看護師転職サイトは使わない方が良いの?使うべき人の特徴や得する利用法を解説
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師転職サイトは使わないほうがいいの?」
「看護師の転職を有利に進めるのはどうしたらいい?」
そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
看護師の転職には、様々な方法がありますが、それぞれの転職方法にメリット・デメリットがあります。
この記事では、看護師転職サイトを使わないほうがいいと言われている理由や、看護師転職サイトを上手に活用するポイント、看護師の転職を有利に進めるコツを、様々な転職サイトを例に出して、分かりやすく解説をしていきます。
読み終わった頃には、自分にあった看護師転職の方法が見つかるはずです!
看護師転職サイトは使わないほうがいいと言われるのには理由がある
看護師転職サイトの特徴を理解して転職をする
看護師転職サイトにはおすすめの使い方と良いサイトを見分ける秘訣がある
看護師転職サイトを使わないほうがいいと言われる理由
看護師転職サイトは、使わないほうがいいという意見があります。その理由について詳しく解説します。
キャリアアドバイザーの連絡がしつこいことも
転職サイトでは、専任のキャリアアドバイザーがついて、求人の紹介や転職にまつわるアドバイスをしてくれるサービスを行っていることがあります。
キャリアアドバイザーと連絡を取り合うことになるため、この連絡を面倒に感じる人も中にはいます。
他社の紹介で内定もらってそこに行くつもりだと話し断っても、もっといいところがあるとしつこい。仕事に行っている時でもお構いなしに電話が鳴る。LINEで連絡取れるようにしてるのに何度もかけてくる。
出典:みん評
反対に登録後に音信不通になる場合も
連絡がしつこいと感じる人がいる一方、キャリアアドバイザーからの連絡がなかなか来ないことで悩む人もいます。
キャリアアドバイザーからの連絡がないと、良い求人を見逃してしまうことや、そのサイトを利用している意味がなくなってしまいます。
二次面接まで進んだ会社があったのに話が無くなったとLINEで一方的に連絡してきてその後音信不通。全く別のエージェントから突然ショートメールで連絡が来る。その人に連絡日時を指定しても連絡してこない。
出典:Googlemap
事前の情報と実態が異なるデメリットも
キャリアアドバイザーが求人情報をしっかり把握できていないと、希望条件と実態が合っていないのに転職してしまう可能性もあります。
職場の雰囲気や人間関係などは、キャリアアドバイザーから得たい情報でもあるため、正しく把握出来ているキャリアアドバイザーにサポートしてもらいたいところです。
希望条件を伝え、紹介して頂いたところに就職したのですが、雇用条件と実際が全く違いました。そのため、長く勤務する方がおらず、入って1週間で全ての業務を叩き込まれる激務で残業もザラ。賞与なんて2ヶ月実績ありと聞いていたのに出たためしがないとのこと。
出典:CAREERRECO
希望に合った求人を紹介してくれない
求職者の希望条件を無視した求人を紹介してくる場合もあります。
都市部に比べて地方では、病院数も少なくなり、募集している求人が少ない傾向にあるため、求職者の条件に合わない場合でも、妥協するだろうと思われて、希望に合っていない求人を紹介される場合があります。
希望とは明らかに条件が異なる求人をおすすめされた。押しが強く、私が希望しないような条件の病院を誘導的におすすめしてきたりして困った。担当者と私の転職へのスピード感も合わず、結局転職を辞めることを伝えると返信が来なくなった。
出典:CAREERRECO
担当アドバイザーの専門性が低い
看護師は専門性の高い分野での転職となるため、アドバイザーも相応の専門知識を有している人が転職の鍵になります。
病院に関する情報や、業務内容など詳しく教えてもらえなかったという不満を感じる場合があります。
キャリアアドバイザーはあくまで看護師転職のプロであり、医療職ではない為、看護業務の詳細や現状に関してはあまり詳しい情報がもらえなかった。
出典:イーデス
転職サイトに掲載されていない求人も
転職サイトは全ての求人を網羅しているわけではありません。
自社のホームページや、他の手段で求人を出している場合があり、転職サイトにばかり頼ってしまうと、求人を見逃す可能性もあります。
最初は転職サイトの担当の人に任せていました。気になる病院があったので空いているか確認したところ、「空いていない」と言われました。病院のホームページには募集していると書いてあるのにおかしいなと思って、自分で調べようと行動し始めました。
出典:ナーステート
採用担当の転職サイトへの印象が良くない
病院など求人募集をしている医療機関が転職サイトに求人を載せる場合、求人元には一定のコストがかかります。
特別な費用が特に必要ではない、直接応募と比べると、掲載費用などのコストがかかることや、採用後に転職者と音信不通になってしまうなど、費用対効果が合わない場合があり、転職サイトを良く思っていない採用担当者もいます。
また、転職サイトには掲載された求人情報が適切に伝わらず、求職者のスキルや経験が実際の要件とマッチしない場合も考えられます。
人材紹介会社の費用などに不満を持つ病院も
参考:「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査 調査結果概要
病院の採用担当者の7割近くが、転職サイトなどの人材紹介会社のサービスに不満を持っているという調査結果が、全日本病院協会より発表されました。
求人を掲載する上での手数料が高いと感じる人は、8割に上ります。
このような結果から、転職サイトから転職する看護師にいいイメージを持たない採用担当がいるということに繋がります。
看護師転職サイトでの採用には紹介料が発生
転職サイトの多くは、転職希望者は無料でサービスを活用することが出来ます。
専属のアドバイザーがついたり、面接へ同行をしてくれたり、手厚いサポートがある転職サイトも多くある中で、どのようにして無料で利用できるのか、その仕組みを解説します。
転職サイトの仕組みを図で解説
転職サイトを運営する費用は、求人募集を行う病院や施設など、掲載されている転職先の手数料で運営されています。
掲載するための広告費
転職者の採用が決まった場合の紹介料
主にこの2点にかかる費用が、転職サイトの運営費となっています。
転職サイトの紹介料の平均金額
転職サイト経由で紹介者の採用が決まると、転職先が紹介料として転職サイトに支払いをします。
職種 | 採用一人当たりの紹介料 |
---|---|
看護師 | 平均76.0万円 |
准看護師 | 平均67.9万円 |
常勤看護職員 | 平均87万円 |
非常勤看護職員 | 平均45万円 |
紹介料は年収の2~3割となることが一般的で、紹介料が高い分、見合った人材であるかどうか、採用時に厳しくチェックが行われます。
紹介料目当ての悪質な転職サイトに注意
転職サイトは、採用が決まるまで手厚いサポートを利用することが出来ますが、採用が決まらないと紹介料を得ることが出来ません。
紹介料を得るために、転職者にとって不利益となる事実を隠して転職を斡旋させるといった行為を行っている転職サイトがあるのも事実です。
転職を焦らせる連絡が多い
希望とは違う条件の求人を進めてくる
こうした特徴がある転職サイトには注意が必要です。
転職サイトを使うと転職先の幅が広がる
ここまでの見出しでは、転職サイトを使わないほうがいいと言われる理由について、転職サイトのデメリットともなる理由を解説してきました。
しかし、実際には転職サイトを利用した転職は、転職者にとって有利になることが豊富にあり、転職先の幅が広がるきっかけにもなります。
実際は転職サイト経由の採用が最も多い
転職サイト経由で採用すると、病院側は高い紹介料を払わなくてはいけないため、利用しているところが少ないのではないかと思われがちですが、実際は転職サイトを利用している病院や施設が多い傾向にあります。
全日本病院協会の調査によると、70%以上の病院が、転職サイトなどの民間の職業紹介サービスを利用していることが分かっています。
そのため、転職サイトを利用することは、転職を希望する看護師にとっても、一般的な転職方法でもあり、採用率も高くなります。
求人数は公的サービスより圧倒的に多い
上記の見出しでも紹介したように、病院の7割以上が転職サイトを利用しています。
ハローワークやeナースセンターといった、公的な転職サービスでの求人数は、全体で6,000件程度であるのに対して、転職サイトの求人掲載数は圧倒的です。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事):15万件以上
看護師ワーカー(旧:医療ワーカー):6万件以上
マイナビ看護師:8万件以上(独占求人含む)
このように、一部の転職サイトを見てみても、公的な転職サービスの倍以上の求人数があります。
求人数が多ければ、より自分の希望に近い求人が見つかりやすいと言えるでしょう。
転職サイトは条件検索がしやすい
転職サイトのメリットは、条件検索のしやすさにあります。
勤務地や、勤務形態、勤務時間といった一般的な条件以外にも、細かい条件を設定して検索できる場合があります。
例えば以下のような検索条件が考えられます。
土日祝休み
新卒、第二新卒の歓迎
託児所あり
研修充実
このように、簡単にこだわり条件が設定できることも多く、自分の希望にあった転職先を見つけやすくなります。
転職サイトを使っても離職率に影響はない
日本看護協会の「2021年 病院看護・外来看護実態調査」によれば、2020年度における既卒看護師の離職率は14.9%です。
一方で、全日本病院協会によると、2019年度において人材紹介会社を利用した看護師の1年以内離職率は14.2%で、利用していない看護師では15.8%であったため大きな差はないことがわかります。
むしろ転職サイトを使った場合の方が離職率は低いとも言える結果となっています。
参考:全日本病院協会「雇用における人材紹介会社に関するアンケート―調査報告―」
「転職サイトを利用した場合、すぐに離職してしまうのではないか」と、採用側が考えていると聞いたことがある人もいるかもしれませんが、そのようなことはない言えるでしょう。
そのため、多くの求人情報を集めることが可能な転職サイトを利用する方がおすすめと言えます。
看護師転職サイトの9つのメリット
紹介料を狙った悪質なサイトがあるのは事実ですが、適切な転職サイトを選べば、転職活動に最大限活用することが出来ます。
転職サイトが活用できる、9つのメリットについて紹介していきます。
キャリア相談によって将来像を明確に
転職サイトでは、キャリアアドバイザーによる相談が可能です。
転職というキャリアの節目で、自分にあった転職をするためにも、転職のプロに相談することで、プロが見る客観的な視点から視野が広がる可能性があります。
キャリアアドバイザーは、転職希望者のスキルや経験、キャリアの将来像などを総合的に評価し、適切なアドバイスやキャリアプランを提供してくれます。その相談を通じて、自身の強みや目指すべき方向性を明確にすることができるでしょう。
皆さんがそうなのかわかりませんが、私が担当してもらったアドバイザーさんがとても良かったです。話し方の柔らかい女性の方でした。最初からどんな分野に進むか迷っていたときに、私の性格を把握した上でアドバイスをくれたので、自分に合った分野を選ぶことが出来ました。
出典:みん評
子連れ通勤を諦め、就活も辞めようとしていた所を「諦めないで他社も見てみましょう、条件に合うか合わないか内定している所と比べてみて。」と支えてくださった
出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
非公開求人を含めて転職先をプロが提案
転職サイトは、公的な求人サービスより取り扱っている求人数が多い傾向にあります。
膨大な求人の中から、希望にあった転職先を見つけてくれるのは、転職サイトならではです。
また、転職サイトに登録することで閲覧や応募が出来る非公開求人の取扱いも多くあります。
こうした非公開求人は、好条件のものが多くあり、転職サイトに登録するメリットともいえます。
転職サイトを使っての就活が初めてでしたが、数多ある病院の中から自分の希望条件に合う病院をピックアップして教えてもらい時間と労力をかけずに病院を決められたことがとてもよかったです。
出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
希望する転職先の内部事情を教えてくれる
勤務形態や勤務時間、その他に書かれてるアピールポイントだけでは、職場の雰囲気など判断出来ない部分も多くあります。
職場の人間関係や、実態などは個人では調べることが難しい部分ですが、働く上では非常に重要になることです。
こうした内部事情など、個人で知ることが難しいところを、転職サイトでは教えてくれることがあり、転職後の働き方を具体的にイメージするきっかけになります。
施設看護の内容などはわかってはいましたが、実際に事業所によっても違うだろうし、ちょっと心配だと話すと、希望条件に合った事業所の、詳しい雰囲気や施設長さんの人柄なんかも詳しく教えてくれました。
出典:レバウェル看護
履歴書など応募書類を添削してくれる
履歴書などの応募書類を添削してくれる場合があります。
一次選考を書類選考としている場合もあり、応募書類の書き方は転職を成功させる上で重要になります。
自分では丁寧に書けているつもりでも、プロが見ると内容が不十分であったり、自己PRが弱かったりすることもあります。
転職サイトでは、転職者の人柄や経歴をしっかりと把握した上で、より魅力的な応募書類となるようにサポートしてくれます。
面接対策で採用の確率を上げる
採用される上で重要となる面接では、十分な対策が必要ですが、なかなか個人で対策することは難しい部分です。
転職サイトは以下の点で、信頼できる面接対策を行ってくれると言えます。
求める人材を適切に把握している
過去のデータから面接でされる質問を把握している
模擬面接を実施し個々に合った対策を行う
このように担当アドバイザーによる洗練された面接対策を行うことで、採用率を高めることが期待できるでしょう。
求職者を病院の採用担当にアピール
アドバイザーは、求職者と病院を繋ぐ役割をしており、採用に繋がるようなサポートをしてくれる場合があります。
たとえば、求職者が応募する際に推薦状を添えてくれたり、面接以外で求職者の強みや魅力、人柄といった補足を直接採用担当者に伝えてくれることがあります。
病院の採用担当者と直接やり取りがある、転職サイトならではのメリットです。
求人先との煩雑な交渉を代行してくれる
転職サイトを利用せずに自分だけで転職を進める場合、求人先と様々なやりとりをする必要が出てきます。
希望する病院への応募
面接日の調整
入社日の調整
各用件に複数回のやり取りを必要とする場合も多く、煩わしく感じてしまう人も多いでしょう。
しかし転職サイトを利用すれば、応募してから採用が決まるまで、病院とのやり取りを転職サイトが代行してくれます。
また、細かい条件などの交渉も代行してもらえる場合が多く、結果的により自分の希望に近づけられることも期待できるでしょう。
内定決定後も引き続き交渉をサポート
採用が決まるまでが転職サイトの利用期間ではありません。
内定が決まったあとでも、年収の交渉や、入社日の調整などの交渉を行ってもらえます。
特に給与に関する交渉や、勤務時間や休暇の交渉というのは、転職者からすると切り出しにくい部分でもあります。
しかし、転職サイトで代行してもらえるので、より条件に近い働き方が可能になる場合もあります。
求人先の経営状態が把握できる
転職サイトに求人を出すことは、病院側もコストがかかります。
人材採用に費用をかけられない医療機関の場合、採用にあたって費用がかからない、ハローワークやeナースセンターにしか求人を出していない場合もあります。
このような医療機関の場合は、経営状態に不安がある可能性もあり、採用後に十分な給料が支払われないことや、年収の交渉が出来ないなど、トラブルに合う可能性もあります。
経営状態が安定している医療機関が多いのも、転職サイトを活用するメリットです。
看護師転職サイトのデメリット
今度は反対に、看護師転職サイトを利用するデメリットについて見ていきましょう。
アドバイザーとのやりとりがストレス
転職アドバイザーから求人についてしつこく連絡が来たり、反対に連絡が取れなくなったりと、転職アドバイザーとのやりとりは場合によっては非常にストレスの溜まるものとなるでしょう。
また、希望条件を伝えていても、優先順位や細かな希望がうまく伝わらずなかなか希望に合う求人を提示してもらえない、ということも考えられます。
自分で転職を進める場合と異なり、アドバイザーとの意思疎通がカギとなってくるので、アドバイザーとのコミュニケーションがうまく行かないとモヤモヤを抱えたままになってしまうこともあります。
求人情報が事実と異なる可能性がある
転職アドバイザーは、当然ながら利用者に転職をしてもらうのが仕事です。
そのため、時には事実でないことを伝えて求人を紹介したり、一部事実を伏せて紹介したりと、「思っていたのとは違う」「実際にはそうじゃなかった」求人を紹介されることもあるかもしれません。
もちろん、信頼できるアドバイザーさんはそのようなことはしませんので、アドバイザーさんとの巡り合わせに左右されてしまうのも事実です。
デメリットはないとも言える
とはいえ、転職サイトを使って転職の機会が損なわれることはありません。
そう考えれば、アドバイザーさんとのやりとりなどは付随するものにすぎず、転職サイトを使った方がより多くの求人に触れられて結果としてより良い転職につながる可能性が高いです。
転職に際し少しでも不安や迷いがある、たくさんの求人を比較したい、という方は、転職サイトの利用をお勧めします。
看護師転職サイトの利用がおすすめな方
看護師転職サイトを使うことをおすすめする方の特徴を紹介します。
転職活動の手間を省きたい方
応募先の選定、必要書類を揃える、面接対策、応募先とのやりとりなど、転職活動の一連の流れを手間に感じる人は多いでしょう。また結果的に質の低い転職活動となってしまい、転職後にも後悔してしまうといったケースも考えられます。
こうした転職活動で感じる手間や負担を省いて、効率的に転職活動を行いたい人にとって、転職サイトの利用は有利になります。
アドバイザーは、希望する求人にあった医療機関を膨大な求人情報からピックアップしてくれます。また病院側が求める人材を熟知しているので、質の高い転職活動となり、採用される可能性も高まることが期待できるでしょう。
特に平日の日中での連絡が難しい方
求人募集を行っている医療機関などが、応募者に連絡を取るのは、通常の営業時間である平日の日中に行われることがほとんどです。
スムーズに連絡が取れるかどうかは、採用にも繋がる重要な部分であり、良い印象にも繋がります。
働きながら転職活動を行っている人など、平日の日中に連絡を取ることが難しい方は、様々な連絡を代行して、日程調整なども行ってもらえる転職サイトを活用するのがおすすめです。
早期退職やブランクなど不安がある方
経験が浅い、経験がない方
ブランクがある方
転職を繰り返している方
このような方は転職にあたって不安があると思います。また、採用基準に合わないなど、不利になる可能性もあります。
転職サイトを活用することで、アドバイザーによるサポートや、条件に合う求人の紹介などを受けられる場合があるため、転職サイトの活用がおすすめです。
派遣・単発・応援ナースとして働きたい方
一般職種では派遣という働き方も定着しつつありますが、看護師の派遣求人は非常に少ないのが現状です。
一般職種も扱う転職サイトでは、看護師の派遣や単発、応援ナースといった働き方の求人は限られているため、看護師の派遣に特化している転職サイトの活用がおすすめです。
以下の記事では派遣看護師について解説しています。ぜひご参考になってください。
企業内看護師や産業保健師などを希望する方
企業内診療所や産業保健師は、設置している企業も少ない上に、看護師の定着率が高い傾向にあります。
そのため、求人募集される機会が非常に少なく、看護師専用の採用枠を設けていることが少ないです。
非公開求人として取り扱われていたり、病院経由で派遣されたりするため、転職サイトを活用して情報を得るのがおすすめです。
転職先の人間関係など内部事情を知りたい方
勤務する上で職場の人間関係は非常に重要になります。
転職理由として人間関係があげられることも多く、転職先においても良好な人間関係が求められることは多いです。
ただ、人間関係は個人の調査や求人情報だけで判断することが難しいです。
転職サイトのキャリアアドバイザーは、職場の雰囲気や人間関係といった内部事情に精通していることも多く、希望する転職先の情報として先に教えてもらえることがあります。
じっくり考えて転職活動を進めたい方
転職サイトを使用する転職活動は、転職を急かされるイメージを持っている人が多いと思います。
しかし、実際には募集開始から転職までの期間が長いことが、採用担当者の意見としてあげられています。
複数の医療機関を比較したり、内定後もアドバイザーとの調整など考える時間を長くとる方が多いため、じっくり転職活動を進めたい人におすすめです。
看護師転職サイトを使うと不利になる可能性がある方
続いて、看護師転職サイトを利用すると不利になってしまうかもしれない方について紹介します。
転職したい病院・施設が定まっている方
すでに転職したい病院や施設がはっきりと決まっている場合は、転職先のホームページなどから、直接求人に応募するのが近道です。
ただし、希望する転職先で求人募集をしていない場合は、転職サイトを利用して、希望する転職先を伝えておくのがおすすめです。
先に伝えておくことで、求人募集が出た場合、いち早く情報を入手することが出来ます。
また、求人募集が公開される前に推薦してもらえることもあります。
国公立病院に転職したい方
国公立病院が転職サイトに求人の掲載がされるのは非常に稀なケースです。
マイナビ看護師では、常時5万件以上の求人を扱っていますが、国公立病院の求人が掲載されるのは、50件程度です。
転職サイトに国公立病院の求人が少ない理由
国公立病院が転職サイトに掲載されるのが珍しい理由は、希望者が増えているため、人材不足という状況になく、転職サイトを利用するための高い手数料を支払うことがなく採用が決まるためだと考えられます。
国公立病院の場合、ハローワークや直接応募でも十分集まることや、毎年多くの新卒看護師が就職しています。
また、人材募集にかけられる予算が少ないことも理由としてあげられます。
国公立病院におすすめの転職方法
国公立病院への転職を希望するなら、転職サイトよりも、公的なサービスであるハローワークの活用がおすすめです。
ハローワークを利用する上で注意したいのは、求人票の記載内容と実際の労働条件の相違です。
このような相違があったとの申し出は、令和2年度は4211件で、産業別では医療・福祉が785件と最も多い結果になりました。
希望に合わない提案を断れない方
転職サイトの中には、紹介料目的で条件に合わない求人をどんどん紹介するキャリアアドバイザーもいます。
希望に合わない条件を提示してきた場合、はっきりと断ったり、流されたり出来ない方は、不本意な転職に繋がってしまう可能性があります。
流されやすい性格の方や、断るのが苦手な方は、複数の転職サイトに登録をして、しっかり寄り添ってくれるアドバイザーのもとで転職活動を行うのがおすすめです。
本当にしつこいのか口コミ・評判で検証
実際に転職サイトを利用した方の口コミから、本当に転職サイトはしつこいのか、という部分を検証していきたいと思います。
しつこいという声は減少している
HOP!ナビ看護師が行ったアンケートでは、
思ったよりもしつこくなかった
事前連絡はLINEだった
という声が多くあり、電話以外のやり取りが主流になっている背景もあり、過去に比べるとしつこいという声は少なくなっています。
また、転職サイトを利用する前は、利用者全員が「しつこい」という印象を持っていたのに対して、利用後に「しつこい」と感じた人は17%と、実際にしつこく感じた人の割合は低いことがわかりました。
子育て中に転職活動をしていたので、子どもがぐずったりして電話に出ることが難しい時もあったのですが、そんな時はメールでやり取りできたのですごく助かりました。電話も3日に1度程度だったので、それほど負担に感じることもありませんでした。
看護師転職サイトの利用者の声より
転職サイトによってはしつこくない
キャリアアドバイザーによる連絡の頻度は、利用する転職サイトによって異なります。
前述したように、事前連絡がLINEで行われたり、連絡は基本的にメールを活用している転職サイトもあります。
また、連絡は控えて欲しいことを予め伝えることで、頻繁な直接連絡を回避することが出来る場合もあります。
転職サイトをしっかりと選ぶことで、しつこいと感じることは少なくなります。
結婚・引っ越しに伴う転職をバックアップして頂くため登録、家事や出産・子育ての可能性を考慮して転職先を検討してくれました。
面接先では私以上にキャリアについて熱く語ってくれて、頑張り屋さんだな~と感心。他のナースバンクのようにしつこかったり、多数のスタッフからまちまちな連絡があったりが無かったのでこちらがオススメです。
出典:みん評
看護師転職サイトの選び方とおすすめ4選
転職サイトを選ぶポイントとして、以下のようなものが挙げられます。
求人の量や質
転職サイト(運営会社)の信頼性
キャリアアドバイザーの質
いずれも非常に大事なポイントです。
転職サイトを選ぶ際には、自身のニーズや要求に合ったサイトを選ぶことが重要です。各転職サイトは異なる特徴や強みを持っており、自分にとって最適な選択肢を見つけるためには、複数のサイトを比較しながら選ぶことがおすすめです。
また、他の転職経験者や口コミを参考にすることも有益です。他の人々の経験や意見を聞くことで、転職サイトの信頼性やキャリアアドバイザーの質に関する情報を得ることができます。
最終的な選択は個人の好みやニーズによって異なるため、自分自身が納得できる転職サイトを選ぶことが重要です。信頼性の高いサイトで専任のキャリアアドバイザーと連携しながら、成功への道を歩んでください。
これらを押さえた上で、おすすめの転職サイトを紹介しますのでぜひご参考になってください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
相談のしやすさNo.1
求人数は15万件以上(2024年10月時点)
LINEでも相談可能
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)を利用すれば、キャリアアドバイザーの手厚いサポートを受けられます。
またLINEで気軽に相談が出来たり、履歴書添削、面接サポートなどが充実していたりなど多くのメリットが挙げられます。
キャリアアドバイザーは年間4000回以上の職場訪問を行っており、職場の雰囲気や退職理由など、内情にも精通しています。
また、実際に働いたスタッフや病院を利用したことがある人などの口コミが投稿されている医療機関の掲載も多くあるため、職場のイメージがしやすいのも特徴です。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)の口コミ・評判
アドバイザーが親身に対応してくれる点や、LINEでの連絡など、細かい気配りに定評があります。
電話連絡にわずらわしさを感じる方や、他の転職サイトでアドバイザーに嫌な思いをした方におすすめ出来る転職サイトです。
遠方への転職で、自分で調べるには限界があったので、詳しい地元がわかる「レバウェル看護」を選んでよかったと思います。
出典:レバウェル看護
自分とは違う視点で転職のアドバイスを下さったことが、やっぱりプロだな、というか、安心できるなって感じたことでした。
出典:レバウェル看護
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
累計100万人以上と看護師が数多く利用
求人数20万件以上と非常に豊富
看護師専門、地域専任のキャリアパートナーがサポート
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、2005年の創設以来、累計100万人以上の看護師に活用されている人気のサービスです。
求人数は20万件以上で業界でも有数であり、提供するサービスのクオリティが非常に高い点も大きな魅力となっています。
転職サポートを行ってくれるキャリアパートナーが、看護転職に関する専門知識を生かし、的確なアドバイスを行ってくれます。
そのため転職で失敗したくない方や、信頼できる転職サービスを利用したい方に非常に適しているでしょう。オリコン顧客満足度でも3年連続でNo.1(※)となっているので安心です。
※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職
またナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)では、看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが条件交渉もしてくれるので、できるだけ好条件で転職したい方にもおすすめです。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の評判・口コミ(一部抜粋)
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の利用者からは、看護師専門・地域専任のキャリアアドバイザーに関する高評価の声が数多く聞かれました。
相談やサポートの質が高いので、安心して転職活動を進めたい方におすすめです。
何から何までやっていただいて、連絡もこまめにしてもらい初めての転職だったけど、困ることなく次の勤務先を無事決めることができました。出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の利用者の声より
職場の環境など細かく教えてくれたり履歴書の書き方などもアドバイスをたくさん頂きました。
精神的にも励ましてもらい再就職への勇気をもらいました。出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)の利用者の声より
マイナビ看護師
※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
大手人材紹介会社のマイナビが運営
5年連続看護師の転職サイト認知度No.1(※)
求人数も多く都市部に強い
※出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営している転職サイトです。
大手である強みを生かして、求人掲載数が2024年現在で、非公開求人や独占求人を含めて8万件以上掲載されており、看護師転職サイトの中でも圧倒的求人数を誇ります。
看護師転職の中でも転職先として人気の高い、一般企業や美容クリニック、トラベルナースなどの求人掲載もあります。
また、企業や医療機関を直接訪問しているアドバイザーが、職場の雰囲気などの情報も共有してくれます。
マイナビ看護師の口コミ・評判
細かい条件を指定しても、豊富な求人の中から条件にあった求人を探してもらえることに評価が高いです。
面接対策や、よりアピールできる履歴書の書き方の指導など、実践的なサポートが手厚い点でもメリットがあります。
今後のキャリアについてまだお話をしていただけたのが、マイナビ看護さんだった。今のことだけではなく、数年後のことまで考えて転職の支援をしていただけたことが、とても嬉しかったです。
出典:マイナビ看護師の利用者の声より
残業や夜勤が少ない病院を希望していたにもかかわらず、私の条件に合う求人を熱心に探してくれたことに感謝しています。おかげで、年収に関しては前の病院とさほど変わらないものの、夜勤が少なくてほぼ定時に帰ることができて嬉しいです。
出典:マイナビ看護師の利用者の声より
ナースではたらこ
※画像出典:ナースではたらこ公式サイト
看護師対応満足度1位の実績
病院の逆指名制度を導入
非公開求人も数多く用意
2019年にディップ株式会社が行った調査で、キャリアアドバイザーの対応の良さで看護師満足度1位を獲得したのが、ナースではたらこです。
キャリアアドバイザーによるサポートに定評があり、
履歴の書き方、添削
面接の練習
悩み相談
24時間電話相談可能
といった特徴があります。
また、病院の逆指名制度があり、求人に応募するだけでなく、希望する特定の病院があれば、求人の有無に関わらず応募が可能です。
ナースではたらこの口コミ・評判
求人が出ていない病院でも、アドバイザーが直接かけあってくれたり、交渉や確認をしてくれる、といったサポートが受けられます。
また、24時間電話連絡が可能なので、自分のペースで転職活動を行いたい人におすすめの転職サイトです。
地元にUターンするにあたって、昔から興味のあった病院の求人がどのサイトにも出ていませんでした。そんな中で、ナースではたらこは交渉をしてくれ、空いている枠を私のために確認・交渉してくれました。サポートも熱心に行ってくれて、クリニックから、地元の大きい病院へ転職できました。
出典:ナースではたらこの利用者の声より
病院での面接の際に担当の方がついてきてくれて、事前にアドバイスなどもしてくれました。あがり症の私にはものすごく心強かったです。
出典:ナースではたらこの利用者の声より
転職サイトとそれ以外の転職方法を比較
様々な転職方法と、特徴をまとめました。
転職サイト | 特徴 |
---|---|
直接応募 | 採用確率は高いが、先行対策の負担が大きい |
eナースセンター | 再就業支援研修なども行っている。求人数は地方によって偏りがある |
ハローワーク | 国公立病院の求人が掲載されることがある。求人票と実態の相違に注意が必要 |
看護師向け求人サイト | キャリアアドバイザーによる支援が受けられる |
看護師向け派遣会社 | 派遣・単発・応援ナースに特化した求人を扱っている |
大手の一般転職サイト | 看護師求人が少ない場合もある。 |
知人や友人からの紹介 | 内部事情を聞きやすい。辞めにくい可能性もある |
直接応募
直接応募は、求人募集をしている医療機関などに直接応募する方法です。
医療機関からすると、採用にあたって特別な費用が必要にならないため、直接応募のほうが採用されやすい傾向にあります。
応募や面接日の調整など必要なやり取り、履歴書、面接対策を個人で行う必要があるため、ある程度負担になることがあります。
転職経験がある人や希望する医療機関が決まっている人、なるべく早く転職活動を始めたい人におすすめの方法です。
eナースセンター
47都道府県に設置されている、看護師の人材紹介サービス、ナースセンターが、ネット上で利用できるようになったものが、eナースセンターです。
インターネット上で直接気になる求人に応募したり、地図検索機能で自宅周辺の求人情報を検索することが出来ます。
また、求職票を登録することで、自動的に求人票にあった求人にマッチングするサービスも行っています。
全国の看護師求人を扱っていますが、都市部の求人が中心で、地方の求人は少ない傾向にあることもあり、地域差がデメリットとなっています。
また、全体の求人数もハローワークや一般の転職サイトと比べると少ないです。
ハローワーク
公的な人材紹介サービスであるハローワークは、採用にあたってのコストがかかりません。
そのため、国公立病院や大学病院などが求人情報を出していることが多いです。
雇用保険加入者の場合は、再就職手当を受けられる場合もあり、手続きもスムーズに出来ます。
面接日の調整や、求人票の記載事項に書かれていることの確認は窓口で行ってもらえる場合がありますが、転職サイトのアドバイザーほどのフォロー体制はないため、不安を感じる場合もあります。
また、求人票と実態の相違があったという報告も多いため、注意が必要です。
看護師向け求人サイト
看護師の求人に特化した看護師向け求人サイトは、様々なサイトがあります。
看護師の転職に特化しているため、求人数は公的サービスに比べると倍以上の取扱いがあり、キャリアアドバイザーによるサポートが受けられる転職サイトも多くあります。
看護師の転職において、一般的となりつつあるのが、看護師向け求人サイトからの転職ですが、医療機関の採用担当から見るとコストがかかることから、採用が厳しくなることもあります。
また、サイトの見極めをしっかり行わないと、紹介料目当ての悪質なサイトにあたってしまう可能性もあります。
看護師向け派遣会社
看護師の派遣勤務や単発勤務、応援ナースなど、決められた期間で働ける求人は、非常に少ないです。
そのため、看護師向けの派遣会社を利用した転職がおすすめです。
看護師の派遣に特化した会社なら、希望する勤務日数や勤務時間、時給などの交渉を代わりに行ってもらえたり、非公開求人を取り扱っていたりする場合があります。
大手の一般転職サイト
看護師に特化していない転職サイトでも、看護師向けの求人の取扱いはあります。
多職種の求人も多く扱っているため、看護師としての転職以外にも視野が広がります。他業種へ転職する場合にも、看護師だった経歴を活かして有利な転職となるよう、サポートしてもらえます。
看護師として転職をする場合は、求人数が看護師に特化した転職サイトと比べて少ない傾向にあることや、専門性の高いアドバイスがもらえない場合があります。
知人や友人からの紹介
医療機関ですでに働く知人や、友人の紹介で働く場合、採用率が高くなる場合があります。
また、知人や友人から職場の人間関係や、業務に関することも聞きやすいので、転職後のギャップが少なくなることもメリットです。
知人や友人の紹介ということで、もし辞めることになった場合や、何かトラブルがあった場合に、気まずくなってしまう可能性があることがデメリットとなります。
看護師転職サイトの上手な使い方
看護師転職サイトを上手に活用するポイントを紹介します。
2,3社登録して比較する
看護師の転職サイトは様々なサイトがあります。
それぞれ特徴が異なり、行っているサービスやサポートが違います。
より自分にあったサポートを見つけるためにも、比較として複数のサイトに登録しておくことがおすすめです。
看護師転職サイトによっても、取り扱っている求人が異なることもあるので、いくつか登録しておくことで、情報量を増やすことが出来ます。
ただ、登録サイトが多くなりすぎると、やり取りが大変になり、情報の見落としにも繋がるため2,3社の登録がおすすめです。
同じ求人に複数のサイトから応募しない
複数の転職サイトに登録するのはルール違反ではありませんが、同じ求人に複数の転職サイトから応募することは、求人を出している医療機関や転職サイトにも迷惑になります。
自分のイメージを下げてしまうことにも繋がるため気をつけましょう。
スキルや経歴は正直に正しく伝える
転職サイトを利用する際、今までの経歴や、自分のスキルは正しく登録をするとともに、アドバイザーにも嘘や偽りのないよう、正確な情報を伝えましょう。
不安な要素でも、正直に伝えることで、不利にならない伝え方などをアドバイスしてもらえます。
また、スキルや経歴を偽り採用された場合、ミスマッチにも繋がり信用問題にもなりかねません。
希望する連絡方法・頻度を伝えておく
転職サイトに登録をすると、求人の紹介や採用に関わるサポートで、個別に連絡が来る場合があります。
こうした連絡を煩わしいと感じる人も中にはいますが、個別の対応となるため、希望する連絡方法や、連絡の頻度を予め伝えておくのがおすすめです。
連絡方法は最近は電話ではなく、LINEやメールで行える場合もあるため、希望を伝えておくようにしましょう。
転職意欲をアピールするために返信は早く
転職サイトの運営費は、採用が決まった場合の紹介費がメインとなっています。
そのため、転職意欲が高い人を優先的にサポートしていきたいのが本音です。
ただ登録している、なんとなく登録している、いい求人があれば転職しようかな、このように特に転職に対する意欲がない人へのサポートは、運営側の利益に繋がりません。
転職意欲をアピールするためにも、こまめな返信を心掛けるようにしましょう。
そのため、メールの返信はなるべく1日以内に返すと良いでしょう。事情で連絡できない期間がある場合には、事前に伝えておくようにしましょう。
紹介された求人情報は自分でもよく調べる
転職サイトによっては、掲載されている求人の内容と、実際働いたときの内容が異なっていたということがある場合もあります。
こうした相違をなくすためにも、紹介された求人は自分でも詳しく調べて、気になったところはアドバイザーに遠慮なく確認するようにしましょう。
新しい発見に繋がる場合もありますし、転職後のギャップを防ぐことにも繋がります。
推薦文の内容は自ら確認しておく
求人への応募の際に、キャリアアドバイザーが推薦文を作成してくれる場合があります。
しかし担当者によっては職務経歴書の内容をコピペしただけのものである可能性もあるので、自分でも確認しておくのが良いでしょう。
見せてもらう際には、面接の前に一度内容を確認しておきたいなど伝えれば問題ないでしょう。
キャリアアドバイザーは変更も可能
キャリアアドバイザーは利用者が最も良い転職を行うためのサポートをしてくれます。
しかしその手法が利用者にとって満足いくものではないケースも多くあります。
人によっては、自分のスキルを理解しきれていない、魅力的な求人を提案されていないと感じてしまうこともあるかもしれません。
そのような場合には、無理に我慢するのではなく転職サイトの運営会社に連絡してアドバイザーを変更してもらうようにお願いすると良いでしょう。
変更に費用は発生しませんし、より良い転職結果にもつながることが期待できます。
サイト利用に加えて職場見学がおすすめ
転職サイトの利用では、キャリアアドバイザーから人間関係や仕事内容などを詳しく聞くことが出来ますが、実際に働いてみるとイメージがつかみやすくなります。
職場体験で働くイメージをつかむ
実際に働いてみることで、転職後の勤務がイメージしやすくなります。
人間関係や、詳しい仕事内容も自分で把握することが出来ます。その場に自分で行ってみないと分からないことというのは、たくさんあります。
そのため、転職サイトで職場体験や同行訪問、職場見学などが可能であれば、実際に体験してみるのがおすすめです。
上司や同僚になる人々と話してみる
実際に現場に出向いて、上司や同僚となる人と話す機会は非常に重要です。
転職までの期間で、転職先の人と関わる機会は、面接で人事担当と会うことぐらいですが、実際に働いてみて長い時間関わるのは現場で働く上司や同僚となる人々です。
面接のときと印象が違う
働きやすい環境か先に知りたかった
というギャップをなくすためにも、職場体験で現場を訪れる場合には、上司や同僚になる人々とのコミュニケーションをとるようにしましょう。
看護師転職サイトの利用手順
ここまでの見出しで、看護師転職サイトは多数の求人を扱っていることや、転職に有利になる様々なサポートを行っていることがわかったと思います。
これだけのサービスを受けられるのだから、利用するまでが面倒だったり厳しかったりするんじゃないの?
と感じた方もいるかもしれませんが、看護師転職サイトの利用はとても簡単です。
転職サイトの公式ホームページから利用登録
まずは転職サイトの公式ホームページから、登録を行います。
すぐに転職したい人や、いい求人があれば検討したい人でも登録は可能です。
登録する際に必要となるのは、氏名や連絡先です。
それ以外に、転職のサポートにあたって、下記の情報が必要になります。
希望職種、勤務地、年収
転職希望日(いつまでに転職をしたいか)
その他、こだわり条件
転職サイトによって質問項目は異なりますが、転職に関するイメージをしておくとスムーズです。
キャリア相談をもとに求人を紹介してもらう
登録を行うと、キャリアアドバイザーとのカウンセリングを行うための連絡が来ます。
アドバイザー本人から連絡が来る場合や、別の担当からくる場合があります。
カウンセリングは、指定されたオフィスで対面方式で行う場合と、電話などで行う場合があります。
希望する転職の条件
転職理由
今までの経歴やキャリアに関するヒヤリング
といった内容を話していき、今後の求人応募に繋げていきます。包み隠さず話しましょう。
カウンセリングを元にして、求人の紹介がされます。もちろん、自分で検索した求人を相談しても構いません。
書類添削
応募の際に必要となる書類は、アドバイザーによる添削が行われることもあります。強みを生かした書類の書き方や、経歴に不安がある場合の書き方など、アドバイスをもらえます。
必要書類は転職サイトを通して、アドバイザーからの推薦状を添付して送られる場合もあります。
書類選考の結果までは、約1週間ほど見ておきましょう。
面接対策
面接日の調整はアドバイザーが代行して行ってくれます。書類の添削だけでなく、面接対策を行っている転職サイトもあります。
転職サイトでは、過去のデータから面接でされる質問の傾向をまとめているので、参考になります。模擬面接を行っている場合も少なくないです。
面接の結果も転職サイトを通して、アドバイザーから知らされます。不採用の場合は、その理由をフィードバックしてもらえるので、次に活かすことが出来ます。
内定決定後のアフターフォロー
内定が決まってサポートが終わるわけではありません。
内定決定後は、
入社までのスケジュール調整
年収の交渉
といった、内定先との調整を行ってもらえます。
年収交渉は自分では言い出しにくいことなので、転職サイトを通して行うとスムーズです。
また、退職までの手続きなどもサポートしてもらえます。
転職サイトを退会するタイミング
転職決定後も様々なサポートを行ってもらえる転職サイトは、退会のタイミングに迷う方もいると思います。
転職が決まっていない場合
転職活動を休止したい場合など、転職が決まっておらず退会を検討する場合には、一時休止を伝えて利用を停止するのがおすすめです。
退会してしまうと登録したデータが全て消えてしまいます。再び再開したいときに、いちからのスタートとなってしまうため、退会はせずに休止状態にしておくのがおすすめです。
もし退会をするなら、応募中・選考中など、ステータスが進んでいないことを確認して退会をします。
採用が決まった場合
採用が決まっても、すぐに退会はしないのがおすすめです。
採用までの間、企業とのやりとりは転職サイトを通して行っていることが多いため、やりとりの確認が出来なくなってしまいます。
また、採用が決まった場合に、転職サイトからお祝い金が貰える場合もあります。
採用決定後、1ヵ月くらいを目途に支給している転職サイトが多いため、お祝い金の有無と支給日を確認しておきましょう。
採用が決まって退会する場合でも、登録データが全て消えてしまうため、また次回の転職でも活用したいと考えた場合に、最初から設定しなおすことになります。
そのため、採用が決まってもすぐに退会はせずに、アカウントは残しておくのがおすすめです。
もし退会をする場合には、すべてのやりとりに問題がないことを確認してから退会をしましょう。
看護師の転職サイトに関してよくある質問
ここでは看護師が転職サイトを利用するにあたって疑問に思いやすい事柄について解説していきます。
転職時期は未定だが転職サイトに登録しても良い?
可能です。
まだ本格的な転職活動を行う気がなく、情報収集やカウンセリングのために利用することもサイト側は想定しています。そのため登録する際にためらう必要はないでしょう。
とりあえず転職サイトで情報収集を行って、本格的に転職活動を始める際に、転職エージェントへの登録をすることもおすすめです。
転職サイトの複数登録をして問題はない?
複数の転職エージェントの利用をする際には、それぞれの担当者にその旨を伝達しておけば特に問題はありません。
ただし複数利用をしているのにそれを担当者に伝えないままにしておくと、いくつかの問題を引き起こす可能性があります。
例えば転職サイト同士で面接日が重複してしまったり、同じ職場を繰り返し紹介されたりするなどの問題が考えられます。
複数登録によるメリットは多いので、必ず担当者に伝えた上で複数登録をするようにしましょう。
転職サイトで派遣の求人を探すことはできる?
可能です。
派遣の仕事を取り扱っている転職サイトも数多く存在します。その中でもおすすめの転職サイトはレバウェル看護(旧:看護のお仕事)です。
求人数は転職サイトでも最大級の15万件以上(2023年8月21日時点)を誇っており、自分の希望に合った派遣求人が見つかる可能性が高いでしょう。
地方に住んでいるが転職サイトは使える?
地方在住の方でも転職サイトの利用は可能です。
ただし転職サイトによって所持している求人に地域での偏りがある場合も考えられます。提供されるサービスにも違いが出る可能性があります。
自分の住んでいる地域で求人を検索した際に、他の地域に比べて明らかに数が少ないと感じた場合には別のサイトを利用することをおすすめします。
また自分の使用しているサイトが在住地域でのサービスに対応しているかも確認しておくと良いでしょう。
看護師転職サイトの利用についてまとめ
転職サイトがおすすめ出来ない理由は紹介料を狙った悪質なサイトも存在するため
転職サイトを活用した転職は現在は一般的になっている
転職サイトでは様々なサポートを受けられるので転職に有利
看護師転職サイトについて詳しく紹介をしてきました。
転職サイトは使わないほうがいいと言われることがありますが、それは一部の転職サイトに限ったことで、しっかり見極めれば存分に活用できるメリットがあります。
よりよい転職や、キャリアアップに向けて、看護師転職サイトの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。