【必見】介護職の転職でよくある失敗理由9選|実際の事例や後悔しない施設選びまで解説
「介護業界への転職失敗だったかな…」
「自分に合った転職先とは何なのかを知りたい!」
未経験者でも歓迎され、高度なスキルを必要とせずに誰でもできると思われがちな介護職。しかし、安易な気持ちで介護への転職を決めてしまうと失敗してしまう場合があります。
そこで、本記事では介護の転職で失敗しないためのポイントを徹底的にお伝えします。
介護業界に転職して失敗したと感じている方、これから転職しようと考えている方は必読です!
そもそも介護職への適性がなかった
介護とは何かをしっかり理解しないまま転職した
職場の雰囲気が自分の性に合わない
介護の転職で失敗と感じる原因8選
介護職は肉体労働を伴う以上、想像していた仕事と違ったと感じて転職に失敗したと感じてしまう人も少なくありません。
しかし、介護という職業が持つ側面をしっかりと理解していれば転職の失敗のリスクを避けることができます。
体力的にきつい
介護士の仕事は想像以上に体力を必要とする仕事です。立ち仕事が大半を占め、利用者の移乗介助や入浴介助など、力仕事が頻繁に発生します。
デスクワークから転職した人にとって、この身体的負担は想定以上のものとなりがちです。
また、夜勤がある施設では不規則な生活リズムにより体調を崩しやすく、一日の勤務が終わると疲労困憊という声も多く聞かれます。
体力面での不安から介護の仕事を続けられなくなるケースも少なくありません。
気持ちの上では続けたいと思っていても、立ち仕事や腰への負担が蓄積し、長期的な就労が困難になることがあります。
慢性的な人手不足で忙しい
介護業界では慢性的な人手不足が深刻な問題となっており、多くの転職者が想定以上の忙しさに直面しています。
人手が足りないことで、一人あたりの業務量が増え、残業が常態化したり、休憩時間も十分に取れなかったりする状況が発生します。
特に夜勤明けでも休めないケースや、急な休日出勤を求められることもあります。
また、人員不足により、生活相談員の不在で利用者獲得の営業まで担当など、本来の介護業務以外の仕事も任されることがあります。
このような過重労働により心身ともに疲労が蓄積し、バーンアウトしてしまうケースも少なくありません。
教育制度が整っていない
特に未経験や無資格で介護職に転職した場合には、教育制度が整っていないことは大きな問題でしょう。
「教育制度あり」と求人に記載があっても、実際は「困ったら声をかけて」と言われるだけで一人にされたり、1週間程度の研修で現場に出されたりするケースが少なくありません。
また、人手不足を理由に、十分な指導時間が確保されないことも。
その結果、仕事の業務内容や規則をきちんと理解しないまま業務をすることとなり、ミスや事故が多くなってしまうことになりかねません。
人手不足により多くの求人を募集しなくてはならないのはいいものの、新人の教育制度が整っていなくては、なかなか環境に馴染めないまま早期退職につながってしまう恐れもあります。
介護業界全体で新人の教育体制を強化できるような法律や仕組みづくりが求められています。
人間関係が上手くいかない
介護の現場では、幅広い年代や多職種のスタッフと連携して仕事を進める必要があり、人間関係のトラブルが起きやすい環境です。
異業種からの転職者と介護のベテランとの価値観の違いや、看護職やリハビリ職との意見の対立なども珍しくありません。
チームで介護を行う環境は閉鎖的になりやすく、一度人間関係が悪化すると改善が難しいケースもあります。
職場内の人間関係や利用者との相性は自分で解決することもできず、どうしようもない部分ではありますが、このようなトラブルも起こりうることを転職する前に理解しておく必要があります。
給料が割りに合わない
介護職の賃金水準が低いことは、長年問題として挙がっています。
その上、賃金がただ低いのではなく、仕事内容自体は多くの肉体労働と精神的な負担を要するにも関わらず、割りに合っていないということで不満を持つ人も多いです。
特に、より高い賃金を求めて転職した場合、業務内容が想像よりはるかにハードであったために、結果として満足度は低くなってしまい早期退職につながってしまうこともあります。
また、介護業界ではサービス残業を強いられることも多いにも関わらず、自分から残業を申請しづらい職場の雰囲気になってしまっているところも多いのが現状です。
夜勤が大変
夜勤は介護職の中でも特に負担の大きい業務です。2交代制の場合、16時間という長時間勤務となり、体力的な消耗が激しくなります。
また、夜間は職員が少ない中での対応となるため、利用者の急な体調変化や徘徊への対応など、精神的なプレッシャーも大きくなります。
さらに、日勤と夜勤を繰り返すことで生活リズムが乱れ、慢性的な疲労感に悩まされることも。
特に人手不足の施設では、休憩や仮眠が十分に取れないことも多く、体調管理が難しくなります。
夜勤手当は魅力的ですが、身体的・精神的負担の大きさから、長期的な就労が困難になるケースも少なくありません。転職前に夜勤の回数や体制について、しっかりと確認することが重要です。
焦って転職先を決めてしまった
転職を焦って決めてしまうことは、後々大きな後悔につながりやすい失敗の一つです。
特に前職場での人間関係のトラブルや体調不良で退職を決意した場合、早く次の職場を見つけたいという焦りから、十分な情報収集や比較検討をせずに決めてしまいがちです。
また、給与や休暇などの条件面だけで判断し、実際の職場環境や教育体制、夜勤の回数などの重要な確認を怠ってしまうケースもあるでしょう。
面接時に施設見学や現場スタッフとの対話の機会を設けていない、複数の求人を比較検討していないなど、慎重さに欠ける選び方は、入職後のミスマッチにつながります。
転職は長期的なキャリアを左右する重要な決断であり、焦らず慎重に選ぶことが大切です。
キャリアアップが見えない
キャリアアップの道筋が不明確な職場環境は、モチベーションの低下や将来への不安につながります。
資格取得支援制度があると聞いて入職したものの、実際は人手不足で研修に参加する時間が取れない、費用補助が限定的といったケースも少なくありません。
また、昇給や昇進の基準が不透明で、頑張りが評価に反映されにくい環境もあります。
介護福祉士やケアマネージャーなど、上位資格の取得を目指したくても、シフトの都合で勉強時間が確保できないという声も多く聞かれます。
さらに、リーダーやユニットリーダーなどへのステップアップの機会が少ない施設では、やりがいを見出せずに転職を考えるケースも。将来のキャリアプランを描けない環境は、長期的な就労の妨げとなります。
介護士に向いていないと感じる
元から介護職に就きたいという強い意志を持たずに転職した場合、自分の仕事にやりがいや楽しさを見出せず、転職後に「自分は介護職に向いていないのではないか?」と感じる人も多いのが実情です。
未経験でも歓迎される介護職ですが、人手不足のあまり新人に対する十分な研修・サポート体制が整っていないところが多く、仕事内容を理解していないまま働くことでミスに繋がり、心が折れてしまうこともあります。
また、高待遇に惹かれて転職したはいいものの、施設利用者とのコミュニケーションが苦手であったり体力的に厳しかったりなど、転職してから初めて自分にそもそも介護職の適性がないことを知る人も多いようです。
そうなると介護士の仕事を長く続けることは難しく、早期退職につながってしまう恐れがあります。
介護士の転職で失敗する人の事例
それでは、どのような人が介護職の転職で失敗してしまうのでしょうか?
この章では、具体的に介護の転職で失敗する人の特徴を紹介します。
イメージだけで実態を知らない
介護職に対して働きたいという強い意志を持って転職したわけではなく、漠然としたイメージだけで転職しようとすると失敗してしまうことが多いです。
例えば、お年寄りと話すのが好きという理由で介護職に転職したものの、自分の体力が仕事に追いつかずハードワークについていけない場合や、反対に、自分は体力面に自信がありその長所を生かしてハードワークをこなすことができると思っていたら、逆にコミュニケーションを取るのが苦手だったというケースもありえます。
介護職として働くということの本質を理解し、事前に自分でしっかりと調べきちんと理解しておくことが大切になります。
自己分析をしっかりして、介護職に適性があるのかどうかしっかりと見極めるようにしましょう。
希望条件がはっきりしない
転職することを決めても、転職先に何を求めるのか・どういう仕事に就きたいのかを曖昧にしたまま転職活動を行ってしまうと、自分の軸を見失い、失敗する可能性が大きくなります。
希望条件がはっきりしないまま転職先を決めてしまっては、就業後も満足感を得られないまま仕事を続けることになるでしょう。
そうしたことを防ぐために、まずどうして自分は転職しようと思ったのかという理由をもう一度自分に問いかけていくことが必要です。そうすることではっきりとした希望条件を見つけ出すことができます。
しかし、希望条件をたくさん持ちすぎてしまうと、かえって自分に最も適した職場を見つけづらくなってしまいます。
そうした時には、まず希望条件に優先順位をつけ、その優先順位の高い条件を満たす職場から探していくと良いでしょう。
介護施設や職場の比較をしない
複数の介護施設や職場を比較することなく、一つの職場しか調べていない場合には就業後に後悔してしまうケースがあります。
まず、自分が就業したい職場を複数調べて書き出し、その職場ごとの仕事の特徴や労働条件を比較しましょう。その際、ネットの情報だけではなく、複数の職場に実際に足を運んで見学をしてみることも有効です。
多くの選択肢が用意されていることで、より自分に合った職場かどうかを慎重に選ぶことが可能になります。
給与や距離などの条件面しか見ない
転職サイトなどから転職先を探す場合、どうしても給与や自宅からの距離などの条件面ばかりに目を向けがちです。
しかし、これらの条件ばかりに目を向けて転職先を探していては失敗するリスクがとても高まります。
特に、高い給与が提示されている職場には注意が必要です。
なぜなら、給与やその他の条件が良い職場は、他とは違ってより多くの仕事量を課されたり、より長時間働かされたりする可能性があるからです。
もちろん仕事の待遇が良いことに越したことはないですが、他の労働条件に落とし穴がないかを自分でしっかりと見極めておく必要があるでしょう。
職場見学や質問などをしない
実際に仕事に就く前に職場見学や実際に職場で働く職員に対して質問をしない人は、転職をしても上手くいかないことが多いです。
自分がこの先実際に働く姿を想像しながら職場見学をして、その際に疑問に思ったことは遠慮なく質問するといいでしょう。
このように働く前に徹底的な下調べをしておくことで、転職後の自分のビジョンをしっかり確立することができます。
そもそも介護職への適性がない
未経験者でも歓迎される介護職ですが、色々な仕事に向き・不向きがあるように、もちろんこの職にも、向き・不向きがあります。
例えば、自分の体力に自信があったり、誰かの役に立つことが好きだったりする人は介護職に向いていると言えますが、コミュニケーションを苦手としていたり、潔癖症だったりする人は介護職に向いているとは言えません。
自分の適性をしっかり把握し、その適性が十分に発揮されてやりがいを感じることのできる仕事を探すことが一番大切です。
介護職としての目標やビジョンがない
これは介護以外の職にも当てはまることですが、明確な意思がなく漠然としたまま転職してしまうと、就業してからもモチベーションを保てないまま仕事を続けていくことになります。
それでは、転職をずっと繰り返してしまう結果になりかねないので、転職すると決めた時には明確な目標とビジョンを立てることが重要になってきます。
転職を検討する際には、自己分析と将来の目標をしっかりと考え、それに合ったステップを踏むことが大切です。
後悔を防ぐ転職の対策
事前に介護職とはどのようなものかをしっかり理解していれば、転職によって後悔することはないでしょう。
では以下でその方法を見てましょう。
事前の確認ポイント
介護職の転職を成功させるためには、入職前の段階で以下の点を必ず確認しましょう。
介護業界や仕事内容を理解する
まず何よりも重要なのは、介護という業務そのものへの理解を深めることです。
業務内容はどういったものなのかを把握するのはもちろん、どのような能力が求められているのかや介護職に就くことへの仕事のやりがい、大変さをしっかり知っておく必要があります。
転職後も長く自分の仕事のキャリアを続けていくためにも事前の介護職への理解は大切です。
条件面で自分の軸を持つ
まず求人サイトなどで自分に合う職場を探す前に、自分はどうして転職をし、介護職にどのような条件を求めるのかという原点に立ち返ってみましょう。
介護職に求める希望条件が曖昧なまま転職活動を続けると、自分の軸がぶれて職場の選択ミスを起こしかねません。
逆に希望条件が複数ある場合には、その中で優先順位をつけ、その中でより高い優先順位を満たしている職場を探しましょう。
自分に合う職場の選び方
自分に合う職場を選ぶためには、まず自身の価値観や希望を明確にすることが大切ですが、それに加えて以下のことも意識してみてください。
応募先について調査を怠らない
転職で後悔しないようにするためには、応募先の職場についてしっかりと下調べをする必要があります。
施設のホームページやパンフレットをよく見て、その理念や利用者の雰囲気を確認したり、応募要項から業務内容や福利厚生を把握したりしておきましょう。
これらに加えて職場の雰囲気や新人へのサポート体制といった側面も確認しておくと、転職後に自分が後悔することなく働けるかどうかを判断しやすくなります。
転職エージェントでプロに相談する
転職で失敗したり、後悔したりしないためには介護転職に特化した転職サイトの利用がおすすめです。
特に、転職エージェントと呼ばれる、アドバイザーやコンサルタントが親身になって相談に乗ってくれるサービスでは様々なサポートが受けられます。
例えば、希望条件の整理、利用者に合った求人の紹介のみならず、履歴書の添削や面接練習など自分一人ではできないことまで幅広くサポートしてくれます。
このほかにも、一般には知られていない独自の非公開求人や独占求人を紹介してくれたり、実際の職場の人間関係など生の現場の情報を教えてもらったりすることも可能で、転職に成功するためのサポートならなんでもしてくれます。
エージェント側も、利用者に転職に成功してもらうことで報酬が出る仕組みになっているので、内定獲得のために手厚いサポートを受けることが可能です。
失敗しないための介護転職サイトを紹介
介護職への転職に失敗しないようにするために有効な手段として介護転職に特化した転職サイトの活用が挙げられます。
ここでは、その中でも特におすすめの転職サイトを3つお教えします。
マイナビ介護職
画像出典:マイナビ介護職公式サイト
認知度No.1の介護職エージェント(※)
20万件を超える求人
都市部の求人に強い
マイナビ介護職は、専任のアドバイザーが転職相談やサポートを1対1で担当してくれる転職エージェントです。
マイナビ介護職は大手の企業が運営していることもあり介護職転職エージェントのなかで認知度No.1です。その認知度もあり、介護の転職で失敗したと感じる可能性は極めて低いです。
求人数も20万件以上と豊富です。特に都市部の求人に強く良質な求人が多いと高い評価を得ています。
求人先のリストアップや給与アップの交渉などキャリアアドバイザーに任せることもできるため、介護の転職で失敗しないか不安に感じている方には特におすすめできます。
※介護士を対象とした人材紹介サービス19社における調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
介護ワーカー
※画像出典:介護ワーカー公式サイト
求人数49,000件以上(2025年3月現在)
年間転職成功実績が1万件超え
面接対策などの転職サポートも豊富
介護ワーカーは、評判・実績ともに優れた介護職転職サイトです。
求人の数が多く、正社員転職を希望する方や短期間で転職したい方など、多種多様なニーズにあった求人募集を見つけることができます。
さらに担当者のサポートも口コミで評判であり、面接の日程調整や条件交渉などの一人でやるには手間のかかる手続きの代行だけでなく、ESの書き方や面接対策までしっかりフォローしてくれることも特徴です。
年間転職成功実績10,000件という長年にわたって築き上げられた確固たる実績もある会社なので、安心して登録することができます。
カイゴジョブエージェント
画像出典:カイゴジョブ公式サイト
専任キャリアパートナーが転職をサポート
職場環境・福利厚生も考慮可能
全国の求人を掲載
カイゴジョブは、東証一部上場企業が運営する介護職・介護福祉士専門の転職サービスです。
カイゴジョブとカイゴジョブエージェントという2つのサービスに分かれており、カイゴジョブエージェントの方が担当者がついて転職をサポートしてくれる点でおすすめです。
カイゴジョブエージェントのアドバイザーは給与や福利厚生などの目に見える条件だけでなく、職場の理念や雰囲気の相性など内部の事情にも考慮した転職サポートをしてくれるので、転職後に人間関係等で悩むといったことも少ないと考えられます。
また、カイゴジョブエージェントとカイゴジョブは合わせて4万4千件以上の求人数を持っており、都市部だけでなく全国各地の求人募集から転職先の候補を探せるので、多くの方におすすめできる転職サイトです。
転職する時のポイント
求人から理想の介護転職先を選ぶポイント
自分に合った理想の職場に行き着くためには、自分自身での様々な検討が必要です。
時には求人の背景を考えることで、その職場の理念を窺い知ることもできます。
勤務体形・条件面で絞り込む
介護と言っても様々な勤務体系があります。一人ひとりの利用者に寄り添った介護をしたいという方は訪問介護が適しているし、認知症介護を経験したいという方はグループホームが適していると言えます。
また、夜勤を伴うのかというのも大きなポイントです。自分のワークライフバランスと合った職場探しを心がけましょう。
求人を比較検討する
同じ介護職であっても、その施設によって経営方針や理念、職場の雰囲気は様々です。
まず自分の希望条件に一致した施設を見つけることが最優先ですが、必ず複数の選択肢を持つようにしましょう。
そしてそれぞれの労働条件や福利厚生を書き出し、最も自分が働きやすそうな職場を選ぶと良いです。
比較して迷った場合には、職場見学をして実際に足を運んでみるとまた違った印象を受けるかもしれません。
求人の背景を考える
職場への理解を深めていくためには、求人募集の背景をしっかり把握しておいた方が良いです。
ほとんどの場合、求人募集は人手不足を補うために行われていますが、一方で職場の理念の転換の可能性も考えられます。
例えば、人手不足による求人募集をしている点は同じであっても労働環境が悪く退職者が増加したことにより人出が足りなくなった場合と、職場の理念が変わり、より利用者に寄り添ったサポートをするために新たな人員を増やして余裕を持たせたいという場合ではその求人募集の背景が大きく異なることがわかります。
このような背景を知るために、募集の背景は何なのか、そして今後の経営の理念に変更はあるのかといったことを質問してみると良いでしょう。
離職率などを調べる
働きやすく労働環境のいい職場であるかどうかを判断するためには、その施設で働く職員の離職率や勤務年数を調べてみることも一つの手です。
辞める人の割合が小さく、勤務年数の長い職員が多いほどその職場の労働環境はしっかり整っていることが示されていると言えます。
事前の見学が可能な施設を選ぶ
求人応募前や面接の時などに、施設の見学が可能であれば、遠慮なく申し出をして見学をさせてもらいましょう。
実際の施設の雰囲気や職員さんの働く姿を自分の目で見ることで、自分がその施設で働く姿を想像しやすくなり、求人情報やネットの情報だけでは知り得ないものまでを把握することができます。
人員配置から職場環境を見る
介護業界の人員配置とは、施設利用者と職員の人数の比率のことを言い利用者:職員の比率で表されます。そして、それぞれの施設ごとにその基準は決まっています。
例えば、人員配置が「4対1」の施設よりも「3対1」の施設の方がゆとりがあると言えます。
このように基準値以上に人員が配置されている職場はゆとりがあり、より働きやすい環境と言えますが基準を満たさない施設はきちんとした労働環境が整っていないと判断できるでしょう。
転職エージェントを活用する方法
ここでは、転職エージェントを最大限に活用するためのポイントを6つに分けて紹介します。
連絡を怠りすぎない
転職サイトは、登録更新日が新しい人から順番に案件を紹介していくため、連絡を怠ってるといずれ案件紹介メールが届かなくなります。更新日が古い=すでに転職が決まった可能性が高いと機械に判断されるからです。
更新日が古いと、条件が一致している案件が回ってきたとしても紹介されなくなってしまうので、連絡は怠らないようにしましょう。
転職の意思を伝える
キャリアコンサルタントの仕事は、転職希望者に寄り添って話を聞くことですが、彼らにも営業の売り上げ目標があり、転職を生半可な気持ちで決めている状態でコンサルティングしてもらうのは時間の無駄になってしまいます。
担当のコンサルタントとの最初の話し合いで、まず転職時期はいつ頃を考えているのかについてを必ず聞かれるので、いい企業が見つかればすぐにでも転職したいという自分の意思を伝えましょう。
そうすれば、担当コンサルタントも自分たちの売り上げにつながると考えて、優先的に企業の紹介に取り掛かってくれます。
担当者を自分で選ぶ気持ちを持つ
仕事にも相性があるように、担当コンサルタントとも相性があります。
もし、接客の仕方に不満を感じる点があったり、性格が合わないと感じた時には遠慮することなく担当者を変えてもらいましょう。躊躇する人も多いですが、このようなケースは決して珍しくありません。
しかし、どうしても自分から担当者変更を申し出ることが難しい場合には他社を当たるようにすると良いです。
職務履歴などの虚偽申告をしない
職務履歴などの登録情報や担当コンサルタントとの一連のやり取りについては、自分から申し出ない限りその情報が全て記録されます。
例えば、去年の登録情報と今年の登録情報に不一致が見られた場合はすぐに虚偽申告であることが見抜かれ、その後危険人物として扱われることになります。
不正がバレると紹介案件の件数を絞られてしまうなどの悪影響を及ぼすので、きちんと正しい情報を伝えましょう。
推薦文を自分で確認する
大抵の場合、担当コンサルタントは200~1000文字程度で企業への推薦文を書きます。しかし、コンサルタントによって力量は様々であるため、ひどい場合には経歴をただ写しただけの推薦文が企業に提出されてしまう場合もあります。。
そのような事態を避けるため「面接のために、客観的に自分を見直したいので推薦文を送っていただくことは可能ですか?」 と自分から一言伝えておくと良いでしょう。
多重申し込みをしない
複数社の転職サービスを使っている場合、同じ企業には複数の転職エージェント経由で申し込みを行わないようにしましょう。
企業だけでなく複数の担当コンサルタント自身にも不信感を与える結果となり、破談となってしまうケースさえあります。
転職サイト登録後の流れ
転職サイトに登録して初めて担当コンサルタントとのやりとりが開始されます。
ここでは、その手順について詳しく解説していきます。
公式サイトから登録する
各公式ホームページから登録を行います。
その際、派遣サービスなのか、転職サービスなのかをよく確認するようにしましょう。
正社員での転職を希望していたのに派遣登録サイトが表示され、それに気づかず登録を進めてしまった場合、そのまま派遣社員としての面接を受けてしまうケースもあるので十分気をつけましょう。
担当者から電話・メールを受けとる
公式サイトから登録すると、数日以内に担当者から電話かメールで連絡が入ります。
その際、転職希望時期・希望する職種・希望年収などについて聞かれるので、事前に大まかに考えておくと良いです。
上記のような質問をされずに、最初から初回カウンセリングの日程調整に入るケースもありますが、大抵はこのような質問が10分程度行われた後に初回カウンセリングの日程調整が行われます。
初回カウンセリングを行う
実際に自分自身で転職エージェントのオフィスにいくケースもあれば、担当のコンサルタント自身が訪問してくれるケースもあります。
そして現在では、新型コロナウイルスの影響でインターネット上でのオンライン面談も行われています。
この初回カウンセリングでは、PRポイントの整理や転職するべきか否か、どのような企業に内定をもらえそうかや転職についての要望の深掘りなどを話し合っていきます。
担当のコンサルタントとはこの先長い期間お世話になるため、可能な限り自分の足で転職エージェントのオフィスに行くことをお勧めします。
求人を紹介してもらう
初回カウンセリングをもとに、担当のコンサルタントがあなたの要望に沿った求人を5~20件程度提案してくれます。
提案されたものの中には、自分自身が想像していなかったような有名大手企業が含まれていることもあれば、担当コンサルタントに紹介してもらえなければ知ることのなかったであろう中小企業まで様々な企業があるはずです。
各エージェントが独占的に紹介している独占求人も含まれていることがあるので、複数のエージェントから求人紹介を受けるといいでしょう。
履歴書や職務履歴書の作成・添削
担当コンサルタントから提案してもらった求人紹介をもとに、自分の応募する企業を絞り、履歴書や職務履歴書などの応募に必要な選考書類を添削してもらいます。
この過程で、最高の職務履歴書を作り上げるために担当コンサルタントが面談を設けてくれたり、何度も書き直しを一緒に行ってくれたりします。
大事な作業なので、担当コンサルタントにしっかり頼りましょう。
実際に応募する
履歴書や職務履歴書が完成したら、最後に担当コンサルタントが推薦文を書き加えて企業へ応募します。
この推薦文によって、自分では気づかないような長所を担当コンサルタントが企業に伝えてくれることになり、転職エージェントに頼らずに自分ひとりで選考書類を書いた時よりもより深みを持った書類に仕上げることができます。
面接対策を行う
自分自身が応募している企業の面接がどのような質問傾向にあるのかを担当コンサルタントから教えてもらうことができるとともに、自分が今持っている能力の中で何をアピールしていけばいいのかについてのアドバイスを受けることもできます。
また、希望すれば、実際の面接のシミュレーションを行ってくれるところもあります。
実際の面接を受ける
実際の企業との面接の日時は全てと担当コンサルタントが決めてくれます。
担当コンサルタントからの面接対策でのアドバイスを思い出しながら、自分が企業に入りたい気持ちをしっかりと伝えましょう。
もし仮に面接に落ちてしまった場合にも、大抵の場合、面接を受けた企業の人事担当者から担当コンサルタントへフィードバックを受けているため、次の企業の面接をより良いものにすることができます。
内定後は退職サポートがあることも
企業から無事に内定が出た後は、担当コンサルタントが企業とやりとりをして給料の交渉や入社日の調整を決めてくれます。
また、退職手続きについても知識豊富な担当コンサルタントからアドバイスをもらうことができるため、上司への報告などで不安に思うことがあっても最後まで全力でサポートしてくれます!
介護転職の失敗についてまとめ
業務内容を理解しないまま介護に転職すると失敗するケースが多い
慎重に自分に合った職場を探す必要がある
転職エージェントを活用すると自分に合った職を見つけやすい
介護職は、高度なスキルを必要とせず、未経験者でも歓迎され求人も多いことから転職を決める人も多いです。
しかし、本当に自分がやりたいことを介護職に見出さない状態で転職してしまうと後になって後悔する羽目になってしまいます。
そうならないようにするためにも、転職する際には、自分が仕事に何を求めているのかをよく確認する必要があります。
そして、転職エージェントなどのサポートを活用していくことで、より自分に合った職を探していくことがやりがいのある仕事を見つける近道になるのではないでしょうか?