【例文付き】看護師の職務経歴書の書き方|テンプレート・見本や履歴書との違いも紹介

この記事は看護師に監修されています

看護師

城戸あき(しろと あき)

「看護職の転職をしたいが、職務経歴書の書き方がわからない」

「職務経歴書と履歴書は何が違うの?」

看護職で転職したいと考えているが、このように職務経歴書の書き方や履歴書との違いがわからず、悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、看護師の職務経歴書の書き方を例文付きで詳しく解説します。テンプレート・見本や履歴書との違いもわかりやすく説明します。

この記事をご覧になれば、職務経歴書の書き方や履歴書との違いがよくわかり、看護転職サイトへの登録など、介護職への転職活動をスムーズに始められるでしょう。

看護師の職務経歴書の書き方についてざっくり説明すると
  • 職務経歴書を書くのは実力のアピールのためで、自己分析にも役立つ
  • 職場の理解度・熱意・自己PRの客観性などを見られる点が履歴書と違う
  • パソコンで作る場合はフォーマットと書類作成ソフトが必要
  • 編年体式とキャリア式のフォーマットがある
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【サンプル・例文付き】職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方

ここからは職務経歴書の書き方を紹介します。実際にどのような形で職務経歴書を書けばよいのかをわかりやすく解説します。

職務経歴書、日付、氏名

最初にタイトルを「職務経歴書」として、一番上の中央に太字で書きます。その1段下の行に日付と氏名を右揃えで書きます。

日付は、職務経歴書を提出する日です。最新の情報であることを明らかにするため、郵送なら投函日、メールは送信日、持参する時は持参日にしましょう。具体的には、「2023年○月○日現在」のように書きます。年号は、元号にすることもありますが、西暦での記載が一般的です。

氏名は、日付の下に自書しましょう。パソコンで作成する場合も、直筆の方が好印象になります。

職務経歴

職務経歴欄には、最初に勤務先の名称・勤務期間・雇用形態などを、2・3行に簡潔にまとめます。その際、勤務先の事業規模を示す資本金・売上高・従業員数などのデータを書くのが通例です。たとえば、病院であれば、病床数と職員数を書いておきましょう。

勤務先の名称は、略さずに正式名称を記載します。株式会社は(株)ではなく「○○株式会社」、医療法人であれば「医療法人社団○○会○○医院」のようにします。

勤務期間は、「○○年○月~」のように年・月を書くのが一般的です。

業務内容

業務内容の欄では、以下の4つの内容を記載します。

  • 以前勤務していた病院や施設の正式名
  • 在職期間
  • 勤務していた病院などの規模(病床数)と診療科目
  • 自分が担当した業務

自分が担当した業務は、病院や施設ごとにまとめて書きましょう。その際、新人教育・チームリーダーなどの具体的な業務経験やスキルなどが伝わるように、箇条書きで記載すると良いです。習得した知識・技術・経験を活かせるアピールになります。

保有資格など

保有資格は、履歴書と同じ内容にしましょう。「専門看護師・認定看護師・保健師」などの看護師の仕事に関連する資格は、必ず記載した方が良いです。

他にも応募先の業務と関連する資格や役立ちそうな資格があれば記載しましょう。たとえば、訪問看護では運転免許が必須の場合もありますので、記載しておきましょう。

記載する資格の名称は、略さずに正式名称にします。資格を取得順に書きますが、取得年月は、試験合格日ではなく、証書記載の年月です。

自己PR

自己PRでは、自分を雇うことでその職場にどんなメリットがあるのかをアピールしましょう。ここまでの項目で、自分の経歴や持っているスキルは十分アピールできたはずです。それを踏まえた記述にするのです。

たとえば、前職でどのような姿勢で仕事に臨み、どのような役割を果たし、どのような結果を出したか、などを強調すると良いでしょう。そして、身に付けたコアスキルがどの職場でも通用する旨をアピールしましょう。

書き方は、箇条書きがわかりやすいですが、文章でも構いません。ただし、箇条書きは3項目程度、文章の場合は5行以内を目処に要点を簡潔にまとめましょう。

自己PRの例文

ここで、自己PRの例文をいくつか紹介します。

コミュニケーション能力の高さをアピールしたい場合

私は、常に相手の立場や気持ちを考え、その人に合ったコミュニケーションをとるように心がけています。具体的には、相手の気持ち・希望をきちんと把握して、自分の考えをわかりやすく伝えるようにしています。前職の病院では、このような私の接し方により、患者さんから相談役のように頼られることがありました。貴施設でも、これまで培ったコミュニケーション能力の高さを活かして、一人ひとりの患者さんに合った接し方を心がけます。

責任感をアピールしたい場合

私は責任感を持って仕事をやり遂げることを大切にしています。その際直接の担当業務だけでなく、関係する仕事にきちんと目配りすることが重要と考えています。たとえば、以前勤めていた病院では、自分が担当している患者さんだけでなく、担当外の患者さんの状態も把握し、業務に活かしました。また、同僚や部下を引っ張ってチーム全体で一丸となって仕事に取り組みました。こちらの院に入った際は、責任感を一層強く持ち、全力を尽くします。

ポジティブさをアピールしたい場合

私はどんな時でも前向きに仕事に取り組むことをモットーにしています。前職では、同僚の産休・育休が重なり、人手不足で仕事が回らなくなりそうなことがありました。そんな中、私は患者さんに迷惑がかからないように、自分ができることを精いっぱいやり遂げました。笑顔を絶やさずに懸命に取り組み、患者さんに感謝され喜んでもらえる結果になったのです。こちらで採用していただいた際は、ポジティブさをより大切にして全力で仕事に取り組みます。

努力家なところをアピールしたい場合

私は以前外科で働いておりました。私は要領が良い方ではありませんので、最初のうちは周りの動きに遅れることがないように、人一倍努力しました。その努力が患者さんにも伝わり、次第に感謝されることが増えてきたのです。私自身もやりがいを感じ、仕事への意欲が一層強まりました。貴院でも即戦力となれるようにさらに努力してまいります。

職務経歴書のテンプレートと見本

ここでは、職務経歴書の見本を紹介します。こちらの見本を職務経歴書の作成の際に活用して下さい。

職務経歴書見本

職務経歴書見本

職務経歴書見本

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なぜ職務経歴書を書くのか

考える人

職務経歴書の書き方を説明する前に、ここでは、そもそもなぜ職務経歴書を書くのか、その理由を解説します。職務経歴書を書く目的をきちんと理解しておくことで、これから説明する内容が頭に入りやすくなり、よくわかるはずです。

医療系のスキルなど実力をアピールするため

基本は、医療系のスキルなど自分の実力をアピールするためです。職務経歴書は履歴書と違い、単に自分の職務経歴を淡々と書くだけのものではありません。自分の実力や培ったスキルを応募先の病院・施設にアピールすることは、職務経歴書の大きな役割です。

履歴書は、仕事の経験の具体例や自己PRなどを書き込むことは本来のねらいではありません。記入スペースにもその余裕はありません。

しかし、採用側が転職希望者に求めることは、即戦力としての活躍する可能性です。ですから、職務経歴書で、どんなスキルや経験を持っているのかをしっかり明らかにすることが重要になります。

自己分析に役立つから

また、自己分析に役立つということも大事なポイントです。職務経歴書を書くためには、自分の職歴を振り返って、どのようなことに、どのように取り組んできたのか、自分の実績を評価も含めて書き出してみる必要があります。

そうすることで、自分が得意な分野やアピールできるスキルなどを整理できるのです。もちろん、苦手な部分やレベルアップすべき部分もわかるでしょう。

つまり、職務経歴書を書くことは、自分の経歴を振り返り、客観的に自己分析することになるのです。

提出が必要ない病院も

職務経歴書は、病院によっては必ずしも提出が義務付けられているわけではありません。中には、職務経歴書を求めない病院などもあります。

ただ、自分が強くアピールしたいポイントがあれば、提出が必要ない場合でも積極的に記載して提出した方が良いです。

一方で、一般のクリニックや美容外科・美容クリニック、訪問看護ステーションなどでは職務経歴書が重視される傾向があります。職務経歴書が必要な場合も多く、特に職務経歴書を重視する病院もあるので、基本的な書き方はきちんと覚えておきましょう。

履歴書と職務経歴書はどう違う?

上の大見出しでは職務経歴書を書く目的について解説しました。ここでは、履歴書と職務経歴書はどのように違うのか、採用者はそれぞれのどのようなところを見ているのか、という観点から詳しく解説します。

履歴書で見られること

履歴書は、氏名・住所をはじめ、学歴や職歴、資格などの基本的なプロフィールを記載する書類です。項目やフォーマットはほぼ定形になっています。

以下は、履歴書で見られることの例です。

  • なぜ自社を志望したか:その会社でやりたい仕事が明確か、志望動機にミスマッチがないかは、基本的なポイントです。
  • 学歴・職歴に空白期間がないか:空白があると、その間、何をしていたかと面接で聞かれる可能性があります。
  • 職場に合う資格を持っているか:経験者採用の場合、資格取得が必須のことが多いです。資格を活かした実務経験を面接で聞かれることもあります。
  • 証明写真を使いまわしていないか:貼り直して使いまわすのはNGです。
  • 通勤時間や家族構成:継続して働ける環境にあるかもチェックされます。

職務経歴書で見られること

職務経歴書は、経歴だけでなく、志望者がどのような人か、どのような考えを持っているかなど、その人の個性や人となりを知るための書類です。そのため、フォーマットの自由度が高く、具体的な内容を記載できます。

以下は、職務経歴書で見られることの例です。

  • 職場のことを正しく理解しているか:本人の希望と職場のミスマッチがないように、具体的に把握できているかチェックされます。
  • 転職理由に一貫性があるか:前職の職種や仕事内容などと転職理由に矛盾点があってはいけません。
  • 熱意があるか:ありきたりの志望動機でなく、その職場を強く志望している熱意が感じられることが大事です。
  • 自己PRは客観的か:独りよがりの自己PRはNGです。
  • 最低限の文章力があるか:社会人として最低限の言葉遣い・礼儀作法と文章を書く力が必須です。

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職務経歴書を書く際に必要なもの

書くもの

ここまで職務経歴書と履歴書の違いなどを見てきました。ここでは、実際に職務経歴書を書く際に必要なものを具体的に紹介します。

パソコンで書く場合

パソコンで職務経歴書を書く場合は、職務経歴書のフォーマット・テンプレート、ワードやエクセルなどの書類作成ソフトが必要です。また、自分の職歴や資格の詳細を確認できる書類もあらかじめ準備しておきます。

作成した職務経歴書はプリンターで印刷しますが、その際の用紙の選び方も大事です。ビジネスシーンでは一般にA4サイズが使われます。白色で厚みがあるものを用意しましょう。

職務経歴書のフォーマット・テンプレートは、この記事の後ろの方の項目からダウンロードできます。

手書きで書く場合

手書きで職務経歴書を書く場合は、職務経歴書の用紙と筆記用具が必要です。パソコンで作成する場合と同様に、職歴や資格の詳細を確認できる書類も準備しておきましょう。

職務経歴書の用紙は、文房具店、書店、コンビニエンスストア、100均などで購入できます。多様な書式がありますので、自身の職務経歴を書くのに適した用紙を選びましょう。

書く時は、黒いボールペンや万年筆のように消せない筆記用具を使うことがマナーです。アピールしたい部分があるとしても、蛍光マーカーの使用はNGです。

看護師の職務経歴書にフォーマットはある?

ここでは、職務経歴書のフォーマットについて解説します。職務経歴書のフォーマットは決められているわけではありません。ただし、よく使われている次の2つの方式がおすすめです。

編年体式職務経歴書

編年体式職務経歴書は、時系列に沿って経歴を書く方式で、一般的によく使われているフォーマットです。特に、社会人になった後の職務経験が少ない人や、異動・転職がそれほど多くない方に向いています。

ぱっと見ただけで、これまでの経歴・キャリアを積んできた過程がわかり、採用担当者に伝わりやすいのがメリットです。一方でやや単調に見える可能性もありますので、フォントやレイアウトを工夫してアクセントをつけた方が良い場合もあります。

また、直近の実績を強調したいときは、直近の実績を最初にもってくる逆編年体式にする場合もあります。転職回数の多い方や経験・スキルをアピールしたい方におすすめです。

キャリア式職務経歴書

キャリア式職務経歴書は、職務経験を入社年月日順ではなく、業務内容や職務分野ごとにまとめて書くフォーマットです。それまでにどのような経験を積んできたか、また、持っているスキルや得意分野がわかりやすくなります。

内容別にまとめますので、転職回数が多くても目立ちません。逆にアピールしたい経歴を強調できるのがメリットです。

職務内容や専門スキル別にまとめますので、エンジニア系などの専門的な業務に就いていた人や転職回数が多い人に向いています。

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職務経歴書を書く時に気を付けること

上の項目では職務経歴書の書き方について紹介しました。ここでは、その職務経歴書を書く時にどのようなことに気を付ければいいかを説明します。

書類を書く時に注意すること

まず、書類を書くこと自体に関する注意点を紹介します。

なるべくパソコンで書く

書類を書く時に手書きか、パソコンで作成するかについては、特に決まりはないです。ただ、手書きが丁寧と思うかもしれませんが、実際にはパソコンで書いた方が受け取った方が読みやすいので、なるべくパソコンで書くことをおすすめします。

特に指定がなければ、フォントは明朝体、文字サイズは10.5ポイントが良いです。ただし、氏名は手書きで丁寧に署名するようにしましょう。

A4サイズで1~2枚に収める

分量は、A4サイズで1~2枚に収めましょう。多過ぎると読むのが大変で、場合によっては読んでもらえないかもしれません。1~2枚に収まらない場合は、強調したいポイントだけを詳細に書き、その他の部分は箇条書きにして簡潔にまとめましょう。

2枚以上になる時は、片面印刷にして、クリップで止めるようにします。

修正テープは使わない

書き間違いがあった場合に修正テープを使うのはNGです。修正液も決して使ってはいけません。修正テープや修正液が使われていると、本当に正しいのかと記載内容の信憑性が疑われてしまいます。

二重線で消して訂正する方法もありますが、大事な書類ですので書き間違えたら必ず新しい用紙に書き直すようにしましょう。

内容で注意すること

ここでは、職務経歴書に書く内容の注意点を解説します。

箇条書きで書く

基本は、箇条書きです。箇条書きは事務的で、文章の方が丁寧と思うかもしれませんが、そうとは限りません。

大事なことは相手が読みやすく、中身をすぐ理解できることです。その点、長々と文章で書くよりも、要点をまとめた箇条書きがおすすめです。箇条書きにすることにより、自分も書くべき内容を整理できるメリットがあります。

見出しをつける

次に、見出しをつけることも大事です。見出しをつけるためには、内容を要領よくまとめて整理する必要があります。

特に文章が長くなる場合は必ず見出しをつけて、ひと目で何が書いてあるかがわかるようにしましょう。見出しは、太字にするなどして目立ちやすくすると、さらに読みやすくなります。

行頭と行末は揃える

行頭と行末を揃えることもポイントです。揃えることで、読みやすくなります。

行頭(書き始め)は、1字下げる場合と、下げずに書き出す場合がありますが、どちらかに統一して整然とした文章にしましょう。行末は、単語が行をまたがらないように改行する人もいますが、末尾が揃っていれば整然とした文章に見えます。

誰にでもわかる言葉で書く

誰にでもわかる言葉で書くことが必須です。このことは、職務経歴書に限らず文章を書く時に大切なことです。

特に職務経歴書は、サッと見てすぐ理解してもらえる必要があります。わかりやすさが必要で、難しい専門用語を使うことはプラスにならないのです。たとえば、「コメディカル」ではなく、「医師以外の医療従事者」と書いた方が良いのです。

履歴書との整合性を意識する

履歴書との整合性も欠かせません。履歴書と職務経歴書の記載内容が矛盾していると、採用担当者が戸惑い、それだけで大きなマイナスポイントになることもあります。

履歴書と職務経歴書、さらに面接での説明内容は一貫性を持たせることが大事です。ただし、履歴書と全く同じ記載では書く意味がありませんので、注意しましょう。

書き終わったら注意すること

ここでは、職務経歴書を書き終わったところで注意すべきことを説明します。

一度目を通す

書き終わったら必ず一度目を通すようにしましょう。上で説明した書く時に気を付けるポイントをきちんと満たしているか、誤字脱字がないかなどを、きちんと確認する必要があります。

コピーしたものを保管しておく

職務経歴書を提出する前にコピーしたものを保管しておくことも必須です。面接では、職務経歴書に書いた内容について質問されるため、コピーを取っておき、手元に置いて内容をいつでも確認できるようにしましょう。

【見本付き】書類提出の際に気を付けること

ここまで職務経歴書の書き方や書く際に注意するポイントを説明してきましたが、ここでは、職務経歴書を提出する際の注意点を説明します。

郵送する際に気を付けること

応募書類の提出方法は、郵送・メール・手渡しの3つが主なものです。採用側から指定されている場合は、必ず指示に従いましょう。

郵送する際は、必ず指定期限内に届くように余裕をもって送ることが大事です。書類は、上から順に、添え状・履歴書・職務経歴書・その他の書類の順番にします。

また、郵送する場合は、書類をそのまま封筒に入れて送ると途中で折れたり、汚れたりする懸念もあります。

汚損を防ぐために、クリアファイルに入れた上で封筒に入れることをおすすめします。A4サイズの書類を入れるのであれば、封筒は角型2号(角2)にした方が良いです。

添え状の書き方

添え状の書き方

添え状は、書類の送り主、送付書類、送付理由を送り先に伝えるために、添付する書面です。「送付状・カバーレター・送り状」などとも呼ばれます。

添え状に記載する具体的な項目は、送付日(投函日)と宛先、本人の住所・氏名・連絡先、タイトル、頭語・時候の挨拶、用件、自己紹介、結語、同封書類です。

  • 頭語・時候の挨拶

ここでは、「拝啓、陽春の候」などと書きます。

  • 用件

ここでは、応募経緯を書きましょう。

  • 自己紹介

ここでは、志望動機につながる自己PRも簡潔に記載しましょう。

添え状を付けることで、採用担当者に興味をもって読んでもらえる可能性が高まるでしょう。

封筒の書き方

<病院に送る場合>

封筒の書き方

<採用担当者に送る場合>

封筒の書き方2

封筒の書き方をおざなりにしてはいけません。相手が最初に目にするものですから、好印象になるように丁寧に書きましょう。具体的なポイントは次の通りです。

  • 送付先の住所

ここでは、都道府県から書きます。ビル名なども省略せずに書いておきましょう。

  • 宛名

ここでは、病院などの名称を省略せずに正確に書きます。施設宛ての時は「○○課御中」などとし、担当者宛ての時は「○○様」と記載しましょう。

  • 表面の左下部

ここでは、「応募書類在中」と明記しましょう。

封筒の裏面には、自分の住所・氏名を書いておきます。

面接で渡す際に気を付けること

ここまでは、郵送する場合を中心に説明してきましたが、面接などの際に手渡しする場合も封筒に入れて持参しましょう。ただし、郵送する場合と以下のような点が違いますので注意が必要です。

  • 封筒に入れる書類

履歴書・職務経歴書などの応募必要書類だけです。添え状は必要ありません。

  • 封筒の表面

住所などは書かずに、宛名だけを記載します。

  • 封筒の裏面

本人の氏名を記入します。住所・連絡先を書く必要はありません。

担当者に直接手渡しする時は、相手が読みやすい向きにして渡すのがマナーです。その場ですぐに面接が始まる時は、封筒から出して渡した方が良い印象になります。

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看護師の職務経歴書のよくあるQ&A

ここまで職務経歴書の書き方や提出する際の注意点について説明してきました。ここでは、職務経歴書を書く際に気になる疑問点などについてQ&A形式で解説します。

転職回数はどこまで書くべき?

職歴はできればすべて書いた方がよいですが、すべてを同じような形・ボリュームで書く必要はありません。転職回数が多く、A4用紙2枚に収まらない時は絞って書くことにしても構いません。

その際、直近の勤務先は、2か所程度についてしっかり書きましょう。その他の職歴については、志望先の仕事に関連するもの、アピールできるものを優先して多少詳し目に書きます。それ以外の経歴は、在職期間・勤務先・配属先を簡潔に書くだけで良いでしょう。

退職理由は書くべき?

退職理由は、書いた方が良い場合もあれば、書かない方が良い場合もあり、結論は、ケース・バイ・ケースです。

たとえば、退職理由が「キャリアアップを目指したい」など、ポジティブなものであれば積極的に書いた方が良いです。逆に、前職の勤務環境や処遇への不満、人間関係のトラブルなど、ネガティブなことは絶対に書かないようにしましょう。

具体的な退職理由の記載は、必須ではありません。しかし、何も書いていないと疑問に思われる可能性があります。

ですから、たとえば、契約期間が終わって退職したのであれば、「契約期間満了につき退職」と書いた方が良いです。特記すべき理由がない時は、「一身上の都合」あるいは「会社都合」により退職などと書きます。

職務経歴書をパソコン・手書きで作るメリット・デメリット

職務経歴書の作成方法は、これまで説明したようにパソコンと手書きがあります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットをまとめておきます。

パソコンで作成する場合

パソコンで作成するメリットは、次の通りです。

  • 誤字脱字などを簡単に修正できる
  • レイアウト調整が容易である
  • データを簡単に保存し活用できる

パソコンは、一言で言えば、手書きよりも効率的に作成できます。ただし、便利だからといって、職務経歴書の使い回しをしてはいけません。

デメリットとして、誤字変換や詰め込み過ぎのリスクがありますので、注意しましょう。

手書きで作成する場合

手書きで作成するメリットは何と言っても、丁寧な印象です。また、熱意や意欲が伝わりやすく、真剣さのアピールにもなります。

一方で、手書きのデメリットとしては、パソコン作成文に比べると読み難い場合が多いこと、パソコンのスキル不足と疑われる懸念があることです。

書き間違えた時は、最初から書き直さなければならないことは、結構な手間になります。

職務経歴書の作成を助けてくれる転職エージェント

ここまで職務経歴書の書き方を説明していきましたが、やはり他の人にも見てもらいながら職務経歴書を書きたいという方も多いでしょう。

そのような方が転職をする際には転職エージェントを活用するとよいでしょう。

転職エージェントを利用すれば、個人で転職活動をしていては得られない情報が得られることがあるのでおすすめです。

以下では、おすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

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レバウェル看護(旧:看護のお仕事)の特徴
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レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、正看護師・准看護師・保健師・助産師の転職に対応しています。

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さらに、レバウェル看護(旧:看護のお仕事)ではLINEで相談できるサービスがあります。勤務しながら転職活動をする方でも、空いた時間に質問などができ大変便利です。

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ナース人材バンクの特徴
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マイナビ看護師の特徴
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看護師の職務経歴書の書き方についてまとめ

看護師の職務経歴書の書き方についてまとめ
  • 書く時の注意点は、なるべくパソコンで作成する・A4サイズ1~2枚にするなどである
  • 内容の注意点は、箇条書きで見出しをつける・行頭と行末を揃えるなどである
  • 郵送する際は、添え状・履歴書・職務経歴書・その他の書類の順にして封筒に入れる
  • ネガティブな退職理由は書かない

看護師の職務経歴書の書き方について、履歴書との違いも含め、テンプレート・見本・例文付きで解説しました。

高齢化がさらに進む中、医療・看護職へのニーズは今後一層高まってくることはほぼ確実と言って良いでしょう。

この記事を参考にして、応募先にアピールできる職務経歴書を書いて、ぜひ看護師転職サイトに登録してみてください。

おすすめ転職サイト3選

この記事は看護師に監修されています

看護師

城戸あき(しろと あき)

国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。

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