介護の仕事に向いている人の特徴10選|活躍できる素質から向いていない性格まで解説
更新日時 2023/08/03
「介護の仕事に向いているのはどんな人?」
「介護士として活躍の機会を増やすのに出来ることは?」
このように感じている人も多いのではないでしょうか。
介護に関わる仕事は、専門的な仕事だからこそ、必ず必要な知識やスキルがあり、高齢の方の命と向き合う仕事だからこそ向いている性格の人がいます。
こちらの記事では、介護の仕事に向いている人や、特性上向いていない性格の人について詳しく解説します。
また、介護職員として活躍の場を増やせる資格や、介護職への転職についても、イラストを用いて分かりやすく解説していきます。
- 介護の仕事に向いている性格の特徴があることを知る
- 介護職で活かせる資格がある
- 介護業界の転職に有利になる転職サイトを活用する
介護の仕事に向いている人はどんな人?
介護の仕事は、高齢の方と密接に関わる職業で、専門的な知識が必要になる職種です
命を預かる現場でもあるため、性格的に向いているかどうか知ることも大切です。
介護職に転職をしようか考えている人の中には、自分で気付いていないだけで、実際には介護職へ向いている性格である人もいます。
まず初めにこの見出しでは、介護の仕事に向いている10個の要素を紹介していきます。
人との接し方が上手
介護職は様々な職場がありますが、基本的には人と接する職業です。
また、一緒に働く人との連携も非常に重要となる職業です。
サービスを利用する、ご利用者さまに対しても、仕事の仲間に対しても、人と接することが仕事の根本にあるため、性格的に人と接することが好きな方におすすめ出来る仕事です。
ひとりで黙々と向き合う仕事ではないため、常に人がいる環境で、人に対して何かをすることに抵抗がない方に向いています。
人の気持ちを考えることができる
介護の仕事で対象となるご利用者さまは、人生の先輩である場合がほとんどです。
言葉使いや、細やかな対応などが出来ると、ご利用者さまや、その家族からも良い印象を持っていただけて、自分自身も働きやすい環境になります。
また、何らかの病気がある方も多く、自分の気持ちを上手く伝えられない方や、介護職員に気を使ってしまう方もいます。
そのような状況でも、利用される方の様子を見て、何をして欲しいのか、どう感じているのかという要求や意思を把握できる気配りが出来る方が、介護の仕事に向いています。
コミュニケーション能力が高い
介護の現場では、ご利用される方とのコミュニケーションが非常に重要です。
話しやすいスタッフだと認識されることで、信頼関係の構築にも繋がります。
また、会話の中から介護のヒントを見つけることも出来ます。
介護サービスを利用される、高齢者の中には、介護職員とのコミュニケーションを楽しみにしている方も多くいます。
ご利用者さまに対してだけでなく、介護の現場ではスタッフ同士の連携も重要です。
そのためにスタッフ同士でもコミュニケーションをしっかり取ることが求められます。
相手との距離の取り方、会話の盛り上げ方、お互いを知るためにもコミュニケーション能力に長けている方に向いている職業です。
高齢者を労り敬うことができる
介護の仕事で関わる方は、高齢の方が多く、人生の先輩に対して介助を行います。
自尊心を傷つけないように労い、敬うことが重要です。
特に介護の現場では、排泄や入浴の手助けをする機会があります。
こうした介護は、ご利用者さまにとっては羞恥心や自尊心にも関わるデリケートな介護でもあり、生きる上で必要な介護です。
相手を敬う気持ちを持てる方に、介護の仕事は向いています。
性格が前向き
素直で前向きに働くことは、どの職種にも共通して大事なことです。
介護の現場では特に、明るく元気に働けることが重要です。
サポートするご利用者さまの中には、心身ともに何らかの不調を抱えており、気持ちが落ち込んでいる場合もあります。
そんなときに関わる介護職員も暗い気持ちで対応すると、より一層マイナスな気持ちになってしまうことがあります。
明るい気持ちや元気を分けてあげられるような、前向きな思いで接することを心がけましょう。
また、明るく元気に働くということは、チームとして一緒に働く他の職員とも良い関係を築くことにも繋がります。
強いメンタルを持っている
介護の仕事は、ご利用者さまの命に関わる仕事です。
やりがいも大きい仕事ですが、ご利用者さまの負の感情を受け止めたり、時に理不尽な思いをすることもあるでしょう。
介護施設によっては、ターミナルケアや終身介護を行っているところもあり、人の死と向き合わなければいけない場合もあります。
身体的、精神的にストレスを受けることも大いに考えられる仕事です。
ストレスの発散が上手に出来る方や、イライラを引きずらない方、仕事と私生活のオンオフの切り替えが上手な方など、強いメンタルを持っている方におすすめの職業です。
身体が健康で体力がある
身体介助が必要な現場も多く、自分の身体を使って働くことが介護の現場では基本となります。
また、近年は人手不足が深刻化している施設も多く、不規則なシフト勤務や、夜間勤務がある場合もあり、介護職は体力勝負の職業でもあります。
様々なご利用者さまと関わるので、風邪などの病気にかかる可能性も高くなります。
自分の風邪をご利用者さまにうつしてしまうことも考えられますが、免疫力が低下している高齢の方も多いため、命に関わる重要な部分でもあります。
身体が資本ともいえる職業なので、健康に自信がある方や、体力に自信がある方におすすめです。
粘り強く仕事に取り組むことができる
介護の現場では、常に責任感を持って勤務することが求められます。
ご利用者さまの命に関わる仕事でもあるため、ひとつのミスがご利用者さまの生活や健康に大きく影響してしまう可能も考えられます。
また、ご利用者さまやその家族との信頼関係を築くことが非常に重要です。
そのために、責任感をもって勤務することが大切です。
介護の現場では、職場全体の連携も非常に重要であるため、根気よく着実にタスクをこなしつつ働くことができる方に向いています。
知識を身につけるのが好き
介護に関する知識を有効活用するためにも、基本的な知識を身につけているだけでは成り立ちません。
利用される方それぞれにおいて、注意すべきことが異なったり、介護の方法が変わる場合も多く、基本をどのように生かしていくかは、対応力を身に着ける必要があります。
よりよい介護を行うためにも、少しずつやり方を変えていくことが重要になり、そのためにも、介護に関する情報に敏感になることや、新しい知識を自ら習得することが重要です。
毎日の仕事の中でも、日々学び、スキルアップを目指す人に向いている仕事です。
継続的な学びや専門知識の取得により、利用者の満足度向上や効果的なケアの提供にも繋がるでしょう。
夜勤や土日祝の仕事にも抵抗感がない
介護施設などでは、ほとんどの施設で夜間勤務や土日祝日の出勤があります。
デイサービスや、訪問介護などでも、休日に出勤することも多いです。
こうした勤務体制に抵抗感がない方に向いています。
介護職員は勤続年数の長さで給与があがっていくのが顕著に見られます。
夜勤や土日祝の勤務に抵抗なく長く続けることが出来れば、給料アップも見込める仕事です。
介護施設別に向いている人をチェック!
介護の職場といっても、様々な介護サービスや介護施設があり、それぞれ提供する介護の分野が異なります。
代表的な施設やサービスの特徴を理解し、各サービスや施設で働くのに向いている人を紹介していきます。
グループホームの仕事と適している人
グループホームは、主に認知症がある方が入居する施設です。
認知症に対して適切なケアを受けながら、共同生活を送ります。
5人~9人の少人数で運営され、家庭的な環境で、利用者とスタッフが共同で食事の支度や洗濯、掃除といった日常生活を送ります。
グループホームが適している人
- 認知症ケアを学びたい人
- 根気強く見守れる人
- 利用者さまと向き合い、思いやりをもって接することが出来る人
グループホームでは、認知症を患う方と家族のように共同生活を送る施設です。
日常的な家事を一緒に行ったり、生活を整えたりすることで、認知症の症状を軽減し、穏やかに生活できるようにサポートします。
根気強く見守れる方や、思いやりをもってサポート出来る方に適しています。
しかし、グループホームでの仕事はきつく、転職したいと考えている人もいらっしゃいます。以下の記事で、ブラックなグループホームについて書かれていますので、是非こちらも読んでみてください。
グループホームを辞めたい理由は?理由別の解決策や転職前にするべきことを解説!
介護老人福祉施設の仕事と適している人
介護老人福祉施設は、一般的に「特養(特別養護老人ホーム)」と呼ばれる介護施設です。
入居条件が要介護3以上であり、手厚いケアが必要な方が多く入居しています。
入浴介助・食事介助・排泄介助といった、直接介助が多くあり、そのための専門的な知識も必要になります。
介護老人福祉施設に適している人
- 介護職員としてスキルアップしたい方
- 医療的ケアの知識を積みたい方
介護老人福祉施設には、医療ケアが必要な人も多く入居しており、医療との連携も非常に重要な施設です。
終身介護を行っている施設も多いため、ターミナルケアについての知識を身に着け、人の死に対して抵抗なく受け入れられる方に適している施設です。
土日祝日関係なくシフトが組まれる場合が多いです。
夜間勤務があることも多いため、不規則なシフトに抵抗を感じない人に向いています。
最近では、ユニット型特養と呼ばれる特養も増えてきています。ユニット型特養の仕事内容については以下の記事に詳しく書かれておりますので、こちらもぜひ読んでみてください。
ユニット型特養の仕事はきつい?仕事内容・夜勤の実態・給与などを従来型と徹底比較
デイサービスの仕事と適している人
デイサービスは、日常生活を可能な限り居宅で送りながら、生活機能の維持や機能訓練などを目的に、日帰り通所する施設です。
通所時間は施設により異なり、半日や数時間で帰りとなるデイサービスもあります。
食事がとれる施設、入浴が可能な施設もあり、サービスに特色のある施設が多くあります。
デイサービスが適している人
- 楽しませることが好きな人
- イベントを企画したり実行することが好きな人
デイサービスは、様々な特色あるサービスを行っているところがあるため、施設が力を入れていることに注目して、選びやすい特徴があります。
また、レクリエーションを取り入れている施設も多いので、人を楽しませることが好きな方や、イベントを企画することが好きな方にもおすすめが出来ます。
デイサービスの仕事内容や、向き不向きについて以下の記事に詳しく書かれておりますので、こちらもぜひ読んでみてください。
デイサービスの仕事はきつい?大変な理由から向いていないと感じた時の対処法を解説
訪問介護の仕事と適している人
訪問介護は、利用者さまの自宅を訪問して、食事介助・入浴介助・排泄介助など身体介護サービスや、掃除・洗濯・食事準備といった生活援助サービスを行います。
訪問介護に適している人
- 働き方にこだわりがある人
- マンツーマンのサポートをしたい人
訪問介護は、オンコール業務がある場合もありますが、訪問する曜日を固定することが出来るため、シフトの調整がしやすいです。
シフトの融通が利きやすく、短時間勤務が可能な場合が多いので、主婦や掛け持ちで働きたい人にも適しています。
また、訪問は基本的に一人で行うため、マンツーマンのサポートがしたい方や、特定の利用者さまにしっかり寄り添いたい方におすすめです。
一定の条件を満たした重い障がいがある人を対象にサービスを提供する重度訪問介護などもあります。重度訪問介護の仕事内容や、訪問介護を続けるメリットについて以下の記事にくわしく書かれているので、こちらもぜひ読んでみてください。
重度訪問介護の仕事はきつい?仕事内容やヘルパーが大変な理由を現場の声も含めて紹介
【2024年版】介護職向けのおすすめ転職サイト20選|求人数・評判を基に徹底比較
介護職に向いていないのはどんなタイプの人?
ここまでの見出しでは、介護職に向いている人について詳しく紹介していきましたが、反対に向いていない人はどのような人なのか、その特徴をみていきましょう。
潔癖症である人
介護の仕事には、サービスを利用される方の日常生活のお世話の一環として、入浴・排泄・食事などの介助を行う仕事があります。
勤務先によっては、オムツ交換やトイレ介助が頻繁に行われたり、利用される方の身体に触れる介助が必要な場合も多いです。
得意、不得意がある領域ではありますが、潔癖症の方は排泄物を見たり、オムツを交換したりすることに抵抗を感じることもあります。
仕事に対してマイペースで取り組みたい人
介護の仕事は、一緒に働くスタッフとの連携や協力をしながら仕事を行います。
介護職だけではなく、医師や看護師、作業療法士など様々な職種の人と仕事をする機会があります。
周りのペースに合わせて行動したり、先を見越した仕事を行わなくてはならない場合も多くあるため、自分のペースで取り組みたい人には向かないこともあります。
細心の注意を払う仕事に苦手意識のある人
介護の仕事は、ご利用者さまの命に関わる仕事を多く行います。
ちょっとしたミスが重大な事故に繋がる可能性もあり、常に気を配りながら細心の注意を払って取り組む必要性があります。
時にはダブルチェックが必須なものや、細かい配慮が必要な仕事もあります。
そのため、細心の注意を払わなくてはいけない仕事が苦手な方には向かない仕事です。
体力に不安のある人
介護の仕事は、寝たきりのご利用者さまを動かしたり、着替えの介助や入浴の介助など、自分の身体を使った介護が必要になることが多いです。
また、勤務先によっては土日祝の勤務や夜勤などがある場合もあります。
体力勝負になる現場も多くあるため、体力に不安がある人は向かない仕事です。
せっかち・怒りやすい人
身体になんらかの不調があり、思うように身体を動かせない方や、精神的な不調を患っている方、自分の気持ちを表現することが苦手な方など、介護職が接する利用者さまには様々な特徴があります。
ひとりひとりを理解し、穏やかに待つことが重要になる場面や、機能訓練のいっかんとして、出来ることはゆっくりでもやってもらうということが必要な方もいます。
利用者さまのペースに合わせることが出来ない方には向いていません。
介護の仕事に向いていない人は介護職にならない方がよい?
介護の仕事に向いていない人の特徴を紹介しましたが、適正があるかどうかだけが重要なわけではありません。
きらケア介護白書2021で公開された調査結果によると、現役の介護士へのアンケートでは、福祉系の学校を卒業していない人が半数以上の72.6%でした。
介護職は日々知識を学ぶことが重要ですが、働きながら必要なスキルを学ぶことが出来るという結果にも繋がります。
向かない人の特徴としてあげた性格については、欠点だとしても捉え方では長所になります。
何より重要なのは「笑顔」で接することです。
まずは適正よりも、笑顔で対応できるかどうかに焦点を置いて検討してみましょう。
介護の仕事ってそもそもどんな仕事?
これから介護の仕事をしてみたい、と感じた人の中には、介護の仕事へのイメージが湧かない人も多いと思います。
介護の仕事について、詳しくみていきましょう。
介護職の仕事内容とは?
介護の仕事、と一言で表しても、勤務先によって特徴が分かれます。
利用者さまの生活の一部を手助けすることに代わりはありませんが、様々な施設やサービスを比較してみるのがおすすめです。
介護職は資格が必須な業種もありますが、未経験でも出来る仕事で、基本的に体力が続けば年齢も関係なく働くことが出来ます。
介護に関係する資格を取得することで、視野が広がりスキルアップにも繋がります。
現在、介護職全体で人員不足が深刻化しています。 他業種に比べると転職先として様々な施設を比較して選べるなど、求人が豊富にあることも特徴です。
利用者さまや、そのご家族との密に関わることで、やりがいを感じる魅力的な仕事です。
「介護は女性の仕事」は本当?
介護も子育てや家事と同様に、女性の仕事として考えられていたこともあり、介護の仕事では、様々な業種で女性の割合が多いのは事実です。
令和元年度の介護労働実態調査でも、介護職全体の助成の割合は、全体の8割を占めているという結果がありました。
下記の図は、介護職の男女比の差を表したものです。
職種 | 男 | 女 |
---|---|---|
訪問介護員 | 12.9% | 87.0% |
サービス提供責任者 | 18.1% | 81.8% |
看護職員 | 8.6% | 91.4% |
介護職員 | 26.1% | 73.9% |
生活相談員 | 36.3% | 63.5% |
介護支援専門員 | 24.2% | 75.5% |
PT・OT・ST等 | 50.4% | 49.6% |
全体 | 21.8% | 78.1% |
PTやOTといった専門職では、男性の割合が若干多くなるものの、全体の8割近くを女性が占めています。
しかし、介護職における男性の割合も少しずつ増えてきています。
下記の表は、平成19年度と平成29年度の、男性の割合を示したものです。
平成19年度 | 平成29年度 | |
---|---|---|
全種別の介護労働者 | 18.8% | 22.9% |
訪問介護事業所の介護労働者 | 9.5% | 15.5% |
通所介護事業者の介護労働者 | 21.7% | 25.1% |
男性職員は女性よりも力がある場合が多く、利用者さまの移動を手助けしやすかったり、同性による介護を望む利用者さまも多かったりと、男性職員のニーズが高まっています。
介護職への転職を考えている人におすすめの資格3選
介護職員としてスキルアップし、活躍の場を増やすためには、資格を取得することがおすすめです。
この見出しでは、代表的な資格を3つ紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識や技術を有することを証明する資格です。
厳しい受験資格はなく、未経験・無資格で受験が可能です。
受験のための講座は、夜間・短期・通信と様々なニーズに合わせて開講されているため、働きながらでも資格取得を目指しやすいです。
実務者研修
実務者研修は、ある程度の介護知識を有する人向けの資格で、介護職員初任者研修の上位に位置しています。
未経験者・無資格でも資格取得を目指すことが出来ますが、経験を積んだ人がスキルアップのために目指すことが多い資格です。
基本的な介護知識だけでなく、たん吸引や経管栄養などの、医療的ケアについても学ぶ範囲となっているため、仕事の幅をより広げたい方や、スキルアップを目指したい方におすすめです。
介護福祉士
介護福祉士は国家資格です。
取得するためには、介護福祉士国家試験に合格する必要があります。
福祉系学校を卒業していなくても、3年以上かつ540日以上の勤務実績が必要です。
総時間は問われないため、パート勤務でも受験資格を得られます。
国家試験と聞くと合格しづらいのではないかというイメージをお持ちの方もいると思いますが、介護福祉士の合格率は60~70%です。
しっかり対策をすることで、十分資格取得を目指せます。
介護福祉士から取れる資格は?スキル・キャリアアップに適した資格と取得方法まで解
介護の仕事に転職する方法
介護の仕事で転職をする場合、どんな手段があるのか、メリットやデメリットを含めて紹介します。
一般求人を利用する
一般的な求人サイト、雑誌などにも介護の仕事の求人はよく掲載されています。
求人を探し、自分で応募する段取りを組む必要がありますが、自分のタイミングで転職に取り掛かることが出来ます。
自分のペースで転職を進めたい人におすすめの転職方法です。
内部事情や仕事内容は自分でリサーチする必要がある点がデメリットです。 ある程度、介護職への知識がある人におすすめ出来る転職方法です。
ハローワークを利用する
ハローワークでは、正社員やパート職員などの介護求人が取り扱われています。
希望する求人票があれば、窓口で面接の調整などを職員が代行して行ってくれる場合がほとんどです。
未経験の場合でも、詳しい勤務内容などを職員が問い合わせてくれるので安心して応募することが出来ます。
求人票に書かれている内容と、実際の勤務時では異なったという意見も多いのが福祉業界の特徴で、見抜く力も必要になるのがデメリットといえます。
介護専門の転職サイトを利用する
介護求人に特化した転職サイトには、介護に関わる様々な分野の求人がジャンルごとに掲載されています。
施設やサービスなども細かく分類がされていて、自分にあった求人を見つけやすいのが特徴です。
転職サイトの中には、専任のアドバイザーがつくサービスもあり、介護職にブランクがある方や、他業種からの転職でも安心して転職活動を進めることが出来ます。
転職サイトについては、次の項目で詳しく紹介します。
介護の求人を探している人におすすめの転職サイト
介護の求人を探すなら、介護に特化した転職サイトがおすすめです。
おすすめの転職サイトを2つ紹介します。
介護ワーカー
介護ワーカーは、口コミの評価も高く、十分な実績がある転職サイトです。
約9万件以上の豊富な求人数から、正社員の転職や、未経験の方の転職など、幅広いニーズにあった求人を見つけることが出来ます。
専任の担当者によるサポートにも定評があり、面接の日程調整や勤務条件の交渉といった、面倒な手続きなどを代行してもらえます。
また、エントリーシートなどの必要書類の書き方の指導や、面接対策を行ってもらえるなど、手厚いフォローをしてくれる点も魅力です。
介護ワーカー利用者の年間転職成功実績が10,000件以上という実績がある会社なので、安心して利用することが出来ます。
項目 | 内容 |
---|---|
求人の数 | 9万件以上 |
対応エリア | 47都道府県 |
特徴 | 口コミ評価も実績も抜群 |
登録がおすすめの人 | 豊富な選択肢から自分の希望に合った求人を選びたい人<BR> 手厚い転職サポートを希望する人 |
カイゴジョブ
カイゴジョブは、東証一部上場企業が運営し、介護職・介護福祉士専門の転職サイトとして、豊富な求人を扱っています。
- カイゴジョブ
- カイゴジョブエージェント
という2つの転職サイトがありますが、安心して転職活動をするなら、担当者がついて転職をサポートしてくれる、カイゴジョブエージェントの利用がおすすめです。
カイゴジョブエージェントで利用できるアドバイザーは、すでに掲載されている給与や福利厚生といった求人情報に載っていないところまで教えてくれます。専任のアドバイザーにより入職まで無料で手厚くサポートしてもらえます。
項目 | 内容 |
---|---|
求人の数 | 70,000件以上 ※姉妹ブランドのカイゴジョブ含む |
対応エリア | 47都道府県 |
特徴 | 介護職に特化した専任のキャリアパートナーが入職まで全て無料でサポート |
登録がおすすめの人 | 給料だけでなく、職場の雰囲気などの内部情報も知った上で転職したい人<BR> 都市部だけでなく全国各地の求人が見たい人 |
今後の介護職の給料について
介護職は収入が低いという印象を持っている方もいるのではないでしょうか。
実際に、介護職の収入の低さや、仕事の負担などに不満を感じている人も多いです。
しかし、昨今の人材不足などもあり、少しずつ介護の状況は変わってきています。
今後の介護職の需要や、給料について解説していきます。
2025年問題に対する介護人員の確保
少子高齢化が進んでいる日本ですが、2025年に団塊の世代が後期高齢者に年齢に突入します。
いわゆる2025年問題とも呼ばれており、医療や介護などの利用者が急増することが予想され、それに伴い介護職の人員不足が懸念されています。
厚生労働省「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」によると、介護人材は2025年度末におよそ245万人が必要になると推計されています。
介護職員処遇改善加算
2025年問題に対する、介護人員の確保に向けて、国は介護職員の待遇改善に労力を注いでいます。
少しずつではありますが、介護職を取り巻く環境は変化しています。
代表的な取り組みのひとつとして、2019年から介護職員処遇改善加算が導入されました。
介護職員処遇改善加算は、個人に対して支払われるものではなく、各事業所に支給されるものです。
所属する介護事業所が介護職員処遇改善加算の申請をしていれば、介護職員の給料は今後増加することが期待されます。
全ての事業所が対象になるわけではなく、キャリアパス要件と職場環境要件という2つの認定条件をクリアし、自治体に報告する義務を全うすることで認定されます。
介護職員として良い条件で働くために、転職先が介護職員処遇改善加算の申請を行っているかも確認すると良いです。
【最新】介護職員の給料が上がる?2022年の月額9000円の賃上げを解説
介護職は経験年数と給料が比例
介護職は、経験年数が長くなれば基本給もアップする傾向があります。
経験年数が長くなることで、管理職やマネージャーなど、より上のポジションで働くことが出来る場合もあります。
また、資格手当などもあるため、資格取得を検討することで、収入アップに繋がります。
今回紹介した資格の中には、簡単に取得できるものもあるため、スキルアップを目指すとともに、収入アップのためにも検討してみるのもおすすめです。
介護職は経験を積むことで、介護職員としての価値もあがります。
実績や経験は、人材不足が深刻化する中で、より良い待遇の職場で働くきっかけにもなります。
介護の仕事に向いている人についてまとめ
- 介護職には向き不向きがある
- 特性上向いていなくても、介護職に就けないわけではなく明るく対応することが重要
- 転職サイトを上手く活用したり、資格を取得して活動の幅を広げることが出来る
介護職に向いている人や不向きな人の特徴について、解説してきました。
今後ますます高齢化社会が進む日本では、介護職員の人材不足が深刻化していきます。
介護職に性格上向いている人は、介護職員として充実した勤務が出来るよう、活動の幅を広げることにも視野を向けてみましょう。
介護職員としてスキルアップをしたり、転職を検討したりする人は、こちらの記事で紹介した特性を意識しながら、勤務に活用してみてください。
自分の得意な分野や職場環境に合った介護の道を探求することで、より充実した介護のキャリアを築くことができるでしょう。