医療ソーシャルワーカーの仕事は本当にきつい?仕事内容や大変な理由・働く人の本音を紹介

「医療ソーシャルワーカーになりたいんだけど、仕事内容を詳しく知りたい!」

「医療ソーシャルワーカーの仕事ってきつくて大変・・・」

このような考えをお持ちの方も多いと思います。

この記事では医療ソーシャルワーカーの仕事内容、きついと感じる理由、やりがいなどを詳しくお伝えします。

現役の医療ソーシャルワーカーの方や、医療ソーシャルワーカーを目指している方はぜひ参考にしてください。

医療ソーシャルワーカーの仕事についてざっくり説明すると
  • 医療ソーシャルワーカー(msw)とは医療機関で患者や家族の支援をする仕事
  • 業務量が多いなどの理由できついと感じることが多い
  • 社会貢献ができるので非常にやりがいがある仕事
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医療ソーシャルワーカー(MSW)の仕事はきつい?

医療ソーシャルワーカー

この見出しでは医療ソーシャルワーカーの良い点と悪い点を紹介します。

そもそも医療ソーシャルワーカーの仕事内容とは?

医療ソーシャルワーカー(msw)とは医療機関に勤務し、患者や家族からの相談に乗り、患者や家族の支援を行う生活相談員のことを指します。

医療ソーシャルワーカーは、相談業務を通して患者や家族の悩みを聞き、それを踏まえて入院・退院日の調整や、生活でのアドバイスなどをして、患者や患者の家族を支援するのが仕事内容です。

主な仕事は相談業務ですが、患者や家族の悩みを病院内で解決できない場合は、他の施設と連携して患者や家族の支援をします。そのため、電話応対や書類作成の仕事も多いです。

医療ソーシャルワーカーの職場はどこ?

医療ソーシャルワーカーの職場は、医療機関の中にある「地域医療連携室」「医療福祉相談室」などといった相談室です。病院によって部屋の名称は違いますが、患者や家族からの相談を受ける専用の部屋で働いています。

医療ソーシャルワーカーの給料

医療ソーシャルワーカーの平均年収は、厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、平均月収は23.4万円、平均年収は409.7万円です。

これは平均値なので、勤務年数が短い人や、勤務先の規定によってはこれより収入が低くなることもあります。

なお、公立病院や保健所など、公務員の医療ソーシャルワーカーは、安定した収入が得られます。

出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

医療ソーシャルワーカーのきついと感じる点

医療ソーシャルワーカーは、以下のようなときに仕事がきついを感じることがあります。

  • 専門職であるにもかかわらず、給料が安い
  • 業務内容が多く、残業も多いので大変
  • 仕事の出来が経験値によるものが大きいため、実力の差が激しい
  • 支援する患者を選べないので、関わり方が難しい患者を担当すると支援が大変
  • 業務の優先順位を付けるのが難しいので、忙しくなってしまう

このようなことがあります。仕事内容の大変さや給料の安さなど、自分ではどうにもできない問題がきついと挙げられています。

医療ソーシャルワーカーの良い点

きつい面もある一方、医療ソーシャルワーカーのよい点としては、以下のようなものがあります。

  • 仕事内容が多いので、さまざまな知識・スキルを習得できる
  • 土日・休日に休める
  • 医療の知識を身に付けられる
  • 予定を自分で込められることがある
  • 多くの人と関わる中で、人から感謝されることが多い

知識やスキルが身に付く、感謝されるなど、スキルアップできたり、やりがいが感じられる点がよいと思っている人が多いです。

また、自分で予定を決められたり、土日・祝日に休めたりすることから、プライベートと仕事を分けることができる点も魅力の一つです。

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どうして医療ソーシャルワーカーはきつい?

こまる介護士

医療ソーシャルワーカーは、よい面もありますがきつい面があることも否めません。どうしてきつく感じるのが、理由を紹介します。

人間関係が悪い

医療ソーシャルワーカーは、患者の問題を解決するために、病院内外の専門職の人たちと連携して仕事をします。

たくさんの人たちと関われるのは魅力の一つと言えますが、他職種の人たちの板挟みになってしまうことがあることはきつい点の一つでしょう。

また、一緒に働いているスタッフと方向性が違うなどの理由でトラブルになることもあります。

関係性の修復や円滑なコミュニケーションを図るためには、対話や妥協の力が必要とされます。

合わない人ともコミュニケーションを取りながら仕事をしなければならないのは、医療ソーシャルワーカーの大変な点の一つです。

その他にも、患者と病院スタッフの考え方が違うことから、患者から難しいお願いをされることもあります。このような事態は医療ソーシャルワーカーが頭を悩ませることの一つです。

医療ソーシャルワーカーは、コミュニケーション能力だけでは解決しようがない問題に直面することがあり、関わる人が多い仕事ならではの大変さがあります。

努力してもどうしようもない時がある

病院の予算や人材不足、法律の問題など、どうしようもできない要素によって、医療ソーシャルワーカーが患者の悩みを解決してあげられないこともあります。

このように自分の努力によって解決できないことがあると、自分の理想と現実との違いに悩み、仕事にやりがいを感じられなくなってしまい、仕事を辞めたいと思ってしまう人もいます。

豊富な知識・経験が必要とされる

医療ソーシャルワーカーは、さまざまな病気に悩む患者を支援する仕事です。そのため、介護施設などのソーシャルワーカーよりも、医学的知識が必要とされることが多くなります。

患者たちが抱えるさまざまな問題に対して円滑に対応するには、医師や看護師ほどではなくとも、ある程度の医学的知識を持っている必要があります。

医療ソーシャルワーカーは医学の専門的な勉強はしてきていないため、経験が浅いと、思うような対応ができないことがあります。

人手不足で残業が多い

医療ソーシャルワーカーは、もともと仕事量が多い仕事です。その上、臨機応変に業務をこなさなければならないので、担当している相談内容や職場での業務量によっては、残業が多くなります。

中には、業務の範囲が広がっていくことにより、職場内で「なんでも屋」のような扱いを受ける人もおり、雑務を頼まれやすくなってしまうために残業をしなければならなくなり、辛いと感じる人もいます。

精神的にきつい

医療ソーシャルワーカーは、患者やご家族に相談業務をし、患者やご家族の悩みを解決して患者の社会復帰を支援する仕事です。

患者やご家族が辛い状況にあったり、悩みの内容が深刻であったりしても、逃げずに向き合わなければなりません。

また、患者やご家族は辛い思いをしているので、場合によっては医療ソーシャルワーカーに当たってしまい、きつい言葉を言われてしまうこともあります。

そのため、落ち込んでしまったり、精神的に苦痛を感じてしまう場合もあります。

患者やご家族の悩みに向き合うのが仕事とは言え、仕事なのである程度割り切り、プライベートにまで仕事での出来事を引きずらず、気分を切り替えるのも大事なことです。

医療ソーシャルワーカーの仕事で感じるやりがい

医療ソーシャルワーカーの仕事で感じるやりがい

医療ソーシャルワーカーはきついと感じることもありますが、やりがいが大きいためこの仕事をしているという人も多いです。

社会貢献を実感できる

自分が相談や生活支援をした患者が社会復帰をしたときには「社会に貢献できた」と実感することができます。

医療ソーシャルワーカーは、子供から高齢の方まで、幅広い年齢の患者さんに福祉サービスを提供しています。

さまざまな方のさまざまな悩みを解決し、社会復帰をサポートできるため「自分は社会貢献している」と実感しやすく、やりがいを感じられます。

また、医療ソーシャルワーカーは患者の人生に深く関わることが多いため、患者の成長や回復を見守ることで、自分の仕事が社会に対して意義のあるものであると感じることができます。

そのような瞬間は、医療ソーシャルワーカーにとって大きな喜びとなります。

人の役に立っていると実感できる

患者さんやご家族の悩み相談をし悩みを解決すること、社会復帰の支援をすることは、人の役に立てる仕事です。

しかも、患者さんやご家族が辛い思いをしているところから、嬉しい・幸せといったポジティブな感情になれるお手伝いができるのですから、やりがいは非常に大きいと言えます。

また、悩み解決や社会復帰が成功したときには、患者さんやご家族から感謝の言葉をいただけるので、自分が人の役に立てたことの喜びがより感じられるでしょう。

資格がモチベーションに繋がる

医療ソーシャルワーカーは国家資格ではありません。とは言え、実際の求人では、多くの医療機関が採用条件として有資格者であることを条件にしています。

医療ソーシャルワーカーに関する資格とは、精神保健福祉士や社会福祉士です。

これらの資格を持っていると、採用されやすいことはもちろん、給与が高めになることや、所有資格に関連する仕事も任せてもらえるようになるなど、資格があることでモチベーションアップに繋がります。

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現場で働く医療ソーシャルワーカーの声を紹介

医療ソーシャルワーカーの声

この見出しでは、医療ソーシャルワーカーとして働いている人たちの声をご紹介します。

基本給は高いとは言えないけど安定している

私は相談窓口で入院中の患者の退院・転院の調整などの仕事をしています。病院は潰れることがあまりなく、安定した給料がもらえることで、安心して働けます。

もちろん、患者さんや医療従事者から頼りにされることで、仕事にやりがいを感じています。

また、さまざまな診療科のケース対応をしているうちに、多くの人と知り合いになれることも魅力の一つです。

デメリットとしては、まず、基本給は23~24万円ほどなので、手当と残業で稼ぐ形になることです。

また、知り合いが増えることはいいことばかりではなく、雑用を頼まれることも多くなります。

また、医師に八つ当たりされること、他職種の人たちと板挟みになること、患者さんからのクレームが来ることなど、ストレスを感じることもあります。

大学病院の医療ソーシャルワーカーは質が高い

私は大学病院で医療ソーシャルワーカーとして働いています。主な仕事内容は、入院している患者さんの退院・転院の調整や、在宅サービスの提案などです。

大学病院は診療科が多いため、さまざまな知識が得られる点がメリットだと思います。

ただ、院内のスタッフたちと仲良くなれる反面、他職種のスタッフたちとの関わりが多いため、院内のいざこざに巻き込まれることもあります。

しかし、私立大学病院の医療ソーシャルワーカーは国公立大・有名私立大卒の人が多く、質がいいと感じます。

医療ソーシャルワーカーは、福祉職の中では給料が高い方だと言えますが、残業は月40時間ほどあり、かなり多いです。

残業が多いだけではなく、仕事での責任が大きいため、精神的な負担も多く、離職率は高いです。

医療ソーシャルワーカーに向いている人

医療ソーシャルワーカーに向いている人

医療ソーシャルワーカーは誰でもできる仕事ではなく、向き・不向きがあります。この見出しでは、医療ソーシャルワーカーに向いている人の特徴をご紹介します。

人とコミュニケーションを取るのが得意な人

医療ソーシャルワーカーは、患者さん、ご家族、病院内外の他業種の人たちといったように、たくさんの人とコミュニケーションを取りながら仕事をしていきます。

そのため、コミュニケーション能力が得意な人でないと、仕事が成り立たないとも言えます。

コミュニケーションが苦手で、多くの人と関わることが辛い人にはできない仕事です。

しかし、コミュニケーション能力が苦手な人でも、適切なトレーニングや継続的な学びを通じて、コミュニケーションスキルを向上させることが可能です。

医療ソーシャルワーカーとしての成長過程で、自身のコミュニケーション能力を向上させながら、患者や関係者との協力を築いていくことが重要です。

仕事に関して割り切れる人

医療ソーシャルワーカーは、患者さんやご家族に寄り添い、悩み相談や退院・転院、社会復帰の支援をします。

しかし、患者さんやご家族のためと思い、気持ちが入り過ぎると自分が辛くなってしまい、場合によっては仕事が成り立たなくなります。

患者さんやご家族に寄り添うことは必要ですが、「これは仕事なのだ」とある程度割り切り、できないことはできないと判断する能力がある人は向いていると言えるでしょう。

仕事の要領がいい人

医療ソーシャルワーカーの仕事はさまざまあるため、自分の仕事をしているだけで精一杯になってしまいます。

その上、雑用を頼まれることもあり、全ての仕事を生真面目にやってしまうと、残業が多すぎて過労に追い込まれることもあるでしょう。

そのため、自分の仕事に優先順位をつけスムーズに業務を進めつつ、雑用は断るなど、要領がいい人は医療ソーシャルワーカーに向いていると言えます。

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医療ソーシャルワーカーはこれからどうなる?

医療ソーシャルワーカーのこれから

医療ソーシャルワーカーは必要な仕事ではありますが、今後はどうなっていくのでしょうか。医療ソーシャルワーカーの将来性を解説します。

医療ソーシャルワーカーの離職率は?

医療ソーシャルワーカーの離職率はデータがあるわけではないので断言はできませんが、離職する人は多い傾向があるとは言えます。

離職する理由は、患者さんやご家族に気持ちを入れ込み過ぎしんどくなってしまうことや、給与面での不満が挙げられます。

先に述べた通り、医療ソーシャルワーカーの平均月収は23.4万円、平均年収は409.7万円です。医療関係の仕事であることや仕事内容の負担を考えると、待遇がよいとは言えません。

医療ソーシャルワーカーに将来性はある?

医療ソーシャルワーカーは将来性が高いと言えます。今後、あらゆる仕事はAIで代替できるかどうかで将来性が決まります。医療ソーシャルワーカーの場合は、AIが代替できる仕事ではありません。

医療ソーシャルワーカーは、相談業務や、問題解決のために各機関と協力しながら患者さんやご家族の支援業務をする仕事です。

感情や人間関係の複雑さに対応し、個別のニーズに合わせた支援を提供することが求められます。

人間でないとできない仕事なので、今後も需要が続く仕事だと言えます。

仕事がどうしてもきついなら転職を検討すべき

医療ソーシャルワーカーの仕事がきついとお悩みの方は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

ここでは、転職活動をするのにおすすめの転職サイト・転職エージェントをご紹介します。

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医療ソーシャルワーカーの仕事についてまとめ

医療ソーシャルワーカーの仕事についてまとめ
  • 医療ソーシャルワーカー(msw)に向いているのは、コミュニケーション能力がある人など
  • 公立病院や保健所で働く人は給料が安定している
  • 仕事内容が幅広いので、知識やスキルがたくさん得られる

医療ソーシャルワーカーは、患者や家族の相談業務を行い、悩み相談、退院・転院支援、社会復帰支援などを行う、社会貢献度が高いやりがいのある仕事です。

人の役に立ちたい人にはピッタリの仕事だと言えます。仕事の性質や業務量の多さから、きついと感じることもありますが、患者や家族の役に立てたときの嬉しさは何にも代えられません。

AIに代替されることもなく、人間にしかできない仕事なので、医療ソーシャルワーカーは今後も必要とされる仕事なのです。

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