看護師の副業はあり？おすすめの副業・バイトや行う上での注意点を解説

「看護師は副業をすることができるの？」

「副業に向いている看護師の特徴は？」

このような疑問をお持ちの看護師の方も多いのではないでしょうか。

看護師が副業できるか否かは、勤務先の形態や就業規則によります。

副業が認められている場合は、副業を通して収入アップが臨めるだけでなく新たなスキルを習得できるメリットがあります。

こちらの記事で、看護師におすすめの副業について解説していきます。

副業を検討している看護師の方にとって有益な情報となっているので、ぜひ最後までお読みください！

そもそも看護師は副業をしてもいい？

看護師の副業の可否は、勤務先が民間か公立かで異なります。

国立・都道府県立病院や保健所などの公立の場合、副業が認められないケースがほとんどです。

一方、民間の病院に関しては、副業の可否が病院ごとに異なります。

公立の病院は副業がNG

国立・都道府県立・市区町村立の病院や保健所などに勤めている看護師は公務員の身分を有しているので、基本的に副業が禁止です。

国家公務員法・地方公務員法が根拠となっており、公務員の看護師も副業はできません。

国家公務員法103条

職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業（以下営利企業という。）を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。

引用：国家公務員法

地方公務員法38条

職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則（人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則）で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。

引用：地方公務員法

ただし、営利目的ではない一部の副業は認められており、投資信託や株式の売買、不用品の売却などが挙げられます。

現在では公務員の副業解禁について議論されているので、今後は公務員でも副業が自由に行える可能性があります。

民間の病院は就業規則による

民間病院の場合、副業の可否はその病院の就業規則によります。

副業禁止の規定がある場合、副業してしまうと規則違反となり最悪の場合は懲戒の対象になってしまいます。

規定がない場合は基本的には副業が認められていると捉えて問題ありませんが、病院側に相談しておくのが無難です。

なお、厚生労働省は就業規則のモデルにおいて「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」として副業を認めているので、今後は副業することがスタンダードになっていくでしょう。

転職で副業OKの職場を探すことも選択肢の1つ

「副業したいけど、就業規則で禁止されている」という悩みを持っている方であれば、副業を認めている職場に転職することも一つの選択肢です。

公共の病院や副業禁止の病院で働いている場合は、転職サイトなどを通じて副業を認めている職場を探してみることをお勧めします。

詳しくは下記で解説していくので、参考にすると良いでしょう。

看護師の仕事で身につくスキルを整理しよう

看護師として働きながら副業をする以上は、看護師としてのスキルを活かせる副業がベターです。

看護師のような専門性が高いスキルや知識が活かせる副業は、比較的高時給である場合が多いです。

こちらのトピックでは、看護師として働くことで身につけることができるスキルについて解説していきます。

看護に関する専門知識・資格

看護師は高度な知識とスキルを持つ必要があり、国家資格が必要な職業です。彼らは一般の人々では代替することができない専門知識を持っています。

看護師のスキルセットには、医療行為に関する技術的な能力が含まれ、例えば注射や点滴、傷の処置など、病院や医療施設で必要とされる実践的なスキルを身につけています。

看護師は日々の業務において、自分ならではの強みを意識することが重要です。自身の専門性と個性を組み合わせて、自己成長を図るのが良いでしょう。

コミュニケーション能力

看護師の仕事は、患者や医師との円滑なコミュニケーションが重要な役割を果たします。

実際、看護師たちは普段の業務の中で、自然とコミュニケーション能力を高め、他の職種の人々よりも良好な人間関係を築く傾向があります。

看護師は日常的に患者と接し、彼らの症状や心理的な状態を観察し、それを適切に医師や他の医療専門家に伝える役割も担っています。

そのため看護師には、彼らは状況を的確に把握し、分かりやすく伝える能力を磨くことが求められます。

この能力は、医療現場で非常に重要であり、看護師業務を通じて習得できる貴重なスキルと言え流でしょう。

体力と精神力

看護師の仕事は、当直や夜勤といった不規則な勤務時間があり、体力的な負担も大きいものです。

また、看護師は重症患者と向き合い、ハードなスケジュールの中で仕事をこなさなければならないため、精神的なタフさも求められます。

このような状況に直面することで、看護師は肉体的にも精神的にも鍛えられています。

長時間の立ち仕事や重い患者の移動、急な緊急事態への対応などによって体力を養っています。また、重症患者や緊急患者との接触や感情的な状況に直面することで、精神的なタフさを養っています。

看護師たちの肉体的な鍛錬と精神的なタフさは、他の職種の人々と比較して経験豊富であることも意味しています。

看護師は激務の中で成長し、ストレスやプレッシャーにも対処する能力を身につけているのです。

日勤の看護師におすすめの副業6選

日勤のみ勤務している看護師の方は、規則正しい生活を送れているので空き時間を使って新しい副業ができるチャンスがあります。

こちらのトピックで、看護師の資格や専門知識を活かせるおすすめの副業を紹介していきます。

時給や日給制で稼げる金額を計算しやすい仕事が多いので、負担に気を付けながらトライしてみてください。

夜勤バイト

日中に勤務している方であれば、休日を利用した夜勤バイトがおすすめです。

特に、夜勤専従看護師の仕事は高単価で、週に一度の勤務でも月に10~15万程度稼げるチャンスがあります。

例えば、東京都の高額な求人であれば夜勤専従看護師のアルバイトで一勤務あたり40,000円近く稼げるので、1ヶ月で16万円となる計算です。

副業で月10万円を超えるチャンスはほとんど無いので、余裕のある方は探してみると良いでしょう。

ただし、夜勤は生活リズムが乱れて体調を崩しやすくなるデメリットもあるため、本業に支障が出ないように気を付けましょう。

看護師の夜勤について詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひご覧ください。

検診バイト

検診センターや学校、企業などで行われる検診のサポートをする業務もおすすめで、こちらは時給は1,500~2,000円程度が相場です。

一般的な仕事よりも高単価なので、経済的な魅力は大きいと言えます。

また、検診は単発や短期のアルバイトとして仕事が見つかりやすいので、軽い負担で業務に臨むことができます。

様々な検査に関わるため、将来的に検診看護師を目指している場合や看護師としてスキルアップできる点も魅力です。

さらに、検診看護は命に直接関わるような業務ではないため、精神的負担も少ないです。

本業と業務内容も近く、短時間・短期間でできるため気軽に応募できる副業と言えるでしょう。

イベント・ツアーナースなどの単発バイト

イベント看護師とは、スポーツ大会やコンサート等のイベントで急患に対応するために配備される看護師です。

ツアーナースとは、旅行のツアーなどに同行して参加者の健康の管理や急患対応をする看護師です。

これらの仕事の時給は1,700~2,200円程度が相場なので、かなり高単価と言えるでしょう。

急患がない場合は仕事そのものが無いので、自分自身もイベントやツアーを楽しむこともできます。

とても人気のある仕事なので、興味がある方は看護師専門の求人サイトなどに登録して日々情報を確認してみてください。

訪問看護師

訪問看護師は、サービス利用者の自宅や施設に訪問して看護ケアを行う仕事で、医師やケアマネージャーなどをはじめとして幅広い人と連携します。

看護師としての業務で培ったコミュニケーション能力や知識を活用できるので、応募の心理的ハードルも低いでしょう。

なお、時給は1,300~2,000円が相場となっています。

訪問看護は普段の看護業務と異なる点も多く、仕事に慣れるまでは戸惑うことも多いですが、先輩看護師が同行する同行訪問があると安心です。

訪問看護の業務内容などはこちらの記事で詳しく解説しています。

介護施設看護師

介護施設での看護師は、施設利用者の健康管理や施設内での医療処置を行います。

基本は日勤なので、本業の休みを利用して副業をする形になるでしょう。

一部の老人ホームなどでは夜勤専従も募集していることがあるため、身体的負担を鑑みつつ応募するか検討してみてください。

なお、時給は1,500~2,000円程度が相場ですが、老人ホームなどの夜勤専従であれば時給は高まります。

基本的な医療行為がメインなので、看護師でも応募しやすい副業と言えますが、人手不足の事業所では看護師に加えて介護業務もこなさなくてはなりません。

クリニックでのバイト

病院に勤務している看護師の場合、クリニックの仕事は大きな違いがあるわけではないため、始めやすいバイトだと言えるでしょう。

基本的に日勤のバイト求人が多いですが、夜勤バイトを募集している場合もあります。そのため、ライフスタイルに合わせて働きやすいバイトと言えるでしょう。

また、病院と異なり患者さんの容態が急変することもないため、精神的にも安定した状態で働くことができます。

ワクチン接種バイト

新型コロナやインフルエンザなど、感染症対策で実施されるワクチン接種の開催には多くの看護師が必要となります。

新型コロナワクチン接種は医療機関や各自治体において多くのアルバイト求人が出されており、今後もその需要が残り続けることが予想されます。

業務内容としては主に予診票の確認やワクチン接種、接種後の経過観察などがありますが、比較的単純な業務が大半です。

時給は2,000〜3,000円となっており、高い水準となっています。

コールセンター

保険会社や製薬会社は、医療や看護への知識を豊富に持っている看護師をコールセンターのスタッフとして募集している場合があります。

主な業務内容としては、薬品の引用方法に関する質問や、病気に関する相談への対応などです。また保険関連の質問に応対することもあります。

身体的な負担はほとんどない上、看護に関連する多くのケースを知ることができる点で魅力的だと言えるでしょう。

献血ルーム

看護師としてのスキルが活かせる職場の一つとして献血ルームがあげられます。

主な業務内容としては、採決・献血業務を中心に、問診や受付、注意事項の説明、記録などです。

医療ミスが起こることが非常に少なく、身体的にも精神的にも負担が少ない点で魅力的であると言えるでしょう。

ここで紹介したアルバイトなどの求人を探す

上記で紹介した副業は、比較的高単価で働きやすいものです。

しかし、これらは人気の求人なので、競争率も高く応募しても不採用となってしまうことが多いです。

そのため、看護師専用の求職サイトなどに登録しておき、自分が興味のある好条件の求人をすぐに見つけられるように準備しておきましょう。

夜勤もある不定期型看護師におすすめの副業4選

夜勤もある不定期型看護師の方など、シフトなどが不規則な場合はスキマ時間やシフトの合間などに取り組める副業がおすすめです。

看護師の資格や専門知識を活かせる仕事やシフトの自由度が高い仕事は限られますが、下記で紹介する仕事について調べてみると良いでしょう。

医療系ライター

医療系記事のライター業務は、看護師業務で得た知識や経験を活かすことができます。

ライターと聞くと雑誌や書籍をイメージしますが、Web上の医療系ライターの仕事も多いので調べてみると良いでしょう。

看護師資格を持っている方限定の案件も多いので、自宅にパソコンがあり文章の執筆が好きな方は検討してみてください。

なお、収入目安は受注する案件にもよりますが、月30,000~50,000円程度となります。

時給換算するとそこまで高くはありませんが、スキマ時間を有効活用できる点は大きな魅力です。

覆面調査

覆面調査とは、実際に患者として病院や診療所に足を運んで、スタッフの対応や医師の診察をチェックする仕事です。

調査が仕事ではありますが、自分が勤務する職場以外の病院や診療所の様子をチェックできるので、参考になるポイントを盗めるメリットがあります。

調査が実施されるのは平日の日中であるケースがほとんどなので、本業のシフトに合わせて案件を選ぶことが可能です。

覆面調査の収入の目安は、1件あたり1,000～5,000円程度ですが、時給換算すると1,000円を下回るケースが多いでしょう。

家事代行

看護師資格との関連はありませんが、柔軟に働きたい場合は家事代行もおすすめです。

近年は家事代行サービスを提供するプラットフォームが揃っているので、家事をするのが得意な方や好きな方はサイトに登録すると良いでしょう。

「今週は1回だけで、来週は週2~4回できそう」など、本業に合わせて勤務回数を柔軟に変えられる点は助かるポイントでしょう。

時給も一般的なアルバイトより高い傾向にあり、初心者でも時給1,200～2,100円ほど稼ぐことも可能です。

デイサービス

看護師資格を生かせる仕事としてデイサービスがあります。

病院よりも給与が低くなる傾向にありますが、人と接することが好きな人に向いています。

デイサービスは非常勤として働くことが多く、夜勤の求人も少ないため、本業がない日や空き時間に稼ぎたい方におすすめです。

また本業に合わせて勤務回数や時間を調整できる点ので個人の事情に合わせて働くことができるでしょう。

その他の在宅ワーク

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスでは、先述したライティングの他にも看護師の仕事や資格に関する記事監修の仕事などがあります。

看護師資格があれば、記事の監修も依頼されやすいので大きなメリットと言えるでしょう。

単価が高い監修であれば、1ヶ月に50,000円以上の収入を得ることも可能なので、クラウドソーシングサービスに登録すると良いでしょう。

プロフィールに「看護師資格所持」などのように、自分の強みやアピールポイントを記載すると、案件獲得に繋がりやすくなります。

家でもできる！看護師におすすめな在宅の副業

この記事を見ている人には、在宅で隙間時間にできる副業を探している方も多いのではないでしょうか。

ここではそんな方に向けた、家で気軽にできる副業を5つ紹介します。

オンライン健康相談

オンライン健康相談は看護師としての知識を活かして自宅から行える副業の一つです。患者やその家族からの健康に関する相談を受け付け、アドバイスを提供します。

時給はおおよそ1,500円から3,000円程度で、経験や資格によって変動します。

オンラインプラットフォームを利用するため、柔軟な勤務時間が魅力です。特に夜間や週末に需要が高く、定期的な収入源として期待できます。

医療系の記事執筆

医療系の知識を活かして記事執筆を行う副業もあります。看護師としての経験や知識を元に健康や医療に関する記事を執筆し、ウェブサイトや雑誌に提供します。

時給換算で1,000円から2,500円程度が一般的です。テーマや内容に応じて単価が変わり、リサーチスキルが求められます。

自宅で好きな時間に作業ができるため、育児や家事と両立しやすい点がメリットです。

電話での医療相談

電話を通じた医療相談は特に高齢者や在宅患者を対象にしたサービスです。看護師の資格を活かし、患者の症状や日常の健康管理についてアドバイスを行います。

時給は1,500円から2,000円程度で、柔軟な勤務時間が設定可能です。

対面での診療が難しい人々にとって非常に役立つサービスであり、患者との信頼関係を築くことで継続的な利用が期待できます。

メディカルリサーチの協力

製薬会社や研究機関が実施するメディカルリサーチに協力する副業もあります。オンラインでのアンケートやデータ収集を手伝うことで、看護師としての専門知識を活かしながら収入を得られます。

時給は1,000円から2,000円程度で、プロジェクトごとに報酬が変わることもあります。

リモートワークが基本で、自分のペースで作業が進められるため他の業務と両立しやすい点が魅力です。

看護師向けオンライン講座の講師

看護師向けのオンライン講座を提供する講師としての副業も選択肢の一つです。自身の経験や専門知識を基に、後輩看護師やこれから資格を取得しようとする人々を対象に講座を開催します。

時給は2,000円から4,000円程度と高めで、自分の専門分野に特化した講座内容を提供できるのが特徴です。

自宅からオンラインでの講義を行うため、時間や場所にとらわれずに働けます。

副業することがおすすめな看護師の特徴

それでは、副業がおすすめな看護師の方の特徴について見ていきましょう。

現在の仕事に不満がある人

現在の仕事に不満を感じている場合、副業は気分転換になることがあります。副業を通じて、新たなスキルを習得したり、既存のスキルの専門性を高めることも可能です。

副業は、現在の仕事では得られないやりがいや任せられる仕事内容を提供してくれるかもしれません。

人それぞれ不満を感じる要素は異なりますが、新たな副業を始めることで、新しい道を開拓するチャンスが生まれるかもしれません。

副業を通じて新たなスキルを習得することで、自己成長や専門性の向上につながります。

例えば、新しい分野に挑戦することで広い視野を得たり、マーケティングやビジネススキルを磨くことで起業の可能性を探ることもできます。

また、副業には創造性やアートに関わるものもあり、趣味や特技を活かしながら表現力を高めることもできます。

収入に満足していない・余裕が欲しい人

当然のことながら、副業をすることで自身の収入を増やすことができます。

本業の給与面に満足できない方や、より生活を豊かにしたいと考えている方であれば、副業をすることで満足度が高まるでしょう。

ただし、副業をすることは自分自身の自由時間を犠牲にすることになるので、低単価な仕事や時給が低い仕事はおすすめしません。

責任や負担が重い常勤看護師を辞めたい人

看護師業務は大きな責任や心身の負担を伴うので、精神的に疲弊してしまう方も少なくありません。

そのため、現在の業務を続けていく自信がない方は、気分転換や新たなスキルを習得する目的も含めて副業に挑戦してみると良いでしょう。

また、現在の労働時間を減らして業務負担を軽減し、空いた時間を副業に充てるのも有意義な選択肢となるでしょう。

看護師が副業をする際の注意点

続いて、看護師が副業をする際の注意点について見ていきましょう。

目的意識

「なぜ副業を行うのか」という目的を整理することも重要です。

新たなスキルを習得するためなのか、収入を増やして生活を豊かにするためなのか、副業を行う動機や理由を整理してみましょう。

目的を持たずに副業しても、スキルが身に着かない上に自身の貴重なプライベート時間も失ってしまうので、大きなデメリットとなってしまいます。

禁止された副業を隠れて行わない

そもそも副業が禁止されている公務員であったり、就業規則で副業を認められていない場合は副業をおすすめしません。

最悪の場合は本業を失ってしまうこともあるので、法令や規則に反して副業を行う行為はリスクが高いことを認識してください。

なお、請負などの個人事業ではなく、パートなど雇用される形で副業を行う場合、源泉徴収や年末調整などの関係で副業がバレてしまうことが多くあります。

確定申告

副業の所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。

確定申告を通じて副業が勤務先にバレてしまうケースは多いですが、だからといって確定申告をしないでいると脱税となります。

また、確定申告をするために手間や時間がかかってしまうので、早い段階から準備をしておくなどの対策は欠かせません。

なお、基準となるのはあくまで「所得」であり、収入（＝副業で稼いだ総額）から交通費や経費を除いた額が判断の対象となります。

社会保険

副業において企業と雇用契約を締結して勤務する場合、以下の条件をすべて満たすと社会保険に加入しなければなりません。

その条件とは、学生ではない・週の所定労働時間が20時間～・賃金が8.8万円～/月・雇用する見込みが2か月以上の4つです。

副業先でも社会保険に入ると、2重で社会保険料を支払うことになります。加入対象者なのかどうかをしっかりと確認しましょう。

また、被扶養者の場合は収入によっては社会保険の不要から外れるときがありますので注意するようにしましょう。

本業をおろそかにしない

副業のせいで本業がおろそかになってしまうのは本末転倒です。

あくまでも収入の軸は本業での仕事にあるので、本業に悪影響が出ないように調整する必要があります。

よくある副業の失敗例に「寝る間を惜しんで副業していたら、本業の仕事が上手くいかなくなった」というケースがあります。

あくまでも副業はオプションに過ぎないので、力を入れすぎないように注意しましょう。

禁止事項に当てはまらないか確認する

そもそも副業を禁止している職場もありますが、「特定の分野の副業は認める」という職場もあります。

そのため、このように副業を一部認めている職場で働いている場合は、安心して副業するためにも担当部署へ確認すると良いでしょう。

確認を怠った結果、就業規則に抵触してペナルティを受けるのはその後のキャリアにも悪影響を及ぼします。

禁止事項についてしっかりと確認して、余計な不安やストレスを感じないようにしましょう。

副業は必ずしも稼げるとは限らない

残念ながら、副業が稼げるとは限りません。

あるいは、序盤は時給制で自分の時間を切り売りしたり、低単価の仕事しか請け負えないことはザラにあります。

副業を行うにあたって「たくさん稼ぎたい」と考えている方は少なくありませんが、現実として必ずしも副業で稼げるわけではない点に留意しましょう。

副業を選ぶ上で重視すべきことは？

副業をする際には、お金以外にも重視するべきポイントがあります。

こちらのトピックで、副業を選ぶ上で重視するべきポイントを紹介します。

専門知識や資格を活かせるものを選ぶ

看護師として働いていると、専門知識が自然と身に着いていきます。

また、看護師資格を持っているだけで社会的な信用度は高まるので、自身の強みを活かせる副業を探すと良いでしょう。

「高い専門性が求められる仕事」は単価や時給が高い傾向にあるので、自身のスキルを活かしながら高収入を得られるメリットが期待できます。

より高収入を目指すために、看護師関連の資格を取得しておくことも効果的でしょう。

看護師関連の取得がおすすめな資格について、以下の記事で紹介しています。

スキルアップを目的としない

副業でスキルアップできるに越したことはありませんが、必ずしもスキルアップする必要はありません。

そもそも、看護師資格を取得して看護経験を積んでいるだけで、一般の方と比べると高いレベルのスキルを習得しています。

副業でのスキルアップにこだわりすぎてしまうと、無理をしてしまいがちなので仕事のバランス配分には要注意です。

副業の経験を積めば「適度なレベルの適度な収入の仕事」が見極められるようになるでしょう。

働き方に合わせてムリをしない

本業に支障が出てしまうと本末転倒なので、無理をしないように注意する必要があります。

特に、副業がある程度軌道に乗ってくると、調子に乗って仕事量を増やしたり多くの案件を受注してしまいがちです。

あくまでもキャリア構成の軸となるのは本業なので、副業で頑張りすぎないようにしましょう。

もし副業を頑張りすぎて体調を崩してしまうと、本業先にも迷惑をかけてしまい、信頼を失ってしまいかねません。

自分の目的を達成できる副業を選ぶ

副業を検討している方は、何らかの目的を持っているはずです。

収入をとにかく増やしたい方であれば単価の高い案件を探し、簡単な仕事でも良いのでスキマ時間を活用したい方であれば負担の軽い仕事を探すと良いでしょう。

自分の目的を整理しておかないと、自分がどのような副業をするべきか判断できず、なかなか魅力的な案件を見つけられません。

せっかく副業という有意義な挑戦を検討しているのですから、価値ある経験を詰めるようにしましょう。

子どもがいる場合は在宅ワークの副業がおすすめ

看護師の方の中には、育児と仕事を両立している方もいらっしゃるでしょう。

家に子どもがいて副業するために出勤するのが難しい方であれば、先述したクラウドワークスやランサーズなどを活用した在宅ワークがおすすめです。

特にWEBライティングの募集は多く、医療系メディアであれば一般的な方よりも現役看護師の方が優遇されるので、経験と知識を活かせるでしょう。

WEBライティングの仕事は、育児の合間やちょっとしたスキマ時間で取り組むことができるので、忙しい方でも着手しやすい副業です。

また、ライティング業務を通して自身の知識の棚卸しやフィードバックにも繋がり、本業で役立つ経験になるでしょう。

経験を重ねてクライアントと信頼関係を築くことができれば、単価が上がったり優先して案件を紹介してもらえるようになるチャンスもあります。

副業と並行して本業の転職で収入UPを狙おう

副業が禁止の場合や現職の待遇に不満がある場合は、思いきって転職を目指すこともおすすめです。

副業を認めてくれる職場を探したり、そもそも本業で収入アップを図ることもできるでしょう。

自身のキャリアを充実させるためにも、転職を通して待遇や働き方を改善し、時間的・金銭的・精神的余裕を増やすことは非常に重要です。

以下で、転職を目指す方におすすめのサイトを3つ紹介するので、参考にしてください。

レバウェル看護（旧：看護のお仕事）

「レバウェル看護（旧：看護のお仕事）」は、看護師・准看護師・保健師・助産師などの資格所有者を主な対象とした転職サイトです。

「相談のしやすさNo.1」を獲得しており、サービスの質と信頼度は非常に高いので、安心して利用できるメリットがあります。

扱っている求人数は15万件以上にも上る（2024年10月時点）ので、豊富な選択肢の中から自身に合う求人を見つけることができるでしょう。

レバウェル看護に関する口コミ

「日勤で、休みも取れ、一般病院」なんて無理かなと思ったのですが、「レバウェル看護」に相談してみました。

キャリアアドバイザーの方は「家のことって思い通りにいかないものですよね。予定外の時間も取られるし」などこちらの立場に立って考えてくれました。

出典：レバウェル看護

始めは給与や環境に不満があって相談しました。でも、キャリアアドバイザーの方と話している中で、「やってみたい」と思う看護が見つかったんです。

出典：レバウェル看護

レバウェル看護（旧：看護のお仕事）で求人をチェック！

ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）

引用元：ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）公式サイト

ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）は、2005年の創設以来、累計100万人以上の看護師に利用されている人気のサービスです。

求人数は20万件以上で業界トップクラスである上に、提供するサービスのクオリティが高い点も大きな魅力となっています。

転職サポートを行ってくれるキャリアパートナーが、専門的な知識を生かした的確なアドバイスを行ってくれるため、転職で失敗したくない方や、信頼できる転職サービスを利用したい方に非常に適しているでしょう。

またナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）では、看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが条件面の交渉もしてくれるので、できるだけ好条件で転職したい方にもおすすめです。

※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職

ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）に関する口コミ

転職サイトを使っての就活が初めてでしたが、数多ある病院の中から自分の希望条件に合う病院をピックアップして教えてもらい時間と労力をかけずに病院を決められたことがとてもよかったです。

出典：ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）

私の希望(勤務方法、給与、勤務地、希望科など)を事細かに聞いてくださって、先の人生まで見据えてぴったりの病院をご紹介いただきました。

また紹介だけでなく、履歴書から面談方法までアドバイスいただき、不安なく病院見学と面接を進めていくことができました。

出典：ナース専科 転職（※旧ナース人材バンク）

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マイナビ看護師

引用元：マイナビ看護師公式サイト

※出典：看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果（GMOリサーチ株式会社）（2021年7月）

マイナビ看護師は、大手人材紹介会社・マイナビが運営する看護師転職サイトです。2024年10月時点で、80,000件以上（独占求人を含む）の豊富な求人を有しています。

求人の内容も、病院や一般企業から美容クリニック、介護施設までバラエティに富んでいるので、多様なキャリアプランを描きながら、転職活動を進められます。

なお、マイナビ看護師の強みは、求人情報の読み方や履歴書の書き方などを1から丁寧に教えてくれる充実したサポート体制です。

またこちらも求人先の企業や医療機関を直接訪ねて情報収集を行なっているため、現場の雰囲気も含めて詳細で正確な情報を知ることができます。

相談の際は、電話・web・直接の中から、自分に合った方法を自由に選択することが可能です。

マイナビ看護師の評判・口コミ（一部抜粋）

親身になって話を聞いてくださって、希望に沿って求人紹介してくださったところと、自分で調べていても絶対見つけられないような求人の情報を提供してくださって、心強いの一言に尽きるところです。

マイナビ看護師の利用者の声より

出来れば役職での転職を希望していたので、あまり求人情報がなかったのですが、紹介していただいた病院への入職が決まり、条件面での調整もしていただき心強かったです。ありがとうございました。

マイナビ看護師の利用者の声より

マイナビ看護で求人情報をチェック！

看護師の副業まとめ

看護師の方は、副業ができるケースとできないケースがあるので勤務先の形態やルールを確認してください。

もし副業ができる場合は、自分が求めている物や目指している物を整理して、本業に支障が出ない程度に挑戦してみてください。

近年はクラウドワークスをはじめとして、気軽に副業できる環境が整っているので、興味がある方は積極的に行ってみると良いでしょう。