葛飾区老人ホーム・介護施設・高齢者住宅ALSに対応できる施設から探す

2件の老人ホーム・介護施設・高齢者住宅が見つかりました

地域

施設種別

併設
サービス

特徴

病気対応

月額費用

ALSを受け入れ可能な老人ホーム・介護施設・高齢者住宅葛飾区から探す

2件中 1〜2件目

ココファン水元みずもと

サービス付き高齢者向け住宅

アクセス

JR常磐線「金町駅」・京成金町線「京成金町駅」下車 金町駅北口より62系統バス乗車10分「リブレ京成前」下車徒歩3分

2013年オープン!JR金町駅・京成金町駅が最寄り駅、バス停から徒歩3分のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。水戸街道や環状七号線から近く、お車でのお越しも便利です。徒歩圏内にお買い物が楽しめるお店が多数。水元公園にほど近く、閑静な住宅街の中で、便利で落ち着きある暮らしが実現できます。 【お問い合わせ・資料請求・内覧のご予約受付中!お気軽にご連絡下さい】 ◆お部屋タイプ◆ 【Aタイプ】(18.00㎡ 全47戸) 要介護の方向けのお1人部屋です。洗面台・トイレ・収納等の基本設備を備えたベーシックなタイプです。暮らしの中でリスクにつながる設備を除いたシンプル設計で、生活スペースを広く確保しています。 【Bタイプ】(28㎡ 全5戸) お2人部屋です、Aタイプと同じ居室設備で10㎡大きな作りになっており、ゆったり暮らしていただけます。 ※お2人ご一緒に「1人部屋×2室」にご入居される場合、「生活支援サービス費」がお得になります! <詳しくはこちらをご覧ください> ◆お食事◆ お食事は栄養面に配慮した朝食・昼食・夕食をご提供しています。ご希望に応じて注文いただけます(召し上がった分だけお支払いいただきます)。ご自分でご用意いただくことや、外食も可能です。 ※館内にご自由に利用いただける食堂があります。 ◆24時間365日ケアスタッフ常駐◆ 日々の生活をサポートします ◆併設◆ ・居宅介護支援 ケアマネージャーがケアプランを作成します ・訪問介護 介護職員がお部屋に訪問し、身体のケアや生活支援を行います ◆医療体制◆ 外部医療機関や訪問看護と連携しており、介護度が高い方やご病気がある方にも安心していただけます。 ※東京都立東部地域病院・東京慈恵会医科大学葛飾医療センターが近くにあります ◆アクセス詳細◆ 鉄道:JR常磐線 金町駅 下車 同駅北口 京成バス 金62系統 西水元三丁目行き又は大場水門行き 昼間時間帯は、約12分間隔で発車します。バス料金:IC現金ともに220円。所要時間約12分バス停9駅目の「リブレ京成前」にて降車。降車バス停より当事業所まで3分250m。 ◆近隣情報◆  【お買い物】 一般生活は徒歩圏内ですべて揃います。生活にとても便利。 スーパー:リブレ京成 水元店3分250m・ライフ水元店5分350m ドラッグストア:セイムス3分190m・ウエルパーク4分290m・ウエルシア4分350mコンビニエンスストア:セブンイレブン水元2丁目店6分500m など買い物便利。 【行政サービス】 葛飾区役所水元区民事務所11分900m・水元小学校5分350m、水元中学校12分950m 【金融機関】 水元第5郵便局5分400m。金町駅前:みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・りそな銀行など 【エリア・スポット情報】 お好み焼き道頓堀5分400・珈琲達磨堂7分550m・コメダ珈琲9分700m・シャトレーゼ11分900m・はま寿司16分1300m 散策アクティビティ:水元神社6分450m・水元総合スポーツセンター9分700m

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介護型居室の空室状況

1人用

満室

2人用

満室

月額費用 124,171円〜177,257円
入居時費用
  • 敷金:賃料2ヶ月分
  • 住所 東京都葛飾区水元4-5-1
    併設する
    介護サービス
    居宅介護支援(ケアマネジャー)、訪問介護
    特徴 介護・認知症タイプ、自立・支援タイプ、2人で住める

    ココファン新小岩しんこいわ

    サービス付き高齢者向け住宅

    アクセス

    JR総武線「新小岩」駅北口より 徒歩10分

    2022年8月オープン!総武線快速も停車する「新小岩駅」北口からまっすぐ歩いていただいて10分。ドラッグストアやコンビニも近く、生活しやすいおすすめの住まいです。 【お問い合わせ受付中!ご入居ご検討の方はぜひお気軽にご連絡下さい】 ◆お部屋◆ お1人部屋・お2人部屋をご用意しています。安全に留意したバリアフリー設計の個室です(全74室) 【Aタイプ】全27戸 洗面台・トイレ・収納を備えた1人部屋です(18.03~19.05㎡) 【Bタイプ】全18戸 洗面台・トイレ・収納・ミニキッチン・浴室・洗濯機置場を備えた1人部屋です(25.39~27.37㎡) 【Cタイプ】全25戸 Bタイプの設備を備えた2人部屋です(35.57~37.38㎡) 【Dタイプ】全25戸 Bタイプの設備を備えた1LDKタイプの2人部屋です(52.90~53.43㎡) ※お2人ご一緒に「1人部屋×2室」にご入居される場合、「生活支援サービス費」がお得になります! <詳しくはこちらをご覧ください> ◆24時間365日介護スタッフ常駐◆ 日々の生活をサポートします ◆お食事◆ 栄養面に配慮した朝食・昼食・夕食をご提供しています。ご希望に応じて注文いただけます(召し上がった分だけお支払いいただきます)、ご自分でご用意いただくことや、外食も可能です ※館内にご自由に利用いただける食堂があります ◆併設サービス◆ ・訪問介護 介護職員がお部屋に訪問し、身体のケアや生活支援を行います ※要支援・要介護度合いに応じて、必要なサービスを受けることが可能です、また外部の事業所のご利用が可能です ◆医療・看護連携◆  外部医療機関や訪問看護と連携しており、介護度が高い方やご病気がある方にも安心していただけます ※坂本クリニック 徒歩2分、坂本病院 徒歩4分、イムス東京葛飾総合病院 徒歩8分 事業所でタクシーの手配も行っております ◆周辺◆ お買い物:スギ薬局西新小岩店 徒歩3分、セブンイレブン西新小岩店 徒歩4分、業務スーパー新小岩店 徒歩8分 行政サービス:葛飾区 新小岩北区民事務所 徒歩7分、葛飾西新小岩郵便局 徒歩3分 グルメ:ベーカリー(リヨンライズ新小岩)徒歩4分、飲食店(コメダ珈琲・ジョナサン・CoCo壱番屋)ほか多数あります

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    自立型居室の空室状況 介護型居室の空室状況

    1人用

    満室

    2人用

    満室

    1人用

    満室

    月額費用 137,200円〜236,300円
    入居時費用
  • 敷金:賃料2ヶ月分
  • 住所 東京都葛飾区東新小岩5丁目14番2号
    併設する
    介護サービス
    訪問介護
    特徴 介護・認知症タイプ、自立・支援タイプ、自立から介護までの複合型、2人で住める、徒歩圏内

    葛飾区の老人ホームの種類ごとの施設数と空室数

    施設の種類
    施設数
    空室
    サービス付き
    高齢者向け住宅

    2

    0

    グループホーム
    -
    -
    介護付き
    有料老人ホーム
    -
    -
    住宅型
    有料老人ホーム
    -
    -

    よくある質問

    A

    葛飾区で最も月額費用が安い介護施設は「ココファン水元」です。

    月額費用は124,171円です。

    有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどの民間施設は、施設ごとに費用プランが様々です。予算や利用したいサービスなどに合わせて、最適な施設を選択することが重要です。

    月額費用が安い葛飾区の介護施設を探す

    A

    葛飾区で認知症対応ができる施設は2件です。

    民間施設の中でも、グループホームは認知症患者の方を主な対象としています。

    介護・医療のサービスが充実している介護付き有料老人ホームでも、認知症対応ができる施設が多いです。

    また近年では、軽度の認知症であればサ高住や住宅型有料老人ホームにも受け入れ可能な施設が多く、学研ココファンでもこうした施設を多数取り扱っています。

    A

    葛飾区で自立・要支援向けの施設は2件です。

    民間施設の中でも、要支援・自立の方に特におすすめなのはサービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホームの2種類です。

    いずれも幅広い介護度の方に対応可能な施設です。

    葛飾区の自立から介護までの複合型施設を探す

    A

    葛飾区でデイサービス併設の施設は0件です。

    最新の住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、訪問介護やデイサービスなどを併設している場合が多いです。

    これらのサービスを利用すれば、常に介護スタッフがそばで見守ってくれるため、より安心な暮らしを送ることができます。

    またこのような施設では、施設に併設された事業所だけでなく、外部の居宅サービスを利用することも可能ですので、利用するサービスの自由度が高い点も魅力です。

    葛飾区の特集から探す

    認知症対応が可能な施設特集

    認知症対応が可能な施設一覧はこちら。認知症の方の介護は、ご自宅ではなかなか難しいもの。快適に暮らせる住環境を備えた、認知症の方向けの老人ホームをご紹介します。

    胃ろう対応ができる施設特集

    胃ろうの対応が可能な施設一覧はこちら。認知症同様、胃ろうのケアも自宅では難しい場合が多いでしょう。胃ろう対応可能な介護・看護体制を整えた施設を集めました。

    自立・要支援の方におすすめな施設特集

    自立・要支援の方向けの施設一覧はこちら。元気な方が活気のあるシニアライフを送れるような、レクリエーションなどが充実した施設をご紹介します。

    夫婦で入居可能な施設特集

    夫婦で入居が可能な施設の一覧はこちら。二人用の居室は需要が高く、すぐに満室になってしまうため、夫婦での入居を希望する場合は早めの情報収集が必要です。

    訪問介護併設の施設特集

    訪問介護を併設している施設の一覧はこちら。サ高住などの施設内で訪問介護を併用することで、より充実した身体介護サービスを受けられます。

    葛飾区の周辺地域一覧

    葛飾区の老人ホームの特徴

    葛飾区の魅力

    今回は、東京都葛飾区の老人ホームの特徴と動向について解説していきます。

    葛飾区や近隣にお住いの方は、ぜひ参考にしてください。

    葛飾区の地理的特徴と介護施設の特徴

    葛飾区と聞いて、「男はつらいよ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などをイメージする方も多いでしょう。

    これらの作品からも分かるように、都内でも有数の下町で情緒ある風情が人気です。

    人口は462,192人で、高齢者の方も街に溶け込みやすい閑静な街なので過ごしやすい点が大きな魅力です。

    老人ホーム等の介護施設の整備も進んでおり、今後ますます老人ホームは増えていくでしょう。

    有料老人ホームの利用料を見てみると、葛飾区は23区内で比較的低額な水準にあります。

    また、高齢者の社会参加を促す取り組みが積極的に行われている点も特徴的です。

    介護施設などでサポーター活動を行う「介護支援サポーター事業」や、高齢者のひきこもり解消を図る「いきいきふれあいサロン」を設置し、生きがいづくりや活力のある生活をサポートしています。

    さらに、健康で長生きするための「シルバーエンジョイスポーツ」「うんどう教室事業」など、高齢者が身体を動かす機会を提供する取り組みも人気があります。

    葛飾区の介護施設価格概観

    それでは、葛飾区の介護施設の費用について見ていきましょう。

    葛飾区にあるココファンの介護施設の入居金・月額費用の平均値・中央値は、下記の表の通りです。

    <入居金>

    地域 平均値 中央値
    葛飾区 160,500円 160,500円
    全国 297,256円 194,500円

    <月額費用>

    地域 平均値 中央値
    葛飾区 150,714円 150,714円
    全国 169,518円 158,250円

    葛飾区のココファンの施設の利用費用は、全国の中央値・平均値と比較すると安い傾向にあることが分かります。

    特に、入居金は非常にかなり安いレベルにあるため、東京都内でも利用しやすいと言えるでしょう。

    葛飾区の高齢者人口

    葛飾区の高齢者人口推移

    葛飾区の発表によると、葛飾区の高齢者人口は上記のイラストのようになっています。

    出典:第8期 葛飾区 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画

    令和2年10月時点で、葛飾区の65歳以上の人口は114,282人・75歳以上は60,752人となっています。

    高齢者人口割合について見てみると、令和2年10月で65歳以上が24.6%・75歳以上が13%です

    また、今後の高齢者人口及び高齢者率の推移を見てみると、2025年には減少するものの、2035年から2040年にかけては上昇していくと考えられています。

    葛飾区の介護保険事業者・施設の状況

    続いて、2020年9月時点葛飾区の介護保険事業者と施設の状況について確認していきましょう。

    <葛飾区の種類別施設数>

    種類 施設数 75歳以上千人あたりの施設数(葛飾区) 75歳以上千人あたりの施設数(全国)
    訪問型介護施設数 179 3.37 3.25
    通所型介護施設数 185 3.49 3.43
    入所型介護施設数 63 1.19 2.17
    特定施設数 11 0.21 0.32
    居宅介護支援事業所数 158 2.98 2.41
    福祉用具事業所数 39 0.73 0.80
    介護施設数(合計) 635 11.97 12.40

    出典:日本医師会 葛飾区

    葛飾区の施設について見てみると、全国の施設数とほぼ同程度からやや多めであることが分かります。

    特徴として入所型介護施設数が全国平均と比較するとかなり少ないですが、介護施設全体で見ると十分な数が揃っていることが分かります。

    今後もますます高齢者施設は増えていくことが予測できますが、動向に関しては要注意と言えるでしょう。

    葛飾区の要介護認定者数

    葛飾区の要介護認定者数推移

    葛飾区の発表によると、2020年時点では葛飾区の要介護・要支援認定者数は上記のイラストの通りとなっています。

    出典:葛飾区(2021年3月)

    高齢者人口の増加に伴い、要介護認定者数も増加していくと考えられています。

    そのため、介護の負担は今後より大きくなっていくと言えるでしょう。より大きくなっていく介護・医療への需要を満たすために、地域の自治体が中心となって介護サービスをより充実させることが必要になります。

    葛飾区の高齢者相談窓口は?

    葛飾区では、区内の高齢者が介護サービスを受けられるように苦情調整委員制度を設けています。

    高齢者の方のための相談窓口が設けられているので、疑問や不安なことがあれば気軽に利用しましょう。

    なお、苦情調整委員を務めているのは弁護士や大学教授などの専門家なので、専門的な知識に基づいたアドバイス・助言が期待できます。

    なお、調査を経て介護事業者側に問題点があると判断されると、当該事業者対して是正が勧告される仕組みになっているため、サービスを利用する住民の方々にとっては非常にありがたいでしょう。

    また、申立ての結果は必ず本人に報告される仕組みになっているので、オープンな相談窓口と評価できます。

    利用したい場合は、葛飾区の福祉管理課の企画係に問い合わせてみてください。

    葛飾区独自の介護予防サービスについて

    葛飾区では独自の介護予防サービスを展開しているので、住民の方は積極的に利用すると良いでしょう。

    葛飾区の介護予防サービスは要支援高齢者のニーズに合わせてサービスを展開している点が特徴で、訪問型サービス・通所型サービス・介護予防ケアマネジメントの3種類のサービスを受けることができます。

    また、「介護予防ケアマネジメント」を通して自身の状態に合った介護予防計画を作成できます。

    区内にある高齢者総合相談センターなどに所属しているケアマネジャーが具体的なケアプランの作成をしてくれるため、大きな助けになるのは間違いありません。

    また、利用者の状況によっては調査員が自宅に訪問して調査を行うので、外出が難しい方でも問題なく利用可能です。

    さらに、利用者にとって必要なサービスは状況に応じて変わることから、調査員が継続的に利用者の状況を確認して計画を見直してくれる点も嬉しいサービスです。

    必要なサービスを常に受けられる仕組みが整っていることから、遠慮せずに担当窓口で相談してみてください。

    葛飾区の地域包括ケアシステム

    地域包括ケアの概要

    地域包括ケアシステムとは、高齢者を支えるサービスを地域で一体的に提供するシステムを指します。

    国を挙げてシステムの構築を推進しており、団塊世代が75歳以上となる2025年を目途にシステムの完成が目指されています。

    具体的には、要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることができるようにサポートするための内容となっています。

    住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムは、市町村や都道府県が地域の自主性に基づきながら構築されますので、地域の高齢者支援の軸としての役割を持つ、と言えるでしょう。

    葛飾区は他の地域と同様に、今後後期高齢者や認知症高齢者、要介護者数が増加する見込みです。

    そこで、定期巡回・随時対応型訪問介護看護などの優先順位が高いサービスを積極的に展開していくことを宣言しており、高齢者が在宅で安心して生活できる環境の整備を推進しています。

    また、現在葛飾区では地域包括ケアシステムの構築にあたり、7つの日常生活圏域の中から1ヵ所をモデル地域に指定し、具体的な取り組みを進めています。

    行政が様々な機関と連携しながら、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援の5つのサービスを一元的に提供する体制づくりを目指しているため、高齢者の方々にとって非常にありがたい仕組みと言えるでしょう。

    なお、葛飾区が特に力を入れているのは在宅介護サービスと在宅医療サービスの連携です。

    通常であれば、介護と医療は別々に分かれているため利用する際には別々に申請する必要がありますが、葛飾区では地域密着型ケアシステムの実現を目指して介護と医療の連携を緊密にすることを重要視しています。

    住民の目線に立ちながら有用なシステム構築を進めていることから、今後も葛飾区で住み続ける予定の方や葛飾区に転居する予定がある方はチェックすると良いでしょう。

    具体的な取り組みに関しては広報やホームページで確認できるので、調べてみてください。

    ALSの方の施設選びのポイント

    この記事は医師に監修されています

    中部脳リハビリテーション病院 脳神経外科部長

    矢野 大仁 先生

    ALSの基本情報をおさらいしながら、施設選びで重視すべき点について解説します。

    そもそもALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?

    ALSは、「筋萎縮性側索硬化症」とも呼ばれます。

    介護施設の選び方を解説する前に、まずはこの病気がどのようなものなのか基礎知識を紹介します。

    全身の筋肉が萎縮してしまう難病

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、全身の筋肉が萎縮し、身体全体の自由がきかなくなってしまう難病で、10万人に7~11人が発症すると言われています。

    ALSは、上位運動ニューロン·下位運動ニューロンの双方がともに変性することで筋肉に指令が伝わりにくく力が弱くなることまではわかっているのですが、原因・効果的な治療法については未だ解明されていません。

    またALSは、短期間で急激に体が動かなくなる患者・10年以上かけて症状がゆっくり進行する患者など進行スピードには個人差が大きい病気です。

    平均生存期間は発症後3~5年ですが、最近では医療技術の進歩・栄養状態の改善・感染症が減ったことなどにより、昔に比べて寿命が1年程長くなっています。

    知覚神経や自律神経は障害されない

    運動ニューロンが侵される病気・ALSは、自分の意思で体を動かす随意運動ができない一方、知覚神経・自律神経には障害が現れません。

    そのためALS患者さんでは、熱さ・冷たさ・痛みなどは正常に感じるのにも関わらず、痛みを感じた時などに手を引っ込めたりといった動作はできないといったことが起こります。

    また筋肉の働きによって動かす器官には心臓・消化器官などもありますが、これらは人が意識的に動かす随意運動ではなく自律神経の働きによるものなので、ALSによる影響はありません。

    しかし、人の生命活動に欠かせない呼吸は、自律神経と随意筋である呼吸筋の両方を使うためALSによる影響を受けます。

    ALSで運動ニューロンが侵されてしまうと、呼吸に使う筋肉が徐々に弱まりやがて呼吸も困難になるため、病気が進行すると呼吸の補助が必要です。

    高齢化に伴い発症者が増加

    ALSの発症には年齢が大きく関係していることが分かっており、ALSの発症数は50~70歳代に多いです。

    そして、近年の高齢化に伴って患者数が増加しています。

    昔は平均寿命が短かったために罹患する人が少なかったのですが、団塊世代が高齢者となり65歳以上の人口増加に伴ってALS患者さんが増えていると考えられるでしょう。

    またアルツハイマー型認知症・パーキンソン病などほかの神経が損傷する疾患も、長寿化の影響により同様に増加しています。

    以下の記事ではそれぞれの疾患について詳しく解説しているので興味がある方は一度目を通しておくのがおすすめです。

    アルツハイマー型認知症とは?症状や原因・患者さんへの対応法をわかりやすく解説!

    【医師監修】パーキンソン病の予防方法は?発症を抑えるために知るべきことを全て解説

    ALSの原因について

    ALSの原因は、未だ解明されていません。

    しかし、ALSについての研究は多くの研究者によって続けられており、遺伝子異常・酸化ストレスやグルタミン酸過剰による神経障害といったさまざまな原因説が提唱されています。

    食べ物が原因という仮説

    一説によると、ALSの原因には食べ物が影響していると言われています。

    化学調味料などに含まれるグルタミン酸の過剰摂取がALSを引き起こすのではないかという説が唱えられ、以来 グルタミン酸を多く含む化学調味料によってALSを患うと考える人が現れました。

    しかし、グルタミン酸による影響説は、まだはっきりと解明されているわけではなくあくまで仮説の段階です。

    グルタミン酸仮説とは?

    グルタミン酸仮説のメカニズム

    グルタミン酸過剰説について、以下でもう少し詳しく解説しましょう。

    グルタミン酸仮説では、グルタミン酸の再取り込みの障害によってシナプスの隙間に過剰に溜まってしまうことによって、運動ニューロンがダメージを受けることが発症の原因とされています。

    そもそも人間が体を自由に動かせるのは、脳が指示を出しているからなのですが、運動ニューロンが正常に作動しているときはその指令が運動ニューロンを経由して各筋肉へと伝えられます。

    運動ニューロンは、神経細胞体と樹状突起、そして軸索から構成されています。軸索と樹状突起には隙間が存在しており、その間の事をシナプスと言います。

    脳から出た指令は、シナプス経由でニューロンが受け取ることによって電気信号に変わり、軸索に伝わります。そして軸索の末端からは神経伝達物質と呼ばれるグルタミン酸が放出されるのです。

    この軸索の末端からは、神経伝達物質と呼ばれるグルタミン酸が放出されているのです。

    ALS患者の場合、この取り込みが阻害され、グルタミン酸が過剰となってしまって運動ニューロンが死滅てしまうと考えられています。

    紀伊半島などの環境要因

    ALSは、環境による影響もあるのではないかと考えられています。

    紀伊半島南部は、グアム島・西ニューギニアと並んで筋萎縮性側索硬化症(ALS)の多発地区で、とくに発症が多い地区では全国平均の50~100倍の発症率です。

    グアム島では近年、かつてのALS多発地区が消滅し発症頻度は激減していますが、紀伊半島南部におけるALSの頻度は数十年前とあまり変わっていません。

    また、グアム島と紀伊半島では、パーキンソン認知症複合 (PDC)という特異な神経疾患が多発する点も共通していますが、ALSと環境の因果関係については未だに解明されておらず謎に包まれています。

    ストレス顆粒

    ストレス顆粒とALSにも関係があるのではないかと言われています。

    ストレス顆粒とは、神経細胞の中に存在するRNA-タンパク質複合体を多く含んだ構造体で、細胞が感染や熱ショックなどのストレスを受けた際に形成される凝集体です。

    何らかの原因でストレス顆粒が消失せず過剰に蓄積した場合、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や精神変異性疾患、がんなどの原因になると考えられています。

    遺伝的要因

    ALSは、約9割が遺伝と無関係に発症しますが、約1割は遺伝による家族性ALSだと考えられています。

    活性酸素を解毒してくれるSOD1遺伝子が突然変異したためという説もあり、家族性ALSの約2割にこの症状が見られます。

    他のALS患者も同じく活性酸素が影響して運動ニューロンが死滅しているものという研究もありますが、遺伝説はまだ未確定です。

    神経栄養因子欠乏説

    神経を成長させるために必要な栄養や、傷ついた細胞を回復させるために必要な栄養などが不足することにより、運動ニューロンが破壊され、ALSの発症に繋がったのではないかという説もあります。

    以上がALSの原因として考えられている主な仮説ですが、上記に記したように明確な原因はいまだに解明されていません。

    ALSの症状

    ALSの症状

    ALSの主な症状について、以下で詳しく解説していきます。

    ALSの原因としてはっきり分かっていることは、神経伝達を担う運動ニューロンが関係していることです。

    運動ニューロンは脊髄の中にある組織で、脳からの司令を受けて、手・足・口腔内・呼吸に関係する全身の随意筋を動かしています。

    どの部分の運動ニューロンが侵され、どの筋肉が弱くなるかによって発生する症状が異なるため、一言にALSと言っても症状の現れ方はさまざまです。

    下記では、ALSの症状として起こりやすいものを紹介します。

    呼吸困難

    自律神経・随意筋両方の働きで機能している呼吸は、ALSによる筋力の低下にともなって呼吸筋も弱まることによって障害があらわれます。

    ALSが進行すると、仰向けで寝ることが困難・横を向いたり角度をつけなければ息を吸えないという症状があらわれ、更に悪化した場合は呼吸補助装置・人工呼吸器の装着が必要です。

    筋力の低下

    ALSの初期から現れる症状として、手足の動かしにくさがあり、これらを総じた症状を四肢型といいます。

    箸が持ちにくい・重いものを持ち上げられない・走るときに足が動きにくいなど、初期症状として手足の不自由さを感じる方は多いです。

    その理由は、手足を動かす運動ニューロンが侵されたことによって麻痺が生じることで、さらに病気が進行していくと筋力の低下により手足が痩せ細ってしまいます。

    また筋力低下に伴って、関節が動かなくなるなどの筋肉の萎縮も見られ、最終的には筋力の低下はが全身に及びます。

    全身の筋力低下・萎縮が認められるようになると、寝たきりになって介助が必要です。

    口腔内の症状

    運動ニューロンが侵されると、口腔内の筋肉も低下などが認められます。

    口腔内の筋肉低下によって起きる障害を球麻痺型といい、話す際にろれつが回らない・言葉の発音がうまくいかない・食べ物が飲み込みにくくなるなどが主な症状です。

    特に、食べ物の飲み込みにくさには注意が必要で、嚥下力の低下はむせを引き起こし、誤嚥性肺炎を発症することもあります。

    起こりにくい症状

    筋肉の低下・呼吸困難・嚥下力の低下などALSの主な症状とは逆に、ALSで最後まで侵されない部分が視覚・聴覚などの感覚です。

    例えば、眼球を動かすなどの目の運動はしばらくの間可能で、目の動きで操作できるコンピューターも開発されてALS患者のコミュニケーションにも役立っています。

    また寝たきりの状態が続くと床ずれ(褥瘡)が起きるのですが、ALSの患者では起きにくい症状です。

    ALS患者に床ずれが起きにくい原因は、ALS患者さんの皮膚に何らかの変化が起きるためだと言われていますが、詳しいことは解明されていません。

    筋肉委縮による筋力低下は、リハビリを行うことによって進行を遅らせることが可能です。

    そのため、発症が発覚したのちは筋力トレーニングが必要になります。

    ALSの方でも施設に入所することができるの?

    ALS患者の施設選びについて以下で解説していきます。

    50代の若年齢者向けの老人ホームは少ない

    若い年齢でのALSは、施設選びが難航する場合があります。

    高齢者と呼ばれる65歳以下でもALSを発症する方は多くいますが、老人ホームの多くは「60~65歳以上」と入居者を限定している施設が多く、若年齢者を受け入れる老人ホームは非常に数が少ないです。

    その理由として、

    • 施設側の若年者受け入れ態勢がない
    • 他入居者とコミュニケーションがとりにくい

    などがあげられます。

    50代からの施設入居者は全体の割合からみると非常に少なく、そのため若年者の受け入れを想定している施設は限られるでしょう。

    60・70・80代などの高齢者が多い施設内で、他入所者と年齢差があることからコミュニケーションがとりにくいとも考えられます。

    中高年の入居は高額になるケースも

    有料老人ホームの入居金は、年齢が若いほど高くなる傾向があり、中高年層の入居は費用も高額になるというケースが多いです。

    入居金は通常、想定入居期間をもとに額が計算され「前払い家賃」として受け取られます。

    若い年齢での入居では、その分入居期間も長く想定されるため入居金が高額になる仕組みです。

    介護療養型医療施設は対応可能

    病院に併設された介護療養型医療施設なら、ALSで必要とされるさまざまな医療行為に対応可能です。

    介護療養型医療施設は、病院の医師・看護スタッフもおり、医療的な理由で老人ホーム入居をあきらめる人におすすめの施設と言われています。

    ただし、介護療養型医療施設は近年廃止される病院が増えており、新規受け入れを断っている施設も多いです。

    特養での受け入れは難しい

    ALS患者さんのケアは、吸引・人工呼吸が必要な場合や筋力低下が原因で胃ろうが必要になる場合があり、病気の状態次第では医療処さまざまな置が必要になります。

    特養は、胃ろう・吸引などの処置に対応してくれる施設もありますが、人工呼吸器など高度な医療処置が必要となる患者さんの場合には、看護師が少ない特養は不向きです。

    また病気の症状が次第に進行していくALSは、入居時には対応可能でも病気が進行して施設が対応しきれなくなる場合があり、病気がある程度進行したら退院を求められることもあります。

    病院には入れない場合も多い

    そもそも、ALSの患者を受け入れられる専門病院は少ないです。

    人工呼吸器の患者を受け入れ可能な病院は数が少なく、多くの病院は高度な措置が必要なALS患者を受け入れられません。

    ALSでは、医者や看護師など専門スタッフが施設にいることが好ましいのですが、上記の理由で病院への長期入院ができない場合も多いです。

    有料老人ホームでは対応をしてくれるケースもある

    特養施設の受け入れが困難な場合には、有料老人ホームを選択しましょう。

    有料老人ホームの中には、医療スタッフが多く医療機器もそろえているといういわゆる医療系老人ホームがあります。

    このような施設なら、病気の進行状況が進んでも対応できるので、いずれ退院を求められることも少ないでしょう。

    ただし、有料老人ホームは特養より費用が高い場合が多いのである程度の予算が必要です。

    ALSの方が施設に入居する際の注意点

    ALSでの施設入居について注意しておきたいポイントを紹介します。

    医療措置がある施設への入居が安心

    ALSの場合は、医療措置が可能な施設への入居が好ましいでしょう。

    呼吸機能の低下・筋力の低下などでさまざまな医療行為が必要なALSは、症状の進行度によっては高度医療を必要とする場合もあり、医師・看護師が常勤している施設・専門知識のあるスタッフがいる施設を選ぶ必要があります。

    施設選びに迷った際は、ケアマネージャーや施設の社会福祉士に相談すると、スタッフの揃った適切な施設を紹介してもらうことが可能です。

    スタッフが該当の疾病に対する知識・理解・経験があるか確認

    痰の吸引・人工呼吸器など24時間体制の医療が必要な場合も多いALSでは、スタッフが疾病に対する知識・理解・経験がある施設を選ぶことが重要です。

    また病気の進行を抑える方法としてリハビリも重要なポイントとなりますが、老人ホームではリハビリの体制がない施設も多く車いすに座っているだけの状態を強いられることも。

    ALSでは、車いす生活によって症状が悪化していく一方となるため注意しましょう。

    ただし、老人ホームにはさまざまな特色があるため、リハビリスタッフがいる施設もあります。

    病気が進行した時にも対応してもらえるか

    ALSは進行性の病気で、医療措置が整っていない施設に入居すると、症状が進行した際に転居を求められる場合もあると前述しました。

    そのため、入居施設を選ぶ際には病気が進行した時にも対応してもらえるかを事前に確認しておくことが重要です。

    やむを得ず最後まで看てもらえない施設に入居する際には、どこまで対応可能なのかをしっかり確認しておきましょう。

    リハビリの充実度をチェックしよう

    進行性のALS治療として効果的な方法がリハビリとされ、ALSのケアには医師や看護師だけでなく、作業療法士や理学療法士などのリハビリ専門スタッフも必要です。

    そのため、施設のリハビリが充実度は重要なので、しっかり確認しておきましょう。

    リハビリの専門スタッフがいるか・希望する内容でケアプランが立てられるかなどについてしっかり確認してください。

    家族側とホーム側がコミュニケーションを十分に取れるか

    入居者本人へのケアも大切ですが、本人が病気を受け入れて前向きに治療を受けていくためには家族への精神的なケアも大切です。

    家族側とホーム側がコミュニケーションを取りやすく、さまざまな相談ができる雰囲気であるかどうかも施設を選ぶ際の大切なポイントとしましょう。

    また、面会や相談に赴きやすい距離であるかどうかも重要です。

    最終的にはご本人が楽しく暮らせそうな施設にしよう

    医療措置が可能か・専門スタッフの充実度・リハビリの有無など、ALSの施設選びについての注意点を挙げましたが、最終的には患者本人が楽しく暮らせそうな施設を選ぶことが重要です。

    とくに第2号被保険者の場合は、周りとの年齢にも差が大きく孤立することもしばしばあります。

    それでも、同年代のスタッフなど話し相手がいたり、趣味の話ができる人がいたりすると本人の精神面での支えとなり楽しく生活することが可能となるでしょう。

    ご本人が抵抗なく介護を受け入れられる施設を選ぼう

    日に日にできないことが増えてくることによって、精神的に参ってしまう患者さんも多いです。

    そんな状況でも、患者さんを明るく励まし、前向きに介護を受け入れられる施設を選びましょう

    心理士などによるメンタルケアや、同じ病気を持つ患者との交流がもてる施設を選ぶのがおすすめです。

    ALSの治療法について

    最期に、病院などで行われるALSの主な治療方法について紹介します。

    医学的な治療

    ALS治療で使われる薬には現在、飲み薬と注射薬の2種類があります。

    中でも有名なのがリルゾールという飲み薬で、ALSの起因となるグルタミン酸による毒性を抑え、運動ニューロンを保護するのに有効です。

    リルゾールは、患者の生存期間や人工呼吸器に頼る期間を数ヶ月伸ばしてくれるという結果もでており、グルタミン酸過剰説を裏付けました。

    さらに2015年には、ALSに有効な注射薬(エダラボン)が承認され、治療の幅が広がりました。

    これらの薬剤は、ALSの進行を抑える効果はありますが、ALSを完全に治す薬ではありません。

    しかし、ALSの効果的な治療薬については、現在さらに研究が続けられておりALSが難病と言われなくなる日もいずれ来るでしょう。

    リハビリによる治療

    進行性で筋肉が萎縮していくALSには、リハビリによって進行を遅らせる効果が得られます。

    ALSに効果的なリハビリの内容とは、

    • 身体の固まりをほぐす
    • 移動訓練

    などです。

    これらは病院の医師の指示によって、作業療法士・理学療法士などが行います。

    精神面での治療

    初期段階では自殺する人もいるくらいALSは精神面での落ち込みが大きく、精神面での治療が欠かせません。

    ALSは脳の病気ではないので患者は最後まで意識がしっかりしていますが、自分の体が次第に侵されて不自由になっていくことで精神的に参ってしまうことも多いです。

    メンタルケアは、前向きにリハビリや治療に取り組むきっかけにもなります。

    この記事は医師に監修されています

    中部脳リハビリテーション病院 脳神経外科部長
    中部療護センター長
    岐阜大学連携大学院脳病態解析学分野 教授(客員)

    矢野 大仁(やの ひろひと) 先生

    1990年岐阜大学医学部卒業、医学博士。大雄会病院などの勤務を経て、学位取得後、2000年から岐阜大学医学部附属病院脳神経外科助手。2010年 准教授、2013年 臨床教授・准教授、2020年4月 中部療護センター入職、2024年4月から現職。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医。脳卒中の他、脳腫瘍、機能的脳神経外科など幅広い診療を行っている。患者さんが理解し納得できるようにわかりやすい説明を心がけている。

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