【例文付き】介護職の職務経歴書の書き方|自己PRの見本やテンプレートまで紹介

「介護職の職務経歴書の書き方について知りたい!」 「職務経歴書の書き方が分からないので、例文を見たい!」 職務経歴書の作成で困っている方、いらっしゃいませんか? 職務経歴書は人生で何度も書くものではないので、書き方について困っている方も多いでしょう。 しかし、転職する際に起業から求められることが多く、実際に採否に大きく関わる書類なので、書き方や作成のコツについて知っておくことは非常に重要です。 こちらの記事では、介護職の職務経歴書の書き方や例文、テンプレートなどを紹介していくので、職務経歴書の作成で困っている方は参考にしてください!

介護職の職務経歴書の書き方についてざっくり説明すると
  • 書き方に決まりはないので、読み手にとって分かりやすく書くことが重要
  • 自分の強みやスキルだけでなく、今後のキャリアプランについても書くと良い
  • 履歴書や職務経歴書は市販のもので問題なし
  • 採否に大きく影響するので丁寧に書こう
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【書式別】介護職の職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方は何種類かありますが、自分のキャリアに合わせて形式を選びましょう。 こちらのトピックでは、職務経歴書の書き方の中でも主流である編年式・キャリア式の書き方について紹介していきます。

編年式職務経歴書

職務経歴書の書き方

編年式職務経歴書とは、今までの経歴を時系列順に述べる形式です。 その人が今までどのようなキャリアを歩んできたのか一目で分かりやすいのが特徴で、今までの経験をアピールしたい人や職務経験が短い人、介護職以外の職場経験をしてきた人におすすめです。

① 経歴の要約

まずは、これまでの経歴を要約して「自身の経験」「どのようなスキルを習得したのか」を記載しましょう。 自身のアピールポイントをコンパクトかつ効果的に伝えるための欄なので、経歴を振り返って自身の強みを炙り出してみてください。 経歴や職歴は採用担当者がまず読む部分となるので、書類選考における第一印象にもなり得ます。 習得した知識やスキル、得てきた経験を分かりやすく具体的に記載し、読み手がスラスラ読めるような文章を意識しましょう。

② 職務経歴の詳細

職経歴の詳細の欄では、職務経歴を時系列に記入して会社名などの具体的な情報を記載します。 勤務先の名称だけでなく、

  • 業種・職種
  • 勤続年数
  • 職位
  • 雇用形態 上記の情報も記載しましょう。

③ 職務内容

職務内容の欄では、職場で経験した業務内容や自分の果たした役割などを記載します。 「介護職」など簡単に済ませるのではなく、「どのような仕事内容(生活介助など)で、職場内ではどのような立ち位置でどのような役割を果たしていたのか」なども記載しましょう。 例えば、「20人が入所する施設で認知症フロアを担当し、生活介助や見守り、家族の方への説明などを行っていました」といった具合です。 具体的に書くことによって、採用担当者が職務経歴書を読んだだけで仕事内容を具体的にイメージすることができます。

また、具体的な数字や成果物を挙げることで、自分の業績や貢献度を示すとさらに効果的です。

④ 所有資格

介護福祉士や社会福祉士など介護関連の資格を持っている場合は、保有資格を書く欄でアピールしていきましょう。 業務との関連が深い順番で書くのがおすすめで、併せて取得した年月も記載しましょう。 介護の資格以外にも、運転免許を持っていれば忘れずに記載しましょう。 なお、介護職の選考でアピールに繋がりやすい資格は下記の通りです。 <介護職でのアピールにつながる資格

  • ケアマネジャー (介護支援専門員)
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • ホームヘルパー
  • 介護職員初任者研修
  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 認知症ケア専門士
  • ガイドヘルパー(移動介護従事者)
  • 難病患者等ホームヘルパー
  • 介護食士
  • 福祉住環境コーディネーター
  • 介護予防運動指導員
  • 介護事務(ケアクラーク)
  • 福祉用具専門相談員
  • 手話通訳士
  • 音楽療法士

介護職に役立つ資格については以下のページで詳しく紹介しています。

介護資格の種類一覧|スキルアップのために取るべき資格などを徹底解説!

⑤自己PR・志望理由

自己PR・志望理由の欄は自分の強みや能力をアピールできる場なので、効果的に活用しましょう。 また、明確な志望動機を記載することで「ここで働きたい」という熱意を伝えることができるので、企業の情報収集と併せて準備しておくことをおすすめします。 例えば、これまでの研修に参加した実績を記載してスキルや知識をアピールしたり、職場内で表彰を受けたことがある場合も記載すると良いでしょう。 他にも、ボランティア活動などの社外活動で介護の仕事に活かせる経験がある場合もアピール材料になります。

キャリア式職務経歴書

キャリア式職務経歴書の書き方

キャリア式職務経歴書とは、これまでに経験した職種ごとに経歴をまとめていく書き方です。 職種ごとにまとめるので自分自身が特に伝えたい経歴をアピールしやすく、アピールしたい資格や職種から優先して記載するのが一般的です。 専門的な業務に携わってきた人や介護職以外でキャリアを積んできた人などにおすすめです

①経歴の要約

これまでの経歴は、採用担当者が一番先に読む部分となるので、これまでの経歴や習得した能力・スキルが分かるように工夫して書きましょう。 特定の職種で得られる知識やスキルをシンプルに分かりやすく書けば、自身の魅力も伝わるでしょう。

②これまでの職種の記入

キャリア式職務経歴書では、職種内容を集約することで自分のアピールポイントをコンパクトかつ効果的に伝えられるメリットがあります。 職種ごとにまとめて書くことになりますが、これまでに経験した職務を希望職種との関連が深いものから順番に書くのが基本です。 職種でまとめづらい場合は「〇〇に関する業務」という書き方でも問題ないので、読み手にとって経験してきた業務の分類が分かりやすいようにしましょう。

③職種ごとの期間の記入

キャリア式職務経歴書では、時系列ではないので時間の経過が分かりづらいデメリットがあります。 そのため、しっかりと職種ごとの勤務した年月を書いて「どの程度の経験があるのか」をアピールしましょう。 なお、同じ職務内容は時系列順で記入するようにしましょう。

④業務内容

業務内容では、どのような業務経験があるのかを具体的に記入しましょう。 単に仕事内容を記載するのではなく、自分の果たした役割や挙げた成果などもアピール材料となります。 経験した中で意識したポイントや克服した困難なども積極的に記載し、読んでいる人が働いている様子をイメージしやすいようにしましょう(長くなり過ぎないように注意してください)。

⑤所有資格

続いて、介護関連で保有している資格があれば記載していきます。 書くと高評価に繋がりやすい資格は「編年式職務経歴書」の「所有資格」の見出しで紹介したものと同じです。 資格は自分自身のスキルや知識を対外的に証明できる武器なので、書き漏らしが無いようにしましょう。

⑥自己PR・志望動機

自己PRや志望動機は、就職する熱意や本気度をアピールする欄になるので、気合を入れて書きましょう。 応募先の施設に関する情報収集を十分にした上で「求めている人材」と「自分の強み」が合致するポイントを中心に記載すると、魅力が伝わりやすくなります。 また、自己PRでは自分の強みやこれまでの経験で得てきた武器などをアピールして「自分を採用するメリット」を分かりやすく書きましょう。

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そもそも職務経歴書とは何か

疑問を浮かべる人

職務経歴書とは、今までの経験や実績、培ってきた能力を企業にアピールするための書類です。

近年は、採用選考にあたって履歴書に加えて職務経歴書の提出を求める企業が増えています。 職務経歴書は、その名の通り自分の経歴をアピールする書類なので、採否に大きく影響します。

介護職へ応募するための職務経歴書を作成する際には、「施設側が求めている人材像」と「自身のスキルや知識」が合致していることをアピールすることが重要です。

職務経歴書を書く目的を理解することで、自身の価値を効果的にアピールできるので参考にしてください。

介護職の職務経歴書を書く際に意識するべきポイント
  • PC入力でも手書きでもどちらでも問題ないが、手書きの場合は丁寧な文字で書く
  • 用紙の大きさや枚数は自由だが、多すぎると読み手は辛く感じる
  • 職歴に書く施設名や資格は正式名称で書く(勤務先の正式な施設名は施設のホームページを参照にする)

職務経歴書で書くべき項目

職務経歴書には、以上でも紹介したようにキャリア別に書く方法と編年別に書く2つの方法が主流となっています。 書き方について指定がされることはあまり無いので、自分にとって書きやすい方法で記述して問題ありません。 なお、どちらの書式であっても

  • タイトル・氏名・日付
  • 職務要約
  • 職務内容
  • 職務内容詳細
  • 所有資格
  • 自己PR
  • 志望動機

上記の項目は必ず含みましょう。

職歴の勤務先や資格については正式名称で書くことで「しっかりとした印象」を与えることができるので、面倒でも丁寧に書くことをおすすめします。

書き方に決まりはあるのか?

職務経歴書の書き方には、具体的なルールが存在しません。そのためフォーマットは手書きでもPC作成でも構いません。 枚数制限も無いので、採用担当者が「読んで飽きない」「会って話を聞きたい」と思わせる必要があります。 そのため、必要以上に書きすぎると読み手も疲れてしまう上に、アピールしたいポイントが不明確になってしまいます。 A4用紙1〜2枚を目安に、簡潔かつしっかりと自分の魅力が伝わる内容を意識しましょう。 職務経歴書は「自分の持っているスキルや強みをアピールする」ための書類であり、長々と述べるのは適当ではありません。

要点を絞り込み、明確なメッセージを伝えるために、端的な表現を心がけましょう。

もし作成方法に迷ったら「PCでA42枚程度にまとめる」と良いでしょう。

履歴書と職務経歴書の違い

中途採用では、履歴書と職務経歴書の両方の書類の提出を求められることが一般的です。 違いについて分かりづらい点もありますが、履歴書と職務経歴書の役割の違いについて見ていきましょう。

履歴書で求められること

履歴書は、氏名や学歴、職歴、資格などといった応募者の基本的な情報を記載する書類です。 これまでの学歴や職歴をチェックしたり、採用に関連した資格や免許を取得しているかをチェックする目的で提出されます。 他にも、「証明写真は使い回していないか」「志望動機が明確か」など、働くためのスキルや経験があるかもチェックしています。

職務経歴書で求められること

職務経歴書は、応募者がこれまでに「どのようなことを考え、どのような仕事をしてきたのか」をチェックするための書類です。 これまでの経験を見ることで「求めているスキルや知識があるか」「自社でやることをきちんと把握しているか」「最低限の文章力を持っているか」などを評価されます。 また、複数の職歴がある場合は転職理由の一貫性であったり、自社への志望動機や自己PRから仕事に対する熱意を感じられるかもチェックされています。

介護職の職務経歴書での自己PRの例文

自己PRの記入欄でアピールすることで、採用担当者に自分自身の持っているスキルや強みを伝えられます。 その上で、志望している仕事に対する熱意ややる気も採用担当者に伝えられるので、採否を大きく分けるポイントと言えます。 なお、自己PRは具体的に書けば読み手にも伝わりやすくなるので、抽象的に済ませるのではなくできるだけ具体的にエピソードを盛り込むと良いでしょう。

具体的な実例を挙げることによって、自己PRの信憑性や説得力を高めることができます。

【例1】デイサービスの介護職に応募

私は昔から自分のやるべきことを書き出し、効率的に物事を進めることを習慣化させてきました。前職の有料老人ホーム施設では、介護職員同士の役割の分担とチームワークが職務を全うしていく上で大切であったことから、独自の引き継ぎチェックリストを作成し、施設全体で共有して仕事がスムーズに回るように工夫していきました。デイサービスでは利用者様のケアをする時間が限られている分、時間の管理能力や仕事の効率化も求められてくると思うので、本職では自分自身の強みを最大限活用して行きたいと思っております。

【例2】今までの転職回数が多い場合

これまでに9年に渡って5社の転職を経験し、介護職に関して成功した事例・失敗した事例をともに経験してまいりました。その中で、利用者様とそのご家族がどのようなサポートを我々介護士に期待し、どのようなケアをするとより満足していただけるのかを常に考え実践してきました。貴社では最新のケア用具を取り揃えているとともに、配置人数を多くして利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供でき、自分がよりスキルアップできる環境が揃っていると感じ志望いたしました。今までの介護職の経験の中で身につけた知識や技術、さまざまな事例に対して臨機応変に対応する力はこの職場でも生かすことができると自負しております。

【例3】介護福祉士からケアマネージャーに転身

私は有料老人ホームに4年、訪問介護に3年の計7年に渡って介護職に携わってきました。私が介護福祉士として働いていく上で最も大切にしていることは、利用者様とそのご家族との信頼関係を築き上げることです。特に前職の訪問介護では、利用者様のご家族と頻繁に連絡を取り合いながらその日の介護内容を決め、その要望に沿ったお手伝いをして自立した生活ができるようになるためのお手伝いをしてきました。その結果、利用者様・ご家族ともに満足いただけるサービスを提供できたと実感しております。これからは、利用者様とそのご家族との信頼関係を大切にした上で、利用者様一人ひとりのご要望にもきちんと寄り添うようなより良いケアプランを提示できるよう努めてまいりたいと思います。

【例4】介護未経験で介護職に応募

私はこれまで7年間にわたって接客業に携わってきました。その中で培ったコミュニケーション能力と生まれつきの明るさは私の強みです。前職は生花店で勤務しており、お客様一人ひとりのご要望をお聞きして、ご要望に忠実に沿った品物を提供することを心がけていました。また、お客様に満足していただけるよう日々精進していくうちに、お客様のリクエストを聞いてから一つだけではなく複数の提案を即座に提示する判断力も身につきました。 介護職は未経験ですが、長年の接客業で培った利用者様の声に答えていく力・臨機応変に判断する力はこの職業をやっていく上で必ず役に立つと思っております。

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介護職が職務経歴書を上手に書くコツ

介護士

自己流で職務経歴書を書き上げてしまうと、自身の魅力が伝わらないばかりか要点がずれている職務経歴書になりがちです。 こちらのトピックで、上手に職務経歴書を作成するコツについて解説していきます。

具体的に記入する

固有名詞や数字など、具体的な情報が盛り込まれているとこれまで培ってきた経験や習得したスキルが採用担当者に伝わりやすくなります。 例えば、「多くの業務改善策を提案して職場全体の作業効率を高めた」という内容であれば、「役割分担やシフトが不明確だったが、各スタッフ役割を30分ごとに記したシフト表を作成したことで、職員同士の業務の引き継ぎもスムーズになりケアの質も向上した」と書くと、具体的な内容になります。 抽象的な内容に終始してしまっている職務経歴書は多いですが、非常にもったいないです。

自己PR欄ではキャリアプランまで書く

自己PR欄では、これまでの経験や自分の強みと持っているスキルをアピールします。 自己PR欄ではでは、単に自分のアピールポイントだけの述べるのではなく、今後のキャリアプランまで含めて記載すると良いでしょう。 「自分の持っている強みを〇〇の分野で活かしていきたい」など、その後のキャリア展望まで書くことで「長く勤める意思がある」ということをアピールできます。

要約・整理して書く

これまでの職務経験をそのまま羅列するだけでは、支離滅裂な内容となってしまう恐れがあります。 内容が分かりづらいと、せっかくの自身の強みや魅力が採用担当者に伝わりづらくなってしまうので、要約して分かりやすく整理して書くことを意識しましょう。 職務経験ごとに、長すぎず短すぎない(1列50文字程度で2~3行を目安)文章作成を心掛けて、読み手に伝わるように工夫していきましょう。

相手が読みやすいように作成

せっかく職務経歴書を書いても、自身の魅力や強みが相手に伝わらないと意味がありません。 相手が読みやすいように作成するためにも、まずが業務内容・所有資格などの項目ごとにあらかじめ箇条書きして、全体のレイアウトを作成しておくと良いでしょう。 採用担当者の視点に立ち、一つの文章は2~3行以内(50文字以内)に収めるようにして、ダラダラとした長文にならないように意識してください。 職務経歴書はA4用紙1~2枚程度になることが多いですが、手書きよりもWordなどを利用してPC作成した方が見栄えは良くなります。

また、適切なフォントや文字サイズ、適度な行間や段落を使って書くことで、読みやすく見やすい職務経歴書を作成しましょう。

前向きな表現を心がける

これまでの職歴の退職理由などを書く際にはネガティブな要因を書きがちですが、職務経歴書へ記入する際にはプラスの表現に言い換える必要があります。 ポジティブな離職理由の方が好印象を持たれるのは言うまでもありません。できる限り前向きな表現を意識しましょう。 例えば、職場の人間関係が合わずに退職した場合であれば、「より職員同士の強力な連携が求められる職場で働いてみたい」などと言い換えて、向上心があることをアピールすると良いでしょう。

施設の要求にあった自分の長所をPR

経歴や所有している資格のレベルが高くても、転職先の求めている要素やスキルと合致していなければ意味がありません。 そのため、まずは情報収集として職場見学をしたり、施設のホームページを確認して求めている人材像や必要となるスキルをチェックしましょう。 転職先で役立つような経験やスキルを習得していればアピールしやすくなるので、情報収集は非常に重要です。

採用担当者の視点に立ち入念に見直す

自分では完璧に仕上げたつもりでも、時間が経ってから読み返すと修正した方がいい部分が見えてくるものです。 時間をあけて書類を読み返し、もし直した方がいい箇所があれば適宜修正することをおすすめします。 書類作成の際には、「自分が強調したいポイントがきちんと伝わるか」「文章量は適切か」「全体的に読みやすいか」などを意識しましょう。 採用担当者の立場に立つことで修正点が見えてくるので、入念な見直しを行ってみてください。

読み手に興味を持ってもらえるようにしよう

当然ですが、職務経歴書を書く際には自分の強みやセールスポイントを明確に分かりやすく書く必要があります。 また、読み手に興味を持ってもらえるようにするためにも、下記のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 成功体験だけでなく、失敗体験とその対策方法についても書く
  • 介護未経験の場合は、介護に興味を持ったきっかけなどを書く
  • 自分の介護に対する考え方や価値観を書く

成功だけでなく、失敗した経験についても書くことで「正直な印象」を与えられるだけでなく、失敗から学んだエピソードも書くことで「向上心がある」「困難にめげない」という印象も与えることができます。 また、介護未経験の場合、介護という仕事に興味を持ったきっかけや、自分の介護に対する考え方について書くことで、面接のときに話すネタとなるでしょう。 職務経歴書は面接にも繋がっているので、「書いたら終わり」にするのではなく、面接まで見据えて記入することが重要です。

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採用担当者が職務経歴書で見るポイント

続いて、採用担当者が職務経歴書を見る際に特に重視しているポイントを紹介していきます。 採用担当者が重視する要点を把握した上で職務経歴書を作成することで、採用が大きく近付きます。

これまでの仕事の業務内容

これまでに自分が携わった職場の概要や職務内容を詳しく書くことで、転職希望先において即戦力となるか判断しやすくなります。 求職者が、転職希望先が求めている人材や果たしてほしい役割に該当しているかどうかは、最重要ポイントと言えるでしょう。 これまでの職務における施設形態や施設利用者の人数、自分が主に担当してきた業務などを詳しく書くことでミスマッチの有無を確認しやすくなります。

持っているスキル

これまでの仕事の業務内容に加えて、その業務内容からどのようなスキルを習得したのか、という点も採用担当者はチェックしています。 スキルが不十分だと安心して業務を任せられないので、曖昧な書き方をすると採用担当者は困ってしまいます。 そのため、自分の強みとなるスキルを細かく記載し、採用担当者が分かりやすいように工夫することが重要です。

やる気が感じられるか

十分な職務経験があり、魅力的な資格を持っていたとしても、本人からやる気が感じられなければ意味がありません。 やる気が無い人材は「すぐに辞めてしまう」と思われてしまうため、やはり採用される可能性が低くなってしまうでしょう。 やる気の有無を書類で判断する材料としては、自己PR欄や志望動機の充実具合が挙げられます。 職務経歴書には自己PRと志望動機を書く欄が多くあるので、細かく記載して就職したという熱意をアピールしていきましょう。

書類提出の際に気を付けること

続いて、応募書類を提出する際に注意すべき点を紹介していきます。 郵送の場合と面接の際に手渡す場合の2つのパターンに分けて解説していくので、参考にしてください。

郵送する際に気を付けること

添え状の書き方

介護添状の書き方

添え状とは、「誰がどのような書類をなぜ送ったのか」を相手に伝えるための書類で、封筒の1番上に入れるのが一般的です。 添え状には、

  • 日付
  • 宛先
  • 住所
  • 氏名
  • 連絡先
  • タイトル
  • 頭語
  • 時候の挨拶
  • 用件
  • 軽い自己紹介
  • 結語
  • 同封書類 上記の項目を記載しましょう。 添え状は無くても問題ありませんが、あった方が丁寧な印象を与えることができます。

封筒の書き方

介護封筒の書き方

応募書類を入れた封筒を書く際、住所は都道府県から書き、マンション名も記載しましょう。 「御中」と「様」の使い分けについてですが、病院や介護施設などの施設宛ての場合は御中を用い、担当者宛ての場合は様を名前の後に着けるのがマナーです。 また、封筒の左下に「応募書類在中」と朱書きすることで応募所からの書類であることが分かりやすくなります。

面接で渡す際に気を付けること

面接時に直接応募書類を渡す場合は、添え状は不要です。 封筒の表に応募先、裏に自分の住所と氏名を記入すれば問題ありません。 また、採用担当者に渡す際には相手が読みやすい向きになるように渡しましょう。

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介護士の職務経歴書に関するよくあるQ&A

続いて、介護士の職務経歴書に関するよくあるQ&Aを紹介していきます。

職務経歴書の目的は?

職務経歴書は自分のこれまでの職務経験を細かく記載し、「今まで何をやってきて、どのようなスキルを持ち合わせていて、今後どうなりたいか」をアピールするための書類です。 履歴書では基本的な内容しか記入しないので、具体的に職務経歴や自身の強みを記入する必要があります。 採用側としては「求めている人材か」「求めているスキルを持っているか」を判断する重要な書類となります。

応募する施設ごとに内容は変えた方がいいのか?

介護施設には訪問介護・デイサービス・グループホームなど様々な業務形態がありますが、同じ業務形態の施設に応募する場合は内容を変えずに提出しても問題ありません。 しかし、転職希望先の施設名などが内容に含まれている場合は、当然ですが適宜修正してください。

転職回数が多い場合は?

転職回数が多い場合でも、全ての職歴を書くのが基本です。 枠内に収まり切らない場合は、古い職歴・介護職以外の経験は「期間」「勤務先の法人の名前」「職種」のみの記入で済ませても問題ありません。 なお、例え転職回数が多くても、介護職を1度でも経験している場合は介護職の経験を詳しく記載し、どのような役割を果たしていたのかアピールしましょう。

働いていなかった期間がある場合は?

職務経歴書には働いていた期間だけを記載するので、無業期間に関しては特に言及しなくても大丈夫です。 特に、介護職では出産や子育てなどで離職する人が多いので、特段問題視されることは無いでしょう。 働いていなかった期間については、「面接時に聞かれたから答える」という感じで問題ありません。

もし、働いていなかった期間に何らかの活動や学習を行っていた場合は、それを強調してブランク期間を埋めることもできます。

履歴書だけの提出はNG?

職務経歴書の書き方がよく分からず、職務経歴書を提出せずに履歴書だけを提出する人も少なくありません。 そもそも、提出する書類に職務経歴書とある場合、持参(あるいは郵送)するのがマナーです。 履歴書は経歴をチェックするものであるのに対し、職務経歴書は習得しているスキルや実務能力を具体的に確認するための書類なので、必ず提出しましょう。 また、職務経歴書の作成を通じて自分自身のスキルをもう一度確認することができ、自己PRの作成にも役立つメリットがあります。 そのため、自分の強みをアピールする意味でも転職希望先に自信のスキルを証明する意味でも、職務経歴書の提出はマストと言えるでしょう。

内容がスカスカになりそうなときはどうする?

職務経歴書を書いた経験が少ないと、内容がスカスカになってしまう悩みに直面しがちです。 職務内容を「〇〇業に携わる」など、簡潔なにまとめてしまうと中身の薄い職務経歴書になってしまうので、具体的に書くことを意識しましょう。 例えば、介護業の経歴であれば「日常的にどのような業務をしていたのか」「担当した利用者の人数はどれくらいか」「自分自身が行った介護の工夫」などを細かく書くと、自然と内容も濃くなっていきます。 さらに、トラブルに直面した時にどのように対処したのかを書くと、自分自身のスキルや突発的な事故に対する対応能力をアピールできるでしょう。

職務経歴書は手書き?パソコン?

職務経歴書は、手書きでもパソコンでもどちらでも大丈夫です。 手書きとパソコンそれぞれに長所があるので、自分と相性が良い方を選びましょう。

手書き作成のメリット

手書きの場合、その人の文字から「丁寧」「真面目」といった印象を与えやすいので、自分の字に自信がある人は手書きで書くと良いでしょう。 パソコンよりも仕事に対する熱意を感じてもらいやすいメリットもあるので、手書きで自己アピールをしたい場合は手書きで試してみてください。 ただし、職務経歴書を書く上で誤字脱字があると一気に印象が悪くなるので、もし誤字脱字を発見したら面倒でも最初から書き直しましょう。

パソコン作成のメリット

職務経歴書はこれまでの職務経歴について具体的な内容を書き込んでいく書類なので、文字数が多くなりやすいです。 パソコンには文字やレイアウトを字数に応じて柔軟に変更できるメリットがあるので、タイピングが早い人やPC操作に自身がある人はパソコンはおすすめです。 手書きの場合は、一文字でも書き間違えたら全て書き直しとなるので手間が発生しますが、パソコンであればもし誤字脱字があっても後から簡単に修正できる点もメリットです。

退職理由は書くべき?

退職理由を書く際には、職務経歴の在籍期間の下に簡潔に書くと良いでしょう。 例えば、派遣社員や契約社員として働いていて契約終了に伴って退職した場合は「契約期間満了につき退職」と書けば問題ありません。 他にも、「事業所の閉鎖のため」「一身上の都合のため」など、詳しくは書かなくても大丈夫です。

市販の用紙を使って提出してもいい?

市販のものを利用しても全く問題ありません。 職務経歴書はコンビニなどでも気軽に購入できます。 ゼロからすべて自分でデザインまで考える人もいますが、この作業を面倒だと感じる場合は市販のものを利用しましょう。 職務経歴書には決まったフォーマットが無いので、市販のもので済ますか自分で作成するかは好みで選んでください。

職務経歴書の作成に困った時には

職務経歴書の作成に困った際に役立つサービスが、介護職専門の転職エージェントと職務経歴書の自動作成サイトです。 職務経歴書の例文まで作成してくれるなど記入の助けになるためぜひ積極的に利用してみてください。

介護転職サイト・エージェント

介護職専門の転職エージェントに登録すると、転職に関する様々なサポートを受けることができます。 履歴書や職務経歴書の書き方や内容について教えてくれるのはもちろん、受かりやすい例文まで教えてくれるので非常に参考になります。 転職のプロの意見を取り入れることで、選考にも通りやすい職務経歴書が作成できる点も大きなメリットです。

介護ワーカー

介護ワーカー

画像出典:介護ワーカー公式サイト

介護ワーカーの特徴
  • 転職成功実績が年間1万件以上
  • 求人数も8万件以上と業界最大級
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介護ワーカーは日本最大級の介護転職サイトの一つです。 転職成功者は年間1万件以上に上り、求人数が多いことから希望する求人に合わせた転職が叶いやすいです。 担当者のサポートにも定評があり、職務経歴書をはじめ必要書類の添削や面接対策、条件交渉まで手厚いサポートを受けることが出来ます。 介護ワーカーで求人を探す!

カイゴジョブエージェント

カイゴジョブエージェント

画像出典:カイゴジョブエージェント公式サイト

カイゴジョブエージェントの特徴
  • 全国4万件以上の求人を掲載
  • 担当者が転職を親身にサポート
  • 職場の理念や雰囲気まで考慮してくれる
カイゴジョブは、介護職に特化した転職サービスです。 サイト型の「カイゴジョブ」と、エージェントサービスが受けられる「カイゴジョブエージェント」があります。 担当者がつきサポートを受けられるため、カイゴジョブエージェントの利用が特におすすめです。 担当者は職場環境や福利厚生に関する情報を把握しており、納得いく転職にするための手厚いサポートを受けることが出来ます。もちろん職務経歴書の書き方の指導、添削も行ってもらえます。 全国各地の求人を4万件以上保有しているため、希望する求人を見つけやすいのも特徴です。 カイゴジョブエージェントで転職する!

職務経歴書自動作成サイト

職務経歴書自動作成サイトとは、質問事項に沿って答えを入力するだけで職務経歴書を自動作成してくれるサイトです。 「何を書けばいいのか全く分からない」「急いで職務経歴書を作成しなくてはならない」といった状況で有効活用できるでしょう。

リクナビNEXT

職務経歴書や履歴書を作成するのが億劫な人は、リクナビNEXTに登録しておくと便利です。 リクナビNEXTに、自身のプロフィールや職務経歴を入力するだけで、内容に沿って自動的に履歴書と職務経歴書が自動作成されます。 つまり、自分で内容を考える必要が無いので、職務経歴書作成の手間を大きく省略できるでしょう。(必要に応じて適宜修正しても大丈夫です。) 信頼できる大手の転職サイトなので、信頼性に関しても申し分ありません。

yagish(ヤギッシュ)

yagishとは、ブラウザ上で履歴書や所億無経歴書が作成できるサービスで、会員登録するだけで記入した入力内容がバックアップされます。 PCやスマホ、タブレットから簡単に作成することが可能で、

  • 転職用
  • 送付状
  • 新卒用
  • アルバイト用 など、多くのテンプレートが用意されているので状況に応じて利用できます。 様々な用紙サイズに対応しており、作成した履歴書はダウンロードやコンビニ印刷も可能なので非常に便利です。 手短に応募書類作成したい人や、多くのテンプレートの中から好みのデザイン選びたい人におすすめのサービスです。

介護職の職務経歴書の書き方まとめ

介護職の職務経歴書の書き方まとめ
  • これまでに職歴を具体的に記入し、自己PR欄ではキャリアプランまで含めて書こう
  • 読み手に興味を持ってもらえるように工夫することも重要
  • 持っているスキルや知識、熱意をしっかりとアピールしよう
  • 職務経歴書の作成に困った時は、転職エージェントや自動作成すサイトを利用するのがおすすめ

介護職としての転職を目指す際の職務経歴書の書き方や例文などを紹介してきました。 職務経歴書は採否に大きく影響する重要な書類なので、本記事で紹介したコツなどを踏まえながら自分の価値をアピールしていきましょう。 また、困った際には転職サイトや自動作成ツールの力を借りて、効率良く職務経歴書を作成することもおすすめします。

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