看護師のキャリアアップとは?おすすめの資格やキャリアプランについても解説
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
「看護師のキャリアアップ方法について知りたい!」
「看護師にはどのようなキャリアパスがあるの?」
「資格を活かした転職先はある?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
看護師には様々なキャリアアップ方法があるので、自身のキャリア展望をイメージした上で必要な知識やスキルを習得していきましょう。
専門職や管理職を目指す方法など、方法は様々なので自分に合った形でキャリアアップを目指してください。
こちらの記事では、看護師のキャリアアップ方法や専門職とジェネラリストの違いなどを解説していくので、ぜひ参考にしてください!
資格取得や管理職を目指す方法が代表的
スペシャリストやジェネラリストになるなど、自分に合う方法を選ぼう
看護師資格や経験を活かせる職種は非常に多い
看護師のキャリアプラン
まずは、看護師のキャリアやキャリアプランについて解説していきます。
長期的に働くことを考えている場合は、キャリアアップに関しては常に考える必要のある重要なポイントです。
看護師のキャリアプランについて知っておくことで、「このまま看護師として働くべきか」「キャリアチェンジも検討するべきか」を判断できるようになります。
看護師のキャリアとは
厚生労働省の「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書によると、キャリアとは一般に「経歴」「経験」「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現されており、「時間的持続性ないし継続性を持った概念」を指します。
つまり、キャリアの意味とはこれまでの仕事に関する一連の経験を意味します。
そのような仕事をしてきたのか、今後どのような働き方を考えているのかという点は総じて「キャリア」に含まれることになります。
看護師のキャリアプラン・キャリアアップとは
キャリアプランとは、文字通りキャリアの計画を意味します。
「自分は将来こうなりたい」というイメージを作った上で、目標としている自分の仕事の理想(キャリアイメージ)と、現在不足している経験や知識を把握して適切なプランを立てることが該当します。
キャリアプランの計画で思い浮かぶ事項としては、
資格を取得して転職する
昇進を目指す
など、現在とは違ったステップで働いている状況がイメージされることが多いです。
資格取得などを通じて自身の価値と経歴を高めて、今の状況からステップアップすることをキャリアアップと呼びます。
看護師における主なキャリアアップの選択肢は、下記のトピックで解説していくので参考にしてください。
看護師のキャリアパスとは
キャリアパスとは、企業側が在職者のキャリアアップのプランを立てて適切にサポートすることを意味します。
具体例としては年功序列制が挙げられますが、在職者が将来的な仕事のイメージを持つことで働くモチベーションアップに役立ちます。
キャリアプランは自分でキャリアの計画を立てて実現のために努力することであるのに対して、キャリアパスは企業が計画を立てて実行まで行ってくれます。
なお、看護師のキャリアパスとは、病院や医療機関が看護師のスキルアップのために研修などを行い、キャリアアップのサポートをすることが代表的です。
在職者のモチベーションを高めて、正しく導く上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう、
将来の自分をイメージしてステップアップ
これまでの内容をまとめると、看護師がキャリアアップするためには下記のようなプロセスで進んでいくことが分かります。
将来、自分がどのように働いていたいかをイメージする(キャリアイメージ)
目標までの道のりを逆算して、資格取得などの計画を立てる(キャリアプラン)
勤務先の力も借りて(キャリアパス)、目標を達成してステップアップを実現する
つまり、キャリアアップのためには、まず自分の「理想の働いているイメージ」を作る必要があります。
まずはゴールを考えた上で必要な計画を立てることが重要なので、大雑把でも構わないので将来の自分をイメージしてみてください。
看護師におけるキャリアアップの主な選択肢
看護師におけるキャリアアップには、主に3つの選択肢があります。
スペシャリスト(専門職)になる
1つ目の選択肢は、専門性を極めたスペシャリストになることです。
スペシャリストとは、日本語に直すと「専門職」となりますが、特定の分野に対して深い知識と経験を持つことでスペシャリストになります。
特定の分野で高いクオリティの看護を行う看護師となるので、自分の強みを伸ばしたいと考えている人におすすめです。
なお、具体的には下記の認定看護師・専門看護師が挙げられます。
認定看護師とは
認定看護師とは、特定の看護分野において深い知識と熟練した看護技術を持っていることを日本看護協会から認められた看護師です。
日本看護協会によると、認定看護師は下記のような役割が期待されています。
個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する(実践)
看護実践を通して看護職に対し指導を行う(指導)
看護職等に対しコンサルテーションを行う(相談)
つまり、高度な知識と豊富な経験を活かして質の高い看護を提供するだけでなく、後輩指導などの役割も期待されています。
全部で21分野の資格があるので、自分が極めたい分野で取得を目指すと良いでしょう。
認定看護師は、専門分野の知識や技術を習得することで、患者のケアにおいてより専門的かつ効果的なアプローチを行うことができます。資格取得に向けての学習と実践を通じて、自身のキャリアをさらに発展させることができるでしょう。
専門看護師とは
専門看護師とは、患者様や患者の家族などに対して質の高い看護ケアを行う専門資格です。
特定の分野において、十分な知識や技術を備えたと認められた看護師を意味しており、患者本人の看護だけでなく患者の家族や地域と連携してケアを行う仕事もできるようになります。
なお、日本看護協会によると、専門看護師は下記のような役割が期待されています。
個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する(実践)
看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う(相談)
必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う(調整)
個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る(倫理調整)
看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす(教育)
専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究)
ジェネラリストになる
日本看護協会によると、ジェネラリストとは「経験と継続教育によって取得した暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力が発揮できる者」を指します。
看護師のジェネラリストにあたる職業は特にありません。
あらゆる看護分野に幅広く精通し、一定以上のレベルの看護を常に提供できるレベルの高い看護師を意味するので、現場において重宝される存在と言えます。
マネジメント(管理職)になる
特定の分野を極めたスペシャリストやジェネラリストになる方法の他には、管理職になるという選択肢もあります。
看護師の管理職としては、一般的に看護部長・看護師長・看護主任が挙げられます。
各管理職の役割や仕事は下記の通りです。
看護部長とは
看護部長とは、病院全体の看護部門の頂点という立ち位置なので、経営陣の一角を担っています。
副院長を兼任する看護部長も多く、看護部の理念や目標を職員と共有した上で必要なマネジメントを行うことが責務です。
実際に看護を行うことはほぼありませんが、看護部の業務計画や予算案を策定したり、人材採用などを策定するので病院の運営にあたって重要な役割を果たしています。
さらに、看護部長は他職種との連携やコラボレーションも重要です。医師や医療技術者、医療事務などと協力し、病院全体の医療チームとしての一体性を確保します。これにより、患者中心の総合的な医療サービスの提供が実現されます。
看護部長の役割は組織全体に大きな影響を与えるため、リーダーシップの資質と経営的な視点が重要です。常に変化する医療環境に適応し、効果的な看護部門の運営を行うことで、最良の医療サービスを提供するための基盤を築くことができるでしょう。
看護師長とは
看護師長とは、病棟や各診療科の責任者を務める立ち位置です。
現場のトップとして、経営陣とのコミュニケーションを円滑に行い、看護部門の運営と医療サービスの質の向上につとめる役職です。具体的には看護師の育成や医療事故の予防策の導入などを行います。
部下の勤怠管理や勤務表の作成なども行うことが多く、リーダーシップがあり周囲から信頼されていれば看護師長になれる可能性があります。
看護師長の役割は多岐にわたります。勤怠管理や勤務表の作成といった管理業務も担当することがあります。
しかし、より重要なのはリーダーシップの資質です。周囲から信頼され、優れたコミュニケーション能力を持つことが看護師長になる可能性を高める要素となります。
看護主任とは
看護主任とは、看護の現場を統括する重要な役割を果たしています。
後輩や新人看護師から真っ先に頼られる存在でもあり、各スタッフとコミュニケーションを取りながら仕事を円滑に回していきます。
業務の進捗状態を把握して調整をしたり、新人看護師の研修や看護学生の実習受け入れなどを担当することもあります。
看護主任の人柄やリーダーシップは看護現場の雰囲気に大きく影響するので、非常に重要な存在です。
その他の選択肢
上記3つ以外にも、キャリアアップとしては様々な選択肢があります。
例えば、海外で看護師として働いたり、看護学校の教師になるというキャリアも考えられるでしょう。
また、様々な経験を積んで業務の幅を広げたい場合は、派遣看護師として現場経験を積みながら働く方法もあります。
どの選択肢を選んでもキャリアアップは実現できるので、将来について考えて最もマッチする働き方を選んでください。
看護師の役職に関しては以下の記事でも紹介しています。
看護師がキャリアアップを目指すには?
続いて、看護師がキャリアアップを目指す方法について解説していきます。
必要な情報の収集
キャリアアップを目指すためには、キャリアプランの策定が必須となります。
そのため、キャリアアップのために何が必要なのかという、必要な情報を集めることがまずは重要です。
キャリアプランとは関係のない経験を積んだり資格を取得しても意味はないので、しっかりと必要な情報を集めていきましょう。
ここでは、現在の自分のスキルや経験、そして将来目指すべき目標に照らし合わせて、どのような資格やスキルが必要かを明確にすることが重要です。
キャリアアップに必須となる資格は無くても、有利になる資格があったり求人が多く出やすい時期があります。
自分にとって有利になる情報を収集することで、効果的にキャリアアップを目指すことができるでしょう。
目標を立てて勉強をする
キャリアアップに必要な情報が見えてきたら、次のステップとして目標に向けて勉強に着手しましょう。
勉強と言っても、資格の勉強のみを指しているわけではありません。
看護師に必要な知識を学び直したり、現場経験を積みながら新たに医療知識を習得することも含まれます。
例えば、新たな医療知識を学ぶだけでなく、これまでの現場経験を振り返り、それを基に新たなスキルを習得することが重要です。
特に、座学で得た知識を実際の現場でアウトプットすることで知識が定着するので、現場経験を重視すると良いでしょう。
勉強の結果が仕事にも生かされるようになると、相乗効果でさらなるキャリアアップが期待できるかもしれません。
セミナーに参加する
自分で勉強することも大切ですが、独学だと途中で息が詰まってしまうこともあります。
そのため、時間を見つけてセミナーや勉強会に参加することをおすすめします。
セミナーに参加して様々な人の話を聞くことで、独学だけでは得られない経験や知識を得ることができます。
また、実際に「誰かから教えてもらう」方が効果的に知識を吸収できるので、有意義な学びとなるでしょう。
セミナー参加を通じて自分に足りないことやキャリアプランの改善など、キャリアアップにより近付くことができます。
さらに、セミナーで築いた人脈は、将来のキャリアアップにおいても貴重な財産となるでしょう。
資格をとる
資格を取得することで、自身のスキルや経験などを対外的に分かりやすくアピールできます。
つまり、資格取得はキャリアアップに最も役立つ強みとなるので、自身のキャリアアップに必要な資格があれば積極的に取得を目指しましょう。
むやみに資格を取得するのではなく、キャリアアップに役立つ資格に的を絞り、本当に必要なものだけ取得するのがおすすめです。
また、資格を目標にするのではなく、資格取得後にその資格をどう活かすかを考えることによって、より効果的なキャリアアップが可能となります。
一般的な看護師のキャリアプランの立て方例
続いて、一般的な看護師のキャリアプランの立て方や、キャリアの歩み方について紹介していきます。
キャリアプランの立て方について、段階に分けて紹介していきます。
専門知識を学べる学校に通う
看護師資格を取得していない場合は、医療の専門知識を学べる学校を卒業して看護師の資格を取得する必要があります。
看護師の資格を取得できる学校として、看護大学、看護短期大学、看護専門大学が挙げられます。
看護師資格がないと医療行為はできないので、看護師としてのキャリアアップを目指す場合資格は必須です。
看護師1・2年目
看護師1・2年目など新人看護師の内は、とにかく基本的な知識を身に着けることが重要です。
また、看護師の仕事に慣れる努力をする段階なので、とにかく経験を積むことを意識しましょう。基礎をしっかりと固めつつ、経験を積むことで自身の看護キャリアを発展させていくことが大切です。
看護師1年目で受ける研修に関しては、次のトピックで解説するので併せて参考にしてください。
仕事に慣れていく中で、自分の興味のある分野や得意分野が分かってきます。
常に向上心を持ち、責任をもって仕事に取り組むことで、将来的なキャリア形成に繋がるでしょう。
看護師3年目以降
3年目になると、中堅看護師としてリーダーを任されたり新人看護師の教育を任されることが増えます。チームの中核としての責任を持つことが求められるでしょう。自身の経験を活かしながら、新人看護師の教育や指導を通じて次世代の看護師の育成に貢献することが重要になってきます。
中堅になったら、新人看護師の時に理解した自分の役割や興味などをベースにしながら、本格的にキャリアプランを考えていきましょう。
3年程度の経験があれば、自分の強みや伸ばしたい分野も分かってくるはずです。
また、自身のキャリアプランを意識し、継続的な学習や成長に努めることで、看護の専門性を高め、自身のキャリアの発展を図ることができます。
キャリアアップに役立つ研修
続いて、看護師の人が受けられる研修について解説していきます。
看護師としてのキャリアアップを目指すにあたり、将来的に必要となるのでぜひ受講しましょう。
新人研修で知識を得る
1年目の看護師は、必ず新人研修を受けることになっています。
厚生労働省も「看護師が仕事をする上で臨床実践能力を向上することは必須である」としており、この新人研修で臨床実践能力の向上を行います。
また、看護師としての仕事内容は心構えについても学べるので、非常に有意義です。
臨床実践能力とは
臨床実践能力とは、厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン改訂版」によると
基本姿勢と基本態度
技術的側面
管理的側面
上記の3要素から構成されています。
また、各要素は独立しているわけではなく、「患者への看護を通して臨床実践の場で統合されるべきもの」です。
つまり、技術的側面や管理的側面を全て複合的に組み合わせて看護を提供する能力が「臨床実践能力」というわけです。
特定行為研修を受ける
特定行為研修とは、厚生労働省の「特定行為に係る看護師の研修制度」によると、「看護師が手順書により特定行為を行う場合に特に必要とされる実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能の向上を図るための研修」です。
特定行為研修を受けるを受けることで、医師の判断を待たずに脱水時の点滴などの処置を必要に応じて行えるようになります。
看護師全員が必須の研修ではなく、自主的に受けるものではありますが、スキルアップやキャリアアップを目指す場合は受けると良いでしょう。
看護師の経験が活かせるおすすめの転職先6選
続いて、資格が必要となるもののキャリアアップできるおすすめの転職先を紹介していきます。
産業看護師
産業看護師とは一般企業で働く看護師を指しており、社内の医務室などに勤務しています。
社員や従業員のケガの処置や急病の対応などを行っており、一般企業に合わせて土日が休みのところが多いです。
また、デスクワークが中心となるので、体力的な負担は病院に勤務する看護師よりも軽いという特徴があります。
給料は勤める企業によって変わってきますが、ワークライフバランスを実現しやすい点が魅力です。
保健師
保健師は地域の保健センターなどに勤めるケースが多いですが、予防医療に携わったり保健指導を行っています。
保健センター以外にも勤務先が幅広くあるため、様々なフィールドで活躍できるでしょう。
一般企業で職員の体調管理などをすることもあり、残業が少なく土日休みが多いためワークライフバランスが取りやすいです。
保健師資格を取得する必要があることから、興味がある方は資格取得を目指しましょう。
助産師
助産師は、出産のサポートや生後間もない赤ちゃんの健康状態を支える職業です。
赤ちゃんだけでなく、母親のメンタルケアなども行うので非常にやりがいの大きい仕事と言えるでしょう。
産婦人科が代表的な勤務先となりますが、資格を保有していると自分で助産院を開くことも可能です。
将来のキャリア形成に独立開業という選択肢がある場合は、取得する価値があります。
ツアーナース
ツアーナースとは、ツアーに同行して参加者の健康管理をサポートする仕事です。
単発で働くケースが多く、保育園や学校のイベントに同行したり旅行会社のツアーに参加することもあります。
もちろん、仕事として同行するのですが色々な場所に行けるので、楽しみながら仕事ができる点が魅力です。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは、要介護者が必要な介護サービスを受けるための指針となる「ケアプラン」の作成を行っています。
高齢者が増える日本においては需要が高く、将来性も豊かな資格と言えるでしょう。
介護施設で勤務したり、自治体の地域包括支援センターなどで勤務することもできるため、活躍の場は広いです。
高齢者支援に興味がある人であれば、取得を目指すと良いでしょう。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がいを持つ方が自宅で生活しやすくなるように支援する職業です。
家や日用品などを点検し、必要に応じて使いやすく改善する仕事を行います。
福祉住環境コーディネーターには1級〜3級に分かれていますが、福祉分野に興味がある人は1級の取得を目指すと良いでしょう。
高齢者や障がいを持つ方々から喜んでもらえる仕事なので、やりがいも大きいです。
看護師の経験を活かせるおすすめ転職先6選
続いて、資格を取らなくても転職可能な職場を紹介していきます。
保育園・学校
保育園・学校は、医療現場とは異なる環境でありながらも、看護師の経験が非常に役立つ職場です。
子どもや生徒の健康管理や健康診断などを行いますが、基本的に土日祝日休みなのでワークライフバランスが実現しやすいでしょう。
子どもと関わることが好きな人や、小児科の仕事に興味がある人におすすめの職場です。
医療行為に直接関わることは少ないため、精神的な負担も軽減される傾向があります。
美容クリニック
美容クリニックでは、医療行為というよりも美容整形などのサービスを行います。
特別な資格は不要で、美容外科の看護師は診断や医師の手術サポートなどに従事します。
そのため、看護師としての経験を生かしながら、新たなキャリアとして適していると言えます。
また、夜勤が少なく、自由診療なので比較的収入が高い点が特徴です。
また、美容に関する知識が身に着くので、美容関連のキャリアを想定している人におすすめです。
美容関連の知識を深めることで、将来的に美容コンサルタントや美容ジャーナリストとしての道を開くことも可能です。
健診センター
健診センターでは、健康診断の運営を担当する職場で、看護師としての基本的なスキルが求められます。
基本的に看護師らしい仕事は採血しか行わないので業務負担が軽く、土日休みで働きやすい特徴があります。
ルーティンワークが得意な人や、健康診断のデータ解析を極めたい人におすすめの職場です。
健康診断のデータ解析や予防医学に興味がある人にとっては、専門的なスキルを磨く絶好の機会となるでしょう。
業務負担が比較的軽いため、プライベートの時間をしっかり確保したい人や、体力的な負担を抑えたい人におすすめの職場です。
治験コーディネーター・臨床開発モニター
治験コーディネーター・臨床開発モニターは、基本的に夜勤が無いので働きやすいメリットがあります。
特に、治験コーディネーターは治験の準備や運営のサポートを行うため、最先端の医療に携われる魅力があります。
治験コーディネーターは病院に勤務することが多く、医療現場と研究の橋渡しをする重要な役割を担っています。
臨床開発モニターは治験が計画通りに行われているか確認する職業で、やはり治験を通して最先端の医療に携われます。
臨床開発モニターは製薬会社や医療機器メーカーに勤務することが多く、研究開発の現場で重要な役割を果たします。
これらの職種は、医療現場での経験を活かしつつ、ワークライフバランスを重視した働き方が可能であり、キャリアの新しい方向性を模索する看護師にとって魅力的と言えます。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、病院や学校でメンタルヘルスを行う職業です。
看護師の経験を活かしながら、特に人々の心のケアが中心となります。
資格があった方が採用されやすいのは事実ですが、転職にあたり特別な資格は不要で、カウンセリング知識は養成学校で習得できます。
看護師業務で培われたコミュニケーション能力や相手の話の要点を掴むスキルが活かせるので、看護師からの転職者が多いです。
心理カウンセラーとしての経験を積むことで、学校や企業、クリニックなど多様な職場で活躍できる可能性が広がります。
クリニカルスペシャリスト
クリニカルスペシャリストとは、医療メーカーに勤務し、自社製品の営業や技術的なサポートを行う専門職です。
業のスケジュールに従って働くため、土日休みが確保される可能性が高いです。
比較的残業も少ないので、営業の仕事が苦にならない人は、検討する価値があります。
自社製品の営業や製品の説明を行うので、医療機器に詳しくなれるメリットもあります。
看護師としての臨床経験や知識を活かしながら、医療機器に関する専門知識を深めることができます。
看護師のキャリアアップにおすすめの転職サイト
続いて、看護師のキャリアアップに役立つ、様々な業種の求人が掲載された転職サイトを紹介していきます。
紹介してきたような職種も取り扱っているため、有効活用してください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
利用者の評判は抜群
求人数も非常に豊富
キャリアプランに沿った求人が見つかる
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、正看護師・准看護師・保健師・助産師の転職に対応している看護師用の転職サイトです。
相談のしやすさNo.1に選ばれた実績が示す通り、サービスの信頼性は非常に高いです。
出典:看護師転職サイトを対象としたインターネット調査(株式会社エクスクリエ)
求人数が15万件以上(2024年10月時点)も用意されており、先述したような職種や職場は一通り網羅しています。
対応施設も対応診療科目も豊富に揃えているので、自身のキャリアに合った求人が見つかるでしょう。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
※画像出典:ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイト
累計利用者は100万人以上!
求人数20万件以上で業界最大級!
看護師専門、地域専任のキャリアパートナーが徹底支援
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)は、累計100万人以上の看護師に活用されている人気の転職支援サービスです。
利用者数が多く求人数は20万件以上で業界トップクラスであるほか、オリコン顧客満足度も3年連続No.1(※)でサービスの質も申し分ありません。
転職サポートを行ってくれるキャリアパートナーは専門知識を有しており、求職者に合わせて的確なアドバイスを行ってくれます。
そのため、転職で失敗したくない方やキャリアアップを成功させたい人に非常に適しているサービスと言えるでしょう。
また、看護師専門・地域専任のキャリアパートナーが条件交渉まで行ってくれるため、好条件で実現させたい人にもおすすめです。
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マイナビ看護師
※画像出典:マイナビ看護師公式サイト
看護師転職サイト認知度No.1
8万件以上の豊富な求人(独占求人を含む)
キャリアアドバイザーが面接対策から条件確認までサポート
マイナビ看護は、看護師・准看護師に加え、助産師・保健師、さらにケアマネージャーの転職にも対応しています。
病院だけでなく、美容クリニックやトラベルナースを含む様々な求人情報が掲載されています。
大手ならではの充実したサポート体制が備わった認知度No.1の転職サイトです。
出典:看護師を対象とした人材紹介サービス14ブランドにおける調査結果(GMOリサーチ株式会社)(2021年7月)
「マイナビ看護」は、誰もが知る安心できるサイトですので、ぜひ活用してみてください。
リクルートエージェント
※画像出典:リクルートエージェント公式サイト
日本最大級規模の転職エージェント
キャリアアップに最適な求人が見つかる
豊富な転職支援実績
看護職以外への転職を考えている人は、日本最大級の転職エージェントであるリクルートエージェントの利用がおすすめです。
求人の数は10万件以上であり、本記事で紹介した職種は一通り揃えています。
専門知識が非常に豊富なキャリアアドバイザーが、手厚く転職を支援してくれるので非常に使いやすいサービスです。
資格や研修で人的資本を高めよう
人的資本とは、端的に言うと個人が持つ知識や技能、能力を指しており「人的価値」とも呼ばれます。
資格取得をしたり、キャリアアップを果たして自分の能力がアップすることは人的資本の高まりを意味しており、これにより好待遇で働ける可能性が広がります。
好待遇で働ければ、より専門性が磨かれたり年収アップが望めるというメリットがあるので、キャリアアップを通じて人的資本を高めるメリットは計り知れません。
自身のキャリアに好循環を生み出すことができ、働くモチベーションを高めることができるので、ぜひキャリアアップと平行して「人的資本」という概念にも目を向けてみてください。
看護師のキャリアアップ方法まとめ
まずは自分のキャリアイメージを作ることが重要
産業看護師や保健師など、キャリアアップに繋がる資格は多い
転職サイトを有効活用しよう!
看護師には、何通りかキャリアアップする方法があります。
資格取得を通してスペシャリストになったり、ジェネラリストを目指す方法があるので、自分のキャリアイメージに合った方法でキャリアアップを目指しましょう。
また、転職を目指す場合は転職サイトを有効活用して、有意義なアドバイスを受けながら転職活動することをおすすめします。
この記事は看護師に監修されています
看護師
城戸あき(しろと あき)
国立病院・大学病院で消化器内科、整形外科、内分泌内科を経験。現在は子育てと両立できるようフリーランスに転身し、医療ライターとして活動中。