看護師が訪問入浴介護で働くのはきつい?向いている人の特徴や辞めたい時の対処法も解説
更新日時 2023/09/01
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師の訪問入浴の仕事はきつい?」
「向いている人の特徴は?辞めたい場合はどうすればいい?」
などと疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
看護師が携わる訪問入浴介護の仕事には、向き・不向きがあります。また事業所や地域によって仕事の大変さも異なるため、場合によっては「仕事がきつい」、「自分って使えない」などと感じてしまうこともあるでしょう。
今回は看護師の訪問入浴のきつさについて、向いている人の特徴や辞めたい場合の対処法なども含めて解説します。
- 体力やコミュニケーション能力がないときつい
- 給与の面でしんどい場合も
- 不安や不満はしっかり伝えるのが良い
- 転職を視野に入れるのもおすすめ
訪問入浴で働く看護師はきついって本当?
まずは看護師の訪問入浴の仕事が本当にきついのかについて見てみましょう。
大変・自分が使えないと感じる人も多い
訪問入浴における入浴介助は、基本的に介護スタッフが主体となって行うため、看護師の身体的負担はそれほど大きくありません。しかし、入浴介助に看護師も積極的に関わらなければならない事業所や現場では、看護師の仕事もかなり重労働になります。
そのような場合は、特に体力に自信のない方だと「仕事がきつい」、「自分は使えない」などと感じやすいでしょう。
また訪問入浴では、介護スタッフ二名とグループを組んで行動するので、その人たちとうまく関係が築けなかったり、自分のペースで働けなかったりすることに、大変さを覚える可能性もあります。加えて、病院やクリニックでの勤務と比べると給与の水準が低いことから、収入面でしんどさを感じる方もいるはずです。
訪問介護を辞めたいと感じたら?
訪問入浴介護の仕事を辞めたいと思っている看護師の方は、以下の内容を参考にしてみてください。
不満や不安の思いは職場に伝えよう
現在、医療業界・介護業界は慢性的な人手不足です。訪問入浴の現場も例外ではありません。教育・指導の体制が不十分だったり、労働条件が厳しかったりする事業所もたくさんあります。
そのため、十分な指導がなくて仕事内容が業務の勝手がわからない、就業前に聞いていた内容と実際の仕事内容が違うなど、訪問入浴の仕事や職場環境に対して、不安や不満を感じる看護師の方も多いでしょう。もしそのように不安・不満を覚えた場合は、まずはその思いを伝えてみることをおすすめします。
職場に対して不安や不満の思いを伝えることは決して悪いことではありません。職場の雰囲気や上司との人間関係を悪くしてしまうのではと思われる方もいるでしょうが、不安や不満の内容を率直に伝え、解決のためのアイデアを提案してみるといった形なら、上司や先輩も気を悪くすることはないでしょう。
どうしてもきついときは転職も考えよう
職場での人間関係がうまくいかない、そもそも仕事内容が自分に向いていないように感じるなど、どうしても訪問入浴の仕事がきつい場合は、転職を考えるのも良いでしょう。転職によって、給与や待遇が改善する可能性も大いにあるので、ぜひ検討してみてください。
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転職する事業所を選ぶ際には、第一に仕事内容の詳細に注目しましょう。利用者の体を抱えたり、入浴の介助をしたりと看護・介護の仕事には重労働がつきものです。そうした重労働に看護師がどこまで関わるのかを確認しておかないと、転職後に困る恐れがあります。
またそれぞれの事業所や地域によって、利用者の年齢層や男女比なども異なり、それらによっても実務の内容は変わってきます。そのため、転職先を選ぶ際にはそうした部分も含めて詳しく内情を調べるのがおすすめです。
ちなみに転職エージェントやエージェント型の転職サイトに登録しておけば、各職場の内部事業について、担当のコンサルタントから詳しく聞くことができます。転職に関するいろいろな相談をすることも可能なので、転職の際には転職エージェントや転職サイトを積極的に活用してみてください。
訪問入浴看護師に向いているのはどんな人?
以下では、訪問入浴の仕事に向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれお伝えします。
訪問入浴での勤務が向いている人
訪問入浴では、入浴の介助をはじめ、移動介助などを担当することもあるので、体力のある方のほうが活躍しやすいと言えます。
また初対面の利用者の方を相手にしたり、初対面の介護士の方と一緒に仕事をしたりといった機会も多いので、コミュニケーション能力も高いほうが望ましいです。
加えて、訪問入浴の仕事は、入浴で心身をリフレッシュする、温浴効果で血液循環の促進や体の疲労回復を促すなど、利用者の方の生活の質向上を目的としています。そのため、QOLを高められる看護・介護に関心のある方は、訪問入浴に向いている人です。
訪問入浴での勤務が向いていない人
訪問入浴の仕事では、比較的負荷の大きい業務をテキパキとこなさなければならない場面も多いため、体力に自信のない方には厳しいと言えるでしょう。
また初対面の人と関わる機会が多いことから、人見知りの方など、コミュニケーション能力に乏しい方にも向いていません。加えて、訪問入浴は3〜4人のグループで仕事をすることになるので、マイペースで仕事をしたい方にも不向きです。
ただし、上記には例外もあります。例えば、看護師が入浴介助に関わらない仕事であれば、そこまで重労働にはならず、体力のない方でも別段問題なく働けるでしょう。コミュニケーション能力に関しても、業務に関するやりとりが普通にできるのであれば、こちらも特に問題になりません。
訪問入浴看護師のメリット・デメリット
続いては、看護師が訪問入浴の仕事に携わるメリット・デメリットを紹介します。
看護師が訪問入浴で働くメリット
看護師の訪問入浴の仕事には、まず業務の負担が比較的少ないというメリットがあります。訪問入浴では健康状態が安定した利用者の方を相手にすることが多く、なおかつ健康状態の確認を超える医療行為は認められていません。そのため、緊急性のある業務に携わらなければならないことは、病院勤務に比べて格段に少ないです。
また入浴介助は基本的に介護士が主体となって行うので、身体的な負担についても比較的軽いと言えます。
さらに看護師向けの訪問入浴の求人には、正社員だけでなく、パート・アルバイトや派遣、単発など、さまざまな種類があります。よってそれぞれのライフスタイルに合った働き方を実現しやすく、この点も看護師が訪問入浴の仕事をするメリットです。
看護師が訪問入浴で働くデメリット
入浴介助に看護師も参加する方針の事業所の場合、看護師にかかる身体的負担は格段に大きくなります。またその場合は、看護師と介護士の仕事の線引きが難しくなり、それによってトラブルが生じる恐れもあります。
入浴介助は介護士がメインとなって行いますが、看護師がどの程度補助するのかは派遣先や事業所によって異なるので方針を事前に確認しておきましょう。
さらに訪問入浴の仕事は基本的にルーティンワークなので、変化に乏しいです。最新の医療技術や看護技術、機材などに触れられるわけではないため、新しい知識や経験をどんどん取り入れたいと考える方にとっては、つまらなく感じられる場合もあるでしょう。
また、要介護度が高い患者さんの介助をする場合は体力的な負担が大きくなることもあります。1件当たりの訪問時間も決まっているのでてきぱきとスピーディーに業務をこなす必要もあります。
加えて、訪問入浴の仕事は、病院やクリニックでの仕事に比べて給料が低めであり、大きく稼ぎにくいということもデメリットです。
訪問入浴介護のサービス内容
訪問入浴介護とは、看護師や介護士などが介護用の浴槽を持って利用者宅を訪問し、入浴をサポートする介護サービスの一種です。
看護師は医療行為ができない
訪問入浴での介護士としての業務内容は入浴介助をするのはもちろん、利用する人の健康を管理及び入浴可能かの判断をしたり、簡単な処置をしたりすることです。
入浴サービス以外のケアは訪問入浴では行われません。訪問入浴の看護師は医療行為が認められていないのです。
例えば、カテーテルチューブの交換や痰の吸引といったことはできません。
どのような人が利用するサービス?
訪問入浴介護のサービスは、自力で入浴することが難しく、家族に入浴をサポートしてもらうことも困難な方が主に利用します。
また浴室や浴槽の広さ、形態などが理由で家族による介助が難しかったり、体調面の不安から入浴時の看護師による見守りが必要だったりする場合にも利用されます。
なお、訪問入浴介護のサービスが利用できるのは、要介護1〜5の認定を受けており、主治医から入浴の許可が出ている方です。例えば、病気や怪我によって自力で移動することができない、人工呼吸器の使用によって普通の仕方では入浴が難しいといった場合に活用されます。
入浴介助とはどう違う?
訪問介護の「入浴介助」と訪問入浴介護では、利用される浴槽やスタッフの人数が異なります。
入浴介助の場合、利用者の自宅にある浴槽で、介護スタッフ1名によって入浴のサポートが行われます。一方で訪問入浴の場合、利用するのは事業者側が持ち込んだ介護用の浴槽であり、スタッフは介護スタッフ2名と看護師1名が基本です。
看護師が訪問入浴で行う仕事内容
以下では、訪問入浴介護で看護師が行う仕事の内容について解説します。
介護士とオペレーターとユニットを組む
訪問入浴において看護師は、メインで入浴の介助を行う介護スタッフ1名と、運転や浴槽の運搬などを担当する介護スタッフ(オペレーター)1名とユニットを組んで仕事をします。
仕事の流れとしては、まず介護スタッフが浴槽を室内に運び入れている間に、看護師は利用者の健康状態をチェックします。バイタル(心拍数・呼吸・血圧・体温)を確認し、入浴が可能であるかを判断することが、訪問入浴における看護師の重要な仕事です。この時に事業所によっては、医師から出された「入浴可否意見書」を参考にする場合もあります。
健康状態から入浴ができると判断すれば、浴槽の運搬や利用者の脱衣などをサポートします。その後、主体的に入浴の介助を行うのは介護スタッフですが、看護師も洗体や洗髪の補助に加わることが多いです。
看護師の主な役割は医療面からの補助
訪問入浴における看護師の重要な役割は、医療面からのサポート、具体的に言うと入浴前後の健康状態のチェックです。
入浴前はバイタルを確認し、入浴可否の最終的な判断を下します。また入浴後にも健康状態に異変がないかを確認し、何らかの変化があった場合は、ケアマネージャーなどに連絡して必要な手段を講じます。
さらに入浴前のチェックで外傷が確認された場合は、そこが痛まないような処置をしたり、入浴後に保湿クリームや軟膏を塗ってケアをしたりするのも訪問入浴に携わる看護師の仕事です。加えて、訪問時に利用者本人やその家族からの健康相談に応じることもあります。
【例】訪問入浴看護師の1日のスケジュール
訪問入浴に携わる看護師の1日は以下のようなイメージです。仕事内容を想像する上での参考にしてください。
8:30 事務所へ出勤
まず8時30分ごろに事業所へ出勤し、更衣を済ませた後、同行する介護スタッフなどと共に1日のスケジュールを確認します。その際には、その日の利用者の持病や障害の程度なども、併せてチェックします。
またナースバックなど、訪問先に持参する医療物品について確認することも、訪問前に行う大切な業務です。
なお、訪問入浴介護のサービスは、一般的に8時半から18時ごろまで提供されています。そのため、最初の訪問が8時半からの場合は、出勤がもう少し早くなります。
9:00 利用者宅に到着
他の介護スタッフ二名と共に移動入浴車に乗車し、最初の利用者宅に向かいます。訪問先に到着したら、健康状態のチェックなど、これから始まる仕事の準備を行います。
ちなみに訪問入浴介護に使われる移動入浴車は、訪問入浴に適したさまざまな機能を備えた専用の車です。介護用の浴槽が積まれているだけでなく、貯水タンクや湯沸かし機能なども搭載されています。
9:15 健康状態のチェック
利用者宅で看護師が初めに行うことは、利用者の健康チェックです。バイタルサインを測定するなどして、入浴が可能な健康状態かを確認します。
なお、入浴の可否を最終的に決定するのは看護師です。看護師の判断によっては、その日の入浴が見送られることもあります。体調不良などで入浴ができない場合は、代わりに半身浴や清拭を実施する事業所もあります。
9:30 お湯はり・脱衣介助
入浴が可能であることが確かめられたら、介護士やオペレーターが浴槽を設置してお湯をはります。
お湯の準備ができたら、利用者の脱衣の介助が看護師の仕事です。その後は、介護スタッフによって安全・安心な方法で、浴槽への移動が行われます。看護師も必要に応じてそれをサポートします。ちなみに移動には入浴タンカなどが使われることもあれば、介護スタッフによる抱き抱えで行われることもあります。
10:00 入浴介助
入浴の介助は、基本的に介護スタッフによって行われます。ただし、介護スタッフ二名だけで大人一人を入浴させるのは大変なので、看護師が洗髪や洗体に参加することも多いです。
また入浴中の看護師の重要な役割としては、利用者の方の全身状態を観察することが挙げられます。
ちなみに入浴の締めくくりには、シャワーで全身を流す上がり湯が行われます。
10:30 入浴後の処置・着衣介助
入浴後は、利用者の状態確認に加え、水分補給の補助や保湿クリーム・軟膏の塗布などを必要に応じて行います。併せて着衣の介助も実施します。
万が一、利用者の健康状態に異変が生じた場合は、すみやかに主治医などに連絡し、適切な処置を講じなければなりません。
入浴後の処置や着衣介助が済んだら片付けをして、訪問入浴は終了です。
12:00 昼食
午前の訪問入浴が済んだら、1時間程度の昼食休憩を取ります。午前中にもう一件ないしはもう二件の訪問をこなすことも多いです。
なお、昼食休憩は事業所に戻って取ることもあれば、コンビニの駐車場などで取ることもあります。また昼食休憩以外に、合間にコンビニでのトイレ休憩などが入ることもしばしばです。
昼食はお弁当などを持参する方もいれば、途中のコンビニで購入する方もいます。
13:00 午後の訪問入浴へ出発
昼食休憩後、午後の訪問先へ向かいます。訪問の件数ですが、午前は1〜2件、午後は2〜3件であることが一般的です。
ただし、訪問入浴はスピーディに仕事をすれば1件40〜50分程度で完了するため、1日に6〜8件入ることもできます。実際にそのような事業所もあります。ちなみに訪問入浴の1事業所あたりの利用者数は33人程度です。
16:30 事務所に帰り業務報告書等の作成
全ての訪問が完了したら、事業所に戻ってサービスの記録をつけたり、業務報告書を作成したりします。介護スタッフとのミーティングが実施されることもあります。また業務に使う備品の確認を行い、次回の訪問に備えることもしておかなくてはなりません。
ただし、職場によっては事業所に戻らず、最寄駅などで解散する場合もあります。
17:15 終業
上記全ての業務が完了すれば終業となります。
ちなみに訪問入浴の求人では、就業時間が8時30分〜17時30分くらいに設定されている場合が多いので、遅くとも18時ごろには終業できるでしょう。ただし、訪問先の利用者の介護度などによっては残業が発生することもあり、その場合は終業時間が遅くなってしまいます。
また19時ごろまで営業している事業所もあります。
訪問入浴勤務の看護師の平均月給・時給
訪問入浴は基本的に日勤の仕事であることから、夜勤もある病院やクリニックに比べると給料は低い傾向にあります。相場は、介護事業所にて常勤フルタイムで働いたとして、月給25万〜35万円程度です。
なお、訪問入浴は一件あたりの時間が比較的短いため、パートやアルバイトの求人もたくさんあります。パート・アルバイトの場合は、時給1,500〜2,000円程度が相場です。日給だと11,000〜20,000円程度と言われています。週一回から入れる求人も多いため、訪問入浴の仕事を副業的に行うのも良いでしょう。
また訪問入浴は日勤の時間も短めなので、他の夜勤を組み合わせたり、休日に単発の仕事を入れたりすることも可能です。看護師の資格を活かして働ける仕事の求人は、以下の転職サイトから探してみてください。
訪問入浴で必要なスキルや資格はある?
訪問入浴の仕事に必要なスキルとしては、コミュニケーション能力をはじめ、良好な人間関係を築くためのスキルが挙げられます。上述の通り、訪問入浴では他の介護スタッフ二名とチームを組んで仕事をすることになるため、その人たちと良い関係が築けなければ仕事を続けるのは難しくなるでしょう。
また同じ利用者の方を何度も相手することも多いので、そこでもより良い人間関係を築く能力が必要になります。
なお、資格に関しては、看護師の資格さえ持っていれば、そのほかは特に必要ありません。訪問入浴では、健康状態のチェック以上の医療行為は基本的にないため、看護師としての基礎知識や基本スキルがあれば、問題なく仕事をこなせるはずです。
何かプラスアルファの資格を取りたい場合は、例えば、訪問看護や訪問介護の領域で活躍の幅を広げられる「ケアマネージャー」の取得などを検討してみると良いでしょう。
看護師の訪問入浴はきついのかまとめ
- 体力・コミュ力のある人は向いている人
- 人手不足できつい場合も
- 他の職場への転職を考えるのもおすすめ
- 転職活動をするなら転職サイトを活用すべき
今回は看護師の訪問入浴はきついのかについて、向いている人の特徴や辞めたい場合の対処法などを含めて解説しました。
事業所にもよりますが、訪問入浴の仕事には体力やコミュニケーション能力が必要であり、適性のない人であればきつく感じてしまう恐れがあります。
また介護業界は慢性的な人手不足なので、十分な指導をしてもらえなかったり、当初言われていたことと実際の業務内容が違ったりすることに不満を覚える人も少なくありません。
訪問入浴の仕事が自分に合わないと感じる場合は、転職の視野に入れてみましょう。その際は転職サイトを上手に活用するのがおすすめです。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。