住宅型有料老人ホームとサ高住の違いは?サービス内容や費用・契約形態まで比較
更新日時 2024/01/31
この記事は専門家に監修されています
介護支援専門員、介護福祉士
坂入郁子(さかいり いくこ)
「住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の違いについて知りたい!」
「住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、どちらがおすすめなの?」
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は似ていますが、それぞれ微妙に違いがあります。
充実した生活を送るためにはミスマッチを防ぐことが欠かせないので、それぞれの施設の違いやサービス内容について知っておくことは重要です。
こちらの記事で、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いやそれぞれの特徴について詳しく解説しますので、参考にしてください。
- サ高住は健康で自立した生活が可能な方を対象としており、住宅型有料老人ホームは対象者が広く要介護者でも利用可能
- どちらの設備は充実しているが、各施設ごとに充実度には差がある
- 費用負担はほとんど同じだが、住宅型有料老人ホームの方が少しだけ高い
- どちらの施設も提供しているサービスは豊富なので、自分との相性をしっかりとチェックしよう
サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームの違い
住宅型有料老人ホームと、サ高住とも呼ばれているサービス付き高齢者向け住宅には共通点が多くあります。
しかし、細かいポイントまで目を向けると両者には様々な違いがあるので、施設選びの際にはしっかりとそれぞれの特徴を把握することが重要です。
それぞれの大きな違いについてまとめると上記のイラストのようになるので、参考にしてください。
快適に老後の生活を送るためには入居する本人に適している入居先を選ぶことが重要なので、丁寧に探しましょう。
なお、サ高住の魅力は入居のハードルが低く、安全な環境の中で自由に生活できる点にあります。
一方で、住宅型有料老人ホームは自立している方や介護度の低い方の入居割合が高く、イベントやレクリエーションなどの催しが盛んに行われている点が特徴です。
また、両者の最も大きな違いは契約形態にあります。
サ高住では、住宅部分について建物賃貸借契約を結び、必要に応じて生活支援サービスを提供している事業者とサービス利用契約を別途締結します。
一方、有料老人ホームの多くは利用権方式を採用しているので、施設の利用権を得る形となっています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の特徴
サ高住は、まだ介護の必要が無い元気でアクティブな高齢者を対象としているバリアフリー住宅です。
介護の必要性は低いとはいえ、有資格者の相談員がいるので生活相談サービスや安否確認などのサービスを受けられる点が大きな魅力と言えるでしょう。
サービスを提供しているのは民間企業なので、物件やサービス内容によって月々の費用が大きく変わります。
現在は健康でも、将来の生活に対して漠然とした不安を抱えている高齢者を入居対象者としているので、関心がある方は物件を調べてみると良いでしょう。
なお、住宅によっては介護付き老人ホームと同様の介護サービスが受けられるので、サービス面については要確認です。
サービス付き高齢者向け住宅とは?費用や入居条件・老人ホームとの違いまで全て解説
住宅型有料老人ホームの特徴
住宅型有料老人ホームは、要介護者・要支援者・自立者が入居できる施設で、サ高住よりも対象者が広いです。
食事サービス・生活支援サービスを主に受けられる点が特徴で、医療機関と提携しているので緊急時の対応や健康管理サービスも受けられる強みがあります。
サ高住にはない住宅型有料老人ホームの魅力としては、レクリエーション・イベント・サークル活動が充実している点が挙げられ、日常生活を豊かにする催しが多く行われています。
なお、介護度が高い場合は入所出来ない可能性もあるため、事前に施設に問い合わせて諸条件について確認しておきましょう。
住宅型有料老人ホームの特徴については、以下の記事に詳しく書かれていますので、ぜひこちらも読んでみてください。
住宅型有料老人ホームとは|サービスの特徴や費用・入居条件まで全て解説
どちらも介護保険サービスは外部を利用
サ高住と住宅型有料老人ホームは、どちらも施設側が介護サービスを直接提供することはありません。
そのため、入居後に介護サービスが必要になった場合は、訪問介護やデイサービスなどの外部の介護サービスを利用することになります。
近年は居宅介護支援事業所や訪問介護事業所を敷地内に併設しているケースも増えており、柔軟に介護サービスを活用できる体制が整備されている住宅も多いです。
自分にとって必要な介護サービスを選択して利用できる分、介護度の低い方にとっては介護費用を安く抑えられるでしょう。
近くのサ高住・住宅型有料老人ホームを探す!サ高住と住宅型有料老人ホームの費用を比較
こちらのトピックでは、サ高住と住宅型有料老人ホームの費用について解説していきます。簡単にまとめると、以下の表の通りです。
種類 | 費用(初期費用) | 費用(月額費用) |
---|---|---|
住宅型有料老人ホーム | 0〜数百万円 | 15〜30万円 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 0〜数十万円 | 10〜30万円 |
以上のように、大きな差はありませんが初期費用については住宅型有料老人ホームの方が高めと言えるでしょう。
そこまで大きな差は無いので、やはり施設面や自分との相性が重要と言えます。
サ高住の料金
サ高住の入居時にかかる費用には、「敷金」「入居一時金」「保証金」などがあります。
敷金は一般的な賃貸住宅のように、退去時に一部が返還されます。
また、初期費用に加えて毎月の月額利用料を支払う仕組みになっているので、月々の負担については見通しを立てやすいです。
サ高住は、通常の賃貸住宅と同じように賃貸借契約を結んで月々の費用を支払う「月払い方式」が一般的です。
住宅型有料老人ホームの料金
多くの住宅型有料老人ホームでは、入居の際に「入居一時金」を支払うことになります。
入居一時金は「家賃の前払い金」のイメージで、支払った後は毎月の家賃へと償却される仕組みとなっています。
償却期間が終わる前に退去した場合は未償却分の入居一時金は返還されるため、支払ったお金が無駄になることはありません。
なお、月額利用料として必要になるのは、家賃・食費・管理運営費・水道光熱費などの生活に必要な諸費用です。
また、介護サービスを利用する場合は、別途で自己負担分の介護サービス費用を支払う必要があります。
近くのサ高住・住宅型有料老人ホームを探す!契約形態を比較
続いて、サ高住と住宅型有料老人ホームの契約方式について見ていきましょう。
生活様式や家族構成によって相応しい契約方式は違うため、しっかりと把握しておくことが必要です。
サ高住は賃貸借契約
サ高住の契約形態は、基本的に一般的な賃貸物件と同じような「賃貸借契約」となります。
賃貸借契約には大きく分けて「建物賃貸借方式」と「終身建物賃貸借方式」となっており、それぞれ性質が異なります。
建物賃貸借方式では、契約内容が入居者本人以外にも適用されるため、入居者が亡くなったら契約を相続することが可能です。
一方で、終身建物賃貸借方式の場合は契約を締結した本人が亡くなると、契約は自動的に終了するので、相続の余地はありません。
以上のように、家族が施設を長期間利用するか否かで適切な契約形態は変わるため、この点は必ず押さえておきましょう。
住宅型有料老人ホームは利用権方式
住宅型有料老人ホームの場合の契約方式は「利用権方式」が一般的です。
利用権方式では入居する際に「入居一時金」を支払い、この支払いをもって施設の居室や共用設備を利用する権利、介護サービスや生活支援サービスの提供を受ける権利を得ることができます。
賃貸借契約とは異なり、住宅型有料老人ホームでは「権利を買う」というイメージです。
利用権はあくまでも利用するだけの権利に過ぎず、所有権ではないため相続の対象にはなりません。
利用権方式の他には、夫婦の一方が生存していれば住み続けることが出来る終身建物賃貸借方式を採用している施設もあります。
入居条件を比較
続いて、サ高住と住宅型有料老人ホームの入居条件について見ていきましょう。
似ている部分も多いですが、微妙に違う点もあるので、細かいポイントまでしっかり押さえておくことが大切です。
サ高住の入居条件
サ高住の入居条件は原則として60歳以上となっていますが、60歳未満であっても特定疾病により40歳以上で「要支援」又は「要介護」認定を受けている場合は、入居が許可されることがあります。
また、サ高住は「自分の力で身の回りの世話ができる方」の利用を想定しており、自立した生活が難しい重度要介護の方や認知症の方は入居審査が通らないケースが多いです。
サ高住は民間企業が運営しており、施設独自の入居条件を設けていることもあるので事前に確認しましょう。
疑問や不安がある場合は、直接問い合わせて確実な情報を得るようにしましょう。
住宅型有料老人ホームの入居条件
住宅型有料老人ホームの多くは「60歳以上」という入居条件を設けていますが、60歳以下でも心身の状態によっては入居できるケースがあります。
そのため、気になる施設がある場合は施設側に問い合わせて確認してみましょう。
なお、心身面での条件はかなり幅広く、自立している方~要介護状態の方まで受け入れていることが多いです。
住宅型有料老人ホームの受け入れ要件は全国一律で規定されているわけではなく、各施設によって異なるので細かい確認が欠かせません。
また、介護に伴う医療・介護サービス施設を敷地内に併設しているところも多いため、併せて医療面の口コミや評判についても確認しましょう。
サービス内容を比較
こちらのトピックでは、サ高住と住宅型有料老人ホームのサービス内容の違いについて紹介していきます。
自分が求めているサービスを満たしている方を選ぶことで、ミスマッチを防ぐことができます。
サ高住の提供サービス
サ高住では、上記のイラストのように居住者が安心して生活できるサービスが充実しています。
必須のサービスやその他の提供サービスに分かれているので、使い勝手は非常に良いです。
- 施設職員が利用者の部屋を定期的に見回る「安否確認サービス」
- 専門家が日常生活の相談に乗る「生活相談サービス」
以上のサービスの提供が法令により義務付けられているので、不安や悩みがあっても安心です。
また、その他にも買い物代行や外出サポートを行う「生活支援サービス」をはじめとして、「緊急時対応サービス」「食事提供サービス」などを提供しているサ高住も多く存在します。
医療ケアを受ける場合は、医療機関が施設に併設されている場合はその医療機関を利用し、併設されていない場合は提携病院や訪問診療所などを利用することになります。
どちらにせよ、充実した介護・医療サービスを自分で選択して利用できるため、安心して過ごすことができるでしょう。
住宅型有料老人ホームの提供サービス
住宅型有料老人ホームは、上記のイラストのように入居者が必要としている生活援助サービスと介護サービスを自由に組み合わせながら生活できます。
こちらの場合でも、融通が利きやすく必要なサービスだけ選択できる点が特徴だと言えるでしょう。
介護サービスは施設から直接提供されないので、担当のケアマネジャーと相談しながら必要な介護サービスを選択し、外部のサービス提供事業者と契約することになります。
基本的に介護保険が適用されるので自己負担は抑えられますが、必要としている介護サービスが少ない方であればより費用を抑えることができるでしょう。
サ高住と同様に看護職員の配置基準などは規定されていないため、施設によって医療サービスの充実度・満足度は異なります。
施設のパンフレットや利用者の口コミを見ながら、情報を集めていきましょう。
近くのサ高住・住宅型有料老人ホームを探す!性質を比較
続いて、サ高住と住宅型有料老人ホームの性質について解説していきます。
それぞれの施設が持つ特徴は異なるので、しっかりと押さえておきましょう。
サ高住は自由度が高い
サ高住は「高齢者住まい法」に基づいて整備されている「住宅」で、生活するための快適な住空間を提供しています。
住宅型有料老人ホームよりも住居の広さやバリアフリーの基準が厳しく設定されているため、プライバシーを守りながら自由度の高い生活を送ることができるでしょう。
また、サ高住は「住宅」であり施設ではないため、食事や入浴時間がある程度決まっている住宅型有料老人ホームに比べると、縛りは少なく、生活の自由度が高いです。そのため、高齢者が自立した生活を続ける上での理想的な住まいの一つとして注目されています。
例えばサ高住では、好きな時間に食事・入浴・外出ができるので、比較的アクティブに活動したい高齢者の方にはピッタリでしょう。
もちろん、各種サービスを利用することで、安心の介護体制を整えることもできます。
一般的な賃貸住宅と同じような自由度を優先しつつ、生活を見守ってほしいと考えている高齢者にとっては、サ高住は真っ先に検討するべき選択肢と言えます。
住宅型有料老人ホームはスケジュールが決まっている
住宅型有料老人ホームは、厚生労働省が管轄する高齢者向け「施設」の一つであり、サ高住のような住宅ではありません。
サ高住よりも家事などの生活援助サービス体制が整備されており、レクリエーションやイベントなどの催しが充実している点がサ高住との違いと言えるでしょう。
また、住宅型有料老人ホームはスケジュールがある程度決まっているので、残念ながらサ高住よりも自由度は低いです。
高齢者の方々にとっては、安全・安心な環境での生活や社会とのつながりを重視した施設と言えるでしょう。
活動時間が制限される点や自由度が低い点が苦にならず、施設内で手厚いサービスを受けたいと考えている方であれば住宅型有料老人ホームがおすすめです。
近くのサ高住・住宅型有料老人ホームを探す!施設設備を比較
続いて、サ高住と住宅型有料老人ホームの居室や施設設備について見ていきましょう。
施設設備に関しても微妙に違いがあるので、気になった施設については資料請求を行うなどして、細かい情報を得るようにするとスムーズに進みます。
サ高住の設備
サ高住の居室面積は原則として25㎡以上と規定されていますが、居室の設備についてはサ高住ごとに大きく差があります。
また、特徴も異なるため、複数の施設に資料請求などをした上で比較検討しましょう。
基本的に施設内は全てバリアフリー構造となっていますが、緊急通報装置や見守りセンサーも配備されているので万一の場合でも迅速に対応してもらえます。
快適に安心して暮らすことができるサ高住が増えているので、ぜひ様々な施設の情報を集めてみてください。
住宅型有料老人ホームの設備
住宅型有料老人ホームの最低居室面積は13㎡となっており、サ高住よりも狭いです。
なお、住宅型有料老人ホームでは完全個室の居室や浴室などの基本設備の他にも、食堂・リビングの共同生活室・売店・理美容室などバリエーションに富んでいます。
共同生活を楽しむための共有スペースや施設も充実してオリ、こうした共同生活スペースは、他の入居者との交流や活動の場となり、社会的なつながりや楽しみを感じることができるでしょう。
以上のような設備状況は施設ごとに異なっていますが、当然のことながら高額な施設ほど質量共に設備は充実しています。
自身の過ごし方やニーズの高い設備をリストアップしておき、ピッタリな施設を探していきましょう。
【どちらを選ぶべき?】それぞれのメリット・デメリット
こちらのトピックでは、サ高住と住宅型有料老人ホームのメリット・デメリットについて解説していきます。
ここまでの内容を踏まえた上で、どちらが自分に適しているかを判断することが必要です。
そのためには、良い面だけでなく悪い面も把握することが重要ですので、ポイントを押さえてベストな選択をしていきましょう。
サ高住のメリット
サ高住はキッチンや浴室を備えている居室も多くあるため、住宅内において自由度の高い生活を送れる点がメリットです。
また、体調に問題が無ければ外出や外泊も自由にできるので、アクティブに動き周り自由に過ごしたい方に向いているでしょう。
また、必要な介護サービスを自由に選択できる上に、在宅で担当していたケアマネジャーを引き継げるため、1から担当者を決め直す手間は発生しません。
建物賃貸借方式であれば親族に相続でき、初期費用が安く入居しやすい点も大きな魅力と言えるでしょう。
また、建物の所有権が親族に相続できるため、将来を考えやすい選択肢とも言えます。
サ高住のメリットについては、以下の記事に詳しく書かれていますので、是非こちらも読んでみてください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住むメリットとは?魅力や問題点まで大調査!
住宅型有料老人ホームのメリット
住宅型有料老人ホームは、レクリエーションなどのイベントが豊富に行われており、サービスが手厚く入居者同士の交流が盛んな点が特徴です。
さらに、住宅型有料老人ホームでは専門的なスタッフや専用施設を活用したリハビリテーションや健康管理など、総合的なサポートが提供されています。
また、自分に合ったサービスを選択して利用できるため、健康で介護サービスが不要である内は諸費用を抑えることができるでしょう。
また、施設によって差はありますが、施設の充実度が高い傾向にある点も大きな魅力と言えます。
充実したサービスを受けながら他者との交流を深めたい方にとっては、ありがたい施設です。
サ高住のデメリット
サ高住は自由度が高い反面、サービス内容が多様で分かりにくいデメリットがあります。
興味がある施設があれば資料請求することをおすすめしますが、各施設の資料を集めて比較検討するのも手間がかかります。
また、住宅型有料老人ホームよりもレクリエーションの頻度は少ないので、このような催しを重視している方にはベストな選択肢とならない恐れがあります。
介護度や医療依存度が高くなり、寝たきりや認知症の状況になると退去を求められる可能性があるため、この点もデメリットとして押さえておきましょう。
住宅型有料老人ホームのデメリット
住宅型有料老人ホームでは、食事や入浴時間などのタイムスケジュールがある程度決まっていたり、外出制限が設けられることもあります。
つまり、私生活が制限されてしまう点は大きなデメリットと言えるでしょう。
また、入居時にはまとまった金額の入居一時金が必要となるケースが多いため、初期費用の確保に苦労する方も少なくありません。
介護度が重くなると介護保険で必要なサービスを全てカバーすることができず、場合によっては全額自己負担となってしまう恐れもあるので、資金面でもデメリットは大きいと言えます。
サ高住なら入居金0円も
両者を比較した際、やはり費用面で優っているのはサービス付き高齢者向け住宅だと言えるでしょう。
特に初期費用を抑えられる施設が多く、さらに学研ココファンのサ高住は入居一時金0円で利用することができます。
充実の介護サービスや生活サポートを、よりリーズナブルな価格で利用することができますので、ぜひチェックしてみてください。
近くのサービス付き高齢者向け住宅を探す!サ高住がおすすめの人
サ高住の歴史は浅く、高齢者が安心して生活するために政府が2011年に制度化しました。
先述したように、バリアフリー設計になっており安否確認や生活相談サービスを受けることができるので、元気な高齢者にとっては有力な選択肢となるのは間違いありません。
国による支援策もあり、2021年7月末時点で約27万戸が整備されておりので、今後ますます戸数は増えていくでしょう。
具体的にサ高住がおすすめなのは「元気で自立した生活はできるが、毎日の家事は負担に感じる」、「今は元気でも、万一の病気やケガに備えておきたい」と考えている方です。
高齢化社会の進展に伴って、介護施設だけでなく不動産会社に対してもシニア向け住宅に関する相談件数が増えているので、業者の相談ノウハウや専門知識も蓄積されているはずです。
戸数が増加すれば、立地やサービスなどの選択肢が広がっていくので、不安や疑問があれば専門家などに相談すると良いでしょう。
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いまとめ
- 賃貸借形式や利用権形式など、契約形態にも差があるのでニーズに合った方を選ぼう
- 自由度が高く融通の利いた生活を希望する場合は、サ高住がおすすめ
- 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、しっかりと押さえておこう
- サ高住の戸数は今後増えていくことが予想されるので、有力な選択肢となり得る
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は非常に似ている施設ですが、契約方式や提供しているサービスなどに微妙な違いがあります。
入居条件については住宅型有料老人ホームの緩く、生活の自由度に関してはサービス付き高齢者向け住宅の方が優れているので、自身の生活スタイルや価値観に合わせて選択することが重要です。
近年ではサービス付き高齢者向け住宅の数も増えており、選択肢も広がっているので、ぜひ様々な施設の情報収集を通して自身や家族に合った施設を探していきましょう。
この記事は専門家に監修されています
介護支援専門員、介護福祉士
坂入郁子(さかいり いくこ)
株式会社学研ココファン品質管理本部マネジャー。介護支援専門員、介護福祉士。2011年学研ココファンに入社。ケアマネジャー、事業所長を経て東京、神奈川等複数のエリアでブロック長としてマネジメントに従事。2021年より現職。
監修した専門家の所属はこちら