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介護施設での看護師の役割とは|病院との業務内容の違いやメリット・デメリットを解説

2025年02月09日
その他

この記事は看護師に監修されています

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看護師

城戸あき(しろと あき)

介護施設での看護師の役割とは|病院との業務内容の違いやメリット・デメリットを解説介護施設での看護師の役割とは|病院との業務内容の違いやメリット・デメリットを解説

「介護老人福祉施設での看護師って、どんな役割なの?」

「介護老人福祉施設で働く看護師の仕事内容が知りたい!」

病院勤務からの転職先として、介護老人福祉施設(特養)を検討している看護師も多くいるでしょう。

しかし、病院とは大きく異なる環境で、求められる役割や業務内容に戸惑う方も少なくありません。

そこで今回は、介護施設で働く看護師の役割や仕事内容について詳しくご紹介します。他の職場での勤務と比べたメリットやデメリットに関しても説明していきます。

介護施設への転職を考えている看護師の方はぜひ参考にしてみてください!

介護老人福祉施設での看護師の役割についてざっくり説明すると
  • 介護施設の看護師は、入居者の健康管理が最も大切な役割

  • 介護施設の看護師の仕事内容は、健康管理、療養、医療業務、介助など

  • 介護施設での勤務には、高いコミュニケーション能力が求められる

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介護老人福祉施設で働く看護師の具体的な役割

介護施設で働く看護師

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、要介護3以上の高齢者を対象とした入所施設です。

24時間体制で介護と生活支援を提供し、医療的ケアが必要な方も受け入れています。

施設では、介護職員が中心となって日常生活の支援を行い、看護師は医療的ケアと健康管理を担当します。

では、介護施設の看護師が行う業務を具体的に見ていきましょう。

利用者の健康管理に関する業務

介護老人福祉施設で働く看護師の最も重要な役割は、利用者の健康管理です。

介護施設には医師が常駐していないことが大半であり、医療従事者は看護師しかいないことが多いため、健康管理は看護師が担っています。

療養や医療業務などの他の仕事でも利用者それぞれの健康状態を把握しておくことが重要であるため、とても大切な業務と言えます。

主な業務としては以下のようなものが挙げられます。

介護施設における看護師の健康管理の業務
  • バイタルチェック(体温や血圧、脈拍を測定する)

  • 口腔ケア

  • 爪切り・爪磨き

  • 耳掃除

利用者の療養に関する業務

介護施設の利用者には、健康状態が悪かったり病気を患っていたりする方も多いため、療養に関する業務も重要です。

介護系の職業に比べて、看護師のほうが療養に関する知識が豊富なため、率先して仕事を行うことが求められます。

介護老人福祉施設における看護師の療養の業務
  • 軟膏の塗布

  • 湿布の貼付

  • ケガや創傷処置

  • 服薬の管理

  • 人工肛門などのストーマ器具にたまった排泄物の除去

  • 通院付き添い

  • 感染症の蔓延予防

  • 看護記録

  • 尿道カテーテルの準備

利用者への医療行為

介護施設において、看護師は介護士と連携しながら医療行為を行うこともあります。

医師が常駐していない施設では、利用者の体調が急変した場合などの緊急時に、看護師は応急処理をしたり、病院までの引継ぎなどを行ったりすることもあります。

看護師が、医師の指示や指導のもとで行う医療行為は以下のとおりです。

介護老人福祉施設における看護師の医療行為
  • 点滴

  • 採血

  • 痰吸引

  • インスリン注射

  • 胃ろう

  • 尿道カテーテルの挿入

なお、医師からの指示や指導がない場合に看護師が医療業務を行うことは禁止されています。

多職種との連携業務

特養看護師は、多職種との連携を通じて入居者の生活を総合的に支えます

介護職員とは日々の申し送りやカンファレンスを通じて情報を共有し、医療的な観点からの助言や指導を行います。

また、嘱託医や協力医療機関との連携役として、入居者の状態報告や受診の調整を担当します。

介護支援専門員とは、入居者のケアプラン作成に参加し、医療的なニーズを反映させます。

管理栄養士とは食事形態や栄養管理について協議し、機能訓練指導員とはリハビリテーションの進め方を検討します。

さらに、家族との連絡調整も重要な役割となっています。

食事介助・入浴介助も行う?

食事介助に関しては介護士が行うことが基本ですが、利用者が誤嚥する恐れがある場合は看護師が介助を行います

入浴介助は、通常介護士が行いますが、人手が足りないときや、カテーテルや褥瘡があるため入浴前後に医療処置が必要な場合など、状況によって看護師も入浴介助をすることがあります。

また、利用者が入浴が可能かどうかの判断は、看護師がバイタルチェックをして行います

その他、入浴前後の更衣をするときに、全身の皮膚を観察することも重要です。また、入浴後に軟膏塗布や湿布の貼付を行うこともあります。

特養看護師の1日のスケジュール

ここからは、介護施設で働く看護師のスケジュール例をご紹介します。

<日勤看護師のスケジュール例>

時刻

スケジュール

09:00

出勤・申し送り

10:00

利用者の健康確認

利用者の状態に合わせたケア

11:00

入浴時の健康確認

12:00

服薬準備、食事介助の補助

休憩

14:00

レクリエーションでの健康確認

15:00

通院付き添い

16:00

看護記録・職員会議

休憩

17:00

食事介助の補助・申し送り

18:00

退勤

介護施設で働く看護師は、このようなスケジュールで勤務を行います。ただ、これはあくまで例であり、施設や時期によって職務内容には差があります。

病院看護と介護施設看護の主な違い

病院の看護師と施設の看護師

特養看護師と病院看護師では業務内容と働き方に大きな違いがあります。

業務内容の違い

ここでは両者の業務内容の違いについて説明します。

病院では治療目的の点滴や採血、処置などの医療行為が中心となりますが、特養では日常的な健康管理と予防的なケアが主な業務です。

また、病院では患者の入れ替わりが頻繁ですが、特養では同じ入居者との長期的な関りとなります。

医療処置の範囲が限定的である一方で、介護職への指導や多職種との連携、家族とのコミュニケーションなど、コーディネーターとしての役割が重要になります。

緊急時の判断力と対応力も求められますが、病院と比べると緊張感は少ないのが特徴です。

勤務形態の違い

特養看護師の勤務形態は、病院看護師と比べて規則的です。

基本的に日勤のみで、夜勤はオンコール対応が一般的です。

勤務時間は通常、早番が7時から16時、日勤が8時30分から17時30分程度となっており、病院のような三交代制がないため、生活リズムが整いやすく、身体的な負担も軽減されます。

また、土日祝日は基本的に休みで、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇も取得しやすい環境が整っています。

残業も比較的少なく、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。

ただし、施設によって夜勤体制や休日体制が異なるため、事前の確認が必要です。

看護師の勤務形態についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

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看護師の勤務形態は?二交替制と三交替制の違いや夜勤の雇用形態などを解説

看護師が働く介護施設の種類・特徴

介護施設には、様々な種類があります。

看護師として、以下のすべての施設において働ける可能性があるため、特徴とそれぞれの違いを把握しておくのが良いでしょう。

特養

特養とは特別養護老人ホームの略です。公的施設であるため入居費用が無料で月額利用料が安く、人気のある介護施設です。特例を除いて特養には、基本的に要介護度3以上の方が入居できます。

特養の利用者は、要介護度が上がっても退去することなく、終身で利用する形になります。

医療ケアや看取りなどに対応をしている施設があり、看護師もそれに応じた対応が求められます。

有料老人ホーム

有料老人ホームは民間が運営している介護施設で、24時間体制で介護サービスを提供していることが特徴です。

施設にもよりますが、自立している方から要介護度5の方まで、幅広い方が入居可能な点が特徴と言えます。

介護付き有料老人ホームであれば看護師が常駐するため、医療ケアを行うケースもあります。

体調に不安がある利用者の方がいらっしゃる可能性もあるため、各人に対してしっかりと健康管理を行うことが看護師には求められます。

老健

老健とは、介護老人保健施設の略です。老健は、入院していた方が退院後に在宅療養に切り替えるための、リハビリを行う施設を指します。

あくまでも在宅療養に復帰できるようリハビリに取り組む施設であるため、利用者の終身利用は想定されていません。

3ヶ月に1回審査があり、老健でのリハビリはもう必要ないと判断された利用者は退所となります。

しかし利用者が在宅復帰を目指すため、医療的なサポートが求められることも多い職場です。

看護師は、医師と連携して利用者の健康状態を管理し、薬の調整や傷の手当てなど、医療行為を行う重要な役割を担っています

デイサービス

デイサービスとは、要介護度1~5までの方が通所して介護サービスを受ける施設です。自宅から施設までの送迎があります。

デイサービスでは介助や機能訓練の他、日常的にレクリエーションを提供することで、利用者が楽しく通えるような空間作りを行っています。

デイサービスにおいて、看護師は利用者の健康状態に関する情報を家族やケアマネジャーに伝える役割も果たします

自宅でのケアとデイサービスでのケアが一貫して行われるための大事な役割となっています。

介護施設勤務の看護師の給料(常勤・非常勤)

ここでは、介護施設で働く看護師の常勤・非常勤の給料についてご紹介します。

<常勤看護師の平均給料(月収)>

施設の種類

正看護師

准看護師

特別養護老人ホーム

455,491円

419,447円

介護老人保健施設

469,573円

409,282円

有料老人ホーム

438,206円

406,494円

グループホーム

379,127円

307,265円

デイサービス

354,454円

318,729円

訪問看護

463,927円

410,311円

看護小規模多機能型居宅介護

416,353円

352,811円

<非常勤看護師の平均給料(月収)>

施設の種類

正看護師

准看護師

特別養護老人ホーム

374,513円

361,061円

介護老人保健施設

361,973円

337,238円

有料老人ホーム

414,447円

347,466円

グループホーム

333,858円

277,189円

デイサービス

328,553円

320,237円

訪問看護

393,566円

351,571円

看護小規模多機能型居宅介護

374,867円

302,951円

出典:厚生労働省「令和5年度介護事業経営実態調査結果」

※平均給料額には手当や一時金が含まれています。

令和5年度の調査結果では、老健(介護老人保健施設)の常勤看護師の給料が比較的高いことが分かります。これは他の施設に比べて、医療ケアを行う機会が多く、看護師の重要性が高いからだと推測できます。

しかし施設や勤続年数によって給料には差が出るので、あくまで参考程度にしてください。

看護師の給料についてより詳しく知りたいという方は以下の記事を閲覧することをお勧めします。

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介護施設勤務の看護師が抱く不安・悩み

不安な看護師

ここからは看護師が介護施設で働く上で、知っておきたい不安材料や悩みをご紹介します。

病院との考え方の違い

介護施設での看護は、利用者がより快適に暮らすために行うものであり、病院での看護とは考え方が違います

時には、利用者の病気の治療よりも、その方が望む暮らしを送ることを優先して看護をすることもあります。その点に、医療行為を行う看護師という職業柄から、葛藤を抱く方もいるかもしれません。

医療行為の判断に責任が発生する

正看護師の場合、介護施設で医療ケアを行う際は、看護師が介護士に対して指示をする場合があります。

介護施設は医師が常駐しない施設が多く、医療従事者は看護師のみという施設が大半です。

そのため、利用者に対し医療行為をするかどうか、看護師が判断する必要があります。この役割に重い責任を感じ、辛く感じてしまう方もいるでしょう。

病院患者との違いに困惑する

介護施設では、主に要介護認定を受けた高齢者が入居者であり、中には認知症をお持ちの入居者も少なくありません。

対応に慣れていない看護師は、「徘徊」や「ものとられ妄想」などといった、認知症特有の周辺症状に戸惑うこともあるでしょう。

その他にも、要介護度が高い身体機能が低下した入居者や寝たきりの入居者への対応など、病院とは異なる点が多々あります

介護施設勤務のメリット・デメリット

介護施設で楽しく働く

メリット

まずは看護師が介護施設で働くメリットをご紹介します。

体力的な負担が少ない

介護施設といえば、要介護度の高い方へのケアが多いイメージが強く、足腰への負担や体力について不安に思う方もいるでしょう。

しかし、身体介護は介護士がメインで行うことが多く、看護師の主な仕事ではありません

介護士と看護師が共同で介助をすることはありますが、一人で行うことと比べると体への負担はそれほどかかるわけではありません。介護施設での看護師の仕事は多岐にわたり、患者さんの健康状態をサポートする一翼を担っています。

夜勤・残業の機会は少ない

介護施設で働く看護師の主な仕事は、入居者の健康管理です。

勤務時間については、病院と比べると残業は少なく、ほぼ基本的に決められた時間内で業務が終了します。

また、夜勤を避けたい方には、夜勤がなく終業時間が17時〜18時であることが大半なデイサービスを検討してみることをおすすめします。家庭やライフスタイルに合った柔軟な働き方が可能になるでしょう。

スキルが未熟でも働ける

入居者がケガをしたときの応急処置などの仕事もありますが、介護施設での看護師の主な仕事は、入居者の基本的な健康管理であるため、病院ほどスキルや経験を重要視されない傾向にあります

看護師としてのスキルや経験が少ない方でも、基本的には働きやすい職場であると言えるでしょう。

デメリット

困っている看護師

一方、介護施設で看護師として働くには、デメリットもあります。

求人倍率が高い

介護施設の看護師は入れ替わりがあまり起こりません。人員配置の基準によって、看護師の人数が決められており、必要な人数自体が少ないためです

そのため、働きたい施設が看護師を募集しているとは限らず、介護施設での看護師は募集枠が少ないため、求人が出ることもめずらしいのです。働きたい施設がある場合には、こまめに求人情報をチェックしましょう。

職場に看護師が少ない

初めて介護施設で働く方は、他の看護師のケア方法や入居者の方とのやりとりを見たり、仕事を教えてもらったりすることが望ましいと言えます。

しかし、有料老人ホームなどの入居定員が100名以下で運営していることが多い施設では、看護師は数人しかいません

OJTや、仕事を覚えるために他の看護師を手本にできる機会は少ないでしょう。

コミュニケーションする機会が多い

入居者のほとんどは高齢者です。そのため、認知症や障がいをお持ちの方とコミュニケーションをとる機会は多くなります

認知症の方や障がいをお持ちの方は、気持ちを伝えることが苦手な場合が多く、職員側は気持ちをくみ取る能力が必要です。

コミュニケーションが苦手な方は、介護施設で働くことは簡単ではありません。

収入が病院より少ない傾向にある

介護施設は定時で仕事が終わることや、残業があっても少ない時間であること、病院よりもスキルや経験が求められないことなどのメリットがあります。

しかし、その分、給与・ボーナスが病院看護師に比べると少なくなりやすいと言えます。

特に、病院看護師と比べて勤務時間が少ないため、給与は病院看護師よりも少ないです。

スキルアップにはつながりにくい

介護施設は行う医療ケアが限られているため、知識や技術を習得する機会が少ないというデメリットがあります。医療に関する研修が施設内で行われることは少なく、自ら外部の勉強会に参加する必要があるでしょう。

介護施設での看護師は、看護師として経験を積むことが難しいため、医療面でのスキルアップは難しく、看護師としてのキャリア向上には繋がりにくいかもしれません。

看護師のキャリアアップについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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介護施設勤務に向いている看護師

高齢者と話す看護師

介護施設で働くことに向いている看護師の特徴について見てみましょう。

高齢者とのコミュニケーションが得意な方

介護施設では、入居者の方とコミュニケーションをとる機会が多くあります。 高齢者の方々とのコミュニケーションを楽しめる方、もともとのコミュニケーション能力が高い方などは楽しく働けるでしょう。

また、入居者の中には認知症の方もいらっしゃるため、認知症について知識がある方や、認知症の症状に根気よく付き合える方も向いているでしょう。

長期的に信頼関係を築ける人

介護施設の看護師は利用者や職員とコミュニケーションを取ることが非常に多く、利用者はもちろん、職員にも信頼されることが重要になってきます。

そのため、時間がかかってでも信頼関係を築くのが得意な人に向いている職業と言えるでしょう。

介護施設には看護師以外の職業の人がたくさんおり、その職員たちとうまく連携して利用者のサポートをすることが求められます。

異なる職種の人とも柔軟にコミュニケーションをとり、信頼関係を築ける人におすすめです。

仕事と家庭を両立したい方

介護施設は残業や夜勤が少なく、勤務時間が決まっている施設も多いため、仕事と家庭を両立しやすい環境であると言えます。子育てをしながら働くことは十分可能です。

「看護師としてのキャリアを途切れさせたくないけれど、病院で看護師を続けていたら家事や育児、介護との両立が難しい」

「もう少しゆとりのある仕事に切り替えて、プライベートの時間を持ちたい」

と考えている病院看護師の方は、介護施設への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

看護師のキャリアにブランクがある方

介護施設では医療行為が頻繁には行われないため、看護師として経験が浅い方だけではなく、しばらく看護師の仕事から離れていた方にも、働くチャンスがあります

ただし、入居者の体調が急変したときなどの緊急時には、看護師としての判断を求められることがありますので、そのような緊急時の対応ができるレベルのスキルや経験は必要であることは認識しておきましょう。

看護師の仕事にブランクがある方の復帰先として、以下の記事では他の職場も紹介しています。ぜひご覧ください。

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ブランクありの看護師の復帰はどうする?復職のコツや勉強のやり直し方法まで解説

介護施設で働く看護師に必要なスキル

では介護施設で看護師をする際に大切になってくるスキルはあるのでしょうか。

長期的な健康管理を行えるスキル

施設で働く看護師には、長期的な視点で入居者の健康管理をするスキルが求められます。入居者だけでなく、施設の職員や協力医などと円滑なコミュニケーションをとれる力も大切です。

フレイルを予防するための看護師の業務

例えば近年、高齢者のフレイルが問題になっています。フレイルとは、体重や筋力が低下して、活動量が減り、寝たきり予備軍になってしまうことを言います。

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フレイルとは|意味や症状・原因から予防方法までイラスト付きで紹介

フレイルを予防するために、看護師は利用者の方の栄養状態や食事の摂取量を把握し、各入居者に合わせた食事の内容や形態を提案する必要があります。

また、運動やレクリエーションなど施設で行う活動に参加できるかどうかの判断も看護師の業務の一つです。利用者の方の疾患や症状を把握し、バイタルサインを測定して適切なリハビリが実施できるように援助します。

その他、介護士がミスなく与薬できるように確実な服薬管理をすることも重要です。

緊急時に対応できるメンタルも必要

介護施設で働く看護師にとって、緊急時の応急手当や、受診の必要性の判断、医師や病院との連携も重要な仕事です。

特に施設内で行う急変対応には、高度な技術よりも基本的な対応を落ち着いて行うことが求められています

急変時の対応について不安のある方は、研修に参加するなどして、基本的な知識や技術を再確認してみることをおすすめします。

現場の看護師の口コミ

この見出しでは、実際に介護施設で働く看護師の意見を見てみましょう。

他のスタッフにも支えられて

老人ホームのお仕事は、入居者である高齢者の方々とコミュニケーションをとるだけではなく、介護職スタッフ、施設長、協力医との連携が重要で、いつもさまざまな人と協力し合って働いています。

初めの頃はチームで働くことが上手くできるか不安でした。でも、職場の方々に支えていただき、今は看護師として責任感を持って働けています。

やりがいを感じている

施設の入居者の方々は要介護度や性格などがさまざまなため、同じ対応をするのではなく、入居者の方一人ひとりと信頼関係を築くことが重要です。

このような人間関係を築くまでは多少時間がかかりましたが、今はやりがいを感じています

介護のスタッフの方がしっかりサポートしてくださるおかげで、入居者の方々とよい関係が築けており、看護師として楽しく働いています。

最近、仕事の中で特にやりがいを感じるのは、運動やレクリエーションの時間です。

ゆとりを持った勤務ができている

介護施設での看護師になる前は「老人ホームとはアクセスの悪い住宅街の中にあるもの」と思っていました。

でも、今働いている施設は駅から数分のところにあり、かなり立地がよい施設です。そのため、毎日ゆとりを持って通勤できています

また、定時で帰れることも多いので、すぐに駅から自宅に向かえるため、よい職場だと感じています。

勤務先を決定する際のポイント

老人ホームやデイサービスなどの介護施設の求人には、健康管理や服薬管理といった、比較的スキルや経験が問われないものが多いです。勤務時間も規則的で、残業も少ない傾向があります。

しかし、介護老人保健施設(老健)では看護師の夜勤がある、特別養護老人ホーム(特養)ではオンコール体制があるなど、施設によって勤務条件には違いがあります

小規模の施設では、職員が複数の仕事を行うことがあり、看護の仕事だけでなく、介護の仕事までが仕事内容に含まれていることもあるため、事前にしっかりと確認しましょう。

勤務先を検討する際には、求人票をよく読み、仕事内容や勤務形態について理解してから応募する必要があります。

介護施設への転職も選択肢に

介護施設での勤務は、病院と比較して勤務時間が規則的で残業が少ない点や、ブランクがある方や家庭と仕事を両立させたい方にとってが魅力があることを紹介しました。

現在の職場で不満を感じていらっしゃる方は、転職を視野に入れる際に、介護施設を候補に挙げてみてはいかがでしょうか。

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介護施設での看護師の役割についてまとめ

介護施設での看護師の役割についてまとめ
  • 老健では夜勤、特養ではオンコール体制がある

  • 医療ケアをするか判断したり、介護士に対し指示をしたりする仕事内容に悩む看護師も多い

  • 介護施設での勤務は、介護士とチームを組んで円滑に働ける性格の人が向いている

介護施設での看護師は、病院看護師ほどスキルや経験が求められないため、看護師としての経験があまりない方や、しばらく看護師の仕事から離れていた方でも役割を果たすことが十分可能です。

病院とは異なる点に戸惑いを感じるかもしれませんが、慣れれば生き生きと働ける方も多く、やりがいも多い職場です。ぜひ介護施設への転職を検討してみてはいかがでしょうか。


この記事は看護師に監修されています

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看護師

城戸あき(しろと あき)

国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。