「いつでも帰ってきていい我が家のような場所」
J様(85歳・要介護5)
水頭症をきっかけに高齢者施設への入居を検討。2022年5月ココファン武蔵新城へ一時入居ののち、2022年8月ココファン川崎高津の開業と同時にご入居される。
2023年5月に入院。1か月半後に退院しココファン川崎高津に戻られる。
退院時に余命宣言されていたJ様が帰る場所としてココファンを選ばれた理由や、ココファンに戻られてからの暮らしについて、J様の娘様にお聞きしました。
退院後もココファンに戻ることができてほっとしました
ココファンに入居して1年ほど経った頃、体調を崩されて入院したJ様。いつも関わっているスタッフが普段との違いに気づいたことが入院のきっかけだったそうです。1か月半の入院生活で病気は回復したものの、体力・気力が落ちてしまい、お看取りと言われてしまいました。
「お看取りの病院に転院するか、ココファンに戻るか、突然選択を迫られて混乱していたときに、ココファンの方が『お看取りまで任せていただけるなら、帰ってきてください』と心強い言葉をかけてくださって安心しました。」と娘様。
娘様はJ様の状態が入院前から大きく変化したことで、ココファンに戻ることは難しいと考えられていたため、帰ることができるとわかりとてもほっとされたとのこと。J様ご自身も、転院ではなくココファンのお部屋に帰りたいとご希望されたため、退院後もココファン川崎高津で生活されることになったそうです。
お任せできるのは、母のことを私以上に分かっているから
退院が決まってから、ケアマネジャーや訪問介護のサービス提供責任者、かかりつけ医や訪問看護師といった多職種が集まり、J様の現在の状況や今後の生活に必要なサービスについての会議が開催され、娘様はそこでありのままに相談ができたとのこと。
「スペシャリスト集団という感じで、安心して母のことをお願いすることができました」
余命2~3週間と言われていたJ様ですが、慣れ親しんだ場所に戻られ、よく知ったスタッフとのかかわりが増えたことで元気を取り戻されていきました。退院時には1~2口しか食べられていなかったお食事も徐々に量が増え、現在は訪問看護でのリハビリも行なわれています。J様の回復に、娘様も喜ばれていました。
母との時間も、私のペースも大事にできています
長年大阪に住まわれていたJ様ですが、ご病気をきっかけに娘様のご自宅近くでお住まいを探されました。ご家族様の来訪に制限がないところがココファン入居の決め手の一つだったとのことで、娘様は週に2~3回ほどJ様に会いに来られています。J様のお部屋の掃除・洗濯などは娘様がされていますが、ご都合が合わないときはココファンのスタッフに任せることもあるそうです。
「私も自分のペースを大切にできるので、通い続けることができています。」
日々の様子もよく見てくれるので、いつでも安心していられると話してくださいました。
毎日を少しでも幸せに過ごしてほしいです
退院時には余命を宣告されていたJ様ですが、ココファン川崎高津に戻られてから体調が安定され、約1年が経ちました。お昼寝をされているJ様の傍らで、娘様がお掃除や洗濯をしたり小説を読んだりして挨拶をして帰る、というような穏やかな日常を送られているそうです。
「今はプレゼントされた余生だと思っています。母には今日を少しご機嫌に過ごしてほしいとだけ願っています。」と娘様。
春には娘様がJ様の車椅子を押して、おふたりで近くの公園に花見に行かれたとのこと。「物忘れが多くなってきたので母は覚えていないかもしれませんが、ほんの少しでも心に幸福感が残ってくれたらうれしい」と笑顔で話してくださいました。