派遣看護師とは?メリット・デメリットから働き方、仕事内容、給料まで徹底解説!
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「派遣看護師ってどんな働き方をするの?」
「派遣看護師のメリットとデメリットについて知りたい!」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
看護師として働く選択肢の一つに「派遣」という形態があり、直接雇用ではなく、派遣会社経由で就労する働き方です。
派遣ならではのメリットとデメリットがあるので、しっかりと特徴を把握した上で理想的な仕事を探しましょう。
本記事では、派遣看護師の基本的な仕組みから、そのメリット・デメリット、具体的な仕事内容、給料事情まで徹底的に解説します。
派遣看護師は、柔軟な働き方や高い時給など、魅力的な特徴がある一方で、雇用の安定性や長期的なキャリア形成には課題もあります。
これらのポイントを詳しく理解し、あなたのライフスタイルやキャリアのゴールに合った最適な働き方を見つける参考にしてください!
正社員やパートとほとんど仕事内容は同じ
紹介予定派遣型は、将来的に正社員に慣れる可能性がある
自分のペースで働けるメリットがある
派遣看護師とは何か?
派遣看護師とは、派遣会社から医療機関などの派遣先で業務を行う看護師を指します。
看護師業務を行うという点においては、正社員の看護師と仕事内容に大きな違いはありません。
まずは、派遣という働き方の基本情報を見ていきましょう。
派遣会社と契約する
正社員やパートの場合は、勤務先の病院や施設と直接雇用契約を結び、加入する社会保険なども雇用先が管理します。
一方で、派遣看護師は派遣会社に登録して派遣会社と雇用契約を結びます。
その後に実際に働く派遣先についての提案を受けることになります。
給与や社会保険などの諸手続きは、派遣先では無く派遣元である派遣会社が全て行ってくれるので、これらの点が主な違いとなっています。
正社員やパートと仕事内容はほとんど同じ
加入する保険や給与の支払い元などは異なりますが、正社員やパートで働く看護師と派遣型の看護師でも、行う仕事内容はほとんど同じです。
しかし、夜勤に関しては微妙な違いがある可能性があります。
例えば、介護施設で働くケースでは、正社員看護師はオンコール対応(患者の容体が急変した時のために備えて待機すること)がありますが、介護施設によっては派遣看護師は対応外で済むことがあります。
つまり、派遣先によっては夜勤の負担が軽くなることもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
なお、透析クリニックで派遣看護師の仕事の一日の流れの一例を紹介すると、下記の通りです。
時刻 | 仕事内容 |
---|---|
9:00 | 始業 |
9:30 | 穿刺開始 |
10:00 | 看護業務 |
12:00 | 休憩 |
13:00 | 看護業務 |
14:00 | 透析終了作業等 |
15:30 | カンファレンス、片付け |
17:15 | 業務終了 |
派遣看護師の働き方
派遣看護師の働き方を大きく分けると、下記の3通りに分けられます。
派遣看護師として働く前に、希望する働き方や働く場所について検討することが重要です。
登録型派遣の場合
登録型派遣とは、派遣会社に登録して紹介された派遣先で就労する働き方です。
派遣会社を通じて仕事の案内を受けて雇用契約を結ぶのが一般的であり、登録後はさまざまな派遣先の情報を受け取ることができます。
基本的に派遣期間が定められており、満了したタイミングで契約終了となりますが、延長されるケースも珍しくありません。
登録型派遣は、最も一般的な派遣としての働き方です。フルタイムや短期間など、自分の都合に合わせて時間に柔軟性をもって働ける点がメリットです。
また、登録型の一般派遣には「その日ごとの契約」である日雇い派遣もあります。日雇い派遣は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が可能です。
ただし、日雇い派遣では毎日の仕事の確保が必要となるため、仕事の選択肢や安定性には注意が必要です。また、毎日の応募や連絡手続きが必要なため、自己管理能力やコミュニケーション能力も求められます。
登録型派遣の中でも、日雇い派遣は自分の働き方をより細かくコントロールできる選択肢の一つです。個々のニーズや状況に合わせて、最適な派遣形態を選ぶことが大切です。
常用型派遣の場合
常用型派遣とは、派遣会社の社員として雇用された状態で、病院などの派遣先に派遣する形態です。
登録型派遣の場合、契約期間の満了とともに仕事も終了しますが、常用型派遣では派遣先での雇用期間が満了しても、派遣会社との雇用関係が継続されるという点が特徴です。
つまり、新しい派遣先が見つからない場合でも次の職場が決まるまで給与が支払われ続けるので、経済的なメリットが大きいと言えるでしょう。
近年は「専門性を持っている人材を活用したい」と考える企業のニーズが高まっているので、医療に関する専門知識と経験がある人の常用型派遣を行う派遣会社も増えています。
専門的な知識や経験を持つ方にとって、常用型派遣は安定した雇用と経済的なメリットを提供する働き方として魅力的です。適切な派遣会社とのパートナーシップを築きながら、自身の専門性を最大限に活かしてキャリアを築いていくことができるでしょう。
紹介予定派遣の場合
紹介予定派遣とは、派遣先において「半年以内に契約社員や正社員などに雇用を切り替えること」を前提とした派遣就労の形態です。
また、派遣される側も「半年後は派遣先に直接雇用」ことを前提に派遣されるので、将来的に正社員を目指している人におすすめです。
もちろん、必ず直接雇用されなければならない、というわけではありません。
つまり、実際に職場で仕事をして「雰囲気が自分に合っているか」を判断した上で決断できるので、ミスマッチが起こりにくいメリットがあります。
派遣先との相性が合わない場合にはスムーズに別の職場を探すことができるでしょう。
紹介予定派遣は、将来的に正社員を目指す方にとって、安心感と自己決定の余地を与える働き方です。自身のキャリア目標に合わせて就労先を選択し、実際の職場での経験を通じて適切な判断を下すことができます。
派遣先との相性や自身の職場適応性を評価しながら、将来的なキャリアの方向性を見極めることができる紹介予定派遣は、柔軟性と選択の自由を提供してくれる働き方の一つです。
派遣先ごとの仕事内容
派遣看護師として働く場合は、様々な職場に派遣されることになります。
こちらのトピックでは、それぞれの派遣先の仕事内容について紹介していきます。
病院やクリニックの場合
代表的な派遣先としては、病院やクリニックなどの医療機関が挙げられます。病院やクリニックで働く派遣看護師の主な業務は、正社員の看護師とほぼ同じです。
具体的には、バイタルチェック、診療補助、ナースコール対応、投薬管理、患者の身体介護などが含まれます。
医療機関によっては、常勤看護師のサポート業務がメインとなる場合もあります。
病院や診療所などの医療機関へ派遣される看護師は、派遣先医療機関の正社員の看護師が産前産後休業や育児休業や介護休業などで休んでいる間の代わりとして働くケースが多いです。
期間限定で働ける気楽さが魅力ですが、1~2年程度で契約が終了する点は留意しましょう。
さまざまな診療科や病棟で経験を積むことができ、幅広いスキルを身につけられる点も魅力です。
なお、離島や僻地などで派遣看護師として働く場合は、厚生労働省に指定されている地域のみに限られます。
保育園や一般企業の場合
保育園の看護師として派遣されるケースもあります。
保育園で働く場合、園児の健康管理や怪我をした時の応急処置などが主な業務になります。常備薬の管理や健康診断の準備などの業務も行います。医療的ケア児のケアを担当する場合もあります。
子ども好きな方であればやりがいを持って働ける魅力的な派遣先と言えるでしょう。
保育園看護師についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
一般企業の場合は産業保健師やコールセンターなどの仕事を行うケースが多く、産業保健師は社員のメンタルヘルスやカウンセリング、社員の健康診断やストレスチェックなどを行って社員の健康維持に貢献しています。
コールセンターの場合は、医療機器の使用方法などの説明をしたり、患者への対応を行います。
看護師の一般企業での仕事内容はこちらの記事でも紹介しています。是非ご覧ください。
介護老人保健施設の場合
介護老人保健施設とは、自宅での療養生活を目標として、健康管理やリハビリを行う入居施設です。病院から退院した後、自宅で暮らすためのリハビリを行う方や、ショートステイ目的で入所する方が多い傾向があります。
リハビリテーションの他にも医療・介護などのサービスを提供しており、介護老人保健施設においても派遣看護師は活躍しています。
主な業務は日常生活が困難な高齢者の健康管理です。食事や入浴、排せつなどの介護業務は、施設の介護職員が行います。食事や入浴、排泄などの介助を行います。
看護師は、服薬管理やスキンケア、体調確認がメインの業務です。必要であれば、経管栄養、喀痰吸引、褥瘡の処置などと言った医療ケアを行うこともあります。施設によっては、看護の仕事と介護の仕事を両方行うことを求められる場合もあるようです。
高齢者の方とのコミュニケーションが苦にならない方にとっては、やりがいを持って働ける場所と言えるでしょう。
なお、健診センターや特別養護老人ホームなどは登録型派遣や常用型派遣が可能となっていることに対し、介護老人保健施設への看護師の派遣は紹介予定派遣のみという制限があります。
献血センターや健診センターの場合
献血センターの主な業務は来所者の問診や採血検査、採血中の体調確認、日本赤十字社への説明などです。
献血センターや献血バスにおいて、採血や検査、献血者の観察などを行っており、夜勤が無いため働きやすい魅力があります。しかし、採血で使用する針は一般的な点滴や病院で行う採血よりも太いG(ゲージ)を利用するため、難易度が高く技術の習得が求められるでしょう。
健診センターは、夜勤がなく病院勤務と比較すると業務はルーティン化されているため、働きやすい職場です。
ワークライフバランスを実現しやすい派遣先として人気なので、近隣に献血センターや献血ルーム、健診センターがある方は注目してみると良いでしょう。
以下の記事では健診センターでの看護師の仕事内容について解説しています。
派遣看護師のメリットは?
続いて、派遣看護師として働くメリットについて解説していきます。
時給が高い
派遣看護師の時給は高く、2000円前後の時給で働けるケースも多いです。相場としては1,300円〜2,000円となっています。
一般的に時給2000円以上の求人はかなり高時給の部類に入るので、経済的なメリットが大きい点が特徴です。
さらに、夜勤が伴う職場であれば基本時給に加えて深夜手当が付くので、もし「派遣でもしっかり稼ぎたい」という方であれば魅力的な選択肢となります。
病院の正社員看護師には劣ってしまいますが、他職種を含めて一般的に見れば良い給料水準です。
なお、派遣看護師の給料については後の見出しで詳しく解説しています。
残業が少なめ
通常、派遣契約では勤務時間が明確に定められており、それを超える労働は原則として求められません。そのため残業がほとんどないケースが多いです。
派遣先の状況次第では残業することもありますが、仮に残業ができない場合は派遣会社に伝えておけば、派遣会社経由で連絡を入れてもらうことも可能です。
緊急時や人手不足の際に柔軟な対応が求められることもありますが、基本的には契約時間内での勤務が守られると言えるでしょう。
相談しづらい内容も自分で交渉せずに済む点はメリットですが、もし残業する場合も残業代はきちんと出るため安心です。
ワークライフバランスを重視したい看護師にとって理想的な環境と言えるでしょう。
長期研修がほとんどない
派遣看護師は即戦力採用されることがほとんどなので、長期的に研修を受ける必要はほとんどありません。
直接雇用の看護師の場合は様々な研修に参加するケースが多いですが、派遣看護師の場合は派遣先が初めて行く場所でも研修や勉強会に参加せずに済むケースが多いです。
しかし、自分の時間が確保できるメリットがある一方で、学ぶ姿勢は持っておいた方が後のキャリア形成に繋がります。
そのため、もし時間に余裕があり、参加を認めてくれるようであれば積極的に参加してスキルアップに励むことをおすすめします。
派遣看護師は、即戦力として求められる一方で、自己成長とスキルアップの意識を持つことも重要です。柔軟な働き方を享受しながら、自身のキャリアを着実に築いていくために、適切な研修や学びの機会を活用することをおすすめします。
時間の都合がつきやすい
派遣看護師の場合は、日勤だけの働き方や夜勤だけの働き方を選ぶなど、ある程度時間に融通が効く点もメリットです。
また、自分の希望条件を派遣先へ伝えておき、条件が合致する職場を選ぶことでトラブルなく進められるので、柔軟な働き方を実現しやすいでしょう。
先述したように、派遣看護師は高時給で働ける可能性が高いので、そこそこの収入を得ながら自分のペースで働ける点は魅力的です。
例えば、子どもの習い事や親の通院などの関係上、特定の曜日だけ必ず休む場合なども調整が可能です。
人材派遣会社へ相談できる
派遣看護師が就労するのは派遣先ですが、実際の身分は派遣先の従業員ではなく人材派遣会社の従業員です。
そのため、もし仕事の中でトラブルが起きたとしても、派遣先との間に人材派遣会社が入ってサポートをしてくれるので安心して働けます。
相談窓口などを設けている派遣会社も多く、派遣会社にトラブルの相談がしやすい点も派遣社員ならではの強みでしょう。
派遣看護師として働く際には、派遣会社のサポート体制や相談窓口の存在を確認し、必要な場合には積極的に利用することをおすすめします。仕事におけるトラブルや問題を迅速に解決し、より充実した働き方を実現するのに役立つでしょう。
人間関係のトラブルが起きにくい
派遣看護師は1ヶ所に留まるわけは無いので、複雑な人間関係に巻き込まれずに済むメリットもあります。
直接雇用の場合は同じ場所で働くことになるので、人間関係の問題を抱えてしまうと面倒ですが、派遣で働く場合は期間が終了すれば現場を変えれば済みます。
また、派遣会社の従業員という立場なので、勤務先でトラブルが発生した際には派遣会社からのサポートを受けられます。委員会や勉強会などの参加を免除されることも多く、より効率的に働くことができるでしょう。
人間関係のトラブルが起きにくく、ストレスが軽い状態で働ける点も派遣ならではの強みと言えるでしょう。
派遣看護師のデメリット・注意点は?
続いて、派遣看護師のデメリットについて解説していきます。
同じ職場に長く働き続けられない
派遣看護師の場合は雇用期間に制限があるので、もし居心地が良い派遣先で働けたとしても、同じ現場で長く働き続けることができません。
一般的な雇用期間は3ヶ月~半年で、もしそれ以上に働けたとしても上限は3年までと決まっています。
もし同じ派遣先で働き続けたい場合は派遣先の職場で直接雇用してもらう必要があるので、そこは自分自身で交渉するしかありません。
なお、紹介予定派遣を利用すれば直接雇用に切り替わるので、長く働きたい場合は紹介予定派遣を利用すると良いでしょう。
福利厚生やスキルアップ補助
派遣看護師は派遣先の職員ではないので、交通費が支給されなかったり勤務先の正社員と同じ福利厚生やスキルアップ補助が受けられないケースがあります。
不合理な差別は違法ですが、実際には多くの現場では合理的な範囲内で「直接雇用者との差」が生まれているのは事実です。
しかし、最近は福利厚生やスキルアップ補助の不平等面も改善されつつあり、交通費などの手当や社員食堂の利用も認められるようになっています。
しっかりとこれらの諸条件についても確認しておき、トータルで判断することが重要です。
給料面
派遣看護師は高時給の魅力がありますが、基本的に昇給やボーナスはありません。
そのため、正社員やパートの直接雇用のスタッフと仕事内容は同じであっても、実際には給与面で劣ってしまうケースはザラにあります。
ただし、令和2年4月から「同一労働同一賃金」という制度が導入されたこともあり、不合理な待遇の差をなくす取り組みが進められています。
実際に、厚生労働省のガイドラインでは賞与について「同一の貢献には同一の、違いがあれば違いに応じた支給をしなければならない」と規定しています。
その結果、派遣看護師のデメリットの1つであった待遇面の改善が進んでいるので、今後も派遣労働者の待遇改善は進んでいくでしょう。
研修面や教育制度について
派遣看護師は即戦力人材が求められることが多いので、直接雇用のスタッフと比べると研修面や教育制度が劣ってしまうケースが多いです。
しかし、同一労働同一賃金に関する厚生労働省のガイドラインでは、教育訓練について「同一の職務内容であれば同一の、違いがあれば違いに応じた実施をしなければならない」と規定しており、改善の動きが進んでいます。
また、2015年9月に改正された労働者派遣法において、「キャリアコンサルティングの相談窓口を設置」などのキャリア形成の支援制度が無い場合は労働者派遣事業の認可が下りないようになりました。
そのため、今後も派遣労働者がスキルアップできる場の提供は進んでいくと考えられています。
求人倍率が高め
病院やクリニックなどの医療機関の場合、派遣看護師ではなく常勤の看護師が働いている場合が一般的です。
そもそも、医療機関への派遣は正社員看護師の産前産後・育児休暇などの間しか認められていないため、そもそもの募集枠が少ないという欠点があります。
介護施設などでは看護師をそこまで多く必要としていないので、派遣看護師のニーズも低くなりがちです。
つまり、常勤看護師の倍率に比べると派遣看護師は倍率が高くなる傾向にあるので、理想通りの就労ができるとは限らない点に注意しましょう。
派遣看護師の給料
派遣看護師の給料相場は、時給1,300円~2,000円程度とされています。時給は勤務する地域によって大きく異なります。
東京や大阪などの大都市では時給1,600円~2,000円程度、地方では時給1,300円~1,600円程度がおおよその目安となります。大都市の大手医療機関などでは時給が2,500円近くになる場合もあります。
ここでは派遣看護師の時給をもとに、どの程度の月収・年収・手取りになるのかを算出していきます。
派遣看護師の月収の目安
派遣看護師の月収と1月当たりの手取りの目安は以下のようになります。
なお、月収は1日8時間の出勤を月に20日続けた場合を想定し、算出しています。また、手取りは額面の8割が目安とされているため、0.8をかけた額を示しています。
勤務先によって、勤務日数・時間、また残業の有無なども変わってきますので、あくまで参考程度にご覧ください。
時給 | 月収 | 手取り(月収) |
---|---|---|
1,400円 | 224,000円 | 166,400円 |
1,600円 | 256,000円 | 179,200円 |
1,800円 | 288,000円 | 204,800円 |
2,000円 | 320,000円 | 230,400円 |
2,200円 | 352,000円 | 256,000円 |
派遣看護師の年収の目安
派遣看護師は正看護師と違い賞与(ボーナス)がないため、年収はどうしても正規の職員と開きが出てしまいます。
派遣看護師の年収と手取りの目安は以下のようになります。ここでも手取りは年収の8割として算出しています。
時給 | 年収 | 手取り(年収) |
---|---|---|
1,400円 | 2,688,000円 | 2,150,400円 |
1,600円 | 3,072,000円 | 2,457,600円 |
1,800円 | 3,456,000円 | 2,764,800円 |
2,000円 | 3,840,000円 | 3,072,000円 |
2,200円 | 4,224,000円 | 3,379,200円 |
なお、看護師全体の平均給料については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
派遣看護師の生の声
ここでは派遣看護師の生の声を、SNSからネガティブなものとポジティブなものに分けて紹介していきます。
派遣看護師の悪い口コミ
施設で働き始めて一週間とちょっと経つけど、全然慣れない(泣)病棟と施設のギャップに慣れるのに疲れる
3月で大学病院退職して、4月から派遣看護師
今月はデイサービスとか健診が中心。病棟と違うことが多くて、わからないことばかりで大変だけど、みんな優しいのが救い
やはり慣れない職場に行くことが多く、適応に悩んだり疲れたりすることが多いようです。
しかし、2人目のように環境の良い職場で働くことでその悩みは軽減されるようです。派遣先の雰囲気や働いている人の人柄は非常に大切なので、派遣される前に派遣会社と十分に打合せをしてから派遣先を決めるようにしましょう。
派遣看護師の良い口コミ
派遣看護師始めて1か月経ちました〜!デイサービスやサ高住に病院夜勤とたったの1ヶ月でも色々経験できてるかなと!今の所どの職場も良い人に恵まれてたので嬉しい
派遣看護師は自分が気になった職場を経験できるからおすすめ。転職ガチャに失敗した身としてはね
派遣看護の良い口コミとしては、色々な職場を短期間で回れることが多いようです。
実際、気になる職場があったとき、いきなりそこで働くともし合わないときに不安ということもあると思います。そんな時は派遣介護で一度職場を経験することもできるのでおすすめです。
派遣看護師の需要は高まる
基本的に看護師は慢性的に人手不足の状況に陥っており、転職においては売り手市場の状況が続いています。
また、今後は団塊の世代が高齢者になるにつれて、ますます高齢化が加速していく日本においては、看護師の需要は高まっていくでしょう。
これは常勤の看護師に限った話ではなく、流動性が高く元々高いスキルや技能を持った派遣看護師でも同様です。
看護師が活躍できるフィールドは、医療機関だけでなく介護施設なども含まれるので、高齢化が進めば進むほど需要は高まっていくと言えるでしょう。
また、派遣という雇用形態の場合は雇用期間が設けられているため、様々な業種を経験できるメリットがあります。
つまり、様々な派遣先を経験して幅広いスキルを習得することで、どのような派遣先でも対応できる貴重な人材として評価される場合があります。実際、多くの派遣先を経験して実績を積み上げている派遣看護師は少なくありません。
汎用性の高い人材になれば、今後ますます高まるであろう派遣看護師の需要に対応できるようになるので、職業人生を豊かにできるでしょう。
派遣看護師として働くのがおすすめの人
直接雇用と派遣労働者では、それぞれメリットとデメリットがあるので、自分が派遣で働くのが向いているかどうかを確認することが非常に重要です。
こちらのトピックでは、派遣看護師として働くのがおすすめの人の特徴を紹介していきます。
プライベートの時間を大切にしたい
派遣の場合は残業を強いられるケースがほとんど無いので、プライベートの時間を大切にしたいと考えている人に向いています。
また、育児時間を確保したい人や親の通院に付き添う必要がある人など、家庭の事情を抱えており、残業が難しい人も派遣として働くスタイルがおすすめです。
先述したように、派遣看護師は時給が高いので、「非正規雇用だから困窮する」という事例に該当してしまうリスクが低いです。
自分の時間や家族との時間を大切にしたい方であれば、派遣としての働き方も検討すると良いでしょう。
様々な経験を積みたい
派遣社員は流動性が高い労働力なので、事業主側としても使い勝手が良い特徴があります。
また、労働者としても「もし向かなかったら更新しなければ良い」「違う仕事が出てきたらそちらに行こう」という柔軟な働き方ができます。
つまり、看護師に限った話ではありませんが、様々な経験を積んで汎用性を高めたいと考えている方にとっては、派遣が向いていると言えるでしょう。
副業として働きたい
本業とは別で副業を行いたい方にとって、派遣はマッチする働き方です。
派遣の場合は短時間で働いたり日雇いで働くことも可能なので、副業しやすい就労形態と言えるでしょう。
もちろん、本業における副業禁止規定などは確認しておく必要はありますが、もし副業が認められる場合は積極的にトライしましょう。
本業以外の経験を積むことで新たなスキルや知識を得ることができ、また本業との関連性が高ければ副業の経験を本業に還元することもできます。
看護師の副業に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください。
派遣の看護師求人が見つかるおすすめ求人サイト
最後に、看護師が派遣の求人を探す際におすすめのサイトを3つ紹介していきます。
いずれも信頼できる転職サイトなので、ぜひ登録しておきましょう。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
※画像出典:公式サイトより抜粋
相談のしやすさNo.1
求人数は日本最大級の15万件以上
LINEでも相談可能!
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出典:看護師転職サイトを対象としたインターネット調査(株式会社エクスクリエ)
取り扱っている求人数は15万件以上(2024年10月時点)にも上るので、豊富な選択肢の中からマッチする求人を探すことができます。
総合病院からクリニックまで様々な医療機関があり、また対応している診療科目も内科、外科、心療内科、美容皮膚科など幅広い点が魅力です。
なお、派遣看護師の求人数は約13,000件となっています。(2024年10月現在)
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
累計100万人以上の看護師が利用
求人数20万件以上で業界最大級!
看護師専門、地域専任のキャリアパートナーが徹底支援
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、2005年の創設以来、累計100万人以上の看護師に活用されている人気の転職サイトです。
オリコン顧客満足度に関しても3年連続でNo.1(※)を誇っており、提供しているサービスの質に関しても申し分ありません。
※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職
転職をサポートするキャリアパートナーは専門知識を持っており、知識と経験を生かして的確なアドバイスを授けてくれます。
看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが条件交渉まで行ってくれるので、転職で失敗したくない方や好条件で転職したい方におすすめです。
マイナビ看護
※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
大手人材紹介会社のマイナビが運営
看護師の転職サイト認知度No.1
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マイナビ看護師は看護師の転職サイト認知度No.1である、実績豊富な転職サイトです。
出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
非公開求人を合わせて80,000件以上の求人数があり、様々な求人情報から自分に合っている職場を探せるでしょう。
内科などの代表的な診療科はもちろん、スポーツ整形外科や血液内科などの専門的な診療科目の求人もあり、パートやアルバイトなどの雇用形態からも絞れる点が魅力です。
なお、派遣看護師の求人数は約1,000件となっています。(2024年10月現在)
派遣看護師まとめ
時給が高い上に、働きやすいメリットがある
今後、派遣看護師の需要は高まると予想される
プライベートの時間を大切にしたい方におすすめ
派遣看護師の需要は増えつつあり、働く側としても様々なメリットがあります。
高時給でありながらも、自分のペースで働けるメリットがあるので、自分の時間や家族との時間を大切にしたい方におすすめです。
様々な経験を積める点も大きな魅力なので、興味がある方は是非派遣看護師としての働き方も検討してみてください!
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。