看護師転職サイトでの祝い金は無くなった！支度金などお得な求人について徹底解説
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき（しろと あき）
「資格を取得したいけど、どの資格が本当に需要があるの？」
「将来性のある資格って何だろう？」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2024年に注目すべき需要のある資格をランキング形式で紹介します。時代とともに求められるスキルは変化し、それに伴って資格の需要も変わります。
ここでは、最新の業界動向や雇用情報を分析し、今後の将来性が高いと考えられる資格を厳選してお届けします。資格の概要や取得難易度、活かせる職種など、実用的な情報も併せて解説しているので、自分に合った資格選びの参考になるはずです。
この記事を読めば、キャリアアップや転職に役立つ資格が明確になり、効率的な学習計画を立てることができるでしょう。将来を見据えた資格取得で、あなたの可能性を広げてみませんか。
転職に成功すると10万円以上のお祝い金が貰えていた
支度金や赴任費用が支給される場合もある
転職祝い金は三者にメリットがあると思われていた
現在は看護師転職サイトからの祝い金の支給はない
2021年4月の法改正によって、お祝い金として人材紹介会社が求職者へ金銭を提供することが禁止されました。
そのため、現在は転職サイトを利用した求職者に支払われていた、転職祝い金や転職支援金を支給する看護師転職サイトはありません。
もし、転職サイトを活用した転職を検討している際に、転職祝い金などの謳い文句がある転職サイトを見つけたら、これは違法行為にあたるため、絶対に登録してはいけません。
「就職お祝い金」などの名目で求職者に金銭等を提供して求職の申し込みの勧奨を行うことを禁止しました。
「お祝い金」その他これに類する名目で、求職者に社会通念上相当と認められる程度を超えて金銭などを提供することで求職の申し込みの勧奨を行ってはいけません。出典：厚生労働省・都道府県労働局より
そもそも祝い金とは？
2021年4月の法改正以降、転職祝い金は廃止されているため、最近転職活動を始めた人には、もしかしたら祝い金の制度時代に馴染みがない方も多いかもしれません。
そもそも祝い金とは、2021年4月の法改正以前に看護師転職サイトやエージェントが転職成功者に贈呈していた現金のことです。
祝い金制度は、転職サイトが医療機関から受け取る紹介料の一部を求職者に還元する仕組みでした。祝い金の金額は転職サイトによって異なりましたが、給与の高い求人ほど高額になる傾向がありました。
看護師の場合、最大で40万円近くの祝い金を支給するサイトも存在しました。
しかし、2021年4月の法改正により、職業紹介事業者による祝い金の支給は原則禁止されました。これは、一部の転職サイトや利用者による悪用事例が発生したためです。
過去の祝い金制度については、この記事の最後に補足的に解説しています。気になる人は最下部の見出しを確認してみてください。
祝い金以外に転職時にもらえるお金は？
看護師の転職では祝い金制度が廃止されましたが、他にも転職時にもらえる支度金などがあります。
具体的には、病院から支給される支度金や、応援ナースの赴任費用など、知っておくと経済的に助かる制度が存在します。
ここでは、転職時に受け取れる可能性のある金銭的支援について詳しく解説します。
病院や施設支給の「支度金」がもらえる！
支度金は、新しく入職する看護師に対して病院や施設が独自に支給するもので、転居費用や準備金として活用できるものになっています。
「支度金」や「一時支度金」という名目で支給してくれる医療機関が存在します。支度金の相場は平均10万円〜30万円程度ですが、病院によっては60万円以上の高額支給もあります。
人手不足が深刻な病院や施設なので、新たな人材確保を目的として取り入れられる場合がある制度です。
支度金は無条件で受け取れるわけではありません。
支度金は返済不要なケースが多いですが、一定期間内に退職した場合は返金を求められることがあるため注意が必要です。
また、直接応募かハローワーク経由での応募に対して支給している病院が多いです。
この理由は、転職サイトが仲介する転職者には、仲介手数料が発生するためです。
しかし、近年は支給金がある求人を扱っている転職サイトも増えているため、転職サイトを選んで転職することで、お得に転職が出来る場合があります。
赴任費用は応援ナースのみ支給される
赴任費用は応援ナースに限定して支給されます。
応援ナースとは、看護師不足に悩む病院や施設に一時的に派遣される看護師のことです。
この制度を利用する看護師には、赴任費用が支給されることがあります。赴任費用の内訳は主に以下の3つです。
引越し費用
移動交通費
住居費用
赴任費用は一律に決まっているわけではなく、地域性や医療機関ごとに負担額や、支給範囲が異なります。中には住居を提供してくれる病院もあるため、事前に詳細を確認することが重要です。
そのため、赴任費用は事前に確認しておくと安心できるでしょう。
赴任費用を受けとる場合には領収証が必要になることもあるので、引越しなどにかかった費用は領収証を保管するようにしましょう。
【支度金有】おすすめの看護師転職サイト4選
この見出しでは、実際に支度金の支給をしている求人を扱う転職サイトを4つ紹介します。
今回紹介する転職サイトは、支給金ありとする求人数が多い順に並んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）
日本最大級の求人数15万件以上（2024年10月時点）
年間4000回以上の職場訪問で得た内部情報
忙しい中でもLINEで相談可能
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）は、株式会社エクスクリエの行ったインターネット調査で「相談しやすい転職サイトランキング」の1位に選ばれた転職サイトです。
年間4,000回以上の職場訪問を行い、退職理由などの情報まで入手しています。
LINEを活用して連絡を取り合うことが出来るので、忙しい中でも手軽に転職活動を行うことが出来ます。
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）の祝い金・支度金
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）では、法改正されて祝い金が禁止となった2021年4月以前の、2017年12月で祝い金制度は廃止されています。
実は2018年1月時点で、「お祝い金等を支給することは望ましくありません」と厚生労働省の「職業紹介事業者の皆様へ ～事業運営のルールが変わります～」に明記されたことを受けてのことでした。
レバウェル看護（旧：看護のお仕事）は、専任の担当者が付くため、支度金がもらえる求人に限定して転職活動をしたり、地域を限定した転職活動がしやすいのも特徴です。
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）
※画像出典：ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）公式サイト
累計100万人以上の看護師が愛用
求人数は20万件以上（2024年10月時点）
看護師専門、地域専任のキャリアパートナーが徹底支援
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）は、2005年のサービス開始以降、累計100万人以上の看護師が利用している転職サイトです。
利用者数も多いですが、顧客満足度も3年連続No.1を誇る転職サイト（※）であり、安心して利用することが出来ます。
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）では、看護師や特定の地域に強いキャリアパートナーが在籍しており、手厚いサポートを受けることが出来ます。
※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）の祝い金・支度金
ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）は、サービス開始より独自の祝い金を支払っていた実績はありません。
現在も年間10万人以上が利用し、満足度97％と誇る転職サイトでありながらこうした制度を取り入れていなかったということは、祝い金を支給する必要がなく、独自のサービスとサポートから満足度を獲得していたということになります。
求人数も非常に多いですが、支度金に関しては不明瞭な部分が多いため、キャリアパートナーに事前に相談をするのがおすすめです。
マイナビ看護師
※画像出典：マイナビ看護師公式サイト
5年連続看護師の転職サイト認知度N0.1（※）
求人数は8万件以上（2024年10月時点）
美容クリニックや応援ナースまで幅広い選択肢
マイナビ看護師は、人材派遣の大手マイナビが運営する、看護師に特化した転職サイトであるため、安心して利用することが出来ます。
2024年10月時点での求人数は、独占求人や非公開求人も含み約80,000件以上の取扱いがあり、業界最大級の転職サイトといえます。
取り扱う求人は病院だけでなく、美容クリニックや一般企業、応援ナースなど幅広い求人を取り扱っています。
求人先となる企業や医療機関などを実際に訪問し、職場の雰囲気や人間関係にも精通している担当者からサポートを受けることが出来ます。
※看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果（GMOリサーチ株式会社）（2021年7月）
マイナビ看護師の祝い金・支度金
マイナビ看護師は、2018年の法改正から現在まで、お祝い金を支給していた実績はなく、誠実な対応が期待できる転職サイトです。
登録者への祝い金の支払い実績はありませんが、看護師転職サポートブックの配布があり、看護師の転職をしっかりバックアップしてくれます。
応援ナースの求人も多数取扱いがあり、応援ナースは派遣先の病院から赴任費用の支払いがあります。
看護師ワーカー（旧：医療ワーカー）
※画像出典：看護師ワーカー公式サイト
ここだけの豊富な非公開求人
首都圏や東海・関西エリアの求人が充実
webカウンセリングで履歴書添削、模擬面接まで
看護師ワーカーは、首都圏や東海・関西エリアの看護師転職に特化した転職サイトで、これらの地域の求人が非公開求人を含めて非常に充実しています。
希望にあった求人情報をメールで受け取ることが出来ます。
アドバイザーの手厚いサポートに定評があり、Webカウンセリングとして転職の相談、履歴書など必要書類の添削、面接対策までしっかりサポートしてくれます。
看護師ワーカーの祝い金・支度金
看護師ワーカーを利用した転職成功者は、年間1万人以上という実績があります。
しかし、看護師ワーカーでは祝い金を支給していたという実績はありません。
2021年4月の法改正以前は、友達・知人からの紹介で看護師ワーカーに登録すると、商品券が貰えるというサービスがありましたが、現在は廃止されています。
独自の祝い金は廃止となっていますが、看護師ワーカーはハローワークを併用した転職活動を推奨している転職サイトです。
看護師ワーカーでは転職支援だけでなく、再就職が早く決まった場合に受け取れる再就職手当の受け取りサポートを行っています。
専任の担当者が付くため、応援ナースの赴任費用なども含めて相談するのがおすすめです。
転職にはお金がかかる！お得に利用できる転職サイトはおすすめ
転職活動を行うのには、想像している以上にお金がかかります。
たとえば、面接などに出向く交通費や、スーツなどの服装を揃える服飾費があります。
仕事を続けながら転職活動をする場合は平均40万円、退職後に転職活動をする場合は、平均70万円くらい見ておいたほうがいいとされています。
これだけの費用をかけたあとの転職になるわけですから、支度金が貰える転職先や、応援ナースとして赴任費用がしっかり貰える転職先を選ぶことがおすすめ出来ます。
祝い金・支度金以外で転職サイトを選ぶポイント
2021年4月以前には転職サイトからのお祝い金があったため、お祝い金目的で転職サイトを選ぶことも出来ました。
しかし現在はお祝い金の制度が廃止されていたり、支度金も一部の求人にしかありません。
そもそも、お祝い金などのお金で他の転職サイトと差別かを図るなど、一時的なお金を基準として転職サイトを選ぶことは危険でもあります。
この見出しでは、こうした一時的なお金の支給以外で転職サイトを選ぶポイントを詳しく解説していきます。
求人の量は充分か
まず注目したいのは転職サイトが所有している求人の量です。
求人の量が少ないと、自分にあった求人が見つかる可能性が低くなります。
転職の際には、希望する地域を限定したり、勤務先の希望や働き方の希望などがあると思います。
求人数が少ないと、希望する働き方が出来なくなる可能性もあるため、求人数の量が十分にある転職サイトを活用することが望ましいです。
求人数の確認は、転職サイトで求人数をアピールしている場合が多いので、チェックしてみましょう。
また、求人数は全体の量だけでなく、自分が希望する地域や職種の求人がどの程度あるかを確認しておくとスムーズです。
求人の質は高いか
求人の質が高いかどうかも重要です。求人数が多くても条件の悪いものばかりだと、求人の質に違いが出ます。
大量の求人が掲載されている転職サイトでも、その中に自分に合った高品質な求人がなければ、思うようにいきません。
ただ、求人の質に関しては求人数とは違って、転職サイトを見ただけでは判断できません。
求人票に書かれている内容と実際の労働条件にズレがある場合もあるため、見極めが難しいです。
そこで求人の質を確認するためには、転職サイトの口コミをチェックしてみるのがおすすめです。
しかし、ネット上にある口コミは信用できない場合もあり、事実と異なることもあります。
まずは自分で登録し、給与や福利厚生、職場環境など自身が重視するポイントと合致するかどうかを確認することも大切です。
交渉力は高いか
転職サイトは専任の担当者やエージェントが付き、転職をサポートしてくれます。
どこの転職サイトでも担当が付く場合がほとんどですが、担当者のサポート力には違いが出ます。
担当者が転職先にしっかりと条件交渉をしてくれるかを判断するのがおすすめです。
条件交渉は年収などの収入面だけではなく、残業や夜勤の回数、手当など交渉によって希望する条件に近づけるかは、担当者の力にかかっています。
経験豊富なアドバイザーなら、「ここがもう少し違ったら…」と思う求人内容に対しても、交渉次第でうまく進む可能性もあります。
担当者の交渉力も転職サイトを見ただけでは分かりません。
まずは口コミを見てみたり、複数の転職サイトに登録をして平行して転職活動を進めたりするのがおすすめです。
また、転職サイト内でも担当者の交渉力は異なります。もし担当者の交渉力に不満を感じたら、変更を申し出ることも可能です。
アドバイザーに専門性があるか
担当するアドバイザーは、交渉力だけではなく、専門性があるかどうかも重要です。
特に看護師の勤務先となる医療業界は特殊であるため、医療業界か看護師の転職市場に精通している担当者が付けば、転職活動もスムーズに進みます。
また、専門性が高い担当者なら、総合的な視点から見たアドバイスを受けることが出来ます。
様々な転職サイトがありますが、担当者の専門性が比較的高い、看護師転職に特化した転職サイトを選ぶのがおすすめです。
それを判断するためにも、複数の転職サイトを比較することによって信頼できるサポートを見つけましょう。
最初はいくつか登録してみよう
転職サイトは実際に利用して見ないと分からない部分が多いです。
まずは看護師専門の転職サイトから、3つほど登録してみるのがおすすめです。
転職サイトを複数登録することのメリットは大きいです。以下の記事で複数登録について詳しく解説しています。
転職サイトを通しての転職は、担当者と二人三脚で転職活動を進めます。そのため、担当者との相性が非常に重要です。
表面的な転職サイトの情報は公式サイトを見ることで把握できることもありますが、どのような担当者が付くかは、実際に利用してみないと分かりません。
まずは登録をしてみて、担当者との面談をしてみるのがおすすめです。転職活動は大きな決断ですので、自分のキャリア目標や希望条件をしっかりと担当者に伝えることが重要です。
転職サイトの登録や利用は無料で出来ます。連絡の頻度も伝えることが出来るため、安心して利用することが可能です。
看護師転職サイトの転職祝い金が存在した理由
そもそも、なぜ看護師の転職サイトに転職祝い金という制度があったのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
この見出しでは、転職祝い金の仕組みやメリットを紹介していきます。
お祝い金の仕組み
転職サイトは求職者が無料でそのサービスを利用することが出来ますが、担当者が付いて転職のアドバイスや求人の紹介、様々なサポートを行ってくれるにも関わらず、無料で利用出来ることが疑問に感じる人もいるかもしれません。
転職サイトの運営は、病院や施設に看護師を紹介することで、採用が決まれば紹介料として費用を受けることで収益を得ています。
転職祝い金は、こうした紹介料の一部から求職者である看護師に還元していたものです。
転職サイト側は祝い金を出すことで収益を少しばかり減らすことになりますが、求職者は無料で利用出来るのにも関わらず、祝い金として求職者に支給することが出来ていました。
祝い金のメリット
祝い金は、転職サイトに関わる三方良しの形でメリットがありました。
以下の表は、それを分かりやすく示したものです。
上記の表で示したように、転職サイトに関わるそれぞれの立場で全員が得をする魅力的な制度であると思われていました。
確かに、こうしてまとめてみると、良い側面しか見えない一方で、実際には大きなデメリットがあり、廃止に至ったのです。
廃止になった背景は次の見出しで詳しく解説します。
転職お祝い金制度が廃止された背景
看護師転職サイトのお祝い金制度が廃止になった理由には、一部の転職サイトとそのサイトを利用する看護師がお祝い金制度を悪用する事例があり、病院側に不利益が生じた背景があります。
具体的に説明すると、以下のような背景がありました。
転職サイトは祝い金が支給されることを餌として看護師に早期退職を促す。転職を繰り替えさせることで、転職サイトは紹介料を繰り返し得ることが可能になる
祝い金目的で早期退職をしたり、転職を繰り返したりする看護師がいた
こうした事例が頻発するようになり、採用側はコストが膨大になってしまうため、職業安定法の改正と共にお祝い金制度が禁止になりました。
看護師はすぐに支給される祝い金に飛びついてしまうことで、看護師としてのキャリア形成を阻害しているという意見もありました。
転職サイトの祝い金がなくなっても受け取れる支度金やお得な求人についてまとめ
祝い金の制度は2020年4月の法改正で廃止されたため、現在は実施されていない制度
病院側から支度金や赴任費用として転職が決まったら支給される場合がある
祝い金がなくなった背景には病院側に不利益が生じる事例があったため
転職祝い金は2020年4月の法改正で廃止された制度で、廃止以前は転職サイトに関わる、求職者や病院側にもメリットがあるものと思われていました。
様々な背景から廃止となった制度ですが、転職時に金銭を受け取れるのは祝い金だけではなく、病院側からの支度金や応援ナースのための赴任費用があります。
もちろん自身の状況や希望条件に合わせて、転職サイトや担当者とよく相談しながら、転職プロセスを進めることも大切ですが、支度金が貰える求人を扱っている転職サイトもあるため、ぜひこの記事を参考にお得な転職を成功させましょう。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき（しろと あき）
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。