病棟看護師を辞めたい理由8選|辛い時の対処法や後悔しないために今すべきことを解説

この記事は看護師に監修されています

看護師

城戸あき(しろと あき)

「病棟看護師を辞めたい...」

「病棟看護師が大変な理由には何がある?」

このような悩みを抱えている看護師の方、いらっしゃいませんか?

病棟看護師は患者の命に関わる仕事を行っているので、心身ともに負担が重くなりがちです。

通常の病棟業務の他にも係の仕事や勉強会があり、リフレッシュする時間が確保できずに、転職を検討している方は多いです。

こちらの記事では、病棟看護師を辞めたいと感じる理由や転職を進める際のコツなどを解説していくので、転職を検討している看護師の方はぜひ参考にしてください!

病棟看護師を辞めたい理由についてざっくり説明すると
  • 人間関係の悩みや業務負担など、様々な悩みがある
  • 患者からのハラスメントも大きなストレス
  • 体調や精神状態に異常をきたしている場合は転職を検討しよう
  • 看護師建研を活かせる転職先は多くある
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病棟看護師を辞めたい理由8選

こまる看護師

病棟看護師を辞めたいと思っている方には、様々な理由を抱えている方がいます。

まずは、日本看護協会が発表した「看護職員実態調査」を基にしながら、看護師がどのような点で不満を持ちやすいのかを見ていきましょう。

指導が厳しい

病棟の看護師は、患者の命を預かるという非常に重い責任を負いながら働いています。このような責務のため、先輩看護師から新人看護師への指導や言葉が厳しくなることがあります。

その結果、若手看護師の中には精神的な負担を感じる人も多いのが現状です。

新人看護師は、厳しい言葉で叱責されることで自信を失い、仕事に支障をきたしてしまう恐れがあります

このような悪循環から抜け出すのは難しく、自分自身が看護師としての適性を疑うことさえあります。

ただし、厳しい指導を受けることが苦手な方には、急性期病棟よりも回復期の病院や介護施設など、比較的穏やかな職場環境での就業をおすすめします

これらの職場では、患者の状態が安定しており、看護師同士のコミュニケーションも和やかな雰囲気で行われることが多いです。そのため、指導や意見交換がより建設的な形で行われることがあります。

人間関係がよくない

人間関係の悩みは、看護師だけでなく他の職場でも「仕事を辞めたい」と思う理由の一つです。

医療従事者は、チームでの協力が不可欠な職場環境であるため、チームの関係が悪化すると業務効率にも悪影響が及びます。

先述の通り、看護師は患者の命に関わる責任の重い仕事を担っています。そのため、業務負担の重さと人間関係の悪さが重なると、精神的な負担は一層増します。

人間関係によって仕事に対するモチベーションが低下し、辞めたいと感じる場合、以下のような職場環境で働くことがおすすめです。

まず、看護師の人数が少ないクリニックや診療所は、チームメンバー同士の関係が比較的密接であり、コミュニケーションの機会が多いことがあります。そのため、チーム全体の連帯感が生まれやすく、人間関係の悩みが少ない傾向があります。

また、自分のペースで働ける訪問看護なども選択肢の一つです。訪問看護では、患者の自宅や施設を訪れるため、比較的個別の業務が中心となります。人間関係の悩みを回避しやすく、自分のスケジュールに合わせた働き方が可能です。

これらの職場では、人間関係が良好であることが多く、仕事に対するストレスを軽減できる可能性があります。しかし、それぞれの職場環境にはメリットとデメリットがあり、個々の適性や志向に合わせて選ぶことが重要です。

ミスをするのではないかという恐怖がある

病棟看護師は、患者の命を預かる重大な責任を負っており、「些細なミスも許されない」というプレッシャーを常に感じることになります。

真面目な性格の人ほど、この負荷が大きなストレスになり、精神的な負担を感じて辞めたいと思う看護師も多く存在します。

特に、患者ごとに異なる症状や疾患を抱えているため、まだ業務に慣れておらず独り立ちできていない新人看護師は、問題を起こしやすい傾向にあります。

このような重大な責任を負うことに抵抗があるか、医療ミスへの恐怖心がある場合、患者の医療治療を必要としないコールセンターやクリニックの受付など、医療行為を含まない職場への転職を検討することをおすすめします。

これらの職場では、医療行為に直接関わらず、患者のサポートや案内業務を担当することが一般的です。医療ミスのリスクが少なく、より軽減された負担感で仕事を続けることができます。

自分に病棟看護師が向いてないと感じる

どの仕事でも言えることですが、実際に一度働いてみないと、自分がその仕事に向いているかどうかは分かりません。

病棟看護師を目指す前は前向きな気持ちを持っていても、実際に働いてみると「自分には向いていない」と感じる場合、退職を検討する看護師も多く存在します。

業務経験を積んだ結果、「病棟看護師に向いていない」「病棟看護師の仕事がつまらない」と感じる場合、医療機関以外の職場に転職することや、環境を変えることを検討することをおすすめします。

看護師の職業には多様性があり、病棟で働くことが必ずしも全ての看護師に合っているわけではありません。

他の医療施設やクリニック、訪問看護などの職場環境に移ることで、自身の適性や興味に合った仕事を見つけることができるかもしれません

転職や環境の変化は、自己成長やキャリアの発展の一環としても考えられます。新たな職場で自分の能力や情熱を発揮できる可能性がありますので、自分自身と向き合い、適切な選択をすることが重要です。

激務が辛い

勤務中は、日常勤務の他にもナースコールの対応などもするため、気が休まる時間が無い激務な状況です。

他にも無駄な業務があり、満足に休憩を取ることができていない看護師も多いので、体力的な負担を感じて転職を検討する方も多くいます。

また、休日にも勉強会や病棟会などで時間を取られてしまうこともあり、業務時間以外にも仕事について考えなくてはならないので、リフレッシュできずに悩んでしまうのです。

実際に、多くの看護師がプライベートの時間を確保できずに悩んでいるので、ストレスを溜め込んでいる場合は転職を検討しましょう。

自分の希望とは違う診療科に勤務している

自分が希望している診療科以外の診療科に配属されると、看護師として働くモチベーションが保ちにくいです。

当初の看護師のイメージと違うと転職を検討するようになるので、異動希望が叶いそうに無い場合は転職を検討するようになります。

下記で主な診療科の特徴をまとめて紹介するので、自分に適している診療科の確認に役立ててください。

診療科 特徴
内科 急性期から終末期までさまざまな患者に向き合うことができる
精神科 患者の話をきちんと「聴く」力が求められる
救命救急 最新の医療を学べる、命を預かるという緊張感がある
整形外科 完治する患者が多く命を預かる緊張感は少ない
小児科 子供が快方に向かい元気になってく姿を見守ることができる
産婦人科 新しい命が誕生する瞬間を目の当たりにすることができる

自分が希望する診療科に配属されないと、仕事にやりがいを感じられずにスキルアップへの意欲も失ってしまう悪循環に陥ってしまうので要注意です。

夜勤が辛い

看護師に夜勤はつきものですが、人手不足の病院では夜勤の頻度も高くなってしまいます。

また、そもそも病棟看護師の仕事では夜勤の回数も多い傾向にあるので、夜勤の辛さに耐えかねて転職を検討する看護師の方は少なくありません。

普段の仕事が忙しい上に夜勤や残業が重なると、心身の疲労が溜まってしまい、結果的に心身の不調を訴える人もいます

夜勤が原因で体調不良を起こしている場合は、夜勤が無い勤務先への転職を検討しましょう。

患者からのハラスメントがある

患者の中には、残念ながら自己中心的できつい言葉を看護師に浴びせる人もいます。

患者のために看護をしていても、自分の気遣いや努力を否定するような言葉を聞くと、モチベーションを失ってしまうのは仕方の無いことです。

その結果、自分の仕事の報われなさを感じて転職を検討する看護師もいます。

また、暴言だけでなく、暴力やセクハラ事案が起こることもあるため、このようなトラブルの当事者になってしまうことで「看護師の仕事から離れたい」と感じてしまうのです。

辞めたくても簡単に辞められないワケ

疑問を浮かべる看護師

「転職したい」と考えていても、様々な阻害要因があるのも事実です。

こちらのトピックで、現職を辞めたくても簡単に辞められない理由を解説していきます。

上司が退職を認めてくれない

退職の意思を伝えても、職場の上司から慰留されたり退職を認めて貰えず、なかなか辞められないケースは多々あります。

このような場合、上司は「あなたが必要だから」「あなたに辞められると困る」など甘言をするケースが多いですが、真に受ける必要はありません。

しかし、実際には強く慰留されると反論しづらくなってしまい、自分の意に反して仕事を続けてしまう看護師が多いです。(優しい性格の人に多いので要注意です)

しかし、労働者は「辞める権利」を当然持っているため、上司が退職を認めてくれない場合は看護部長など上の立場の人と面談をすると良いでしょう。

奨学金の条件に引っかかる

看護学校に通う際に奨学金制度を利用しており、奨学金無返還の条件を持っているために指定された医療機関で働いている病棟看護師も少なくありません。

この場合、辞めることができたとしても奨学金返済義務が残ってしまうので、経済的負担を懸念して勤務し続けるケースがあります。

そのため、転職を検討している場合は奨学金の条件を満たしてから退職することをおすすめします。

給料を下げたくない

病棟看護師の平均年収は一般的なサラリーマンよりも高い水準にありますが、これは夜勤手当などの諸手当が大きく起因しています。

夜勤が多い病棟看護師勤務であれば夜勤手当が支給されるので、他の職場で看護師として働くよりも給料が高い傾向にあります。

例えば、クリニックなどの外来日勤の平均年収は約398万円ですが、病棟勤務看護師の平均年収は約481万円です。(日本人の平均年収は約445万円)

現在の給与水準に満足しており、「収入が減るのは嫌」という方は、我慢して看護師の仕事を続けるケースが多いです。

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今すぐ退職すべき病棟看護師の特徴とは?

続いて、今すぐ退職すべき病棟看護師の特徴を紹介していきます。

下記で紹介する3つのいずれかに該当する場合は、速やかに今の職場を離れることをおすすめします。

転職すべきか悩んで半年以上経った場合

現在の職場に対して何らかの不満があって転職を決意した場合、実際にはその悩みが一時的な感情からくるものであるケースが多いです。

しかし、半年以上我慢して現職への不満が解決できない場合、そのまま勤務していても悩みが解消される見込みは薄いです。

そのため、転職すべきか悩んで半年以上経った場合は転職を検討するべきタイミングと言えるので、求人情報の収集に着手すると良いでしょう。

自分が抱えている悩みや不安を明確にして、半年以上継続しているかどうかを振り返ってみて判断してください。

パワハラが続いている場合

長期間にわたって理不尽な嫌がらせやいじめを受けている場合は、心の健康を保つためにも速やかに転職するべきです。

具体的には、

  • 侮辱的な言葉で攻撃してくる
  • 物を投げる、叩くなど威嚇的な攻撃をする
  • 人前で過剰な叱責をする

上記のようなパワハラを受けている場合、体調やメンタルに悪影響を及ぼすのは言うまでもありません。

もし我慢して鬱病を発症してしまうと、社会復帰に時間がかかってしまう恐れもあるので、自分を守るためにも退職手続きを進めましょう。

体調や精神状態に異常をきたしている場合

看護師は心身共に負担の大きい仕事ですが、体調や精神状態に異常をきたしている場合は速やかに転職しましょう。

例えば、

  • 気分が落ち込む
  • 何をやっても元気が出ない
  • 趣味を楽しめなくなった
  • イライラする
  • 夜中に何度も目が覚める(不眠症状)
  • 食欲不振
  • 常に誰かに悪口を言われているような気配がする

上記の特徴のいずれか一つにでも該当する場合は、心の病気の初期症状とも言えます。

我慢して仕事を続けてしまう人は多いですが、このような心の病気を無視していると、結果的に長期休職して再就職が難しくなってしまうなどのリスクがあります。

つまり、その後の人生にも悪影響を与えてしまうので、何らかの異常や不安を感じた場合は速やかに病院を受診しましょう。

諦めずに続ける方が良い場合とは

速やかに転職した方が良いケースも多いですが、逆に諦めずに続ける方が良いケースもあります。

人間関係に悩んでいる場合

職場での人間関係に悩む人は多く居ますが、感情的に辞めてしまう前に、一度立ち止まって考える時間を設けることをおすすめします。

人間関係の悩みはどの職場においても発生する悩みなので、看護師特有の悩みではありません。

人間関係がよくない根本的な理由を探し、もし改善できそうな余地があれば、急いで転職するのではなく内部での解決を図ってみましょう。

例えば、自分が苦手意識を持っているスタッフへの対応の仕方を変えてみたり、ポジティブな感情を全面的に出して接することで、自然の雰囲気が明るくなります。

職場の雰囲気が暗いと人間関係も悪くなってしまいますが、意識的に雰囲気を明るくすることで人間関係が改善する可能性は大いにあります。

仕事でミスを繰り返してしまう場合

仕事上でのミスが続いてしまい「自分は看護師の仕事が向いてないのではないか?」と考えてしまう人も多いです。

しかし、仕事にミスはつきものであり、むしろミスをして改善を重ねることで職業人として成長していくものです。

また、ポジティブに捉えると「改善の余地がある」「伸びしろがある」ということでもあるので、ミスをしてしまっても悲観的になる必要は全くありません。

特に、新人看護師は「日々の業務の気づき」「学び」「失敗したことと分析、今後の改善点」などを随時メモすることで、看護師としてのスキルアップに繋がります。

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後悔しない決断をするために今すべきこと

転職を決意しても、「希望通りの求人があるか」「転職後に後悔しないか」という不安は常につきまといます。

こちらのトピックで、転職するにあたって後悔しない決断をするために行うべきことを解説していきます。

休暇をとって心身を休める時間を作る

精神的にも身体的に疲れた状態だと、合理的で冷静な判断ができません。

心身が疲れている状態だと医療ミスを犯してしまう危険が高まるため、休暇を取得するなどしてリフレッシュしましょう。

心身を労り、冷静な考えや判断ができるようになったら、自分が転職を考えている理由などを整理してみてください。

無計画に一時の感情で辞めてしまうと、「やっぱり辞めなきゃ良かった…」という事態に陥りがちです。

辞めたい理由をはっきりさせる

漠然と「辞めたい」と考えるようになったら、辞めたいと考えるに至った原因や理由をはっきりさせましょう。

「自分はとにかく今の職場を辞めたい」など、特に理由もないまま転職を進めているとミスマッチを起こしてしまうので危険です。

自分の気持ちを客観的に分析するためにも、辞めたい理由を書き出して感情を整理してみましょう。

もし自分一人では理由が思い浮かばない場合は、信頼できる同僚や知人と話したりして、第三者の意見を聞きながら分析してみてください。

辞めた後のビジョンを考える

転職先でモチベーションを保ち、新たな目標を持って働くためにも今後のキャリアプランやビジョンも考えておきましょう。

「とにかく今の職場を辞めたい」というネガティブな感情だけで動くと、転職活動の軸が定まらずに効率的な転職活動ができなくなってしまいます。

今後のキャリアビジョンと併せて、転職活動を行う際の自分の希望条件についてもしっかり考えることで、ミスマッチを未然に防げるようになるでしょう。

また、キャリアプランを立てること「今のタイミングで辞めることが適切なのか」をしっかり吟味できるメリットもあります。

病棟看護師を辞める時に使える退職理由3選

こちらのトピックでは、病棟看護師が退職する際に使える退職理由を紹介していきます。

特に、上司などから引き止められにくい理由をピックアップしているので、スマートに辞める際の参考にしてください。

スキルアップ

スキルアップを理由にすると、上司も引き止めづらくなります。

「今の病棟勤務では学べないことを学びたい」という旨をアピールすれば、上司も引き止める口実を見つけづらくなるので、スマートに退職する際に利用してみてください。

また、スキルアップを理由に退職する場合は「今の職場が嫌で辞めるわけではない」とアピールできるので、職場内の人間関係も崩れにくいメリットがあります。

家庭の事情

家庭の事情であれば、引き止めても翻意する可能性が低いと思われるのでスムーズに退職できる可能性が高いです。

また、家庭の事情であれば「自分が努力しても変えられない」ので、そもそも上司も引き止めづらいでしょう。

具体的には、家族の体調不良や配偶者の転勤、結婚や出産などを理由に伝えるとスムーズに退職できるので、参考にしてください。

自身の体調不良

病棟看護師は夜勤もあるため、体力的にも精神的にも負担が大きいです。

つまり、病院サイドとしても「体調不良になりやすい仕事である」ことは理解しているので、体調不良を理由として伝えればスムーズに退職できる可能性が高いです。

退職の意思を強調するためにも、「かかりつけ医から休養を勧められている」「家族から体調を心配され退職するように言われた」など、第三者から会社を辞めるように説得されていることを伝えると良いでしょう。

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病棟看護師を辞める際に気を付けるポイント

看護師

続いて、病棟看護師を辞める際に気を付けるポイントを紹介していきます。

未消化の有給を活用する

有給休暇を余らせて退職するのは「タダ働き」をしていたことに他ならず、非常にもったいないです。

通常、辞める旨を伝えていれば計画的に有給休暇を取得するように言われますが、特に話をされなかったとしても有給は消化して構いません。

辞める決意をしていれば、有給申請をして嫌な顔をする上司がいたとしても気にならなくなるので、心理的にも申請しやすいでしょう。

なお、有給休暇の取得は労働者としての正当な権利であるため、有効活用してリフレッシュしたり転職の準備に充てましょう。

辞める時に現職の不満は言わない

今の職場に辞めることを申し出る際に、職場に関する不満があったとしても、言及するのは辞めたほうが良いです。

不満を伝えるとクリーンに退職できず、悪い印象を与えたままの退職になってしまうので、もし「前職に戻りたい」と思った際に不利になります。

また、職場の不満を伝えると、辞めるまでの期間中に気まずい雰囲気で働く羽目になってしまう恐れもあるので、その後のことも考えてクリーンに辞めることを意識しましょう。

辞める時期は慎重に考える

辞める時期に関しても、しっかりと考えておく必要があります。

転職を決意しても、すぐに行動を移すのではなく「退職希望日は病棟の多忙時期と被っていないか」「他のスタッフに迷惑はかからないか」など、様々な要素を勘案しましょう。

<病棟看護師を退職するおすすめの時期>

時期 理由
年度末 次年度の職員編成を考える時期のため
ボーナス受領後 金銭的な安心感があるため
看護師の求人が増える時期 自分にあった転職先が見つかりやすいため
看護研究などの活動が一段落したあと 他の職員に迷惑をかけにくいため

病院によって上記の表のタイミングは微妙に異なるので、事前に確認しておきましょう。

また、転職先を決めずに退職をしてしまうと無収入期間が発生してしまい、生活費が逼迫してしまう恐れがあるので、転職先を決めてから退職することをおすすめします。

転職先はじっくりと探す

「とにかく現職を辞めたい!」と思っていても、焦って転職先を探すのはよくありません。

少しでも早く転職するために焦ってしまう気持ちは分かりますが、表面上の待遇だけチェックして、その他の細かい悪条件に気付かずに転職してしまうと本末転倒です。

転職先を探す際には、自分が転職先に求める条件を整理して綿密に情報収集を行いましょう。

知人のつてで情報を集めたり、転職サイトに登録して情報を集めることで自分の価値観に合う求人を見つけられるので、これらのツールを有効活用することをおすすめします。

病棟看護師の退職の流れ

病棟看護師退職フロー

こちらのトピックでは、病棟看護師を辞める際の3つの手順について解説していきます。

円満に退職する際に重要なプロセスを紹介しているので、目を通しておくと良いでしょう。

看護師長に退職時期を相談する

退職を予定する日を決めたら、退職日の3ヶ月ほど前を目安に看護師長に退職する旨を相談すると良いでしょう。

ルール上は2週間までも良いのですが、シフトの調整や引き継ぎ作業なども含めると、やはり遅くとも3ヶ月前を目安に申告することが望ましいです。

退職の意思表明が遅れてしまうと、シフト調整が遅くなってしまい退職の時期がどんどん先延ばしになっていく恐れもあるので注意が必要です。

また、社会保険手続きなどの関係もあるので、就業規則などを踏まえた上で日程に余裕を持って退職手続きを進めましょう。

退職願を提出

看護師長に退職の意向を伝えた後は、正式な手続きとして退職願を提出しましょう。

病院によって提出時期や提出方法が異なるので、看護師長や然るべき部署に確認しながら手続きを進めてください。

病院によっては退職願のフォーマットが決まっており、書き方なども細かく指定されていることがあるので、しっかりと確認しておきましょう。

後任者への引き継ぎ

退職願を提出した後は、残されたスタッフが困らないようにするためにも、後任者への引き継ぎを行いましょう。

後任がスムーズに業務を引き継ぐためにも、時間に余裕を持ったスケジューリングを意識することが大切です。

伝えたい内容をまとめた書類を作成するなど、できるだけ書面で残したほうが安心できるので、活動の進行状況を記した資料などを準備しておくといいでしょう。

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病棟看護師おすすめの転職先

続いて、病棟看護師から転職する際におすすめの転職先を紹介していきます。

クリニック

夜勤や残業の多さが身体的に辛いという病棟看護師の方であれば、夜勤や残業の少ない職場であるクリニックがおすすめです。

残業が全くないわけではありませんが、病棟看護師と比較すると圧倒的に少ないので、身体的な負担を軽減したい方はクリニックを検討しましょう。

また、クリニックはシフト制を採用しているところが多いので、「午後のみ」や「木曜日のみ」といった柔軟な働き方が可能です。

正規雇用はもちろん、家庭の事情などを鑑みてパート勤務をすることもできるので、特に子どもの送迎など育児と仕事を両立させたい方はクリニックの看護師がおすすめです。

介護施設の常勤看護師

病棟看護師は医者の指示に従って働くことが多いですが、介護施設の看護師として働く場合は自分が主体的に働くことができます。

また、日々様々な患者が来院する病棟とは異なり、介護施設では同じ患者(利用者)と長期的に関わっていくので、信頼関係を築きやすくきめ細かいサービスを提供しやすい強みがあります。

一人ひとりの症状や病状に合わせて、生活に寄り添ったアドバイスをすることが可能なので、高齢者の支援が好きな方や患者と積極的な関わりを持ちたい方におすすめです。

介護施設で働く看護師の仕事内容などはこちらの記事で紹介しています。

介護施設での看護師の役割・仕事内容|給料や病院との違い・働くメリットまで徹底解説

訪問看護師

訪問看護師は、病棟看護師とは異なり患者の自宅に赴いて治療を行います。

患者と1対1で向き合えるので、寄り添いながら看護をしていきたいと考えている方は訪問看護がおすすめです。

個々の信頼関係を築きやすい魅力がありますが、患者に対して一人での対応を求められるため、一人でも対応できるレベルの知識や経験が不可欠です。

また、臨機応変な対応が求められることもあるので、経験豊富で十分な知識を持った看護師でなければ難しいでしょう。

後悔しない転職活動をするためのコツ

元気な看護師

続いて、自分が理想とする転職を成功させるためのコツや、後悔しない転職活動をするためのコツを紹介していきます。

綿密な自己分析や情報収集が欠かせませんが、下記で開設する内容を参考にして納得できる転職活動を進めていきましょう。

知人から情報収集

先輩や友人で看護師がいる場合は、現場の状況を聞いて情報を集めると良いでしょう。

赤の他人ではなく信頼できる知人からの情報なので、信憑性が高い上に自分の向き不向きも踏まえた上で情報提供してくれる期待が持てます。

また、実際に働いている看護師の生の声を聞くことができるため、勤めていないと分からない詳細な情報まで集めることも可能です。

転職先としてリストアップしている医療機関に知人が務めている場合は、候補の職場の雰囲気や待遇、人間関係など細かいポイントまで知れるチャンスです。

口コミで職場のリサーチ

希望する転職先に知人がいない場合は、口コミに目を通して情報を収集しましょう。

現場で働く看護師の口コミが投稿されているサイトを参考にすることで、内部の雰囲気や人間関係をある程度把握できます。

しかし、第三者の主観が入っているので、100%鵜呑みにするのではなくあくまでも参考程度に留めておくのが丁度いい距離感です。

なお、口コミ閲覧の登録は無料なので、積極的に活用して情報収集しましょう。

看護師転職サイトの活用

看護師専用の転職サイトも含めて、転職サイトに登録することで担当者が希望条件に沿った求人情報を提供してくれます。

一人で情報収集するよりも圧倒的に効率よく情報を集めることができるので、2~3社程度の転職サイトに登録することをおすすめします。

他にも、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策までしっかりとサポートしてくれるので、久々に応募書類を書く方や転職経験が無い方でも安心です。

特に、病棟看護師からどのような職種に移るべきか、看護師としてのキャリアを継続するべきか悩んでいる方にも的確なアドバイスを授けてくれるので、非常に頼れる存在です。

手厚いサポートを受けられますが、求職者は全て無料で利用できる点も大きな魅力なので、転職サイトを利用しない手は無いでしょう。

他力本願は危険

転職活動をする際には転職サイトの利用がおすすめですが、100%転職サイトの担当者やエージェントを頼る姿勢はおすすめしません。

転職サイトやエージェントは転職支援のプロではありますが、紹介料を紹介した会社からもらっているので、「できるだけ早く就職させよう」と考えているケースも少なくないからです。

もちろん、担当者から有益な情報をもらい、悩んでいるポイントについて相談する上では非常に頼れる存在なので、疑問や不安がある際には積極的に相談することをおすすめします。

しかし、最終的な決断は自分で下す必要があることから、最後まで他力本願で転職活動を進めるのではなく、責任をもって自分で決断することを意識しましょう。

自分の人生の責任を取れるのは自分だけなので、下記で紹介する転職サイトを利用しながら、後悔のない決断をしてください。

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看護師の仕事に限界を感じている場合は、転職することが精神的にベストです。

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病棟看護師を辞めたい理由まとめ

病棟看護師を辞めたい理由まとめ
  • 精神的にも身体的にも負担が大きい仕事なので、ストレス要因は多い
  • 無駄な業務を含めて、多忙で体力的に限界を迎えてしまう看護師が多い
  • 情報収集や自己分析は非常に重要
  • 転職サイトを利用すれば、質の高い情報やサポートを受けられる

病棟看護師は激務であることが多いので、やめたいと感じている看護師は多いです。

転職を検討している場合は、転職サイトやエージェントを活用して後悔のない転職ができるようにしましょう。

看護師経験が生かせる魅力的な転職先は多いので、ぜひ様々な選択の中から自分に合う求人を選んでください。

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この記事は看護師に監修されています

看護師

城戸あき(しろと あき)

国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。

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