介護の夜勤はしんどい?仕事内容や辛い時の対処法・職場選びの注意点まで徹底解説!
更新日時 2023/08/07
「介護の夜勤はしんどいって聞くけど、本当?」
「夜勤の具体的な辛さや注意点などを知りたい!」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
介護の仕事に夜勤はつきものですが、体力的に辛いので「行きたくない」「辞めたい」と感じている人は多いです。
夜勤があることで生活リズムが崩れて、心身ともに疲弊してしまうことに繋がるので、夜勤の辛さの対処法について知っておくことは重要です。
こちらの記事では、介護の夜勤はしんどいと感じる理由やきついと感じた時の対処法・職場選びの注意点などを解説していきます!
- 勤務時間が長いので、心身ともにしんどい
- 夜勤の回数は月に4~5回が目安となっている
- 生活介助や巡回・安否確認が主な業務
- 普段から睡眠をしっかり取ることを意識しよう
介護の夜勤がしんどいと思われる理由5選
介護の仕事に夜勤はつきものですが、「夜勤がしんどい」と感じている介護士は多くいます。
まずは、介護の夜勤がしんどいと言われている理由を見ていきましょう。
勤務時間が長く体力的にきつい
夜勤が「しんどい」「辛い」と言われる大きな理由の一つとして、勤務時間が長くなってしまう点が挙げられます。
日勤よりも勤務時間と拘束時間が長く、特に2交代制の場合は勤務時間が16時間程度に及びます。
また、夜勤を1人でこなす場合は仮眠の時間を取れないことも多く、疲れが溜まってしまうのは否めません。
特に、人手不足の事業所であれば体力的な負担がより顕著になります。
施設が人手不足
昼間は、入浴・食事などの生活介助やレクリエーションを行うため、多くの職員が施設にいます。
しかし、夜勤の場合は夕食の介助や就寝の準備をした後は夜間巡回が主な仕事となるため、職員が少なくなる傾向にあります。
問題なく仮眠できる日もありますが、様々な仕事を強いられるケースが多いため、やはり夜勤の負担は重いと言えるでしょう。
施設によっては、巡回だけでなくおむつ交換や緊急時の対応などを行う必要があるため、肉体的にも精神的にも消耗してしまいます。
人手に余裕があれば複数人で夜勤ができますが、人手不足だと一人で夜勤を強いられることが多いです。
生活リズムが崩れてしまう
夜勤は日勤と比べてかなり変則的な勤務なので、体調を崩しやすいです。
そもそも、人間の身体は夜に寝て体力を回復させる構造になっていますが、夜に気が張り詰めていると当然のことながら身体のバランスが崩れてしまいます。
介護職には夜勤がつきものとはいえ、夜勤と日勤をこなしていると生活のリズムが乱れ、睡眠不足や不規則な睡眠が起こりやすくなります。
このような状態が続くと、体調や集中力に影響を及ぼす可能性が高まります。
実際に、「睡眠の質が下がってしまった」と感じる人もいるので、生活リズムが乱れてしまう点は非常にしんどいポイントでしょう。
疲れがたまってしまう
そもそも、介護の仕事は心身の負担が重いので、疲れが溜まりやすい特徴があります。
そのような仕事を、本来眠る時間である夜間に行うので、疲れが溜まってしまうのは当然のことです。
夜勤は生活リズムが乱れて疲れが取れなくなってしまう働き方なので、慢性的な疲労感に悩まされている介護士は非常に多いです。
さらに、体力的な負担に加えて利用者対応などの精神的なプレッシャーものしかかってくるので、非常にしんどいのは目に見えています。
精神的に辛い
夜勤は職員の数が少なくなるので、もし居住者に問題が起きてしまっても、一人で対応しなければなりません。
自分で考えて行動する必要があることから、日勤と比べて心理的・精神的な負担が大きくなってしまいます。
ベテランになればある程度臨機応変に対応できますが、夜勤に慣れないと心身ともに消耗してしまうでしょう。
一人で夜勤をする場合、自分だけで仕事をこなせるように業務を覚えなければならず、孤独感を感じてしまうことも多いでしょう。
また、夜勤は通常の社会活動の時間帯とずれるため、仕事とプライベートのバランスが難しくなり、友人や家族との交流が制限されることがあります。こうした要因も精神的な疲労につながります。
介護職の夜勤ってどんな感じ?
介護の夜勤には「2交代制」と「3交代制」の二つの種類があります。
それぞれの働き方について見ていきましょう。
2交代制と3交代制がある
2交代制とは、一日を昼と夜の二つの組に分けて人員を配置する勤務体制です。
多くの介護施設のほとんどは2交代制を取り入れており、2交代制の夜勤では夕方〜次の日の朝まで勤務することになります。
「夕方の17時~次の日の10時まで」「夕方の16時~次の日の9時まで」という時間帯で勤務することが多いため、拘束時間はかなり長いことが分かります。
一方、3交代制では一日を昼・夕方・夜の3つの組に分けて人員を配置します。
2交代制に比べて組が増えることから、必然的に勤務時間が短くなるメリットがあります。
3交代制の夜勤では「夜の22時〜次の日の6時まで」のような時間帯で勤務することが多いですが、実際に3交代制導入している介護施設は少ないです。
もちろん、介護士やスタッフとしては、負担の少ない3交代制での勤務が理想なのですが、施設側も3交代制を可能にするだけの人材を確保できないのが現実です。
スタッフの就労環境を改善するために動く事業所は多いですが、人身確保の問題から2交代制にせざるを得ないのが現状なのです。
介護施設では、未経験者でも介護の仕事に取り組めるように資格取得援助など様々な取り組みをしていますが、なかなか実を結んでいません。
高齢化に対して介護人材の不足が続いており、今後も人材不足は深刻化していく懸念があります。
夜勤の回数は月に4〜5回が目安
介護職の中には、夜勤のみ従事する「夜勤専従」という働き方があります。
夜勤専従は特殊な働き方ですが、夜勤専従でなければ夜勤の回数は月に4~5回程度が目安となります。
2019年介護施設夜勤実態調査によると、2交代制の場合は夜勤回数の月平均は4.4回でした。
ただし、施設によってスタッフ数に違いがあるので、勤務先次第で1ヶ月に6~8回程度の夜勤が回ってくることもありえます。
一方で、3交代制の場合は回転が早くなるため、月平均で5.9回程度が夜勤の目安回数となります。
夜勤の人員配置は?
介護施設に対しては、下記のようなスタッフの配置基準が定められています。
人員が足りなくなることはありませんが、夜勤だと日勤よりも人数が少なくなるので、緊張感が付き纏うことになります。
プレッシャーへの耐性などを考えると、夜勤は経験者が入るのが望ましいと言えるでしょう。
施設 | 配置基準 |
---|---|
介護老人保健施設 | 利用者25人に対して1人以上 |
特別養護老人ホーム | 利用者20人に対して1人以上 |
グループホーム | 利用者9人に対して1人以上 |
小規模多機能型居宅介護 | 利用者9人に対して1人以上 |
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介護の夜勤の仕事内容
それでは、2交代制の夜勤を例に取りながら夜勤の仕事内容を詳しく見ていきましょう。
具体的な仕事内容を知っておくことで、就労後のイメージも具体的に持つことができます。
仕事の引き継ぎを行う
出勤した後は、まず日勤の職員と業務連絡をしたり必要な引き継ぎを行います。
引き継ぎ後は夕食の時間になるので、配膳をしたり必要に応じて食事の介助を行います。
また、翌日の9時くらいに退勤することになりますが、日勤の職員と引き継ぎを行います。
夜勤の時間にあった出来事や利用者の様子を日勤の職員に伝え、日勤の人がスムーズに働けるようにします。
また、時間帯によっては看護師がいない施設もあるので、必要に応じて看護師にも引き継ぎをすることも重要な仕事です。
食事の準備・介助を行う
夜勤で勤務する場合、夕食と朝食の2回食事をする機会があります。
夕食の配膳や介助は日勤の人と一緒に行うこともありますが、朝食は夜勤の職員だけで準備するのが一般的です。
利用者によっては自力での食事が難しいこともあるため、利用者の状況に応じて適宜必要な介助を行います。
また、単に食事をするだけでなく、食事の時間を楽しめるようにコミュニケーションを取ることが重要です。
なお、基本的にタイムスケジュールが決まっているので、決まった時間までに食事を終わらせなければなりません。
服薬介助を行う
介護施設にいる人の中には、持病があったりするので薬を飲む必要がある人も多くいます。
服薬は健康維持や効果的な治療を行う上で非常に重要なので、利用者に合わせて服薬の介助を行わなければなりません。
薬の種類も様々である上に、投薬する時間や飲ませ方が人によって違うため、利用者の服薬状況についても把握しておく必要があります。
ミスをするとトラブルに繋がってしまうので、きちんと飲み込めたかどうかを確認しながらサポートしましょう。
排泄介助を行う
排泄介助の業務としては、おむつ交換かトイレへの誘導が主な仕事となります。
自力での歩行が難しい利用者であればおむつ交換が主となり、自力歩行ができたり認知能力がある利用者であればトイレへの誘導が主となります。
もちろん、利用者によって排泄のタイミングや介助の度合いも異なるので、臨機応変に対応しなければなりません。
「おむつ交換の時間は3時間ごと」など決まっている場合や、実際に排泄をしてから処理をする場合があります。
巡回・安否確認を行う
利用者が就寝した後には、定期的な巡回を行います。
特に、認知症を患っている利用者は夜間に徘徊してしまうことがあるので、行方不明にならないように見守る必要があります。
また、利用者や施設に異常がないかをチェックしつつ、寝返りを打てない人やおむつ交換が必要な人の介助を行います。
緊急時の対応を行う
巡回の際には利用者の安否確認を行いますが、もし緊急の対応が必要な場合は夜勤スタッフが行います。
呼吸の状態や覚醒状況の確認をはじめ、また自分でコールを押すことができない利用者の容態チェックも重要な仕事です。
医療機器の操作など、利用者の命に関わる対応が要請される場合もあるため、緊張感を持ち続けなければなりません。
少しでも早く異常に気付くためにも、夜間の見守りや安否確認、緊急時の対応は非常に重要です。
夜勤の仕事を楽にする方法
先述したように、夜勤の仕事は様々な苦労やストレスが伴います。
体力的・精神的にキツくなりがちなので、介護の夜勤を楽にするコツを知っておくと良いでしょう。
普段から睡眠をしっかり取る
夜勤があると生活リズムが乱れて、睡眠不足や睡眠の質が低下してしまいがちです。
また、普段から睡眠不足が続いてしまうと体力と免疫が低下してしまうので、疲れやすくなってしまいます。
生活の質と仕事のパフォーマンスを高めるためにも、日頃から意識的に睡眠をしっかり取るようにしましょう。
日中に運動をしたり、夜食は控えることで睡眠の質を高めることができるので、意識的に健康的な生活習慣を取り入れることをおすすめします。
また、夜勤の前に寝だめをする人がいますが、これだと翌日以降の睡眠の質が悪くなってしまうので、中長期的に見るとおすすめできません。
夜勤明けの日は早く寝る
夜勤の日は、当然のことながら普段よりも睡眠時間が短くなるので、夜勤明けは眠気に襲われるでしょう。
夜勤明け退勤時は日中ですが、もし眠気に襲われたら2~3時間の仮眠を取ることをおすすめします。
眠気は生理的減少なので、逆らってもメリットはありません。
眠いときは無理せず眠ることで身体と脳を休めることができるので、結果として夜勤の負担を軽減できるでしょう。
もし眠気が無い場合には、ストレッチやリラックス法を試したりすることで、疲労の軽減やリフレッシュに努めるとよいでしょう。
夜勤の次の日は普段の生活リズムで
先述したように、夜勤明けは2~3時間の仮眠を取ることをおすすめします。
また、生活リズムを崩さないためにも、例え眠くても仮眠の時間は2~3時間に留めておきましょう。
仮眠後はできるだけ日常と同じように過ごすことがおすすめで、買い物に行ったり自分の時間を楽しむと良いでしょう。
仮眠時間を長く取りすぎるとその日の夜に眠れなくなってしまい、生活リズムを崩す一因となります。
仮眠後は身体と脳がリフレッシュされている状態なので、ストレスを発散する意味でも自分の時間を楽しんでください。
食事に気をつける
夜勤があると生活リズムが崩れがちですが、睡眠や食事の摂り方を見直すことで身体への負担を軽減できます。
忙しい時や疲れているときは、ついつい簡単な食事やジャンクフードを食べがちですが、これは良くありません。
食事も生活リズムを整えるための重要な要素なので、食べ過ぎや栄養バランスの悪い食事はできるだけ控えましょう。
例えば、夜勤前には食事量を腹八分にしたり、脂っこいものではなく消化の良いものを食べるなど、身体を内側からケアすることが重要です。
満腹の状態だと、眠くなったり解除をする際に身体が重くて思うように動かないことがあるため、気を付けましょう。
しっかりと栄養バランスの取れた食事を摂ることで、体力や集中力の維持に役立ちます。
夜勤のメリット
夜勤には、生活リズムが乱れたり疲れが取れなくなるデメリットがあります。
しかし、夜勤をすることで得られるメリットもあるため、メリットについても知っておくと良いでしょう。
給料が日勤と比べて高い
夜勤をする場合、基本給に加えて夜勤手当が支給されるケースがほとんどです。
夜勤手当の金額は施設によってまちまちですが、夜勤をすればするほど収入は増えるので大きな金銭的インセンティブと言えるでしょう。
なお、日本医療組合連合会が発表している2018年のデータによると、正職員で2交代制の場合、1回あたりの夜勤手当の平均額は6,125円でした。
また、夜勤手当の他にも深夜割増賃金が支払われます。
深夜割増賃金は労働基準法でしっかりと定められているルールであり、22時〜翌日5時までの勤務時間に関しては基本給を25%増しした賃金が支払われます。
夜勤は日勤よりも負担が重いことから、報酬を手厚くしているというわけです。
日勤に比べると忙しくない
夜勤は基本的に就寝時間となるので、日勤と比べると業務そのものは忙しくありません。
夜勤は少ないスタッフで見回りをしたり、必要に応じて緊急対応を行わなければなりませんが、利用者対応は少ないので一般的な業務負担は軽いです。
日によってはしっかりと仮眠を取れることもあるので、「思ったより仕事は楽だった」という介護士も少なくありません。
夜勤に対して「つらい」「しんどい」というネガティブなイメージを持つ人は多いですが、入浴やレクリエーションなどの仕事が無いため、案外楽だったりします。
正社員になりやすい
夜勤がこなせることで、非常勤やパートから正社員になれる可能性がグッと高まります。
介護の夜勤を敬遠する人は多いですが、逆に夜勤に慣れてスムーズにこなせるようになると、貴重な人材になれます。
また、夜勤が条件となっている求人は求職者が少ないので、倍率が低くなることから採用のハードルが下がるメリットがあります。
つまり、夜勤が可能な人は勤務先の選択肢が増えるので、自分に合った職場を選べる点が強みです。
正社員になれば待遇は良くなることから、夜勤をすることで自身のキャリアを向上させることができるでしょう。
連休が増え、プライベートの時間を作りやすい
17:00~翌9:00の16時間拘束など、介護の夜勤だと2日分の勤務時間をこなすケースが一般的です。
このような場合、夜勤明けの翌日を休みとしている施設が多く、2日目の勤務明けから3日目までが休みとなります。
実際には連休ではないのですが、人によっては「ほぼ連休」と捉えられるので、プライベートの時間を作りやすいメリットがあります。
時間をかけて体内時計を直すことができる上に、自分の時間を確保してリフレッシュできるので、慣れてくれば「案外夜勤も苦にならない」という介護士も多いです。
体内時計を戻してリフレッシュできれば、次の夜勤でも疲れにくくなるため、仕事に好循環をもたらせるでしょう。
未経験者でも勤務が可能
介護の夜勤業務は、利用者の要介護度次第で未経験者にとって難しい仕事であるのは事実です。
実際に、小規模な施設では一人で夜勤をこなすこともあり、未経験で業務に不慣れでもスピーディーな判断や対応が求められる場面があります。
しかし、介護業界は慢性的な人手不足の状況にあるため、未経験でも勤務できるチャンスは大いにあります。
実際に未経験から活躍できる施設は多いため、興味がある人は「未経験者歓迎!」「未経験でもOK」など謳っている求人をチェックすると良いでしょう。
また、事前にしっかりと研修を受けることはできるか、必要なサポートは受けられるかなどの確認は必ずしておきましょう。
通勤ラッシュにひっかからない
夜勤は夕方に出勤して朝に帰宅するので、通勤ラッシュと重ならない可能性が高いです。
イギリスのニュースメディアであるBBCによると、心理学者のDavid Lewis氏が行った調査で「臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、ラッシュ通勤する人の方が強いストレスを感じる」という結果が出ました。
つまり、通勤ラッシュでは戦場以上のストレスを感じているということを意味しますが、このようなストレスを回避できるのは夜勤ならではのメリットと言えるでしょう。
座りながら通勤・退勤できれば無駄に体力を消耗することもないので、現在通勤のストレスを感じている人にとっては夜勤という働き方は魅力的です。
夜勤先を選ぶ時の注意点
夜勤の職場を選ぶ際には、いくつか注意すべき点があります。
施設の設備や様子によって、夜勤をしんどいと感じる度合いは変わってくるので、こちらのトピックで解説する注意点を参考にしながら勤務する施設を選びましょう。
仮眠室、休憩室があるかどうかを確認する
夜勤では仮眠が取れるのが一般的ですが、休憩室や仮眠室が備えられているかどうかを必ず確認しましょう。
夜勤で働く介護職の方は、「忙しくて休憩が取れない」「仮眠室の環境が悪い」という悩みを抱えている人が多いです。
そのため、施設内にしっかりと休めるスペースや仮眠室があるかどうかは、非常に重要なポイントと言えるでしょう。
夜勤手当の有無を確認する
給料を職場選びの重要なポイントなので、夜勤手当があるかどうか確認しましょう。
深夜割増の賃金を支払うことは法律上決まっているので当然ですが、夜勤手当があるかどうかは施設によって異なります。
多くの施設では夜勤手当が支給されますが、当然「ある」と思って転職して、実際に支給されなかったら目も当てられません。
そのため、求人の給与面などの条件を確認しておき、分からない点は面接で確認するなどしてミスマッチを防ぎましょう。
夜勤の回数を確認する
「できれば夜勤が少ない方が良い」という人は、月に入る夜勤の回数を確認しておくと良いでしょう。
夜勤の平均回数に関しては先述しましたが、介護施設の人員や体制によって差があります。
また、施設における夜勤の回数に制限はなく、一人あたりの夜勤の回数はばらつきがあるので、不安な場合は事前に確認しておきましょう。
残業時間、休憩時間を確認する
突発的な対応が求められるのは仕方ありませんが、しっかりと休憩時間を確保できるかどうかも重要なポイントです。
実際に夜勤をしていると、利用者の状況によって法定通りの休憩時間が取れないことは有り得ます。
もし突発的な対応が生じた際の対応など、細かいポイントまで確認しておけば安心して働けます。
また、そもそも法定通りの休憩時間を付与しない施設は労働基準法違反なので、コンプライアンス的に問題があります。
職員が安心して働ける環境が整備されているかどうかを確認して、心地よく働ける職場を探していきましょう。
【2024年版】介護職向けのおすすめ転職サイト20選|求人数・評判を基に徹底比較
夜勤は身体の相性も関係している
夜型の生活が苦にならない人にとっては、夜勤をする際にそれほどしんどいとは感じません。
しかし、夜勤がどうしても身体に合わないという人もいるので、そのような人は無理に夜勤をしても健康を害してしまいます。
介護の仕事そのものではなく、夜勤という働き方に対して「きつい」「辛い」「行きたくない」と感じるのであれば、夜勤が無い形で働くことをおすすめします。
転職先が決まるまでは現職でベストを尽くす
「夜勤がない職場毛転職しよう!」と考えたら、速やかに転職活動に着手して情報収集しましょう。
しかし、転職先が決まるまでは現職でベストを尽くし、仕事のスキルを高めることを最優先に考えるべきです。
転職先の採用担当者(面接官)は「求職者の経験」「習得しているスキル」を最優先に考えているので、実務経験を積める場を有効活用しない手はありません。
自身のスキルを伸ばすことは自身の価値をアップさせることに直結するので、スキルを伸ばせば好待遇で転職できる可能性が高まります。
特に、介護業界は人手不足の状況にあるので売り手市場です。
自分自身の職業人生を豊かにするためにも、転職を検討したとしても自己研鑽やスキルアップの意欲は持ち続けましょう。
転職が成功するイメージを持とう
いざ転職活動に着手すると、現職で働くモチベーションが無くなってしまう気持ちも分かります。
しかし、モチベーションが低い状態で仕事をしていると仕事の質が落ちてしまい、「実践の場」という貴重なスキルアップの時間を無駄にしてしまいます。
モチベーションが上がらない時は、転職が成功するイメージを持って介護の仕事に今一度真剣に向き合ってみてください。
現職には失礼ですが、「転職を成功させるために現職を頑張る」という意識を持つことで、前向きな気持ちで仕事に向き合うことができるでしょう。
そうすると、自然と生き生きして転職先の面接でも自信を持って臨めるようになる心理的メリットがあります。
イメージトレーニングやポジティブシンキングはストレスを軽減させる効果もあることから、前向きな気持ちを持って何事も取り組みましょう。
どうしても職場に行きたくないと感じたら転職!
様々な工夫をして夜勤の仕事をしていても、どうしてもしんどくて「辞めたい」と思う時はあります。
どうしても介護の夜勤がしんどいのであれば、思い切って転職することをおすすめします。
最後に、おすすめの転職サイトを紹介していくので参考にしてください。
介護ワーカー
※画像出典:介護ワーカー公式サイト
- 年間転職成功実績1万件以上
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介護ワーカーは、評判・実績ともに優れた、様々なニーズに応えてくれる転職サイトです。
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介護ワーカーで求人を探す!カイゴジョブ
※画像出典:カイゴジョブエージェント公式サイト
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もちろん、夜勤が無い職場の情報も提供してくれるので安心です。
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業界や企業によって的確なアドバイスをもらえるため、転職経験が少ない人でも安心してサービスを利用できるでしょう。
リクルートエージェントで異業種へ転職!介護の夜勤まとめ
- 仮眠室・休憩室・夜勤手当の有無の確認は必須
- 夜勤明けの日は早く寝るなど、疲労を貯めないための工夫をしよう
- 給料が日勤と比べて高いなど、夜勤をするメリットにも着目しよう
- 夜勤が身体に合わない場合は転職を検討しよう
介護の仕事に夜勤はつきものですが、夜勤をすることで得られるメリットがあるのも事実です。
しかし、心身ともに疲れてしまい、しんどいと感じている場合は無理に続けるのではなく転職も検討しましょう。
転職を検討する場合は、本記事で紹介した転職サイトやエージェントを活用して自分の理想に近い求人への転職を実現させてください。