看護師を辞めたい理由とは?現場での悩みや辞める際の判断基準を体験談をもとに紹介
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師の仕事が辛くて辞めたい!」
「看護師が辛いけど本当にやめていいのかな…」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
覚えるべき知識や仕事の多さ、人手不足、ミスが許されない環境など、看護師の仕事は過酷です。
それが故に、看護師の方は「辞めたい」と思ってしまう機会が多い傾向にあります。
特に仕事に慣れていない新人看護師では、「仕事ができなくて辛い」と追いつめられてしまうケースも少なくありません。
一方で、経験を重ねてベテランの域に入ってきた30代、40代の看護師の方であっても、職場の環境や自身の体調・生活が変化していく中で「これ以上今の職場で働き続けるのは辛い」と転職を考える方も多いです。
しかし、安直に看護師を辞めてしまうと後悔する結果になる場合もあるため、転職の際には慎重な判断が必要です。
今回は仕事が辛くて辞めたい看護師の方に向けて、先輩看護師の体験談をもとに看護師を辞める判断基準と後悔しない転職方法を紹介していきます。
それぞれの経歴に応じてのおすすめの転職先など、転職をする場合に大切なポイントについても解説していますのでぜひご覧ください。
看護師を辞めたいと思う理由はさまざま
転職の際にはメリットとデメリットを把握することが大切
辞める理由を明確にして次のステップへ進もう
【体験談】看護師を辞めたい理由11選を紹介
実際に現場の看護師から寄せられた体験談・口コミをもとに、看護師が仕事を辞める理由について紹介していきます。
業務内容が予想以上にきつい
重症度が高い患者さんが多い現場や、緊急の患者さんの受け入れ要請が多い現場など、職場によっては業務内容が想像以上に「しんどい」と感じることもあります。
例えば、夜勤の頻度が高い職場だと、体力的にもきついですし、生活リズムが崩れて体調を崩す可能性も大いにあります。
また、職場によっては患者さんの死に直面することが多いところもあり、死が身近にあることで精神的にダメージを負うこともあります。
このように、看護師の仕事は、肉体的にも精神的にも負担がかかることが多いです。
看護師の口コミ
注意受けすぎて自己肯定感も自尊心も消えつつある
Xより
できてないところだから注意受けるのはあたりまえだけど注意されたくなさすぎて今まで真面目ぶって怒られず注意されずで生きてきた私にとってはかなり苦痛だししんどい
耐性つけてたら言葉の受け止め方が違ったのかもな、、
看護師さんの日勤はきついやろ。医者みたいに自分のペースで業務できる訳じゃなく消化しなきゃいけないタスクが迫り、張り詰めた雰囲気、無理ゲーな人手で回してるのに些細なことでインシデント報告になる緊張感。
Xより
このように、看護師はその多忙な業務内容から肉体的に疲労することはもちろん、常に緊張した雰囲気や数多くの注意の中で働く必要があることがわかります。
人手不足で労働環境(残業・夜勤)が厳しい
看護業界では、労働環境に不満を持っている方も多いです。
特に、職場の慢性的な人手不足によって看護師一人一人の負担が大きいことは多くの人が不満に思っている部分で、それを原因に職を離れる人も少なくありません。
体験談によると、夜勤があるなど体力的にきつい仕事であるにもかかわらず突発の夜勤があったり、夜勤や残業に手当てが付かなかったりと労働環境が整っていない職場も多いです。
看護師の口コミ
看護師の5連勤って一般職の5連勤と違ってほんとしんどいんだよなーこうなってくると間に夜勤あった方がマシ
Xより
看護師の夜勤は寿命が縮むってよく聞くけど30歳すぎてきついし辛い。
Xより
夕方~朝9時までの17時間。それを月4~5回やってれば体も限界よね。
なんか人生もったいないなと思ったら辞めたくなって。
看護師業務の性質上、夜勤に入らざるを得ない状況が発生し、それによって負担を感じる方も多いことが読み取れます。
仕事内容に対して給料が安い
肉体的・精神的にもきついと感じてしまうことが多い看護の仕事ですが、仕事のきつさの割に給料が安いと感じることもあります。
都心にある大病院なら給料はいいですが、とくに地方の小さな病院となると給料が低すぎてモチベーションもあがらないこともあり不満に感じている看護師も多いです。
また仕事量も増えて責任も増してくる中堅の看護師になると、仕事量に対して給料がそれほど上がらないことに不満を持ち、「看護師を辞めたい」と考える人も増える傾向にあると言えます。
看護師の口コミ
看護師不足の原因はお給料が安いこと
Xより
コロナの高時給求人は応募が殺到して取り合いだったよね
潜在看護師まで復活してきたこれが全てを物語っている
日勤だけだと手取り20万円前後の世界で、命預かるなんてたまったもんじゃない
もっと看護師の給料を上げるべき
看護師20年やっても手取り20万ちょっと夜勤辞めたら新人の頃より手取りが5万円も減りました
Xより
新人さんを指導してたある日私(この子より給料安いんだ)と思ってしまった
20年働いたのに"つい最近就職した子より給料安く、仕事だけ多いんだな"と思ってしまいやるせなかった
実際の看護師からも、行っている業務の辛さと給与の多さが見合っていないという声が数多く見られています。
ミスが多く向いてないと思う
ミスが多くて「自分は看護師は向いていないのではないか」と思い悩んでしまう看護師もいます。
小さなミスひとつで患者さんの命が脅かされることがある病院では、些細なミスにも厳しい傾向があります。
経験の浅い看護師であってもミスは許されないため、上司や先輩から強く怒られたといった体験談もあります。
また、ミスを繰り返してしまい、自信を喪失してしまう看護師もいます。
そんな辛い新人時代を乗り超えてさまざまな仕事を任されるようになっても、仕事量が増えたことでまたミスが増えてしまうのが看護師の辛い部分です。
看護師の口コミ
経験の若いスタッフには辛いと思う。経験したことのない技術や多重業務がノンストップに続くから。慣れないことが入ると、普段できている事もエラーしたり時間かかったりすることがある。そこを汲んであげて欲しい。
Xより
看護師の辛いところの一つは、数多の経験を重ねないと得られない感覚や感性のようなものを、若い頃にも求められる事。
Xより
その感覚を丁寧に教えてくれる先輩もいれば、そんなこともわからないの?という先輩も多い。
また、受け取り手も『また、なんか言ってる〜』程度になるのも問題
特に若い看護師の方は、職場で慣れていない業務を連続でこなす必要があり、ミスが多発してしまう実態があります。
プレッシャーや責任に耐えられない
命にかかわる医療の現場だからこそ、プレッシャーや責任の重さに耐えられないと悩むことがあります。
現場に出れば一人の看護師として扱われるため、例え新人であってもミスは冒せません。
前述の通り、小さなミスでも強く叱責されることもあり、とくに責任感が強い人はプレッシャーに耐えることができなくなります。
看護師の口コミ
病棟看護師の職場ってその責任のプレッシャーや死にかねない状況っていうのもあって常にピリついてる。そのため、平和な一日なんてごく稀。いつでも職員同士やり合いまくってvs起きまくりよ。サイヤ人並の戦闘狂じゃあないと生き残れません
Xより
看護師はどんな仕事?と聞かれたら、命と隣り合わせの重圧に耐えながら、自分の辛い気持ちを押し殺して、プライベートも楽しめないほど疲弊して、たくさん悩んで壁にぶつかって、時に先輩や患者さんからひどい言葉を浴びせられても、それでも笑顔で患者さんのために働くとても尊い仕事です。と答える。
Xより
人の命を預かるという看護師の業務特性上、常にプレッシャーを感じながら働く必要がある点でそれを強く負担に感じる方も多いです。
職場での人間関係に苦労した
現場の体験談としてとくに多いのが、職場の人間関係に関するものです。
女性が多く働く看護業界では、女性同士特有の人間関係の悪さに息苦しさを感じる人も少なくありません。
また、いじめ・嫌がらせ・パワハラに悩む人も多く、噂話や陰口がある・悪意のある接し方をしてくる同僚がいるという口コミも多くありました。
とくに、年上のベテラン看護師との関わりに悩む人は多いようです。
看護師の口コミ
産業保健師になってしばらく経つけど、看護師の時みたいに言い方がきつい人、理不尽に怒る人がいないことに気づいてた。やっぱり看護業界って環境が良くないんだなって思った
Xより
新人看護師の皆さん、メンタルが壊れる前に休んでくださいね
看護師として働いてて一番ストレスになってるのって実は人間関係なの
Xより
看護師の中でも先輩・後輩とか正看・准看とかで上下関係があって、女社会だからか嫌がらせとかされることも全然ある。
現場では看護師同士の上下関係がはっきりしており、そこで生まれる高圧的な態度や嫌がらせなどで人間関係にしんどさを抱えている看護師の方が多いことがわかります。
医師との関わり方が難しい
職場の人間関係にストレスを感じている看護師は多いですが、中でも医師との連携がうまくいかずに悩むこともあります。
看護師は、医師の指示によって動くことも大切なので、連携がうまくいかないと仕事が思うようにできません。
また、看護師という立場上、医師に従うことが基本であるため理不尽な目にあっても言い返すことが難しい場合も発生します。
患者さんとの関わり方が難しい
看護師は職場の人間関係だけでなく、利用者やその家族とのコミュニケーションもとらなくてはいけません。
病院は人ひとりの命を扱う現場なため、時には利用者やその家族からクレームを言われたり、理不尽に心無い言葉を浴びせられたりすることもあります。
患者さんの回復のために尽力していて、さまざまなことに耐えながら頑張って続けているのにもかかわらず、辛辣な言葉を投げかけられることがあると心が折れてしまうこともあるでしょう。
また、暴言以外にも暴力・セクハラをされることも多く、耐えられなくなるようです。
中には、患者さんや家族との関係が悪くなってしまい医療ミスを犯したり、医療ミスがきっかけで患者さんとの関係が難しくなったというケースもあります。
30代、40代になりプライベート面が変化
30代になると出産や子育て、40代を過ぎてくると、子育てや親の介護といった自身のプライベートが多忙になってくることも多いでしょう。
その際に、今までと同じように夜勤が多かったり取りたい時に休みが取れなかったりとスケジュールの調整が難しい環境で仕事を続けるのはもう無理と感じる方もいらっしゃるでしょう。
また、20代、30代と真面目に頑張ってきた方であれば、ある程度の貯蓄があり、今後は収入よりも働きやすさを優先したいと考えて日勤のみの職場に転職を考えるケースもあり得ます。
反対に、同じ40代でも育児がひと段落して暇ができ、今までペースを落として働いていたところを環境を変えてがっつり働きたい、子供のために稼ぎたいと考える方も少なくないはずです。
いずれにせよ、プライベート面で大きく変化を迎えることが多い40代前後で転職を考えるのはごく自然なことです。
想像していたような看護ができない
看護学生時代に想像していた看護師のイメージと、実際の仕事に大きなギャップを感じている方も少なくありません。
例えば、就労前は患者ひとりひとりに丁寧に接したいと考えていたのに、実際働いてみると忙しくて一人一人とコミュニケーションをとる余裕がなくイメージしていた利用の看護師になれないと感じている方は多いです。
また、看護の方針は病院・医師・先輩看護師らに従わざるを得ないため、窮屈さを感じている方もいます。このような窮屈さは自分一人の力ではどうにもできないので、改善が難しいのですが、自分に無力さを感じて辞めたくなる方も多いです。
看護師の経験からやりたい仕事ができた
看護師の立場から医療現場に携わるうちに、「今の仕事の仕組みを効率化したい」や、「今はないサービスを立ち上げたい」など、看護師としての経験をしたからこそ、他の立場から医療に携わりたいと考えるようになる方もいます。
明確に自分のやりたいことがみつかったが故に退職するのは、非常に前向きな退職理由であると言えます。
その場合には、ぜひ違う仕事へ挑戦しましょう。
看護師を辞めるべきかの判断基準
上記のように、仕事が辛いと感じている看護師は多くいますが、実際仕事を辞めた方がいい場合とそうでない場合があります。
仕事を辞めた方がいいのか迷っているときは、以下の項目を判断の基準にしてください。
まずどうして辞めたいのか理由を明確にする
仕事を辞めようか迷っている時は、どうして辞めたいと思っているのかを客観的に考えることが重要です。そうすることで自分に合った職場や職業も見つけやすくなります。
その上でまず「看護師自体」を辞めたいのか、「今の職場が辛くて」辞めたいのかをしっかり見極める必要があります。
看護師という職業を辞めたい
看護師は簡単になれる職業ではなく、資格取得のための労力と時間がかかるため、看護師を目指す人はある程度のモチベーションがあると言えます。
しかし看護師の資格を取得して、実際に働いてみると看護師という職業が自分に合っていないと感じてしまう人も少なからずいます。
看護師自体を辞めたいと思っている場合は、助産師や保健師などの看護師の免許を活かせる職業に転職することも一つの選択肢としてあります。(※)もしくは、心機一転全く違う職種で働いているのもいいでしょう。
※助産師や保健師になるためには、養成カリキュラムで学び別途国家試験を受ける必要があります。
今の職場を辞めたい
看護師としての仕事にやりがいがあって、看護師が自分に合っていると思っている人でも、職場の環境が悪ければ「辞めたい」と思ってしまうでしょう。
人間関係や待遇など今の職場に不満がある場合は、今の職場を辞めてより自分に合った職場を探して転職してみてもいいかもしれません。
辞めたいと思う原因が職場にある場合は、以下の判断基準を参考にして実際に辞めるか考えてみましょう。
辞めたほうがいい場合
職場で悩んだとき、自分の努力ではどうにもできない・時間が解決してくれるわけでもない場合は職場を離れた方がいいでしょう。
また、辞めようかどうかという悩みが長く続く場合も同様に退職するべきです。
下記では、仕事を辞めた方がいいケースについて具体的な例をあげて紹介します。
職場環境が客観的にみて劣悪
労働基準法を無視した働き方を強要されるような職場の場合も、退職したほうがいいでしょう。
職場環境が原因の場合、職員側には一切落ち度がありませんが、自分の努力で解決することは不可能です。
また、労基に反した労働が慢性化してしまった職場では、なかなか職員個人の声に耳を傾ける人もいないので状況が改善しにくくなっています。
ハラスメントが横行している
職場でのいじめやハラスメントに悩む方は多いですが、それは看護業界も同様です。
いじめ・ハラスメントなどは、自分一人では解決することが難しい問題のため、真っ向から対峙するよりも退職を選んだ方が無難でしょう。
肉体や精神に不調をきたしている
職場での悩みやストレスが原因で体調やメンタルに不調を感じている場合は退職を検討しましょう。
以下の厚生労働省のリストに自分の症状が当てはまっていないかチェックしてみましょう。
出典:厚生労働省
気分が沈む、憂うつ
何をするのにも元気が出ない
イライラする、怒りっぽい
理由もないのに、不安な気持ちになる
気持ちが落ち着かない
胸がどきどきする、息苦しい
何度も確かめないと気がすまない
周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる
誰かが自分の悪口を言っている
何も食べたくない、食事がおいしくない
なかなか寝つけない、熟睡できない
夜中に何度も目が覚める
上記は心の病気の初期症状で、上記のどれか一つでも当てはまる場合はうつ病などに発展する可能性があるということです。
これを放置していると非常に危険なことになる可能性もあるので、そうなる前に退職を検討しましょう。
転職すべきか長いこと悩んでいる
退職するのか、いつ辞めるのかと長い間思い悩んでいるなら、退職すべきといえます。
無理をして働くことによって体調を崩したりストレスを溜めるよりも、新たな就職先を探したほうがいい結果につながりやすいです。
辞めないほうがいい場合
自分ではどうしようもない問題に悩むときは退職するべきと紹介しましたが、以下のように時間が解決してくれる場合・自分の努力次第で悩みが解決できそうな場合は辞めるという選択はおすすめしません。
自分には適性がないと悩んでいる
職場でのミスや業務についていけないことで、自分は看護師に向いていないのではないかと悩む新人看護師もいます。
しかし、こういったケースは現場での経験値を積むことで解決することも多いです。
今はまだまだでも、働き続けることで上手くいくようになるので、新人のうちは割り切って仕事を続けていきましょう。
職場の人間関係に悩んでいる
職場で、他の看護師や医師からパワハラやいじめにあっていることで看護師を辞めたいと思っている方もいます。
こういった場合は、他の上司や同僚、相談窓口に相談したり、他の部署への移動を申し出ることで解決する可能性が高いです。
職場の人に相談しにくいと感じた場合でも、厚生労働省の「ハラスメント悩み相談室」や各都道府県労働局や全国の労働基準監督署にある「総合労働相談コーナー」など外部の相談窓口に相談してみるのもいいでしょう。
労働環境に不満がある
看護師の方の中でも、給料や休日の数など労働条件に不満がある人も、看護師を辞めない方がいいでしょう。
なぜなら、看護師は国家資格であり、福利厚生が充実している職場や休日の数が多い職場も多いからです。
そのため、今の職場に対して給料が少ないことや休日が少ないことに不満を持っている人は、看護師を辞める前に転職も視野に入れてみましょう。
看護師を辞めたくなった時のおすすめ対処法
新人のうちに看護師を辞めるにはデメリットが多いので「辞めたいけど辞められない」という方も多いです。
そのため、悩みを抱えて看護師を辞めたいと思ったら、まずはできることから少しでも行動してみましょう。
また、悩みがある場合は、自分が何に悩んでいるのかを正確に把握することも大切です。
以下では、新人看護師が悩んだときに取るべき行動を紹介します。
有休がある場合は取得して休んでみる
一番行動に起こしやすいのが、有休をとることです。
辞めたいという思いを押し込めながら我慢して職場に通い続けていても、ますます思いが募って辛くなる一方となってしまいます。
そこで、有休をとって一旦仕事から離れることがおすすめです。
しっかり休息をとる・趣味などを楽しむことで、冷静に転職について考えることができるようになり、転職してもしなくても後悔の無い選択ができます。
仕事の悩みを先輩看護師に相談する
仕事の悩みを抱えている場合は、まずは先輩看護師に相談してみましょう。
同じ職場で働く先輩看護師は、自分の足りないところ・直すべきところをすべて教えてくれる存在です。
ただし、先輩にも仕事があり忙しいので、相談事は整理してから持ち掛けましょう。
悩んでいる内容・自分が改善策として試した方法・聞きたい内容などを具体的に整理してから相談することをおすすめします。
部署異動を希望する
職場の人間関係などで悩んでいる場合には、部署を移動することで解決することもあります。
異動願いがすぐに必ず受理されるわけではありませんが、移動の希望を出すだけで、気持ちの部分で楽になることも可能です。
ただし、部署移動が仮にできたとしても、ある程度の時間はかかるでしょう。
仕事ができないことを気にしない
看護師の仕事は現場経験がものを言うので、新人のうちはミスが多かったり、仕事ができなかったりで悩むこともままあります。
例えば、医療現場ではイレギュラーなことも多く、看護学校で習ってきたことだけではほとんど通用しません。
また、現場経験が豊富な上司や先輩と比べると、圧倒的に知識も経験も少ない新人看護師が同じように仕事ができるかというと難しいでしょう。
思い悩んでしまい辛い思いを抱えて仕事をするくらいなら、自分はまだまだだから仕事ができなくても大丈夫と割り切ることも大切です。
同僚と支えあう
同じ職場の仲間と支え合って、新人の辛い時期を乗り越えましょう。
例えば、同じ悩みを持つ仲間と愚痴を言い合うだけでも、気分が晴れて楽になることも多く、同期とのコミュニケーションは必要不可欠です。
積極的に同期と話す時間を設けるようにしましょう。
看護師を志した理由を思い返す
「患者さんのこころに寄り添いたい」「人の役に立ちたい」など、看護師を志した理由を思い返すことも大切です。
初心を思い出すと、自分が目指すべき看護師像がはっきりして仕事のモチベーションを上げることにも繋がります。
仕事が辛くなった時にはぜひ、看護師になった理由を思い出してみましょう。
生計を立てるためと割り切る
看護師は仕事が体力的にも精神的にもきつい分、新卒会社員と比較して年収は200万円も高く、給料はたくさん貰えます。
そのため、仕事の辛さも食べていくためと割り切ることができるでしょう。
今すぐ転職したいという方は一旦冷静になって、次のボーナスを貰ってから転職を考えてみてください。
看護師を辞めたいと思う新人は多いってほんと?
「仕事がきつい、辞めたい」と考えている新人看護師は、実は多いです。
2023年の日本看護協会の研究データでは、2022年度の看護師の新卒採用者の離職率は10.2%という調査結果が出ました。
文化放送ナースナビによると、毎年約5.6万人が資格を取得し看護師になっているとされていますが、一方で毎年約4500人の新卒の看護師は離職していることになります。
憧れの看護師にやっとなれた新卒の看護師でも、看護師を辞める人は多いのです。
新人看護師の離職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
看護師の離職率は高いの?
2023年の日本看護協会のデータでは、正規雇用看護職員の離職率は11.8%となっています。
厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果の概況によると、一般労働者の離職率は11.9%であるため、看護師の離職率は平均的な数値と言えます。
看護師の仕事はきつく、辞める人が多いイメージがあるかもしれませんが、実際は離職率の高くない職業なのです。
看護師が退職できない理由
看護師の方の中には、看護師の仕事を辞めたいと思っていても辞めることができないと言う方がいます。その方のやめられない理由と、辞めるための解決方法についてお話しします。
親しい人や家族が賛同しない
看護師になるためには多額の費用が必要であったため、「それまでの投資が水の泡になる」として止められることも珍しくないです。
また、看護師としての仕事をやめたいと感じることがあっても、家族や友人から「将来のことを考えて」という理由で反対されることは少なくありません。
とはいえ、看護師の職を辞めるかどうかは最終的には自分自身の選択であり、他人の意見に流されず、自分の感じるままに判断する必要があります。
周囲の考えは参考になるかもしれませんが、自分の人生を自分で切り開く勇気と、自分の意志をしっかりと持つことが何よりも大切であるということを、決して忘れてはなりません。
奨学金の返済中である
看護師としての職を辞めたくてもできないと感じる主な理由の一つが、奨学金の返済問題にあります。
看護師の中には、「お礼奉公の期間中なので、退職することができない」と苦しんでいる方が少なくありません。
ここでいう「お礼奉公」とは、看護師になるための学費を病院や施設から支援してもらう代わりに、一定の期間その場所で働く契約を指します。
ただし、奨学金の返済が完了していないからといって、必ずしも退職が不可能なわけではなく、自分の道を選ぶためには他の選択肢も検討する価値があることを理解することが大切です。
上司が退職を許可してくれない
看護師の職場において、退職の意志を示しても、上司から認められずに困るケースは珍しくありません。
これは、病院やクリニックでは新人の看護師を即戦力として育てるまでに時間が必要だからで、このために「少しの間だけでも待ってほしい」と退職を引き留められることも少なくないでしょう。
しかし、法律においては、民法第六百二十七条で「退職(雇用の解約)の申し入れ」が規定されており、正規雇用の看護師ならば、退職の意思を告げてから2週間後には退職が可能となっています。
したがって、自分の意志をしっかり持ち、法的な権利を理解して、断固とした態度で退職の決意を伝えることが重要であると言えるでしょう。
新人が看護師を辞めるデメリット
新人看護師が職場を辞める前に、いくつか知っておいた方がいいデメリットがあります。
仕事を辞めたいと考えている場合は、以下の項目に目を通したうえで転職について考えましょう。
以下では、看護師を辞めるデメリットについて解説します。
すぐに辞める人だと思われる
新人看護師のうちに仕事を辞めてしまった場合、次の就職先でも「すぐ辞めるのではないか」と思われることがあります。
次の就活でも、履歴書を提出する際には経歴を書かざる負えないため、前職の勤務歴があまりに短いと書類選考で落とされる場合も多いです。
勤務歴の短さで落とされないためには、採用側に興味を持ってもらえるような自己PR・志望動機を用意しておきましょう。
自己PRの書き方について、この記事で詳しく紹介しています。
求人の選択肢が絞られる
新人のうちに仕事を辞めてしまうと、求人の選択肢も狭まってしまいます。
一般的に、中途採用の求人では即戦力となる人材が採用されるのですが、経験が浅いうちに辞めてしまうと即戦力の人材になることは難しいです。
また看護師の中途採用求人には、「3年以上の勤務経験」など条件を掲げるものも多く、そもそも求人に応募できない可能性もあります。
こういったことから、経験を積む前に看護師を辞めてしまうと再就職先を探すのにかなりの時間がかかる可能性が高いと言えるでしょう。
奨学金の返済を求められる可能性がある
奨学金を利用している場合、退職の際に奨学金返済を求められます。
一般的にお礼奉公中に仕事を辞めるとなると、残りの返済額を一括で請求されることになり、勤務経験が浅ければ浅いほど請求される額は大きいです。
奨学金返済についての規約は病院によって異なるため、仕事を辞める際には必ず確認しましょう。
看護師がやめる際の退職手続き
看護師を辞める決心をした際には、退職のための適切な段取りを踏むべきです。
以下では、円満に退職するための手順を紹介します。
退職することを3か月前に申し出る
退職の申し出は3か月前までにはしておきましょう。
言い出しにくいことではありますが、早く報告することで病院側は新しい職員を募集することもできますし、引継ぎなどの時間も持てます。
また看護業界は退職者が多く、同僚と時期が重なると病院側に負担が大きいので、極力重ならないよう調整も必要です。
賞与算定期間・賞与支給時期の把握
退職を決めたなら、最後のボーナスはしっかり受け取りましょう。
ボーナスの算定期間前に退職を伝えたことによりボーナスが減額されたというケースがあるため、転職活動を始める前に必ず算定期間と支給時期を確認する必要があります。
退職後もすぐに再就職できるとは限らないため、受け取るべきお金はしっかり貰えるように気を付けておきましょう。
退職後失業保険を申請する
退職後の生活を支えるものとして受け取っておくべきお金には、失業保険もあります。
退職する際に、次の就職先が見つかっていない場合は、失業保険が受け取れるかどうかを確認しておきましょう。
失業保険は、前職の給料の約45~60%を受給でき、ハローワークでの転職活動を行っている上で失業状態にある場合のみ受給できます。
そのため、まずはハローワークに行って求職の申請を行い、積極的な転職活動を行ってください。
また、受給の条件として過去2年間のうち1年以上の雇用保険被保険期間が必要となります。
保険証の手続き
退職後には保険証の変更手続きを忘れないようにしましょう。
退職してしまうと、働いていた時に利用していた健康保険が利用できません。
そのため、国民保険に加入・前職の健康保険を継続する手続きのいずれかが必要になります。
健康保険の継続手続きは、退職後20日以内に会社の加入する組合で行ってください。
他にも退職をスムーズに行うための方法を、以下の記事で詳しく解説しています。
看護師が転職するならまずやるべきこと
先輩や同僚に悩みを打ち明け、そのほかにもさまざまな対処法を試してみたが状況が改善せず辞めたいという場合は、無理に仕事を続けるよりも転職した方がいいでしょう。
しかし、転職すると踏み切っても具体的にどうすればいいかわからないという方も多いです。
以下では、転職を成功させる第一歩として退職する際にまずやるべきことを紹介します。
転職の理由を明確にする
まずは、転職の理由を明確にしておきましょう。
転職の理由が不明瞭なまま「今が辛い」という感情だけで転職してしまうと、その後転職してもまた同じような理由で辛くなってしまう可能性があります。
何度も転職を繰り返すと、次第に再就職が難しくなってしまうこともあり状況を変えることが必要となります。
そのためにも、何を変えたいから転職するのかを明確にしましょう。
知人や同業者に就職先を紹介してもらう
再就職先を探す方法として、知人や同業者から紹介してもらうのもおすすめです。
職場の内部事情を知る人物からの紹介なら、職場の人間関係・労働環境など一般求人には掲載されない情報を聞くことができます。
また、どんな人材を求めている職場なのかを知ることも可能なので、転職に有利です。
事前に職場を見学する
事前に職場見学することで、より働きやすい環境の職場を見極めましょう。
実際の職場を見ることで、どんな職場なのかを知ったり、自分が実際に働く際のイメージが持てたりします。
職場見学する場合は、まず看護部に「見学したい」という問い合わせをしましょう。
その際は、以下のポイントについてチェックしましょう。
電話対応のよさ
看護師同士の上下関係
看護師の患者さんへの接し方
病院内が清潔で整頓されているか
見学の際には、病院内の人間関係などを見るほか、託児所の有無や清潔さなど病院内の環境をチェックしてください。
トイレやナースステーションなどが清潔で整頓されていない職場は、非常に忙しくて整理整頓まで手が回っていないという可能性があります。
キャリアプランを明確にする
転職を成功させるなら、キャリアプランを明確にさせましょう。
臨床経験が少ない看護師の再就職の場合、アピールするべきは経験ではなく、将来どんな看護師になりたいか、そのためにどんなキャリアを歩みたいかという計画があることです。
キャリアプランが明確で志望動機や退職理由に一貫性がある方は、採用側に好印象を与えることができます。
看護師自体をやめるかどうか考える
今の職場を退職するとしても、看護師の仕事自体を辞めてしまう必要はありません。
職場を変えるだけで円満に働ける場合もありますし、看護師の仕事も幅広いので自分に合った働き方を選択することも可能です。
例えば、仕事量が多いことが負担で辞めたなら、クリニックなど夜勤がなく負担が少ない職場がおすすめできます。
面接でスキル・レベルを正直に話す
経験が浅い看護師の転職活動はなかなか採用に至らず苦戦することもありますが、それでも自分のスキル・レベルを偽ることなく正直に話すことが非常に大切です。
自分のできないことをできると偽ってしまうと、採用した後で病院側に迷惑がかかってしまうこともあり、せっかく再就職した職場でも働きにくくなってしまいます。
働きやすい職場を求めるためにも、自分のスキル・レベルは偽らずに話しましょう。
経験者や詳しい人に相談する
転職経験者や詳しい人に転職活動について相談することも、転職成功への近道です。
とくに転職を実際に成功させた方に話を聞くと、具体的な成功体験や対策方法などを教えてもらえるでしょう。
ただし、身近に看護師の転職者がいないという場合も多く、そういった場合は転職エージェントなどのプロにお任せすることをおすすめします。
看護師が転職を成功させるコツ【経歴別】
経験・知識・技術などそれまで培ってきたものが、看護師の転職では重要なポイントです。
以下では、経歴別に見る転職先の選び方について解説します。
看護師1年目なら教育体制に定評のある病院へ
看護師1年目での転職なら、教育体制に定評のある病院を選びましょう。
新人教育に力を入れている病院ならサポートも手厚く、看護師としての力を付けることができます。
教育体制のある職場とは、クリニカルラダーの導入・プリセプターやエルダーの制度がある病院などです。
看護師2年目以降なら専門性の高い病院へも
看護師として2年目以降なら、専門性の高い病院への転職も可能になってきます。
専門性の高い分野を経験することは、看護師としてのスキルアップにもあり、その後も重宝されます。
小児科
小児科の特徴は、体の仕組み・病態・関わり方など成人患者と異なる点が多いことです。子どもへのケアだけでなく、両親の不安に寄り添った対話の技術も必要です。
成人の医療現場とは、雰囲気も実務も大きく違い、たくさんのことを学べるでしょう。
精神科
精神科は、患者さんとの関わり方がとくに大切で重要である点が特徴的です。
一般的に精神科は、治療に長い年月を必要とする疾患が多い科です。精神科の患者さんは、うまく病気と付き合っていくことを目標としている方も多く、それゆえに看護師や医師との付き合いも長くなります。
また、コミュニケーションがメインとなっており、高度な医療処置などの専門的な手技を必要とするケアが少ないのも特徴のひとつです。
整形外科
スポーツや事故による怪我から加齢による痛みまで、幅広い層の患者さんを診るのが整形外科です。
良肢位の固定や荷重制限など、整形外科では長年看護師として働いた人でも科に入らなければなかなか把握できない専門性が高い分野です。多くの知識や経験が身に付くでしょう。
産婦人科
助産師が働くイメージの産婦人科ですが、看護師も多く働いています。
産婦人科の特徴は、産前産後のお母さんや赤ちゃんのケアをすることです。
かわいらしい新生児のお世話など、通常の病院にはないさまざまな経験ができます。
皮膚科
皮膚科では、特有の内服薬や軟膏に対する知識や、治療効果の確認など、専門的な視点が必要になります。
糖尿病をもつ方の下肢損傷や低栄養の方の褥瘡など、内科的な疾患や生活状況を背景にスキントラブルを抱えている方も多く、全身状態をアセスメントする能力も求められる分野です。
一方で、女性に人気の美容皮膚科という、美容知識を得ることもでき、手術の介助など専門性が高い分野もあります。
泌尿器科
膀胱炎などの比較的軽い症状からがんに至るまで、幅広い疾患を扱う泌尿器科。
排尿に関する疾患や悩みは、日常生活の中でも関わりが深く、患者さんの層も老若男女幅広いです。
治療は医師の指示のもと行っていきますが、患者さんの不安感などを和らげるなど看護師が担う役割も重要となります。
口腔外科
口腔外科は、歯・歯茎・舌などのケアを行う科で、歯茎の問題を抱えた患者さんや切開が必要な抜歯をする患者さんが来院します。
また、大規模な病院では、口腔内の抗がん治療も行っています。抗がん剤の治療は、食欲の低下や吐き気、口内炎などの摂食に関連する副反応がみられることが一般的です。
口腔内の抗がん剤治療中の方へは、疾患の症状と副作用の両面に注目した高度な摂食嚥下ケアが必要となるため、他科では経験できない専門的なスキルが獲得できるでしょう。
麻酔科
麻酔科は、患者さんの痛みを和らげるペインコントロールを行います。
治療は医師の指示で行いますが、看護師は、指示の範囲内で患者さんに鎮痛薬の指導をしたり、その効果を確認したりします。
たくさん勉強することがある分野ですが、専門性が高く、貴重な経験をさせてもらえる分野です。
内科
内科は、幅広い分野を学ぶことを求められます。
その中でも血液内科は専門性の高い分野です。感染予防のための指導や骨髄移植後の患者さんへの指導をしたり、無菌室治療の現場を経験したりすることができます。
消化器内科は、食道から大腸までの消化器官だけでなく、肝臓や胆嚢など、消化に関わる臓器も取り扱います。
疾患も、各種臓器のがんに限らず、クローン病や潰瘍性大腸炎などの難病や、肝硬変など幅広いため、広範囲で専門的な知識が求められる科です。
経験者なら訪問看護など選択肢は多い
看護師として働いた経験がある方は、病院勤務以外にも職場の選択肢が広がります。
例えば、在宅介護のお宅へ訪問してケアを行う訪問看護は、看護師として働いた経験や知識を存分に生かせる職種です。
また訪問看護は、夜勤がない・個人で動くため人間関係の煩わしさがないなど病院勤務とは違った働き方ができます。
ただし、訪問看護師は患者さんへのケア・治療や家族へのアドバイスなどをすべて1人で行うので、看護師1年目など経験の浅い人には荷が重い可能性もあり注意すべきです。
訪問看護師以外には、美容クリニックや有料老人ホーム・保育園・刑務所など施設勤務の看護職もおすすめです。
看護師に病院以外でおすすめの職場について、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
どうしても看護師をやめたい場合は転職しよう
看護師を辞めてより待遇のいい働き口を得られる場合は、時間的・金銭的・精神的に余裕を持つことができるでしょう。
ただし、看護師としての仕事が不満なわけでなく今の職場・人間関係・待遇が不満という場合には、看護師を辞めるのはおすすめできません。
そのようなケースでは、職場を変えるだけで、看護師を続けながらよりよい働き方ができる可能性もあります。
看護師の資格を活かしながら転職したい方は、以下のおすすめ転職サイトを紹介するので、ぜひ利用してみてください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
引用元:公式サイトより抜粋
相談のしやすさNo.1を獲得
求人数は15万件以上で日本有数の充実度
スキマ時間を使って転職相談ができる
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、正看護師・准看護師・保健師・助産師の転職に対応しており、「相談のしやすさ」で一位に選ばれていてサービスの信頼性が高いサイトです。
※出典:看護師転職サイトを対象としたインターネット調査(株式会社エクスクリエ)
同サイトは、掲載している求人数は常時約15万件以上(2024年8月時点)と非常に多く、ラインで気軽に相談できるので、働きながら転職活動をする場合でも融通が利きます。
また、職場訪問に基づく詳細な転職情報が記載されているため、実際の職場の状況などが判断しやすいのも特徴です。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
累計100万人以上の看護師が利用
求人数20万件以上で非常に豊富
看護師専門、地域専任のキャリアパートナーが徹底支援
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、2005年の創設以来、累計100万人以上の看護師に活用されている非常に人気の高いサービスです。
求人数は20万件以上で非常に豊富であり、提供するサービスのクオリティが非常に高い点が最大の魅力となっています。
転職サポートを行ってくれるキャリアパートナーが、専門的な知識を生かして最適なアドバイスを行ってくれるため、絶対転職成功したい方や、信頼できる転職サービスを利用したい方に適しているでしょう。
オリコン顧客満足度でも3年連続でNo.1(※)となっています。
※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職
またナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)では、看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが転職後の条件交渉もしてくれるので、できるだけ好条件で転職したい方にもおすすめです。
マイナビ看護師
※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
5年連続看護師の転職サイト認知度No.1(※)
業界トップクラスの求人数
美容クリニックやトラベルナースまで幅広い選択肢
※出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが手がける看護師転職サイトです。
大手というだけあって、独占求人・非公開求人を含めて80,000件以上(2024年10月現在)という豊富な求人数を誇ります。
また病院に限らず、美容クリニックや一般企業、トラベルナースなど、多種多様な求人が掲載されていることも魅力的です。
なお、マイナビ看護師は、医療機関や企業へ直接訪問し、情報収集を行なっています。そのため、それぞれの職場の雰囲気など、外からは見えないような詳しい情報まで入手可能です。
リクルートエージェント
引用元:リクルートエージェント公式サイト
転職実績NO.1(※)
非公開求人10万件以上
サポートが丁寧
※※厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2023年度実績を自社集計)2024年5月時点
看護職から看護職以外への職種に転職を考えている方には、リクルートエージェントが特におすすめです。
リクルートエージェントは幅広い業界・職種の求人情報を掲載している日本最大級の転職エージェントであり、非常に多くの候補から最適な1社を選択することができます。
また、転職サポートを行ってくれるキャリアアドバイザーの専門性が高く、業界や企業ごとに的確なアドバイスをもらえる点も魅力の一つです。
看護師の転職に関するQ&A
ここでは看護師が転職する際に疑問に思いやすいポイントについてまとめています。
看護師を辞めたくなる理由は?
看護師を辞める原因としては、主に「業務量が多い」、「人間関係が悪く職場に居づらい」、「給料が割に合わない」などが挙げられます。
しかし人によって辞めたくなる理由は様々なので、この記事で紹介した理由に自分が当てはまっていなくても、自分の心身が不調をきたしている場合などには転職を検討することをお勧めします。
転職すべき職場の特徴は?
セクハラ・パワハラが横行している、労働基準法を違反した働き方を強制してくるなどの特徴が見られる職場からは今すぐに転職することをお勧めします。
また心身に問題が発生しており、それが長期間続いている場合も、その職場に自分が合っていない可能性が高いので転職を検討して良いでしょう。
看護師から他の業種への転職はしてもいい?
もちろん可能です。看護師は専門性の高い職業ですが、コミュニケーション能力や責任感の高さを評価されるケースが多いです。
看護師から他の業種への転職を考えている場合には、一般企業でも通用する能力をアピールするのが良いでしょう。
当サイトでは、異業種への転職の際にリクルートエージェントを利用することをお勧めしています。
転職エージェントに登録するメリットは?
自分の希望に沿った求人を検索・紹介してくれる
応募書類の添削をしてくれる
面接への対策や同行をしてくれる
転職を行う際に転職エージェントに登録しておくメリットとして以上のようなものがあげられます。
転職を誰にも頼らずに一人で行うことは大変なうえ非効率になりやすいです。その点転職エージェントを利用すれば専任のエージェントが全面的に転職活動をサポートしてくれるので、転職後に後悔する可能性も減ると言えるでしょう。
おすすめの転職エージェントは?
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
看護業界の中で転職を考えている方には看護特化型である上のエージェント2つの利用をおすすめしています。
また異業種への転職の場合にはリクルートエージェントなど、総合型の転職エージェントを利用すると良いでしょう。
新人看護師の転職に関するQ&A
以下では、新人看護師の転職でよくある質問をまとめています。
一年目で辞めるかどうか悩んでる方は、以下の項目をチェックしてください。
新人一年目の平均給与はいくら?
日本看護協会の2023年病院看護実態調査報告書によると、2023年度採用の新卒看護師の初任給は約20~21万円、平均税込給与総額は約26~27万円です。
また、大卒・専門卒によって多少の差があります。
新人一年目でボーナスはもらえる?
看護師1年目の新人でもボーナスはもらえますが、新卒採用された看護師の場合、夏の給与はほとんど期待できません。
そのため1年目で辞めるなら、冬のボーナスを受け取ってから転職することをおすすめします。
新人一年目で有休は取得できる?
有休は、勤務期間が6か月以上あり、契約した労働日数の8割以上勤務している場合取得可能です。
有休を取得できる場合は、有休を消化してから退職しましょう。
看護師を辞める判断基準についてまとめ
辞める前にできるだけの対処をしよう
自分の努力で解決しない場合は辞めるべき
辞める場合は退職前の手続きや確認を忘れずに
訪問看護やクリニックなどへの転職もおすすめ
仕事が辛くて看護師を辞めたいと考えた時、まず一番にするべきなのは辞める理由を明確にしておくことです。
辞める理由によっては、努力の仕方や解決方法が明らかになったり、部署を移動するだけで簡単に解決することもあります。
しかし、パワハラ・いじめ・労基に反する職場の環境など、自分では解決できない問題があるなら転職がおすすめです。
経験の浅い看護師が転職するのは難しい部分もありますが、これからのキャリアプランを武器にするなど若い看護師にしかできないアピールの仕方も考えられます。
また、看護師の経験を活かして、訪問看護師やクリニック・施設勤務の看護職に転職するのもおすすめです。
転職する場合は、看護系の仕事に特化した転職サイトを利用して、後悔の無い転職をしてください。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。