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【2025最新】保健師の平均年収|ボーナスや初任給・看護師との給料の違いまで徹底解説

2025年01月05日
待遇

この記事は看護師に監修されています

aki_shiroto.png

看護師

城戸あき(しろと あき)

「保健師の平均年収について知りたい!」

「保健師の収入は看護師とどのような違いがあるの?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

保健師は地域の公衆衛生や健康維持において重要な役割を果たしています。

行政保健師や産業保健師など様々な働き方がありますが、基本的に年収は安定している傾向にあります。

こちらの記事で、保健師の収入事情について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください!

保健師の平均年収についてざっくり説明すると
  • 保健師全体の平均年収は約480.7万円

  • 施設・病院の規模が大きくなればなるほど年収は高まる傾向にある

  • 行政保健師は公務員なので、ボーナスも手厚い

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保健師の平均年収

保健師

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保健師の平均年収は約451.1万円となっており、月収や賞与を含めた内訳は下記の通りです。

月収

賞与(ボーナス)

年収

日本全体の平均年収

約31.3万円

約75.6万円

約451.1万円

約472.9万円

(年収は「きまって支給する現金給与額 × 12ヶ月 + 年間賞与その他特別給与額」で計算しています)

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

上記のように、令和5年のデータでは保健師の平均年収は全国平均と比べると低い水準にあることが分かります。

ただし、令和4年度の調査では、保健師の平均年収は約481万円であり、この値は当時の日本の平均年収である約489.3万円とほぼ同じ水準と言えます。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

上記の表はあくまでも令和5年度のデータであり、必ずしも保健師の給料が低いとは言い切れません。

また、表の数値は平均値であり、勤務先の規模や勤続年数などによって金額は左右するので、あくまでも目安として捉えておきましょう。

年齢別の平均年収

保健師の年収は年齢によって大きく変わり、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると20歳からの年収の推移は下記の表のようになります。

年齢

平均年収

20~24歳

約360万円

25~29歳

約427万円

30~34歳

約397万円

35~39歳

約476万円

40~44歳

約517万円

45~49歳

約461万円

50~54歳

約469万円

55~59歳

約620万円

60~64歳

約535万円

65~69歳

約351万円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

また、これを折れ線グラフにすると以下のようになります。

保健師の年齢別年収

上記のように、一般的な保健師は勤続年数や経験年数によって昇給するので、50代後半までは基本的には右肩上がりに年収は増えていきます。

50代後半になると管理職などの役割を果たす人が増えることから、年収はピークになっています。

60代になると、役職定年になったり定年後再雇用という形で働く人が増え、また体力的にも精神的も辛くなってくるため、一般的に給料は下降傾向です。

また夜勤が減って給料が下がって夜勤手当が支給されなくなる点も大きく影響しています。

経験年数別の平均年収

続いて、経験年数別の保健師の平均年収を見ていきますが、単純な年齢だけではなく経験年数によっても年収に差が生まれます。

勤務を開始したばかりの人から15年以上のベテランまで、5つの段階に分けて平均年収を見ていきますが、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると下記の表の通りです。

経験年数

平均年収

0年

約357万円

1~4年

約386万円

5~9年

約404万円

10~14年

約474万円

15年~

約527万円

(年収は「所定内給与額 × 12ヶ月 + 年間賞与その他特別給与額」で計算しています)

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

また、これを折れ線グラフにすると以下のようになります。

保健師の経験年数別年収

上記のように、勤続年数が5年以上になってくると年収400万円を上回る水準に到達します。

5年以上の経験を積むと、役職に就いたり新人の教育などを任されるなど、組織の中でも重要な役割を果たすようになるので、存在感が増すためです。

経験年数での評価ももちろんですが、同じ施設での勤続年数が長ければ年収は伸びやすい傾向にあるので、安定して昇給したいと考えている人は5年程度は同じ施設で勤務することをおすすめします。

施設・病院の規模別の平均年収

次に、規模別の平均年収について見ていきましょう。

人数

平均年収

1,000人以上

約465万円

100~999人

約436万円

10~99人

約446万円

(年収は「きまって支給する現金給与額 × 12ヶ月 + 年間賞与その他特別給与額」で計算しています)

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

一般的に、保健師の年収は施設の規模が大きくなればなるほど高くなる傾向にあります。

大規模な施設の方が財務が安定しているケースが多く、安定した福利厚生や充実した手当に加えて賞与が多いことが影響しています。

しかし表を見て分かる通り、それぞれの年収に大きな差はなく、小規模な施設でも手当や福利厚生が充実しているところも多いです。

保健師の種類別の平均給料

保健師は下記のように大きく分けて4つの種類があり、勤務先も異なります。

また、種類によって保健師の名称が分けられ平均年収も異なるので、年収を高めるためには「稼げる場所」で働くことが重要と言えるでしょう。

種類

勤務場所

行政保健師

保健所・保健センター

産業保健師

一般企業・民間企業

病院保健師

医療機関

学校保健師

学校(小学校・中学校・高校・大学・専門学校)

行政保健師の平均年収

行政保健師は、その名の通り行政に関わるため公務員の身分を有しており、国家公務員と地方公務員に分かれています。

なお、保健師の7割は公務員というデータもあり、保健師の多くは行政保健師として働いていることになります。

人事院の「令和5年国家公務員給与等実態調査」と総務省の「令和3年4月1日地方公務員給与実態調査」によると、行政保健師の平均年収は下記のようになっています。

国家公務員

地方公務員

平均月収

約41.3万円

約38.4万円

賞与

約186万円

約150万円

平均年収

約681万円

約611万円

出典:人事院「令和5年国家公務員給与等実態調査」

出典:総務省「令和3年地方公務員給与実態調査」

※月収には各種手当が含まれており、賞与は4.5か月分で計算しています。

「公務員は民間に比べて年収が低い」というイメージを持つ人は多くいますが、保健師に関しては上記のように日本人平均よりも高いことが分かります。

地方公務員と国家公務員の給料を比較すると、平均月収に関しては差はほとんどないものの、賞与の違いから、国家公務員の年収が高くなっています。

公務員は共済に加入するので、定年後の年金や福利厚生も手厚く、また理不尽な残業や夜勤もほとんど無いので働きやすい魅力もあります。

産業保健師の平均年収

産業保健師とは、民間企業などで働く保健師を指しており、企業内の労働者の健康管理や治療を行っています。

年収は一般的には500~600万円と言われていますが、勤務先によって大きく給与体系などが異なるので、年収の差も大きく出やすい点が特徴です。

勤務先の規模が小さいと年収が500万円をケースもあり、また規模が大きければ1000万円近くになるケースもあります。

企業内に保健師資格を持っている人材は少ないのが一般的なので、やはり希少性の高さから日本人の平均年収を上回っています。

給料を上げる方法としては、財務が安定している大企業の医務室などを目指したり、転職をしながらキャリアップをしていくことが効果的です。

中小企業では、長く勤務していても給料を上げていくことは難しいので、働きやすさや待遇とのバランスを考えることが重要と言えるでしょう。

学校保健師の平均年収

学校保健師は、学校に勤務して養護教諭に近いような仕事をする保健師です。

養護教諭は公立の小学校~高校で働く保健師のことを指していますが、実際に養護教諭として働くためには養護教諭免許の取得が必要となっています。

養護教諭の免許を持たず、私立の学校で勤務する学校保健師と区別するために、養護教諭を行政看護師に分類する場合もあります。

学校保健師の平均年収としては一般的に400~500万円と言われていますが、公立の学校は私立に比べて年収が高い傾向にあるなど、やはり勤務先によっても大きく影響を受けます。

あくまでも目安にはなりますが、私立の場合は450万円程度、公立の養護教諭は500万円程度を想定しておくと良いでしょう。

病院保健師の平均年収

病院保健師とは、その名の通り病院などの医療機関で働く保健師を指しており、年収は一般的には400~500万円程度と言われています。

ただし、医療機関にも規模や財務安定性が異なるので、産業看護師と同様に病院の規模や勤務形態によって収入に差が出ます。

基本的に、規模が大きければ大きいほど諸手当が充実していたり福利厚生が充実するなど、年収が高い傾向にあります。

なお、看護師同様に夜勤に出る場合もあるため、働き方によっては夜勤手当などが支給される影響で年収が高くなるケースも多いです。

病院保健師は看護師の資格に加えて保健師の資格も有しているため、専門性の高い仕事をこなすことから通常の看護師よりも給料が高い傾向にあります。

ただし、保健師としての仕事だけでなく、看護師としての仕事をこなす必要もあることから、看護師の仕事を避けたい場合は病院保健師としての働き方はおすすめしません。

【地域別】保健師の平均年収を調査

保健師の都道府県別年収

保健師の平均年収は、どの地域で働いているかによっても大きく変わります。

理由としては、地域ごとに物価や地価が異なる点や最低賃金も異なる点が挙げられますが「稼げる地域」「稼げない地域」について知っておくことも重要です。

保健師の給料が高い都道府県は?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保健師の給料を高い順番に列挙すると、下記の表のようになります。

順位

都道府県

平均年収

1位

大阪府

約630.5万円

2位

北海道

約597.9万円

3位

大分県

約593.8万円

4位

山口県

約578.6万円

5位

東京都

約553.5万円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

保健師の場合、大阪府を除いては上位の都道府県の中でもそこまで差があるわけではありません。

上位5件はほとんど600万円弱となっており、大阪や東京といった都心部や大分や山口といった人口の少ない地域も入っています。

都道府県と保健師の年収にあまり関係性は見られず、上位の地域にはたまたま保健師の需要が大きいか、供給が少ないかという事情があると考えられます。

なお、平均年収の順位は年によって変わるので、あくまでも目安程度に留めておくと良いでしょう。

保健師の給料が低い都道府県は?

続いて、平均年収が低い都道府県について見ていきましょう。

順位

都道府県

平均年収

1位

長崎県

約340.4万円

2位

秋田県

約355.6万円

3位

宮城県

約357.5万円

4位

神奈川県

約379.0万円

5位

青森県

約384.9万円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

神奈川や宮城といった人口の多い地域も入っていますが、やはり、人口がそこまで多くない過疎傾向にある県においては年収が低い水準にあります。

いずれも保健師の平均年収を下回ってしまっており、年収が一番高い大阪府と比べると2倍近い差がある県もあります。 とはいえ、上位のランキングと同様に、下位のランキングも年によって変わってくるので絶対的なものではありません。

あくまでも参考程度に留めておき、働きやすさや待遇などのバランスを見ながら求人探しをしてみてください。

【働き方別】保健師の平均年収

保健師の給料は、職場や勤務体系といった部分でも大きく変わってきます。

こちらのトピックでは、職場や勤務体系ごとの保健師の平均年収について詳しく解説していきます。

なお、ここからの情報は「マイナビ看護師」の求人情報から集めたデータなので、実態に即しているデータとなっています。

施設・職場別の平均年収

保健師の種類は4種類あることは先述しましたが、見てきたことさらに細かく職場ごとの収入を見ていきましょう。

マイナビ看護師の求人情報から算出した、施設形態別の保健師の年収は下記の通りです。

施設

年収

美容クリニック

約460万~510万円

病院

約330万~500万円

一般企業

約360万~480万円

介護施設

約350万~450万円

治験関連企業

約390万~440万円

クリニック・診療所

約300万~420万円

訪問看護ステーション

約340万~410万円

保育施設

約320万~400万円

出典:マイナビ看護

なお、上記の平均年収はあくまで相場であり、当然のことながら求人によって差があるので幅を持たせて表記しています。

美容クリニックは保険適用外の診療を行っていることから、年収も高い水準となっています。

一方で、クリニックや訪問看護ステーション、保育施設では夜勤が無い代わりに平均年収が低めです。

施設形態ごとの仕事内容

病院の仕事

病院で働く場合は、保健師の一般的な業務に加えて検診・健診などの運営を行うことが多いです。

また、病院によっては全般的な看護業務を行うこともあるので、看護スキルが培われる点が魅力と言えるでしょう。

看護業務も行う場合は、日勤・夜勤の交替シフト制で勤務するケースが一般的なので、夜勤がある点は覚悟しておきましょう。

クリニック・診療所の仕事

クリニック・診療所で働く場合は、保健師の一般的な業務に加えて全般的な看護業務も行うケースが多いです。

病院とは違って診療時間や診療日が決まっており、夜勤がない魅力があるので、ワークライフバランスを重視している人におすすめです。

美容クリニックの仕事

美容クリニックで働く場合は、保健師としての仕事が任されるケースは稀です。

「美容看護師」として働くので、美容に関するカウンセリングや美容の専門機器を用いて施術する仕事が主となります。

美容に関する知見がある人にとっては最適な勤務先と言えます。

介護施設の仕事

有料老人ホームなどの介護施設で働く場合は、保健師としての業務と看護業務を行うことになります。

しかし、主となるのは介護業務となるので、スタッフ間で連携を取りながら利用者のサポートやケアを行うことになります。

もちろん、状況に応じて保健師としての知識や経験を活かせる場面も多々あります。

訪問看護ステーションの仕事

訪問看護ステーションでは、基本的に利用者宅に訪問して全般的な看護業務を行うことになります。

介護施設と同様に、他のスタッフとの連携が重要となる点が特徴で、基本的に夜勤が無いので働きやすいメリットもあります。

一般企業の仕事

一般企業で働く場合、基本的な仕事内容は産業保健師と同じです。

企業によっては、医療や看護に関するコールセンター業務などを任されることもあるので、一般企業での保健師業務は多岐に渡ると言えるでしょう。

企業によっては夜勤もあり得るので、働き方によって給与も増減します。

治験関連企業の仕事

治験関連企業で働く場合、治験事務局担当者(SMA)として働くケースが一般的です。

治験を依頼する製薬メーカーと、治験を行う医療機関との仲介業務を主に行っていますが、基本的に夜勤がないので働きやすいというメリットがあります。

また、先進医療に携われるので、医学に関する知見を深められる点も魅力です。

保育施設の仕事

保育施設で働く場合は、園児や子どもに対する看護業務を行うことが基本業務となります。

子どもが転倒して怪我をしたり、病気になった際に看護を行うことになるので、子どもがなりやすい疾病などに関する知識が求められます。

場合によっては保育業務の一部を任されることもあるので、子ども好きな人に向いています。

勤務形態別の平均年収

病院で保健師として働く場合は、「常勤(二交代制)」「常勤(三交代制)」「夜勤なし」「夜勤専従」の4つの勤務体系に分かれます。

それぞれの平均年収について見てみると、下記の表のようになります。

勤務形態

平均年収

常勤(二交替制)

約430万~500万円

常勤(三交替制)

約360万~440万円

夜勤なし

約300万~400万円

夜勤専従

約380万~450万円

出典:マイナビ看護

2交代制の夜勤の場合、夜勤手当の金額も大きくなる傾向にあるので、平均年収も引き上がっています。

逆に、夜勤なしの働き方だと夜勤手当が付かないので、それにつられて年収も下がっていることが分かります。

夜勤は心身の負担が大きいデメリットがありますが、体力があり「稼ぎたい!」と考えている人であれば夜勤ありの働き方を検討する価値があるでしょう。

二交代制

二交替制の場合、勤務形態を二つに分けて勤務します。

日勤は朝9時~18時まで、夜勤は18時~翌日朝9時までとなっており、交替シフトで働くことになります。

夜勤の場合は120分の休憩があるケースがほとんどで、仮眠を取りながら見回りなどの看護業務を行います。

三交代制

三交替制では、勤務形態を三つに分けて勤務します。

日勤は朝9時~16時まで、準夜勤は16時~深夜0時まで、夜勤は深夜0時~朝9時までの交替シフトで働くシフトが基本です。

夜間勤務の機会が二交代制よりも少なくなるので、体力的な負担も軽くなる点がメリットです。

夜勤なし

夜勤なしの職場では、夜勤が無いので日勤のみで働くことになります。

生活リズムが乱れることも無く、心身の健康を維持しながら働ける点がメリットと言えるでしょう。

また、家事や育児と両立したいと考えている保健師に人にもおすすめできる働き方です。

夜勤専従

夜勤専従の場合はでは、その名の通り夜勤オンリーで働くことになります。

家庭事情などで夜勤シフトのできない保健師や看護師も多いことから、穴埋めとして夜勤専従看護師の需要は高いです。

また、そもそもの基本給も高い傾向にある点も魅力です。

保健師の平均年収を様々な観点から解剖

続いて、保健師の平均年収について、様々な観点から見ていきましょう。

初任給の金額は?

保健師の初任給の相場は約20万円程度で、看護師よりもやや低めの水準となっています。

これは、看護師のように夜勤が無い働き方をする保健師が多いことが背景で、夜勤手当が発生しないことで初任給も看護師を下回ってしまうためです。

行政保健師や学校保健師など、勤務先によっても初任給は異なるので、「約20万円」はあくまでも参考程度の目安として押さえておきましょう。

最初の数年間は看護師よりも給料は安いですが、勤続年数を重ねれば看護師の平均年収を超えるケースがほとんどです。

ボーナスの金額は?

保健師のボーナスは、行政保健師(公務員)か産業保健師(民間企業)かによって違いがあります。

行政保健師のボーナスは、自治体ごとの条例や給与規程に則って計算されますが、一般的に公務員の年間ボーナス額は基本給の4.45ヵ月分となります。(年度によって変動あり)

一方で、学校保健師や産業保健師は勤務先の規定や財務状況に左右され、基本給をベースに計算されることになります。

なお、他職種とボーナス金額を比較すると下記の表のようになります。

職種

ボーナス

助産師

約92.0万円

保健師

約75.6万円

看護師

約85.7万円

准看護師

約63.0万円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

手取りの金額は?

総支給額から、社会保険料や税金を控除した金額が「手取り」となりますが、一般的に手取りの金額は総支給額の7~8割程度と言われています。

そのため、初任給が月給の総支給額が20万円であれば14~16万円程度が手取り収入の目安となります。

時給の相場は?

保健師の求人の中には、雇用形態がパートやアルバイトの求人もありますが、時給の相場は1300円~1700円程度となっています。

パート・アルバイトは正社員と比較すると雇用が不安定で、ボーナスが支給されないなどのデメリットがあります。

しかし、勤務時間を柔軟に決められたり、他に魅力的な求人が見つかった場合に転職しやすいという身軽さが魅力です。

また、流動性の高い労働力として多くの事業所で募集されているので、「もし馴染めなかったら転職すれば良い」と気軽に勤務できるメリットもあります。

看護師と平均年収を比較

保健師は看護師などと混同されがちですが、保健師と看護師・准看護師・助産師の平均年収と比較すると下記の表のようになります。

職種

平均年収

看護師

約508.2万円

准看護師

約407.1万円

助産師

約567.0万円

保健師

約451.1万円

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

看護師のキャリアップ先として保健師は有力な職種となっていますが、看護師の方が平均年収が高いことが分かります。

これは、看護師の方が夜勤をする機会が多いので、夜勤手当が多く支給されていることが影響しています。

そのため、夜勤手当などを除いた単純な基本給だけで考えると、単価は看護師よりも保健師の方が高くなるケースが一般的です。

なお、看護師や保健師と比較すると助産師の平均年収は明らかに高いですが、これは助産師が保健師や看護師と比較して、求められる知識や技術が膨大であることが大きな理由となっています。

転職の情報収集は早い方が良い!

以前までは「40歳になったら転職は無理」「35歳定年限界説」などがありましたが、今では転職は年齢に関係なくスタンダードになっています。

スマホやパソコンさえあれば気軽に求人情報を閲覧でき、優良な転職支援のサービスを無料で利用できるので、本気度に関係なく少しでも転職を検討している方であれば、様々な選択肢を検討すると良いでしょう。

なお、情報収集は早ければ早い方が良いので、転職に興味を持った段階で登録することをおすすめします。

登録したからといって、絶対に転職しなければならないというルールはありませんから、できるだけ多くの情報に触れるという意味でも、在職中から様々な情報に触れることは有意義です。

もし、いくつか転職サイトに登録して「現職よりも働きやすい仕事」「より稼げる仕事」が見つからなければ、転職せずに現職で働くという選択肢をとれば良いでしょう。

保健師が給料アップするためには?

保健師の年収について詳しく見てきたましたが、続いて実際に年収を上げるための方法について見ていきましょう。

勤続年数を重ねる

1ヵ所の職場で勤続年数を積むことで、職場内の評価が高まり管理職などの役職に就ける可能性が高まります。

特に、後輩指導をする立場に仕事ができる人材は貴重であり、職場内で信頼を得ていないと任されることはありません。

そのため、現職の環境に大きな不満が無いのであれば、コツコツとキャリアを重ねることが効果的です。

養護教諭免許を取得する

養護教諭免許を取得して、知識やスキルを習得することで収入アップに繋げることができます。

養護教諭免許があれば、学校保健師よりも高い専門性を活かして生徒や職員の健康管理ができるようになります。

また、公務員という安定した働き方でコツコツとキャリア形成できるので、手厚いボーナスや身分保障を得られる魅力があります。

待遇のよい職場に転職する

勤務先によって就労条件は異なるので、待遇の良い職場に転職することも有効な手段です。

特に、大企業の産業保健師であれば年収800万円以上を稼げる可能性もあります。

また、学校保健師や養護教諭であれば、平均収入はそこそこですが公務員として働けるため、安定した雇用を得られるメリットがあります。

保健師の給料アップにおすすめの転職サイト3選

ここから、保健師が転職する際におすすめの転職サイトを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

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そのため、在職中の人でも効率よく転職活動を進められるでしょう。

※看護師転職サイトを対象としたインターネット調査(株式会社エクスクリエ)

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マイナビ看護師

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マイナビ看護師の特徴
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マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営している看護師転職サイトです。

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※看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)

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保健師の平均年収まとめ

保健師の平均年収まとめ
  • 収入は安定しているので、安心して働ける職種と言える

  • 初任給はそこまで高くないが、徐々に年収はアップしていく

  • 看護師と違って夜勤手当が無いケースが多いが、やがて看護師の年収を上回る

令和5年の保健師の平均年収は約451万円となっており、日本全体の平均年収をやや下回っています。しかし、令和4年度の調査ではもう少し高く日本の平均年収とそこまで変わらない水準です。

夜勤手当が無いので、初任給は看護師寄りを下回っていますが、勤続年数を重ねればやがて看護師の平均年収を上回るでしょう。

もし収入アップを目指したい場合は、本記事で紹介した転職サイトを活用しながら魅力的な求人を探していきましょう。


この記事は看護師に監修されています

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看護師

城戸あき(しろと あき)

国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。