看護師の転職時期はいつからがいい?転職活動を開始する最適なタイミングを解説
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師の転職はどの時期に多い?」
「看護師が転職する際におすすめの時期を知りたい!」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
看護師の方は、経験や希望条件によって最適な転職時期が異なります。
転職時期を見計らって転職することで自分の希望を叶えられる可能性が高まるので、転職時期について知っておくことは有意義です。
こちらの記事で、看護師のおすすめ転職時期について解説していくので、転職を検討している看護師の方は参考にしてください!
3〜5年目以降で経験のある看護師は有利
月で見ると1月と11月がおすすめ
転職サイトを活用して情報収集しよう
看護師の転職におすすめの時期の考え方
経験年数に応じて考える
1年の中で考える
1ヶ月の中で考える
希望する施設・働き方で考える
看護師の転職時期を考える際、大きく4つの視点があります。
まず経験年数に応じて、どの時期が一番転職におすすめかという視点です。
こちらは人によって左右される点が大きいため、自分がなぜ転職したいかの理由を大切にすることが重要です。
次に、1年間のどのタイミングで転職するのがいいかという視点です。1ヶ月単位で看護師の転職市場も変化していきますのでこちらに対しても詳しく紹介していきます。1ヶ月の中でも転職を切り出すタイミングを考えることも大切です。
また職場によっても転職に対する動き方が変わってくる場合があるため、自分がどういった職場に行きたいかも考えるべきです。
これらの視点に基づいて、看護師の方におすすめの転職時期を紹介していきます。
【経験年数別】看護師の転職時期はいつがいい?
まずは経験年数に分けて、看護師におすすめの転職時期について解説していきます。
昇進状況、ライフステージなどの違いによって、人により多少の違いが生まれてくるので、あくまで参考程度にご覧ください。
新人の転職はおすすめしない
新人看護師の場合、まだ十分に経験を積めていないことから、転職時期としてはおすすめできません。
また、在籍期間が短いと「すぐ辞めてしまうのではないか?」と思われてしまうので、選考においても悪い印象を持たれてしまうでしょう。
また、新卒後間もない場合は「第二新卒」という扱いになり、スキルが伴っていない状態で転職するケースが一般的です。
そのため、教育体制が整っていない病院に転職すると後悔する可能性があることから、どうしても転職したい人は
第二新卒の求人に募集する
素直さや若さなど、ポジティブな印象をアピールする
辞めた理由を明確化してすぐに辞めないと判断してもらう
上記の点を意識しましょう。
自身の意図や目標を明確に伝えることで、転職先選びや選考プロセスにおいて有利な状況を作ることが大切です。
3〜5年目は中途採用の対象
3〜5年目は、ある程度の経験があるので即戦力として評価してもらえる可能性が高いです。
時期を問わずに採用されやすいので、転職時期としてはおすすめできます。
採用する側としても、スキルや知識が身に着いている上に、年齢的に若いことからスキルアップが目指せる点を評価しています。
応募できる求人数が多く、自身が希望する働き方や興味がある分野への転職が可能なので、有利に転職を進められるでしょう。
注意点としては、
リーダー経験など、要求する実績の水準が高くなりがち
下手をすると給料が下がる
上記の点が挙げられますので、求められている人材像や条件は必ずチェックしましょう。
6〜10年目はマネジメント層に応募する
6~10年目になると、経験が豊富で後輩指導の経験もある即戦力として評価されます。
人材価値も高いので、転職時期として非常におすすめできます。
現場のマネジメントを行う即戦力として期待されることが多く、求人も多くあることから、転職してマネジメント職に就きたい方には特におすすめの時期です。
注意点としては、結婚や出産などのライフイベントを控えている人が多いので、生活面との兼ね合いが必要な点が挙げられます。
11年目以降は管理職
11年目以降になると、管理職は経験豊富なベテランとして扱われるので、やはり即戦力として期待されます。
管理者のポジションが用意されていたり、実績やスキルがある人材は重宝されるので、様々な医療機関から歓迎されるでしょう。
注意点としては、
求人によっては給料が下がる可能性がある
看護師は年齢制限がなく働き続けられるので、今後のキャリアを考える必要性がある
上記のような点が挙げられます。
自身の価値観やキャリアプランに応じて、適切な求人を探していきましょう。
求人選びの際には給与や将来のキャリア展望に注意しつつ、自分の目標に合った道を進むことが大切です。
1年の中で看護師の転職がおすすめな時期
続いて、1年間の中で看護師の方の転職がおすすめなタイミングを見ていきましょう。
下記のように、月によって求人倍率は異なるので、有利な月を狙って転職活動に着手してください。
時期 | おすすめ度 | 求人の状況 |
---|---|---|
1月 | 10 | 2.47 |
2月 | 9 | 2.33 |
3月 | 8 | 2.16 |
4月 | 4 | 1.86 |
5月 | 2 | 1.76 |
6月 | 3 | 1.81 |
7月 | 4 | 1.86 |
8月 | 5 | 1.89 |
9月 | 5 | 1.90 |
10月 | 7 | 1.99 |
11月 | 8 | 2.11 |
12月 | 9 | 2.29 |
「転職するなら何月がいい?」の結論
看護師の方で、転職するなら何月がいいのか不安に感じている方も多いでしょう。結論は、11月から2月にかけた時期が、転職のタイミングとして最もおすすめできます。
この時期は、多くの医療機関が新年度(4月)からの人員体制を整えるために採用活動を活発化させるタイミングです。
特に12月から1月にかけては、年度末の退職者を見越した欠員補充の募集も増えるため、選択肢が広がりやすく、自分の希望に合った職場を見つけやすくなります。また、求人数が増えることで、給与や勤務体制などの条件交渉もしやすくなるメリットもあります。
以下では、各月の転職事情に関して詳しくご説明します。
1月・転職おすすめ度10
年末は離職者が増加する時期なので、自然と1月は求人が増加する傾向にあります。
また、年始は求職者の就職活動があまり活発ではないことから、競争率が低い点もメリットと言えるでしょう。
経験がある看護師は有利に転職活動を進められる可能性が高いことから、非常におすすめの月です。
2月・転職おすすめ度9
2月は、1月の離職者の影響を受けて1月よりは求人数は減るものの、まだまだ求人は多いので求職者有利です。
時間をかけて就職活動に取り組めるメリットもあるので、比較的転職がおすすめできる時期と言えるでしょう。
また、風邪などが流行る時期は求人を出す医療機関が増えるので、めぼしい求人があれば積極的に応募しましょう。
3月・転職おすすめ度8
3月は、4月に入職する人の補充がある程度目処がついているので、求人は減る傾向にあります。
しかし、採用枠が余っている医療機関はまだ求人を出しているので、転職のチャンスが全く無いわけではありません。
もし1月や2月に転職のチャンスを逃してしまった場合は、3月も転職するタイミングの選択肢としてはいいでしょう。
4月・転職おすすめ度4
4月は新卒が入ってくる時期なので、中途採用を出す医療機関は多くありません。
3月と同様に、採用枠が余っていれば求人を出しているものの、かなり数は少ないので転職時期としてはおすすめできません。
5月・転職おすすめ度2
5月は、新卒採用があったばかりで人員が足りているケースがほとんどである上に、研修などで忙しい時期でもあります。
また、大型連休があるため、なかなか積極的な採用活動を行わない医療機関が多いです。
そのため、4月同様、転職時期としてはおすすめできません。
6月・転職おすすめ度3
6月は夏のボーナスが支給されるタイミングなので、ボーナスをもらった後に転職を希望する人が増えます。
つまり、下旬にかけて離職者が発生しやすいので、5月よりは転職市場が賑わう時期と言えるでしょう。
逆に、ボーナスを受け取ってから退職する予定の人は、現職の在籍日要件などを確認しましょう。
7月・転職おすすめ度4
5,6月同様、有効求人倍率は依然として低い状況です。
まら、長期休暇があるので、採用側が活発に動いていないケースがあるため注意が必要です。
8月・転職おすすめ度5
8月は長期休暇で人手不足になりやすいため、5~9月の期間では求人は多い傾向にあります。
しかし、採用側も人手不足で多忙な状況なので、選考が進まない可能性が高いです。
お盆と重なると採用活動は停滞しがちなので、転職時期としてはあまりおすすめできません。
9月・転職おすすめ度5
9月は、長期休暇も明けて即戦力採用が多く出る傾向にあるため、経験やスキルのある人は狙い目です。
また、即戦力候補や管理職候補の大量採用をする医療機関もあるため、経験者は有利と言えるでしょう。
求人数も4~8月と比べることから、転職時期としてまあまあおすすめできます。
10月・転職おすすめ度7
10月から年末にかけて求人数が徐々に増えていきます。
しかし、異動や年末の離職者増加に備えて、下旬から求人は増える傾向にあるので、こまめにチェックすると魅力的な求人が見つかる可能性があります。
11月ほどではないですが、転職時期としてはそこそこおすすめできる月です。
11月・転職おすすめ度8
11月は、年末の離職者増加に備えて採用活動が活発化するため、転職としてかなりおすすめです。
即採用が決まるケースもあったり、年明けからの採用で内定が出るケースもあるため、転職活動を始める時期に向いています。
求人数も多く、求職者有利で転職活動を進めることができることから、こまめに求人情報をチェックすると良いでしょう。
12月・転職おすすめ度9
12月は11月と求人数自体はあまり変わらないものの、求人倍率があがるため非常におすすめです。
ただし年末などで忙しい場合は、1月も転職に適した時期ではあるので、先延ばしにしてもいいでしょう。
看護師転職は月のどのタイミングがおすすめ?
月ごとでおすすめの転職時期を判断する場合は、月の中旬くらいがおすすめです。
月初と月末は、給与の締めなどの兼ね合いもあったり、また月初に入職する職員が多いことから、採用担当が忙しいことが多いためです。
月の中旬であれば、比較的人事や総務も仕事に余裕があるため、応募の申し込みするにあたって最適と言えます。スムーズな応募や面接のプロセスが期待できるでしょう。
ただし、毎月当てはまるわけではなく、月によって状況は異なるのであくまで目安として捉えておきましょう。
また、自分だけで判断するのが難しい場合は、転職サイトやエージェントを介して情報収集すると良いでしょう。
希望する施設でおすすめの転職時期は変わる
希望している施設や転職先の職種によって、おすすめの転職時期は異なります。
こちらのトピックで、希望する施設ごとのおすすめ転職時期を紹介していきます。
大手病院への転職
総合病院や大学病院などの大手病院への転職を目指す場合は、日程に余裕を持って就職活動をしましょう。
特に大規模な病院や施設においては、4月入職で中途採用における求人を出す傾向にあるため、そこに向けた準備をすることがおすすめです。
4月入職の場合、前年の夏から面接が行われるケースが多いので、面接が行われる3ヶ月程度前から準備しておくと良いでしょう。
また、年度途中で入職する場合は、現職におけるボーナスの受け取り条件を確認しておくようにしてください。
クリニックなど中小規模の病院・施設への転職
個人クリニックは毎年決まったタイミングで求人が出るわけではなく、欠員が発生したタイミングで求人が出ます。
そのため、気になるクリニックがある場合は、こまめに求人情報をチェックするように意識しましょう。
4~5月や9~10月は募集が多い傾向にあるので、特に注意してチェックすることをおすすめします。
また自分の入職したい時期が決まっている場合には、2〜3ヶ月前から転職活動を開始し、その段階で条件の良い職場を探すという動き方をするのも良いでしょう。
訪問看護師への転職もおすすめ
在宅医療の需要は年々増加しているので求人が多く、訪問看護師への転職も有力な選択肢となります。
訪問看護ステーションの求人も増えているので、経験者は優遇されるでしょう。
かつては5年以上の臨床経験が求められていましたが、現在は育成体制も整っているので安心して転職できます。
看護師の転職活動の期間はどのくらいがおすすめ?
転職活動の期間は、最低でも3ヶ月〜6ヶ月程度は確保しておくと良いでしょう。
期間中には、転職希望先の情報収集や応募書類の提出、面接対策などをはじめとして現職における引き継ぎなど退職の準備もしなければなりません。
十分な転職期間を確保しておかないと、焦ってしまい納得できる転職活動ができない可能性が高まってしまうので要注意です。
ミスマッチを無くし、スムーズに転職活動をするためにも、転職サイトを有効活用するのがおすすめです。
転職サイトでは、スケジュール管理や選考対策ができる上に、自分にマッチした求人を紹介してくれるので、効率よく転職活動を進められるでしょう。
なお、転職期間の具体的な活動例は下記の表の通りです。
時期 | 活動内容例 |
---|---|
3ヶ月前 | 求人情報収集、履歴書・面接対策 |
2ヶ月前 | 求人へ応募、選考 |
1ヶ月前 | 内定承諾、退職手続き、入職手続き |
入職 | 不安がればエージェントに相談 |
【状況別】看護師のおすすめ転職時期
ここからは、より具体的な状況に分けておすすめの転職時期を紹介していきます。
ボーナスの支給から考える転職時期
現職でボーナスが欲しい場合は、支給日よりも後に退職を申し出ることをおすすめします。
ボーナス支給日より前に退職を申し出ると、ボーナスが減額されてしまう可能性があるので、退職の意思表明はボーナス支給後にしましょう。
また、支給時期や在籍日要件などの支給条件を確認しておき、経済的に損しないように注意してください。
ボーナスをもらったら引き継ぎもしっかり行い、残されたスタッフが困らないようにしましょう。
派遣・パートの看護師の転職時期
派遣看護師としての働き方を検討している場合は、募集から採用が決定するまでの期間が短いので、空白期間が長引いてしまう可能性は低いです。
パートで勤務する場合は、転職予定日の2~3ヶ月程度前から転職活動を行い、応募書類の作成や面接対策などの準備期間を設けておくと良いでしょう。
経験豊富な看護師の転職時期
看護師としての経験年数が長いほど市場価値は高くなるので、選考を有利に進められる可能性が高いです。
即戦力として活躍が期待されており、いつでも入職できる可能性が高いことから、転職時期についてこだわる必要があまりありません。
転職候補先で「どのような役割が求められているのか」を確認し、ミスマッチが無いように心がけましょう。
新人・ブランクがある看護師におすすめな転職時期
新人・第二新卒・ブランクがある看護師の場合は、年度初めである4月に入職を目指すことをおすすめします。
4月は他の採用者と共に研修を受けることができるので、じっくりと実務に向けて準備できる可能性が高いためです。
特に、新卒で自身のスキルに不安がある場合やブランクがあってカンを取り戻すのに時間がかかりそうな場合は、着実に業務を覚えられる4月入職を目指すと良いでしょう。
子育て中の看護師におすすめな時期
子育て中の人は、子どもが幼稚園・保育園・学校に入学する時期とずらして転職活動を行うことをおすすめします。
入園や入学のタイミングは子どもにとっても大きな環境変化となるので、トラブルが発生しやすい時期でもあります。
転職に専念できなかったり、十分な時間を取れない可能性があることから、子育て中の方はタイミングに注意しましょう。
看護師が転職活動をする上での3つのコツ
続いて、転職活動をする上での3つのコツについて紹介していきます。
転職する理由は明確にする
まずは、転職を検討するに至った理由や動機を整理しておきましょう。
転職する理由を明確にしておくことで、自身のキャリアの方向性を固められる上に、志望動機を聞かれた際にスマートに回答できるメリットがあります。
また、理由が曖昧だとミスマッチを起こしてしまうリスクが高くなってしまいます。
同時に、現職を辞める際の理由も考えておき、滞りなく転職活動できるようにしましょう。
転職サイトを利用する
一人で転職活動を進めることも可能ですが、基本的には転職サイトを利用することをおすすめします。
転職に関するサービスが受けられるのはもちろん、質の高い情報提供を受けることで入社前と入社後のギャップを無くすことができるので、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。
また、転職サイトのエージェントは求人に関する情報に精通しており、給与や待遇・福利厚生などの表面上の情報に加えて、口コミや設備の充実度などの情報も持っているので安心してサポートを受けられます。
他にも、キャリア面談や応募書類の添削、面接の対策なども行ってくれるので、転職経験が少ない方でも安心して利用できます。
なお、転職サイトを利用する際には、2〜3社程度を利用することをおすすめします。
複数登録することで、求人の抜け漏れが無くなる上に、自分にとって相性のいいアドバイザーに出会える可能性が高くなるためです。
また、転職サイトの非公開求人に関する情報も多く得られるので、積極的にサービスを利用しましょう。
面接での答え方を工夫する
面接でよく聞かれる質問としては、
志望動機
いつから勤務できるか
夜勤は問題ないか
これまでの職歴・経験
将来のキャリアについて
上記のような内容が挙げられます。
特に、志望動機に関してはほぼ確実に聞かれるので必ず準備しておく必要がありますが、「いつから勤務できるか」については、
就業中:内定後1~2ヶ月で入職できる(引き継ぎや手続きなどが完了次第、入職可能である)
離職中:内定をもらったらすぐにでも働ける
上記のように答えると良いでしょう。
また、夜勤の可否やこれまでの職歴に関しては、ありのままの状況を伝えるようにしましょう。
転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれた時の回答例
看護師の方で面接に慣れていない方の場合、「いつから働けるか」と聞かれた時は回答に悩んでしまうかもしれません。
その際は、以下の例文を参考に回答してみても良いかもしれません。
現在は前職に在職中で、業務の引き継ぎや社内の手続きを適切に行う必要があるため、入社までに1~2ヶ月ほどお時間をいただくことになります。ただ、できるだけスムーズに移行できるよう、退職までのスケジュールは既に上司と相談を始めており、業務の区切りがつくタイミングを調整中です。御社での業務開始をできる限り早められるように努めておりますので、状況に応じて柔軟に対応させていただければと思います。
現在は前職を円満に退職し、就業しておりませんので、御社での入社時期については柔軟に対応可能です。スムーズな立ち上がりができるよう、入社前に必要な準備を進めることも可能です。ご都合に合わせて、できるだけ早期に業務を開始させていただきたいと考えております。御社で新たなスタートを切れることを楽しみにしております。
看護師の面接対策については以下の記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
看護師の求人相場も把握しておこう
転職活動を進めるにあたり、「待遇の相場」を把握しておくことも重要です。
例えば、令和5年度の看護師の平均年収は約508万円ですが、この数値を一つの基準にして考えてみましょう。
看護師の仕事では夜勤があることが多いですが、転職を検討している勤務先において夜勤が無い場合は夜勤手当が支給されないので、職種や働き方に応じて待遇の相場を探りましょう。
もし相場よりも著しく給与が高い求人があれば「ブラックな環境なのでは?」「基本給が高い代わりにボーナスが無いのか?」と疑ったり、逆に相場よりも給与が低い場合は「簡単な仕事しか任されないのか?」といった想像ができます。
相場を把握しておくことでミスマッチを防ぐことができ、ブラックな環境の罠求人を避けることができるので、相場観を養うことも意識してみてください。
看護師におすすめの転職サイト3選
それでは、おすすめの転職サイトを3つ紹介していきます。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
相談のしやすさ第1位を獲得
スキマ時間で復職の相談ができる
求人数は15万件以上と圧倒的
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、累計利用者数15万人を突破している人気の転職サイトです。
人気があるのはもちろん、看護師転職サイトを対象とした株式会社エクスクリエのインターネット調査でも相談のしやすさNo.1に選ばれており、サービスの質の高さも折り紙付きです。
取り扱っている求人数は15万件以上(2024年10月現在)にも上り、これは看護師復職エージェントの中では日本最大級規模なので、豊富な選択肢の中から自身にマッチする求人を選ぶことができます。
LINEでも相談が可能なので、忙しい社会人の方でもスキマ時間を使って効率よく転職活動を行える点も好評を得ています。
以下は、レバウェル看護を実際に利用した方の口コミを一部抜粋したものです。
慣れない土地への転職。不安を感じさせない対応に感動しました!
出典:レバウェル看護
勤務時間に制約があったけど、ピッタリの所を探してもらえました
出典:レバウェル看護
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
求人数20万件以上で業界最大級
累計100万人以上の看護師が利用
オリコン顧客満足度3年連続No.1(※)
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、2005年にサービスを開始した転職サイトです。
現在では累計100万人以上の看護師が利用している人気の転職支援サービスで、20万件以上という業界トップクラスの求人数を誇っているので、質に関しても申し分ありません。
※2025年 オリコン顧客満足度®調査 看護師転職 3年連続 No.1
転職支援をしてくれるキャリアパートナーは看護師専門・地域専任なので、医療業界や担当地域の就職事情を熟知しています。
もちろん、応募書類の添削などと言った復職に際して質の高いサポートが受けられるので、転職歴が浅い方でも安心して利用できます。
以下は、ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)を実際に利用された方の口コミです。
私の今までの状況や希望を考慮して、様々な転職先を探して頂きました。小さな相談にも迅速に返答頂けて安心して転職活動をすることができました!
出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
とても誠実で信頼できるご担当様で、安心して何でも相談できました。
出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
マイナビ看護師
※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
5年連続看護師の転職サイト認知度No.1
大手人材紹介会社マイナビが運営で安心
独占求人を含む80,000件以上の求人
マイナビ看護師は、大手人材紹介会社のマイナビが運営している看護師転職サイトですが、認知度No.1を獲得した実績もあります。
出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
80,000件以上の求人を取り扱っており、一般企業や美容クリニック、介護施設まで様々な求人情報が掲載されています。
多くの選択肢から自分にマッチする求人を検討できるので、様々な職種で転職を検討している方におすすめです。
また、求人情報の読み方や履歴書の書き方など、丁寧なサポートが受けられるので転職初心者の方でも安心して利用できます。
企業や医療機関を直接訪問して情報収集をしており、相談方法も電話・WEB・直接面談から選ぶことができるので、自分に合った方法で質の高い情報を得られます。
以下は、マイナビ看護師を実際に利用された方の口コミです。
今回キャリアアドバイザーさんにかなりワガママを言ったのですが嫌な顔一つせず対応して下さいました。希望通りの企業を紹介していただき、面接を受け内定いただき本日より勤務をさせていただいております。本当にマイナビさんに担当してもらって良かったと思っております。ありがとうございました(´`*)
出典:マイナビ看護師の評判・口コミ
希望に沿う求人をピックアップし、更に特色やおすすめポイントまで教えてもらえ、大変魅力を感じる転職先を見つけられたと思います。様々な質問や要望、面接対応にも直ぐに応じてもらえ、安心して転職に挑むことができました。大変お世話になりました。ありがとうございます。
出典:マイナビ看護師の評判・口コミ
看護師向けの転職サイト利用の流れ
転職サイトを利用する際の流れとしては、下記のような手順を踏むのが一般的です。
個人情報を入力して利用登録する
登録後、担当者から連絡を受ける
担当者と初回の面談を行い、仕事の悩みや希望する転職時期・働き方などをシェアする
求人の紹介を行けたり、情報を収集する
気になる求人があれば応募をする。待遇面など聞きづらいことを聞いてくれたり、日程調整まで行ってくれる
内定後、最後の条件交渉もスタッフが代行してくれる
利用登録をする中で希望職種などを入力しますが、細かい条件は面談を通して行うのが一般的です。
求人情報の提供はもちろん、応募書類の添削や面接対策まで丁寧に行ってくれるので、初めて転職する方でも安心して利用できます。
また、条件交渉や日程調整なども代行してもらえるので、頼れるサービスと言えるでしょう。
看護師が在職中・退職後に転職をするメリット・デメリット
続いて、在職中に転職をするメリットと退職後に転職をするメリットについて見ていきましょう。
在職中のメリット・デメリット
在職中に転職するメリットとしては、
退職後すぐに職場を確保できる
経済的・精神的に余裕を持てる
上記の点が挙げられます。
やはり、仕事の空白期間が無いことで収入が途絶えるリスクを無くすことができるので、経済的不安を払拭したい方は在職中に内定を得られるようにしましょう。
一方で、在職中に転職するデメリットとしては、
スケジュール管理が難しい(入職・退職のタイミングを調整する必要がある)
現職での仕事をしながら採用面接やその他転職活動を行う必要がある
上記の点が挙げられます。
やはり、日程調整の難しさが大きなデメリットとなるので、かなりタイトな日常を送ることになってしまう点は覚悟しましょう。
退職後のメリット・デメリット
退職後に転職するメリットとしては、
スケジュールに余裕がある
転職活動に集中できる
転職先の希望入職時期に合わせやすい
上記の点が挙げられます。
日程的なゆとりがあるので、先方の都合に合わせながら転職活動を進められるメリットがあります。
一方で、退職後に転職するデメリットとしては、
職に就いていないので経済的に余裕がなくなる
職が決まらないことに焦ってしまう
上記の点が挙げられます。
やはり、経済的な不安が大きくなってしまう点には要注意です。
なかなか転職先が決まらないと心理的に焦ってしまい、妥協した転職先に就職してしまう可能性がある点にも注意が必要です。
看護師におすすめの退職方法
続いて、おすすめの退職方法について解説していきます。
適切な転職理由を考える
医療現場は慢性的な人手不足の状況にあるので、人材育成にも時間がかかってしまいます。
つまり、現職の立場からすると貴重な労働力を失うのは痛手なので、簡単には退職できないでしょう。
そのため、退職の意思を表明した際に引き止められないためにも、下記のようなポジティブな理由を伝えると良いでしょう。
資格取得やスキルアップのため
他の科を経験して看護できる幅を広げたい
本音では別の理由があったとしても、建前上上記の理由を伝えると良いでしょう。
また、退職時期としては、人員配置がしやすい3月がおすすめです。
直属の上司に事情を伝える
退職に関して真っ先に相談するべきは、人事部などではなく直属の上司です。
自分と最も距離が近い上司であれば、相談に乗ってくれたり退職の手続きの方法・引き継ぎのチェックまでしてくれるでしょう。
また退職後の体制管理などもあるため、まずは直属の上司に伝えることが重要です。
退職届を書類で出す
退職届は書類で出すのが一般的なマナーなので、メールや口頭で伝達しないようにしましょう。
また、退職届のフォーマットが決まっている職場もあるので、事前にフォーマットなども確認しておくと安心です。
気分良く送り出してもらえるように、しっかりとマナーを守って手続きを進めてください。
最終手段は退職代行
引き留めにあったり退職届を受理してもらえないなど、退職手続きがスムーズに進まないこともあります。
自分の力だけで退職するのが難しい場合は、退職代行サービスの利用を検討すると良いでしょう。
サービスに申し込めば、手数料は発生しますが退職の手続きを全て代行してもらえるため、精神的に楽になります。
こちらの記事でも看護師の退職方法について解説しています。
転職の準備は早めに!
この記事で紹介した通り、看護師の転職には適した時期と、あまり適していない時期があります。
そのため、今すぐ転職したいからという理由で、求人募集を闇雲に探したり、新しい職場の見通しが立っていないまま今の職場を辞めてしまうのは危険です。
自分が職場を移っても問題ない時期や、職場に求める希望条件などをじっくり考え、場合によっては転職サイトなどを用いて、相談することも大事です。
転職を決めた際には、事前に転職活動の準備を入念に行いましょう!
看護師の転職時期でよくある質問
続いて、看護師の転職に関連したよくある質問を紹介していきます。
病院を変更する際の判断基準は?
病院を変更するべきかの判断基準は人それぞれですが、下記に該当する場合は速やかに転職を検討するべきです。
体調やメンタルの不調が長引いている
残業過多など、職場環境が著しく悪い
パワハラが横行している
転職を悩んでいる状態が半年近く以上続いている
他にも、現在の待遇に不満がある場合や、キャリアアップを目指すために転職を目指す場合も、早い段階で転職活動に着手すると良いでしょう。
大手病院の採用スケジュールは?
大手病院など大規模な病院の場合、翌年4月入職の採用活動を前年から行っているケースが多いです。
具体的には、4月~8月に選考を行い、9月頃に内定が決まるようなスケジュールで進められています。
内定後は期間が空きますが、現職場で3月まで働いたり、早めに退職して準備するなど、過ごし方は人それぞれです。
大手病院の面接時期は?
大手病院で4月入職を対象にした採用面接は、前年の夏頃までに行われることが多いです。
面接の回数は1回であることがほとんどなので、しっかりと自分の強みをアピールできるようにしましょう。
求人探しのおすすめは?
求人探しの媒体は様々ですが、まとめると下記の表のようになります。
サービス名 | サポートの専門性 | 求人の発見しやすさ | 特徴 |
---|---|---|---|
転職サイト | ◎ | ◎ | 求人数が多く、プロによるサポートが受けられる |
ハローワーク | ○ | △ | 公的機関なので、法令違反の求人が少ない |
直接応募 | - | - | 選択肢は少ないが、採用されやすい |
求人広告サイト | ◎ | - | 自分のペースで情報収集ができる |
ナースセンター | △ | ○ | 求人数は多くないが、専門的なサポートを受けられる |
知人の紹介 | - | - | 情報を得やすいので、ミスマッチが少ない |
自分にとって最もやりやすい方法で進めるのが基本ですが、やはり最もおすすめなのは転職サイトの利用です。
転職サイトは無料で利用できる上に様々なサポートを受けられるので、ぜひ転職活動の軸にしましょう。
看護師のおすすめ転職時期まとめ
最適な時期に転職することで、有利に選考を進められる
転職活動の期間は3ヶ月~6ヶ月程度を確保しておこう
転職活動だけでなく、退職の手続きも行おう
看護師としての経験年数やスキルによっておすすめの転職時期は異なるので、自分の状況を冷静に分析することが重要です。
また、転職希望先によっても転職のタイミングは異なるので、転職サイトを利用しながら情報を集めていきましょう。
転職を検討している看護師の方は、こちらの記事で紹介した転職サイトを利用しながらスマートに転職活動を進めてみてください。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。