがあります。
今の診療科の仕事内容や人間関係などが自分に合っていないと感じているなら、同じ病院内の違う部署に異動することを検討しましょう。
異動は転職ほどハードルは高くないものの、環境がガラッと変わるので自分の精神的にも良い影響をもたらしてくれる可能性があります。
また、人間関係に悩んでいる場合は、同じ病院内で異動するよりも職場ごと変えてしまう方が根本的解決につながりやすいです。
自分の問題や不満を解決するために、ベストな方法を模索していきましょう。
業務形態の変更を申し出る
仕事が忙しいと、なかなか冷静に状況を分析することは難しいものです。
しかし、状況を改善するためにも、自分がどうして仕事が辛いと感じているのかを分析しましょう。
例えば、「夜勤がきつい」と感じている場合は日勤の業務形態の部署への異動希望を申し出たり、「肉体労働が辛い」と感じている場合は、眼科や耳鼻科などの介護的サポートを必要としない職場へ移ることを検討しましょう。
自身が抱いている不満や問題を分析しないと解決策も出てこないので、しっかりと分析した上でベストな対策法を選んでください。
限界を感じたら休職を申し出る
肉体的にも精神的にも過大な負担を感じている場合は、無理をしないことが一番です。
限界に達してパンクしてしまう前に、休職するなどして心と身体を休ませて自分自身を労りましょう。
もし無理に仕事を続けても、心身に異常をきたしてしまうリスクを高めるのでメリットは一つもありません。
現状分析や自分の将来についてじっくり考える時間を設けることで、冷静に今後の明確な目標を立てやすくなったりキャリアの方向性を見定められるでしょう。
なお、休職明けにもう一度同じ職場で働けそうであれば職場復帰を検討し、難しそうだったり再発の恐れがある場合は部署異動や転職などを検討しましょう。
仕事に限界を感じたら、自分の無理のない範囲で働き続けることのできる環境探しを最優先してください。
つらいと感じても看護師を続ける理由
激務と感じがちな看護師の仕事ですが、看護師の仕事には多くの魅力があるのも事実です。
医療機関において、看護師は看護の仕事にやりがいや誇りを感じながら仕事を続けています。
こちらのトピックで、つらいと感じても看護師を続ける理由を見ていきましょう。
患者やその家族に感謝される
やはり、患者やその家族に感謝される場面は看護師として最もやりがいを感じるでしょう。
自分の担当した患者の容体が快方に向かうと、自分が貢献できた実感を得られるので仕事のモチベーションも高まります。
また、実際に当事者である患者から感謝の言葉をもらえると大きなやりがいを感じられます。
患者だけでなく、患者の家族からも感謝されると自分の仕事に対する誇りを感じられ、自分自身に自信を持てるメリットがあります。
看護師の仕事は人命に関わるため、責任とプレッシャーが重くなりますが、達成感ややりがいも大きい点が魅力です。
自分自身を成長させられる
看護師は激務ではあるものの、その分様々な経験を積むことができるメリットがあります。
楽な職場で働くよりも、忙しい職場で働いている看護師の方が成長スピードが早いのは言うまでもありません。
過重なストレスには要注意ですが、自分でできることが沢山増えることで、自信をつけたり仕事にやりがいを感じることができるでしょう。
特に、苦手としていた業務を1人でこなせるようになった時や、他の看護師と協力しながら何かを成し遂げた時は、この上ない達成感を得られます。
成長意欲があれば加速度的に成長できる環境とも言えるので、レベルアップを実感できれば「看護師をこれからも続けたい」と思えるようになるでしょう。
激務になりやすい職場
看護師が働く職場はいくつかありますが、激務になりやすい職場を紹介していきます。
下記で挙げる3つの医療現場は激務になりやすいので、ストレス耐性に自信がない人や仕事と家庭とのバランスを重視したい人は要注意です。
救急科
二次救急や三次救急指定の病院は、重症・重篤な一刻も早く処置をする必要がある患者対応をします。
救急科においては、短時間で正確な判断を繰り返すことになるため、心身ともに負担が重い特徴があります。
また、救急科では突発的に患者対応や搬送が起こるので、常に緊張感を持っていなければなりません。
また、「どのような患者か」という事前情報がない状態で早急に処置をしなければならず、求められる看護の知識やレベルも高くなります。
24時間対応である病院が多く、夜勤も多いことから、仕事量が多いという点は知っておきましょう。
リハビリテーション病院
リハビリテーション病院では、身体の部位に障害や機能喪失があり、生活が不自由な患者のサポートをしています。
車椅子への移乗、入浴・排泄介助などの生活サポートがメインになっており、介護士のような仕事が多いと言えるでしょう。
介護の仕事が多いということは、患者の身体を支える体勢を取ることが多く、腰痛になりやすいことを意味します。
特に、リハビリテーション病院では人手不足が顕著であり、一人の看護師が担当する患者の数が多いため、業務負担も重いです。
患者に呼ばれたら速やかに駆けつけなければならないため、慌ただしく働く激務な職場と言えるでしょう。
新生児集中治療室
新生児集中治療室は、早産や重度の疾患を抱えて生まれてきた新生児のケアをする治療室です。
新生児は、当然のことながら言葉を話せない上にら容体がすぐ急変することがあるため常に注視しなければなりません。
24時間体制で看護師自身の目でしっかり観察する必要があることから、夜勤がかなり多い特徴があります。
また、新生児の容体が急変した時には、すぐに対応できるレベルの医療知識も求められます。
日常業務以外にも、最新の医療知識に関する勉強を続けなければならないため、常に忙しい現場と言えるでしょう。
看護師が自分のペースで仕事ができる職場
続いて、仕事と家庭のバランスを重視している人や、自分のペースで看護の仕事をしたい人におすすめの医療現場を紹介していきます。
内科
内科では、看護師資格を取得する際に勉強した内容をそのまま生かすことができます。
そのため、業務イメージをつかみやすく、仕事を覚えるのも他の診療科と比べると難しくありません。
仕事の負担もそこまで重くないことから、看護師になりたての人や自分のペースで働きたい人におすすめです。
慢性疾患を抱えている患者の看護が中心となるので、患者の入れ替わりも少なく、長期的に患者の状態観察を行える点が特徴です。
クリニック
クリニックは病院よりも小規模な医療機関ですが、日帰りでの診察がほとんどです。
そのため、排泄などの身体介護や入浴介助などの身体に負担のかかる仕事が少なく、採血や点滴などもほとんどありません。
自立状態にある患者のケアが中心となるので、患者ともコミュニケーションが取りやすい特徴があります。
クリニックは診療時間や開院日が決まっているので、自分の時間も確保しやすい魅力があります。
検診センター・透析センター
検診センター・透析センターでは、患者に対する日常のケアがほとんど不要なので、身体的な負担は少ないです。
また、日中に業務を終わるケースがほとんどなので、夜勤をしたくない看護師におすすめです。
検診センターであれば採血、透析センターであれば注射の技術が必要となりますが、その他の医療行為を行う場面は少ないです。
献血ルーム
臨機応変な処置の判断をするのが苦手な人は、献血ルームで勤務することをおすすめします。
献血ルームに来所するのは健康である人がほとんどなので、、治療や処置をすることはほとんどありません。
作業はマニュアル化されており、業務を覚えるのも比較的楽なので、看護師歴が短くても安心です。
しかし求人数は多くないので、献血ルームで勤務したい場合はこまめに求人情報を確認する必要があります。
激務の環境は当たり前ではない
看護師として働く以上、人の命に関わる仕事と離れることはできません。
ある程度激務になることは仕方ありせんが、その中でも職場環境が劣悪である職場も存在します。
しかし、看護師の定着率が高く、職場環境が良い病院であれば激務ではないこともあるため、自身の職場の環境を客観的に確認することも重要です。
また、客観的に現職を判断する際には、第三者である知人や家族に相談に乗ってもらうと良いでしょう。
もし今の職場が激務である場合や十分な待遇を得られていない場合は、転職活動に着手することをおすすめします。
看護の仕事は求人が多く売り手市場なので、もし今の職場が「自分に合っていない」と感じた時は、転職や部署異動などを検討しましょう。
様々な選択肢を持っておくことで柔軟に対応できるようになるので、心身ともに消耗してしまっている場合は環境を変えることも意識してみてください。
やりがい搾取されていないか注意
看護師の仕事は激務で、辛いと感じる場面が多いことをお伝えしてきました。
激務でやるべきことが多い反面、社会的に重要な役割を果たしているのでやりがいを感じやすい魅力がありますが、自身のやりがいが搾取されていないか確認しましょう。
「やりがい搾取」とは、やりがいを与えてモチベーションを高めておきながら、賃金は低く押さえれてしまっているような状態です。
他の求人の条件と比較して自分の待遇が低かったり、平均年収と比較して年収が低いと感じたら、やりがい搾取されてしまっている可能性があります。
もしやりがい搾取されてしまっている可能性を感じたら、自分自身の市場価値を適正に評価してくれる職場への転職を検討しましょう。
休みづらい、サービス残業が常態化していると危険
看護師の仕事はそもそもやりがいが大きな職業である上に、「やりがい搾取」に該当する明確な基準がありません。
つまり、自分の職場がやりがい搾取する事業場に該当するかどうかは、結局の所「自分がどのように感じたか」次第です。
しかし、判断する基準としては
有給が取りづらい
残業してもサービス残業扱い
年間休日が少ない
上記の項目に該当する場合は要注意と言えます。
また、管理職や責任者が「皆さんのおかげで仕事が回っています」などと甘言を撒きつつも実際に待遇改善に動かないような職場も、やりがい搾取をしている可能性が高いです。
自分の価値を把握することも重要
年収500万円分の仕事ができる能力があり、実際に相応の仕事をしているにも関わらず年収が350万円だったりする場合は、紛れもないやりがい搾取です。
実際に「自分の市場価値はいくらなのか」を計算・判断するのは簡単ではないので、転職のプロである転職サイトやエージェントを利用することをおすすめします。
エージェントは、これまでの職歴や携わってきた仕事、求人の需給関係などをトータルで考えて適正な年収を弾き出してくれます。
現職での待遇に不満を持っていたり、看護師仲間と話している中で「私の年収って低いんじゃないか?」という疑問が生まれたら、速やかに転職サイトに登録して面談しましょう。
もし本来の市場価値よりも低い年収で働いていた場合は、現職に見切りを付けて少しでも待遇の良い職場へ環境を移しましょう。
自分を安売りしてもメリットはないので、自身のキャリアと本来稼げるべき収入を確保するためにも、様々な選択肢を持っておくことは有意義です。
激務がつらいときは転職も考えよう
激務な状況を改善できる見込みがあれば良いのですが、激務のまま仕事を続けていると身体的にも精神的にも良くありません。
転職をして環境を変えたい場合は、転職エージェントや転職サイトを活用しましょう。
転職エージェントを利用すれば、自分の希望条件に基づいてプロが転職先を提示してくれるので、効率よく求職活動ができます。
最後に、看護師の転職におすすめできる転職エージェントを4つ紹介していきます。
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看護師が激務な理由まとめ
やることが多い上に、心身ともに消耗しやすい仕事である
業務形態の変更を申し出たり、休職することも検討しよう
激務な環境を変えたい場合は転職サイトやエージェントを活用しよう
看護巣の仕事はやるべきことが多いので、基本的に忙しい職場が多いです。
精神的にも肉体的にも疲れてしまう場面が多いので、限界を迎える前に対処することが重要です。
現職で働くことに限界を感じている場合は、こちらの記事で紹介した転職サイトやエージェントを活用しながら新しい環境へ移ることを検討しましょう。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。