ブラックな介護施設の特徴とは?求人や面接でダメな施設を見分ける方法の特徴リストも紹介

「自分の働いている介護施設はブラックなの?」

「ブラックな介護施設の特徴について知りたい!」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

介護業界は慢性的な人手不足の状況にあるので、ブラックな就労環境の事業所も少なくありません。

勤怠管理が杜撰で、何かとダメな施設で働くメリットは無いので、現職に不満や不安がある場合は転職を検討しましょう。

こちらの記事では、ブラックな介護施設の特徴やダメな施設を見分ける方法の特徴リストなどを紹介していくので、ぜひ参考にしてください!

ブラックな介護施設の特徴についてざっくり説明すると
  • 残業代が出なかったり、有給休暇が取りづらい施設はダメ
  • 長時間労働が常態化している施設はブラック
  • 求人がいつも出ている施設は慢性的な人手不足の可能性が高い
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ブラックな介護施設とは

そもそもブラックな介護施設とはどのような施設でしょうか?

ブラックな介護施設とはブラック企業の介護施設版と考えられるでしょう。

具体的には、残業が当たり前、スタッフがすぐに辞める、スタッフ間でのいじめやハラスメントがある、利用者を雑に扱っているなどのように労働環境に問題を抱えているような施設を指します。

ブラックな施設を減らすために労働基準監督署や厚生労働省が対策を行っているが、ブラック施設は未だに存在しています。

以下の見出しでは、ブラック施設の特徴をいくつかの分類に分けて詳しく見ていきます。

もしご自身の働いている施設が、ブラックな介護施設の特徴に多くあてはまるのであれば転職を考えた方が良いとも言えるでしょう。

ブラックな介護施設の特徴リスト【労働時間】

悩む介護士

まずは、労働時間に関するブラック施設の特徴を見ていきましょう。

ダメな介護施設は勤怠管理がずさんな特徴があるので、下記に該当する場合は要注意です。

残業代が出ない

労働基準法では、1日8時間・週40時間を超えて従業員を働かせることは原則として禁止されています。

法定時間を超えて働かせる場合は残業代を支払うことが当然のルールではありますが、残業代が支給されずにサービス残業をすることが常態化している施設は要注意です。

労働者をコキ使うことを何とも思っていないことに他ならないので、残業代を支払わない施設はブラック施設と言えるでしょう。

もし、残業が常態化している場合は、労働者は、自身の権利を守るために労働基準法や労働組合などの組織に相談し、適切な対策を取りましょう。

有給休暇が取りづらい・休日が少ない

有給休暇を取ることは労働者の当然の権利であり、有給休暇が取りづらかったり有給を承認してくれない(本当は違法ですが)事業所はブラック施設と言えるでしょう。

有給休暇を取れないだけでなく、取りづらい雰囲気があるという点もブラック施設と言うことができますが、これは労働者を大切にしていないことに他なりません。

また、労働基準法で定められている法定休日(週に1回以上または4週以内に4日以上の休日)をクリアできていない場合もブラック施設と言えるので、労働条件が悪い場合は速やかに転職を検討しましょう。

多くの介護施設はシフト制なので、希望通りに休日が取れないのは仕方がない面もありますが、労働基準法に違反している場合は上司や施設長に相談するべきです。

それでも状況が改善しない場合は、労働基準監督署に相談して是正を図ると良いでしょう。

代わりがいないとシフトを休めない

体調不良や忌引きなど、突発的な事由でどうしても休まなければならないケースもあるでしょう。

このような場合に、シフトに代わりに出勤できる人がいないと休めないような場合はブラック施設と言えるでしょう。

そもそも、突発的に1人休んだくらいで体制が回らないような運営をしている事業所に問題があります。

安心して働けない環境である以上、そのような施設で無理に働き続ける必要はありません。

長時間労働が普通になっている

先述したように、労働基準法では会社は1日8時間・週40時間を超えて従業員を働かせることは原則として禁止されています。

法定時間を超えて従業員を働かせる場合は、36協定を締結した上で労働基準監督署へ届出が必要となっています。

なお、36協定においても、残業時間は1カ月で45時間以内、1年で360時間以内(特別条項があれば1ヶ月で100時間未満、1年で720時間未満まで可能)に収めなければなりません。

厚生労働省が定める「過労死ライン」(健康状態に支障が出るリスクが高まるとされる残業時間)内では、「時間外労働が2~6カ月平均で月80時間を超える場合」となっているので、過労死ラインに到達している、もしくは到達しそうな場合は危険です。

法定基準を超えて長時間労働を強いられる場合はブラック施設と言えるので、このような施設で働いている場合は転職を検討してください。

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ブラックな介護施設の特徴リスト【労働内容】

悩む介護士2

続いて、労働内容から分かるブラックな介護施設の特徴を紹介していきます。

求人と入社後の条件が違う

求人や面接の時に聞いていた労働条件よりも実際には給料が安いなど、条件が異なることがあります。

些細な条件相違であれば特段気にする必要はありませんが、度を越えて条件が違う場合はブラック施設と言えるでしょう。

求人票の内容をベースにしつつ、当事者同士で話し合った結果条件を調整するのは問題ありませんが、聞いていた話と異なる場合は要注意です。

労働者は、雇用契約書や労働条件に関する文書を十分に確認し、自身の権利を守るために必要な措置を講じることが重要です。

人員配置基準を違反している

介護施設には、「入居者3人に対して1人以上の介護職員または看護職員の配置」など、人員配置基準が義務付けられています。

老人保健施設や有料老人ホームなど、施設の形態や役職ごとによって基準は異なっていますが、法定で定められた基準よりも少ない職員しかいない介護施設は、コンプライアンス的に問題があります。

例えば、老人保健施設では「ケアマネージャーは常勤で 1人以上、入居者100人に対し1人以上」という配置基準が設けられていますが、基準がクリアできていないにも関わらず運営している場合はブラック施設と言えるでしょう。

違法な医療行為をしている

違法な医療行為

介護職員には、許可されている医療行為と禁止されている医療行為があります。

「医療法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解約について」によると、「医療行為に該当しない」とされている業務は下記の通りです。

  • 体温計を使い腋下や外耳道で利用者の体温を測ること
  • 自動血圧測定器で血圧を測ること
  • 動脈血酸素飽和度を測定するためにパルスオキシメーターをつけること
  • 軽い切り傷や擦り傷、やけどなどの処置をすること
  • 服薬介助すること
  • 皮膚に軟膏を塗ること
  • 湿布を貼ること
  • 点眼薬の点眼をすること
  • 座薬を挿入すること
  • 鼻腔粘膜へ薬剤を噴霧すること

なお、「医療行為ではあるが規制対象外」とされている業務は下記の通りです。

  • 爪切りや爪やすりをすること
  • 歯ブラシや綿棒などを使って口腔内を清潔にすること
  • 耳垢を除去すること
  • ストマ装具のパウチに溜まった老廃物を廃棄すること
  • カテーテルの準備や体位の保持などをすること
  • 市販のディスポーザブルグルセリン浣腸器を使って浣腸すること

また、「介護士が研修を受ければ行える」医療行為は下記の通りです。

  • 喀痰の吸引をすること
  • 体外から管を通し栄養や水を投与すること

上記で挙げた以外の医療行為は、介護士が行うことはできません。

例えば、インスリン注射や人工呼吸器の管理などは介護士が行うことができず、これらの医療行為を介護士がしている施設は違法となります。

違法行為を行っている以上、スタッフが安心して働ける環境ではないので、ブラック施設と言えるでしょう。

精神論でなんとかしたがる

職場が抱えている問題に対して、具体的な対応をするのではなく、根性や精神論で解決を図るような事業所は危険です。

人手不足の問題に対して「1人が2人分の仕事をすれば良い」「気合いを入れて残業すれば良い」など、具体的な方法を考えて解決しようとするのではなく、精神論でなんとかしようとする場合はブラック施設と言えるでしょう。

職場の問題の多くは、やる気や根性などの精神論では根本的に解決しません。

問題解決を先送りにして、スタッフに過重な負担を強いるような施設では働かない方が良いでしょう。

ブラックな介護施設の特徴リスト【人間関係】

上司の暴力

続いて、人間関係から分かるブラック施設の特徴を見ていきましょう。

ハラスメントやいじめがある

近年は企業のコンプライアンス意識も高まっているので、ハラスメントはかなり減っています。

しかし、パワハラやセクハラをはじめ、上司や同僚などからハラスメントが行われるケースはあるので、このような職場はブラック施設と言えるでしょう。

部下からの逆ハラスメントや同僚間でのいじめなども該当し、事業所として問題解決に向けて具体的に動いていない場合は問題です。

介護施設は様々な立場の人が集まる特性上、ある程度のもめ事が起きてしまうのは仕方ありませんが、ハラスメントやいじめなどが横行している状況が改善されない場合は速やかに転職を検討すると良いでしょう。

人がすぐ辞める

「スタッフがすぐ辞める」「人の入れ替わりが激しい」など、職場の定着率が悪いということは、職場の環境が良くないことを意味します。

安心して働ける職場とは言えないので、自身のキャリアや職業人生を豊かにするためにも、このような職場で働くのはおすすめしません、

「人がすぐ辞める」という問題を放置し、施設側に改善の意思が無い施設はブラック施設と言えるので、働き続けるメリットは無いでしょう。

スタッフの空気が悪い

介護の仕事を進める上ではチームワークやコミュニケーションが重要ですが、スタッフ間の空気が最悪な施設は要注意です。

挨拶をしなかったり、スタッフ同士がよそよそしい雰囲気であるのはブラック施設の特徴なので、このような雰囲気で働いている人は転職を検討するべきです。

明確ないじめやハラスメントなどが起きていなくても、スタッフが心地よく働けない施設は良い職場とはいえません。

空気が悪いと精神的にも疲れてしまい、最悪な場合は精神病になってしまう恐れもあるので注意してください。

ブラックな介護施設の特徴リスト【利用者関係】

悩む介護士3

スタッフ間だけで無く、利用者関係のトラブルが起こることもあります。

こちらのトピックで、利用者関係のブラック施設の特徴を紹介していきます。

利用者からのセクハラや暴力が絶えない

利用者は様々な病気や症状を抱えていますが、利用者からセクハラや暴力を受ける場合があります。

本来であれば、スタッフを守るために施設の管理者や責任者が注意するべきですが、見て見ぬふりをして放置している施設はブラック施設と言えます。

セクハラや暴力をいつ受けるか分からないような環境で安心して働けるわけは無いので、状況が改善されない場合は転職を検討しましょう。

我慢していると精神的に限界を迎えてしまうこともあるので、我慢せずに環境を変えることも重要です。

利用者に暴力をふるっている

利用者から暴力を受けるのとは逆に、利用者に対してスタッフが暴力をしている(介護虐待)職場もあります。

介護を受けるべき利用者が暴力を受けるのはあってはならないことであり、このような施設で働いていると自分も病んでしまう恐れがあります。

なお、暴力とは殴る蹴るなどの身体的なものだけでなく、暴言を吐いたり介護をせずに放置するなどの精神的な暴力も含まれるので、このような場面を目撃した場合は転職を検討しましょう。

利用者への暴力を見過ごして解決に動かない施設はブラック施設と言えるので要注意です。

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求人で見分けられるダメな施設の特徴

続いて、求人から見分けられるブラック施設の特徴を紹介していきます。

求人がいつも出ている

人手不足の施設や人の入れ替わりが激しい施設は、転職サイトや求人誌で常に掲載されています。

このような施設は定着率が低く、過酷な労働環境である可能性が高いので、敬遠するべきでしょう。

「この施設の求人、よく見かけるなぁ」という案件があれば、過去の応募状況や施設の口コミなどを見てしっかりと情報を集めましょう。

労働環境や定着率に関する情報を十分に把握し、自身の職場選びにおいて慎重な判断を行うことが大切です。

無資格OKや即日採用を主張している

介護職員は慢性的な人手不足の状況にあるので、「無資格者OK」「即日採用」というフレーズが踊っている求人が多いです。

逆に言うと、無資格者でも採用しなければならないほど人手が不足しているという状況とも捉えられます。

実際に、ブラックな介護施設は職場環境が劣悪で職員が定着しにくいので、経験や資格の有無に関係なく内定を出す傾向にあります。

このような施設で働いていると、研修が不十分なまま介護現場に駆り出されて、結果的に介護の知識やスキルが不足していることでトラブルに陥るリスクが高くなってしまいます。

長く安心して働くためにも、「無資格者OK」「即日採用」という求人は除外して情報を集めていきましょう。

「アットホーム」を前面に押し出している

求人を掲載している中で「アットホームな雰囲気!」など、職場内の雰囲気の良さをアピールしている求人は疑ってかかりましょう。

基本的に、介護のようなコミュニケーションやチームワークが重要となる仕事をする場合は「人間関係が良い」ということが当たり前です。

わざわざ「アットホーム」と謳っているような施設は、実態としてブラックである可能性があるので情報収集は慎重に行いましょう。

とはいえ、本当に人間関係が良く心地よく働ける施設もあるので、気になる求人がある場合は転職サイトを利用したり見学を通して実際の雰囲気を掴むことをおすすめします。

他の施設よりも給料が高い・もしくは安い

職種に応じて給料や条件の相場がありますが、同じ地域にある介護施設に比べて給料がやけに高い求人・安い求人は疑ってかかりましょう。

給料が相場よりも安い場合は施設の経営が芳しくなかったり、介護現場の職員を軽視している可能性があります。

逆に、給料が相場よりも高いと激務だったり拘束時間が長い可能性があるので、安心して働けない可能性があります。

そのため、介護職の平均年収や地域の給料水準を把握して相場観を掴み、安心して働けそうかを判断していきましょう。

見学で見分けられる最悪な施設の特徴

介護施設

次に、見学した際にブラック施設と判断できる施設の特徴を紹介していきます。

スタッフの空気が悪い

施設を見学した際に、対応したスタッフに笑顔が少なかったりスタッフ同士の仲があまり良くなさそうに見える場合、ブラック施設である可能性が高いです。

スタッフが疲れていたり覇気が無いと、労働環境が悪く過度な残業を強いられている可能性があります。

そのような状況下ではスタッフのやる気が低下し、笑顔やチームワークが欠如することがあります。

また、ハラスメントが横行しているなどの問題があるケースが多いので、体感した雰囲気に違和感を感じたらそこに就職するかどうかをよく考えた方が良いでしょう。

スタッフから挨拶されない

見学した際、スタッフから挨拶されない職場はスタッフの教育が行き届いていないと判断できます。

挨拶はコミュニケーションの基本であるのはもちろん、「これから一緒に働くことになるかもしれない人」に挨拶ができないのは論外です。

このような職場は、スタッフが挨拶できないほど精神的に追い込まれていたりスタッフの指導が行き届いていないので、働く環境としては良くないのは明らかです。

施設が清潔でない

施設内にゴミが溜まっていたり、机や棚の整理整頓ができていない場合も問題です。

労災が起きてしまうリスクが高いのはもちろん、利用者やスタッフが気分良く過ごせないので、ブラック施設である可能性が高いです。

基本的に、施設が清掃業者を雇っていない場合は職員が清掃をすることになりますが、清掃が行き届いていない場合はスタッフの人数が足りていない可能性が高かったり、職員の仕事に対するモチベーションが低いという懸念が浮かびます。

不潔な施設で心地よく働けるわけが無いので、見学の際には清掃状況や整理整頓具合もチェックしてみてください。

質問の答えを濁される

面接や見学の際に質問をしても、「担当がいないため答えられません」などと明確な回答が得られなかった場合はブラック施設の可能性があります。

スタッフが自分の働いている施設について分かっていなかったり、何らかの不都合があるので隠そうとしている可能性が考えられるためです。

しっかりと不安な疑問を解消できない状態で入職するのは危険なので、誠実な対応をしてくれているかどうかを確認しましょう。

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面接で見分けられるブラックな介護施設の特徴

次に、面接での際にブラックだと見分けることのできる介護施設の特徴を紹介していきます。

面接官の態度が悪い

介護施設に限った話ではありませんが、面接担当者は「働いた際に接する機会が多いことが多い人」になる可能性が高いので、面接官の態度が悪い場合は要注意です。

圧迫面接であったり、面接官が求職者をどこか馬鹿にしたような感じで話してくる場合は、ブラック施設である可能性が高いです。

面接官が「これから一緒に働く可能性がある人」に対して不誠実な態度を取るのは、何らかの構造的問題(パワハラの状態化など)を抱えている可能性が高いので、そのような施設は選択肢から除外して構いません。

施設側の都合を優先したがる

基本的に、面接日は採用者と求職者が日程調整した上で決めるものですが、施設側の都合を優先して物事を決めてくる場合はブラック施設である可能性が高いです。

このような施設は人手不足に陥っており、すぐにでも働ける人が欲しいと考えている場合が多いので、「すぐに働けるのであれば今日にでも面接したい」と言ってくる場合は注意しましょう。

その場で内定が出る

通常であれば、面接選考後1週間以内程度に結果が求職者に伝えられるケースが多いですが、その場で内定が出る場合はブラック施設である可能性が高いです。

このような施設は内定ありきで面接をしており、内定を乱発しているのが実態なので、安易に応じるのは危険です。

人手不足に陥っており、安心して働ける施設かどうかは怪しいので、見学などをした上で内定を受諾するか判断しましょう。

もし入社を催促してくる場合は高確率で人手不足に陥っているので、内定に応じるべきではありません。

提示される条件が求人と違う

面接内で提示される条件が求人に載っていた条件と違う場合も、ブラック施設である可能性が高いです。

そもそも、求人と条件があまりにも違う場合は労働基準法に違反するので、法令違反を犯すような施設で働くのは控えるべきでしょう。

求人で条件を偽るということは、求職者に対して不誠実であるのはもちろんのこと、人手不足で人を集めなければいけない状況であると考えられるので、安心して働けない懸念があります。

雇用契約が不明瞭

労働者を雇用するにあたっては、労働条件を明確に通知することが労働基準法でも定められていますが、雇用契約書が無かったり就業規則を見せてもらえない場合は要注意です。

また、雇用契約が不明瞭な場合もブラック施設である可能性が高いので、このように安心して働けない施設の内定を受けるべきではありません。

雇用契約書はその後のトラブルを解決するための材料にもなる非常に重要な書類なので、雇用契約書を出さない施設は何らかの問題を抱えていると捉えられるでしょう。

また、雇用契約書が渡された場合でも、記載されている内容を細かくチェックして、条件相違が無いかを確認することが重要です。

入社先がブラック施設だったら?

細心の注意を払っていても、ブラック施設に就職してしまうことを完全に防ぐことはできません。

こちらのトピックで、入社後に勤務先がブラック施設と気付いてしまった場合の対処法を紹介していきます。

まずは転職を考える

安心して働けない以上、やはり転職が有力な選択肢となります。

幸い、介護業界は人手不足なので、介護の経験やスキルを積んでいれば転職のチャンスは常にあります。

近年は転職をするのがスタンダードになりつつあり、転職サイトなどのサービスが充実しているので、これらのツールを使えばスムーズに転職活動を進めることができます。

担当者からは、表面上の条件だけでなく施設の内部事情なども教えてもらえるので、ミスマッチを防ぎたい場合は転職サイトの利用が必須です。

残業代を請求する

残業代は労働者が当然にもらえる賃金なので、しっかりと請求しましょう。

タイムカードなど出退勤の確認ができるものがあれば証拠として強いので、もし未払いの残業代がある場合は請求して相手の反応を確認してください。

もし残業代が支払われない場合は、速やかに転職活動に着手しつつ、労働基準監督署に通報すると良いでしょう。

内部通報をする

内部通報は、ブラック企業で不正や違法行為を発見した場合の重要なステップです。まず、企業内の通報手順を確認し、証拠を収集・文書化しましょう。

匿名通報のオプションがあれば、それを利用してリスクを軽減できます。通報は慎重に行い、法的な保護を求めることも考慮しましょう。不正行為の通報は労働環境を改善し、他の労働者を守る手段として重要です。

ただし、通報にはリスクも伴うため、法的アドバイスを受けることが賢明です。

法的アドバイスを受ける

法的アドバイスは、ブラック企業での問題に対処する際に不可欠です。労働弁護士に相談するか、労働組合の支援を受けましょう。

労働弁護士は、労働法に詳しく、違法行為への対処策を提供してくれます。労働組合は労働者の権利を守り、法的なアドバイスや支援を提供します。また、法的措置が必要な場合、専門家の指導を受け、法的手段を検討しましょう。

法的アドバイスは自身の権利を保護し、不正や違法行為に対処するための重要なステップです。

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ブラック施設を辞める時にすること

続いて、ブラック施設を辞める際に行うべきことを紹介します。

施設長に退職願を1~3カ月前に出す

法律上では、退職する2週間前に退職の意思表示をすれば足りるとなっていますが、できるだけ早く伝えると良いでしょう。

なるべく円満に辞めるためにも、退職する1~3カ月前を目安に直属の上司に退職する旨を伝え、その後の手続きを進めてください。

直属の上司をスキップしていきなり施設長や人事担当者に伝える人がいますが、これは直属の上司との信頼関係を損ねてしまい、残りの期間を気まずく過ごすことになるのでやめましょう。

そのため、直属の上司に相談した後に、施設長に退職願を出すなど適切な手続きを進めるようにしてください。

退職願が受理されてから退職届を出す

基本的に、退職手続きを進める流れとしては退職願受理後に退職届を提出することになります。

いきなり退職届を提出しても手続きが進むことはありますが、マナー違反になることがあるため、まずは上司に退職願を提出して受理後に退職届を渡すようにしましょう。

業務の引き継ぎを完了・会社に支給品も返す

介護施設では制服や名札などの支給品がある場合が多いですが、会社からの貸与品・支給品は最終勤務日までに返還しましょう。

また、残されたスタッフが困らないようにするためにも、丁寧に引き継ぎをしてスマートに転職できるように心がけてください。

転職先で必要になるケースがほとんどなので、源泉徴収票や雇用保険被保険者証などの必要書類を忘れずに受け取っておき、自分自身も気分良く転職できるようにしましょう。

転職先は伝えなくてOK

転職することを現職に人達に伝えると、どこへ転職するのか聞かれることも多いですが、基本的に転職先を聞かれても答えないことをおすすめします。

理由としては、現職の中に転職する人に対して妬みを持っている人がいないとも限らず、転職先にあることないことを吹き込まれてしまう可能性がゼロではないためです。

特に、転職する理由が「人間関係の悪さ」の場合は尚更転職先は言わない方が良いです。

もししつこく聞かれたら、適当に違う会社を答えたり、「失業保険をもらいながらゆっくり考える」などと伝えれば良いでしょう。

転職は「より良い環境で働くため」「待遇アップを目指すため」という目的で行われるので、転職先が無事に決まって晴れ晴れとした気分で過ごしている最中に、余計な懸念を抱くのはストレスとなります。

気分良く転職先で頑張れるようにするためにも、転職先は安易に言うべきではありません。

ブラックな介護施設から転職したい人におすすめの転職サイト3選

最後に、介護士の転職の成功をサポートしてくれる転職サイトを紹介していきます。

介護ワーカー

介護ワーカー

※画像出典:介護ワーカー公式サイト

介護ワーカーの特徴
  • 年間転職成功実績1万件以上
  • 面接対策や条件交渉などサポートも充実
  • 求人数も9万件以上と豊富

介護ワーカーでは、担当者が面接の日程調整から面接対策まで幅広くサポートをしてくれるので、転職経験が少ない方でも安心して利用できます。

年間での転職成功件数は1万件を超えており、人気の高さが伺えます。

求人数は9万件以上と多く、質の高い情報を提供してくれるので、ダメな介護施設への転職は防げるでしょう。

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カイゴジョブエージェント

カイゴジョブ

※画像出典:カイゴジョブ公式サイト

カイゴジョブの特徴
  • 専任キャリアパートナーが転職をサポート
  • 職場環境・福利厚生も考慮可能
  • 全国の求人を掲載

カイゴジョブエージェントは東証プライム市場上場企業が運営する介護に特化した転職サイトです。

「カイゴジョブ」と「カイゴジョブエージェント」という2つのサービスがありますが、担当者がきめ細かいサポートをしてくれるカイゴジョブエージェントの方がおすすめです。

2つのサービス合わせて7万件以上の求人を取り扱っており、担当者は職場の雰囲気なども考慮して求職者にマッチする転職サポートをしてくれるので、非常に頼りになります。

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マイナビ介護職

マイナビ介護職

画像出典:マイナビ介護職公式サイト

マイナビ介護職の特徴
  • 認知度No.1の介護職エージェント
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  • 都市部の求人に強い

マイナビ介護職は、専任のアドバイザーが転職相談やサポートを1対1で担当してくれる転職エージェントです

マイナビ介護職は大手の企業が運営していることもあり介護職転職エージェントのなかで認知度No.1です。その認知度からも信頼して利用することができるでしょう。

求人数も6万件以上と豊富です。特に都市部の求人に強く、良質な求人が多いと高い評価を得ています。

求人先のリストアップや給与アップの交渉などキャリアアドバイザーに任せることもできるため、働きながら転職活動を進めたい方にもおすすめできる転職エージェントです。

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ブラックな介護施設の特徴まとめ

ブラックな介護施設の特徴まとめ
  • ダメな介護施設は、人間関係が悪かったり勤怠管理がずさんである
  • 我慢して働くと、最悪なケースで精神病になってしまうので要注意
  • 現職に不満がある場合は、速やかに転職サイトを利用して転職を検討しよう

介護施設の中には、様々な構造的問題を抱えているところも少なくないので、もし現職に不満がある場合は転職を検討すると良いでしょう。

心地よく働けない施設で働いていても職業人生は荒んでしまうので、無理に働くのは全くおすすめできません。

こちらの記事で紹介したような事由に該当している施設で働いており、転職を検討している場合は、転職サイトを利用しながらホワイトな職場を探していきましょう!

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