【2024最新】看護師の離職率は高い?離職の理由から転職におすすめの病院まで解説
更新日時 2023/11/29
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師の離職率ってどのくらい?」
「看護師の離職率って高いの?」
看護師は離職率が高いイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、それは本当なのでしょうか。
この記事では、看護師の離職率について徹底紹介します。まず、全職種の離職率と比較し、本当に看護師の離職率が高いのか検証します。
その他にも、離職する理由、新人看護師の離職率など、看護師の離職について詳しく解説します。
看護師や看護学生の方はぜひ参考にしてください。
- 看護師の離職率は高いわけではない
- 新人看護師の離職率は低め
- 規模が小さい病院では離職率が高い
看護師の離職率の現状
まずは、看護師の離職率の現状を見ていきましょう。看護師全体での離職率の推移は、下表のようになっています。
2021年度の正規雇用されている看護職員の離職率は全体で11.6%でした。
日本看護協会の「2022年 病院看護実態調査」によると、新卒社と既卒者で見てみると、新卒採用者の離職率は10.3%、既卒採用者の離職率は16.8%となっており、看護師を一度経験したことのある人の方が、離職率が高くなっていました。
日本看護協会によると、看護師全体の離職率は近年上昇しており、それは新型コロナウイルス感染症が流行し始めた初期の段階が影響している可能性もあるとのことです。
なお、2009年から2021年までの13年間の離職率の推移を見てみると、正規雇用者のうち、新卒採用者の離職率、が微増しているのに対して既卒採用者の離職率は微減しています。
厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果」によれば一般の離職率は15.0%でした。
看護師全体の離職率は11.6%ですので、一般の離職率と比べても、看護師全体の離職率は平均的であり、高いわけではないと言えます。
ただ、細部を見てみると、離職率には違いが見られますので、以下で離職率について詳しく見ていきましょう。
病院の種類別の看護師の離職率
日本看護協会の調査では、病院の設置主体別の看護師の離職率は下表のようになっています。
種類 | 正規雇用 | 新卒採用者 | 既卒採用者 |
---|---|---|---|
国立 | 10.7% | 9.8% | 12.9% |
公立 | 8.0% | 9.7% | 9.1% |
日本赤十字社 | 9.4% | 8.7% | 9.6% |
済生会 | 12.3% | 10.0% | 12.3% |
厚生農業協同組合連合会 | 10.1% | 8.8% | 11.4% |
その他公的医療機関 | 11.0% | 5.1% | 8.0% |
社会保険関係団体 | 11.3% | 8.5% | 13.4% |
公益社団法人、公益財団法人 | 12.5% | 10.6% | 17.1% |
私立学校法人 | 12.7% | 10.0% | 10.4% |
医療法人 | 14.4% | 11.9% | 19.1% |
社会福祉法人 | 12.9% | 13.4% | 15.7% |
医療生協 | 12.8% | 9.9% | 15.9% |
会社 | 9.3% | 9.4% | 8.8% |
その他の法人 | 12.5% | 9.5% | 14.3% |
個人 | 14.6% | 13.8% | 32.1% |
正規雇用されている看護職員の離職率が最も高いのは、個人病院です。
新卒採用者だけで見ると、私立学校法人も離職率がやや高い結果でした。
既卒採用者では、特に個人が運営する病院での離職率が32.1%と高く、公立病院の9.1%と比べると23%の差が見られます。
一方、離職率が低い傾向があるのは、公立病院や日本赤十字社です。
公立病院に勤めている看護職員は公務員として扱われ、雇用条件も公務員と同等であるため、福利厚生が望め安定して働くことができます。公立病院の離職率が低いのはこのためだと考えられます。
病院の規模別の看護師の離職率
病院の規模別での離職率を比較してみると、下表のようになります。
規模 | 正規雇用 | 新卒採用者 | 既卒採用者 |
---|---|---|---|
99床以下 | 11.6% | 10.3% | 16.8% |
100~199床 | 12.8% | 12.7% | 20.1% |
200~299床 | 12.2% | 9.2% | 18.0% |
300~399床 | 12.0% | 11.8% | 15.6% |
400~499床 | 10.7% | 9.6% | 10.3% |
500床以上 | 10.8% | 9.3% | 12.8% |
出典:日本看護協会「2022年病院看護実態調査(4)病床規模別離職率」
看護師の離職率は、病院の規模が大きくなるほど低く、病院の規模が小さくなるほど高い傾向が見られます。新卒採用者ごと、既卒採用者ごとに比べてみてもその傾向は同じです。
調査によると、正規雇用されている看護師の全体での離職率は11.6%(新卒採用者の離職率は10.3%、既卒採用者の離職率は16.8%)でした。
離職率を病床数で比較してみると、100床以上199床以下の病院の離職率が最も高く、12.8%です。
一方で、500床以上の病院の離職率は10.8%ですので、正規雇用されている看護師の全体での離職率11.6%と比べると低い数値となっています。
地域別の看護師の離職率
都道府県別での看護師の離職率を比較すると、下表のようになります。
都道府県名 | 正規雇用 | 新卒採用者 | 既卒採用者 |
---|---|---|---|
北海道 | 11.4% | 8.2% | 14.8% |
青森県 | 7.3% | 10.3% | 9.4% |
岩手県 | 7.4% | 10.7% | 13.9% |
宮城県 | 9.6% | 12.3% | 11.6% |
秋田県 | 7.6% | 8.0% | 16.7% |
山形県 | 7.3% | 9.1% | 10.1% |
福島県 | 8.9% | 8.0% | 11.7% |
茨城県 | 10.7% | 8.0% | 19.1% |
栃木県 | 10.7% | 14.3% | 12.0% |
群馬県 | 9.1% | 7.0% | 12.4% |
埼玉県 | 13.3% | 12.6% | 15.0% |
千葉県 | 13.5% | 10.2% | 18.6% |
東京都 | 14.6% | 12.3% | 16.5% |
神奈川県 | 14.6% | 11.2% | 19.2% |
新潟県 | 9.3% | 7.6% | 20.7% |
富山県 | 8.8% | 5.1% | 11.8% |
石川県 | 9.6% | 6.6% | 12.1% |
福井県 | 8.4% | 3.7% | 22.3% |
山梨県 | 7.4% | 8.6% | 10.4% |
長野県 | 8.3% | 5.3% | 10.3% |
岐阜県 | 9.3% | 12.8% | 10.6% |
静岡県 | 11.7% | 4.1% | 12.2% |
愛知県 | 12.8% | 8.3% | 14.5% |
三重県 | 10.8% | 6.6% | 18.9% |
滋賀県 | 10.9% | 5.8% | 9.9% |
京都府 | 12.0% | 9.8% | 15.7% |
大阪府 | 14.3% | 12.3% | 18.2% |
兵庫県 | 12.8% | 12.4% | 17.4% |
奈良県 | 12.3% | 7.9% | 18.2% |
和歌山県 | 10.5% | 11.2% | 26.8% |
鳥取県 | 7.7% | 11.2% | 12.0% |
島根県 | 7.5% | 6.6% | 5.4% |
岡山県 | 9.9% | 9.2% | 18.5% |
広島県 | 10.1% | 10.3% | 14.8% |
山口県 | 10.1% | 11.5% | 20.4% |
徳島県 | 7.5% | 11.1% | 15.5% |
香川県 | 9.4% | 17.1% | 13.9% |
愛媛県 | 10.8% | 12.0% | 21.6% |
高知県 | 9.7% | 9.8% | 11.0% |
福岡県 | 11.3% | 10.4% | 16.7% |
佐賀県 | 8.0% | 9.0% | 18.6% |
長崎県 | 11.0% | 13.3% | 15.8% |
熊本県 | 10.1% | 8.3% | 19.5% |
大分県 | 10.8% | 11.3% | 16.9% |
宮崎県 | 10.5% | 11.0% | 16.9% |
鹿児島県 | 10.0% | 9.1% | 19.2% |
沖縄県 | 11.3% | 7.7% | 11.6% |
出典:日本看護協会「2022年病院看護実態調査(2) 都道府県別離職率」
正規雇用されている看護師の離職率を地域ごとに比べてみると、離職率が最も低いのは青森県と山形県で7.3%、3番目に低いのは岩手県で7.4%でした。
一方、離職率が最も高いのは東京都と神奈川県で14.6%でした。3位は大阪府の14.3%、4位は千葉県で13.5%です。
全体の傾向として、都市部に近いほど離職率が高くなる傾向にあると言えます。
理由としては、離職しても、都市部であれば転職先の候補が多いことが挙げられます。
なお、新卒採用者・既卒採用者の離職率を見ると、新卒採用者の離職率は香川県(17.1%)、栃木県(14.3%)、長崎県(13.3%)で高い結果が出ました。
既卒採用者の離職率は、岩手県(24.0%)、大阪府(23.5%) 和歌山県(23.1%)、で高い結果でした。
新人看護師の離職率
新人看護師の離職率の推移を改めて書き出してみると、下表のようになっています。
全職種の新卒者の離職率と比較すると、新人看護師の離職率は低めです。
看護師の中には、病院に一定期間勤めることにより返還義務がなくなる奨学金をもらっている人も多くいます。
そのため、奨学金の返還義務がなくなるまでは離職を躊躇する人が一定数いることも、この数字に影響していると考えられます。
他の職種と比較すると看護師の離職率は高い?
看護師の離職率を他の業種と比較するとわかることをまとめました。まず、看護師と全職種の離職率を数字で比較すると、下表のようになります。
看護師の離職率と全職種の離職率との差はそれほど大きくありません。新型コロナウイルス感染症の影響により看護師の離職率は直近で上昇しましたが、10年を通して見ると、全職種の離職率の平均よりも低くなっています。
しかし、離職率の高さを気にして転職を検討している方は、看護師の離職率はもともと他の職種の離職率とあまり差がないことを考えておいた方がよいでしょう。
各職種の具体的な離職率は、下表の通りです。
職種 | 離職率 |
---|---|
鉱業、採石業、砂利採取業 | 10.0% |
建設業 | 9.3% |
製造業 | 9.7% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 8.7% |
情報通信業 | 9.1% |
運輸業、郵便業 | 11.5% |
卸売業、小売業 | 12.3% |
金融業、保険業 | 9.3% |
不動産業、物品賃貸業 | 11.4% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 11.9% |
宿泊業、飲食サービス業 | 25.6% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 22.3% |
教育、学習支援業 | 15.4% |
医療、福祉 | 13.5% |
複合サービス事業 | 8.1% |
サービス業(他に分類されないもの) | 18.7% |
医療・福祉の離職率は13.5%でした。各産業の離職率全体を見てみると、特別高いわけでもなく、平均的と言えるでしょう。
看護師の離職率が高いと思われる理由
看護師の離職率は高いわけではありませんが、看護師の離職率は高いイメージがあります。これは何故なのでしょうか。
2023年のデータを見てみましょう。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和5年4月分)」では、全体の有効求人倍率は1.32倍です。
一方、看護師の有効求人倍率については、令和3年度賃金構造基本統計調査の結果では2.37倍となっています。
有効求人倍率全体と比べて看護師の有効求人倍率は2倍であり、月によっては3倍になることもあります。
看護師一人あたり、2~3件の求人があることになりますが、これは看護師が常に人材不足であることを表しています。
つまり、現状で看護師は一人あたりにかかる業務量が非常に多い状態で働いているのです。
その労働環境の辛さが原因で離職する人もいるため、看護師の離職率は高いというイメージが広まっていると考えられます。
看護師の離職率が高い病院の特徴
看護師自体の離職率は高くありませんが、病院単位で見れば、離職率が高い病院はあります。離職率が高い病院とはどのような特徴があるのでしょうか。
規模が小さい
「病院の規模別の看護師の離職率」の章でご紹介したように、規模が小さい病院の方が規模の大きい病院よりも離職率が高くなっています。
これは、規模の小さい病院では看護師の教育体制が整っていなかったり、給与水準や福利厚生に対する職員の満足度が低かったりすることが原因と考えられます。
また、看護師は男性よりも女性が多いため、時短勤務や夜勤の免除、院内保育所などといった出産や子育ての支援体制が整っていないと、辞めざるを得ないことも原因の一つでしょう。
民間病院の方が高い傾向にある
「病院の種類別の看護師の離職率」の章で、国立、公立や日本赤十字社の病院よりも、民間病院の方が離職率が高い傾向にあることをご紹介しました。
民間病院は、国立、公立、日本赤十字社よりも規模が小さいことから、人材が少なく業務が過酷になりやすいと考えられます。
また、民間病院は特に都会であるほど数が多いため、転職がしやすいことから離職率が高くなると言えるでしょう。
新卒看護師の離職率が高い病院の特徴
新卒看護師の離職率が高い病院も、上記で述べたことと同じく、規模が小さい病院、民間病院で高くなる傾向があります。
特に、新卒看護師への教育体制が整っていない小さな病院では、新卒看護師が仕事を覚えられない辛さから辞めてしまうことが多いと考えられます。
「病院の規模別の看護師の離職率」のトピックでみたように、実際に99床以下の病院では、新卒採用者の離職率は14.8%と高くなっています。
入職する前に、その病院での教育体制について調べておいた方がよいでしょう。
看護師の離職率が低い病院の特徴
看護師の離職率が高い病院がある一方、離職率が低い病院もあります。
300~399床の病院での離職率は12.0%で、2022年度の正規雇用されている看護師の離職率11.6%とほぼ同じになります。
それ以上の規模の病院では、400~499床で10.7%、500床以上で10.8%と病床数が増えると離職率が低下します。
規模が大きい病院では、採用する看護師の人数が多いため、ケアの質の統一や安全対策として、業務のマニュアル化が進んでいます。看護師一人あたりの業務負担が少なく働きやすい工夫がされており、離職率が下がっていると考えられます。
また、国立病院・公立病院・日本赤十字社病院のように、看護師としてのキャリアアップを支援している病院は、職員の満足度も高く、転職する必要がないため離職率が低くなっているのでしょう。
看護師が離職する主な理由4選
看護師が離職を決める主な理由を4つにまとめました。
人間関係に悩みがある
人間関係で悩み、離職する看護師は少なくないでしょう。どの職種でも職場の人間関係で悩むことはあり得ます。
しかし、看護師の場合は患者の命に関わる仕事であるため、ミスをしたときに上司や同僚から厳しくミスを指摘され、委縮してしまい職場のスタッフたちと接しにくくなる人もいます。
また、病院は医師、看護師、その他医療スタッフたちが日々大勢で連携しながら働いているので、人間関係が悪くなると仕事に影響が出やすい職場です。人間関係の悩みから、離職を考える人は少なくありません。
勤務環境に不満を抱えている
看護師が人材不足な病院は多くあります。そのような病院で働く看護師は、一人当たりの業務量が多すぎる中、残業や夜勤、休日出勤などもこなさなければなりません。
夜勤の月毎の回数は以下のようになっています。
二交代制 | 三交代制 | |
---|---|---|
月平均回数 | 4.9回 | 7.6回 |
そのような厳しい労働環境で働く中、体力面や精神面で限界を感じる人は多いでしょう。
夜勤手当に応じた評価処遇の仕組みに関しても以下のようになっています。
一定の夜勤回数を超えた場合に手当を増額 | 13.5% |
---|---|
夜勤手当とは別の手当の支給 | 9.3% |
賞与算定に際して評価する | 8.6% |
しょうきゅうの査定に際して評価する | 3.3% |
その他 | 2.8% |
いずれも行っていない | 66.2% |
その上、業務量に見合った給与がもらえないことや、休日に研修があって結局休めないことなどが重なり、離職を選ぶ結果になることがあります。
看護師一人の負担が大きい
病棟での勤務には夜勤が必須となります。
このような不規則なシフトは、個人の生活サイクルを狂わせ、健康を害する可能性があります。夜勤ではスタッフが少なく、各看護師の業務の負荷が増加します。特に新人の看護師は、この増加した負荷に対してストレスを感じることがあるでしょう。
人材が不足している病院の場面では、継続的な残業や十分な休暇の取得が難しくなることもあるのです。夜勤を担当する看護師は、オフの日にはリズムを整えることや十分な休息を取ることが特に重要となります。
このような疲労回復の時間が十分にとれないと、従業員が疲れ果ててしまい、退職を考えるようになることも考えられます。
結婚・出産等によるライフステージの変化
看護師は男性よりも女性の方が多い職種ですので、出産や育児に関して環境が整っている職場でないと、看護師が働き続けることは難しいと言えます。
規模が大きな病院では、産休・育休が望み通りの期間取得できたり、病院内に託児所があったりと、女性看護師が働きやすい環境を整えています。
しかし、多くの病院ではそのような余裕はないため、妊娠・出産・育児というライフステージの変化がある女性看護師は、離職せざるを得ない場合が多いのです。
転職先が見つけやすい
看護師は常に人材不足の状態であり、有効求人倍率も2~3倍であるため、転職しやすい職業です。
また、看護師の場合は、一般の職業とは違い、転職先で一から仕事を覚えなければならないことが少ないことも手伝って、転職へのハードルが低いとも言えます。
看護師は、病院、介護施設、保育園、一般企業などさまざまな職場で需要があります。
転職先がなくて困るといったことは考えにくいため、現在の職場で働きにくいと感じたら、転職に踏み切りやすいと言えるでしょう。
キャリアアップ・スキルアップを目指した転職
看護師として働く中で、今所属している診療科ではないところに移って成長したいと思ったり、もっと専門性を身に付けたいと思ったりするようになり、他の病院に転職する場合もあります。
また、専門性を上げるために資格を取る場合、現在の常勤の状態では勉強時間が取れないので、勉強ができるよう定時で帰れるところやパート勤務できるところへの転職をする人もいます。
転職回数はマイナスに働く?
一般的な職業では、転職回数が多い人はマイナスの印象を与えてしまいますが、看護師の場合はどうなのでしょうか。
看護師の場合は、転職回数が多いこと自体はあまりマイナスではありません。
もちろん、入職してすぐに転職することを繰り返している人、離職した理由が自己中心的な人はマイナスの印象を与えます。
しかし、転職をする看護師はもともと一定数おり、転職が数回あることは看護師の世界では珍しいことではありません。
看護師は常に人材不足のため採用されやすいという事情もありますので、転職回数が多いこと自体が採用に悪影響を与えることはそれほどないと言えます。
転職の際におすすめの職場とは?
看護師が転職を検討するとき、どのような職場を探すべきなのかポイントをまとめました。
転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
福利厚生が充実している職場
転職先を探すときには、福利厚生がしっかりしている職場を探しましょう。
特に、各医療機関が独自の基準で設けている住宅手当、交通費、資格手当、退職金についてはよくチェックしておくことが大切です。
また、出産・育児をしても引き続き働きやすい職場なのかチェックしておくことも、長く働くためには大切なことです。
産休・育休、病院内の託児所の有無、育児支援、時短勤務などの制度についても整っているか確認しましょう。
勤務体制が良い職場
看護師は体力が必要であり、業務量が多く疲れやすい仕事なので、なるべく体力に負担がかかりにくく、しっかり身体を休めることができる勤務体制の職場を選びましょう。
看護師は2交代制もしくは3交代制で働くことがほとんどですが、人によってどちらが働きやすいかは違いますので、自分に合っているのはどちらなのか見極めておくことも重要です。
また、拘束時間の長さや、夜勤時の仮眠がしっかり取れるのか、勤務時間外の業務(残業)や休日研修の有無なども調べることが必要です。
職員同士の人間関係が良好な職場
どの職業にも言えることですが、人間関係がよい職場で働くに越したことはありません。
特に看護師の場合は他のスタッフたちと連携して働くので、常に職場では良好な人間関係であることが重要です。
スタッフ間の関係が悪いことから上手く連携が取れず、患者さんの命に関わる恐れもありますので、人間関係のよさは必須条件と言えます。
給与や労働環境がよいとしても、いじめやパワハラがあることで知られている職場は絶対に避けましょう。
キャリアアップのための制度が導入されている
毎日目標もなく、いつ看護師として高く評価されるのかもわからず、ただひたすら働くだけの日々では、働くモチベーションが維持できなくなってしまいます。
職場内でキャリアアップできるとわかっていれば、モチベーションが持て、生き生きと働くことができますので、キャリアアップ制度を設けている職場を探すことをおすすめします。
看護師としてのレベルをアップさせる教育をしていくシステムであるクリニカルラダーに熱心な病院などは、特に働きやすいでしょう。
看護師の求人を探すのにおすすめな転職サイト
ここからは、転職を考えている看護師の方に、おすすめの転職サイトを3つご紹介します。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
※画像出典:公式サイトより抜粋
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「友達に勧めたいサービス第1位」に選ばれたのも納得の手厚いサービスにより、転職が初めての方でも利用しやすい転職サイトです。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)で求人探し!ナース人材バンク
画像出典:ナース人材バンク公式サイト
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マイナビ看護で求人情報をチェック!看護師の離職率についてまとめ
- 看護師が離職する理由は、人間関係の悩み、勤務環境の過酷さなど
- 国立・公立病院よりも民間病院の方が離職率が高い
- 看護師の転職におすすめなのは、福利厚生、勤務体制、人間関係、キャリアアップ制度がよい職場
看護師は常に過酷な労働環境で働いているので、転職を考えている方も少なくないでしょう。
看護師の場合は、転職することは必ずしもマイナスには働きません。現在の職場が合っていないとお思いの方は、よりよい労働環境やキャリアアップできる職場、自分に合った働き方を求めて転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。