介護職を辞めてよかった理由8選|ストレスの対処法や退職・転職時のポイントなど解説
「介護士を辞めてよかった理由は何?」
「介護士を辞めたいけど、退職・転職時のポイントは?」
このように介護職を辞めたいが、本当に辞める理由があるのか、辞めても大丈夫か、と不安な方もいるでしょう。
実は、介護職員で仕事に疲れた・しんどいなどの理由で介護職を辞めたいと思っている方は意外と多いのです。
この記事では、介護士を辞めてよかった理由について、ストレスへの対処法や退職・転職時のポイントなどを含めて詳しく紹介します。
この記事をご覧になれば、介護の仕事に疲れた・しんどいと悩んでいる人が転職についてしっかり考えることができるとともに、介護士を辞めて転職する際のコツもよくわかります。
仕事がきつい・やりがいを感じない・人間関係に疲れたなどが辞める理由
人間関係が楽になった・給料アップ・プライベートの充実などが、介護職を辞めてよかったこと
辞めたいのは今の職場か介護職なのかを確認することが後悔しないためのポイント
介護士を辞めたくなる理由・悩み8選

ここでは、介護士を辞めたくなる理由について解説します。
仕事がきつい割に給料が少ない
まず、仕事がきつい割に待遇・給料が良くないとの不満が多いです。
介護職は、長時間の重労働をしなければならないことがあります。
しかし、手取りは20万円程度にとどまるケースが多く、資格を取得しても昇給幅が小さいのが現状です。
また、スキルよりも勤続年数が重視されがちなため、モチベーションを保ちにくいという問題もあります。
人材定着には、正当な評価と待遇改善が急務と言えるでしょう。
仕事にやりがいを感じられない
介護の仕事は本来やりがいがある仕事ですが、やりがいを感じられないというのであれば、辞めたくなるのもやむを得ないことです。
介護の仕事にやりがいを感じられない人とは、たとえば、介護の業務自体にストレスを感じる人、夜勤が嫌な人、などです。
また、介護業務は嫌いでないが介護以外はやりたくないという人や、大勢の前で話すことが苦手という人も、仕事内容によっては不満を感じるでしょう。
仕事内容に不満がある方は、苦手な業務、不満な業務を明らかにしておけば、転職先を探す際に役立つ可能性があります。
人間関係に疲れた
職場や利用者との人間関係の悩みは、積み重なって、ストレスになってしまうこともあります。
職場の同僚や上司に限らず、施設の利用者からの暴力やセクハラ、家族とのトラブルも少なくありません。
人間関係が良くないと、精神的に傷つき、疲れ切ってしまいます。
実際に、令和6年度「介護労働実態調査」でも退職理由の第一位となっています。
精神的に追い詰められないよう、職場の改善努力だけでなく、外部の相談機関などサポート体制を活用することも重要です。
将来が不安
将来に対する不安も辞める大きな要因です。特に若手は、給与の伸び悩みやキャリアが見通せないことから、「このままで良いのか」と迷いが生じがちです。
モチベーションを保つためにも、資格取得やキャリア相談、あるいは転職を検討するなどして、将来の選択肢を広げていくことが重要です。
生活リズムが悪くなる
介護職はシフト勤務や夜勤で生活リズムが崩れやすく、離職理由になりやすいです。
夜間対応がある職場では睡眠が分断され、食事時間も不規則になりがちなため体調を崩す人もいます。
特に正社員は夜勤が前提の施設も多いため、夜勤回数や体制、夜勤免除・固定勤務の可否を事前に確認することが大切です。
体力的にしんどい
身体介助が多く体力負担が大きい点も、介護職を辞める理由になりがちです。
食事・排泄・移動介助では中腰姿勢や抱え上げが続き、腰や膝を痛める人もいます。
シフト制で連休が取りにくい職場だと回復に休日を使い切り、私生活の余裕がなくなってしまうこともあります。
理想と現実がかけ離れている
介護はやりがいのある仕事ですが、理想と現実がかけ離れているという現場の実態も辞める大きな理由になっています。
介護業界で働きたいという方は、お年寄りの面倒を見ることが大好きという方や、人からと感謝される仕事にやりがいと誇りを感じるという方が多いです。
しかし、実際の介護現場に入ってみると、そのような思いとは違っていることも多いのです。
たとえば、規則通りに介助しなければならない場面が多く、自分の思い描いている介護ができないと戸惑い、苦痛と感じてしまう方もいます。
失敗できないストレス
失敗できないというストレスも辞める理由になっています。
介護の職場は、日々人と接する現場です。入居者や職場の人たちとの人間関係が難しく、絶えずストレスがかかる職場とも言えます。
しかも、いつ不測の事態が起こるかわからない、緊張感・プレッシャーを感じてしまう職場でもあります。自分のちょっとしたミスが、重大な事故を引き起こしかねないのです。
一方で、責任感を持って仕事をしなければならない、絶対に失敗できないとの思いが強すぎると、逆に大きなストレスとなってのしかかってくるでしょう。そのために、仕事に対する意欲がそがれてしまうケースも少なくありません。
違法な医療行為が見られる
違法な医療行為が見られる施設では、働き続けるべきではありません。
特に、違法な医療行為が常態化していて、改善の意思が全く見られない介護施設はすぐにでも辞めた方が良いです。
介護業界は人手不足ですが、特に医療関係の有資格者が不足しています。そのため、中には医療行為を行う資格がない介護士に医療行為をさせる介護施設もあるようです。
資格がない職員に医療行為をさせることは、違法です。それだけでなく、利用者の健康を害し、場合によっては命の危険をもたらしかねません。
職場が変わると働き方も変わる

上で見てきたように介護士を辞めたくなる理由はいろいろあります。しかし、職場が変わると働き方も変わります。
同じ介護職でも、特養、老健、デイサービスなど施設の種類によって業務内容や負担は大きく変わります。
今の職場に強い不満がある場合は、まず別の介護施設に転職してみるとよいです。
それでも複数の職場を経験して違和感が残るなら、介護以外の業界への転職も選択肢になります。雇用形態も正社員だけでなく、派遣や契約社員、パートなど柔軟に考えてみてください。
介護職を辞めてよかったこと

介護士を辞めたいけど本当に辞めていいのか分からないと思っている人もいるでしょう。
ここでは、そのような方のために介護士を辞めてよかったポイントを紹介します。
転職後に後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
人間関係が楽になった
人間関係のストレスから解放されて気持ちが楽になったことは、介護職を辞めてよかったこととして良く挙げられます。
介護の仕事は入居者だけでなく、上司や先輩・同僚など多くの人と連携する必要があり、気を遣う場面が非常に多いです。
職場の上下関係が厳しかったり、いじめや無視、入居者からの暴言・暴力に悩まされていた人も少なくありません。
そうした悩みから離れ、安心して過ごせる環境に移れたと感じている人は、本当に辞めてよかったと実感しています。
給料アップに繋がった
転職したら給料アップできたというのも、介護士を辞めてよかったと思う理由です。
不規則な勤務時間や仕事のきつさの割に給料が安いと言われるのが介護職です。
介護報酬の改正で給料の改善も多少は期待できますが、思い通りのアップは難しいと見込まれます。当面の生活や先々のことを考えても、転職は有力な選択肢になります。
問題は転職した後の待遇ですが、他の職種に転職して給料が上がったという声も多いです。
プライベートが充実するようになった
プライベートが充実するようになったとの声も多いです。
介護士は土日・祝日勤務や長期休暇の取りづらさ、急な出勤などで、休みの日も疲れを取るだけで終わってしまいがちです。
その結果、趣味や家族との時間を諦めている人も少なくありません。
休日が確保しやすい仕事に転職し、家族や友人と過ごす時間が増えたことで、生活の満足度が大きく上がったと感じる人が多いです。
身体的にきつくなくなった
身体的なきつさがなくなったという喜びの声もあります。
介護の仕事は、入浴介助などのように力仕事の面があります。お年寄りとは言え結構重い身体を抱えたり、支えたりすることは、きつくしんどいものです。
きつさを堪えて仕事を続けていると、腰痛になってしまうなど、体を壊す結果にもなりかねません。
無理をして介護の仕事を続けるより、身体を大切にできる職場に転職する方が長い目で見ても安心できる場合も多いでしょう。
生活習慣がよくなった
転職して不規則な生活から解放され生活習慣がよくなったという方も多いです。
介護士不足の状況下で、介護職は、長時間労働、日勤・夜勤のシフト、休日を取れないなど、不規則な勤務が続くことがあります。
しかし、思い切って転職すれば、決まった休み・まとまった休みを取れる可能性があるのです。
たとえば、介護職を辞めて派遣として工場勤務で働き始めたところ、決まった休みを取ることができ、規則的な生活を送れるようになったと、喜んでいる方は結構います。
ストレスが減った
ストレスが減ったということも転職して良かったとされる大きな理由になっています。
介護の仕事は体力的にきついだけでなく、「失敗できない」というプレッシャーや、人間関係のトラブルなど精神的な負担も重くのしかかります。
仕事自体にはやりがいを感じていても、心と体の両方がすり減り、常にストレスを抱えていた人も少なくありません。
そこから離れて心身の緊張がゆるみ、安心して過ごせるようになったと感じる人は、転職して本当に良かったと実感しています。
【体験談】介護職での働き方を変えてよかったこと

上の見出しで介護職を辞めて他の職種に転職した人を例に、介護職を辞めてよかった理由を紹介しました。
ここでは、介護職を続けながら悩みを解決できた人の例を紹介します。
給料をあげるために夜勤専従に転職した
参考:スタッフ満足web
製造業から介護業へ転職して驚いたことは、給料の低さです。もちろん、事前調査はしていたのですが…。
それまで、賞与もある正社員での働き方にこだわってきましたが、これほど低くなるとは思っていませんでした。むしろ夜勤のみで働いた方が収入アップできるのではと考え、夜勤専従可能な転職先を探すことにしました。
ただ、夜勤専従となると、正社員募集はあまりありません。派遣を含めて探し始めたところ、幸い正社員で夜勤専従可能な職場を見つけることができ、給料もアップできました。
施設を変えたら自分がしたい介護をできるようになった
前職の訪問介護では、利用者さんの自宅まで出向き、介護をしていました。しかし、介護以外のことをお手伝いしたいと思っても、規則で対応できないことがいろいろありました。
このため、自分がやりたい介護とは違うというもどかしさが次第に強くなってきました。異業種への転職も考えましたが、他の施設であればもっと思いどおりの介護ができるのではと考え、職場を変えてみました。
今の施設に移ってからは、一人ひとりと向き合う介護が以前よりもずっとできている気がします。今では、職場を変えて本当に良かったと思っています。
プライベートのことを考えて働く時間を固定した
以前は正社員として施設が決めたシフトに従って働いていました。しかし、朝・昼・夜を問わず仕事が入る毎日で、生活のリズムが乱れてしまいました。休日も外出する気になれません。
それでも、何とか頑張り、時には子供たちと出かけることもありました。その時はとても楽しいのですが、またしんどいシフトに戻るのかと思うと悩んでしまうのです。
このままでは、ストレスで大きなミスを犯すかもしれないと心配になり、夜勤がない早出・日勤・遅出のみの正社員として働けるよう施設に相談しました。給料的には多少マイナスですが、幸い快諾していただき、今では、充実した毎日を送っています。
辞めたいと思っている介護職を続けるデメリット3選

ここでは、辞めたいと思っている介護職を続けるデメリットを3つ紹介します。
心身の病気で仕事ができなくなる
まず、心身の病気で仕事ができなくなってしまうことです。
辞めたいと思うのに介護職を続けていると、不規則な生活習慣から心の病に陥ることがあるのです。
さらにストレスを抱えて仕事を続けていると、身体的疲弊が積み重なり、状況が深刻になることもあります。
実際に、介護労働安定センターの「介護労働者のストレスに関する調査」によると、介護職員の85.8%が「仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレスがある」と回答しています。
仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレスの有無
ある | ない | 無回答 | |
|---|---|---|---|
全体 | 85.8% | 12.5% | 1.7% |
そして、77.4%が「今の仕事は身体的な負担が大きい」と感じています。
職場や仕事に感じていること (複数回答)
はい | |
|---|---|
今の仕事は身体的な負担が大きい | 77.4% |
出典:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働者のストレスに関する調査」
中にはうつ病や対人恐怖症になってしまう人もいます。うつ状態が続くと、自分が疲れていることさえも、わからなくなることがあるのです。
「しっかり休みを取ったのに全く休んだ気がしない」「食欲がなく体重が急減した」「以前よりネガティブになった」などと感じる人は要注意です。
転職することが厳しくなる
転職は時間が経つほど難しくなることを意識しておく必要があります。
介護職で培ったスキルは必ずしも他業界でそのまま活かせるとは限らず、年齢制限や資格条件で選考が進みにくい場合もあります。
さらにシフト制で面接の時間を確保しにくく、活動自体が進めづらいことも多いです。
その結果、辞めたくても辞めにくい状況に追い込まれてしまう可能性があります。
将来に見込みがない場合がある
次に、職場に将来性がない場合があることもデメリットになるケースです。
パワハラや法令違反、教育体制の不備がある職場には将来性がなく、働き続けるメリットはありません。
一方で、需要の尽きない介護業界自体の将来性は非常に高いです。
今の職場に将来性を感じないのであれば、職場を変えることを躊躇する必要はありません。
後悔しない転職をするためのポイント
ここでは、後悔しない転職をするポイントを紹介します。
介護職を辞めようかどうか迷っている人は、次の2点を確認してから本当に辞めるべきかを判断した方が良いです。
辞めたいのは今の職場か、それとも介護職か
今の職場に辞めるべき職場の特徴があるか
辞めたいのは今の職場か、介護職なのかを確認する
まずは、自分が今の職場に不満を持っているのか、それとも介護職そのものに不満を持っているのかを改めて確認する必要があります。
その点をしっかり確認できれば、他業界へ転職する方が良いのか、それとも今後も介護職を続けるべきかの判断も、間違いなくできるでしょう。
今の職場を辞めたい場合
今の職場を辞めたいと感じたなら、まずは転職を前向きに検討することが大切です。
仕事がつらい状態では冷静な判断が難しいため、退職のメリットとデメリットを一度整理して考える必要があります。
ただし、職場環境は自分だけの努力で大きく変えられるものではありません。
悩みに上司が向き合わず改善の見込みがない職場で無理に踏み止まる必要はなく、より良い環境を目指す選択は十分に価値があります。
介護職そのものを辞めたい場合
介護職そのものを続けるのがつらいと感じるなら、無理をせず退職を選ぶことも大切です。
職場を変えても、身体的な限界やメンタルの不調といった根本原因が解消されない場合、働き続けるほど状態が悪化するおそれがあります。
そのようなときは、一度仕事から離れて休養や治療に専念しても構いません。
十分に心身を整えたうえで自分の体調や希望に合った新しい働き方や職種を探す方が、長い目で見て良い選択になります。
今の職場に辞めるべき職場の特徴があるかを確認する
人間関係が悪い、待遇が不十分、研修制度が整っていないなどの職場は要注意です。
さらに、違法行為や悪い風習が残っている、介護職員が軽視される、罵声やパワハラがある場合は早期退職を検討すべき環境です。
自分の職場に当てはまらないか冷静に確認しましょう。
介護を辞めるのにおすすめのタイミングは?

ここでは、介護を辞めるのにおすすめのタイミングについて解説します。
退職の申し出は余裕を持って行うべきもので、一般的には実際に退職する1〜3ヶ月前に伝えるのが良いとされています。
3ヶ月ほど分の貯蓄ができてから
介護を辞めるタイミングは、3ヶ月ほど分の生活費相当の貯蓄ができてからがおすすめです。
介護職を続けながら転職先を見つけることができれば、それに越したことはありません。
しかし、辞めてから転職先を探すとなると、数ヶ月間決まらないこともあり得ます。
ですから、少なくとも3ヶ月間は収入がなくても暮らしていける貯蓄を作っておくことが大事なのです。退職後3ヶ月をしのげれば、自己都合退職の場合でも、雇用保険の失業給付を受け取ることができます。
ボーナスが入ってから
もう1つの辞めるタイミングは、ボーナスが入ってからです。
ボーナスのまとまった金額が入れば金銭的な不安を解消でき、早く決めなければと焦ることもなくなるでしょう。
ボーナスをもらってすぐ退職するのは後ろめたくて気が進ないという方もいますが、ボーナスはそれまで仕事を頑張ってきことへの評価に基づく対価です。全く気にする必要はありません。
むしろボーナスをもらった時は、辞める絶好のタイミングと言って良いでしょう。
退職や転職を考えたときにすべきこと

ここでは、退職や転職を考えたときにすべきことを解説します。
介護職を辞めたいと思ったとしても、その場の勢いで後先考えずに辞めてしまうと後悔しかねません。そのようなことがないように、辞める前にやっておくべきことがあるのです。
職場に待遇や体制の改善を求める
職場に関する不満や辛いこと・しんどいことがある時にまずやるべきことは、今の職場に待遇や体制の改善を求めることです。
働いている職場の体制・働き方を変えてもらうことができれば、働きやすくなるかもしれません。
いきなり退職意思を伝えるのではなく、その前に状況改善に取り組んでみましょう。
それでも改善の見込みがないのであれば、退職・転職を考えてみると良いです。
他の人に相談してみる
介護職を辞める決断をする前に、他の人に相談してみることも大事です。
自分一人であれこれ考え込むと視野が狭くなり、判断を誤るかもしれません。家族や友人など信頼できる人に相談して、アドバイスをもらいましょう。
信頼のおける人に相談することで、自分自身の考えも整理でき、それまで気づかなかった解決策が見つかることもあります。
近くに相談できる親しい人がいない場合は、転職エージェントを活用するのも良い方法です。
辞める前に転職先を決める
辞める前に転職先を決めることは、特に大事なポイントです。
転職先はすぐに見つかるとは限らず、先に退職すると収入が途絶えて生活が一気に苦しくなる可能性があります。
焦って条件の合わない職場を選べば、また同じ不満を抱えかねません。
すぐ辞めたい気持ちがあっても、転職先が決まるまでは現職を続けつつ、計画的に準備することが大切です。
転職理由にはマイナスイメージを持たせない
転職理由は面接でマイナスイメージを与えないように伝えることが大切です。
介護業界や前職の人間関係・待遇への不満ばかりを話すと、「環境のせいにする人」と受け取られて評価が下がりやすくなります。
代わりに、介護士として培ったコミュニケーション力や精神的なタフさを生かしてステップアップしたい、新しい分野に挑戦したいなど、前向きな動機や意欲を中心に伝えるよう意識しましょう。
介護福祉士からの転職で給料は上げられる?

介護福祉士の資格を持っていても、転職すれば必ず給料が上がるわけではありません。
年収アップを目指すなら、ほかの資格を取得して専門性を高めるなど、他の人と差別化する工夫が必要です。
大規模施設などでは介護経験に加えてマネジメント力のある人材が役職付きで募集されることもありますが、求人数は多くなく、管理職経験などが求められます。
資格取得やキャリアアップが難しい場合は、より高収入を狙える異業種への転職も選択肢になります。
介護職からの転職でおすすめの業種

ここでは、介護士から転職するときにおすすめの業種を紹介します。
介護業界内の転職
介護業界内で転職することで、今抱えている不満が解消される場合があります。
人間関係や働き方の悩みは、職場を変えるだけで大きく改善することが少なくありません。施設の種類や体制が違えば業務負担も変わり、驚くほど働きやすくなるケースもあります。
同じ業界ならこれまでの経験も無駄にならず、キャリアも活かせます。
ただし条件の良い職場を見つけるのは簡単ではないため、慎重に探すことが大切です。
人間関係が理由の場合
人間関係の悩みが辞めたい理由の場合は、同じ業界内で職場を変えることで、状況を改善して働きやすくなる可能性が十分あります。
大事なことは、一緒に働く仲間と良い関係で仕事ができることです。
上手く波長が合えば、スムーズに協力でき、働きやすい環境になるでしょう。
それでも、チームでの仕事が苦手という方は、一人で動くことの多い訪問介護の仕事を検討してみると良いです。
給料が低いという理由の場合
給料の低さが理由なら、施設の種類と給与の内訳を見直して転職先を選ぶことが重要です。
介護職の給与水準は、特養・老健・有料老人ホームなど夜勤のある施設や、医療的ケア・リハビリを行う施設かどうかで大きく変わります。
希望する給与額から逆算して、見込みのある施設形態を候補にするとよいです。
あわせて、交通費・残業代・資格手当の有無と金額が明示されているかも必ず確認しましょう。基本給だけで判断すると、手取りが想定より少ないという事態になりやすいです。
以下の表は、介護施設別の介護職員の平均給与です。
介護士施設 | 平均給与額(常勤) | 平均給与額(非常勤) |
|---|---|---|
介護老人福祉施設 | 361,860円 | 257,620円 |
介護老人保健施設 | 352,900円 | 226,310円 |
介護医療院 | 330,030円 | ー |
訪問介護事業所 | 349,740円 | 177,090円 |
デイサービス | 294,440円 | 218,710円 |
デイケア | 319,310円 | 221,800円 |
有料老人ホーム | 361,000円 | 230,360円 |
小規模多機能型居宅介護事業所 | 305,220円 | 236,060円 |
グループホーム | 302,010円 | 201,810円 |
身体的な負担が理由の場合
身体的負担や不調が介護職を辞めた理由の時は、介助業務の負担が少ない介護施設を選ぶようにしましょう。
たとえば、健康型有料老人ホームや、介護ロボットの導入に積極的な介護施設などへの転職がおすすめです。
また、夜勤や残業が多く不規則な勤務がしんどい時は、夜勤や残業が少ない事業所を探しましょう。
たとえば、日勤だけの訪問介護や、夜勤シフトがないデイサービス、あるいは夜勤専従などにシフトが固定されている働き方があります。
さらに、正社員にこだわらずに派遣社員を選べば、ある程度自分の希望に沿った勤務も可能です。
保育士、保育補助
保育士や保育補助への転職もおすすめです。
保育の仕事は、介護と仕事内容が似ています。しかも、介護福祉士などの資格を持っていれば、保育士資格を取りやすいです。
保育関係の職場は、介護の職場と違って基本24時間体制ではありません。夜勤は基本的になく、生活のリズムが崩れる心配がほとんどないのが魅力です。小さなお子さんが相手ですので、体力面での負担は介護職ほど大きくありません。
保育士の資格がない方や、資格を取れそうもない時は、保育園での活動をサポートする保育補助もおすすめです。保育補助は、資格が要らないので挑戦しやすくなっています。
営業職
介護士は、利用者やご家族とのコミュニケ―ションが必要な仕事です。加えて、説明力や提案力などの知識・スキルも必要な職種です。
ですから、介護で経験を積んだ方は営業職にも向いていると言えます。
特に、人と話すことが楽しい・コミュニケーションが得意という方は、営業職への挑戦を選択肢に入れてみると良いでしょう。
介護用品販売など介護業務に関連する営業であれば、専門知識もある程度身に付いており、スムーズな営業が期待できます。
一般職や事務職
一般職や事務職も、体力的に介護士を辞めたいと考えている人に向いています。一般職や事務職は夜勤がほんどない場合が多く、比較的、規則正しい生活を送ることが可能です。
例えば、「医療事務」なら、新たな知識は必要ですが、介護経験を活かしつつデスクワーク中心で働けます。
「介護事務」なら、さらに経験を活かしやすいです。受付や請求業務がメインで、対人業務が比較的少ないため、コミュニケーションに自信がない方にも向いています。
看護師
人をサポートする仕事を続けたい方やスキルアップしたい方におすすめなのは、看護師です。
看護師は、介護職より給与が高めで、生活も安定しやすいです。ただし、介護士から看護師になるためには、国家資格を取る必要があります。
その点、看護助手であれば無資格・未経験でも始めることができます。看護助手の仕事は、シーツの取り替えや清掃・患者さんの移送などの患者さんのお世話と、看護師のサポートです。
接客業・サービス業
介護士の仕事で培ったコミュニケーション力を活かすことができる接客業やサービス業も、転職先として有力な候補です。
接客業・サービス業の求人は、たとえば、飲食店の従業員、ホテルのフロントスタッフなど幅広く、件数も多いです。未経験でもチャレンジしやすく、広い選択肢から自分に合う転職先を比較的容易に選べます。
業態によっては、超勤や休日出勤が多くなることもありますが、給料が上がる可能性もあります。
介護ドライバー
介護ドライバーは、介護施設の利用者の送迎が仕事です。普通運転免許を持っていて施設の小型バスを運転できる方であれば、介護ドライバーになれます。
介護ドライバーの仕事は、介護の一環として馴染みもあり、転職先として選びやすい職種です。介護経験があることが、採用面でのプラス評価になることも期待できます。
ただし、介護ドライバーはパート募集が多いので、給料的には多くを期待できないと考えておいた方が良いです。
製造業
人間関係のトラブルで辞めた方や、人と関わる仕事は極力避けたい方は、製造業への転職を選択肢に入れてみると良いです。工場勤務などの場合、未経験の正社員募集の求人も結構あります。
工場勤務であれば、勤務時間が決まっているのが通例です。しかも、給料も介護職と比べて高い傾向にあります。
一方で、単純な繰り返し作業が多く、覚えやすい反面、できる仕事が限られる場合が多いです。そのため、作業に飽きてしまう、キャリアを積みにくいなどのデメリットもあります。
マーケティング職
マーケティング職は、膨大な顧客情報を収集・分析し、顧客の関心などを調査するのが仕事です。スマホ・SNSなどの普及に伴いマーケティング職のニーズが高まっています。
異業種で未経験者にはややハードルが高いかもしれません、介護職に疲れた・しんどいという方におすすめの職種の1つです。
プログラマー・エンジニア
プログラマー・エンジニアは、IT化が急速に進んでいる今日、一段と需要が高くなっている職種です。介護職とは、かけ離れた仕事で戸惑いがあるかもしれませんが、将来性があり給料的にも期待が持てます。
自身の興味や適性、将来へのビジョンを考慮しながら、転職の選択を慎重に検討することが重要です。
ただし思い切って転職してチャレンジするだけの価値はあるでしょう。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、求職者の仕事の悩みや希望する働き方を聴いて、転職先の提案・アドバイスを行うのが主な仕事です。介護士として培ってきた聞く力やコミュニケーション力をフルに活かすことができます。
需要が増えている一方、人材が足りておらず、未経験でも挑戦しやすい職種です。
介護職に疲れた・しんどいなど、様々な理由で新しい業種へのチャレンジを考えている方におすすめです。
介護職からのおすすめの転職サイト3選!
ここでは、実際に転職を進めたいという人のためにおすすめの転職サイトを紹介します。
マイナビ介護職

※画像出典:マイナビ介護職公式サイト
大手企業が運営する認知度No.1のエージェント
求人数は95,000件以上(2025年12月時点)
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※介護士を対象とした人材紹介サービス19社における調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)より
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※画像出典:レバウェル介護公式サイト
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※介護転職サービスGoogleマイビジネスの口コミ評点の比較(2022年9月)より
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※画像出典:カイゴジョブエージェント公式サイト
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介護職の離職率
介護労働安定センターの「令和6年度度介護労働実態調査」によると、介護職の離職率は12.4%です。
厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果」によると、全産業の平均離職率は14.2%ですので、介護職の離職率は全産業平均の離職率を下回っているということがわかります。
また、介護職の離職率は、平成22年度は17.8%でしたので、令和6年度は5.4ポイントの改善が見られます。
「介護業界は離職率が高い」というイメージがあるかもしれませんが、実は介護の離職率はこのところ一貫して改善傾向にあるのです。
介護士を辞めてよかった理由についてまとめ
辞める前に、職場に改善を求める・他の人に相談する・転職先を決めておくことが大事
人間関係や給料の低さが転職理由なら介護業界内の転職も検討すべき
介護職以外のおすすめの転職先は、保育士・営業職・事務職・看護師・接客業など
今回は介護士を辞めてよかった理由について、ストレスへの対処法や退職・転職時のポイントなどを含めて紹介しました。
介護職は、やりがいのある仕事ですが、体力的にしんどくストレスを感じやすいことも確かです。
辞めたいと思う方や迷う方も多いと思いますが、この記事を参考にして転職について改めて考えて、自分が進むべき方向を見つけていただければ幸いです。